JPH0711386B2 - 靴、スキ−靴等を乾燥するための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、乾燥すべき靴が、少なくとも１つの流出開口
を介して温風を靴の中に導き且つ温風を分配し、１つ又
は複数の支持機構から離れるように突き出すそれぞれ１
つの保持機構の上に被せうるようになった靴、スキー靴
等を乾燥するための装置に関する。

この種の周知の形状のものにあっては支持機構は短管に
よって形成されており、それらの短管はその自由端に温
風用の流出開口を備えており、その上に靴が被せられ、
しかも温風用の流出開口が靴の先端の範囲に位置するよ
うに被せられる。そのような形状のものにあっては、特
に柔らかい内側の裏張りを有する靴にあっては流出開口
を塞いでしまい、このことは隣の保持機構の他の流出開
口の所で空気が流出し、先の流出開口が裏張りによって
完全に又は部分的に塞がっている靴は乾燥しなくなって
しまうという欠点を有している。更に保持機構の端部の
むしろ角の尖った形状のために靴の内側に傷がついてし
まうことがあった、特に靴が不注意に保持機構に掛けら
れるような時に、傷がついてしまうことがあった。周知
構造の更に別の欠点は、保持機構の自由端の角の尖り
が、人に重症を負わせる可能性があるということであ
る、何故ならば経験によればスキー靴乾燥室内にはしば
しば濡れた乃至は滑る床が有り、その結果床に足を滑ら
せそして靴乾燥機の範囲内でつかまる所を探そうとする
人が保持機構の自由端でけがをしてしまうことがある。

本発明の課題とするところは、初めに述べた種の構造の
ものにあって、上記欠点がなく、そして簡単で安価に製
造できるような装置を創作することである。

この課題は本発明によれば、靴、スキー靴等の乾燥のた
めの装置にして、その際乾燥されるべき靴が少なくとも
１つの流出開口を介して熱風を靴中に導入する、支持体
から突出している各保持体上に被せられることができ、
その際流出開口は保持体の外端の範囲に下方へ向けて配
設されている、前記装置において、一列の蛇行状パイプ
はそれぞれ複数の保持体を有し、保持体は実質的に平行
な脚部を有するパイプ湾曲部によって形成されており、
そして各蛇行状パイプは熱風を供給する支持体の範囲か
ら保持体を経て空気を排出する支持体の範囲まで１つの
管から成っていることを特徴とする前記装置。保持機構
をそのように形成することによって靴の内部に傷が付く
のが完全に防止され、その際パイプ湾曲部の平行に延び
る脚体のために靴の確実な固定が達成される。このこと
は例えば貸し靴の場合に非常に重要である。というのは
靴はそこでは大きさ及び種類によって整列されており、
その際ただ見た印象を除外して、必要な見易さを得るた
めに靴のナンバーが大きさにおいても目録番号によって
もそれ相応に整列されねばならないからである。更にこ
の形状に基づいて靴はその筒の部分で保持機構に被せら
れうることになり、保持機構が先端にまで達することは
ないが靴の先端に温風が吹き付けられることになる。ま
た靴は筒の範囲では、変形した時簡単に潰れてしまう傾
向のある先端の範囲における程敏感ではない。その際例
えば長い距離履く靴の如き短靴もこの装置で乾燥するこ
とができる。というのは短靴は同じ方法でかかとでパイ
プ湾曲部上に掛けることができ、流出開口の位置のため
に温風が確実に先端に吹き付けられ、このことが所望の
乾燥を行えるようにする。

更に別の長所は、貸し靴等の場合乾燥装置上の靴が同時
に保管用架台として使用出来る点にある。何故ならば保
持機構の形状のため靴はこの保持機構に比較的長く留ど
めておいても靴の内側には何ら傷が付かないからであ
る。

次に図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明するこ
とにする。

第１図から第３図による実施例では壁に取り付け可能な
乾燥装置を取り扱っている。この装置は蛇行状のパイプ
１を備え、それらは支持体2,3に固定されている。その
際蛇行状のパイプは一端が支持体２に、そして他端が支
持体３に通じている。両方の支持体2,3は接続導管４に
よって互いに結合されている。この接続導管４内には送
風機５が設けられ、それを用いて乾燥用空気が支持体３
の中に吹き込まれうる。乾燥用空気はその際加熱装置６
を介して必要な温度に加熱される。温められた乾燥用空
気はそこで流出開口18を介してパイプ湾曲部から流出す
る。１′は外へ向けられたパイプ湾曲部を示すものであ
る。

乾燥装置は個々のパネルに分けられうるものであり、こ
れらのパネルは接続スリーブ７等を介して比較的大きな
ユニットになる様に接続することができる。それによっ
て要求に適った大きさの乾燥装置にすることが可能であ
る。

第４図及び第５図による実施例にあっては中空のシリン
ダー10が設けられており、その外筒面にはシリンダーの
製造線に沿った蛇行状パイプ11が設けられている。蛇行
状パイプ11はシリンダー10の下端に設けられた分配室15
から出発し、その上端でシリンダー10の範囲に通じてい
る。分配室15の上方には加熱レジスター12が設けられて
おり、そのレジスターを貫通してモータ14によって駆動
される送風機13を用いて空気が分配室15の中に吹き込ま
れる。温風はそこで分配室から蛇行状パイプ11を通って
流れる。外に向いているパイプ湾曲部11′の範囲には温
風用の流出開口16が設けられている。これらの流出開口
はその際突出するパイプ湾曲部11′の外側限界の範囲内
に設けられており、しかも突出するパイプ湾曲部11′の
曲率部の一端の範囲内にある。それによって温風は蛇行
状パイプ11から側方に流出し、従って靴を適当にすっぽ
り被せることによって流出開口16から流出する空気の流
れが直接靴の先端にまで達するようになり、そのため靴
の中にある空気の交換が絶えず行われ、靴の中に湿った
温かい空気が溜まることが避けられる。蛇行状パイプ11
をシリンダー10の上方の領域に通じるようにさせること
によって、送風機13から既に予め温められた空気が一緒
に吸い込まれ、従ってエネルギーが節約されることにな
る。

全ての形状のものにあって熱運搬媒体の温度は自動的に
コントロールされうるものであり、この目的のために普
通の方法でシステム内に温度測定センサーを組み込むこ
とができ、熱運搬媒体の温度を30゜から50゜の間に保つ
ことが出来る。この種の温度測定センサーは第２図及び
第４図では17で示してある。両方の場合温度センサーは
加熱装置の後に設けられている。

勿論本発明の枠内で支持機構における蛇行状パイプの空
間的配置を色々なものとすることが可能である。第１図
から第３図に類似のパネル壁にはその両側に蛇行状パイ
プを設けることができる。そのような形状のものにあっ
て空間内に分配装置として又は両側から手の届く懸架壁
を設けることも出来よう。

第４図及び第５図による形状のものの代わりにも例えば
四角形のパイプとして形成された支持体に蛇行状パイプ
を設けることも可能であり、従って乾燥すべき対象物用
に四列の懸架機構を役立てるようにする。

（発明の効果） 本発明によれば、靴のための保持体の構成により靴の内
部に傷がつくことが完全に防止され、その際パイプ湾曲
部の平行に延びる脚体のために靴の確実な固定が達成さ
れる。また、温風の供給及び循環系（各蛇行状パイプ11
が周囲に渡って配列・固定されているシリンダ10の上方
の領域に蛇行状パイプを連通させるようにしたこと）の
構成により、送風機13から既に予熱された空気が一緒に
吸い込まれ、従ってエネルギーが節約される。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図は本発明に従う装置の第１実施例であ
り、第１図は側面図、第２図は正面図そして第３図は平
面図を示すものであり、第４図は第２の実施例である垂
直断面図を示し、第５図は第４図に従う実施例の平面図
を示すものである。 図中参照番号 １……蛇行状パイプ １′……パイプ湾曲部 2,3……支持体 ４……接続導管 ５……送風機 ６……加熱装置 ７……接続スリーブ 10……シリンダー 11……蛇行状パイプ 11′……パイプ湾曲部 12……加熱レジスター 13……送風機 14……モータ 15……分配室 16,18……流出開口 17……温度測定センサー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】靴、スキー靴等の乾燥のための装置にし
   て、その際乾燥されるべき靴が少なくとも１つの流出開
   口（16、18）を介して熱風を靴中に導入する、支持体
   （３）から突出している各保持体（１′、11′）上に被
   せられることができ、その際流出開口（16、18）は保持
   体（１′、11′）の外端の範囲に下方へ向けて配設され
   ている、前記装置において、 一列の蛇行状パイプ（１、11）はそれぞれ複数の保持体
   （１′、11′）を有し、保持体（１′、11′）は実質的
   に平行な脚部を有するパイプ湾曲部によって形成されて
   おり、そして各蛇行状パイプ（１、11）は熱風を供給す
   る支持体（３）の範囲から保持体（１′、11′）を経て
   空気を排出する支持体（２）の範囲まで１つの管から成
   っていることを特徴とする前記装置。