JPH07117099B2 - 電動機の軸受装置 - Google Patents

電動機の軸受装置

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JPH07117099B2
JPH07117099B2 JP62168044A JP16804487A JPH07117099B2 JP H07117099 B2 JPH07117099 B2 JP H07117099B2 JP 62168044 A JP62168044 A JP 62168044A JP 16804487 A JP16804487 A JP 16804487A JP H07117099 B2 JPH07117099 B2 JP H07117099B2
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JP
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bearing
sintered oil
impregnated bearing
electric motor
end surface
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JP62168044A
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JPS6412121A (en
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徹雄 戸叶
茂 吉田
憲重 森反
均 鷲見
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はオーディオ、ビデオ機器、事務機器、産業用機
器などに使用される電動機において軸受に焼結含油材を
使用し、回転子に加わる軸方向の荷重を軸受の端面で支
持する電動機の軸受装置に関する。
従来の技術 第6図は従来の電動機に広く使用されている焼結含油軸
受の斜視図である。また、第7図、第8図、第9図は従
来の焼結含油軸受を使用した電動機の断面図である。
以下、図面を参照しながら従来の電動機における回転子
に加わる軸方向の荷重を支持する構成について説明す
る。
第7図、第8図、第9図の焼結含油軸受1はトルクを発
生するコイル2、シャーシ3等と一体的に固定されるハ
ウジング4により保持され、回転子5の回転軸6を支持
する。そしてコイル2に通電することにより回転軸6に
保持された回転子に固定した永久磁石7と吸引、反発す
ることにより回転子5が回転するように構成されてい
る。
この場合、回転子の軸方向には重力、永久磁石の磁力、
あるいはコイルに通電することにより発生する電磁力が
加わることになり、何らかの支持、固定手段が必要とな
る。
従来、軸方向荷重の支持には、第9図に示すように焼結
含油軸受1の端面は使用せず、回転軸6の先端部をハウ
ジング4で支持する方法や、第7図及び第8図に示すよ
うに回転軸6に保持された回転子5と焼結含油軸受1各
々の相対する側の端面を回転軸6に直交する平面で構成
し、焼結含油軸受1の端面と回転子の端面をワッシャ9
を介して当接して支持する方法が実施されている。
そして、第7図、第8図の場合、第6図に示す従来の焼
結含油軸受を用いると回転軸に直交する焼結含油軸受の
端面全体で軸方向荷重を受ける構造となっていた。
発明が解決しようとする問題点 しかし、従来の焼結含油軸受を用いた電動機については
以下に述べる問題点があった。
第9図の構造では回転軸6の先端部の中心部分で軸方向
の荷重を受けるため、周速が十分小さく寿命的には満足
できるもののハウジング4の構造が複雑で電動機の形状
が大きくなる欠点があった。
また、第7図や第8図のように回転軸6に直交した焼結
含油軸受1の端面で軸方向荷重を直接的に支持する方法
では構造を比較的簡単にでき、電動機の形状も小さくで
きるが、摺動部分の周速が大きくなり焼結含油軸受1と
ワッシャ9の接触面で摩擦が大きくなり寿命的に十分な
ものが得られない。
特に、従来の形状の焼結含油軸受では軸受の端面が平面
であり、軸方向荷重を軸受端面全体で均一に受けるため
焼結含油軸受によるポンプ作用がなく、油の循環が妨害
される。このため油による潤滑が十分ではなく、焼結含
油軸受とワッシャの接触面の摩擦が大きくなり、十分な
寿命が得られなかった。
本発明は、軸方向荷重を焼結含油軸受の端面で受ける際
に生じる上記問題点を解決し、構造が簡単で小型化に適
した寿命の長い電動機の軸受装置を提供するものであ
る。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため、回転子の回転軸に
保持された軸受用部材に当接する焼結含油軸受の端面
に、凸部及び凹部の頂点近傍の断面が滑らかな丸みを帯
びた凹凸を少なくとも3箇所形成した電動機のものであ
る。
作用 軸受用部材と焼結含油軸受の接触面側の空間で回転子の
回転によりポンプ作用及びくさび効果を発生させ、油を
循環させる。この循環により軸受用部材と焼結含油軸受
の接触面と非接触面の境界付近に負荷耐圧の大きい正圧
部が発生し、軸受用部材と焼結含油軸受の接触面全体を
非接触状態にする。
実施例 本発明の一実施例について図面を参照しながら説明す
る。
第1図は本発明の一実施例における焼結含油軸受の斜視
図であり、第2図は本実施例の焼結含油軸受を用いた電
動機の断面図である。
第1図に示す焼結含油軸受1aは軸受の端面Aに周方向に
3箇所凹凸を設けた形状になっており、電動機には第2
図に示すように前記凹凸面を回転子5側に向けてハウジ
ング4に保持されている。ハウジング4にはコイル2、
シャーシ3が一体的に固定されている。回転子5の永久
磁石7は軸受用部材を兼ねたボス8により回転軸6と一
体に固定され、回転軸6は焼結含油軸受1、1aを貫通し
て回転自在に支持されている。
この電動機ではコイル2に通電することにより回転子5
は回転するように構成されている。この場合、永久磁石
7と強磁性体で作られたシャーシ3の間では永久磁石7
の磁力により第2図の矢印X方向に荷重が加わり、回転
軸6と直交する焼結含油軸受1aの端面Aと、回転軸6と
直交するボス8の端面Bを当接し、回転子5に加わる軸
方向の荷重を支持している。
焼結含油軸受1aとボス8の接触面の詳細を第4図に、前
記接触面における圧力分布を第5図に示す。まず、この
第4図に基づき回転子5が回転したときの油の流れを説
明する。
第4図の矢印Y方向に回転子のボス8が回転すると、焼
結含油軸受1aとボス8の接触面側の空間Sの速度エネル
ギーが大きくなり、その空間の圧力が低下し、第5図に
示す負圧部Pを生じる。この時、半径方向の摺動により
温度上昇し、熱膨張により流動しやすくなった焼結含油
軸受1a内の油が焼結含油軸受1aの表面ににじみ出て、第
4図の矢印Aで示すように負圧部の空間Sに吸い出され
る。このような現象はポンプ作用と呼ばれている。
次に空間Sに出てきた油はボス8の回転に伴い第4図の
矢印B方向に流れ出し、焼結含油軸受1aとボス8の接触
面にくさび状に押し込まれる。このため、前記接触面に
は第5図に示すような正圧部Qが発生し、この圧力によ
り焼結含油軸受1aとボス8の接触面は非接触状態にな
る。このように油が接触面にくさび状に押し込まれ、油
圧が発生する現象をくさび効果と言う。
そして、この高圧な油はポンプ作用により第4図の矢印
Cに示す様に焼結含油軸受1aに大部分が吸収され、一部
は油のもつ粘性、表面張力により非接触面に満たされ
る。
このように焼結含油軸受1aとボス8の接触面側では上述
したような一連の油の循環(第4図では矢印A→B→C
の循環で示されている)が行われ、前記接触面には常に
焼結含油軸受に含浸された油が供給されている。そして
第4図の空間S′でも同様の油の循環が行われる。
以上述べたように、本実施例の軸受装置は回転子5の回
転軸6に保持されたボス8に当接する焼結含油軸受1aの
端面Aに、凸部の頂点近傍の断面が滑らかな丸みを帯び
た凹凸を少なくとも3箇所形成することにより、焼結含
油軸受とボス8の接触面側の空間でポンプ作用及びくさ
び効果を発生させ、前記接触面を非接触状態にすること
により、電動機の寿命が長くでき、前記接触面の安定化
を図ることもできる。
また、焼結含油軸受とボスの接触が従来のように平面接
触ではなく、滑らかな丸みを帯びた凸部頂点の接触であ
り接触面積が小さくなるので、軸受のロスを低減するこ
ともできる。
第3図は第1図のM−M′断面の形状を示したものであ
る。
実験的には第3図に示すように (1)焼結含油軸受の端面に形成する凹凸の段差hが50
μm以下の時、 (2)焼結含油軸受の端面に形成する凸部の曲率半径r
が50μm以上の時 電動機の寿命が長いことが認められた。また、これらの
寸法は単独でも、組合せでもそれぞれ効果が認められ
た。
発明の効果 以上のように、回転子の回転軸に保持された軸受用部材
に当接する焼結含油軸受の端面に、凸部の頂点近傍の断
面が滑らかな丸みを帯びた凹凸を少なくとも3箇所形成
することにより、長寿命の電動機を提供できる。また、
接触面の安定が図れるので電動機の回転ムラを少なくす
ることもできる。更に、接触面積が小さくなり軸受のロ
スが低減し、電動機の効率の改善が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す焼結含油軸受の斜視
図、第2図は本実施例の焼結含油軸受を用いて構成した
電動機の構造断面図、第3図は第1図に示す本実施例の
焼結含油軸受におけるM−M′断面図、第4図は本発明
の焼結含油軸受の含浸油の流れを示す説明図、第5図は
本発明による焼結含油軸受の表面の圧力分布図、第6図
は従来の焼結含油軸受の斜視図、第7図、第8図、第9
図は従来の焼結含油軸受を用いて構成した電動機の構造
断面図である。 1a……焼結含油軸受、5……回転子、6……回転軸、8
……ボス
フロントページの続き (72)発明者 鷲見 均 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−35552(JP,A) 特開 昭56−90119(JP,A) 実開 昭57−63121(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機の固定子側に設けられた回転軸を半
    径方向に支持する一対の軸受のうち少なくとも一方の軸
    受を焼結含油軸受で構成し、前記回転軸に保持された軸
    受用部材と前記一方の焼結含油軸受各々の相対する側の
    端面を前記回転軸と略直交する平面で構成し、前記焼結
    含油軸受の端面と前記軸受用部材の端面とを当接させて
    前記回転軸と一体に回転する回転子に加わる軸方向の荷
    重を支持する電動機の軸受装置において、 前記軸受用部材に当接する前記焼結含油軸受の端面に、
    凸部及び凹部の頂点近傍の断面が滑らかな丸みを帯びた
    凹凸を少なくとも3箇所形成した電動機の軸受装置。
  2. 【請求項2】焼結含油軸受の端面に形成する凹凸の段差
    を50μm以下とした特許請求の範囲第1項記載の電動機
    の軸受装置。
  3. 【請求項3】焼結含油軸受の端面に形成する凸部の回転
    子の接触面の曲率半径を50μm以上とした特許請求の範
    囲第1項記載の電動機の軸受装置。
JP62168044A 1987-07-06 1987-07-06 電動機の軸受装置 Expired - Lifetime JPH07117099B2 (ja)

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JP62168044A JPH07117099B2 (ja) 1987-07-06 1987-07-06 電動機の軸受装置

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JP62168044A JPH07117099B2 (ja) 1987-07-06 1987-07-06 電動機の軸受装置

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Publication Number Publication Date
JPS6412121A JPS6412121A (en) 1989-01-17
JPH07117099B2 true JPH07117099B2 (ja) 1995-12-18

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ID=15860783

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035552A (ja) * 1973-08-03 1975-04-04
JPS5520928A (en) * 1978-07-28 1980-02-14 Arai Pump Mfg Co Ltd Plane slide element
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JPS5763121U (ja) * 1980-10-03 1982-04-15

Also Published As

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JPS6412121A (en) 1989-01-17

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