JPH07115145B2 - 遠心力鋳造方法 - Google Patents

遠心力鋳造方法

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JPH07115145B2
JPH07115145B2 JP1214522A JP21452289A JPH07115145B2 JP H07115145 B2 JPH07115145 B2 JP H07115145B2 JP 1214522 A JP1214522 A JP 1214522A JP 21452289 A JP21452289 A JP 21452289A JP H07115145 B2 JPH07115145 B2 JP H07115145B2
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JP
Japan
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mold
molten metal
inoculant
spout
inner peripheral
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明紀 迫田
一之助 福崎
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、遠心力鋳造方法に関する。
従来の技術 従来、鋳鉄管を遠心力鋳造法によって鋳造するときに
は、たとえば第5図〜第7図に示すように、軸心まわり
に回転するモールド1の内部には注湯装置2によって溶
湯3を注湯していた。この注湯装置2はモールド1の内
部にモールド1の全長にわたって挿抜される樋部4を有
しており、樋部4の先端には注口部をなすスポウト5が
設けられていた。また、スポウト5は、その先端開口6
がモールド1の内周面のうちでモールド1の回転方向に
おいて下端位置Aよりも後方に位置する部位Bに向くよ
うに形成されていた。
そして、溶湯3は樋部4を通ってスポウト5の先端開口
からモールド1の内部にピッチ幅Pをもって注湯され、
モールド1の回転によりモールド1の内周面に沿って引
き上げられていた。また、溶湯3の注湯と同時に、溶湯
3に向けてスポウト5の噴射口7から接種剤8を散布し
ていた。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記した従来の構成によれば、溶湯3は、モー
ルド1の内周面のうちでモールド1の回転方向において
下端位置Aよりも後方に位置する部位Bに注湯されの
で、モールド1の内周面に注湯された溶湯3には、注湯
直後から周方向の加速および重力加速が作用する。この
ために、モールド1の軸心方向における溶湯3の軸心方
向後方への広がり、すなわち走り湯の幅S=P−L(た
だしLは溶湯3が重ならない部分の幅である)が小さく
なり、スポウト5からモールド1の内周面に鋳込まれる
溶湯3が前置溶湯との重なりが少なく飛散すること、お
よびモールド終端での管厚を確保し難い問題があった。
このため、従来は小口径鋳造時は注湯装置2における流
動性確保のためにモールド1および注湯装置2を勾配レ
ール上に配置するとともに、スポウト5がモールド1の
終端に位置する地点にモールド1の勾配を打ち消すため
の勾配打消レールを設置して走り湯の巾を大きくするこ
とにより終端管厚を確保しているが、勾配レールおよび
勾配打消レール上に注湯装置2とモールド1を配置した
場合には、モールド1を移動させるに際して余分な負荷
が走行装置に加わることとなり、樋部4に対するモール
ド1の安定した引き抜き動作が阻害される問題があっ
た。また、勾配打消レールを設けない場合には、モール
ド1の回転速度を速めて遠心力を高める必要があり、回
転駆動装置の容量を高めねばならない問題があった。さ
らに、接種剤8が溶湯3の注湯と同時に散布されるため
に、接種剤8が溶湯3によって飛散され、接種剤8の採
用率が低下して鋳肌が荒れる問題があった。
本発明は上記課題を解決するもので、モールドの回転速
度を速めることなく、しかも勾配打消レールを用いずに
走り湯の幅を広げることができ、さらに、接種剤の採用
率を高めて鋳肌状態を向上させることができる遠心力鋳
造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、水平方向よりわず
かに先端側に向けて下り勾配にモールドおよびモールド
内に挿抜される樋部を配置し、軸心まわりに回転するモ
ールド内から樋部を遠ざけるようにモールドを移動させ
ながら、樋部の先端部を形成するスポウトの先端開口か
ら溶湯をモールドの内部に注湯する鋳造方法において、
モールドの内周面のうちでモールドの回転方向において
下端位置よりも前方に位置する部位に向けて、スポウト
の先端開口から溶湯を注湯する構成としたものである。
また、モールドの内周面のうちでモールドの回転方向に
おいて下端位置よりも後方に位置する部位に向けて、ス
ポウトに形成された噴射口から接種剤をモールドの軸心
方向の前後に扇状に広げて散布し、接種剤を散布された
モールドの内周面にスポウトの先端開口から注湯され、
モールドの回転に伴いモールドの回転方向において下端
位置よりも後方に達した溶湯に向けて、前記接種剤の一
部を散布する構成としたものである。
作用 上記した構成により、溶湯はモールドの内周面のうちで
下端位置から上端位置に向けて上向きに移動しつつある
部位に注湯される。このとき、注湯される溶湯はモール
ドの回転方向と反対方向に作用する重力加速をもってモ
ールドの内周面に当接するので、モールドの回転によっ
て加えられる周方向の加速が相殺されて遅くなる。この
ために、遠心力を受てモールドの内周面に沿って広がろ
うとする溶湯のモールドの軸心方向への広がり、すなわ
ち走り湯の幅が大きくなり、結果として軸心方向におけ
る管厚のばらつきが少なくなる。
さらに、幅広くなった走り湯の上に本流溶湯を供給する
ので溶湯の飛散が少なくなり、滑らかに溶湯が鋳込まれ
て内周面の鋳肌の平滑度が向上する。
また、接種剤を散布されたモールドの内周面に溶湯を注
湯することによって、モールドによって引き上げられる
溶湯の背面に接種剤を散布することができ、さらに、走
り湯の上に接種剤を散布し、この散布剤を本流溶湯によ
って攪拌することによって接種剤の採用率を高め、安定
した接種効果を確保することができる。
実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第1
図〜第4図において、注湯装置11は水平方向の軸心まわ
りに回転するモールド12の内部に軸心方向に挿抜自在な
樋部13を有しており、樋部13の先端部にはスポウト14が
形成されている。また、スポウト14には先端開口15より
も軸心方向において後方に位置して接種剤(Fe−Si)16
の噴射口17が形成されており、噴射口17は樋部13の基端
側に配置された圧送タンク18に連通している。そして、
スポウト14の先端部は、先端開口15がモールド12の回転
方向において下端位置Cよりも前方に位置する部位Dに
向くように曲げられている。また、噴射口17は、モール
ド12の回転方向において下端位置Cよりも後方に位置す
る部位Eに向けて開口され、かつ接種剤16がモールド12
の軸心方向の前後に扇状に広がって散布されるように形
成されている。
以下、上記構成における作用について説明する。注湯時
には、はじめに樋部13をモールド12の内部に挿入してお
き、回転するモールド12から樋部13を遠ざけるようにモ
ールド12を移動させながら、樋部13のスポウト14の先端
開口15から溶湯19をモールド12の内部に注湯するととも
に、噴射口17から接種剤16を散布する。このとき、接種
剤16はモールド12の内周面のうちでモールド12の回転方
向において下端位置Cよりも後方に位置する部位Eに向
け噴射され、接種剤16が散布されたモールド12の内周面
上に溶湯19が一定幅Pをもって注湯される。また、溶湯
19はモールド12の内周面のうちでモールド12の回転方向
において下端位置Cよりも前方に位置する部位Dに向け
て注湯される。さらに、接種剤16はモールド12の軸心方
向に扇状に広がって散布されるので、先に注湯された溶
湯19の走り湯20の上に一部が散布される。その割合は全
散布量の15〜30%程度である。
そして、溶湯19は、モールド12の内周面のうちで下端位
置から上端位置に向けて上向きに移動しつつある部位C
に注湯され、モールド12の回転方向と反対方向に作用す
る重力加速をもってモールド12の内周面に当接するの
で、モールド12の回転によって加えられる周方向の加速
が相殺されて遅くなる。このために、遠心力を受てモー
ルド12の内周面に沿って広がろうとする溶湯19のモール
ド12の軸心方向への広がり、すなわち走り湯20の幅S=
P−L(ただしLは重ならない部分)が大きくなり、結
果として軸心方向における管厚のばらつきが少なくな
る。また、管挿口部の肉盛りが容易となり、押湯停止時
間が短くでき、管挿口部における局部的な絞り現象がな
くなり、管挿口部の管厚を確保することができる。ま
た、管肉厚のばらつきを抑制することによりモールド12
の摩耗度を正確に認知することができ、モールド12の50
〜75%程度の延命化を図ることがでる。
さらに、幅広くなった走り湯20の上に本流の溶湯19を供
給するので溶湯19の飛散が少なくなり、滑らかに溶湯19
が鋳込まれて内周面の鋳肌の平滑度が向上する。
また、接種剤16を散布されたモールド12の内周面に溶湯
19を注湯することによって、モールド12によって引き上
げられる溶湯19の背面に接種剤16を散布することがで
き、さらに、走り湯20の上に接種剤16を散布し、この散
布剤16を本流の溶湯19によって攪拌することによって接
種剤16の採用率を高め、安定した接種効果を確保するこ
とができる。
発明の効果 以上述べたように本発明によれば、注湯される溶湯がモ
ールドの回転方向と反対方向に作用する重力加速をもっ
てモールドの内周面に当接するので、モールドの回転に
よって加えられる周方向の加速を相殺させて遅くするこ
とができ、走り湯の幅を大きくして軸心方向における管
厚のばらつきを少なくすることができる。
さらに、幅広くなった走り湯の上に本流溶湯を供給する
ことにより溶湯の飛散を抑制し、滑らかに溶湯を鋳込ん
で内周面の鋳肌の平滑度を向上させることができる。
また、走り湯の上に接種剤を散布し、この散布剤を本流
溶湯によって攪拌することによって接種剤の採用率を高
め、安定した接種効果を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体構成図、第2図か
ら第4図はそれぞれ同実施例の注湯状態を示す作用図、
第5図から第7図は従来の鋳造方法における注湯状態を
示す作用図である。 11……注湯装置、12……モールド、13……樋部、14……
スポウト、15……先端開口、16……接種剤、17……噴射
口、19……溶湯、20……走り湯。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向よりわずかに先端側に向けて下り
    勾配にモールドおよびモールド内に挿抜される樋部を配
    置し、軸心まわりに回転するモールド内から樋部を遠ざ
    けるようにモールドを移動させながら、樋部の先端部を
    形成するスポウトの先端開口から溶湯をモールドの内部
    に注湯する鋳造方法において、モールドの内周面のうち
    でモールドの回転方向において下端位置よりも前方に位
    置する部位に向けて、スポウトの先端開口から溶湯を注
    湯することを特徴とする遠心力鋳造方法。
  2. 【請求項2】モールドの内周面のうちでモールドの回転
    方向において下端位置よりも後方に位置する部位に向け
    て、スポウトに形成された噴射口から接種剤をモールド
    の軸心方向の前後に扇状に広げて散布し、接種剤を散布
    されたモールドの内周面にスポウトの先端開口から注湯
    され、モールドの回転に伴いモールドの回転方向におい
    て下端位置よりも後方に達した溶湯に向けて、前記接種
    剤の一部を散布することを特徴とする請求項1記載の遠
    心力鋳造方法。
JP1214522A 1989-08-21 1989-08-21 遠心力鋳造方法 Expired - Lifetime JPH07115145B2 (ja)

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JPS63313651A (ja) * 1987-06-16 1988-12-21 Nippon Steel Corp 複合材料の製造方法

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