JPH07117741B2 - フィルム処理装置 - Google Patents

フィルム処理装置

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JPH07117741B2
JPH07117741B2 JP63102641A JP10264188A JPH07117741B2 JP H07117741 B2 JPH07117741 B2 JP H07117741B2 JP 63102641 A JP63102641 A JP 63102641A JP 10264188 A JP10264188 A JP 10264188A JP H07117741 B2 JPH07117741 B2 JP H07117741B2
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顕宣 我妻
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、マイクロフィルム等のフィルムの現像処理を
自動的に行うフィルム処理装置に関し、特にフィルムの
装填作業を著しく簡略化したものである。
〈従来の技術〉 大量の文書を記録保管する場合、一般にはマイクロフィ
ルム等で文書のマイクロ化を行い、必要に応じてマイク
ロフィルムに記録された文書の拡大投影をしたり、或い
はこれを拡大複写している。
このような一連のマイクロフィルムシステムにおいて
は、カメラにて撮影されたマイクロフィルムの現像処
理,定着処理,洗浄処理,乾燥処理を自動的に行うフィ
ルム処理装置が開発されている。かかるフィルム処理装
置では長尺のマイクロフィルムを現像液及び定着液及び
水等の洗浄液に順序浸す必要があるため、一般には第6
図に示す如き構造のものが多く採用されている。つま
り、現像液101が貯溜された現像槽102と、定着液103が
貯溜された定着槽104と、洗浄液105が貯溜された洗浄槽
106とを順に配列し、現像槽102及び定着槽104及び洗浄
槽106内に処理用ローラ107をそれぞれ配置すると共に相
互に隣り合う現像槽102と定着槽104との間及びこの定着
槽104と洗浄槽106との間に方向変換用ローラ108をこれ
ら現像槽102,定着槽104,洗浄槽106よりも上方に配置
し、搬入用ローラ109及び搬出用ローラ110と共にこれら
処理用ローラ107と方向変換用ローラ108とに交互にマイ
クロフィルム111を巻き掛け、このマイクロフィルム111
を上下に蛇行させている。そして、搬入用ローラ109及
び搬出用ローラ110と処理用ローラ107及び方向変換用ロ
ーラ108とを一枚のローララック112に回転自在に取付
け、現像槽102,定着槽104,洗浄槽106に対するローララ
ック112の相対的な上昇操作により、処理用ローラ107を
現像液101,定着液103,洗浄液105から引き上げることが
できるようになっている。
従って、マイクロフィルム111の処理に先立ち、処理用
ローラ107や方向変換用ローラ108にこのマイクロフィル
ム111を巻付ける場合、半円弧状をなすフィルム搬送ガ
イドが処理用ローラ107及び方向変換用ローラ108に近接
して設けられたものでは、マイクロフィルム111の繰り
出し操作に伴ってこのマイクロフィルム111の先端に連
結されたリーダ部分が自動的に上下に蛇行し、処理用ロ
ーラ107と方向変換用ローラ108とに交互に巻き掛けられ
て行くが、リーダ部分の肉厚が薄くて剛性の低いものや
フィルム搬送ガイドが設けられていないものでは、ロー
ララック112を現像槽102,定着槽104,洗浄槽106から相対
的に上方に引き上げ、作業者がマイクロフィルム111を
これら処理用ローラ107と方向変換用ローラ108とに交互
に巻掛けるようにしていた。
〈発明が解決しようとする課題〉 第6図に示した従来のフィルム処理装置において、処理
液に対するマイクロフィルム111を処理用ローラ107と方
向変換用ローラ108とに交互に巻き掛ける場合、リーダ
部分の肉厚が薄いと作業者が処理用ローラ107と方向変
換用ローラ108とにマイクロフィルム111を交互に巻き掛
ける操作を逐一行わなければならず、非常にめんどうで
ある。
フィルム処理装置の小型軽量化を企図した場合、リーダ
部分の肉厚を厚くすると限られた大きさのリールでは撮
影枚数の減少につながるため、マイクロフィルムのリー
ダ部分の肉厚を厚くすることは避けなければならない。
しかし、リーダ部分の肉厚を薄くすると処理用ローラ10
7と方向変換用ローラ108とにマイクロフィルム111を交
互に巻き掛ける操作が必要になり、マイクロフィルム11
1の装填作業の簡略化が望まれていた。
〈課題を解決するための手段〉 本発明によるフィルム処理装置は、少なくとも現像液及
び定着液及び洗浄液が順に貯溜された処理液槽と、前記
現像液及び定着液及び洗浄液にそれぞれ浸漬される少な
くとも三つの処理用ローラと、これら相互に隣接する処
理用ローラの間の前記処理液槽の上側に配置され且つ当
該処理用ローラと交互に巻き掛けられて露光済みのロー
ルフィルムを上下に蛇行させる少なくとも二つの方向変
換用ローラとを有するフィルム処理装置において、前記
処理液槽を出入れ自在に収納するケーシングを設けて該
処理液槽の上端部に前記方向変換用ローラをそれぞれ回
転自在に取付ける一方、前記ケーシングに対して昇降自
在な上蓋を設けて該上蓋に下向きに突設されたローララ
ックの下端部に前記処理用ローラをそれぞれ回転自在に
取付け、前記処理用ローラを前記処理液槽から引き上げ
て前記方向変換用ローラよりも上方に位置すること該処
理用ローラと方向変換用ローラとの間にロールフィルム
挿通用空間部が形成されるように前記上蓋の上昇端を設
定したことを特徴とするものである。
〈作用〉 上蓋をその上昇端まで引き上げると、上蓋と一体のロー
ララックに取付けられた処理用ローラが方向変換用ロー
ラよりも上方に位置することで両ローラの間にロールフ
ィルム挿通用空間部形成される。そこで、この空間部を
用いてロールフィルムの先端部を処理用ローラと方向変
換用ローラとの間に水平に通したのち、上蓋を所定位置
まで下降させると、その下降途中で処理用ローラの下端
部にロールフィルムが当接し、続いて方向変換用ローラ
の上端部にロールフィルムが当接する。そして、処理用
ローラが現像液及び定着液及び洗浄液に浸る下降端まで
達すると、ロールフィルムは自動的に上下に蛇行状態と
なって処理用ローラと方向変換用ローラとに巻き掛か
る。
〈実施例〉 本発明によるフィルム処理装置の一実施例の外観を表す
第1図及びその内部構造を表す第2図及びそのIII-III
矢視断面形状を表す第3図に示すように、携行用のキャ
リングハンドル11が回動自在に枢着されたケーシング12
の前面部には、前蓋13が蝶番14を介して前後に開閉自在
に枢着されており、更にこのケーシング12には、このケ
ーシング12内を三つに仕切る二つの仕切りフレーム15,1
6が固設されている。第一の仕切りフレーム15には供給
リール17を収納する遮光ケース18が固定され、この遮光
ケース18内には供給リール17を転動自在に保持する一対
のリール受けローラ19が回転自在に取付けられている。
なお、この供給リール17は露光済みのフィルム20が巻回
収納されたものである。又、仕切りフレーム15の上端部
には固定ガイドローラ21が回転自在に取付けられ、この
固定ガイドローラ21と供給リール17との間には、露光済
みのフィルム20の有無を検知する一対の光電式のフィル
ムセンサ22が配設されている。
仕切りフレーム15,16の相互に対向する側には、左右一
対の受け皿案内ローラ23が前後二組それぞれ回転自在に
取付けられており、これら受け皿案内ローラ23上には処
理液槽24を着脱自在に載置するための受け皿25が前後に
出し入れ自在に搭載されている。処理液槽24内は三つの
仕切り壁26によって四分割され、現像液27と定着液28と
第一の洗浄液29と第二の洗浄液30とがそれぞれ貯溜され
ている。本実施例では処理液槽24の現像液27及び洗浄液
29,30が貯溜された箇所に、後述するマグネチックスタ
ーラ31a,31b,31cの作動に伴って連れ回りする攪拌羽根3
2がそれぞれ回転自在に組付けられ、これら現像液27及
び洗浄液29,30の攪拌を行うようにしている。又、この
処理液槽24の上端部には、四つの方向変換用ローラ33を
回転自在に支持する各支持軸34の前後両端部がそれぞれ
保持されている。
受け皿25上に載置される処理液槽24の後方には、左右両
端部が仕切りフレーム15,16に連結されたビーム35が配
置されている。このビーム35に蝶番36を介して前後に回
動自在な揺動ホルダ37の前端部には、現像液27を加温す
る棒状の現像用ヒータ38と、現像液27の温度を検知する
液温センサ39と、現像液27の液面が一定レベル以上ある
かどうかを電気的に検知するための液面センサ40とがそ
れぞれ下向に突設されている。又、揺動ホルダ37の後端
部には蝶番36を中心にこの揺動ホルダ37の前端部を上方
に跳ね上げ、処理液槽24に対して現像用ヒータ38及び液
温センサ39及び液面センサ40を退避移動させるようなば
ね力を有する引張りばね41の一端が連結され、この引張
りばね41の他端はビーム35に固定されている。更に、前
端部が受け皿25上の処理液槽24の後端に当接して蝶番36
を中心に揺動ホルダ37の前端部を前方に倒し、現像用ヒ
ータ38及び液温センサ39及び液面センサ40の下部を現像
液27中に浸漬させるための板ばねで形成されたコンタク
トプレート42は、その後端部が蝶番36よりも後方に位置
するように揺動ホルダ37に連結されている。
なお、コンタクトプレート42のばね力は、第3図に示す
状態で引張りばね41のばね力よりも強めに設定されてい
る。従って、コンタクトプレート42に処理液槽24が押し
当っている状態では、コンタクトプレート42により揺動
ホルダ37の前側は下方に押し下げられているが、受け皿
25と共に処理液槽24を前方に引き出すことによって、コ
ンタクトプレート42の前端部がフリーな状態となり、引
張りばね41のばね力により揺動ホルダ37の前側が上方に
跳ね上げられる。
処理液槽24に近接して攪拌羽根32とそれぞれ対向するよ
うに配置される三つの前記マグネチックスターラ31a〜3
1cは、仕切りフレーム15,16間に配設されたスターラ支
持ビーム43に支持軸44を介してそれぞれ回転自在に支持
されている。そして、現像液27用のマグネチックスター
ラ31aの支持軸44と第二の洗浄液30用のマグネチックス
ターラ31cの支持軸44との間には、無端のチェン45が巻
回され、更に現像液27用のマグネチックスターラ31aの
支持軸44と供給リール17の遮光ケース18の後ろ側に設け
られた攪拌用モータ46の図示しないスピンドルとの間に
は、無端の駆動チェン47が巻回されている。なお、マグ
ネチックスターラ31a,31b間には、チェン45を第一の洗
浄液29用のマグネチックスターラ31bの支持軸34に噛み
合わせるためのテンションスプロケット48が配設されて
いる。従って、撹拌用モータ46を駆動すると全てのマグ
ネチックスターラ31a〜31cが同方向に回転し、これに伴
って処理液槽24中に組込まれた攪拌羽根32が磁力により
連れ回りし、現像液27及び洗浄液29,30を攪拌する。
前記ケーシング12の上端面には、上下に開閉自在の上蓋
49が設けられている。この上蓋49には仕切りフレーム1
5,16を隔てて対向するようにケーシング12の上端部に固
定された一対の案内筒50に対し、摩擦力を伴ってそれぞ
れ上下に摺動自在に貫通する一対の案内棒51が下向きに
突設され、これら案内棒51の下端には抜け外れ防止用の
ストッパ82が設けられている。第3図中のIV-IV矢視断
面の拡大構造を表す第4図に示すように、案内筒50には
その内周面と外周面とを連通する鋼球収納孔83が穿設さ
れ、この鋼球収納孔83には案内棒51に押し当る鋼球84が
収納されている。そして、案内筒50の外周面には板ばね
で形成された鋼球押え85が巻き掛けられ、押えボルト86
により案内筒50に保持された状態となっている。
従って、押えボルト86のねじ込み量を調整することによ
って、、案内棒51に対する鋼球84の押圧力が変化し、上
蓋49を任意の昇降位置に停止させることが可能である。
なお、上蓋49の上昇端に対応して案内棒51の外周面に鋼
球84が係合し得る鋼球係合凹部を形成し、この鋼球係合
凹部に鋼球84が係合することにより、上蓋49をその上昇
端にて確実に停止させるようにすることも有効である。
又、本実施例では上蓋49を手動操作にて昇降させるよう
にしたが、案内棒51にラックを刻設すると共にこのラッ
クと噛み合うピニオンを有するウォーム減速機構等にモ
ータを連結し、このモータの作動によって上蓋49を自動
的に昇降させるようにすることも当然可能である。
前記上蓋49の前端側には、現像液27及び定着液28及び洗
浄液29,30中にそれぞれ浸漬する処理用ローラ52を下端
部に回転自在に取付けたローララック53がラックブラケ
ット54を介して下向きに突設されている。なお、ローラ
ラック53には処理液槽24の仕切り壁26との干渉を防止す
るため、上下方向の切欠55を三箇所形成している。又、
本実施例ではローララック53の上端部に現像液27が貯溜
された部分の処理液槽24の上端部を揺動ホルダ37と共に
覆う蒸発防止板87を一体的に設け、現像用ヒータ38によ
る加温に伴う現像液27中の水分の蒸発を抑えるようにし
ている。従来のものは、現像液27の液面にフロートを浮
かべるようにしているため、このフロートの周面に現像
液剤の結晶が付着し、フロートの洗浄作業を定期的に行
う必要がある。しかし、実施例では従来のフロートに該
当する蒸発防止板87を現像液27の液面上方に配置してい
るため、このような不具合が発生しない。
前記ラックブラケット54の左右両側には、上蓋49を下降
させた際にこの上蓋49をケーシング12に密着固定するた
めのロック爪56をそれぞれ有する一対のロック操作つま
み57が回動自在に上蓋49に取付けられており、上蓋49を
ケーシング12に密着固定してあるか否かは、ケーシング
12の上端部に組付けられたタッチセンサ58によって検出
されるようになっている。
仕切りフレーム16によって仕切られた処理液槽24と反対
側のケーシング12には、この部分のケーシング12内を前
後に仕切る隔壁59が固定されている。この隔壁59の後ろ
側には、処理済みのフィルム20を乾燥させるための送風
ファン60を具えたファンモータ61が配設され、このファ
ンモータ61の作動による送風ファン60からの送風は、隔
壁59に形成された温風吹出口62からフィルム20の表面と
平行に吹き出される。この温風吹出口62と送風ファン60
との間には、フィルム20の乾燥時間を短縮させるため、
乾燥用ヒータ63が配設されている。
第2図中、隔壁59の右端上部には、フィルム搬送用モー
タ64に連結されたフィルム駆動用ローラ65が回転自在に
取付けられている。同様に、隔壁59の左端下部には巻取
軸66が回転自在に設けられ、この巻取軸66には乾燥済み
のフィルム20を巻取る巻取リール67が着脱自在に装着さ
れるようになっている。又、この巻取軸66の上方にはブ
ラケット68を介して回転自在に隔壁59に取付けられた左
右二つの固定スクイズローラ69が位置している。そし
て、これら固定スクイズローラ69とフィルム駆動用ロー
ラ65と巻取軸66とには、無端の同期チェン70が巻き掛け
られているが、本実施例では固定スクイズローラ69とフ
ィルム駆動用ローラ65との間に配置される一対の退避用
スプロケット71と巻取軸66の左右に配置される巻付け用
スプロケット72とを隔壁59に回転自在に取付け、同期チ
ェン70に噛み合わせている。従って、フィルム搬送用モ
ータ64の作動により固定スクイズローラ69,フィルム駆
動用ローラ65,巻取軸66は同期回転するが、これらの駆
動機構は全て隔壁59の後ろ側に配設されている。
前記固定スクイズローラ69と共働して処理済みのフィル
ム20に付着した水滴を拭う左右二つの押えスクイズロー
ラ73は、本実施例では前記上蓋49にローラブラケット74
を介して吊り下げられたローラホルダ75に回転自在に支
持されている。そして、ローラブラケット74とローラホ
ルダ75との間には、ローラブラケット74に刻設された図
示しない溝に係合して固定スクイズローラ69の回転軸心
と押えスクイズローラ73の回転軸心とを平行に保持する
ための回り止めピン76と、押えスクイズローラ73を固定
スクイズローラ69側に押圧するための圧縮ばね77とが介
装されている。このように、本実施例では押えスクイズ
ローラ73を上蓋49側に取付けているため、上蓋49を上昇
させた状態でフィルム20を固定スクイズローラ69と押え
スクイズローラ73との間に通す作業ができ、従来のよう
にケーシング12側に押えスクイズローラ7を取付けたコ
ンタクト形式のものよりも作業性が格段に優れている。
実際の作業に際しては、まず装置全体を机上等に載置
し、ケーシング12の裏側に設けられた電源コード78先端
の差込プラグ79を室内の電源コンセント等に差し込む。
そして、前蓋13を開くと共にロック操作つまみ57を回
し、ケーシング12に対するロック爪56の係合を解除した
のち、上蓋49に設けられた把手80を掴んで上蓋49と共に
処理用ローラ52を処理液槽24の上方へ引き上げると、処
理用ローラ52と方向変換用ローラ33との間にロールフィ
ルム挿通用空間部が形成される(第2図及び第3図参
照)。一方、空の処理液槽24を受け皿25と共に前方に引
き出すが、この時、受け皿25の引き出し操作の途中でコ
ンタクトプレート42の先端が自由な状態となるため、引
張りばね41のばね力によって揺動ホルダ37が蝶番36を中
心に回動し、現像用ヒータ38,液温センサ39,液面センサ
40が処理液槽24の上方に退避する。ケーシング12の前方
に引き出した処理液槽24の所定箇所に現像液27、定着液
28、洗浄液29,30をそれぞれ一定量ずつ注入し、この処
理液槽24を受け皿25と共にケーシング12内の元の位置へ
戻す。この時、コンタクトプレート42の先端が処理液槽
24に押し当るため、引張りばね41のばね力に抗して揺動
ホルダ37が回動し、現像用ヒータ38や液温センサ39及び
液面センサ40は現像液27中に浸る(第2図及び第3図参
照)。
次に、遮光ケース18の図示しない蓋を開き、現像済みの
フィルム20が巻かれた供給リール17を遮光ケース18内の
リール受けローラ19上に載せ、フィルム20のリーダ部分
の先端部を引き出した状態で遮光ケース18の蓋を閉め
る。そして、このフィルム20のリーダの先端部を固定ガ
イドローラ21からロールフィルム挿通用空間部によって
処理液槽24及び固定スクイズローラ69の上方を通し、更
に温風吹出口62の前方を通してフィルム駆動用ローラ65
に巻き掛け、巻取軸66に装着された巻取リール67に固定
する(第2図参照)。
しかるのち、前蓋13を閉じると共に上蓋49を押し下げ、
ロック操作つまみ57を操作してロック爪56をケーシング
12に係止させ、上蓋49をケーシング12に固定する。この
時の状態を表す第5図に示すように、上蓋49の下降途中
でフィルム20のリーダ部分に処理用ローラ52が押し付け
られ、そのまま処理液槽24中に入って行く結果、フィル
ム20は処理用ローラ52と方向変換用ローラ33とに交互に
巻き掛けられ、上下に蛇行した状態で現像液27、定着液
28、洗浄液29,30に浸漬する。又、固定スクイズローラ6
9と対向する押えスクイズローラ73も上蓋49の下降動作
に伴って圧縮ばね77のばね力によりフィルム20を挾圧し
た状態で固定スクイズローラ69に押付けられる。
そして、スタートスイッチ81をONにすると、現像用ヒー
タ38及び乾燥用ヒータ63に通電されると共に攪拌用モー
タ46及びファンモータ61が作動し、現像液27及び洗浄液
29,30を攪拌すると共に一定温度の温風が温風吹出口62
から吹き出される。現像液27の液温が所定の温度に達し
たことを液温センサ40が検出すると、フィルム搬送用モ
ータ64が作動を開始する。これにより、フィルム20は現
像処理、定着処理、水洗処理されて上下二組のスクイズ
ローラ69,73により表面に付着した水滴が除去され、温
風吹出口62の前方を通過する間に乾燥して巻取リール67
に巻取られて行く。フィルムセンサ22がフィルム20の無
くなったことを検出すると、一定時間後に通電が全てOF
Fとなり、前蓋13を開いて巻取軸66から処理済みのフィ
ルム20が巻かれた巻取リール67を取り外す。なお、現像
液27や定着液28及び洗浄液29,30は必要に応じてこの時
に交換するか若しくは廃棄すれば良い。
〈発明の効果〉 本発明のフィルム処理装置によると、処理液中に浸漬す
る処理用ローラをそのローララックと共に処理液槽の上
方へ引き上げてこの処理用ローラと方向変換用ローラと
の間にロールフィルム挿通用空間部が形成されるように
したので、この空間部を用いてフィルムを処理用ローラ
と方向変換用ローラとの間に水平に通すだけで良く、蛇
行状態でこれらに巻き掛ける必要がないのてフィルムの
装填作業を著しく簡略化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるフィルム処理装置の一実施例の外
観を表す斜視図、第2図はその内部構造を表す正面断面
図、第2図はそのIII-III矢視断面図、第4図はそのIV-
IV矢視断面の拡大図、第5図はフィルムの処理状態を表
す作業概念図、第6図は従来のフィルム処理装置の一例
を表す作業概念図である。 又、図中の符号で12はケーシング、13は前蓋、20はフィ
ルム、24は処理液槽、27は現像液、28は定着液、29,30
は洗浄液、33は方向変換用ローラ、49は上蓋、50は案内
筒、51は案内棒、52は処理用ローラ、53はローララッ
ク、69は固定スクイズローラ、73は押えスクイズロー
ラ、74はローラブラケット、75はローラホルダ、76は回
り止めピン、77は圧縮ばね、82はストッパ、83は鋼球収
納孔、84は鋼球、85は鋼球押え、86は押えボルト、87は
蒸発防止板である。
フロントページの続き (72)発明者 我妻 顕宣 神奈川県綾瀬市小園1005番地 富士マイク ログラフィックス株式会社内 (72)発明者 芦沢 陸実 神奈川県綾瀬市小園1005番地 富士マイク ログラフィックス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−201443(JP,A) 実開 昭51−116971(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも現像液及び定着液及び洗浄液が
    順に貯溜された処理液槽と、前記現像液及び定着液及び
    洗浄液にそれぞれ浸漬される少なくとも三つの処理用ロ
    ーラと、これら相互に隣接する処理用ローラの間の前記
    処理液槽の上側に配置され且つ当該処理用ローラと交互
    に巻き掛けられて露光済みのロールフィルムを上下に蛇
    行させる少なくとも二つの方向変換用ローラとを有する
    フィルム処理装置において、前記処理液槽を出入れ自在
    に収納するケーシングを設けて該処理液槽の上端部に前
    記方向変換用ローラをそれぞれ回転自在に取付ける一
    方、前記ケーシングに対して昇降自在な上蓋を設けて該
    上蓋に下向きに突設されたローララックの下端部に前記
    処理用ローラをそれぞれ回転自在に取付け、前記処理用
    ローラを前記処理液槽から引き上げて前記方向変換用ロ
    ーラよりも上方に位置することで該処理用ローラと方向
    変換用ローラとの間にロールフィルム挿通用空間部が形
    成されるように前記上蓋の上昇端を設定したことを特徴
    とするフィルム処理装置。
JP63102641A 1988-04-27 1988-04-27 フィルム処理装置 Expired - Fee Related JPH07117741B2 (ja)

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