JPH07116955B2 - 多気筒内燃機関の可変圧縮比機構 - Google Patents

多気筒内燃機関の可変圧縮比機構

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JPH07116955B2
JPH07116955B2 JP3678590A JP3678590A JPH07116955B2 JP H07116955 B2 JPH07116955 B2 JP H07116955B2 JP 3678590 A JP3678590 A JP 3678590A JP 3678590 A JP3678590 A JP 3678590A JP H07116955 B2 JPH07116955 B2 JP H07116955B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ピストンの上死点での燃焼室容積を増減させ
て圧縮比を可変とする多気筒内燃機関の可変圧縮比機構
に関する。
(従来の技術) 従来、このような多気筒内燃機関の可変圧縮比機構とし
て、コネクティングロッドに設けた油路を介して供給さ
れるオイルの圧力に応じて燃焼室容積を増減させる燃焼
室容積可変手段と、コネクティングロッドに設けられ、
オイルの燃焼室容積可変手段に対するオイルの供給を制
御する油圧制御弁と、シリンダブロック側に設けられ、
油圧制御弁を駆動する駆動手段とからなるものがある
(特開平1−110846号)。
この可変圧縮比機構によれば、ピストンが下死点に達し
たとき、油圧制御弁であるスプール弁の受圧面と駆動手
段の一部を構成するオイルジェットノズルの噴射孔とが
対向し、そのときスプール弁の受圧面に対してオイルジ
ェットノズルからオイルが噴射されてスプール弁が動
き、油路から供給されたオイルの圧力が燃焼室容積可変
手段に作用して燃焼室容積が増減し、圧縮比が変化す
る。
(発明が解決しようとする課題) ところが、複数の気筒のうち、ある気筒中のピストンが
下死点近傍に達したとき、他の気筒のピストンの位置と
無関係に、オイルが全気筒のスプール弁に対して同時に
噴射されるので、オイルが無駄になるという問題があっ
た。
また、エンジン潤滑用のオイルポンプをオイルジェット
用の油圧源として利用し、スプール弁に高圧噴射するよ
うにしているので、オイルポンプを高圧で容量の大きい
ものにしなければならず、ポンプの大型化によるエネル
ギー損失の増大やフリクションの発生などを招くという
問題がある。
本願発明は、オイル消費量を低減することができるとと
もに、エンジン潤滑用オイルポンプのエネルギー損失の
低減及び小型・小容量化を図ることができる多気筒内燃
機関の可変圧縮比機構を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前述の課題を解決するため本発明は、各コネクティング
ロッドに設けた油路を介して供給されたオイルによって
ピストンの上死点の燃焼室容積を増減させる燃焼室容積
可変手段と、前記各コネクティングロッドに取り付けて
あって、前記燃焼室容積可変手段に対する前記オイルの
供給を制御する油圧制御弁と、各油圧制御弁毎に設けら
れた高圧縮比側オイルジェットノズルから、ピストン下
死点近傍で前記油圧制御弁の一端にオイルを高圧噴射し
て、その油圧制御弁を高圧縮比側位置に動かす高圧縮比
側噴射手段と、前記各油圧制御弁毎に設けられた低圧縮
比側オイルジェットノズルから、ピストン下死点近傍で
前記油圧制御弁の他端にオイルを高圧噴射して、その油
圧制御弁を低圧縮比側位置に動かす低圧縮比側噴射手段
とを備えた多気筒内燃機関の可変圧縮比機構において、
前記高圧縮比側又は低圧縮比側オイルジェットノズルに
オイルを供給することができるとともに、いずれの前記
オイルジェットノズルにも供給しないようにすることも
できる噴射切替手段と、前記ピストンが下死点近傍に達
したとき、オイルがいずれか一方の前記オイルジェット
ノズルに供給されるように前記噴射切替手段を作動さ
せ、オイルを各気筒毎に高圧噴射させる噴射切替制御手
段とを備えたことを特徴とする。
また、各コネクティングロッドに設けた油路を介して供
給されたオイルによってピストンの上死点の燃焼室容積
を増減させる燃焼室容積可変手段と、前記各コネクティ
ングロッドに取り付けてあって、前記燃焼室容積可変手
段に対する前記オイルの供給を制御する油圧制御弁と、
前記油圧制御弁毎に設けられた高圧縮比側オイルジェッ
トノズルから、ピストン下死点近傍で前記油圧制御弁の
一端にオイルを高圧噴射して、その油圧制御弁を高圧縮
比側位置に動かす高圧縮比側噴射手段と、前記油圧制御
弁毎に設けられた低圧縮比側オイルジェットノズルか
ら、ピストン下死点近傍で前記油圧制御弁の他端にオイ
ルを高圧噴射して、その油圧制御弁を低圧縮比側位置に
動かす低圧縮比側噴射手段と、前記高圧縮比側又は低圧
縮比側オイルジェットノズルにオイルを供給することが
できるとともに、いずれの前記オイルジェットノズルに
も供給しないようにすることもできる噴射切替手段と、
前記ピストンが下死点近傍に達したとき、オイルがいず
れか一方の前記オイルジェットノズルに供給されるよう
に前記噴射切替手段を作動させてオイルを高圧噴射させ
る噴射切替制御手段とを備えた多気筒内燃機関の可変圧
縮比機構において、前記高圧縮比側又は低圧縮比側オイ
ルジェットノズルにオイルを供給する油圧源として、エ
ンジン潤滑用オイルポンプの他にオイルジェット専用オ
イルポンプを設けたことを特徴とする。
(作用) 各気筒中のピストンが下死点近傍に達したとき、噴射切
替手段が作動して高圧縮比側オイルジェットノズル又は
低圧縮比側オイルジェットノズルにオイルが各気筒毎に
順次供給されて高圧噴射される。これにより油圧制御弁
が高圧縮比側又は低圧縮比側位置に変位し、燃焼室容積
可変手段が作動して圧縮比が変わる。
また、高圧縮比側オイルジェットノズル又は低圧縮比側
オイルジェットノズルにオイルを供給する油圧源とし
て、エンジン潤滑用オイルポンプの他にオイルジェット
専用オイルポンプを設けることにより、エンジン潤滑用
オイルポンプの容量を小さく圧力を低くすることができ
る。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る可変圧縮比機構の全
体構成を示す図である。図中1はクランク軸であり、2
は気筒3a内を往復動するピストンであり、4はコネクテ
ィングロッドである。5はオイルパン6内の潤滑用のオ
イルを供給するためのエンジン潤滑用オイルポンプであ
り、7は油圧制御弁としてのスプール弁8を摺動させる
オイルをオイルパン9から供給するためのオイルジェッ
ト専用のオイルポンプである。10はオイルジェット油圧
回路であり、33はオイルジェット油圧回路10中の油路を
切り替えるための電子制御装置(ECU)である。
高圧縮比側噴射手段25及び低圧縮比側噴射手段26は、第
2図に示すように、オイルパン9と、油圧源としてのオ
イルジェット専用オイルポンプ7と、2位置切替電磁弁
28と、高圧縮比側及び低圧縮比側オイルジェットノズル
50H〜53H,50L〜53Lとから構成されている。本実施例の
場合、噴射切替手段として3位置切替高速電磁弁29a〜2
9dが各気筒毎に設けられている。また、噴射切替制御手
段としての電子制御装置33は、高圧縮比側及び低圧縮比
側オイルジェットノズル50H〜53H,50L〜53Lと、クラン
ク角信号を受けてピストン2の下死点を挟む所定のクラ
ンク角の間又は所定の時間、前記3位置切替高速電磁弁
29a〜29dを作動させる。
前記オイルジェット専用オイルポンプ7は、第1図に示
すように、エンジン潤滑用オイルポンプ5の油圧系から
独立した油圧系に属する。オイルジェット専用オイルポ
ンプ7はオイルパン9と2位置切替電磁弁28とを連通す
る油路34の途中に設けてあり、2位置切替電磁弁28は、
油路35、油路36a〜36dを介して各3位置切替高速電磁弁
29a〜29dに連通しているとともに、油路42を介してオイ
ルパン9に連通している。
前記3位置切替高速電磁弁29a〜29dは油路46H〜49H,46L
〜49Lを介して高圧縮比側及び低圧縮比側オイルジェッ
トノズル50H〜53H,50L〜53Lに連通している。高圧縮比
側及び低圧縮比側オイルジェットノズル50H〜53H,50L〜
53Lの直ぐ上流にはリリーフ弁38H,38Lが設けてあり、オ
イルを噴射していない間、油路46H〜49H,46L〜49L内の
油圧の低下を防ぐ。これにより、オイル充填時間による
オイルの噴射遅れを最小限に抑えることができる。油路
35の途中には、オイルのオイルジェット専用オイルポン
プ7側へ逆流を防ぐチェック弁43が設けてあるととも
に、油路39を介してアキュムレータ40が設けてある。油
路39の途中には油圧センサ(Ps)41が設けてある。
オイルジェット専用オイルポンプ7によって加圧された
オイルの一部は2位置切替電磁弁28を経てアキュムレー
タ40に蓄えられ、油圧センサ41はアキュムレータ40内の
オイルが所定値に達したときに検出信号を電子制御装置
33に送出する。電子制御装置33に検出信号が入力される
と、電子制御装置33は2位置切替電磁弁28に切替信号を
送出し、切替信号が入力されると2位置切替電磁弁28が
第2図のオン側からオフ側に作動して油路34が油路42に
連通し、その油路42を通じてオイルジェット専用オイル
ポンプ7によって導かれたオイルは再びオイルパン9に
戻される。これによりオイルジェット専用オイルポンプ
7の駆動損失を最小限に抑えることができる。
前記3位置切替電磁弁29a〜29dは、第4図に示すよう
に、永久磁石からなるスプール弁54と、そのスプール弁
54の両端側にリターンスプリング57,58を介してそれぞ
れ配設された電磁石55,56とにより構成されている。非
通電時、スプール弁54は第4図に示す位置(第2図のOF
Fの位置)にあり、油路36aはいずれの油路46H,46Lとも
連通していない。電子制御装置33から電磁石55に高圧縮
比制御信号が入力されると、電磁石55の磁力に引っ張ら
れてスプール弁54が第4図の左方向(第1図のON1側)
に摺動し、油路36aと油路46Hとが連通し、オイルが高圧
縮比側オイルジェットノズル50Hに供給される。これに
対し、電子制御装置33から電磁石56に低圧縮比制御信号
が入力されると、その電磁石56の磁力に引っ張られてス
プール弁54が第4図の右方向(第1図のON2側)に摺動
し、油路36aと油路46Lとが連通し、オイルが低圧縮比側
オイルジェットノズル50Lに供給される。
前記高圧縮比側及び低圧縮比側オイルジェットノズル50
H〜53H,50L〜53Lは、ピストン2が下死点に達したと
き、スプール弁8と合致するように配設されている(第
11図の位置)。
第11図に示すように、シリンダーライナ壁1a内を往復動
するピストン2は、可動ピストン頂部13(同図では右側
半分と左側半分とを、作動の理解を容易にするために分
割して示してある)とピストン基部14とから構成されて
いる。ここで、可動ピストン頂部13はピストン基部14に
対して一定量hだけ相対変位可能に組付けられており、
可動ピストン頂部13とピストン基部14との間には高圧縮
比側油圧室15と低圧縮比側油圧室16とが夫々形成され得
るように成っている。ピストンピン17は、コネクティン
グロッド4の小端部に圧入されている一方、前記ピスト
ン基部14のピストンピン孔14aに回動自在に挿通されて
いる。コネクティングロッド4及びピストンピン17に
は、常時互いに連通する高圧縮比側油路18H,17Hと低圧
縮比側油路18L,17Lとが夫々形成されている。また、ピ
ストン基部14には、ピストン12の下死点付近でピストン
ピン17の高圧縮比側油路17H、低圧縮比側油路17Lを高圧
縮比側油圧室15、低圧縮比側油圧室16に夫々連通させる
高圧縮比側油路14H、低圧縮比側油路14Lが形成されてい
る。さらに、コネクティングロッド4には、クランクピ
ン19の潤滑油路19aからの油圧を、クランクピン19の軸
受メタル20に形成された溝及び孔20aを経て高圧縮比側
油路18H又は低圧縮比側油路18Lに作用させる油路18aが
形成されている。
コネクティングロッド4の高圧縮比側油路18H及び低圧
縮比側油路18Lと油路18aとの間には、油圧制御弁として
のスプール弁8が設けられており、該スプール弁8は油
路18aを高圧縮比側油路18Hに連通する高圧縮比側位置
(第11図に示す位置)と、油路18aを低圧縮比側油路18L
に連通する低圧縮比側位置(同図の位置より右側に変位
した位置)との間で移動可能である。スプール弁8の中
央部には環状溝22が形成してあり、スプール弁8の両端
面には受圧部23,24がそれぞれ接合してある。
なお、前記油路18aの途中には、第7図に示すように、
オイルの大端部側への逆流を阻止して圧力低下を防ぎ、
始動性を良くするため、チェック弁59が設けてある。こ
のチェック弁59は、ボール弁体59aと、弁座部59bと、ボ
ール弁体59aを弁座部56bに付勢するコイルバネ59cと、
コイルバネ59cを支持するバネホルダ59dと、バネホルダ
59dをコネクティングロッド4に固定する固定部材59eと
からなる。
次に、上記構成を有する可変圧縮比機構の作動を説明す
る。オイルパン9内のオイルは、オイルジェット専用オ
イルポンプ7により油路34,35,36a〜36dを介して各3位
置切替高速電磁弁29a〜29dに供給される。図示しない運
転状態検出手段からの検出信号に基いて電子制御装置33
が低圧縮比から高圧縮比への切替が必要か否か判断し、
切替が必要な場合、図示しないクランク角検出手段によ
ってピストン2が排気下死点近傍に位置することが検出
されたとき、高圧縮比側への切替を命ずる制御信号が、
電子制御装置33から3位置切替高速電磁弁26dに送出さ
れる。これにより第4の気筒のスプール弁54が高圧縮比
側に摺動して油路36dが油路49Hに連通し、高圧縮比側オ
イルジェットノズル53Hからオイルが噴射され、スプー
ル弁8は高圧縮比位置に摺動する。その後、第3図に示
すように、クランク角180゜で第2の気筒の高圧縮比側
オイルジェットノズル51Hからオイルが噴射され、クラ
ンク角360゜で第3の気筒の高圧縮比側オイルジェット
ノズル52Hからオイルが噴射され、クランク角540゜で第
1の気筒の高圧縮比側オイルジェットノズル52Hからオ
イルが噴射される。以上のように各気筒のピストン2が
それぞれ排気下死点近傍にきたとき、各気筒毎にオイル
が順次噴射される。スプール弁8が高圧縮比側位置に切
り替わると、油路18aと高圧縮比側油路18Hとがスプール
弁8の環状溝22を介して連通する。これによって、クラ
ンクピン19の潤滑油路19aからの油圧が、軸受メタル20
の溝及び孔20a、油路18a、スプール弁8の環状溝22及び
高圧縮比側油路18H,17H,14Hを介して高圧縮比側油圧室1
5内に作用し、可動ピストン頂部13が第11図の左側半分
に示すようにピストン頂部14に対して上方に相対的に移
動する。この結果、内燃機関の燃焼室の容積が減少して
高圧縮比状態が実現される。
これに対し、電子制御装置33によって高圧縮比から低圧
縮比への切替が必要と判定された場合、ピストン2が排
気下死点近傍の位置にきたとき、電子制御装置33から3
位置切替高速電磁弁29a〜29dに低圧縮比側への切替を命
ずる制御信号が一定間隔おきに送出され、これによりス
プール弁54が低圧縮比側にそれぞれ摺動して、油路36a
〜36dが油路46L〜49Lに連通し、第3図に示すように、
クランク角180゜毎に低圧縮比側オイルジェットノズル5
0L〜53Lからオイルが順次噴射される。その結果、スプ
ール弁8は高圧縮比位置に摺動し、これによって、油路
18aと低圧縮比側油路18Lとがスプール弁8の環状溝22を
介して連通する。これによって、クランクピン19の潤滑
油路19aからの油圧が、軸受メタル20の溝及び孔20a、油
路18a、スプール弁8及び低圧縮比側油路18L,17L,14Lを
介して低圧縮比側油圧室16内に作用し、可動ピストン頂
部13が第11図の右側半分に示すようにピストン基部14に
対して下方に相対的に移動する。これによって、内燃機
関の燃焼室の容積が増大して低圧縮比状態が実現され
る。
次に、第5図に基いて第2実施例を説明する。
この実施例の場合、3位置切替高速電磁弁29eと各高圧
縮比側オイルジェットノズル50H〜53Hとの間には高圧縮
比側デストリビュータ60が設けてあり、3位置切替高速
電磁弁29eと各低圧縮比側オイルジェットノズル50L〜53
Lとの間には低圧縮比側デストリビュータ61が設けてあ
る。高圧縮比側デストリビュータ60は、油路62Hを介し
て3位置切替高速電磁弁29eに連通しており、クランク
軸2回転で1/2回転して各高圧縮比側各オイルジェット
ノズル50H〜53Hにオイルを供給する。低圧縮比側デスト
リビュータ61は、油路62Lを介して3位置切替高速電磁
弁29eに連通しており、同様にクランク軸2回転で1/2回
転することにより各低圧縮比側オイルジェットノズル50
L〜53Lにオイルを供給する。前記デストリビュータ60,6
1としては、例えばロータリバルブ等がある。
本実施例によれば、各気筒毎に設けていた3位置切替高
速電磁弁29a〜29dが1つで足りる。
次に、第8図等に基いて第3実施例を説明する。
この実施例の場合、油圧源としてエンジン潤滑用オイル
ポンプ5の他に、エンジン潤滑用オイルポンプ5の油圧
系から独立した油圧系のオイルジェット専用オイルポン
プ7を用いた。但し、後述するような油圧系を同じくす
るものでもよい。
オイルは第6図に示すように、ピストン2の上死点及び
下死点位置にて、クランク軸1/2回転毎に全気筒同時に
噴射される。
オイルジェット専用ポンプ7としては、例えば第9図に
示すように、爆発気筒の他にピストンオイルポンプ用の
気筒63を設け、通常は電磁弁64を開けてオイルをオイル
パンに逃がし、圧縮比を変える場合は、電磁弁64を閉じ
てエンジン潤滑用オイルポンプ5から供給されたオイル
を更に加圧して高圧縮比側又は低圧縮比側オイルジェッ
トノズル50H〜53H,50L〜53Lに送る。本実施例によれ
ば、エンジン潤滑用オイルポンプ5の容量を小さく圧力
を低くすることができ、ポンプの小型化を通じてエネル
ギー損失の増大やフリクションの発生などを防ぎ得る。
また、ストレーナやオイルフィルタが1個で足りる。更
に、第9図のようなオイルジェット専用オイルポンプの
場合、高い油密性と小型化が実現できる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明の多気筒内燃機関の可変圧縮
比機構によれば、各コネクティングロッドに設けた油路
を介して供給されたオイルによってピストンの上死点の
燃焼室容積を増減させる燃焼室容積可変手段と、前記各
コネクティングロッドに取り付けてあって、前記燃焼室
容積可変手段に対する前記オイルの供給を制御する油圧
制御弁と、各油圧制御弁毎に設けられた高圧縮比側オイ
ルジェットノズルから、ピストン下死点近傍で前記油圧
制御弁の一端にオイルを高圧噴射して、その油圧制御弁
を高圧縮比側位置に動かす高圧縮比側噴射手段と、前記
各油圧制御弁毎に設けられた低圧縮比側オイルジェット
ノズルから、ピストン下死点近傍で前記油圧制御弁の他
端にオイルを高圧噴射して、その油圧制御弁を低圧縮比
側位置に動かす低圧縮比側噴射手段とを備えた多気筒内
燃機関の可変圧縮比機構において、前記高圧縮比側又は
低圧縮比側オイルジェットノズルにオイルを供給するこ
とができるとともに、いずれの前記オイルジェットノズ
ルにも供給しないようにすることもできる噴射切替手段
と、前記ピストンが下死点近傍に達したとき、オイルが
いずれか一方の前記オイルジェットノズルに供給される
ように前記噴射切替手段を作動させ、オイルを各気筒毎
に高圧噴射させる噴射切替制御手段とを備えたことを特
徴とするので、各気筒中のピストンが下死点近傍に達し
たとき、噴射切替手段が作動して、各気筒の高圧縮比側
オイルジェットノズル又は低圧縮比側オイルジェットノ
ズルに、オイルが各気筒毎に個別的に順次供給されて高
圧噴射される。各気筒毎に高圧噴射するようにしたの
で、オイルの無駄がなくなり、油圧制御弁の切替動作も
確実になる。
また、高圧縮比側オイルジェットノズル又は低圧縮比側
オイルジェットノズルにオイルを供給する油圧源とし
て、エンジン潤滑油オイルポンプの他にオイルジェット
ポンプを設けることにより、エンジン潤滑用オイルポン
プの容量を小さく圧力を低くすることができる。したが
って、ポンプの小型・小容量化を実現でき、ポンプの大
型化によるエネルギー損失の増大やフリクションの発生
などを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る可変圧縮比機構の全体
構成図、第2図と第5図と第8図とはオイルジェット油
圧回路を示す図、第3図及び第6図は噴射タイミングを
示すタイミングチャート、第4図は3位置切替高速電磁
弁を示す断面図、第7図はチェックバルブを示す拡大断
面図、第9図及び第10図はオイルジェット専用オイルポ
ンプの一例を示す概念図、第11図は燃焼室容積可変手段
を示す断面図である。 2……ピストン、3a……気筒、4……コテクティングロ
ッド、7……オイルジェット専用オイルポンプ、8……
スプール弁(油圧制御弁)、8a……油路、29a〜29e……
3位置切替高速電磁弁(噴射切替手段)、33……電子制
御装置(噴射切替制御手段)、50H〜53H……高圧縮比側
オイルジェットノズル、50L〜53L……低圧縮比側オイル
ジェットノズル、60……高圧縮比側デストリビュータ、
61……低圧縮比側デストリビュータ、70……燃焼室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16C 7/04 (72)発明者 豊田 幸夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 新倉 正勝 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−110846(JP,A) 特開 昭64−69728(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各コネクティングロッドに設けた油路を介
    して供給されたオイルによってピストンの上死点の燃焼
    室容積を増減させる燃焼室容積可変手段と、 前記各コネクティングロッドに取り付けてあって、前記
    燃焼室容積可変手段に対する前記オイルの供給を制御す
    る油圧制御弁と、 各油圧制御弁毎に設けられた高圧縮比側オイルジェット
    ノズルから、ピストン下死点近傍で前記油圧制御弁の一
    端にオイルを高圧噴射して、その油圧制御弁を高圧縮比
    側位置に動かす高圧縮比側噴射手段と、 前記各油圧制御弁毎に設けられた低圧縮比側オイルジェ
    ットノズルから、ピストン下死点近傍で前記油圧制御弁
    の他端にオイルを高圧噴射して、その油圧制御弁を低圧
    縮比側位置に動かす低圧縮比側噴射手段とを備えた多気
    筒内燃機関の可変圧縮比機構において、 前記高圧縮比側又は低圧縮比側オイルジェットノズルに
    オイルを供給することができるとともに、いずれの前記
    オイルジェットノズルにも供給しないようにすることも
    できる噴射切替手段と、 前記ピストンが下死点近傍に達したとき、オイルがいず
    れか一方の前記オイルジェットノズルに供給されるよう
    に前記噴射切替手段を作動させ、オイルを各気筒毎に高
    圧噴射させる噴射切替制御手段とを備えたことを特徴と
    する多気筒内燃機関の可変圧縮比機構。
  2. 【請求項2】前記噴射切替手段が、前記各気筒毎に設け
    られた3位置切替高速電磁弁により構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の多気筒内燃機関の可変圧縮
    比機構。
  3. 【請求項3】前記噴射切替手段としての単一の3位置切
    替高速電磁弁と、この3位置切替高速電磁弁から供給さ
    れたオイルを前記各高圧縮比側オイルジェットノズルに
    分配供給する高圧縮比側デストリビュータと、前記3位
    置切替高速電磁弁から供給されたオイルを前記各低圧縮
    比側オイルジェットノズルに分配供給する低圧縮比側デ
    ストリビュータとを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の多気筒内燃機関の可変圧縮比機構。
  4. 【請求項4】各コネクティングロッドに設けた油路を介
    して供給されたオイルによってピストンの上死点の燃焼
    室容積を増減させる燃焼室容積可変手段と、 前記各コネクティングロッドに取り付けてあって、前記
    燃焼室容積可変手段に対する前記オイルの供給を制御す
    る油圧制御弁と、 前記油圧制御弁毎に設けられた高圧縮比側オイルジェッ
    トノズルから、ピストン下死点近傍で前記油圧制御弁の
    一端にオイルを高圧噴射して、その油圧制御弁を高圧縮
    比側位置に動かす高圧縮比側噴射手段と、 前記油圧制御弁毎に設けられた低圧縮比側オイルジェッ
    トノズルから、ピストン下死点近傍で前記油圧制御弁の
    他端にオイルを高圧噴射して、その油圧制御弁を低圧縮
    比側位置に動かす低圧縮比側噴射手段と、 前記高圧縮比側又は低圧縮比側オイルジェットノズルに
    オイルを供給することができるとともに、いずれの前記
    オイルジェットノズルにも供給しないようにすることも
    できる噴射切替手段と、 前記ピストンが下死点近傍に達したとき、オイルがいず
    れか一方の前記オイルジェットノズルに供給されるよう
    に前記噴射切替手段を作動させてオイルを高圧噴射させ
    る噴射切替制御手段とを備えた多気筒内燃機関の可変圧
    縮比機構において、 前記高圧縮比側又は低圧縮比側オイルジェットノズルに
    オイルを供給する油圧源として、エンジン潤滑用オイル
    ポンプの他にオイルジェット専用オイルポンプを設けた
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変圧縮比機構。
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