JPH07115588A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

Info

Publication number
JPH07115588A
JPH07115588A JP3337594A JP3337594A JPH07115588A JP H07115588 A JPH07115588 A JP H07115588A JP 3337594 A JP3337594 A JP 3337594A JP 3337594 A JP3337594 A JP 3337594A JP H07115588 A JPH07115588 A JP H07115588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
video signal
character information
output
video
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3337594A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinobu Torigoe
忍 鳥越
Toshinori Murata
敏則 村田
Kenji Katsumata
賢治 勝又
Nobufumi Nakagaki
宣文 中垣
Haruki Takada
春樹 高田
Koichi Ishibashi
浩一 石橋
Takanori Eda
隆則 江田
Himio Nakagawa
一三夫 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Image Information Systems Inc, Hitachi Ltd, Hitachi Video and Information System Inc filed Critical Hitachi Image Information Systems Inc
Priority to JP3337594A priority Critical patent/JPH07115588A/ja
Publication of JPH07115588A publication Critical patent/JPH07115588A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 映画ソフト等のワイドな映像信号を、ワイド
テレビ等、ワイドな表示装置にて拡大表示する際に、高
画質な字幕挿入を実現可能にする。 【構成】 映像信号処理回路103ではアスペクト比
4:3の映像信号をアスペクト比16:9の表示装置に
映出するために、入力された信号のうち、少なくとも映
像信号に対しアスペクト比の変換処理を行ない、MAX
回路104に出力する。字幕処理回路102では入力さ
れた信号のうち、字幕部の信号を抜き取って一時保持
し、拡大表示された表示画面内に字幕部の信号を移動す
る処理を行なう。MAX回路104は上記映像信号処理
回路103から出力される映像信号と、上記字幕処理回
路102から出力される字幕部の信号とを入力し、信号
レベルの大きい方の信号を選択して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイビジョンテレビや
ワイドテレビ等のように画面のアスペクト比がワイドな
表示装置を用いて、映画等のワイドな映像信号を拡大表
示する際に、画面外にはみ出てしまう字幕等の文字情報
を、表示画面中に移動して表示させるための映像信号処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現行の標準テレビジョン方式であるNT
SC方式に加え、より高精細で臨場感溢れる音と映像を
再現する高精細テレビジョン方式について、国内はもと
より、米国や欧州においても数多くの方式提案が行なわ
れ、実用化されようとしている。 我国においては、特
にMUSE方式とEDTV−II方式とが有力であり、前
者は現行方式と両立性は無いが変換器を用いて両立性を
保つ方式、後者は現行方式との両立性を考慮した方式と
なっている。このうち、MUSE方式については199
7年の本放送開始を目標に8時間/日の試験放送が行な
われている。一方、EDTV−II方式についても199
5年に放送を開始する予定で規格化作業が進められてい
る。ここで、これらの高精細テレビジョン方式に共通し
ているのは、画面のアスペクト比が16:9と現行のN
TSC方式に比べてワイドになっている点にある。これ
に加え、現行のNTSC方式についても、映画や、新作
のビデオソフトにおいて横長(ワイド)化の傾向が強ま
ってきている。この様な映像ソースの横長化を背景とし
て、メーカ各社からは、ワイドテレビやハイビジョンテ
レビといったワイドな表示装置を備えたテレビセットが
相次いで製品化されている。上記ワイドテレビやハイビ
ジョンテレビは、画面のアスペクト比が16:9とワイ
ド(横長)であるため、ハイビジョンソフトや映画等の
横長ソフトを視聴するのに適している。
【0003】図2は、アスペクト比4:3の画面にNT
SC方式で記録された横長の映画ソフトを表示した場合
の表示形態と、アスペクト比16:9のワイド画面に上
記映画ソフトを表示した場合の表示形態と、をそれぞれ
示した説明図である。同図(A)に示すように、横長の
映画ソフトの場合、通常、字幕はアスペクト比4:3の
画面の下側に挿入されている。従って、ワイドな表示装
置を備えたテレビに、上記映画ソフトを表示する場合、
同図(B)に示すように、映像の拡大処理を行なって画
面一杯に映像を表示しようとすると、字幕が画面外には
み出てしまう。そこで、この様な映画ソフトを表示する
場合には、同図(C)に示す様に、映像の拡大処理を行
なうと同時に、字幕を表示領域内に移動・挿入する必要
がある。
【0004】この様な字幕を表示領域内に移動・挿入す
る従来技術としては、例えば、特開平4−252577
号公報、特開平4−306980号公報、及び特開平4
−321387号公報等に記載のものが挙げられる。そ
こで、ここではそれらのうち、特開平4−252577
号公報に記載されている技術について、図2及び図3を
用いて説明する。
【0005】図3は上記した従来技術における信号処理
を説明するための説明図である。この従来技術では、ま
ず、図2(A)に示す映画ソフトにおいて、字幕が挿入
されている領域(即ち、同図(A)の斜線で示された領
域であり、字幕と字幕背景とで構成される。以下、この
領域を字幕部という。)の信号について、信号レベルの
最小値(即ち、字幕背景の信号レベル)を求め、その最
小値を上記字幕部の信号から減算し、得られた信号を字
幕信号とする。このように減算をするのは、字幕部の信
号において、字幕背景の信号レベルが、映画ソフトによ
って一定ではなく、多少ばらついていることを考慮し、
そのばらつきをなくすためである。即ち、減算により得
られた信号、つまり、字幕信号においては、字幕背景の
信号レベルは“0レベル”となる。従って、例えば、字
幕として、図3(A)に示すような「6」という文字が
あった場合、同図(A)のX−X’の水平ラインで示さ
れる部分の字幕信号は、同図(B)の実線の様になり、
字幕背景の信号レベルは“0レベル”となっている。
【0006】次に、この従来技術では、図3(B)の実
線で示される字幕信号に対し、ローパスフィルタ処理
(以下、LPF処理という)を行ない、同図(B)の点
線で示されるLPF処理信号を得る。次に、この従来技
術では、同図(B)の点線で示されるLPF処理信号
と、同図(B)の一点鎖線で示される所定の信号レベル
(字幕信号の信号レベルの最小値、即ち、“0レベル”
よりも多少大きいレベル)とを比較して、同図(C)に
示す字幕検出信号を得る。即ち、この字幕検出信号は、
同図(C)からも明らかな様に、字幕(即ち、文字)と
さらにその周辺部分とを含む範囲について、ハイレベル
の区間とした信号となる。
【0007】次に、この従来技術では、得られた字幕検
出信号に応じて、上記字幕部の信号と、該字幕部の信号
以外の信号(即ち、映像信号)とを切り換えて、何れか
一方を出力させる。即ち、字幕検出信号がハイレベルの
場合は、字幕部の信号を出力させ、ローレベルの場合は
映像信号を出力させる。こうする事により、字幕の挿入
処理を実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術における信号処理では、字幕部の信号から得
られた信号と所定の信号レベルとを比較し、字幕検出信
号を得て、その字幕検出信号によって字幕部の信号と映
像信号とを切り換えているため、再生される映像として
は、画面の垂直方向における、字幕または字幕背景(即
ち、字幕部の信号)と映像(即ち、映像信号)との境目
(即ち、切り換え部分)が鋸刃(ジグザグ)状になって
しまうという問題があった。
【0009】即ち、これは、字幕部の信号自体あるいは
それから得られる字幕信号自体、本来的に字幕の部分に
急俊なエッジを持ち得ないため、画面の垂直方向に並ぶ
水平ライン毎にそれら信号を見た場合(例えば、図3
(A)のX−X’の水平ライン、及びその前後の水平ラ
インの信号を見た場合)、エッジの傾きや位置等が不揃
いであり、そして、その様な信号を所定の信号レベル
(即ち、固定の信号レベル)と比較して、字幕検出信号
を得ても、得られる字幕検出信号のハイレベルの区間
は、水平ライン毎に微妙にずれることになるからであ
る。
【0010】しかも、上記した従来技術では、字幕信号
にLPF処理を行なって、字幕部分のエッジを滑らかに
しているため、エッジの傾きや位置等がさらに不揃いと
なってしまい、得られる字幕検出信号のハイレベルの区
間のずれはさらに大きくなり、字幕または字幕背景と映
像との境目の鋸刃(ジグザグ)がさらに顕著に現れるこ
とになる。この傾向は、LPF処理において、字幕信号
の低域を抽出するLPFの通過帯域が狭くなるほど、即
ち、エッジが滑らかになるほど、大きくなる。
【0011】さらにまた、字幕部の信号には一般的にノ
イズが重畳されているため、それから得られる字幕信号
やLPF処理信号にもノイズが重畳されている。従っ
て、得られる字幕検出信号のハイレベルの区間のずれ
は、このノイズの影響によって、さらに大きくなり、境
目の鋸刃(ジグザグ)がさらに顕著に現れることにな
る。
【0012】また、上記した従来技術における信号処理
では、字幕信号をLPF処理することにより、字幕検出
信号は、図3(C)に示したように、字幕(即ち、文
字)とその周辺部分とを含む範囲について、ハイレベル
の区間とした信号となる。このため、文字の隙間に映出
されるべき映像部分までも字幕背景と同じになってしま
い、字幕の挿入によって映像がマスクされてしまう領域
が広くなりすぎるといった問題があった。
【0013】図4は上記した従来技術における問題点を
説明するための説明図である。同図(A)は字幕信号、
映像信号及びそれらの合成信号と字幕検出信号との関係
を、また、同図(B)は図3(A)に示す文字について
上記した信号処理を行なった後の再生画像を、それぞれ
示している。
【0014】即ち、図4(A)に示すような字幕検出信
号で、字幕部の信号(図では字幕信号)と映像信号とを
切り換えることにより、切り換え出力(即ち、合成出
力)として、字幕の周辺部において、字幕背景の信号レ
ベルが出力される事となる。従って、字幕自体はそのま
ま出力されるが、上記したように、図4(B)に示す如
く、画面の垂直方向における、字幕背景と映像(映像信
号)との境目(切り換え部分)が、鋸刃(ジグザグ)状
になってしまう。しかも、「6」という文字の隙間に映
出されるべき映像部分までも字幕背景と同じになってし
まう。
【0015】従って、本発明の目的は、映画ソフト等の
ワイドな映像信号を、ワイドテレビ等、ワイドな表示装
置にて拡大表示する際に、画面内に挿入する字幕等の文
字または文字背景と映像との境目が鋸刃(ジグザグ)状
になってしまうという問題や、文字の隙間に映出される
べき映像信号がマスクされてしまうという問題等を解決
し、高画質な文字挿入を実現可能とする映像信号処理装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、映像信号と字幕を含む字幕部の信号と
をそれぞれ別々の区間に備えて成る信号を入力し、前記
字幕部の信号の存在する区間から該字幕部の信号を抽出
し、該字幕部の信号に含まれる字幕を前記映像信号の存
在する区間に挿入して出力する映像信号処理装置におい
て、前記字幕部の信号の存在する区間から該字幕部の信
号を抽出し、一時保持して出力する字幕処理手段と、少
なくとも前記映像信号の存在する区間内に存在する映像
信号を、該映像信号のアスペクト比とは異なったアスペ
クト比の映像信号に変換して出力する映像信号処理手段
と、該映像信号処理手段からの出力信号と前記字幕処理
手段からの出力信号とを入力し、信号レベルの大きい方
の信号を選択して出力する最大値選択出力手段と、を備
えるようにした。
【0017】
【作用】前記字幕処理手段は、映像信号と字幕部の信号
とをそれぞれ別々の区間に備えて成る入力信号から、字
幕部の信号を抽出し、一時保持して出力する。また、前
記映像信号処理手段は、上記した入力信号のうち、少な
くとも映像信号を、該映像信号のアスペクト比とは異な
ったアスペクト比の映像信号に変換して出力する。さら
に、前記最大値選択出力手段は、前記各手段から出力さ
れた字幕部の信号と映像信号とを入力し、信号レベルの
大きい方の信号を選択出力する。
【0018】即ち、本発明においては、映像信号中に字
幕部の信号における字幕を挿入する際、上記した従来技
術のように、字幕部の信号から得られた信号と所定の信
号レベルとを比較して字幕検出信号を得たり、あるい
は、その得られた字幕検出信号によって字幕部の信号と
映像信号とを切り換えたりすることなく、前記最大値選
択出力手段により、直接、字幕部の信号と映像信号との
信号レベルの大きい方を選択出力させて、映像信号中に
字幕部の信号における字幕を挿入しているので、再生さ
れる映像としては、画面の垂直方向における、字幕また
は字幕背景(即ち、字幕部の信号)と映像(即ち、映像
信号)との境目(即ち、切り換え部分)が鋸刃(ジグザ
グ)状になることはない。また、文字の隙間に映出され
るべき映像部分が字幕背景と同じとなってマスクされて
しまうということもない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の第1の実施例を示すブロック
図である。図1において、101は入力端子、102は
字幕処理回路、103は映像信号処理回路、104は最
大値選択出力回路(以下、MAX回路という)、105
は出力端子である。本実施例は、上記図2(A)に示す
様な、映画ソフトにおいて画面の下部に表示される字幕
を、同図(C)に示す様に移動・挿入する際の信号処理
としてMAX回路を用いたところに特徴がある。以下、
図1の動作について、図2(A)に示すような映画ソフ
トにかかる信号を入力する場合を例にとって説明する。
【0020】入力端子101を介して、図2(A)に示
すような映画ソフトにかかる信号、即ち、映像を表示す
るための映像信号と字幕を表示するための字幕部の信号
(同図(A)の斜線で示された領域の信号)とがそれぞ
れ別の区間に分かれて挿入されている(つまり、画面内
に映像を、画面の下部に字幕を、それぞれ表示し得るよ
うに、映像信号と字幕部の信号が分かれて挿入されてい
る)信号が、映像信号処理回路103及び字幕処理回路
102にそれぞれ入力される。
【0021】映像信号処理回路103では、アスペクト
比4:3の映像信号をアスペクト比16:9の表示装置
に映出するために、入力された信号のうち、少なくとも
映像信号に対しアスペクト比の変換処理を行ない、MA
X回路104に出力する。この際、上記映像信号処理回
路103で行なう変換処理としては、特開平1−194
784号公報や、特開平3−11891号公報等に示さ
れる時間軸圧縮処理や拡大処理等があり、入力する映像
信号の表示形態に応じたアスペクト比の変換が行なわれ
ることなる。
【0022】例えば、入力する映像信号の表示形態とし
て4:3のアスペクト比を持つ通常の映像信号が入力し
た場合、映像信号処理回路103では、メモリを用いた
時間軸圧縮処理を行なって画面の左右を圧縮し、アスペ
クト比16:9の表示画面上にアスペクト比4:3の画
像を歪みなく再生する。また、入力する映像信号が、上
記図2(A)に示すようにワイドな表示形態を持つ場合
には、拡大処理を行なって上記図2(B)に示すように
画面一杯に画像を再生する。この際の拡大処理とは、走
査線補間や画素補間といった、信号処理による拡大であ
っても、MAX回路104の後段に配置されるディスプ
レイ(図示せず)の偏向による拡大であっても、本発明
の本質は変わらない。
【0023】字幕処理回路102では、入力された信号
のうち、字幕部の信号を抜き取って一時保持し、拡大表
示された表示画面内に字幕部の信号を移動する処理を行
なう。この際、字幕処理回路102が出力する字幕部の
信号は、最終的にディスプレイ(図示せず)に表示され
る際の字幕(即ち、文字)がなるべく歪まないように考
慮された処理が行なわれていれば良く、上記映像信号処
理回路103と同様に、拡大処理を行なった信号であっ
ても、時間軸圧縮処理のみを行なった信号であっても構
わない。
【0024】また、字幕を移動・挿入した際に、その字
幕の大きさが大き過ぎる場合には、その字幕によって映
像が見にくくなってしまうことがある。そのため、字幕
処理回路102は、上記した字幕がなるべく歪まないよ
うに考慮された処理を行なうほかに、メモリ等を用い
て、字幕を所望の縮小率で縮小して表示するような縮小
処理を、必要に応じて行なうようになっている。
【0025】また、上記字幕処理回路102は、字幕部
の信号を出力する代わりに、上記した従来技術で述べた
ように、字幕部の信号における字幕背景の信号レベルが
映画ソフトによって一定ではないことを考慮して、字幕
部の信号からその信号レベルの最小値を減算して得られ
る字幕信号を出力するようにしても、本発明の本質は変
わらない。
【0026】MAX回路104は、上記映像信号処理回
路103から出力される映像信号と、上記字幕処理回路
102から出力される字幕部の信号とを入力し、信号レ
ベルの大きい方の信号を選択して出力する。
【0027】図5は図1におけるMAX回路104の処
理内容を説明するための説明図であり、MAX回路10
4に入力される字幕部の信号をa、映像信号をbとして
示し、MAX回路104から出力される信号をcとして
示している。
【0028】MAX回路104は、上記入力信号a,b
のうち、信号レベルの大きい方の信号を選択出力するよ
う動作する。従って、MAX回路104の出力信号cは
同図に示す様に、字幕と映像との切り換わり部分におい
て、上記した従来技術とは異なり、常に字幕部の信号と
映像信号との信号レベルに応じた点での滑らかな切り換
え動作が可能となる。
【0029】以上、本実施例では、映像信号中に字幕部
の信号における字幕を挿入する場合、上記した従来技術
のように、字幕部の信号から得られた信号と所定の信号
レベルとを比較して字幕検出信号を得たり、あるいは、
その得られた字幕検出信号によって字幕部の信号と映像
信号とを切り換えたりすることなく、MAX回路104
により、直接、字幕部の信号と映像信号との信号レベル
の大きい方を選択出力させて、映像信号中に字幕部の信
号における字幕を挿入しているので、ノイズの影響を受
けることが少なく、再生される映像としては、画面の垂
直方向における、字幕または字幕背景(即ち、字幕部の
信号)と映像(即ち、映像信号)との境目(即ち、切り
換え部分)が鋸刃(ジグザグ)状になることはない。ま
た、文字の隙間に映出されるべき映像部分が字幕背景と
同じとなってマスクされてしまうということもない。ま
た、本実施例によれば、上記した従来技術において、字
幕信号の低域成分を抽出する為に必要なLPF処理部の
回路を削減することができ、低コスト化を図ることが可
能となる。
【0030】次に、本発明の第2の実施例を図6を用い
て説明する。図6は本発明の第2の実施例を示すブロッ
ク図である。
【0031】図6において、図1と同一の符号を記した
部品は同一の動作をするものとする。その他、601は
レベル変換回路、602は係数制御回路、603,60
4は係数器、605,606は最大値積分回路である。
【0032】本実施例は、図6に示すように、図1の実
施例の構成に比べ、レベル変換回路601を新たに設け
た構成として、映像信号の信号レベルが字幕部の信号に
おける字幕の信号レベルを越えないように考慮した点に
特徴がある。
【0033】まず初めに、本実施例の動作について説明
する。最大値積分回路605は、上記字幕処理回路60
2から出力される字幕部の信号を入力し、その信号レベ
ルの最大値を積分した値Aを出力する。この際、本実施
例では、ノイズ等の影響を考慮して、信号レベルの最大
値を積分することとしたが、例えば、積分期間を“0”
として信号レベルの最大値をそのまま出力することとし
ても、本発明の本質は変わらない。また、上記最大値積
分回路605の積分範囲は、字幕部以外の映像領域全て
であっても、字幕が挿入される部分の映像領域に限定し
ても構わない。一方、最大値積分回路606は、上記映
像信号処理回路103から出力される字幕部の領域以外
の映像信号を入力し、上記と同様、その信号レベルの最
大値を積分した値Bを出力する。
【0034】図7は図6における係数制御回路602の
信号処理の流れを示すフローチャートである。以下、係
数制御回路602における信号処理について図7のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0035】係数制御回路602は、ステップ701で
信号処理をスタートし、上記最大値積分回路605,6
05の出力A及びBを入力して、ステップ702におい
て判定し、映像信号の信号レベルの最大値の積分結果B
よりも、字幕部の信号における字幕の信号レベルの最大
値の積分結果Aの方が小さい場合、即ち、“YES”側
である場合には、ステップ703において、係数器60
3,604の係数(ゲイン)α,βを、それぞれ、(B
/A)≧α>1,1>β≧(A/B)の設定となるよう
に制御する。従って、この場合、字幕部の信号における
字幕の信号レベルよりも信号レベルが大きい映像信号に
対しては、映像信号についての係数器604の係数(ゲ
イン)βを1>β≧(A/B)として小さくし、逆に、
字幕部の信号についての係数器603の係数(ゲイン)
αを(B/A)≧α>1として大きくする事となる。こ
の様に上記係数器603,604の係数(ゲイン)α,
βを制御することにより、字幕部の信号における字幕が
映像信号にマスクされるのを防いでいる。
【0036】逆に、ステップ702における判定の結
果、映像信号の信号レベルの最大値の積分結果Bより
も、字幕部の信号における字幕の信号レベルの最大値の
積分結果Aが大きい場合、即ち、“NO”側である場合
には、字幕部の信号における字幕が映像信号にマスクさ
れることがない為、ステップ704において、上記係数
器603,604の係数(ゲイン)α,βを共に1、即
ち、スルー状態(レベル変換を行なわない状態)に設定
する。
【0037】ここで、以上のような信号処理を行なう係
数制御回路602の構成の一例を図8に示す。図8にお
いて、801は上記最大値積分回路605から出力され
る、字幕部の信号における字幕の信号レベルの最大値の
積分結果Aの入力端子、802は上記最大値積分回路6
06から出力される、映像信号の信号レベルの最大値の
積分結果Bの入力端子である。803は係数器603,
604の係数(ゲイン)α,βを所定の範囲内に設定す
るための係数設定回路であり、図7のステップ703に
相当する。804は積分結果A,Bの大小比較を行なう
比較器であり、805,806は比較804の比較結果
に従って、設定すべき係数の選択を行なう選択器であ
り、804,805,806のいずれも、図7のステッ
プ702に相当する。807は係数器603,604の
係数(ゲイン)α,βを1に設定するための固定値設定
回路であり、図7のステップ704に相当する。80
8,809は係数器603,604に接続される出力端
子である。
【0038】入力端子801,802から入力される字
幕部の信号における字幕の信号レベルの最大値の積分結
果A及び映像信号の信号レベルの最大値の積分積分B
は、比較器804及び係数設定回路803に入力する。
比較器804では、A−Bの演算を行ない、正・負を表
す1ビットの信号を出力する。
【0039】ここで、A−Bの演算結果が負である場
合、選択器805及び806はa側、即ち、係数設定回
路803から出力される信号を選択出力し、係数器60
3,604の係数(ゲイン)α,βはそれぞれ(B/
A)≧α>1,1>β≧(A/B)に設定される。これ
は、図7のステップ702における判定の結果が“YE
S”側である場合の処理と一致する。また逆に、A−B
の演算結果が正である場合、選択器805及び806は
b側、即ち、固定値設定回路807から出力される信号
を選択出力し、係数器603,604の係数(ゲイン)
α,βはそれぞれ1、即ち、スルー状態(レベル変換を
行なわない状態)に設定される。これは、図7のステッ
プ702における判定の結果が“NO”側である場合の
処理と一致する。
【0040】以上、係数制御回路602として図8に示
す構成を採ることにより、上記図7に示すフローチャー
ト相当の動作を実現することができる。
【0041】ここまでの説明では、上記係数器603,
604はそれぞれ単純な線形処理を行なう係数器である
として説明してきたが、本発明はこれに限らない。例え
ば、本発明における信号処理は、上記図2(a)に示す
映画ソフト、即ち、字幕を含む横長の映画ソフトを視聴
する場合に多く用いられる事となる。また、通常、映画
ソフトは、映画館の様に周囲の明かりを暗くした場所に
て視聴するのに適した映像となっており、人間の目の特
性も、暗い部分での反応の方が明るい部分での反応より
も感度が良くなる傾向にある。従って、図6の実施例に
おける映像信号のゲインを調整する係数器604は、上
記した視聴条件や目の特性を考慮した処理としても構わ
ない。
【0042】そこで、次に、この様な、上記した視聴条
件や目の特性を考慮した実施例について図9及び図10
を用いて説明する。図9は本発明の第3の実施例を示す
ブロック図である。図9において、図1と同一の符号を
記した部品は同一の動作をするものとする。その他、9
01は映像信号非線形処理回路である。
【0043】また、図10は図9における映像信号非線
形処理回路901の入出力特性を示す特性図である。図
10において、縦軸yは出力、横軸xは入力を示してい
る。
【0044】映像信号非線形処理回路901の入出力特
性は、図10に示すように、上記映画ソフトの視聴条件
及び人間の目の特性を考慮した非線形な特性となってい
る。ここで、前記映像信号非線形処理回路901は、上
記図6における係数器604同様に、字幕部以外の映像
信号に対して処理を行なう回路となっており、便宜上、
映像信号非線形処理回路901の係数をf(x)とす
る。そして、この係数f(x)の最大値β(=f
(1))は、図6において説明した、字幕部の信号にお
ける字幕の信号レベルの最大値の積分結果をA、映像信
号の信号レベルの最大値の積分結果をBとした場合、1
>β(≧(A/B))に設定されている。
【0045】本実施例では、映像信号処理回路103か
ら出力された映像信号に対し、映像信号非線形処理回路
901において、図10に示した入出力特性に従った処
理、即ち、映像信号に係る係数f(x)の最大値βが1
未満となる様な非線形処理を行なうことにより、図6の
実施例と同様に、字幕部の信号における字幕が映像信号
にマスクされることが無く、さらに、周囲の明かりを暗
くした条件下で映画を視聴する場合、暗部における階調
(解像度)が増すといった効果を得ることができる。ま
た、映像信号非線形処理回路901の係数f(x)を設
定する範囲は、字幕部以外の映像領域全てであっても、
字幕が挿入される部分の映像領域に限定しても、本発明
の本質は変わらない。
【0046】なお、図10に示すような入出力特性(即
ち、非線形な特性)を図6における係数器604に持た
せた場合、図6の実施例においても、本実施例と同様の
効果が得られることは自明であろう。
【0047】次に、本発明の第4の実施例について図1
1を用いて説明する。図11は本発明の第4の実施例を
示すブロック図である。
【0048】図11において、図1と同一の符号を記し
た部品は同一の動作をするものとする。その他、100
1は字幕加工処理回路、1002は所定レベル設定回
路、1003,1004はクリップ回路、1005は最
小値選択出力回路、1006,1007は加算器であ
る。
【0049】本実施例は、図11に示すように、図1の
実施例の構成に比べ、字幕加工処理回路1001を新た
に設けた構成として、映像信号の信号レベルが、字幕部
の信号における字幕の信号レベルを越えるような場合に
でも、字幕部の信号における字幕が認識できるように考
慮した点に特徴がある。
【0050】次に、本実施例の動作について図12を用
いて説明する。図12は図11における要部信号波形を
示す波形図であり、図11に示す記号a〜iに当たる信
号と、図12に示す記号a〜iに示した信号波形とは対
応している。
【0051】クリップ回路1003は、上記字幕処理回
路102から出力される字幕部の信号aと、所定レベル
設定回路1002から出力される所定の信号レベルcと
を入力し、図12に示すように、字幕部の信号の下側
を、所定の信号レベルcにクリップして、出力信号dを
得る。
【0052】クリップ回路1004は、上記クリップ回
路1003と同様に、上記映像信号処理回路103から
出力される映像信号bと、所定レベル設定回路1002
から出力される所定の信号レベルcとを入力し、図12
に示すように、映像信号の下側を、所定の信号レベルc
にクリップして、出力信号eを得る。
【0053】最小値選択出力回路1005は、上記クリ
ップ回路1003,1004から出力される信号d,e
を入力し、信号レベルの小さい方の信号を選択して出力
し、図12に示すような出力信号fを得る。
【0054】加算器1006では、上記最小値選択出力
回路1005から出力れる信号fから、所定レベル設定
回路1002から出力される所定の信号レベルcを減算
し、信号fに含まれるオフセット(即ち、所定の信号レ
ベルc)分を相殺して、図12に示すような字幕保護信
号gを得る。
【0055】以上の処理を行なうことにより、字幕部の
信号aから、映像信号bの信号レベル以下で、かつ、所
定の信号レベルc以上の、信号部分が取り出され、字幕
保護信号gが得られる。
【0056】さて、一方、上記映像信号処理回路103
から出力される映像信号bの信号レベルが、上記字幕処
理回路102から出力される字幕部の信号aにおける字
幕の信号レベルより大きくなった場合、上記最大値選択
出力回路104から出力される信号hとしては、図12
に示すように、字幕部の信号における字幕(例えば、図
12におけるイの信号部分)が映像信号によってマスク
されてしまう。従って、この様な場合、映像信号の信号
レベルの最大値は、既にディスプレイ(図示せず)上で
再現可能な信号レベルの上限に近い信号レベルとなって
おり、仮に、これ以上の信号レベルを付加して字幕部の
信号を表示しようとしても、画面が白くつぶれてしま
い、結局、字幕が見えなくなってしまう。
【0057】そこで、本実施例では、加算器1007に
おいて、最大値選択出力回路104から出力される信号
hから、加算器1006から出力される字幕保護信号g
を減算して、図12に示すような出力信号iを得る。こ
の結果、字幕部の信号aにおける字幕の信号レベルが映
像信号bの信号レベルより大きい場合(即ち、画面の暗
い部分に相当する)は、図12に示すように、字幕保護
信号gの信号レベルが“0レベル”であるため、出力信
号iとしては、上記図1の実施例と同様に、字幕部の信
号における字幕(例えば、図12におけるロの信号部
分)そのものが出力される。逆に、映像信号bの信号レ
ベルが字幕部の信号aにおける字幕の信号レベルより大
きくなった場合(即ち、画面の明るい部分に相当する)
には、図12に示すように、字幕保護信号gに字幕部の
信号cの上側が現れるため、出力信号iとしては、字幕
部の信号における字幕を反転(例えば、図12における
ハの信号部分)して出力する事となる。
【0058】また、字幕部の信号aにおける字幕の信号
レベルが、映像信号bの信号レベルより大きい場合で
も、映像信号bの信号レベルが所定の信号レベルc以上
である場合には、図12に示すように、字幕保護信号g
に字幕部の信号aの中間部(映像信号bの信号レベル以
下で、所定の信号レベルc以上の部分)が現れる(例え
ば、図12おけるニの信号部分)ため、出力信号iとし
ては、字幕部の信号における字幕に対して所定の信号レ
ベルcの輪郭が付けられる(例えば、図12におけるホ
の信号部分)。即ち、言い替えると、画面のある程度明
るい部分に挿入される字幕については、所定の信号レベ
ルcにしたがった輪郭を付けることが可能となる。
【0059】以上の処理を行なうことにより、本実施例
では、字幕部の信号における字幕が映像信号にマスクさ
れるのを防いでいる。
【0060】なお、上記所定レベル設定回路1002が
出力する所定の信号レベルcは、固定値である必要はな
く、ユーザの好みに応じて、任意に設定可能な構成であ
っても、映像信号の平均値や、字幕部の平均値、あるい
は字幕部の最小値を設定する構成等であっても、本発明
の本質は変わらない。
【0061】次に、本発明の第5の実施例について図1
3を用いて説明する。図13は本発明の第5の実施例を
示すブロック図である。
【0062】図13において、図1と同一の符号を記し
た部品は同一の動作をするものとする。その他、120
0はMAX回路、1201は比較回路、1202は選択
回路、1203は所定レベル設定回路である。
【0063】本実施例は、MAX回路1200の構成要
素として、上記図6に示したレベル変換回路601相当
の動作を行なう所定レベル設定回路1203を設け、M
AX回路の動作を図1の実施例のような単純な最大値選
択出力動作とするのではなく、映像信号の信号レベルが
字幕部の信号における字幕の信号レベルを越える場合に
でも、常に字幕部の信号における字幕が出力されるよう
考慮した点に特徴がある。
【0064】以下、本実施例の動作について説明する。
図13において、所定レベル設定回路1203は、上記
字幕処理回路102から出力される字幕部の信号と上記
映像信号処理回路103から出力される映像信号とを入
力し、上記図6に示したレベル変換回路601相当の動
作を行なう。すなわち、所定レベル設定回路1203か
ら出力される字幕部の信号と映像信号との関係は、常
に、(字幕部の信号における字幕の信号レベル)>(映
像信号の信号レベル)となっている。次に、比較回路1
201では、所定レベル設定回路1203から出力され
る字幕部の信号と映像信号の信号レベルの大小比較を行
なって、比較結果を制御信号として出力する。そして、
選択回路1202は、字幕処理回路102から出力され
る字幕部の信号と映像信号処理回路103から出力され
る映像信号とを入力し、比較回路1201から出力され
る制御信号に従って、所定レベル設定回路1203から
出力される2つの信号のうち、字幕部の信号の信号レベ
ルの方が大きい場合には、字幕処理回路102からの字
幕部の信号を選択して出力し、所定レベル設定回路12
03から出力される2つの信号のうち、映像信号の信号
レベルの方が大きい場合には、映像信号処理回路103
からの映像信号を選択して出力する。
【0065】従って、字幕処理回路102から出力され
る字幕部の信号のうち、字幕については、映像信号の信
号レベルに関わらず、常に、選択回路1202において
選択出力されることとなる。
【0066】以上、本実施例によれば、映像信号の信号
レベルが字幕部の信号における字幕の信号レベルを越え
る場合にでも、常に、字幕が選択出力されるため、映像
信号によって字幕部の信号における字幕がマスクされる
ことが無くなる。
【0067】なお、上記所定レベル設定回路1203が
字幕処理回路102からの字幕部の信号及び映像信号処
理回路103からの映像信号をそのままスルーで(即
ち、レベル変換を行なわないで)出力するよう動作すれ
ば、本実施例におけるMAX回路1200の動作は、図
1の実施例におけるMAX回路104と同様、通常のM
AX回路の動作となる。
【0068】また、上記所定レベル設定回路1203
は、上記図6に示したレベル変換回路601相当の動作
を行なうものとして説明したが、本発明はこれに限らな
い。例えば、映像信号のゲインのみを小さく設定した
り、逆に字幕部の信号のゲインのみを大きく設定する
等、どちらか一方のゲインを設定することとしても、ま
た、映像信号から所定の信号レベルを減算したり、逆に
字幕部の信号に所定の信号レベルを加算する等、どちら
か一方の信号に所定レベルのオフセットを持たせること
としても構わない。即ち、何れにしても、上記所定レベ
ル設定回路1203から出力される字幕部の信号と映像
信号との関係が、常に、(字幕部の信号における字幕の
信号レベル)>(映像信号の信号レベル)となっていれ
ば、本発明の本質はかわらない。
【0069】次に、本発明の第6の実施例について図1
4を用いて説明する。図14は本発明の第6の実施例を
示すブロック図である。
【0070】図14において、図1と同一の符号を記し
た部品は同一の動作をするものとする。その他、140
1は字幕処理回路、1402は縮小処理用ローパスフィ
ルタ(以下LPFと記す)、1403はメモリ、140
4は輪郭用低域成分抽出部、1405は減算器、140
6はクリップ回路、1407は輪郭用LPF、1408
は所定値設定部、1409減算器、1410はゲイン調
整回路である。
【0071】本実施例は、字幕処理回路として新たな構
成の字幕処理回路1401を用いると共に、減算器14
05とクリップ回路1406を設けて、字幕の縁に輪郭
を付加することにより、映像信号の信号レベルが字幕部
の信号における字幕の信号レベルを越える場合にでも、
字幕部の信号における字幕が読みとれるよう考慮した点
に特徴がある。即ち、例えば、字幕として図15(A)
に示すような「H」という文字があった場合、その字幕
の縁に同図(B)に示すような黒色の輪郭を付加するの
である。
【0072】以下、本実施例の動作について図16を用
いて説明する。図16は図14における要部信号波形を
示す波形図であり、図14に示す記号a〜hに当たる信
号と、図16に示す記号a〜hの信号波形とは対応して
いる。
【0073】字幕処理回路1401では、メモリ140
3を用いることにより、上記した字幕処理回路102と
同様に、入力された信号のうち、字幕部の信号を抜き取
って一時保持し、拡大表示された表示画面内に字幕部の
信号を移動する処理を行なう。さらに、字幕(即ち、文
字)がなるべく歪まないように考慮された処理を行なう
ほかに、字幕を所望の縮小率で縮小して表示するような
縮小処理を、必要に応じて行なう。そして、以上のよう
な処理が行なわれた字幕部の信号、例えば、図15
(A)のX−X’の水平ラインで示される部分の信号
は、図16の信号aの如くになる。
【0074】但し、上記した縮小処理を行なう際には、
折返し妨害が発生する。例えば、縮小処理を行なおうと
して、メモリ1403に書き込む字幕部の信号を水平方
向に1/2に間引くと、サンプリング周波数も元の1/
2の位置にシフトする為、折返し妨害が発生してしま
う。従って、縮小処理を行なう場合には、間引く画素・
ライン数に応じて、予めLPF処理を行なっておく必要
がある。そこで、メモリ1403の前段には、折返し妨
害の発生を防ぐ為に縮小処理用LPF1402を設けて
いる。なお、縮小処理を行なわない場合には、縮小処理
用LPF1402は、スルー状態となる。
【0075】次に、輪郭用低域成分抽出部1404にお
ける輪郭用LPF1407では、上記した処理が行なわ
れた字幕部の信号aに対し、LPF処理を行ない、図1
6に示すように、元の字幕部の信号aよりも字幕の部分
が太めの輪郭形成信号cを作成して出力する。ここで、
メモリ1403から出力された字幕部の信号aには、字
幕背景の部分にノイズ成分が含まれているため、LPF
処理を行なった後の輪郭形成信号cにも、同様にノイズ
成分が含まれている。
【0076】減算器1409は、輪郭用LPF1407
から出力された輪郭形成信号cと、所定値設定部140
8から出力される字幕背景の信号レベルよりも大きい所
定値dとを入力し、輪郭形成信号cの字幕背景の部分に
含まれるノイズ成分を除去するため、輪郭形成信号cか
ら字幕背景の信号レベルよりも大きい所定値dを減算し
て、図16に示すような輪郭形成信号eを得て出力す
る。この際、所定値設定部1408から出力される所定
値dは、字幕部の信号aにおける字幕背景の信号レベル
よりも若干大きい信号レベルであればよく、字幕背景の
信号レベルを検出して設定しても、予め設定されたレベ
ルであっても、本発明の本質は変わらない。
【0077】ゲイン調整回路1410は、減算器140
9から出力された輪郭形成信号eを入力し、字幕の縁に
黒色の輪郭を付加する際に、その輪郭の信号レベルが浮
いてしまう(即ち、輪郭の信号レベルが黒レベルまで落
ちずにグレーレベルになってしまう)ことがないように
考慮して、図16に示すような輪郭形成信号eの信号レ
ベルをα(α≧1)倍して、輪郭形成信号fを得て出力
する。
【0078】次に、減算器1405では、映像信号処理
回路103から出力される映像信号bと、字幕処理回路
1401のゲイン調整回路1401から出力される輪郭
形成信号fとを入力し、映像信号bから輪郭形成信号f
を減算し、さらに、次段のクリップ回路1406では、
減算して得られた信号を所定の信号レベル(クリップレ
ベル)にクリップする。これにより、字幕よりも太めで
しかも黒色の輪郭が挿入された映像信号gを得ることが
できる。ここで、減算して得られた信号をクリップ回路
1406にてクリップする場合のクリップレベルは、ク
リップして得られる映像信号gの信号レベルが後段に設
けられる同期分離回路(図示せず)に影響を与えること
のないような、レベルであればよく、上記所定値設定部
1408における所定値と同様、例えば、検出された字
幕背景の信号レベルであっても、映像信号bから検出さ
れたペデスタルレベルであっても、本発明の本質は変わ
らない。
【0079】次に、MAX回路104では、クリップ回
路1406から出力された、黒色の輪郭の挿入された映
像信号gと、字幕処理1401のメモリ1403から出
力された字幕部の信号aとを入力し、信号レベルの大き
い方の信号を選択して出力し、出力信号hを得る。
【0080】以上の処理を行なうことにより、本実施例
では、図15(B)に示すように、字幕の縁に黒色の輪
郭を付加することが可能となる。
【0081】また、字幕部の信号a自体、本来的に字幕
の部分に急峻なエッジを持ち得ず、従って、輪郭用LP
F1407から出力される輪郭形成信号cも、裾広がり
な信号となっている。そのため、字幕の縁に付加される
輪郭の太さは、所定値設定部1408における所定値を
下げれば、輪郭が太くなり、逆に上げると、輪郭は細く
なる。また、ゲイン調整回路1410において、ゲイン
を上げれば、輪郭が太くなり、逆に下げると、輪郭は細
くなる。さらにまた、輪郭用LPF1407において、
通過帯域を狭くすれば、輪郭が太くなり、逆に広くすれ
ば、輪郭が細くなる。
【0082】従って、本実施例では、字幕の縁に輪郭を
付加する際、所定値設定部1408、ゲイン調整回路1
410、輪郭用LPF1407の何れかを調整すること
により、その輪郭の太さを変化させることが可能であ
る。但し、原理的には、輪郭用LPF1407の通過帯
域を変化させて、輪郭の太さを変化させるのが最も良
い。
【0083】ところで、字幕処理回路1401におい
て、メモリ1403を用いて字幕の縮小処理を行なった
場合、付加する輪郭の太さがそのままでは、後述するよ
うに、字幕と輪郭とのバランスが悪くなるため、縮小処
理を行なう際の縮小率に合わせて、付加する輪郭の太さ
を変化させ、字幕の大きさと輪郭の太さとの相対関係が
変わらないようにする必要がある。即ち、縮小率に合わ
せて輪郭用LPF1407の通過帯域を変化させるので
ある。例えば、縮小率が大きいときには、輪郭用LPF
1407の通過帯域を広くするようにして、付加する輪
郭を細くする。但し、この場合、輪郭用LPF1407
としては、縮小率の設定の種類に対応して、通過帯域の
異なるLPFを複数用意するか、通過帯域を可変し得る
LPFを用意する必要がある。
【0084】図17は字幕の縮小処理を行なった際に、
付加する輪郭の太さを変えない場合と変えた場合とで比
較して示した説明図である。同図において、白抜き矢印
の左側は、それぞれ、字幕の縮小処理を行なわない場合
を、右側は、それぞれ、字幕の縮小処理を行なった場合
を示し、その内、(A)は輪郭用LPF1407の通過
帯域が縮小率に係わらず固定で、付加する輪郭の太さを
変えない場合を、(B)は輪郭用LPF1407の通過
帯域を縮小率に合わせて変化させ、付加する輪郭の太さ
を変えた場合を、それぞれ示す。また、それぞれ、上段
は表示される字幕と輪郭を、下段は輪郭用LPF140
7から減算器1408を介して得られる輪郭形成信号の
波形を、それぞれ示す。
【0085】輪郭用LPF1407の通過帯域が縮小率
に係わらず固定である場合、図17(A)に示すよう
に、字幕が縮小されると、字幕部の信号における字幕は
細くなっているのに、輪郭用LPF1407から減算器
1408を介して得られる輪郭形成信号の字幕に対応す
る部分は、字幕部の信号における字幕と比較して非常に
太くなり、字幕の隙間をも埋めてしまうような信号波形
となってしまう。従って、縮小されて得られる字幕に比
べて、付加される輪郭が太過ぎてしまい、字幕と輪郭と
のバランスが悪くなってしまう。
【0086】一方、輪郭用LPF1407の通過帯域を
縮小率に合わせて変化させた場合は、図17(B)に示
すように、字幕部の信号における字幕が細くなるのに合
わせて、輪郭用LPF1407から減算器1408を介
して得られる輪郭形成信号の字幕に対応する部分も、相
対的に細くなるため、字幕と輪郭とのバランスが良い。
【0087】また、本実施例では、水平方向についての
輪郭付加方法について説明してきたが、垂直方向につい
ても上記同様の処理を行なうことにより、輪郭を付加す
ることが可能であることは言うまでもない。
【0088】次に、本発明の第7の実施例について図1
8を用いて説明する。図18は本発明の第7の実施例を
示すブロック図である。
【0089】図18において、図1,図14と同一の符
号を記した部品は同一の動作をするものとする。その
他、1601は字幕処理回路、1602は縮小用LP
F、1603はメモリである。
【0090】本実施例は、輪郭用低域成分抽出部140
4を縮小用LPF1402の前に配置し、字幕の縮小処
理における縮小率に係わりなく、字幕の大きさと輪郭の
太さとの相対関係が一定に保たれるよう考慮した点に特
徴がある。
【0091】本実施例において、縮小用LPF1602
とメモリ1603の動作は、図14に示した縮小用LP
F1402とメモリ1403の動作と同じである。ま
た、輪郭用低域成分抽出部1404は、入力された信号
のうち、字幕部の信号を抜き取ってLPF処理を行な
い、字幕の部分が太めの輪郭形成信号を作成し、その
後、作成した輪郭形成信号の字幕背景の部分に含まれる
ノイズ成分を除去すると共に、信号レベルを調整して出
力する。また、縮小用LPF1402では、縮小処理を
行なう際の折返し妨害の発生を防ぐ為に、輪郭用低域成
分抽出部1404から出力された輪郭形成信号にLPF
処理を行なう。その後、メモリ1403を用いることに
より、拡大表示された表示画面内に移動する字幕と同様
の位置に、輪郭を移動させる処理を行ない、さらに、字
幕と同様に、輪郭が歪まないように考慮された処理を行
なうほかに、字幕と同様に、輪郭の縮小処理を必要に応
じて行なう。
【0092】このように、本実施例では、輪郭用低域成
分抽出部1404をメモリ1403よりも前段に配置し
て、輪郭を先に作成し、その後、その輪郭を字幕と同様
の縮小率にて縮小して、字幕に付加するので、図17
(B)に示したように、字幕部の信号における字幕が細
くなるのに合わせて、得られる輪郭形成信号の字幕に対
応する部分、即ち、輪郭も相対的に細くなり、そのた
め、縮小率に係わりなく字幕の大きさと輪郭の太さとの
相対関係が一定に保たれて、字幕と輪郭とのバランスが
良い。また、図14に示した実施例に比べ、縮小用LP
F1602とメモリ1603がそれぞれ増えるものの、
輪郭低域成分抽出部1404における輪郭用LPF14
07の通過帯域を縮小率に合わせて変化させる必要がな
いため、輪郭用LPF1407としては、縮小率の設定
の種類に対応して、通過帯域の異なるLPFを複数用意
したり、通過帯域を可変し得るLPFを用意したりする
必要がない。
【0093】ところで、以上の各実施例では、映像信号
処理回路103において、入力する映像信号が図2
(A)に示したようなワイドな表示形態を持つ場合に
は、拡大処理を行なって、図2(B)に示したように画
面一杯に映像を再生するようにしていた。しかし、映像
信号によっては、映像信号処理回路103において、上
記したような拡大処理を行なっても、アスペクト比1
6:9の表示画面内に字幕が以前として残る場合があ
る。例えば、アスペクト比が16:9を超えるようなワ
イドな映像信号が入力してきた場合には、映像信号処理
回路103において、上記したように拡大処理を行な
い、図2(B)に示したように画面一杯に映像を表示し
ても、画面の下部に字幕の一部が残って表示されてしま
うことがある。
【0094】そこで、このような場合には、字幕処理回
路における字幕部の信号を一時保持するメモリに与える
書き込み制御信号を利用して、最大値選択出力回路にお
いて字幕合成処理を行なう前に、映像信号から不要な字
幕部の信号を消去するようにすれば良い。即ち、上記メ
モリに字幕部の信号を書き込む際には、当然、字幕部の
信号全てを含む時間的範囲を持つ書き込み制御信号を用
いて書込み制御を行なう為、この書き込み制御信号を利
用して、映像信号から上記時間的範囲内の信号を消去す
るようにすれば、同時に不要な字幕部の信号をそのまま
消去する事ができる。
【0095】さて、以上の各実施例の説明では、各実施
例は、映画ソフト等、字幕を含む横長(ワイド)な映像
信号を処理するワイドテレビ等に適用するものとして説
明してきたが、本発明はこれに限らない。例えば、スタ
ジオ等において、臨時ニュース、字幕スーパや、テロッ
プ等の文字情報を映像信号に挿入する場合においても、
本発明の適応は可能である。この場合、上記字幕処理回
路に上記各種の文字情報を含む信号を直接入力し、以
下、上記と同様の処理を行なえば、上記した各実施例と
同様の効果が得られることは自明であろう。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、映画ソフト等のワイド
な映像信号を、ワイドテレビ等、ワイドな表示装置にて
拡大表示する際に、画面内に挿入する字幕等の文字また
は文字背景と映像との境目が鋸刃(ジグザグ)状になる
ことがなく、また、文字の隙間に映出されるべき映像信
号がマスクされることもなく、高画質な文字挿入を可能
とする映像信号処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】アスペクト比4:3の画面にNTSC方式で記
録された横長の映画ソフトを表示した場合の表示形態
と、アスペクト比16:9のワイド画面に上記映画ソフ
トを表示した場合の表示形態と、をそれぞれ示した説明
図である。
【図3】従来技術における信号処理を説明するための説
明図である。
【図4】従来技術における問題点を説明するための説明
図である。
【図5】図1におけるMAX回路104の処理内容を説
明するための説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】図6における係数制御回路602の信号処理の
流れを示すフローチャートである。
【図8】図6における係数制御回路602の構成の一例
を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】図9における映像信号非線形処理回路901
の入出力特性を示す特性図である。
【図11】本発明の第4の実施例を示すブロック図であ
る。
【図12】図11における要部信号波形を示す波形図で
ある。
【図13】本発明の第5の実施例を示すブロック図であ
る。
【図14】本発明の第6の実施例を示すブロック図であ
る。
【図15】図14に示す実施例において、表示される字
幕の縁に輪郭が付加された場合を示す説明図である。
【図16】図14における要部信号波形を示す波形図で
ある。
【図17】図14に示す実施例において、字幕の縮小処
理を行なった際に、付加する輪郭の太さを変えない場合
と変えた場合とで比較して示した説明図である。
【図18】本発明の第7の実施例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
101…入力端子、102…字幕処理回路、103…映
像信号処理回路、104…最大値選択出力回路、105
…出力端子、601…レベル変換回路、602…係数制
御回路、603,604…係数器、605,606…最
大値積分回路、801,802…入力端子、803…係
数設定回路、804…比較器、805,806…選択
器、807…固定値設定回路、808,809…出力端
子、901…映像信号非線形処理回路、1001…字幕
加工処理回路、1002…所定レベル設定回路、100
3,1004…クリップ回路、1005…最小値選択出
力回路、1006,1007…加算器、1200…最大
値選択出力回路、1201…比較回路、1202…選択
回路、1203…所定レベル設定回路、1401…字幕
処理回路、1402…縮小用LPF、1403…メモ
リ、1404…輪郭用低域成分抽出部、1405…減算
器、1406…クリップ回路、1407…輪郭用LP
F、1408…所定値設定部、1409…減算器、14
10…ゲイン調整回路、1601…字幕処理回路、16
02…縮小用LPF、1603…メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝又 賢治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 中垣 宣文 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 高田 春樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 石橋 浩一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 江田 隆則 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 中川 一三夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号と字幕等の文字情報を含む信号
    (以下、文字情報信号という)とをそれぞれ別々の区間
    に備えて成る信号を入力し、前記文字情報信号の存在す
    る区間から該文字情報信号を抽出し、該文字情報信号に
    含まれる文字情報を前記映像信号の存在する区間に挿入
    して出力する映像信号処理装置であって、 前記文字情報信号の存在する区間から該文字情報信号を
    抽出し、一時保持して出力する文字情報信号処理手段
    と、少なくとも前記映像信号の存在する区間内に存在す
    る映像信号を、該映像信号のアスペクト比とは異なった
    アスペクト比の映像信号に変換して出力する映像信号処
    理手段と、該映像信号処理手段からの出力信号と前記文
    字情報信号処理手段からの出力信号とを入力し、信号レ
    ベルの大きい方の信号を選択して出力する最大値選択出
    力手段と、を具備して成ることを特徴とする映像信号処
    理装置。
  2. 【請求項2】 映像信号と字幕等の文字情報を含む信号
    (以下、文字情報信号という)とをそれぞれ別々の区間
    に備えて成る信号を入力し、前記文字情報信号の存在す
    る区間から該文字情報信号を抽出し、該文字情報信号に
    含まれる文字情報を前記映像信号の存在する区間に挿入
    して出力する映像信号処理装置であって、 前記文字情報信号の存在する区間から該文字情報信号を
    抽出し、一時保持して出力する文字情報信号処理手段
    と、少なくとも前記映像信号の存在する区間内に存在す
    る映像信号を、該映像信号のアスペクト比とは異なった
    アスペクト比の映像信号に変換して出力する映像信号処
    理手段と、該映像信号処理手段からの出力信号と前記文
    字情報信号処理手段からの出力信号とを入力し、それぞ
    れの信号レベルを変換して出力するレベル変換手段と、
    該レベル変換手段からの2つの出力信号を入力し、信号
    レベルの大きい方の信号を選択して出力する最大値選択
    出力手段と、を具備して成ることを特徴とする映像信号
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の映像信号処理装置にお
    いて、前記レベル変換手段は、前記文字情報信号処理手
    段からの出力信号を入力し、該信号の信号レベルの最大
    値を検出して出力する文字情報信号最大値手段と、前記
    映像信号処理手段からの出力信号を入力し、該信号の信
    号レベルの最大値を検出して出力する映像信号最大値手
    段と、前記文字情報信号処理手段からの出力信号を入力
    し、該信号を増幅または減衰させて出力する第1の係数
    器と、前記映像信号処理手段からの出力信号を入力し、
    該信号を増幅または減衰させて出力する第2の係数器
    と、前記文字情報信号最大値手段からの出力信号と前記
    映像信号最大値手段からの出力信号とを入力し、これら
    の信号に基づいて前記第1及び第2の係数器のゲインを
    それぞれ設定する係数制御手段と、を具備して成ること
    を特徴とする映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の映像信号処理装置にお
    いて、前記文字情報信号最大値手段及び映像信号最大値
    手段は、それぞれ、検出した前記最大値を積分して出力
    することを特徴とする映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 映像信号と字幕等の文字情報を含む信号
    (以下、文字情報信号という)とをそれぞれ別々の区間
    に備えて成る信号を入力し、前記文字情報信号の存在す
    る区間から該文字情報信号を抽出し、該文字情報信号に
    含まれる文字情報を前記映像信号の存在する区間に挿入
    して出力する映像信号処理装置であって、 前記文字情報信号の存在する区間から該文字情報信号を
    抽出し、一時保持して出力する文字情報信号処理手段
    と、少なくとも前記映像信号の存在する区間内に存在す
    る映像信号を、該映像信号のアスペクト比とは異なった
    アスペクト比の映像信号に変換して出力する映像信号処
    理手段と、非線形で、かつ、出力信号の信号レベルが所
    定の信号レベル以下となるような入出力特性を有すると
    共に、前記映像信号処理手段からの出力信号を入力し、
    前記入出力特性に従って出力する映像信号非線形処理手
    段と、該映像信号非線形処理手段からの出力信号と前記
    文字情報信号処理手段からの出力信号とを入力し、信号
    レベルの大きい方の信号を選択して出力する最大値選択
    出力手段と、を具備して成ることを特徴とする映像信号
    処理装置。
  6. 【請求項6】 映像信号と字幕等の文字情報を含む信号
    (以下、文字情報信号という)とをそれぞれ別々の区間
    に備えて成る信号を入力し、前記文字情報信号の存在す
    る区間から該文字情報信号を抽出し、該文字情報信号に
    含まれる文字情報を前記映像信号の存在する区間に挿入
    して出力する映像信号処理装置であって、 前記文字情報信号の存在する区間から該文字情報信号を
    抽出し、一時保持して出力する文字情報信号処理手段
    と、少なくとも前記映像信号の存在する区間内に存在す
    る映像信号を、該映像信号のアスペクト比とは異なった
    アスペクト比の映像信号に変換して出力する映像信号処
    理手段と、該映像信号処理手段からの出力信号と前記文
    字情報信号処理手段からの出力信号とを入力し、信号レ
    ベルの大きい方の信号を選択して出力する最大値選択出
    力手段と、前記映像信号処理手段からの出力信号と前記
    文字情報信号処理手段からの出力信号とを入力し、該文
    字情報信号処理手段からの出力信号から、前記映像信号
    処理手段からの出力信号の信号レベル以下で、かつ、所
    定の信号レベル以上の、信号部分を取り出して、文字情
    報保護信号として出力する文字情報加工手段と、前記最
    大値選択出力手段からの出力信号から前記文字情報加工
    手段からの文字情報保護信号を減算して出力する減算手
    段と、を具備して成ることを特徴とする映像信号処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の映像信号処理装置にお
    いて、前記文字情報加工手段は、前記所定の信号レベル
    を作成する所定レベル作成手段と、前記文字情報信号処
    理手段からの出力信号を前記所定レベル作成手段で作成
    された所定の信号レベルにクリップして出力する文字情
    報信号クリップ手段と、前記映像信号処理手段からの出
    力信号を前記所定レベル作成手段で作成された所定の信
    号レベルにクリップして出力する映像信号クリップ手段
    と、該映像信号クリップ手段からの出力信号と前記文字
    情報信号クリップ手段からの出力信号とを入力し、信号
    レベルの小さい方の信号を選択して出力する最小値選択
    出力手段と、該最小値選択出力手段からの出力信号から
    前記所定レベル作成手段で作成された所定の信号レベル
    を減算し、前記文字情報保護信号として出力する減算手
    段と、を具備して成ることを特徴とする映像信号処理装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の映像信号処理装置にお
    いて、前記最大値選択出力手段は、前記映像信号処理手
    段からの出力信号と前記文字情報信号処理手段からの出
    力信号とを入力し、それぞれの信号レベルを変換して出
    力するレベル変換手段と、該レベル変換手段からの2つ
    の出力信号を入力し、両者の信号レベルを比較して、そ
    の比較結果を制御信号として出力する比較手段と、前記
    映像信号処理手段からの出力信号と前記文字情報信号処
    理手段からの出力信号とを入力し、前記比較手段からの
    制御信号に従って、前記映像信号処理手段からの出力信
    号と前記文字情報信号処理手段からの出力信号のうち、
    前記レベル変換手段によって信号レベルが変換された後
    の信号レベルの大きい方の信号を選択して出力する選択
    手段と、を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 映像信号と字幕等の文字情報を含む信号
    (以下、文字情報信号という)とをそれぞれ別々の区間
    に備えて成る信号を入力し、前記文字情報信号の存在す
    る区間から該文字情報信号を抽出し、該文字情報信号に
    含まれる文字情報を前記映像信号の存在する区間に挿入
    して出力する映像信号処理装置であって、 前記文字情報信号の存在する区間から該文字情報信号を
    抽出し、一時保持して出力すると共に、抽出した前記文
    字情報信号からその低域成分を抽出し、輪郭形成信号と
    して出力する文字情報信号処理手段と、少なくとも前記
    映像信号の存在する区間内に存在する映像信号を、該映
    像信号のアスペクト比とは異なったアスペクト比の映像
    信号に変換して出力する映像信号処理手段と、該映像信
    号処理手段から出力される映像信号と前記文字情報信号
    処理手段から出力される輪郭形成信号とを入力し、前記
    映像信号から前記輪郭形成信号を減算して出力する第1
    の減算手段と、該第1の減算手段からの出力信号を所定
    の信号レベルにクリップして出力するクリップ手段と、
    該クリップ手段からの出力信号と前記文字情報信号処理
    手段から出力される文字情報信号とを入力し、信号レベ
    ルの大きい方の信号を選択して出力する最大値選択出力
    手段と、を具備して成ることを特徴とする映像信号処理
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の映像信号処理装置に
    おいて、前記文字情報信号処理手段は、抽出した前記文
    字情報信号の低域成分のみを通過させるローパスフィル
    タと、該ローパスフィルタを通過した文字情報信号を入
    力し、一時保持して出力する遅延手段と、該遅延手段か
    ら出力される文字情報信号からその低域成分を抽出し、
    前記輪郭形成信号として出力する輪郭用低域成分抽出手
    段と、を具備して成り、前記遅延手段から出力される文
    字情報信号を前記最大値選択出力手段に入力させ、前記
    輪郭用低域成分抽出手段から出力される輪郭形成信号を
    前記第1の減算手段に入力させることを特徴とする映像
    信号処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の映像信号処理装置
    において、前記輪郭用低域成分抽出手段は、前記遅延手
    段から出力される文字情報信号を入力し、その低域成分
    のみを通過させ、前記輪郭形成信号として出力する輪郭
    用ローパスフィルタと、該輪郭用ローパスフィルタから
    出力される輪郭形成信号から、所定の信号レベルを減算
    して出力する第2の減算手段と、該第2の減算手段から
    出力される輪郭形成信号の信号レベルをα(α≧1)倍
    にして出力するゲイン調整手段と、を具備して成ること
    を特徴とする映像信号処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の映像信号処理装置に
    おいて、前記文字情報信号処理手段は、抽出した前記文
    字情報信号の低域成分のみを通過させる第1のローパス
    フィルタと、該第1のローパスフィルタを通過した文字
    情報信号を入力し、一時保持して出力する第1の遅延手
    段と、抽出した前記文字情報信号からその低域成分を抽
    出し、前記輪郭形成信号として出力する輪郭用低域成分
    抽出手段と、該輪郭用低域成分抽出手段から出力される
    輪郭形成信号の低域成分のみを通過させる第2のローパ
    スフィルタと、該第2のローパスフィルタを通過した輪
    郭形成信号を入力し、一時保持して出力する第2の遅延
    手段と、を具備して成り、前記第1の遅延手段から出力
    される文字情報信号を前記最大値選択出力手段に入力さ
    せ、前記第2の遅延手段から出力される輪郭形成信号を
    前記第1の減算手段に入力させることを特徴とする映像
    信号処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の映像信号処理装置
    において、前記輪郭用低域成分抽出手段は、抽出した前
    記文字情報信号を入力し、その低域成分のみを通過さ
    せ、前記輪郭形成信号として出力する輪郭用ローパスフ
    ィルタと、該輪郭用ローパスフィルタから出力される輪
    郭形成信号から、所定の信号レベルを減算して出力する
    第2の減算手段と、該第2の減算手段から出力される輪
    郭形成信号の信号レベルをα(α≧1)倍にして出力す
    るゲイン調整手段と、を具備して成ることを特徴とする
    映像信号処理装置。
JP3337594A 1993-08-25 1994-03-03 映像信号処理装置 Pending JPH07115588A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3337594A JPH07115588A (ja) 1993-08-25 1994-03-03 映像信号処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-210104 1993-08-25
JP21010493 1993-08-25
JP3337594A JPH07115588A (ja) 1993-08-25 1994-03-03 映像信号処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07115588A true JPH07115588A (ja) 1995-05-02

Family

ID=26372057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3337594A Pending JPH07115588A (ja) 1993-08-25 1994-03-03 映像信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07115588A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012120047A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Denso Corp 車両用表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012120047A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Denso Corp 車両用表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8319898B2 (en) Edge enhancement method and apparatus
JP4419933B2 (ja) 画像処理装置、画像表示装置および画像処理方法
US4924305A (en) Motion detecting circuit for video signal processing using correlation techniques
JPH07212730A (ja) 画像動き依存型フィルタを用いた静止画像品質向上機構
FR2582891A1 (fr) Processeur a balayage progressif.
EP0391690B1 (en) Image pickup device capable of picking up images while electronically enlarging the same
US5680176A (en) Apparatus for controlling caption display on a wide aspect ratio
EP1933556A2 (en) TV user interface and processing for personal video players
JP3522273B2 (ja) 適応レターボックス検出器
US6330037B1 (en) Picture signal processing method for processing a picture signal containing information including main picture portion and non-picture portions
JPH07115588A (ja) 映像信号処理装置
JPH10513015A (ja) レターボックスの表示制御
EP1848203B2 (en) Method and system for video image aspect ratio conversion
JPH06311488A (ja) 走査線変換装置
EP1758370A2 (en) Image processing apparatus, image display and image processing method
JPH07322159A (ja) 映像信号処理装置
US7545443B2 (en) Image signal processing apparatus and method
JPH02213283A (ja) 輪郭強調量調整回路およびテレビジョン受像機
KR100499505B1 (ko) 디지털 tv에서의 포맷 변환 장치
JPH04139965A (ja) テレビジョン受信機
JPH07307904A (ja) 2画面テレビジョン受像機
JPH09181994A (ja) 映像信号処理装置
JPH07336619A (ja) テレビジョン受像機
JPH1093842A (ja) Tv信号処理回路
JPH11355610A (ja) 輪郭補正回路