JPH07118467B2 - 不純物ドーピング法 - Google Patents

不純物ドーピング法

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JPH07118467B2
JPH07118467B2 JP124389A JP124389A JPH07118467B2 JP H07118467 B2 JPH07118467 B2 JP H07118467B2 JP 124389 A JP124389 A JP 124389A JP 124389 A JP124389 A JP 124389A JP H07118467 B2 JPH07118467 B2 JP H07118467B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は不純物ドーピング法に関し、さらに詳しくは半
導体結晶成長において、高活性化率を持つ不純物ドーピ
ング法に関するものである。
[従来の技術] 従来のECR(Electron Cyclotron Resonance)−CVD法に
よる半導体結晶成長では、半導体結晶成長および不純物
ドーピングは水素化合物のガスを使用していた。また、
ECRプラズマ室で生成されたプラズマを効率的に基板に
到達させるため、プラズマ室に対し基板に負の電場をか
け、イオンを引き出していた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、半導体結晶成長と同時に不純物ドーピングを行
う際、使われる不純物の水素化合物の水素が完全に分解
せず、不純物に結合したままの状態で結晶に取り込まれ
たり、一旦分離した水素が基板表面上で不純物と再結合
したり、あるいは原子状で存在している水素が自らイオ
ン化またはラジカルとなり、活性化して基板面で不純物
と結合するなどして水素元素が成長結晶内に取り込ま
れ、その結果、活性化率の低い不純物ドーピングしか行
えなかった。
また、不純物の活性化を行うために高温で熱処理した場
合には、不純物プロファイルの精密な制御が困難とな
り、デバイスの微細化に限界があった。
本発明は以上述べたような従来の問題点を解決するため
になされたもので、ECR−CVD法によって高活性化率を有
する不純物ドーピングを行う方法を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ECR−プラズマ生成室で生成したプラズマを
引出し電極によって半導体基板に照射して半導体結晶成
長と同時に不純物ドーピングを行うECR−CVD法を用いた
不純物ドーピング法において、引出し電極にパルス状の
負の高電界を印加し、ECRプラズマ生成室と引出し電極
との間に接地した半導体基板を配設して不純物ドーピン
グを行うことを特徴とする不純物ドーピング法である。
[作用] プラズマ室で生成されるイオンは正に帯電している。ま
た、使用された化合物ガスは多くが分解され、原子状、
または水素などが一部とれた不完全な化合物となって基
板に到達する。ここでプラズマ室に対し、基板よりも遠
いところにある引出し電極に負のパルス状の高電界をか
ける。プラズマ室で生成されたイオンはプラズマ室と引
出し電極間の高電界により加速され、イオンの質量の違
いにより基板または引出し電極まで到達する。水素など
のような質量の小さいイオンはエネルギーが高く高速で
あり、シリコンやボロンのような重いものは低速であ
る。ここで印加した電圧をきるとイオンは加速されなく
なる。引出し電極の負の高電界のパルス幅および周波数
を適当に決めることにより、水素のみを引出し電極まで
到達させ、他のエピタキシャル成長に必要な重いイオン
は基板付近に停滞させることが可能である。その結果、
基板に取り込まれる水素を減少させることができ、水素
の再結合による不純物の活性化率の低減を抑制すること
ができる。
[実施例] 次に、本発明の実施例について図面を参照して詳細に述
べる。
実施例1 第1図は本発明の方法に用いられる装置の概略構成図で
ある。
第1図において、プラズマ生成室1はSi基板4が配設さ
れた反応室2にシャッタ9を介して接続し、該反応室2
内にはプラズマ生成室1およびSi基板4に対向して引出
し電極8が配設され、該電極8にはパルス状電圧印加装
置5が装着されている。反応室2およびプラズマ室1、
さらに反応室2に続く準備室6はターボポンプ7によっ
て排気される。基板4はヒータ(図示せず)により加熱
でき、またパルス状電圧印加装置5によってパルス状の
高電界をプラズマ生成室1と引出し電極8間に印加でき
るようになっている。
以上のように構成された装置を用い、次のようにして不
純物ドーピングを行った。
Si(100)の基板4を、前処理として、弗化水素,過酸
化水素水,塩酸の希釈混合液で煮沸したのち、装置の反
応室2に搬入し、基板温度を650℃まで上げる。基板4
とプラズマ生成室1間は、はじめシャッタ9により遮ら
れている。プラズマ生成室1に水素を2×10-4Torr流入
し、プラズマをたてる。次いで、シャッタ9を開いて15
分間水素プラズマを照射してSi表面の自然酸化膜を除去
する。
第2図はオージェ分光による表面酸化膜除去効果を示し
たもので、(a)は処理前、(b)は処理後である。同
図からわかるように、処理後の酸素ピークはほとんどで
ておらず、表面の酸化膜が除去されている。
次に、一旦シャッタ9を閉じて、水素の代わりにSiエピ
タキシャル成長のソースガスであるシランとp形のドー
パントとなるジボランを2×10-4Torrになるようにプラ
ズマ生成室1に流入し、プラズマをたてる。一方、引出
し電極にはピーク値が100V,パルス周波数1×105のパル
ス状高電圧をかける。この時の電圧の波形を第3図に示
す。
一方、パルス状印加電圧100Vの時のSi,BおよびHの応答
速度と臨界周波数は表−1に示す如くである。
表−1からわかるように、パルス周波数を1×105とし
たスイッチング速度は、水素の電界に対する応答速度よ
りも小さく、かつSi、Bにとっては大きい速さである。
従って、水素は引出し電極に達することができるが、Si
およびBは電極上部で停滞する。Si基板は水素イオンの
衝撃を避けるため裏返しにして、Si,Bが停滞する位置に
設置されており、水素の取り込みが十分に押えられた状
態で、SiはBを取り込みながら成長する。
実施例2 本実施例ではプラズマ生成室と反応室間を差動排気に
し、反応室の真空度を1×10-8Torrと高真空にした場合
について述べる。装置は実施例1において用いたものに
差動排気系を付設したものが用いられる。この時、イオ
ンシース幅は約10cmと十分にとれ、HとSi,Bは分離され
やすい。また、原子,分子などの平均自由行程が長いの
で、お互いに散乱されることなくパルス電圧の効果を受
ける。基板は実施例1と同じように前処理を行って表面
自然酸化膜を除去する。その後、シランとジボランを2
×10-4Torrになるようにプラズマ生成室中に導入し、プ
ラズマをたてる。プラズマは差動排気系を通して、1×
10-8Torrに保持された反応室にビーム状ではいる。パル
ス状電圧は実施例1と同様に印加すればよい。プラズマ
はビーム状になっているので、成長中基板はオフセンタ
ーで回転させると表面均一性のよいエピタキシャル成長
を行うことができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、高い活性化率を
持つ不純物ドーピングを低温のエピタキシャル成長と同
時に行うことができ、従来のように高温で不純物の活性
化を行わなくてすむので、不純物プロファイルを設計通
りに制御でき、デバイスの微細化に効果がある。また、
高不純物濃度の薄膜層であるSiのヘテロバイポーラトラ
ンジスタのベース形成にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法に用いられる装置の一例の概略構
成図、第2図は水素プラズマによる表面酸化膜除去処理
前と処理後における基板表面のオージェ分光を示す図、
第3図は基板に印加したパルス状電圧の波形図である。 1……プラズマ生成室、2……反応室 3……ガス導入口、4……Si基板 5……パルス状電圧印加装置 6……準備室、7……ターボポンプ 8……引出し電極、9……シャッタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ECR−プラズマ生成室で生成したプラズマ
    を引出し電極によって半導体基板に照射して半導体結晶
    成長と同時に不純物ドーピングを行うECR−CVD法を用い
    た不純物ドーピング法において、引出し電極にパルス状
    の負の高電界を印加し、ECRプラズマ生成室と引出し電
    極との間に接地した半導体基板を配設して不純物ドーピ
    ングを行うことを特徴とする不純物ドーピング法。
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US20090104761A1 (en) * 2007-10-19 2009-04-23 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Plasma Doping System With Charge Control
JP5667382B2 (ja) * 2010-06-03 2015-02-12 学校法人中部大学 半導体基材の状態測定方法及び状態測定装置

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