JPH07113862A - モノパルスレーダ装置 - Google Patents

モノパルスレーダ装置

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JPH07113862A
JPH07113862A JP26120393A JP26120393A JPH07113862A JP H07113862 A JPH07113862 A JP H07113862A JP 26120393 A JP26120393 A JP 26120393A JP 26120393 A JP26120393 A JP 26120393A JP H07113862 A JPH07113862 A JP H07113862A
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signal
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Tatsuya Hirao
達哉 平尾
Hideaki Kiyosue
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モノパルス方式を用いたレーダによる単一目
標追尾モードにおいて、アンテナビーム内に複数目標が
存在する場合、自動でRAM処理を実行可能で、複数目
標を分離できた場合、1目標を決定し単一目標追尾処理
を実行可能であり、分離できなかった場合、1目標だけ
は角度情報を得て、追尾処理を実行可能なモノパルスレ
ーダ装置を得る。 【構成】 追尾誤差検出器内に、モノパルス比の虚部を
計算する角度誤差検出器、及び複数目標の存在を判定す
る複数目標検出器を付加する。また、データ処理器内
に、RAM処理への遷移命令を自動で目標検出器へ送る
機能、複数目標を分離できた場合、追尾する1目標を決
定する機能、及び複数目標を分離できなかった場合、1
目標の角度情報を得られるようビーム指向角度を制御す
る機能を付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モノパルスレーダ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来のモノパルスレーダ装置
を示したものである。図において、1は特定方向の空間
に送信波を放射し、反射波を受信するアンテナ、2は上
記アンテナのビームの指向を制御するビーム制御器、3
は送信波を発生する励振機、4は上記アンテナへ送信部
から信号を供給し、受信信号を受信検波部へ供給するサ
ーキュレータ、5は受信信号をディジタルビデオ受信信
号へと変換する受信機、6aは上記受信機5出力のディ
ジタルビデオ受信信号から、目標の距離を決定するレン
ジビン数算出器、6bは上記受信機5出力のディジタル
ビデオ受信信号から、目標の速度を決定するドップラビ
ン数算出器、6は上記レンジビン数算出器6aとドップ
ラビン数算出器6bを有する目標検出器、7aは上記受
信機5出力のディジタルビデオ受信信号から、レンジエ
ラーを計算する距離誤差検出器、7bは上記受信機5出
力のディジタルビデオ受信信号から、ドップラエラーを
計算する速度誤差検出器、7cは上記受信機5出力のデ
ィジタルビデオ受信信号のモノパルス和チャンネルとモ
ノパルス差チャンネルから、モノパルス比の実部である
アングルエラーを計算する従来の角度誤差検出器、7は
上記距離誤差検出器7a、速度誤差検出器7b及び従来
の角度誤差検出器7cを有する従来の追尾誤差検出器、
8は信号処理により得られた目標の情報を処理し、上記
励振機3へ制御信号を送り、上記ビーム制御器2へビー
ム指向角度データを送り、上記目標検出器6へ、操縦士
が手動で行うRAM(Raid Assessment
Mode)処理への遷移命令を送る従来のデータ処理
器、9は上記目標検出器6、従来の追尾誤差検出器7及
び従来のデータ処理器8を有する従来の信号処理器、1
0は上記従来のデータ処理器8から出力される目標情報
を表示する表示器である。
【0003】従来のモノパルスレーダ装置は上記のよう
に構成される。図20は、従来のモノパルスレーダ装置
の処理をフロー図で示したものである。図において、1
1は捜索処理の実行処理を示し、12は目標検出器6の
処理であって、上記捜索処理11の状態において検出さ
れた信号SがスレッショルドλT をこえたかの判定、す
なわち、追尾すべき目標が検出されたかの判定を示す。
13は上記12の判定がNoであるとき、捜索処理を継
続して再び上記12の判定にフィードバックすることを
示す。14は上記12の判定がYesであるとき、目標
が存在する方向にアンテナビームを指向し、モノパルス
による単一目標追尾処理を実行することを示す。15
は、上記14の単一目標追尾処理実行時に、従来の角度
誤差検出器7c内の信号処理で得られる、モノパルス比
の実部であるアングルエラーθE と、現在のビーム指向
角θから、目標が存在する正確な位置であるθ+θE
方向へアンテナビームを指向することを示す。この処理
により、追尾状態が維持される。
【0004】ところで、例えば図21に示すように、モ
ノパルス方式でのアンテナゲインが、モノパルス和チャ
ンネルは32、モノパルス差チャンネルは33のように
表されるとする。ただし、横軸はボアサイト軸からの角
度のずれ、すなわちアングルエラーを、アンテナビーム
のビーム幅で正規化(単位はビーム幅となる)して示
し、縦軸は最大値を1としたアンテナゲインの相対値を
示す。このとき追尾処理は、一般的に、34で示される
ビーム幅内で実行されるため、モノパルス和チャンネル
のアンテナゲインGΣ及びモノパルス差チャンネルのア
ンテナゲインGΔは、図22で示すように、自機を35
として、基準軸36からみた単一目標37の位置θT
及び基準軸36からみた現在のビーム指向角θを用い
て、以下の近似式で表される。
【0005】
【数1】
【0006】
【数2】
【0007】このとき、上記従来の角度誤差検出器7c
内の信号処理において得られるアングルエラーθE は、
モノパルス和チャンネルの受信信号をΣ、モノパルス差
チャンネルの受信信号をΔ、及びモノパルス比をΔ/Σ
とし、また、Re[ ]は[]内の実部を示すものとし
て、次式で求められる。
【0008】
【数3】
【0009】次いで図20に戻り、28は操縦士による
手動でのRAM処理への遷移を示し、アンテナビーム内
に距離、あるいは速度の異なる複数目標が存在する場合
これらを分離することができ、再び操縦士による手動で
のRAM処理の中止により通常の単一目標追尾処理に戻
る。29は、上記28のRAM処理時に、上記目標検出
器6において検出される、アンテナビーム内に存在する
目標数nT が2以上であるかの判定を示す。30は上記
29の判定がYesであるとき、アンテナビーム内に複
数目標が存在する場合でも、単一目標として追尾処理を
継続することを示す。31は上記29の判定がNoであ
るとき、単一目標として追尾処理を継続することを示
す。25は現在行われている追尾処理が、受信S/N比
の低下、あるいは操縦士による強制リジェクト等の理由
により中止(ブレイク)したかどうかの判定を示す。2
7は上記25の判定がNoであるとき、単一目標追尾処
理を継続して実行し、上記15の処理にフィードバック
することを示す。26は上記25の判定がYesである
とき、追尾処理を中止し捜索処理を実行することを示
す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のモ
ノパルスレーダ装置の処理では、アンテナビーム内に存
在する距離、あるいは速度の異なる複数目標を分離する
ために、操縦士による手動でのRAM処理遷移を行わな
ければならず、操縦士の負荷を増やすものであった。ま
た、RAM処理を中止して通常の単一目標追尾処理に戻
る場合にも、操縦士による手動での操作が必要であっ
た。
【0011】さらに、RAM処理時は、通常の単一目標
追尾処理に比べて追尾に必要とされる処理時間が増加す
るが、アンテナビーム内に単一目標しか存在しない場合
でも、これを確認する手段がないためRAM処理を行
い、処理時間を無駄に増加させていた。
【0012】ところで、RAM処理の目的は、単一目標
追尾処理時にアンテナビーム内に存在する距離、あるい
は速度の異なる複数目標を分離することであるため、複
数目標を分離できた場合、視覚的な認識ができるよう上
記表示器10上には分離された複数目標が表示される
が、単一目標追尾処理としては実際にそれぞれの目標を
追尾しているわけではない。図23に示すように、自機
35がモノパルスレーダを用いて単一目標追尾処理を実
行しているとき、アンテナビーム38内に、距離、ある
いは速度の異なる2目標39、40が存在した場合、上
記従来の角度誤差検出器7cにて計算される、すなわ
ち、数3で求められるアングルエラーθE は、目標が単
一であればその正確な位置を示すが、“Philip
L.Bogler,Detecting the Pr
esence of TargetMultiplic
ity.IEEE Transactions on
Aerospace and Electronic
Systems,AES−22,2(Mar.198
6),197−203.”等にあるように、上記2目標
39、40の重心であるセントロイドを示してしまい、
また、そのセントロイド位置も、目標のS/N比の差に
より正確な値を示さないため、アンテナビーム内に複数
目標が存在している場合の単一目標追尾は不安定になっ
ていた。
【0013】よって、図24に示すように、上記単一目
標追尾時において、アンテナビーム38内の上記2目標
39、40が徐々に互いの間隔を広げていった場合、自
機35は上記2目標39、40のセントロイドの方向に
ビームを指向し続け、最終的には上記2目標39、40
は、それぞれアンテナビーム38外の2目標41、42
として位置を変え、自機35は追尾処理を中止(ブレイ
ク)してしまっていた。
【0014】また、従来のモノパルスレーダ装置の処理
では、アンテナビーム内に距離、及び速度がともに等し
い複数目標が存在した場合、上記RAM処理を行っても
分離することが不可能であり、表示器10上には実際は
上記2目標39、40が存在するにもかかわらず、セン
トロイドの方向に偽目標として1目標だけを表示し、不
安定な追尾であるとともに、操縦士に精神的な負荷を与
えるものであった。
【0015】この発明は、以上のような課題を解決する
ためになされたもので、アンテナビーム内に複数目標が
存在した場合、その存在を検出し、自動でRAM処理を
実行し、距離差、あるいは速度差によって複数目標を分
離できた場合、表示器に分離した複数目標を表示し、さ
らにそれらの複数目標のうち、捜索処理から単一目標追
尾処理へ遷移後、RAM処理を実行するまで追尾してい
た目標に近いほうを今後の追尾対象とし、安定した追尾
処理を継続する機能を有し、またアンテナビーム内に距
離、及び速度がともに等しい2目標が存在した場合、1
目標のみの角度情報(アングルエラー)を得て複数目標
の分離が可能な処理を有する装置を得ることを目的とし
ている。
【0016】この発明の実施例2は、以上のような課題
を解決するためになされたもので、アンテナビーム内に
複数目標が存在した場合、その存在を検出し、自動でR
AM処理を実行し、距離差、あるいは速度差によって複
数目標を分離できた場合、表示器に分離した複数目標を
表示し、さらにこれらの複数目標に対して脅威度判定を
行い、判定の高い1目標を今後の追尾対象として、安定
した追尾処理を継続する機能を有し、また、アンテナビ
ーム内に距離、及び速度がともに等しい2目標が存在し
た場合、1目標のみの角度情報(アングルエラー)を得
て複数目標の分離が可能な処理を有する装置を得ること
を目的としている。
【0017】この発明の実施例3は、以上のような課題
を解決するためになされたもので、アンテナビーム内に
複数目標が存在した場合、その存在を検出し、自動でR
AM処理を実行し、距離差、あるいは速度差によって複
数目標を分離できた場合、表示器に分離した複数目標を
表示し、さらにこれらの複数目標を、アンテナビーム内
に存在している間は追尾し続け、同時に脅威度判定を行
い、アンテナビーム外に移動した場合には判定の高い1
目標を今後の追尾対象として、安定した追尾処理を継続
する機能を有し、また、アンテナビーム内に距離、及び
速度がともに等しい2目標が存在した場合、1目標のみ
の角度情報(アングルエラー)を得て複数目標の分離が
可能な処理を有する装置を得ることを目的としている。
【0018】この発明の実施例4は、以上のような課題
を解決するためになされたもので、フェイズドアレイア
ンテナを用いることによる高速スキャンの特性を生か
し、多目標追尾時においても、あるアンテナビーム内に
複数目標が存在した場合その存在を検出し、自動でRA
M処理を実行し、距離差、あるいは速度差によって複数
目標を分離できた場合、表示器に分離した複数目標を表
示し、さらにそれらの複数目標のうち、捜索処理から単
一目標追尾処理へ遷移後、RAM処理を実行するまで追
尾していた目標に近いほうを今後の追尾対象とし、安定
した追尾処理を継続する機能を有し、また、アンテナビ
ーム内に距離、及び速度がともに等しい2目標が存在し
た場合、2目標の角度情報(アングルエラー)を得て、
その2目標に対しても追尾処理を実行可能な処理を有す
る装置を得ることを目的としている。
【0019】この発明の実施例5は、以上のような課題
を解決するためになされたもので、フェイズドアレイア
ンテナを用いることによる高速スキャンの特性を生か
し、多目標追尾時においても、あるアンテナビーム内に
複数目標が存在した場合その存在を検出し、自動でRA
M処理を実行し、距離差、あるいは速度差によって複数
目標を分離できた場合、表示器に分離した複数目標を表
示し、さらにこれらの複数目標に対して脅威度判定を行
い、判定の高い1目標を今後の追尾対象として、安定し
た追尾処理を継続する機能を有し、また、アンテナビー
ム内に距離、及び速度がともに等しい2目標が存在した
場合、2目標の角度情報(アングルエラー)を得て、そ
の2目標に対しても追尾処理を実行可能な処理を有する
装置を得ることを目的としている。
【0020】この発明の実施例6は、以上のような課題
を解決するためになされたもので、フェイズドアレイア
ンテナを用いることによる高速スキャンの特性を生か
し、多目標追尾時においても、あるアンテナビーム内に
複数目標が存在した場合その存在を検出し、自動でRA
M処理を実行し、距離差、あるいは速度差によって複数
目標を分離できた場合、表示器に分離した複数目標を表
示し、さらにこれらの複数目標を、アンテナビーム内に
存在している間は追尾し続け、同時に脅威度判定を行
い、アンテナビーム外に移動した場合には判定の高い1
目標を今後の追尾対象として、安定した追尾処理を継続
する機能を有し、また、アンテナビーム内に距離、及び
速度がともに等しい2目標が存在した場合、2目標の角
度情報(アングルエラー)を得て、その2目標に対して
も追尾処理を実行可能な処理を有する装置を得ることを
目的としている。
【0021】この発明の実施例7は、以上のような課題
を解決するためになされたもので、フェイズドアレイア
ンテナを用いることによる高速スキャンの特性を生か
し、多目標追尾時においても、あるアンテナビーム内に
複数目標が存在した場合その存在を検出し、自動でRA
M処理を実行して、距離差、あるいは速度差によって複
数目標を分離できた場合、表示器に分離した複数目標を
表示し、さらに分離された複数目標を全て新目標として
登録し、これらの目標に対しても時分割のビームの割り
当てを行い、安定した追尾処理を継続する機能を有し、
また、アンテナビーム内に距離、及び速度がともに等し
い2目標が存在した場合、2目標の角度情報(アングル
エラー)を得て、その2目標に対しても追尾処理を実行
可能な処理を有する装置を得ることを目的としている。
【0022】この発明の実施例8は、以上のような課題
を解決するためになされたもので、フェイズドアレイア
ンテナを用いることによる高速スキャンの特性を生か
し、多目標追尾時においても、あるアンテナビーム内に
複数目標が存在した場合その存在を検出し、自動でRA
M処理を実行して、距離差、あるいは速度差によって複
数目標を分離できた場合、表示器に分離した複数目標を
表示し、さらに分離された複数目標を、アンテナビーム
内に存在している間は追尾し続け、アンテナビーム外に
移動した場合には新目標として登録して時分割のビーム
の割り当てを行い、安定した追尾処理を継続する機能を
有し、また、アンテナビーム内に距離、及び速度がとも
に等しい2目標が存在した場合、2目標の角度情報(ア
ングルエラー)を得て、その2目標に対しても追尾処理
を実行可能な処理を有する装置を得ることを目的として
いる。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に係るモノパル
スレーダ装置は、以上のような目的を達成するために、
従来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差検出
器に、アンテナビーム内の複数目標(2目標)の存在を
判定するために必要であるモノパルス比の虚部、すなわ
ちエクステントを計算する機能を付加し、さらに、信号
処理器内の追尾誤差検出器内に、アンテナビーム内の複
数目標(2目標)の存在を判定するための複数目標検出
器を新たに加える。そして、アンテナビーム内に複数目
標が存在すると判定する手段を適用し、アンテナビーム
内に複数目標(2目標)の存在が認められた場合、自動
でRAM処理を実行するよう信号処理器内の目標検出器
に遷移命令を送る機能を信号処理器内のデータ処理器に
付加する。また、RAM処理において、アンテナビーム
内に距離、あるいは速度の異なる複数目標を分離できた
場合、捜索処理から単一目標追尾処理へ遷移後、RAM
処理を実行するまで追尾していた目標に近いほうを追尾
できるようなビーム指向角度データをビーム制御器へ送
り、かつ追尾を実行する目標を中心とする新たな処理ゲ
ートを信号処理器内の目標検出器に設ける機能、及びア
ンテナビーム内にRAM処理によって分離できない複数
目標(2目標)の存在が認められた場合、ビーム指向角
度をアジマス方向、あるいはエレベーション方向に意図
的にずらすことにより、1目標のみの角度情報(アング
ルエラー)を得られるようにビーム指向角度を制御する
機能を信号処理器内のデータ処理器に付加する。
【0024】また、この発明に係るモノパルスレーダ装
置の別の実施例2では、以上のような目的を達成するた
めに、従来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤
差検出器に、アンテナビーム内の複数目標(2目標)の
存在を判定するために必要であるモノパルス比の虚部、
すなわちエクステントを計算する機能を付加し、さら
に、信号処理器内の追尾誤差検出器内に、アンテナビー
ム内の複数目標(2目標)の存在を判定するための複数
目標検出器を新たに加える。そして、アンテナビーム内
に複数目標が存在すると判定する手段を適用し、アンテ
ナビーム内に複数目標(2目標)の存在が認められた場
合、自動でRAM処理を実行するよう信号処理器内の目
標検出器に遷移命令を送る機能を信号処理器内のデータ
処理器に付加する。さらに、RAM処理において、アン
テナビーム内に距離、あるいは速度の異なる複数目標を
分離できた場合、これらの複数目標に対して脅威度判定
を行う機能を信号処理器内のデータ処理器に付加する。
また、信号処理器内のデータ処理器にて判定された脅威
度の高い1目標を追尾できるようなビーム指向角度デー
タをビーム制御器へ送り、かつ追尾を実行する目標を中
心とする新たな処理ゲートを信号処理器内の目標検出器
に設ける機能、及びアンテナビーム内にRAM処理によ
って分離できない複数目標(2目標)の存在が認められ
た場合、ビーム指向角度をアジマス方向、あるいはエレ
ベーション方向に意図的にずらすことにより、1目標の
みの角度情報(アングルエラー)を得られるようにビー
ム指向角度を制御する機能を信号処理器内のデータ処理
器に付加する。
【0025】また、この発明に係るモノパルスレーダ装
置の別の実施例3では、以上のような目的を達成するた
めに、従来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤
差検出器に、アンテナビーム内の複数目標(2目標)の
存在を判定するために必要であるモノパルス比の虚部、
すなわちエクステントを計算する機能を付加し、さら
に、信号処理器内の追尾誤差検出器内に、アンテナビー
ム内の複数目標(2目標)の存在を判定するための複数
目標検出器を新たに加える。そして、アンテナビーム内
に複数目標が存在すると判定する手段を適用し、アンテ
ナビーム内に複数目標(2目標)の存在が認められた場
合、自動でRAM処理を実行するよう信号処理器内の目
標検出器に遷移命令を送る機能を信号処理器内のデータ
処理器に付加する。さらに、RAM処理において、アン
テナビーム内に距離、あるいは速度の異なる複数目標を
分離できた場合、これらの複数目標に対して、アンテナ
ビーム内に存在している間は追尾処理を継続する機能、
脅威度判定を行う機能、分離された複数目標がアンテナ
ビーム外に移動した場合、信号処理器内のデータ処理器
にて判定された脅威度の高い1目標を追尾できるように
ビーム指向角度を制御する機能、及びアンテナビーム内
にRAM処理によって分離できない複数目標(2目標)
の存在が認められた場合、ビーム指向角度をアジマス方
向、あるいはエレベーション方向に意図的にずらすこと
により、1目標のみの角度情報(アングルエラー)を得
られるようにビーム指向角度を制御する機能を信号処理
器内のデータ処理器に付加する。
【0026】また、この発明に係るモノパルスレーダ装
置の別の実施例4では、以上のような目的を達成するた
めに、高速スキャンの特性を生かした多目標追尾処理を
実現するためのフェイズドアレイアンテナを用い、従来
の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差検出器
に、アンテナビーム内の複数目標(2目標)の存在を判
定するために必要であるモノパルス比の虚部、すなわち
エクステントを計算する機能を付加し、さらに、信号処
理器内の追尾誤差検出器内に、アンテナビーム内の複数
目標(2目標)の存在を判定するための複数目標検出器
を新たに加える。そして、アンテナビーム内に複数目標
が存在すると判定する手段を適用し、アンテナビーム内
に複数目標(2目標)の存在が認められた場合、自動で
RAM処理を実行するよう信号処理器内の目標検出器に
遷移命令を送る機能を信号処理器内のデータ処理器に付
加する。また、RAM処理において、アンテナビーム内
に距離、あるいは速度の異なる複数目標を分離できた場
合、捜索処理から単一目標追尾処理へ遷移後、RAM処
理を実行するまで追尾していた目標に近いほうを追尾で
きるようなビーム指向角度データをビーム制御器へ送
り、かつ追尾を実行する目標を中心とする新たな処理ゲ
ートを信号処理器内の目標検出器に設ける機能、及びア
ンテナビーム内にRAM処理によって分離できない複数
目標(2目標)の存在が認められた場合、アンテナビー
ム内に1目標のみが存在するようにビーム指向角度をア
ジマス方向、あるいはエレベーション方向に意図的にず
らすことにより、時分割でのビームの割り当てを目標個
数分行い、複数目標の角度情報(アングルエラー)を得
られるようにビーム指向角度を制御する機能を信号処理
器内のデータ処理器に付加する。
【0027】また、この発明に係るモノパルスレーダ装
置の別の実施例5では、以上のような目的を達成するた
めに、高速スキャンの特性を生かした多目標追尾処理を
実現するためのフェイズドアレイアンテナを用い、従来
の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差検出器
に、アンテナビーム内の複数目標(2目標)の存在を判
定するために必要であるモノパルス比の虚部、すなわち
エクステントを計算する機能を付加し、さらに、信号処
理器内の追尾誤差検出器内に、アンテナビーム内の複数
目標(2目標)の存在を判定するための複数目標検出器
を新たに加える。そして、アンテナビーム内に複数目標
が存在すると判定する手段を適用し、アンテナビーム内
に複数目標(2目標)の存在が認められた場合、自動で
RAM処理を実行するよう信号処理器内の目標検出器に
遷移命令を送る機能を信号処理器内のデータ処理器に付
加する。さらに、RAM処理において、アンテナビーム
内に距離、あるいは速度の異なる複数目標を分離できた
場合、これらの複数目標に対して脅威度判定を行う機能
を信号処理器内のデータ処理器に付加する。また信号処
理器内のデータ処理器にて判定された脅威度の高い1目
標を追尾できるようなビーム指向角度データをビーム制
御器へ送り、かつ追尾を実行する目標を中心とする新た
な処理ゲートを信号処理器内の目標検出器に設ける機
能、及びアンテナビーム内にRAM処理によって分離で
きない複数目標(2目標)の存在が認められた場合、ア
ンテナビーム内に1目標のみが存在するようにビーム指
向角度をアジマス方向、あるいはエレベーション方向に
意図的にずらすことにより、時分割でのビームの割り当
てを目標個数分行い、複数目標の角度情報(アングルエ
ラー)を得られるようにビーム指向角度を制御する機能
を信号処理器内のデータ処理器に付加する。
【0028】また、この発明に係るモノパルスレーダ装
置の別の実施例6では、以上のような目的を達成するた
めに、高速スキャンの特性を生かした多目標追尾処理を
実現するためのフェイズドアレイアンテナを用い、従来
の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差検出器
に、アンテナビーム内の複数目標(2目標)の存在を判
定するために必要であるモノパルス比の虚部、すなわち
エクステントを計算する機能を付加し、さらに、信号処
理器内の追尾誤差検出器内に、アンテナビーム内の複数
目標(2目標)の存在を判定するための複数目標検出器
を新たに加える。そして、アンテナビーム内に複数目標
が存在すると判定する手段を適用し、アンテナビーム内
に複数目標(2目標)の存在が認められた場合、自動で
RAM処理を実行するよう信号処理器内の目標検出器に
遷移命令を送る機能を信号処理器内のデータ処理器に付
加する。さらに、RAM処理において、アンテナビーム
内に距離、あるいは速度の異なる複数目標を分離できた
場合、これらの複数目標に対して、アンテナビーム内に
存在している間は追尾処理を継続する機能、脅威度判定
を行う機能、分離された複数目標がアンテナビーム外に
移動した場合、信号処理器内のデータ処理器にて判定さ
れた脅威度の高い1目標を追尾できるようにビーム指向
角度を制御する機能、及びアンテナビーム内にRAM処
理によって分離できない複数目標(2目標)の存在が認
められた場合、アンテナビーム内に1目標のみが存在す
るようにビーム指向角度をアジマス方向、あるいはエレ
ベーション方向に意図的にずらすことにより、時分割で
のビームの割り当てを目標個数分行い、複数目標の角度
情報(アングルエラー)を得られるようにビーム指向角
度を制御する機能を信号処理器内のデータ処理器に付加
する。
【0029】さらに、この発明に係るモノパルスレーダ
装置の別の実施例7では、以上のような目的を達成する
ために、高速スキャンの特性を生かした多目標追尾処理
を実現するためのフェイズドアレイアンテナを用い、従
来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差検出器
に、アンテナビーム内の複数目標(2目標)の存在を判
定するために必要であるモノパルス比の虚部、すなわち
エクステントを計算する機能を付加し、さらに、信号処
理器内の追尾誤差検出器内に、アンテナビーム内の複数
目標(2目標)の存在を判定するための複数目標検出器
を新たに加える。そして、アンテナビーム内に複数目標
が存在すると判定する手段を適用し、アンテナビーム内
に複数目標(2目標)の存在が認められた場合、自動で
RAM処理を実行するよう信号処理器内の目標検出器に
遷移命令を送る機能を信号処理器内のデータ処理器に付
加する。さらに、RAM処理において、アンテナビーム
内に距離、あるいは速度の異なる複数目標を分離できた
場合、これらの複数目標を新目標として登録し、時分割
のビームの割り当てを行う機能、及びアンテナビーム内
にRAM処理によって分離できない複数目標(2目標)
の存在が認められた場合、アンテナビーム内に1目標の
みが存在するようにビーム指向角度をアジマス方向、あ
るいはエレベーション方向に意図的にずらすことによ
り、時分割でのビームの割り当てを目標個数分行い、複
数目標の角度情報(アングルエラー)を得られるように
ビーム指向角度を制御する機能を信号処理器内のデータ
処理器に付加する。
【0030】そして、この発明に係るモノパルスレーダ
装置の別の実施例8では、以上のような目的を達成する
ために、高速スキャンの特性を生かした多目標追尾処理
を実現するためのフェイズドアレイアンテナを用い、従
来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差検出器
に、アンテナビーム内の複数目標(2目標)の存在を判
定するために必要であるモノパルス比の虚部、すなわち
エクステントを計算する機能を付加し、さらに、信号処
理器内の追尾誤差検出器内に、アンテナビーム内の複数
目標(2目標)の存在を判定するための複数目標検出器
を新たに加える。そして、アンテナビーム内に複数目標
が存在すると判定する手段を適用し、アンテナビーム内
に複数目標(2目標)の存在が認められた場合、自動で
RAM処理を実行するよう信号処理器内の目標検出器に
遷移命令を送る機能を信号処理器内のデータ処理器に付
加する。さらに、RAM処理において、アンテナビーム
内に距離、あるいは速度の異なる複数目標を分離できた
場合、これらの複数目標に対して、アンテナビーム内に
存在している間は追尾処理を継続する機能、これらの目
標がアンテナビーム外に移動した場合には新目標として
登録して時分割のビームの割り当てを行う機能、及びア
ンテナビーム内にRAM処理によって分離できない複数
目標(2目標)の存在が認められた場合、アンテナビー
ム内に1目標のみが存在するようにビーム指向角度をア
ジマス方向、あるいはエレベーション方向に意図的にず
らすことにより、時分割でのビームの割り当てを目標個
数分行い、複数目標の角度情報(アングルエラー)を得
られるようにビーム指向角度を制御する機能を信号処理
器内のデータ処理器に付加する。
【0031】
【作用】この発明の一実施例にあっては、モノパルスレ
ーダを用いた単一目標追尾処理時に、信号処理器内の追
尾誤差検出器内に新たに複数目標検出器を加え、従来の
信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差検出器にエ
クステントを計算する機能を付加することにより、アン
テナビーム内に2目標が存在することを判定できる。ま
た、上信号処理器内の追尾誤差検出器内の複数目標検出
器からの出力データを信号処理器内のデータ処理器にて
処理し、信号処理器内の目標検出器へRAM処理への遷
移命令を送ることにより、自動でRAM処理を実行する
ことができ、無駄なRAM処理への遷移をなくして処理
時間の増加を抑えることができる。さらに、ビーム指向
角度の制御、及び新たな処理ゲートの設定により、1目
標のみを追尾し、単一目標追尾として安定した追尾処理
を継続することができる。RAM処理にて複数目標(2
目標)を分離できなかった場合でも、ビーム指向角度を
制御することにより、1目標だけではあるがアングルエ
ラーを求め、安定した追尾処理を継続することができ
る。
【0032】また、この発明の別の実施例2では、モノ
パルスレーダを用いた単一目標追尾処理時に、信号処理
器内の追尾誤差検出器内に新たに複数目標検出器を加
え、従来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差
検出器にエクステントを計算する機能を付加することに
より、アンテナビーム内に2目標が存在することを判定
できる。また、上記信号処理器内の追尾誤差検出器内の
複数目標検出器からの出力データを信号処理器内のデー
タ処理器にて処理し、信号処理器内の目標検出器へRA
M処理への遷移命令を送ることにより、自動でRAM処
理を実行することができ、無駄なRAM処理への遷移を
なくして処理時間の増加を抑えることができる。さら
に、信号処理器内のデータ処理器に付加した脅威度判定
の機能により、分離された複数目標の中で最も追尾すべ
き1目標を決定することができる。そして、ビーム指向
角度の制御、及び新たな処理ゲートの設定により、1目
標のみを追尾し、単一目標追尾として安定した追尾処理
を継続することができる。RAM処理にて複数目標(2
目標)を分離できなかった場合でも、ビーム指向角度を
制御することにより、1目標だけではあるがアングルエ
ラーを求め、安定した追尾処理を継続することができ
る。
【0033】また、この発明の別の実施例3では、モノ
パルスレーダを用いた単一目標追尾処理時に、信号処理
器内の追尾誤差検出器内に新たに複数目標検出器を加
え、従来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差
検出器にエクステントを計算する機能を付加することに
より、アンテナビーム内に2目標が存在することを判定
できる。また、上記信号処理器内の追尾誤差検出器内の
複数目標検出器からの出力データを信号処理器内のデー
タ処理器にて処理し、信号処理器内の目標検出器へRA
M処理への遷移命令を送ることにより、自動でRAM処
理を実行することができ、無駄なRAM処理への遷移を
なくして処理時間の増加を抑えることができる。さら
に、信号処理器内のデータ処理器に付加した、アンテナ
ビーム内に存在する複数目標の追尾処理機能、及び最適
なビーム指向角度の制御により複数目標の機動を認識で
き安定した追尾処理を継続できる。そして、信号処理器
内のデータ処理器において同時に行う脅威度判定の機能
により、分離された複数目標がアンテナビーム外に移動
した場合でも、最も追尾すべき1目標を決定し追尾処理
を実行することができる。RAM処理にて複数目標(2
目標)を分離できなかった場合でも、ビーム指向角度を
制御することにより、1目標だけではあるがアングルエ
ラーを求め、安定した追尾処理を継続することができ
る。
【0034】また、この発明の別の実施例4では、モノ
パルスレーダを用いた単一目標追尾処理時に、信号処理
器内の追尾誤差検出器内に新たに複数目標検出器を加
え、従来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差
検出器にエクステントを計算する機能を付加することに
より、アンテナビーム内に2目標が存在することを判定
できる。そして、上記信号処理器内の追尾誤差検出器内
の複数目標検出器からの出力データを信号処理器内のデ
ータ処理器にて処理し、信号処理器内の目標検出器へR
AM処理への遷移命令を送ることにより、自動でRAM
処理を実行することができ、無駄なRAM処理への遷移
をなくして処理時間の増加を抑えることができる。ま
た、ビーム指向角度の制御、及び新たな処理ゲートの設
定により、1目標のみを追尾し、単一目標追尾として安
定した追尾処理を継続することができる。さらに、フェ
イズドアレイアンテナを用い高速スキャンの特性を生か
すことにより、多目標追尾処理時においても単一目標追
尾時と同様の処理が実現可能であり、RAM処理にて複
数目標(2目標)を分離できなかった場合でも、ビーム
指向角度を制御することにより、2目標のアングルエラ
ーを求め、その2目標に対して安定した追尾処理を継続
することができる。
【0035】また、この発明の別の実施例5では、モノ
パルスレーダを用いた単一目標追尾処理時に、信号処理
器内の追尾誤差検出器内に新たに複数目標検出器を加
え、従来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差
検出器にエクステントを計算する機能を付加することに
より、アンテナビーム内に2目標が存在することを判定
できる。また、上記信号処理器内の追尾誤差検出器内の
複数目標検出器からの出力データを信号処理器内のデー
タ処理器にて処理し、信号処理器内の目標検出器へRA
M処理への遷移命令を送ることにより、自動でRAM処
理を実行することができ、無駄なRAM処理への遷移を
なくして処理時間の増加を抑えることができる。さら
に、信号処理器内のデータ処理器に付加した脅威度判定
の機能により、分離された複数目標の中で最も追尾すべ
き1目標を決定することができる。そして、ビーム指向
角度の制御、及び新たな処理ゲートの設定により、1目
標のみを追尾し、単一目標追尾として安定した追尾処理
を継続することができる。また、フェイズドアレイアン
テナを用い高速スキャンの特性を生かすことにより、多
目標追尾処理時においても単一目標追尾時と同様の処理
が実現可能であり、RAM処理にて複数目標(2目標)
を分離できなかった場合でも、ビーム指向角度を制御す
ることにより、2目標のアングルエラーを求め、その2
目標に対して安定した追尾処理を継続することができ
る。
【0036】また、この発明の別の実施例6では、モノ
パルスレーダを用いた単一目標追尾処理時に、信号処理
器内の追尾誤差検出器内に新たに複数目標検出器を加
え、従来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差
検出器にエクステントを計算する機能を付加することに
より、アンテナビーム内に2目標が存在することを判定
できる。また、上記信号処理器内の追尾誤差検出器内の
複数目標検出器からの出力データを信号処理器内のデー
タ処理器にて処理し、信号処理器内の目標検出器へRA
M処理への遷移命令を送ることにより、自動でRAM処
理を実行することができ、無駄なRAM処理への遷移を
なくして処理時間の増加を抑えることができる。さら
に、信号処理器内のデータ処理器に付加した、アンテナ
ビーム内に存在する複数目標の追尾処理機能、及び最適
なビーム指向角度の制御により複数目標の機動を認識で
き安定した追尾処理を継続できる。そして、信号処理器
内のデータ処理器において同時に行う脅威度判定の機能
により、分離された複数目標がアンテナビーム外に移動
した場合でも、最も追尾すべき1目標を決定し追尾処理
を実行することができる。また、フェイズドアレイアン
テナを用い高速スキャンの特性を生かすことにより、多
目標追尾処理時においても単一目標追尾時と同様の処理
が実現可能であり、RAM処理にて複数目標(2目標)
を分離できなかった場合でも、ビーム指向角度を制御す
ることにより、1目標だけではあるがアングルエラーを
求め、安定した追尾処理を継続することができる。
【0037】さらに、この発明の別の実施例7では、モ
ノパルスレーダを用いた単一目標追尾処理時に、信号処
理器内の追尾誤差検出器内に新たに複数目標検出器を加
え、従来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角度誤差
検出器にエクステントを計算する機能を付加することに
より、アンテナビーム内に2目標が存在することを判定
できる。上記信号処理器内の追尾誤差検出器内の複数目
標検出器からの出力データを信号処理器内のデータ処理
器にて処理し、信号処理器内の目標検出器へRAM処理
への遷移命令を送ることにより、自動でRAM処理を実
行することができ、無駄なRAM処理への遷移をなくし
て処理時間の増加を抑えることができる。また、信号処
理器内のデータ処理器に、分離された複数目標の新目標
としての登録、及び新目標への時分割のビームの割り当
ての機能を付加し、ビーム指向角度を制御することによ
り、アンテナビーム内に存在する複数目標それぞれに対
しても単一目標追尾として安定した追尾処理を継続で
き、アンテナビーム外に移動した場合にも容易に対処で
きる。さらに、フェイズドアレイアンテナを用い高速ス
キャンの特性を生かすことにより、多目標追尾処理時に
おいても単一目標追尾時と同様の処理が実現可能であ
り、RAM処理にて複数目標(2目標)を分離できなか
った場合でも、ビーム指向角度を制御することにより、
2目標のアングルエラーを求め、その2目標に対して安
定した追尾処理を継続することができる。
【0038】そして、この発明の別の実施例8にあって
は、モノパルスレーダを用いた単一目標追尾処理時に、
信号処理器内の追尾誤差検出器内に新たに複数目標検出
器を加え、従来の信号処理器内の追尾誤差検出器内の角
度誤差検出器にエクステントを計算する機能を付加する
ことにより、アンテナビーム内に2目標が存在すること
を判定できる。上記信号処理器内の追尾誤差検出器内の
複数目標検出器からの出力データを信号処理器内のデー
タ処理器にて処理し、信号処理器内の目標検出器へRA
M処理への遷移命令を送ることにより、自動でRAM処
理を実行することができ、無駄なRAM処理への遷移を
なくして処理時間の増加を抑えることができる。また、
信号処理器内のデータ処理器に付加した、アンテナビー
ム内に存在する複数目標の追尾処理機能、及び最適なビ
ーム指向角度の制御により複数目標の機動を認識でき安
定した追尾処理を継続できる。さらにこの処理は1ビー
ムにて実行されるため、多目標追尾処理における追尾目
標数は増えてはいるが追尾処理に要する時間が増えるわ
けではない。また、アンテナビーム外に移動した複数目
標の新目標としての登録、新目標への時分割のビームの
割り当て、及びフェイズドアレイアンテナの高速スキャ
ン特性により、アンテナビーム外に移動した目標にも容
易に追尾処理を実行でき、安定した多目標追尾処理が実
現できる。さらに、RAM処理にて複数目標(2目標)
を分離できなかった場合でも、ビーム指向角度を制御す
ることにより、2目標のアングルエラーを求め、その2
目標に対して安定した追尾処理を継続することができ
る。
【0039】
【実施例】
実施例1 図1はこの発明の一実施例を示すものである。図におい
て、1〜6、7a、7b、10は、上記従来の装置と全
く同一である。7cは、従来の角度誤差検出器7cで
は、受信機5の出力であるディジタルビデオ受信信号の
モノパルス和チャンネルとモノパルス差チャンネルか
ら、モノパルス比の実部であるアングルエラーだけを計
算していたが、新たにモノパルス比の虚部であるエクス
テントを計算する機能を付加した角度誤差検出器であ
る。7dは、角度誤差検出器7cで計算されるアングル
エラー(複数目標の場合は、それらの重心であるセント
ロイドとなる)及び複数目標の広がりを示すエクステン
ト(単一目標の場合は0となる)から、“Philip
L.Bogler,Detecting the P
resence of Target Multipl
icity.IEEE Transactions o
n Aerospace and Electroni
c Systems,AES−22,2(Mar.19
86),197−203.”等にある方法を用いて、ア
ンテナビーム内のアジマス方向またはエレベーション方
向に存在する複数目標(2目標)を検出する複数目標検
出器である。このとき、上記セントロイドB及びエクス
テントCは、次式で求められる。ただし、2目標がそれ
ぞれ基準軸からみてθ1 、θ2 の位置に存在するとし、
その2目標からの反射信号の振幅をV1 、V2 とし、モ
ノパルス和チャンネルとモノパルス差チャンネルのアン
テナゲインはそれぞれ数1及び数2で表されるとし、基
準軸からみたビーム指向角度をθとする。また、Im
[ ]は[ ]内の虚部を示す。
【0040】
【数4】
【0041】
【数5】
【0042】
【数6】
【0043】次いで図1に戻り、7は、距離誤差検出器
7a、速度誤差検出器7b、角度誤差検出器7c及び複
数目標検出器7dを有する追尾誤差検出器、8は、従来
のデータ処理器に、自動でRAM処理への遷移命令を、
信号処理器内の目標検出器に対して送る機能を付加し、
かつアンテナビーム内に存在する複数目標の中で、捜索
処理から単一目標追尾処理へ遷移後、RAM処理を実行
するまで追尾していた目標に近いほうを追尾できるよう
なビーム指向角度データをビーム制御器へ送る機能、追
尾を実行する目標を中心とする新たな処理ゲートを信号
処理器内の目標検出器に設ける機能、及びアンテナビー
ム内にRAM処理によって分離できない複数目標(2目
標)の存在が認められた場合、ビーム指向角度をアジマ
ス方向、あるいはエレベーション方向に意図的にずらす
ことにより、1目標のみの角度情報(アングルエラー)
を得られるようにビーム指向角度を制御する機能を付加
したデータ処理器である。9は、目標検出器6、追尾誤
差検出器7及びデータ処理器8を有する信号処理器であ
る。
【0044】前記のように構成されたモノパルスレーダ
装置での処理をフロー図に基づいて説明する。図2にお
いて、11〜15、25〜27は、上記従来の装置と全
く同一の処理である。16は、上記複数目標検出器7d
において検出される、アンテナビーム内に存在する目標
数nT が2以上であるかの判定処理を示す。17は、上
記16の判定がYesであるとき、上記データ処理器8
から上記目標検出器6に対してRAM処理への遷移命令
を送り、自動でRAM処理を実行することを示す。18
は、上記17の処理において、アンテナビーム内に存在
する複数目標を距離、あるいは速度で分離できたかどう
かの判定処理を示す。19は、上記18の判定がYes
であるとき、分離された複数目標のうち、捜索処理から
単一目標追尾処理へ遷移後、RAM処理を実行するまで
追尾していた目標に近いほうを判定する処理を示す。2
0は、上記19の処理で追尾すべきと判定された目標に
対して単一目標追尾処理を実行することを示す。21
は、アンテナビームをアングルエラーθE の方向に指向
することを示す。22は、図3に示すように、自機35
が目標追尾時に上記角度誤差検出器7cにおいて得られ
るアングルエラー(この場合は2目標のセントロイドと
なる)θE と、現在のビーム指向角度θにアンテナビー
ム38のビーム幅θBWの1/2倍を加えた角度、すなわ
ち、θ+θE +θBW/2の方向にアンテナビームを指向
することを示し、23は、上記22の処理により、目標
39のみのアングルエラーを計算してその位置を知るこ
とを示し、その後上記21の処理に移る。24は、上記
16の判定がNoであるとき、単一目標追尾処理を継続
して実行し、処理21に移ることを示す。
【0045】実施例2 次に、この発明の別の実施例2を説明する。図4は、装
置の構成を示したものであり、図5はその装置の処理を
示したものである。図4において、1〜7、及び10は
上記実施例1の装置と全く同一である。8は、従来のデ
ータ処理器に、自動でRAM処理への遷移命令を、信号
処理器内の目標検出器に対して送る機能を付加し、かつ
アンテナビーム内に存在する複数目標の中で脅威として
の判定が最も高い1目標を追尾できるようなビーム指向
角度データをビーム制御器へ送る機能、追尾を実行する
目標を中心とする新たな処理ゲートを信号処理器内の目
標検出器に設ける機能、及びアンテナビーム内にRAM
処理によって分離できない複数目標(2目標)の存在が
認められた場合、ビーム指向角度をアジマス方向、ある
いはエレベーション方向に意図的にずらすことにより、
1目標のみの角度情報(アングルエラー)を得られるよ
うにビーム指向角度を制御する機能を付加したデータ処
理器である。9は、目標検出器6、追尾誤差検出器7及
び上記データ処理器8を有する信号処理器である。図5
において、11〜18、及び20〜27は上記実施例1
の処理と全く同一である。43は、上記18の判定がY
esであるとき、分離された複数目標のうち、例えばレ
ンジ/レンジレートが大きい等、自機に対する脅威度が
最も高い1目標を判定する処理を示す。
【0046】実施例3 次に、この発明の別の実施例3を説明する。図6は、装
置の構成を示したものであり、図7はその装置の処理を
示したものである。図6において、1〜7、及び10は
上記実施例1の装置と全く同一である。8は、従来のデ
ータ処理器に、自動でRAM処理への遷移命令を、信号
処理器内の目標検出器に対して送る機能、RAM処理に
おいてアンテナビーム内に距離、あるいは速度の異なる
複数目標を分離できた場合、これらの複数目標がアンテ
ナビーム内に存在している間はRAM処理での出力波形
を用いて追尾処理を継続する機能、及び脅威度判定を行
う機能、分離された複数目標がアンテナビーム外に移動
した場合、脅威としての判定が最も高い1目標に対し追
尾処理を実行する機能、そしてアンテナビーム内にRA
M処理によって分離できない複数目標(2目標)の存在
が認められた場合、ビーム指向角度をアジマス方向、あ
るいはエレベーション方向に意図的にずらすことによ
り、1目標のみの角度情報(アングルエラー)を得られ
るようにビーム指向角度を制御する機能を付加したデー
タ処理器である。9は、目標検出器6、追尾誤差検出器
7及び上記データ処理器8を有する信号処理器である。
図7において、11〜18、及び20〜27は上記実施
例1の処理と全く同一である。44は、上記18の判定
がYesであるとき、RAM処理の出力波形を用いてア
ンテナビーム内に存在する複数目標の追尾を実行するこ
とを示す。43は、上記44の処理で追尾している複数
目標のうち、例えばレンジ/レンジレートが大きい等、
自機に対する脅威度が最も高い1目標を判定する処理を
示す。45は、アンテナビーム内に存在している複数目
標がアンテナビーム外に移動したかどうかの判定を示
し、判定がYesであれば上記20の処理に移り、判定
がNoであれば上記27の処理にフィードバックする。
【0047】実施例4 次に、この発明の別の実施例4を説明する。図8は、装
置の構成を示したものであり、図9はその装置の処理を
示したものである。図8において、3〜7、及び10は
上記実施例1の装置と全く同一である。46は瞬時に特
定方向の空間に送信波を放射し、反射波を受信するフェ
イズドアレイアンテナであり、2はフェイズドアレイア
ンテナモジュールの位相制御により、上記フェイズドア
レイアンテナ46のビームの指向を制御するビーム制御
器である。8は、従来のデータ処理器に、自動でRAM
処理への遷移命令を、信号処理器内の目標検出器に対し
て送る機能を付加し、かつアンテナビーム内に存在する
複数目標の中で、捜索処理から単一目標追尾処理へ遷移
後、RAM処理を実行するまで追尾していた目標に近い
ほうを追尾できるようなビーム指向角度データをビーム
制御器へ送る機能、追尾を実行する目標を中心とする新
たな処理ゲートを信号処理器内の目標検出器に設ける機
能、及びアンテナビーム内にRAM処理によって分離で
きない複数目標(2目標)の存在が認められた場合、ア
ンテナビーム内に1目標のみが存在するようにビーム指
向角度をアジマス方向、あるいはエレベーション方向に
意図的にずらすことにより、時分割でのビームの割り当
てを目標個数分行い、複数目標の角度情報(アングルエ
ラー)を得られるようにビーム指向角度を制御する機能
を付加したデータ処理器である。9は、目標検出器6、
追尾誤差検出器7及びデータ処理器8を有する信号処理
器である。図9において、11〜27は、上記実施例1
の装置と全く同一の処理である。47、48はフェイズ
ドアレイアンテナの高速スキャンの特性を生かした処理
であり、実施例1で用いた従来のアンテナでは、ビーム
走査による時間的なロスがあるため、図2の処理22、
23では図3の目標39だけにビームを指向して角度情
報を得たが、フェイズドアレイアンテナはこのビーム走
査による時間的なロスを無視し得る特性を有しているた
め、上記47、48の処理で図10に示す目標40の方
向、すなわちフェイズドアレイアンテナのアンテナビー
ムをθ+θE −θBW/2の方向にもビームを指向して、
目標39、40の両方の角度情報を得られるようにして
いる。
【0048】実施例5 次に、この発明の別の実施例5を説明する。図11は、
装置の構成を示したものであり、図12はその装置の処
理を示したものである。図11において、3〜7、及び
10は上記実施例1の装置と全く同一である。46は瞬
時に特定方向の空間に送信波を放射し、反射波を受信す
るフェイズドアレイアンテナであり、2はフェイズドア
レイアンテナモジュールの位相制御により、上記フェイ
ズドアレイアンテナ46のビームの指向を制御するビー
ム制御器である。8は、従来のデータ処理器に、自動で
RAM処理への遷移命令を、信号処理器内の目標検出器
に対して送る機能を付加し、かつアンテナビーム内に存
在する複数目標の中で脅威としての判定が最も高い1目
標を追尾できるようなビーム指向角度データをビーム制
御器へ送る機能、追尾を実行する目標を中心とする新た
な処理ゲートを信号処理器内の目標検出器に設ける機
能、及びアンテナビーム内にRAM処理によって分離で
きない複数目標(2目標)の存在が認められた場合、ア
ンテナビーム内に1目標のみが存在するようにビーム指
向角度をアジマス方向、あるいはエレベーション方向に
意図的にずらすことにより、時分割でのビームの割り当
てを目標個数分行い、複数目標の角度情報(アングルエ
ラー)を得られるようにビーム指向角度を制御する機能
を付加したデータ処理器である。9は、目標検出器6、
追尾誤差検出器7及び上記データ処理器8を有する信号
処理器である。図12において、11〜18、及び20
〜27は上記実施例1の処理と全く同一である。43
は、上記18の判定がYesであるとき、分離された複
数目標のうち、例えばレンジ/レンジレートが大きい
等、自機に対する脅威度が最も高い1目標を判定する処
理を示す。47、48はフェイズドアレイアンテナの高
速スキャンの特性、すなわちビーム走査による時間的な
ロスを無視し得る特性を生かした処理であり、図10に
示す目標40の方向、すなわちフェイズドアレイアンテ
ナのアンテナビームをθ+θE −θBW/2の方向にもビ
ームを指向し、目標39、40の両方の角度情報を得ら
れるようにする。
【0049】実施例6 次に、この発明の別の実施例6を説明する。図13は、
装置の構成を示したものであり、図14はその装置の処
理を示したものである。図13において、1〜7、及び
10は上記実施例1の装置と全く同一である。46は瞬
時に特定方向の空間に送信波を放射し、反射波を受信す
るフェイズドアレイアンテナであり、2はフェイズドア
レイアンテナモジュールの位相制御により、上記フェイ
ズドアレイアンテナ46のビームの指向を制御するビー
ム制御器である。8は、従来のデータ処理器に、自動で
RAM処理への遷移命令を、信号処理器内の目標検出器
に対して送る機能、RAM処理においてアンテナビーム
内に距離、あるいは速度の異なる複数目標を分離できた
場合、これらの複数目標がアンテナビーム内に存在して
いる間はRAM処理での出力波形を用いて追尾処理を継
続する機能、及び脅威度判定を行う機能、分離された複
数目標がアンテナビーム外に移動した場合、脅威として
の判定が最も高い1目標に対し追尾処理を実行する機
能、そしてアンテナビーム内にRAM処理によって分離
できない複数目標(2目標)の存在が認められた場合、
アンテナビーム内に1目標のみが存在するようにビーム
指向角度をアジマス方向、あるいはエレベーション方向
に意図的にずらすことにより、時分割でのビームの割り
当てを目標個数分行い、複数目標の角度情報(アングル
エラー)を得られるようにビーム指向角度を制御する機
能を付加したデータ処理器である。9は、目標検出器
6、追尾誤差検出器7及び上記データ処理器8を有する
信号処理器である。図14において、11〜18、及び
20〜27は上記実施例1の処理と全く同一である。4
4は、上記18の判定がYesであるとき、RAM処理
の出力波形を用いてアンテナビーム内に存在する複数目
標の追尾を実行することを示す。43は、上記44の処
理で追尾している複数目標のうち、例えばレンジ/レン
ジレートが大きい等、自機に対する脅威度が最も高い1
目標を判定する処理を示す。45は、アンテナビーム内
に存在している複数目標がアンテナビーム外に移動した
かどうかの判定を示し、判定がYesであれば上記20
の処理に移り、判定がNoであれば上記27の処理にフ
ィードバックする。47、48はフェイズドアレイアン
テナの高速スキャンの特性、すなわちビーム走査による
時間的なロスを無視し得る特性を生かした処理であり、
図10に示す目標40の方向、すなわちフェイズドアレ
イアンテナのアンテナビームをθ+θE −θBW/2の方
向にもビームを指向し、目標39、40の両方の角度情
報を得られるようにする。
【0050】実施例7 次に、この発明の別の実施例7を説明する。図15は、
装置の構成を示したものであり、図16はその装置の処
理を示したものである。図15において、3〜7、及び
10は上記実施例1の装置と全く同一である。46は瞬
時に特定方向の空間に送信波を放射し、反射波を受信す
るフェイズドアレイアンテナであり、2はフェイズドア
レイアンテナモジュールの位相制御により、上記フェイ
ズドアレイアンテナ46のビームの指向を制御するビー
ム制御器である。8は、従来のデータ処理器に、自動で
RAM処理への遷移命令を信号処理器内の目標検出器へ
送る機能、アンテナビーム内に存在する複数目標のうち
分離できた目標を新目標として登録し、時分割のビーム
の割り当てを行い、これらの新目標に対しても追尾処理
を実行する機能、及び新目標追尾のためのビーム指向角
度データをビーム制御器へ送る機能、さらにアンテナビ
ーム内にRAM処理によって分離できない複数目標(2
目標)の存在が認められた場合、アンテナビーム内に1
目標のみが存在するようにビーム指向角度をアジマス方
向、あるいはエレベーション方向に意図的にずらすこと
により、時分割でのビームの割り当てを目標個数分行
い、複数目標の角度情報(アングルエラー)を得られる
ようにビーム指向角度を制御する機能を付加したデータ
処理器である。9は、目標検出器6、追尾誤差検出器7
及び上記データ処理器8を有する信号処理器である。図
16において、16〜18、21〜23、25は上記実
施例1の処理と全く同一である。49は、多目標追尾処
理の実行処理を示す。50は、上記18の判定がYes
であるとき、分離された複数目標に対しても追尾処理を
実行できるように新目標として登録し、時分割のビーム
の割り当てを行う処理を示す。51は、最初から追尾し
ていた目標、及び新目標に対して多目標追尾処理を実行
することを示す。52は、上記16の判定がNoである
とき、多目標追尾処理を継続して実行し、上記25の判
定に移ることを示す。53は、上記25の判定がNoで
あるとき、多目標追尾処理を継続して再び上記16の判
定にフィードバックすることを示す。47、48はフェ
イズドアレイアンテナの高速スキャンの特性、すなわち
ビーム走査による時間的なロスを無視し得る特性を生か
した処理であり、図10に示す目標40の方向、すなわ
ちフェイズドアレイアンテナのアンテナビームをθ+θ
E −θBW/2の方向にもビームを指向し、目標39、4
0の両方の角度情報を得られるようにする。
【0051】実施例8 次に、この発明の別の実施例8を説明する。図17は、
装置の構成を示したものであり、図18はその装置の処
理を示したものである。図17において、3〜7、及び
10は上記実施例1の装置と全く同一である。46は瞬
時に特定方向の空間に送信波を放射し、反射波を受信す
るフェイズドアレイアンテナであり、2はフェイズドア
レイアンテナモジュールの位相制御により、上記フェイ
ズドアレイアンテナ46のビームの指向を制御するビー
ム制御器である。8は、従来のデータ処理器に、自動で
RAM処理への遷移命令を信号処理器内の目標検出器へ
送る機能、RAM処理での出力波形を用い、分離された
複数目標に対してアンテナビーム内に存在する間は追尾
処理を継続する機能、及び分離された複数目標がアンテ
ナビーム外に移動した場合、新目標として登録し、時分
割のビームの割り当てを行い、これらの新目標に対して
も追尾処理を実行する機能、新目標追尾のためのビーム
指向角度データをビーム制御器へ送る機能、そしてアン
テナビーム内にRAM処理によって分離できない複数目
標(2目標)の存在が認められた場合、アンテナビーム
内に1目標のみが存在するようにビーム指向角度をアジ
マス方向、あるいはエレベーション方向に意図的にずら
すことにより、時分割でのビームの割り当てを目標個数
分行い、複数目標の角度情報(アングルエラー)を得ら
れるようにビーム指向角度を制御する機能を付加したデ
ータ処理器である。9は、目標検出器6、追尾誤差検出
器7及び上記データ処理器8を有する信号処理器であ
る。図18において、16〜18、21〜23、25は
上記実施例1の処理と全く同一である。49は、多目標
追尾処理の実行処理を示す。44は、上記18の判定が
Yesであるとき、RAM処理の出力波形を用いてアン
テナビーム内に存在する複数目標の追尾を実行すること
を示す。45は、アンテナビーム内に存在している複数
目標がアンテナビーム外に移動したどうかの判定を示
し、判定がYesであれば処理54に移り、判定がNo
であれば上記44の処理にフィードバックする。54
は、アンテナビーム外に移動した複数目標に対して追尾
処理を実行できるように新目標として登録し、時分割の
ビームの割り当てを行う処理を示す。30は、最初から
追尾していた目標、及び新目標に対して多目標追尾処理
を実行することを示す。52は、上記16の判定がNo
であるとき、多目標追尾処理を継続して実行し、上記2
5の判定に移ることを示す。53は、上記25の判定が
Noであるとき、多目標追尾処理を継続して再び上記1
6の判定にフィードバックすることを示す。47、48
はフェイズドアレイアンテナの高速スキャンの特性、す
なわちビーム走査による時間的なロスを無視し得る特性
を生かした処理であり、図10に示す目標40の方向、
すなわちフェイズドアレイアンテナのアンテナビームを
θ+θE −θBW/2の方向にもビームを指向し、目標3
9、40の両方の角度情報を得られるようにする。
【0052】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0053】アンテナビーム内に複数目標が存在した場
合、これを検出し、自動でRAM処理へ遷移することが
でき、操縦士の負荷を減らすことができる。また、RA
M処理を頻繁に実行する必要がなくなるため処理時間を
無駄に増加させることがない。
【0054】RAM処理によってアンテナビーム内に存
在する複数目標を分離できた場合、図24に示したよう
な状況においても、実施例1、4のモノパルスレーダ装
置ではどちらか一方の目標を追尾しているため、追尾処
理を中止(ブレイク)することなく安定した単一目標追
尾処理を継続することができ、実施例2、5のモノパル
スレーダ装置では、最も脅威度の高い1目標を追尾する
ことになり、戦術的にも適当といえる安定した単一目標
追尾処理を継続することができる。また、実施例3、6
のモノパルスレーダ装置では、アンテナビーム内に存在
する複数目標を追尾可能であり、これらの複数目標がア
ンテナビーム外に移動した場合には脅威度の高い1目標
を追尾することにより、中止(ブレイク)することのな
い安定した単一目標追尾処理を継続することができる。
さらに、実施例7のモノパルスレーダ装置では、アンテ
ナビーム内で分離された全ての複数目標に対しても時分
割のビームの割り当てを行うことにより、安定した多目
標追尾処理を継続することが可能となる。そして、実施
例8のモノパルスレーダ装置では、アンテナビーム内に
存在する複数目標を1ビームにて追尾することにより、
追尾処理に要する時間を増やすことなく、実施例7同様
安定した多目標追尾処理を継続することができる。
【0055】さらに、アンテナビーム内に、RAM処理
にて分離できない複数目標(2目標)が存在しても、最
適なビーム指向制御により、実施例1〜3のモノパルス
レーダ装置では1目標だけではあるが目標情報(位置)
を得ることができ、また、実施例4〜8のモノパルスレ
ーダ装置では2目標を分離し、目標情報(位置)を得る
ことができる。よって、追尾精度の向上が期待でき、正
確な目標の位置を表示器上に示すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1におけるモノパルスレーダ
装置を示す図である。
【図2】この発明の実施例1におけるモノパルスレーダ
装置の処理を示す図である。
【図3】この発明の実施例1〜3におけるビーム指向を
示す図である。
【図4】この発明の実施例2におけるモノパルスレーダ
装置を示す図である。
【図5】この発明の実施例2におけるモノパルスレーダ
装置の処理を示す図である。
【図6】この発明の実施例3におけるモノパルスレーダ
装置を示す図である。
【図7】この発明の実施例3におけるモノパルスレーダ
装置の処理を示す図である。
【図8】この発明の実施例4におけるモノパルスレーダ
装置を示す図である。
【図9】この発明の実施例4におけるモノパルスレーダ
装置の処理を示す図である。
【図10】この発明の実施例4〜8におけるビーム指向
を示す図である。
【図11】この発明の実施例5におけるモノパルスレー
ダ装置を示す図である。
【図12】この発明の実施例5におけるモノパルスレー
ダ装置の処理を示す図である。
【図13】この発明の実施例6におけるモノパルスレー
ダ装置を示す図である。
【図14】この発明の実施例6におけるモノパルスレー
ダ装置の処理を示す図である。
【図15】この発明の実施例7におけるモノパルスレー
ダ装置を示す図である。
【図16】この発明の実施例7におけるモノパルスレー
ダ装置の処理を示す図である。
【図17】この発明の実施例8におけるモノパルスレー
ダ装置を示す図である。
【図18】この発明の実施例8におけるモノパルスレー
ダ装置の処理を示す図である。
【図19】従来のモノパルスレーダ装置を示す図であ
る。
【図20】従来のモノパルスレーダ装置の処理を示す図
である。
【図21】モノパルスレーダのモノパルス和チャンネル
及びモノパルス差チャンネルのアンテナゲインを示す図
である。
【図22】アンテナビーム内に単一目標が存在する場合
を示す図である。
【図23】アンテナビーム内に2目標が存在する場合を
示す図である。
【図24】アンテナビーム内に2目標が存在する場合
に、2目標の一飛行例を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 ビーム制御器 3 励振機 4 サーキュレータ 5 受信機 6 目標検出器 6a レンジビン数算出器 6b ドップラビン数算出器 7 追尾誤差検出器 7a 距離誤差検出器 7b 速度誤差検出器 7c 角度誤差検出器 7d 複数目標検出器 8 データ処理器 9 信号処理器 10 表示器 46 フェイズドアレイアンテナ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定方向の空間に送信波を放射し、反射
    波を受信するアンテナと、上記アンテナのビームの指向
    を制御するビーム制御器と、送信波を発生する励振機
    と、上記アンテナへ送信部から信号を供給し、受信信号
    を受信検波部へ供給するサーキュレータと、受信信号を
    ディジタルビデオ受信信号へと変換する受信機と、目標
    の距離を決定するレンジビン数算出器と、目標の速度を
    決定するドップラビン数算出器と、上記レンジビン数算
    出器とドップラビン数算出器を有する目標検出器と、上
    記ディジタルビデオ受信信号からレンジエラーを計算す
    る距離誤差検出器と、上記ディジタルビデオ受信信号か
    らドップラエラーを計算する速度誤差検出器と、上記デ
    ィジタルビデオ受信信号のモノパルス和チャンネルとモ
    ノパルス差チャンネルから、モノパルス比の実部である
    アングルエラーと、モノパルス比の虚部であるエクステ
    ント(複数目標の角度方向の広がり)を計算する角度誤
    差検出器と、アンテナビーム内の複数目標の存在を判定
    する複数目標検出器と、上記距離誤差検出器、速度誤差
    検出器、角度誤差検出器及び複数目標検出器を有する追
    尾誤差検出器と、信号処理により得られた目標の情報を
    処理し上記励振機へ制御信号を送り、アンテナビーム内
    に複数目標が検出された場合、距離差、あるいは速度差
    によって複数目標を分離するRAM(Raid Ass
    essment Mode)処理への遷移命令を自動で
    上記目標検出器へ送り、単一目標追尾時に、アンテナビ
    ーム内に検出された複数目標のうちで、捜索処理から単
    一目標追尾処理へ遷移後、RAM処理を実行するまで追
    尾していた目標に近いほうを追尾するためのビーム指向
    角度データを上記ビーム制御器へ送り、かつ追尾を実行
    する目標を中心とする新たな処理ゲートを信号処理器内
    の目標検出器に設ける機能を有し、RAM処理にてアン
    テナビーム内の複数目標を分離できなかった場合には、
    1目標のみの角度情報(アングルエラー)を得られるよ
    うなビーム指向角度データをビーム制御器へ送る機能を
    有するデータ処理器と、上記目標検出器、追尾誤差検出
    器及びデータ処理器を有する信号処理器と、上記データ
    処理器から出力される目標情報を表示する表示器とを備
    えたことを特徴とする、モノパルスレーダ装置。
  2. 【請求項2】 特定方向の空間に送信波を放射し、反射
    波を受信するアンテナと、上記アンテナのビームの指向
    を制御するビーム制御器と、送信波を発生する励振機
    と、上記アンテナへ送信部から信号を供給し、受信信号
    を受信検波部へ供給するサーキュレータと、受信信号を
    ディジタルビデオ受信信号へと変換する受信機と、目標
    の距離を決定するレンジビン数算出器と、目標の速度を
    決定するドップラビン数算出器と、上記レンジビン数算
    出器とドップラビン数算出器を有する目標検出器と、上
    記ディジタルビデオ受信信号からレンジエラーを計算す
    る距離誤差検出器と、上記ディジタルビデオ受信信号か
    らドップラエラーを計算する速度誤差検出器と、上記デ
    ィジタルビデオ受信信号のモノパルス和チャンネルとモ
    ノパルス差チャンネルから、モノパルス比の実部である
    アングルエラーと、モノパルス比の虚部であるエクステ
    ント(複数目標の角度方向の広がり)を計算する角度誤
    差検出器と、アンテナビーム内の複数目標の存在を判定
    する複数目標検出器と、上記距離誤差検出器、速度誤差
    検出器、角度誤差検出器及び複数目標検出器を有する追
    尾誤差検出器と、信号処理により得られた目標の情報を
    処理し上記励振機へ制御信号を送り、アンテナビーム内
    に複数目標が検出された場合、RAM処理への遷移命令
    を自動で上記目標検出器へ送り、単一目標追尾時に、ア
    ンテナビーム内に検出された複数目標のうちで、脅威と
    しての判定が最も高い1目標を追尾するためのビーム指
    向角度データを上記ビーム制御器へ送り、かつ追尾を実
    行する目標を中心とする新たな処理ゲートを信号処理器
    内の目標検出器に設ける機能を有し、RAM処理にてア
    ンテナビーム内の複数目標を分離できなかった場合に
    は、1目標のみの角度情報(アングルエラー)を得られ
    るようなビーム指向角度データをビーム制御器へ送る機
    能を有するデータ処理器と、上記目標検出器、追尾誤差
    検出器及びデータ処理器を有する信号処理器と、上記デ
    ータ処理器から出力される目標情報を表示する表示器と
    を備えたことを特徴とする、モノパルスレーダ装置。
  3. 【請求項3】 特定方向の空間に送信波を放射し、反射
    波を受信するアンテナと、上記アンテナのビームの指向
    を制御するビーム制御器と、送信波を発生する励振機
    と、上記アンテナへ送信部から信号を供給し、受信信号
    を受信検波部へ供給するサーキュレータと、受信信号を
    ディジタルビデオ受信信号へと変換する受信機と、目標
    の距離を決定するレンジビン数算出器と、目標の速度を
    決定するドップラビン数算出器と、上記レンジビン数算
    出器とドップラビン数算出器を有する目標検出器と、上
    記ディジタルビデオ受信信号からレンジエラーを計算す
    る距離誤差検出器と、上記ディジタルビデオ受信信号か
    らドップラエラーを計算する速度誤差検出器と、上記デ
    ィジタルビデオ受信信号のモノパルス和チャンネルとモ
    ノパルス差チャンネルから、モノパルス比の実部である
    アングルエラーと、モノパルス比の虚部であるエクステ
    ント(複数目標の角度方向の広がり)を計算する角度誤
    差検出器と、アンテナビーム内の複数目標の存在を判定
    する複数目標検出器と、上記距離誤差検出器、速度誤差
    検出器、角度誤差検出器及び複数目標検出器を有する追
    尾誤差検出器と、信号処理により得られた目標の情報を
    処理し上記励振機へ制御信号を送り、アンテナビーム内
    に複数目標が検出された場合、RAM処理への遷移命令
    を自動で上記目標検出器へ送り、単一目標追尾時に、R
    AM処理での出力波形を用い、アンテナビーム内で分離
    された複数目標に対してアンテナビーム内に存在してい
    る間は追尾処理を継続するための機能を有し、同時に複
    数目標の脅威度判定を行う機能を有し、RAM処理にて
    アンテナビーム内の複数目標を分離できなかった場合に
    は、1目標のみの角度情報(アングルエラー)を得られ
    るようなビーム指向角度データをビーム制御器へ送る機
    能を有するデータ処理器と、上記目標検出器、追尾誤差
    検出器及びデータ処理器を有する信号処理器と、上記デ
    ータ処理器から出力される目標情報を表示する表示器と
    を備えたことを特徴とする、モノパルスレーダ装置。
  4. 【請求項4】 瞬時に特定方向の空間に送信波を放射
    し、反射波を受信するフェイズドアレイアンテナと、フ
    ェイズドアレイアンテナモジュールの位相制御により、
    上記フェイズドアレイアンテナのビームの指向を制御す
    るビーム制御器と、送信波を発生する励振機と、上記フ
    ェイズドアレイアンテナへ送信部から信号を供給し、受
    信信号を受信検波部へ供給するサーキュレータと、受信
    信号をディジタルビデオ受信信号へと変換する受信機
    と、目標の距離を決定するレンジビン数算出器と、目標
    の速度を決定するドップラビン数算出器と、上記レンジ
    ビン数算出器とドップラビン数算出器を有する目標検出
    器と、上記ディジタルビデオ受信信号からレンジエラー
    を計算する距離誤差検出器と、上記ディジタルビデオ受
    信信号からドップラエラーを計算する速度誤差検出器
    と、上記ディジタルビデオ受信信号のモノパルス和チャ
    ンネルとモノパルス差チャンネルから、モノパルス比の
    実部であるアングルエラーと、モノパルス比の虚部であ
    るエクステント(複数目標の角度方向の広がり)を計算
    する角度誤差検出器と、アンテナビーム内の複数目標の
    存在を判定する複数目標検出器と、上記距離誤差検出
    器、速度誤差検出器、角度誤差検出器及び複数目標検出
    器を有する追尾誤差検出器と、信号処理により得られた
    目標の情報を処理し上記励振機へ制御信号を送り、アン
    テナビーム内に複数目標が検出された場合、距離差、あ
    るいは速度差によって複数目標を分離するRAM(Ra
    id Assessment Mode)処理への遷移
    命令を自動で上記目標検出器へ送り、単一目標追尾時
    に、アンテナビーム内に検出された複数目標のうちで、
    捜索処理から単一目標追尾処理へ遷移後、RAM処理を
    実行するまで追尾していた目標に近いほうを追尾するた
    めのビーム指向角度データを上記ビーム制御器へ送り、
    かつ追尾を実行する目標を中心とする新たな処理ゲート
    を信号処理器内の目標検出器に設ける機能を有し、RA
    M処理にてアンテナビーム内の複数目標を分離できなか
    った場合には、アンテナビーム内に1目標だけが存在す
    るようなビーム指向角度データをビーム制御器へ送る機
    能を有するデータ処理器と、上記目標検出器、追尾誤差
    検出器及びデータ処理器を有する信号処理器と、上記デ
    ータ処理器から出力される目標情報を表示する表示器と
    を備えたことを特徴とする、モノパルスレーダ装置。
  5. 【請求項5】 瞬時に特定方向の空間に送信波を放射
    し、反射波を受信するフェイズドアレイアンテナと、フ
    ェイズドアレイアンテナモジュールの位相制御により、
    上記フェイズドアレイアンテナのビームの指向を制御す
    るビーム制御器と、送信波を発生する励振機と、上記フ
    ェイズドアレイアンテナへ送信部から信号を供給し、受
    信信号を受信検波部へ供給するサーキュレータと、受信
    信号をディジタルビデオ受信信号へと変換する受信機
    と、目標の距離を決定するレンジビン数算出器と、目標
    の速度を決定するドップラビン数算出器と、上記レンジ
    ビン数算出器とドップラビン数算出器を有する目標検出
    器と、上記ディジタルビデオ受信信号からレンジエラー
    を計算する距離誤差検出器と、上記ディジタルビデオ受
    信信号からドップラエラーを計算する速度誤差検出器
    と、上記ディジタルビデオ受信信号のモノパルス和チャ
    ンネルとモノパルス差チャンネルから、モノパルス比の
    実部であるアングルエラーと、モノパルス比の虚部であ
    るエクステント(複数目標の角度方向の広がり)を計算
    する角度誤差検出器と、アンテナビーム内の複数目標の
    存在を判定する複数目標検出器と、上記距離誤差検出
    器、速度誤差検出器、角度誤差検出器及び複数目標検出
    器を有する追尾誤差検出器と、信号処理により得られた
    目標の情報を処理し上記励振機へ制御信号を送り、アン
    テナビーム内に複数目標が検出された場合、RAM処理
    への遷移命令を自動で上記目標検出器へ送り、単一目標
    追尾時に、アンテナビーム内に検出された複数目標のう
    ちで、脅威としての判定が最も高い1目標を追尾するた
    めのビーム指向角度データを上記ビーム制御器へ送り、
    かつ追尾を実行する目標を中心とする新たな処理ゲート
    を信号処理器内の目標検出器に設ける機能を有し、RA
    M処理にてアンテナビーム内の複数目標を分離できなか
    った場合には、アンテナビーム内に1目標だけが存在す
    るようなビーム指向角度データをビーム制御器へ送る機
    能を有するデータ処理器と、上記目標検出器、追尾誤差
    検出器及びデータ処理器を有する信号処理器と、上記デ
    ータ処理器から出力される目標情報を表示する表示器と
    を備えたことを特徴とする、モノパルスレーダ装置。
  6. 【請求項6】 瞬時に特定方向の空間に送信波を放射
    し、反射波を受信するフェイズドアレイアンテナと、フ
    ェイズドアレイアンテナモジュールの位相制御により、
    上記フェイズドアレイアンテナのビームの指向を制御す
    るビーム制御器と、送信波を発生する励振機と、上記フ
    ェイズドアレイアンテナへ送信部から信号を供給し、受
    信信号を受信検波部へ供給するサーキュレータと、受信
    信号をディジタルビデオ受信信号へと変換する受信機
    と、目標の距離を決定するレンジビン数算出器と、目標
    の速度を決定するドップラビン数算出器と、上記レンジ
    ビン数算出器とドップラビン数算出器を有する目標検出
    器と、上記ディジタルビデオ受信信号からレンジエラー
    を計算する距離誤差検出器と、上記ディジタルビデオ受
    信信号からドップラエラーを計算する速度誤差検出器
    と、上記ディジタルビデオ受信信号のモノパルス和チャ
    ンネルとモノパルス差チャンネルから、モノパルス比の
    実部であるアングルエラーと、モノパルス比の虚部であ
    るエクステント(複数目標の角度方向の広がり)を計算
    する角度誤差検出器と、アンテナビーム内の複数目標の
    存在を判定する複数目標検出器と、上記距離誤差検出
    器、速度誤差検出器、角度誤差検出器及び複数目標検出
    器を有する追尾誤差検出器と、信号処理により得られた
    目標の情報を処理し上記励振機へ制御信号を送り、アン
    テナビーム内に複数目標が検出された場合、RAM処理
    への遷移命令を自動で上記目標検出器へ送り、単一目標
    追尾時に、RAM処理での出力波形を用い、アンテナビ
    ーム内で分離された複数目標に対してアンテナビーム内
    に存在している間は追尾処理を継続するための機能を有
    し、同時に複数目標の脅威度判定を行う機能を有し、R
    AM処理にてアンテナビーム内の複数目標を分離できな
    かった場合には、アンテナビーム内に1目標だけが存在
    するようなビーム指向角度データをビーム制御器へ送る
    機能を有するデータ処理器と、上記目標検出器、追尾誤
    差検出器及びデータ処理器を有する信号処理器と、上記
    データ処理器から出力される目標情報を表示する表示器
    とを備えたことを特徴とする、モノパルスレーダ装置。
  7. 【請求項7】 瞬時に特定方向の空間に送信波を放射
    し、反射波を受信するフェイズドアレイアンテナと、フ
    ェイズドアレイアンテナモジュールの位相制御により、
    上記フェイズドアレイアンテナのビームの指向を制御す
    るビーム制御器と、送信波を発生する励振機と、上記フ
    ェイズドアレイアンテナへ送信部から信号を供給し、受
    信信号を受信検波部へ供給するサーキュレータと、受信
    信号をディジタルビデオ受信信号へと変換する受信機
    と、目標の距離を決定するレンジビン数算出器と、目標
    の速度を決定するドップラビン数算出器と、上記レンジ
    ビン数算出器とドップラビン数算出器を有する目標検出
    器と、上記ディジタルビデオ受信信号からレンジエラー
    を計算する距離誤差検出器と、上記ディジタルビデオ受
    信信号からドップラエラーを計算する速度誤差検出器
    と、上記ディジタルビデオ受信信号のモノパルス和チャ
    ンネルとモノパルス差チャンネルから、モノパルス比の
    実部であるアングルエラーと、モノパルス比の虚部であ
    るエクステントを計算する角度誤差検出器と、アンテナ
    ビーム内の複数目標の存在を判定する複数目標検出器
    と、上記距離誤差検出器、速度誤差検出器、角度誤差検
    出器及び複数目標検出器を有する追尾誤差検出器と、信
    号処理により得られた目標の情報を処理し上記励振機へ
    制御信号を送り、ビーム指向角度データを上記ビーム制
    御器へ送り、複数目標が検出された場合、自動でRAM
    処理への遷移命令を上記目標検出器へ送り、又、多目標
    追尾時に、RAM処理での出力波形を用いてアンテナビ
    ーム内に検出された複数目標をそれぞれ新しい目標とし
    て登録し、これらの目標にも時分割のビームの割り当て
    を行い追尾を実行する機能をもち、RAM処理にてアン
    テナビーム内の複数目標を分離できなかった場合には、
    アンテナビーム内に1目標だけが存在するようなビーム
    指向角度データをビーム制御器へ送る機能を有するデー
    タ処理器と、上記目標検出器、追尾誤差検出器及びデー
    タ処理器を有する信号処理器と、上記データ処理器から
    出力される目標情報を表示する表示器とを備えたことを
    特徴とする、モノパルスレーダ装置。
  8. 【請求項8】 瞬時に特定方向の空間に送信波を放射
    し、反射波を受信するフェイズドアレイアンテナと、フ
    ェイズドアレイアンテナモジュールの位相制御により、
    上記フェイズドアレイアンテナのビームの指向を制御す
    るビーム制御器と、送信波を発生する励振機と、上記フ
    ェイズドアレイアンテナへ送信部から信号を供給し、受
    信信号を受信検波部へ供給するサーキュレータと、受信
    信号をディジタルビデオ受信信号へと変換する受信機
    と、目標の距離を決定するレンジビン数算出器と、目標
    の速度を決定するドップラビン数算出器と、上記レンジ
    ビン数算出器とドップラビン数算出器を有する目標検出
    器と、上記ディジタルビデオ受信信号からレンジエラー
    を計算する距離誤差検出器と、上記ディジタルビデオ受
    信信号からドップラエラーを計算する速度誤差検出器
    と、上記ディジタルビデオ受信信号のモノパルス和チャ
    ンネルとモノパルス差チャンネルから、モノパルス比の
    実部であるアングルエラーと、モノパルス比の虚部であ
    るエクステントを計算する角度誤差検出器と、アンテナ
    ビーム内の複数目標の存在を判定する複数目標検出器
    と、上記距離誤差検出器、速度誤差検出器、角度誤差検
    出器及び複数目標検出器を有する追尾誤差検出器と、信
    号処理により得られた目標の情報を処理し上記励振機へ
    制御信号を送り、複数目標が検出された場合、自動でR
    AM処理への遷移命令を上記目標検出器へ送り、又、多
    目標追尾時に、RAM処理での出力波形を用い、アンテ
    ナビーム内に分離された複数目標に対してアンテナビー
    ム内に存在している間は追尾処理を継続し、目標がアン
    テナビーム外に移動した場合には新目標として登録して
    時分割のビームの割り当てを行う機能を有し、RAM処
    理にてアンテナビーム内の複数目標を分離できなかった
    場合には、アンテナビーム内に1目標だけが存在するよ
    うなビーム指向角度データをビーム制御器へ送る機能を
    有するデータ処理器と、上記目標検出器、追尾誤差検出
    器及びデータ処理器を有する信号処理器と、上記データ
    処理器から出力される目標情報を表示する表示器とを備
    えたことを特徴とする、モノパルスレーダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999034234A1 (fr) * 1997-12-25 1999-07-08 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Radar
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