JPH07114350A - エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置 - Google Patents

エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置

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JPH07114350A
JPH07114350A JP5257187A JP25718793A JPH07114350A JP H07114350 A JPH07114350 A JP H07114350A JP 5257187 A JP5257187 A JP 5257187A JP 25718793 A JP25718793 A JP 25718793A JP H07114350 A JPH07114350 A JP H07114350A
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JP
Japan
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light emitting
transparent
panel
display device
electrode
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JP5257187A
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English (en)
Inventor
Atsushi Funaki
淳 舟木
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 クロストークが少なく製造容易なエレクトロ
ルミネッセンスディスプレイ装置を提供する。 【構成】 第1透明基板1と、この上に積層され互いに
離間して平行に伸張する複数の第1透明電極2と、この
上に積層され電界の印加により第1所定色の発光を生じ
る第1発光層3Bと、この上に積層され互いに離間しか
つ第1透明電極に交差する方向に伸長する複数の第1金
属電極4とからなり、互いに交差する第1透明電極及び
第1金属電極間に挾持された第1発光層の交差部分が第
1の発光領域を画定する第1エレクトロルミネッセンス
パネル、並びに互いに交差する第2透明電極及び第2金
属電極間に挾持された第2の所定色の第2発光層の交差
部分が第2発光領域を画定する第2エレクトロルミネッ
センスパネルからなるエレクトロルミネッセンスディス
プレイ装置であり、第2発光領域の中心が偏倚され、第
1、第2のパネルが重ね合わされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレクトロルミネッセン
スディスプレイ装置に関し、特に画素単位で発光光量を
制御する複数の画素電極を有する多色マトリクス型のデ
ィスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネッセンスディスプレイ
装置は、液晶ディスプレイや、プラズマディスプレイパ
ネルなどとともにマトリクス電極を有するフラットパネ
ル型のものとして、知られている。エレクトロルミネッ
センスディスプレイは、インジウムスズ酸化物(ITO)
の電極付のガラス板等の透明基板上に塗布した無機蛍光
体等に対向電極を設け、電極間に電場を加えて発光させ
るディスプレイ装置である。とくに、有機化合物を発光
層とするものでは、単色の有機電界発光ディスプレイパ
ネルが開発されている。かかる有機エレクトロルミネッ
センスディスプレイにおいては、低い電圧駆動が可能
で、液晶ディスプレイや、プラズマディスプレイパネル
よりも構造が単純なので、特に多色で表示できるものの
実用化が望まれている。
【0003】多色表示のエレクトロルミネッセンスディ
スプレイでは、特開平第4−218293号公報に示さ
れた画素の平面配列タイプがある。さらに、図1及び2
に示すように、画素を形成する電極の複数が縦横に一定
ピッチでマトリクス配置されるディスプレイが考えられ
る。このディスプレイは、同一透明ガラス基板1上に、
平行に伸長する複数の透明電極2と、発光層3R、3G、
3Bと、透明電極に交差する方向に伸長する複数の金属
電極4とを順に積層してなり、互いに交差する透明電極
及び金属電極間に挾持された発光層の交差部分が発光領
域を画定している。図示するように、発光層3R、3G、
3Bに例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の発光を行う単色蛍
光材料を分散した薄膜を、それぞれの発光領域が正面か
ら確認できるようにガラス基板1上に配置し、対応する
電極組への電界の印加により同時多色発光させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同一透
明基板上に3色に対応する発光層を形成するので、クロ
ストークが生じ易い。クロストークを防止するために平
行電極間のスペースを要し同一面内に高密度に電極を配
線しても発光領域を小さくしなければならない。また、
製造上、1つの基板を多くの工程において精度よく処理
しなければならず、歩留まりが低くなる。
【0005】本発明は、クロストークが少なく製造容易
なエレクトロルミネッセンスディスプレイ装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のエレクトロルミ
ネッセンスディスプレイ装置は、第1透明基板と、前記
第1透明基板上に積層され互いに離間して平行に伸長す
る複数の第1透明電極と、前記第1透明電極上に積層さ
れ電界の印加により第1所定色の発光を生じる第1発光
層と、前記第1発光層上に積層され互いに離間しかつ前
記第1透明電極に交差する方向に伸長する複数の第1金
属電極とからなり、互いに交差する前記第1透明電極及
び前記第1金属電極間に挾持された前記第1発光層の交
差部分が第1発光領域を画定する第1エレクトロルミネ
ッセンスパネル、並びに、第2透明基板と、前記第2透
明基板上に積層され互いに離間して平行に伸長する複数
の第2透明電極と、前記第2透明電極上に積層され電界
の印加により前記第1所定色と異なる第2所定色の発光
を生じる第2発光層と、前記第2発光層上に積層され互
いに離間しかつ前記第2透明電極に交差する方向に伸長
する複数の第2金属電極とからなり、互いに交差する前
記第2透明電極及び前記第2金属電極間に挾持された前
記第2発光層の交差部分が第2発光領域を画定する第2
エレクトロルミネッセンスパネル、からなるエレクトロ
ルミネッセンスディスプレイ装置であって、前記第1発
光領域の中心上の第1エレクトロルミネッセンスパネル
の法線から前記第2発光領域の中心が偏倚され、かつ第
1及び第2エレクトロルミネッセンスパネルが重ね合わ
されたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、異なる色を発する発光層をそ
れぞれ異なる平面に配置したので、クロストークが少な
く、発光領域を大きく確保でき発光効率が向上したエレ
クトロルミネッセンスディスプレイ装置が得られる。ま
た、各透明基板上のパターン形成が容易となり、さらに
不良パターンのパネル基板のみを交換することで組立て
作業が簡略化されるので、エレクトロルミネッセンスデ
ィスプレイ装置の歩留まりが上がる。駆動回路への配線
の引き込みがパネル基板ごとになるので、簡素化でき
る。さらに、異なる色を発するパネル基板間にカラーフ
ィルタの挿入が可能となる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明による実施例を図面を参照し
つつ説明する。図3及び4に本実施例のエレクトロルミ
ネッセンスディスプレイ装置を示す。本実施例は、それ
ぞれ赤(R)、緑(G)及び青(B)の発光をなす第1、第2及
び第3エレクトロルミネッセンスパネル10R、10G及
び10Bを特定位置に重ね合わせることによって、形成
される。第1エレクトロルミネッセンスパネル10Rは
ガラス又はプラスチックの透明基板1上に、複数の平行
透明電極2と、赤色の発光の発光層3Rと、及び複数の
金属電極4を順に積層して形成される。
【0009】発光層には、電子及び正孔を注入したとき
低電圧駆動可能である有機化合物が好ましく用いられ
る。よって、透明電極2は陽極、金属電極4は陰極とし
て働かせる。発光色にかかわらず発光層の構造は図5に
示すようには陽極2及び陰極4間に単一発光層3を挾持
した1層構造でもよく、図6に示すように陽極2及び陰
極4間に順に正孔輸送の発光層部分3a及び電子輸送層
部分3bを挾持した2層構造や、図7に示すように陽極
2及び陰極4間に順に正孔輸送層部分3c及び電子輸送
の発光層部分3dを挾持した2層構造でもよい。さら
に、これら正孔輸送及び電子輸送の2層構造の発光層に
は他の有機化合物をゲスト物質としてドープしても良
い。また発光層の構造は図8に示すように陽極2及び陰
極4間に順に正孔輸送層部分3e、発光層部分3f及び
電子輸送の発光層部分3gを挾持した3層構造でもよ
い。これら発光層部分の膜厚は1μm以下に設定され
る。
【0010】赤色の発光の発光層3Rには電極2及び4
間の電界の印加により発光を生じる有機化合物が用いら
れるが、発光層部分に含まれる有機化合物としては具体
的に、下記1式のピラン誘導体(DCM)、
【0011】
【化1】
【0012】下記2式のアルミニウムオキシンキレート
(ALQ)、
【0013】
【化2】
【0014】下記化学式3で示されるテトラフェニルブ
タジエン誘導体(TPB)
【0015】
【化3】
【0016】等が用いられる。なお、ALQは電子輸送
層としても用いられる。また、正孔輸送層には、下記化
学式4で示されるトリフェニルジアミン誘導体(TP
D)、
【0017】
【化4】
【0018】また電子輸送層としては、下記化学式5の
t−Bu−PBD、
【0019】
【化5】
【0020】等が用いられる。陽極の透明電極2は、透
明ガラス基板1上にて互いに離間して平行に伸長してい
る。例えば、この陽極には、インジウムすず酸化物(I
TO)等の仕事関数の大きな導電性透明材料からなり厚
さが1000〜3000オングストローム程度のものを
用いる。また、陰極の金属電極4は、互いに離間しかつ
透明電極2に交差する方向に伸長する。この陰極には、
アルミニウム、マグネシウム、インジウム、銀又は各々
の合金等の仕事関数が小さな金属からなり厚さが約10
0〜5000オングストローム程度のものを用いる。透
明電極及び金属電極は、これらが互いに交差する間に挾
持された発光層の交差部分が発光領域Rを画定してい
る。また透明電極及び金属電極にはライン抵抗を低下さ
せるために細幅の補助電極を接触しつつ並設しても良
い。
【0021】第2及び第3エレクトロルミネッセンスパ
ネル10G及び10Bも、発光層3G及び3Bにそれぞれ電
界の印加により緑(G)及び青(B)の発光を生じる有機化合
物を含むこと以外、第1エレクトロルミネッセンスパネ
ル10Rと同様に形成される。これらエレクトロルミネ
ッセンスパネル10R、10G及び10Bは、図4に示す
ように、1つのエレクトロルミネッセンスパネルの発光
領域の中心上の法線が隣合う他のパネルの発光領域の中
心上の法線から偏倚するように、重ね合わされている。
すなわち、各パネルの発光領域がその法線方向において
重ならないようにエレクトロルミネッセンスパネル10
R、10G及び10Bが積層される。
【0022】これによって、パネル毎に単一の発光を生
ぜしめることが可能となり、フィルターをパネル間に挿
入、例えば図4に示す破線による位置(パネル10R及
び10G間)に赤色フィルター11を配置できるように
なる。ところで、一般にディスプレイ上に表われる動画
像を目視する場合、眼球の随縦性運動及び跳躍性運動に
よって補正して、さらに画像の動きを予測して視線を先
行させ、解像度を確保していると推測される。これは、
視野に限界があるためである。目視者の視野について
は、目を動かさないで一度に見える視野の範囲は図9に
示すように上下左右で約60°の広がりである。また、
視野内で一様の視力があるわけでなく、網膜上の分布を
示すと図10のようになる。視力は眼球構造の網膜上の
中心窩と呼ばれる1°20′の範囲で最もよく、この中
心窩から離れるに従い急激に減少する。視野周辺部(周
辺視)で空間分解能が劣っているのは網膜上の視細胞の
分布によるもので、周辺部では杆体が多く、中心部では
錘体が多いことによる。したがって、中心窩の近辺の中
心視では「見ている」のであり、周辺視では「見えてい
る」と考えられる。
【0023】そこで、各パネルの発光は背面の金属陰極
4で反射されて基板1を通して目視者側すなわち前面に
放射されるので、各パネルの金属陰極4は、図11及び
12に示すように図9に示す視野の範囲の横方向(目視
者の横方向)に一定幅の条帯として平行に伸長すること
が好ましい。しかし、視野の範囲の狭い場合ではこれに
拘らず目視者の縦方向に各パネルの金属陰極4を伸長さ
せてもよい。図3及び11に示すディスプレイでは、各
単色パネルの金属陰極は金属陰極2本分の幅のピッチ、
透明陽極も透明陽極2本分の幅のピッチで形成され、各
パネルの重ね合わせは発光領域RGBが陽極及び陰極の
幅毎に偏倚するよう配置される。図11に示すように各
パネルで金属電極4及び透明陽極2は一定かつ同一幅d
の条帯として伸長しているが、金属電極4及び透明陽極
の幅は同一でなくともよい。
【0024】更に、図9に示す視野の範囲を考慮しての
視角とパネル構造について、最適な発光効率を得る関係
を調べた。図12に示すパネル構造の場合、各パネルで
金属電極4は目視者の横方向(図面法線方向)に一定か
つ同一幅dの条帯として伸長している。透明基板1の厚
さLは各パネルで同一である。また、金属電極4に直行
する透明電極は図示しないが、金属電極4と同一の幅d
を有している。したがって、発光領域の面積は、d 2
なる。このとき、透明陽極、発光層及び金属陰極の厚さ
(マイクロメータ及びオングストロームのオーダー)、
並びに、基板間距離(接触又は電極若しくは有機機能層
を冒さない材料で接着)は、基板厚L及び電極幅d(ミ
リメータのオーダー)に対して無視できる大きさである
と仮定する。
【0025】先ず、図9に示す視野範囲の中心であるパ
ネル中央付近で正面から見たときは、図12から明らか
なように視角θはθ≒0であるので、隣合うパネルの発
光領域からの発光が、重ねられたパネルの金属電極4に
さえぎられることは殆どない。隣合うパネルの発光領域
の面積の比率r(隠されて減少した面積/発光領域の面
積)はr≒1となり、すなわち発光量は略等しくなる。
また、パネルの左右の周辺付近では、図9に示す視野の
範囲を考慮して金属電極を横に伸長させているので、重
ねられたパネルの金属電極が発光領域を隠すことはな
い。よって、ここでも発光量は略等しくなる。
【0026】一方、図12の縦方向上部のパネル周辺付
近では、背面側の発光領域からの発光は図に示すように
隣合うパネルの金属電極4にさえぎられる(二点鎖線
P)。この場合、縦方向において電極幅dのLtanθ部
分の長さだけその上の金属電極4にさえぎられる。した
がって、隣合うパネルの発光領域の面積の比率r(r<
1)は、下記式で示され、これを満たす基板厚L及び金
属電極幅d、
【0027】
【数3】(d2−dLtanθ)/d2=r が必要である。また、図12の縦方向下部のパネル周辺
付近では、最背面の発光領域からの発光は図に示すよう
に最前面及び最背面のパネルの金属電極4にさえぎられ
る(二点鎖線Q)。この場合、縦方向において電極幅d
の2Ltanθ部分の長さだけその上の金属電極4にさえ
ぎられる。
【0028】したがって、隣合うパネルの発光領域の面
積の比率rは、下記式で示され、これを満たす基板厚L
及び金属電極幅d、
【0029】
【数4】(d2−d(2L)tanθ)/d2=r が必要である。これらから、RGBの発光量から発光領
域の面積の比率r、図9に示す視野範囲を設定して、最
適なディスプレイを製造できる。例えば、視角θを視角
0°〜60°の範囲、好ましくは60°、発光領域の面
積の比率rを50%以上〜100%未満の範囲とすれば
良い。また、最大視角60度では、d2−d(2L)tan
60°>0であるから、d/L>2tan60°の範囲で
形成される。
【0030】さらに、2色発光パネルの場合のみ有効で
あるが、背面側の電極幅を前面側の電極幅より大きくす
ることによって、上記の発光領域の遮断問題は解決され
る。上記のように、基板の厚さLが、非常に薄いとき、
画素において、基板の厚さによって生じる遮蔽部分の長
さは無視できる為、上記の発光領域の遮断問題は解決さ
れる。
【0031】上記実施例では、各パネルにおいて金属電
極4は目視者の横方向に平行な条帯として伸長して配置
する場合を説明したが、最前面側のパネルの金属電極が
隣合う背面側の金属電極と直角となるように配置して、
パネルを重ね合わせることも出来る。これにより、さら
にRGBの発光領域を近接させて高い密度で画素を構成
できる。図13の場合は、各パネルが略発光領域幅(金
属電極幅)のピッチで金属電極が形成され、発光領域R
のパネルの金属電極4が図面縦方向に伸長して最前面側
にあり、次に発光領域Gのパネルの金属電極4が図面横
方向に伸長するように、さらに発光領域Bのパネルの金
属電極4が図面縦方向に伸長するように、夫々配置され
て形成される。図14の場合も各パネルが略発光領域幅
のピッチで金属電極が形成され、発光領域Rのパネルの
金属電極4が図面横方向に伸長して最前面側にあり、次
に発光領域Gのパネルの金属電極4または発光領域Bの
パネルの金属電極4が図面縦方向に伸長するようにどち
らかの順で、夫々配置されて形成される。
【0032】上記実施例では、各パネルにおいて透明電
極2及び金属電極4は一定幅の条帯として伸長して配置
する場合を説明したが、透明電極並びに金属電極の少な
くとも1つが、一定幅の条帯部分と、周期的に拡張幅部
分とを有するように構成しても良い。これにより、さら
にRGBの発光領域を拡大させて発光効率を高めること
ができる。図15に示すように、各パネルにおいて各パ
ネルが略発光領域幅2個分のピッチで等幅金属電極が平
行に形成され、透明電極2は、その金属電極4との交差
する部分から金属電極4の伸長方向へ略発光領域幅だけ
幅が拡大した部分2aを有するように形成される。各パ
ネルの重ね合わせは発光領域RGBが陽極及び陰極の幅
毎に偏倚するよう配置される。これにより、図11に示
すディスプレイよりも略2倍の発光領域面積となる。ま
た、図16に示すように各パネルが略発光領域幅のピッ
チで金属電極が形成され、金属電極4は、その透明電極
2との交差する部分から透明電極2の伸長方向へ略発光
領域幅だけ幅が拡大した部分4aを有するように形成さ
れても同様に発光領域面積は拡大される。
【0033】このように、単色の有機電界発光ディスプ
レイパネルを複数重ねることによって、発光効率も向上
することが分かる。 (具体例1)所定の洗浄過程を行ったITOの透明電極
ラインが既に形成されているガラス基板(ITOガラス
基板という)(ガラス板厚1mm、ITO線幅1mm)上に
各薄膜を真空中の連続蒸着(抵抗加熱法)により成膜
し、有機エレクトロルミネッセンスパネルを作成した。
まず、正孔輸送層としてTPDを500オングストロー
ム蒸着した。次に、発光層としてALQを500オング
ストローム蒸着した。最後にITOラインとクロスする
ようなライン(線幅1mm)を形成するようにマクスを
し、MgとAlを10:1の体積比となるように約90
0オングストロームまで共蒸着により金属電極を形成し
て、緑色有機エレクトロルミネッセンスパネルを作成し
た。
【0034】次に、所定の洗浄過程を行ったITOガラ
ス基板上に、発光層としてTPBを180オングストロ
ーム、その上に電子輸送層としてALQを300オング
ストローム蒸着した以外は上記緑色有機エレクトロルミ
ネッセンスパネルと同様にして、青色有機エレクトロル
ミネッセンスパネルを作成した。次に、所定の洗浄過程
を行ったITOガラス基板上に、発光層としてDCMを
2mo1%添加したALQを500オングストローム蒸着
した以外は緑色有機エレクトロルミネッセンスパネルと
同様にして、赤色有機エレクトロルミネッセンスパネル
を作成した。
【0035】緑色、青色及び赤色有機エレクトロルミネ
ッセンスパネルを図3のように配置し、配線を行い、多
色ディスプレイを構成した。それぞれ異なる駆動回路に
よって電流を各パネルに流すことにより、3原色の発光
を確認した。 (具体例2)上記のように作成した多色ディスプレイに
おいて、図4のように、赤色有機エレクトロルミネッセ
ンスパネルと緑色有機エレクトロルミネッセンスパネル
との間に、赤色フィルタ膜11を配置したディスプレイ
パネルを作成した。赤色の発光に関して、その色度座標
をより赤色になるように改善された赤色発光が得られ
た。
【0036】(具体例3)上記のように作成した多色デ
ィスプレイから青色有機エレクトロルミネッセンスパネ
ルをを取り除いて、緑色有機エレクトロルミネッセンス
パネル及び赤色有機エレクトロルミネッセンスパネルを
用いて、それぞれ異なる駆動回路によって電流を各パネ
ルに流すことにより、2原色の発光を確認した。
【0037】(具体例4)基板としてPMMAからなる
透明プラスチック基板上にITOの透明電極ラインを形
成したもの(プラスチック板厚0.5mm、ITO線幅1
mm)を用いた以外は実施例1と同様にして、3原色の有
機エレクトロルミネッセンスパネルをそれぞれ作成し
た。具体例1と同様にそれぞれのパネルを配線し、3原
色の発光を確認した。発光光量が増え、画面周囲の色彩
が実施例1よりも改善されることを確認した。
【0038】(具体例5)赤色有機エレクトロルミネッ
センスパネルのプラスチック基板を赤色フィルタとして
所定料の赤色染料を添加して形成したもの(プラスチッ
ク膜厚0.5mm、ITO線幅1mm)を用いた以外は具体
例4と同様にして、3原色有機エレクトロルミネッセン
スパネルをそれぞれ作成し駆動した。3原色の発光を確
認し、赤色の色度が改善されるのを確認した。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、異なる
色を発する発光層をそれぞれ透明基板上に形成し、発光
層が異なる平面に位置するように配置したので、クロス
トークが少なく、発光効率が向上した多色エレクトロル
ミネッセンスディスプレイ装置が得られる。また、各透
明基板上のパターン形成が容易となり、さらに不良パタ
ーンのパネル基板のみを交換することで組立て作業が簡
略化される。駆動回路への配線の引き込みがパネル基板
ごとになるので、簡素化できる。さらに、異なる色を発
するパネル基板間にカラーフィルタの挿入が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】多色エレクトロルミネッセンスディスプレイ装
置の部分正面図である。
【図2】図1に示す多色エレクトロルミネッセンスディ
スプレイ装置のAA’線に沿った部分断面図である。
【図3】本発明による多色エレクトロルミネッセンスデ
ィスプレイ装置の部分切欠き正面図である。
【図4】図3に示す多色エレクトロルミネッセンスディ
スプレイ装置のXX’線に沿った部分断面図である。
【図5】本発明による多色エレクトロルミネッセンスデ
ィスプレイ装置の有機機能層である発光層構造を示す拡
大部分断面図である。
【図6】本発明による多色エレクトロルミネッセンスデ
ィスプレイ装置の有機機能層である他の発光層構造を示
す拡大部分断面図である。
【図7】本発明による多色エレクトロルミネッセンスデ
ィスプレイ装置の有機機能層である他の発光層構造を示
す拡大部分断面図である。
【図8】本発明による多色エレクトロルミネッセンスデ
ィスプレイ装置の有機機能層である発光層構造を示す拡
大部分断面図である。
【図9】視野を示すグラフである。
【図10】中心窩からの角度に対する視力を示すグラフ
である。
【図11】本発明による多色エレクトロルミネッセンス
ディスプレイ装置の電極の配置を示す部分正面図であ
る。
【図12】本発明による多色エレクトロルミネッセンス
ディスプレイ装置の電極の配置を示す部分断面図であ
る。
【図13】本発明による多色エレクトロルミネッセンス
ディスプレイ装置の電極の他の配置を示す部分正面図で
ある。
【図14】本発明による多色エレクトロルミネッセンス
ディスプレイ装置の電極の他の配置を示す部分正面図で
ある。
【図15】本発明による多色エレクトロルミネッセンス
ディスプレイ装置の電極の他の配置を示す部分正面図で
ある。
【図16】本発明による多色エレクトロルミネッセンス
ディスプレイ装置の電極の他の配置を示す部分正面図で
ある。
【主要部分の符号の説明】
1 透明ガラス基板 2 透明電極 3R、3G、3B 発光層 4 金属電極 R、G、B 発光領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1透明基板と、前記第1透明基板上に
    積層され互いに離間して平行に伸長する複数の第1透明
    電極と、前記第1透明電極上に積層され電界の印加によ
    り第1所定色の発光を生じる第1発光層と、前記第1発
    光層上に積層され互いに離間しかつ前記第1透明電極に
    交差する方向に伸長する複数の第1金属電極とからな
    り、互いに交差する前記第1透明電極及び前記第1金属
    電極間に挾持された前記第1発光層の交差部分が第1発
    光領域を画定する第1エレクトロルミネッセンスパネ
    ル、並びに、 第2透明基板と、前記第2透明基板上に積層され互いに
    離間して平行に伸長する複数の第2透明電極と、前記第
    2透明電極上に積層され電界の印加により前記第1所定
    色と異なる第2所定色の発光を生じる第2発光層と、前
    記第2発光層上に積層され互いに離間しかつ前記第2透
    明電極に交差する方向に伸長する複数の第2金属電極と
    からなり、互いに交差する前記第2透明電極及び前記第
    2金属電極間に挾持された前記第2発光層の交差部分が
    第2発光領域を画定する第2エレクトロルミネッセンス
    パネル、からなるエレクトロルミネッセンスディスプレ
    イ装置であって、 前記第1発光領域の中心上の第1エレクトロルミネッセ
    ンスパネルの法線から前記第2発光領域の中心が偏倚さ
    れ、かつ第1及び第2エレクトロルミネッセンスパネル
    が重ね合わされたことを特徴とするエレクトロルミネッ
    センスディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2金属電極は一定かつ同
    一幅の条帯であり、前記第1又は第2透明基板の厚さL
    は、下記式を満たす厚さ、 【数1】(d2−dLtanθ)/d2=r (式中、dは金属電極の幅、θは視角、rは第1及び第
    2発光領域の面積の比率を示す)を有することを特徴と
    する請求項1記載のエレクトロルミネッセンスディスプ
    レイ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2金属電極は一定かつ同
    一幅の条帯であり、前記第1又は第2透明基板の厚さL
    は、下記式を満たす厚さ、 【数2】(d2−2dLtanθ)/d2=r (式中、dは金属電極の幅、θは視角、rは第1及び第
    2発光領域の面積の比率を示す)を有することを特徴と
    する請求項1記載のエレクトロルミネッセンスディスプ
    レイ装置。
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