JPH0711467A - 金属材料の表面処理剤、水系洗浄兼防錆剤、及び表面処理方法 - Google Patents

金属材料の表面処理剤、水系洗浄兼防錆剤、及び表面処理方法

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JPH0711467A
JPH0711467A JP15745893A JP15745893A JPH0711467A JP H0711467 A JPH0711467 A JP H0711467A JP 15745893 A JP15745893 A JP 15745893A JP 15745893 A JP15745893 A JP 15745893A JP H0711467 A JPH0711467 A JP H0711467A
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和彦 森
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義行 片岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属材料の表面に付着した油類を洗浄する処
理剤に撥水性を付与することにより、水系洗浄剤として
使用した場合には水洗水量を少なくしかつ防錆性を与
え、乾燥性を高める。また水系洗浄後に防錆剤として使
用する場合も同様に乾燥性を高める。 【構成】 炭素が8から26の脂肪酸とソルビタンとの
エステル化合物を0.01〜5重量%と、アニオン性界
面活性剤を0.01〜5重量%を必須成分とし、水系洗
浄兼防錆剤として使用する場合はさらにHLBが9〜1
6のノニオン性界面性剤0.01〜5重量%及び無機ビ
ルダー0.05〜10重量%の少なくとも1種を添加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として鉄鋼、アルミ
ニウム、銅、亜鉛めっき鋼などの金属材料の洗浄分野に
属するものであり、特にフッ素系や塩素系などの溶剤系
洗浄に替わる水系洗浄剤により金属材料を洗浄した後に
主として防錆のために使用される後処理剤に関するもの
である。さらに、本発明は金属材料を防錆を兼ねて洗浄
する水系洗浄兼防錆剤及び水系洗浄剤を使用する表面処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フロンなどのフッ素系や、トリクロルエ
タンなどの塩素系有機溶剤による金属材料洗浄は洗浄工
程の管理が容易でありかつ洗浄性が良く、また、洗浄設
備が簡単なことから、金属材料の熱処理、めっき、及び
化成処理などの前洗浄として広く用いられてきた。
【0003】しかし、近年、地球環境保護の観点から、
フロン、トリクロルエタンなどの使用規制が現実化する
に至っている。このような規制強化に対応するために有
機溶剤洗浄に替わるものとして現在水系洗浄剤が開発さ
れている。水系洗浄剤は無機系と有機系に大別され、そ
れぞれがpHによりさらに酸系、中性及びアルカリ系に
細分される。無機系洗浄剤の成分剤はカ性ソーダ、カ性
カリ、リン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどで
ある。
【0004】水系洗浄では有機溶剤系洗浄のように蒸気
洗浄ができないために、溶剤洗浄に比較して金属表面が
錆び易くなる。水系洗浄剤で洗浄された金属表面は、洗
浄または水洗工程後の全面が水膜又は液膜で覆われてお
り、親水性(水濡れ性)を有する表面となるのが常であ
った。そのため金属表面は、特に水洗後のドレーン間や
乾燥時に極めて錆び易くなり、例えば鉄の場合には黄錆
となり、亜鉛メッキ板では白錆が発生するなどの問題点
があった。この対策として水切り乾燥防錆剤と称する薬
品が市販されている。この薬剤は水の表面張力を下げる
ことにより、水切り時間を短縮する効果があると言われ
るが、金属材料の表面は全体にぬれているので付着水低
減効果は顕著ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の水系処理剤で処
理された金属材料表面には全面に水や洗浄液が付着して
いるため、次工程への洗浄液の持ち出し量や水の使用量
が多く、排水処理の負担が増えていた。さらに、従来の
水系洗浄後処理法では水切り乾燥防錆剤やアルコールな
どのスプレーなどの後に乾燥を行って残存水を蒸発させ
る必要があった。
【0006】水洗水を多量に使用することに伴って水洗
工程が長くなるので洗浄装置が大型化し、多量の排水が
発生するため排水処理設備の負担が大きいなどの水系洗
浄設備特有の問題点を生じていた。近年、特に問題とな
っている環境問題への対応や省資源の立場から、これら
の現状には重大な問題がある。
【0007】したがって本発明は金属材料表面の水系洗
浄後に防錆のために、従来使用されていた薬剤よりも薬
剤使用量を大幅に削減することを達成するとともに乾燥
性が向上した新規な洗浄剤を提供することを第一の目的
とする。さらに、本発明は新規な水系洗浄兼防錆剤を提
供することによって水洗水量の大幅削減を計り、排水処
理設備の負担を軽減することを第二の目的とし、又その
水系洗浄剤の使用法を提供することを第三の目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属を主な対
象物とする水系洗浄法において金属の表面に撥水性と防
錆作用を持つ有機化合物の吸着層を形成せしめることに
より、これら水系洗浄法の使用水消費量が大幅に低減さ
れ、乾燥性が向上するとの発想に基づき、多種にわたる
有機化合物の効果を研究した結果、ソルビタンモノオレ
エートなどの炭素数8〜26の脂肪酸とソルビタンとの
エステル化合物(以下「ソルビタン脂肪酸エステル」と
称す)と、アニオン系界面活性剤を含む溶液(以下「撥
水性処理液」と称する)で処理する方法を見い出した。
【0009】したがって、本発明の第一に係る金属表面
の水系洗浄後に使用される撥水性に優れた表面処理剤は
炭素数が8から26の脂肪酸とソルビタンとのエステル
化合物を0.01〜5重量%とアニオン性界面活性剤
0.01〜5重量%とを含有し、残部が実質的に水から
なることを特徴とするものである。
【0010】本発明で使用する炭素数が8〜26の脂肪
酸とソルビタンとのエステル化合物(ソルビタン脂肪酸
エステル)は、ソルビタンのモノオレエート、モノラウ
レートなどのモノエステルのほか、ジラウレエートやト
リオレエートなどの多価エステルも使用することができ
る。また、本発明の脂肪酸エステルは、飽和脂肪酸と不
飽和脂肪酸とソルビタンのエステルがともに使用できる
が、特に良好な撥水性と防錆性を合わせ持つものとして
は、炭素数が8〜16の飽和脂肪酸または炭素数が11
〜26の不飽和脂肪酸のソルビタンエステルがあげられ
る。このソルビタン脂肪酸エステルの濃度は0.01重
量%未満では良好な撥水性が得られず、5重量%を超え
ると金属表面への吸着量が過剰となって後工程で不具合
を引き起こす可能性があるため、0.01から5重量%
の範囲にあることが必要である。また、より安定した効
果を得るために好ましい範囲は0.02から1重量%で
ある。
【0011】また、アニオン性界面活性剤はソルビタン
脂肪酸エステルを液中に均一に分散または可溶化するた
めの分散剤である。アニオン性界面活性剤の種類として
は、オレイン酸ナトリウムなどの脂肪酸のアルカリ塩を
はじめ、アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ塩、高
級アルコール硫酸エステル化塩、アルキルエーテルカル
ボン酸またはこのアルカリ塩などが適している。これら
のアニオン性界面活性剤の濃度が0.01重量%未満で
はソルビタン脂肪酸エステルが処理液中に溶解せず液層
から分離しやすいため、均一な撥水性表面が得られな
い。一方5重量%を超えると分散していないソルビタン
脂肪酸エステルが処理材表面に付着して清浄な表面が得
られ難い。好ましいアニオン性界面活性剤の濃度は0.
02〜1重量%である。
【0012】また、さらに研究を重ねた結果、エチレン
グリコールなどの多価アルコール、エチレングリコール
ジメチルエーテルなどの多価アルコールエーテルやジオ
キサンなどの環状エーテルを添加することによりソルビ
タン脂肪酸エステルの溶解を促進し、さらに良好な撥水
性表面が得られることを見い出した。
【0013】処理液中に多価アルコールまたは多価アル
コールエーテルを添加する場合は、エチレングリコー
ル、ヘキシレングリコールやエチレングリコールメチル
エーテル、ジオキサンなど各種の多価アルコール、アル
コールエーテル、環状エーテルが適用できる。これらの
添加量は0.05重量%以上必要であり、これ未満では
溶解性が不満足となる。なお、本発明の撥水性表面処理
液によって処理可能な金属は、鉄およびステンレスをは
じめ、亜鉛めっき鋼、アルミニウム、マグネシウム、銅
合金などの各種材料である。
【0014】本発明においては、通常の水系洗浄剤で金
属表面を洗浄した後に上記した撥水性表面処理液で処理
することにより被処理表面から水をはじき、その後行う
乾燥条件を著しく短時間かつ/又は低温にすることがで
きる。この場合撥水性表面処理液での処理後の水又は湯
による洗浄(以下単に「水洗」と言う)を軽度にし、又
は水洗を省略することができる。この撥水性表面処理液
で金属を処理する方法としては、浸漬またはスプレーに
より金属を処理液に接触させる方法が標準的に用いられ
るが、接触時間は通常20秒〜10分程度が適してい
る。処理温度は常温でも可能であるが、40〜80℃が
好ましい範囲である。その後行う乾燥条件は40〜15
0℃で20秒〜30分程度が適している。乾燥の際に処
理材を振動するか、処理材にエアブローを行うことによ
り水の除去を促進し、乾燥を短時間で行うことができ
る。
【0015】さらに、本発明者等は上述の炭素数が8か
ら26の脂肪酸とソルビタンとのエステル化合物及びア
ニオン性界面活性剤を従来の各種水系洗浄剤に添加し、
洗浄を行うと同時に金属表面に撥水性を付与したとこ
ろ、水洗後の水の付着量が親水性表面に比較して1/5
〜1/10になるため、水洗効率や乾燥性向上に大きな
効果があることを確認した。したがって、本発明の第3
に係る金属表面の水系洗浄剤は、炭素数が8から26の
脂肪酸とソルビタンとのエステル化合物を0.01〜5
重量%と、アニオン性界面活性剤0.01〜5重量%と
HLBが9〜16のノニオン性界面活性剤0.01〜5
重量%及び無機ビルダー0.05〜10重量%から選ば
れる1種又は2種を含有し、残部が実質的に水からなる
ことを特徴とし、洗浄性、撥水性と防錆性を合わせ持つ
金属材料の表面処理剤に関するものである。この無機ビ
ルダーとしては水酸化アルカリやリン酸、ポリリン酸、
炭酸、ホウ酸、ケイ酸などのアルカリ塩などを好ましく
使用することができる。これらのアルカリビルダーの量
は0.05〜10重量%である。またノニオン性界面活
性剤は洗浄性を高める薬剤である。そのHLBが9未満
であると油を分散する能力が小さくなり処理材の表面か
ら油が除去できず、一方HLBが16を超えると発泡し
やすくなり金属の洗浄には不適である。ノニオン性界面
活性剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリ
オキシエチレンソルビタンオレエート、ポリオキシエチ
レングリコールカルボン酸エステルなどを好ましく使用
することができる。これらのノニオン性界面活性剤の量
は0.01〜5重量%である。
【0016】本発明に係る水系洗浄兼防錆剤におけるソ
ルビタン脂肪酸エステル及びアニオン性界面活性剤の組
成の限定理由は撥水性表面処理液に関して述べたところ
と同じである。更に多価アルコール、多価アルコールエ
ーテル及び環状エーテルを添加することにより洗浄性を
高めることができる(請求項3)。
【0017】本発明の請求項4によると、水系洗浄兼防
錆剤により金属材料を洗浄し、その後通常の水洗を行う
と、水系処理剤が水洗水とともに処理表面からはじかれ
るので水洗工程にもち込まれる薬剤の量が少なくなり、
これに対応して水洗水の使用量は大幅に削減される。水
洗後撥水性表面処理液と同じ条件で乾燥を行うことがで
きる。本発明による水系洗浄方法によると、水系洗浄兼
防錆剤での洗浄後特殊な防錆剤、水切り剤による処理を
行う必要がなく、薬剤の使用量を大幅に削減することが
できる。
【0018】
【作用】本発明で言う撥水性は後述の実施例の方法で水
がはじかれた面積により測定される性質である。また、
撥水された金属表面では表面処理液中のソルビタン脂肪
酸エステルが金属表面に吸着して単分子層を形成し、こ
の層が撥水性を示す。
【0019】金属表面に吸着したソルビタン脂肪酸エス
テル分子は短時間の水洗によっても除去されないため、
水洗後にも充分な撥水性を得ることができる。この吸着
層はきわめて薄く、吸着量も僅かであるため、水洗工程
以降の乾燥めっき、化成処理などの処理にも殆ど悪影響
を及ぼさない利点がある。
【0020】また、本発明の水系洗浄剤による洗浄処理
後に金属表面に形成されたソルビタン脂肪酸エステル分
子の吸着層は、金属表面を安定化するため、撥水処理後
の各工程間や乾燥時の錆びの発生をきわめて良く防止す
る特長を合わせ持つ。
【0021】ソルビタン脂肪酸エステルは水にはきわめ
て溶解しにくく、これを分散剤、可溶化剤としてアニオ
ン系界面活性剤が必要である。このアニオン系界面活性
剤はソルビタン脂肪酸エステルに吸着して取り囲み、マ
イナス電荷を付与する効果があるため、クーロン反発力
により安定なコロイド状となって溶解すると考えられ
る。また、浴中に添加した多価アルコールや多価アルコ
ールエーテル、環状エーテルなども同様に処理液へのソ
ルビタン脂肪酸エステルの溶解を促し、界面活性剤の溶
解度を上げ、吸着をより完全なものにする効果を持つと
考えられる。以下、実施例により本発明を説明する。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を比較例とともに挙げ
具体的に説明する。実施例(I)(撥水性処理液・処理方法の実施例) 試験板として鋼、鋳鉄、アルミニウム、銅、マグネシウ
ム、及び亜鉛めっき鋼の試験版(各材料の総表面積21
0cm2 )を使用し、従来の水系脱脂剤でアルカリ脱脂
(日本パーカライジング(株)製品名ファインクリーナ
4360)して表面のゴミ、油分等を除去して清浄にし
た後、水洗して完全に水濡れさせたものを使用した。前
処理した試験板は以下の表1に示した撥水性表面処理液
で、浴温60℃で3分間浸せき処理したのち、15秒間
スプレー水洗して垂直に保持し、10秒後に水はじきし
ている面積(%)を目視により測定し、撥水性を判定し
また水付着量は水の重量を測定して求めた。以下の基準
により水はじき面積から判定した5段階評価で撥水性を
表す。防錆性は、60℃に保持した表面処理液中で5分
間浸漬処理した後熱風乾燥し、発生した錆の程度を4段
階で評価した。また、撥水性処理液の成分のソルビタン
脂肪酸エステル、界面活性剤、水溶性添加剤の名称は
(3)に示した。表2に実施例および比較例の評価試験
結果を示した。この表より明らかなように実施例1〜1
4は撥水性、防錆性とも優れていたが、比較例1〜7は
撥水性、防錆性とも劣っていた。
【0023】 (1)撥水性評価基準 評 点 撥 水 性 水洗水付着量 5: 水はじき面積 99%以上 5 mL/m2 以下 4: 〃 99〜80% 6〜9 mL/m2 3: 〃 79〜20% 10〜19mL/m2 2: 〃 19〜 1% 20〜39mL/m2 1: 〃 1%未満 40mL/m2 以上
【0024】 (2)防錆性評価基準 評 点 防 錆 性 4: 錆発生なし 3: 錆発生数 1〜 5個 2: 〃 6〜10個 1: 〃 11個以上
【0025】(3)処理液中成分 1.ソルビタン脂肪酸エステル ソルビタンモノオレエート ソルビタンセスキオレエート ソルビタントリオレエート ソルビタンモノラウレート ソルビタンモノパルミテート ソルビタンモノカプリレート ソルビタンモノミリステート ソルビタンモノリノーレート ソルビタンモノリノレネート
【0026】 2.界面活性剤 記 号 界 面 活 性 剤 種 A ポリオキシエチレンノニルフェニールエーテル (ノニオン:HLB=12) B オレイン酸ナトリウム(アニオン) C ステアリン酸ナトリウム(アニオン) D パルミチン酸カリウム(アニオン) E n−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アニオン) F ポリオキシエチレンエーテルカルボン酸(アニオン:E.O =7モル ) G ラウリル硫酸カリウム(アニオン) H ヘキサデシル硫酸エステル化ソーダ(アニオン) I ポリオキシエチレンノニルフェニールエーテル(ノニオン:HLB= 7.0) J ポリオキシエチレンアルキルフェニールエーテル(ノニオン:HLB =14.8) K ポリオキシエチレングリコール(1000)ステアリン酸モノエステ ル(ノニオン:HLB=15.8)
【0027】3.水溶性添加剤 a. エチレングリコール b. ジエチレングリコールジメチルエーテル c. エチレングリコールモノメチルエーテル d. ポリエチレングリコールモノメチルエーテル e. エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト f. ジエチレンジオキシド(1,4ジオキサン)
【0028】
【表1】 液成分 ソルビタン脂肪酸 界面活性剤 添加剤 No. エステル (*) 1 ソルビタンモノオレエ−ト D:0.2wt% なし (18):0.2wt % 2 ソルビタンセスキオレエート C:0.03wt% なし (18):0.02wt% 3 ソルビタントリオレエート B:0.1wt % なし (18):0.2wt % 4 ソルビタンモノラウレート F:0.1wt % なし (12):0.05wt% 5 ソルビタンモノパルミテート E:0.5wt % なし (16):2.0wt % 6 ソルビタンモノカプリレート G:2.0wt % なし ( 8):4.5wt % 7 ソルビタンモノミスリレート H:4.8wt % なし (14):4.2wt % 8 ソルビタンモノリノーレート C:0.2wt % なし (18):1.0wt % 9 ソルビタンモノリノレネート B:0.2wt % なし (18):0.15wt% F:0.3wt % 10 ソルビタンモノオレエート B:0.05wt% b:2.5wt% (18):0.1wt % 11 ソルビタントリオレエート C:0.2wt % c:10wt % (18):0.5wt % 12 ソルビタンモノラウレート F:1.5wt % d:0.05wt % (12):3.5wt %
【0029】 液成分 ソルビタン脂肪酸 界面活性剤 添加剤 No. エステル (*) 13 ソルビタントリオレエート B: 0.6wt % f:55wt % (18):0.3wt % 14 ソルビタンモノオレエート A:0.5wt % a:1.5wt% (18):0.05wt% B:1.5wt % e:2.5wt% 15 なし B:0.2wt % なし 16 なし C:0.2wt % なし 17 なし D:0.2wt % なし 18 ソルビタンモノオレエート A:0.2wt % なし (18):0.2wt % 19 なし B:0.2wt % b:0.5wt% 20 なし A:0.2wt % なし 21 ソルビタンモノエチレート B:0.2wt % なし (3 ):0.5wt % (*)かっこ内は脂肪酸の炭素数
【0030】
【表2】 項目 No. 金属材料 液成分No. 撥水性 防錆性 1 鋼 1 4 4 2 鋳鉄 2 4 4 3 アルミ 3 4 4 4 銅 4 4 4 実 5 亜鉛めっき鋼 5 4 4 6 マグネシウム 6 4 4 7 鋼 7 4 4 8 鋼 8 4 4 9 鋼 9 4 4 施 10 鋼 10 5 4 11 鋳鉄 11 5 4 12 アルミ 12 5 4 13 銅 13 5 4 例 14 鋼 14 5 4 1 鋼 15 2 2 比 2 鋳鉄 16 2 2 3 アルミ 17 2 2 較 4 銅 18 2 2 5 マグネシウム 19 2 1 例 6 鋼 20 2 1 7 亜鉛めっき鋼 21 2 1
【0031】実施例(II)(水系洗浄液・洗浄方法の
実施例) 試験板として実施例(I)の鋼板に防錆油(NoxRust 88
1 :パーカー興産(株)製)を塗布したものを使用し、
表3の各洗浄液で60℃、3分間浸漬脱脂洗浄した。脱
脂した試験板は30秒間スプレー水洗した後15秒間垂
直に保持し、実施例(I)と同様に撥水性を評価した
後、乾燥して表面に残っている油を残存炭素付着量とし
て表面炭素分析装置(LECO CORPORATION製)にて分析
し、以下の基準で脱脂洗浄性を評価した。また水洗後の
撥水性及び防錆性は実施例1と同様の基準で評価した。 (1)脱脂洗浄性評価基準 脱脂洗浄性 残存炭素付着量 ○ 5mg/m2 以下 △ 6〜15mg/m2 × 16mg/m2 以上 結果を表4に示す。
【0032】
【表3】 液成分 ソルビタン脂肪酸 界面活性剤 アルカリ No. エステル (*) ビルダー等 22 ソルビタンモノオレエート D:0.1wt % Na4P2O7, (18):0.2wt % J:0.2wt % NaOH各1wt % 23 ソルビタンセスキオレエート C:0.03wt% KOH:1wt % (18):0.03wt% A:0.5wt % 24 ソルビタントリオレエート B:0.1wt % d:5wt% (18):0.2wt % KOH:1.5wt % 25 ソルビタンモノラウレート K:0.1wt % f:1wt% (12):0.5wt % Na2CO3:1wt% 26 − J:0.1wt % Na4P2O7, NaOH各1wt % 27 − C:0.03wt% KOH:1wt % 28 − A:0.5wt % K:0.2wt % 29 − B:0.1wt % d:5wt% KOH:1.5wt % 30 − F:0.1wt % f:1wt% I:0.1wt % Na2CO3:1wt% なお界面活性剤は表1のものであり、添加剤d,fは
「3.水溶性添加剤」で説明したものである。
【0033】
【表4】 金属材料 液成分No. 撥水性 防錆性 洗浄性 備考 鋼 22 5 4 ○ 実施例 15 アルミ 22 5 4 ○ 実施例 16 鋼 23 5 4 ○ 実施例 17 鋼 24 5 4 ○ 実施例 18 銅 24 5 4 ○ 実施例 19 鋼 25 5 4 ○ 実施例 20 アルミ 25 5 4 ○ 実施例 21 鋼 26 1 2 ○ 比較例 8 鋼 27 2 2 ○ 比較例 9 アルミ 28 1 1 ○ 比較例 10 銅 29 2 2 △ 比較例 11 鋼 30 1 2 × 比較例 12
【0034】表4に実施例及び比較例の評価試験結果を
示した。この表より明らかなように実施例15〜21は
撥水性、防錆性、洗浄性ともに優れていたが、比較例8
〜12は撥水性、防錆性ともに劣っていた。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属材料
の表面処理剤で金属表面を処理することにより、撥水
性、防錆性ともに優れた表面を形成することができる。
この処理液を溶剤代替水系洗浄システムにおいて後処理
液として使用すれば、より短時間で錆が発生することな
く乾燥することが可能なばかりでなく、水洗に必要な水
の量を節約でき、廃水量、薬剤消費量の低減にも効果を
挙げることができる。また本発明の処理液に洗浄成分を
添加して溶剤代替水系洗浄システムにおいて使用すると
上記と同様の効果が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数が8から26の脂肪酸とソルビタ
    ンとのエステル化合物を0.01〜5重量%と、アニオ
    ン性界面活性剤を0.01〜5重量%とを含有し、残部
    が実質的に水からなることを特徴とする、水系洗浄剤に
    よる洗浄後に使用する撥水性に優れた金属材料の表面処
    理剤。
  2. 【請求項2】 炭素が8から26の脂肪酸とソルビタン
    とのエステル化合物を0.01〜5重量%と、アニオン
    性界面活性剤を0.01〜5重量%と、HLBが9〜1
    6のノニオン性界面活性剤0.01〜5重量%及び無機
    ビルダー0.05〜10重量%の少なくとも1種を含有
    し、残部が実質的に水からなることを特徴とする、金属
    材料の水系洗浄兼防錆剤。
  3. 【請求項3】 多価アルコール、多価アルコールエーテ
    ル及び環状エーテルから選ばれる1種又は2種以上の化
    合物をさらに0.1〜30重量%含んでなる請求項2記
    載の金属材料の水系洗浄防錆剤。
  4. 【請求項4】 金属材料を請求項2又は3記載の水系洗
    浄兼防錆剤で洗浄し、水洗しその後乾燥することを特徴
    とする金属材料の表面処理方法。
JP15745893A 1993-06-28 1993-06-28 金属材料の表面処理剤、水系洗浄兼防錆剤、及び表面処理方法 Expired - Lifetime JP3315760B2 (ja)

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KR970074978A (ko) * 1996-05-30 1997-12-10 로날드 제이. 알레인 부식 억제제
KR101276406B1 (ko) * 2011-12-23 2013-06-19 포스코강판 주식회사 자기세정성이 우수한 표면처리용 수지 조성물 및 이를 이용한 강판
JP2018535293A (ja) * 2015-10-02 2018-11-29 ザ ケマーズ カンパニー エフシー リミテッド ライアビリティ カンパニー 非フッ素化表面効果コーティングに用いる疎水性エクステンダー

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