JPH07113574A - 水で軟らかくした粘土のような半流動体から固体までの濃縮乾燥が可能な遠心エバポレーター - Google Patents
水で軟らかくした粘土のような半流動体から固体までの濃縮乾燥が可能な遠心エバポレーターInfo
- Publication number
- JPH07113574A JPH07113574A JP29111493A JP29111493A JPH07113574A JP H07113574 A JPH07113574 A JP H07113574A JP 29111493 A JP29111493 A JP 29111493A JP 29111493 A JP29111493 A JP 29111493A JP H07113574 A JPH07113574 A JP H07113574A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vessel
- semifluid
- drying
- vacuum vessel
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】資料が水で軟らかくした粘土のような半流動体
や、粉体であったり、顆粒状のものであったり、或いは
動植物体を細かく破砕したものなどであっても、均一、
かつ、速やかに乾燥することができる。また動植物の標
本作製等、資料の原形を止めたままの乾燥にも利用でき
る。 【構成】真空槽(1)、または真空槽を支えるフラン
ジ、或いは上面板等(2)に、回転可能な支え軸(3)
をもうけ、真空槽を水平から垂直にまで90°以内の自
由な位置に傾けることができるようにし、円筒状、或い
は広口瓶状の容器(7)を装着したローター(8)を、
モーター(12)によって低速回転をするようにした遠
心エバポレーター。
や、粉体であったり、顆粒状のものであったり、或いは
動植物体を細かく破砕したものなどであっても、均一、
かつ、速やかに乾燥することができる。また動植物の標
本作製等、資料の原形を止めたままの乾燥にも利用でき
る。 【構成】真空槽(1)、または真空槽を支えるフラン
ジ、或いは上面板等(2)に、回転可能な支え軸(3)
をもうけ、真空槽を水平から垂直にまで90°以内の自
由な位置に傾けることができるようにし、円筒状、或い
は広口瓶状の容器(7)を装着したローター(8)を、
モーター(12)によって低速回転をするようにした遠
心エバポレーター。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は遠心エバポレーターに
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】遠心エバポレーターは試験管を回転させ
ることにより、遠心力によって資料溶媒の泡立ちや、突
沸を押さえながら、槽内の空気を真空ポンプによって排
出し、比較的低温下で資料の濃縮、乾燥を行なうもので
ある。したがつて、その対象物は液体であり水で軟らか
くした粘土のような半流動体や固体を扱うことはできな
かった。一方、凍結乾燥機といわれているものは、対象
物が多くの場合固体であり、通常、凍結状態にある資料
を静置したまま、槽内を減圧して乾燥するものである。
しかし、その対対象物が、粉体であったり、顆粒状のも
のであったり、或いは動植物体を細かく破砕したものな
どは、静置したまま減圧しても、資料の表面から乾燥
し、その内部までは乾燥しにくく、乾燥状態を平均化す
ることが困難であった。また、上記のような、水で軟ら
かくした粘土のような半流動体は扱うことができなかっ
た。
ることにより、遠心力によって資料溶媒の泡立ちや、突
沸を押さえながら、槽内の空気を真空ポンプによって排
出し、比較的低温下で資料の濃縮、乾燥を行なうもので
ある。したがつて、その対象物は液体であり水で軟らか
くした粘土のような半流動体や固体を扱うことはできな
かった。一方、凍結乾燥機といわれているものは、対象
物が多くの場合固体であり、通常、凍結状態にある資料
を静置したまま、槽内を減圧して乾燥するものである。
しかし、その対対象物が、粉体であったり、顆粒状のも
のであったり、或いは動植物体を細かく破砕したものな
どは、静置したまま減圧しても、資料の表面から乾燥
し、その内部までは乾燥しにくく、乾燥状態を平均化す
ることが困難であった。また、上記のような、水で軟ら
かくした粘土のような半流動体は扱うことができなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
遠心エバポレーター、或いは凍結乾燥機の問題点を克服
し、水で軟らかくした粘土のような半流動体や、粉体、
顆粒状、動植物体を破砕したもの、或いは、その他の固
体を不均一なく乾燥するためのものである。
遠心エバポレーター、或いは凍結乾燥機の問題点を克服
し、水で軟らかくした粘土のような半流動体や、粉体、
顆粒状、動植物体を破砕したもの、或いは、その他の固
体を不均一なく乾燥するためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】真空槽(1)、または真
空槽を支えるフランジ、或いは上面板等(2)に、回転
可能な支え軸(3)をもうけ、真空槽を水平から垂直に
まで90°以内の自由な位置に傾けることができるよう
にし、円筒状、或いは広口瓶状の容器(7)を装着した
ローター(8)を、モーター(12)によって低速回転
をするようにした遠心エバポレーター。
空槽を支えるフランジ、或いは上面板等(2)に、回転
可能な支え軸(3)をもうけ、真空槽を水平から垂直に
まで90°以内の自由な位置に傾けることができるよう
にし、円筒状、或いは広口瓶状の容器(7)を装着した
ローター(8)を、モーター(12)によって低速回転
をするようにした遠心エバポレーター。
【0005】
【作用】最初、真空槽(1)を水平にしたまま容器
(7)に資料を入れ、蓋をしたのち真空槽を垂直、もし
くは斜めに傾け、真空ポンプによって減圧しながらロー
ター(8)を低速回転させる。資料は、真空槽の傾き具
合によって様子を異にするが、例えば垂直に近い状態に
傾けた場合は、資料が容器の内壁に添ってもち上げら
れ、次に落下する。このため、資料の表面は常に変化
し、乾燥は均一化される。乾燥が終わったならば、真空
槽を水平にもどし、資料を取り出す。場合により、容器
内の底に残った資料は、真空槽を再び垂直に傾けること
にって取出しやすくなる。
(7)に資料を入れ、蓋をしたのち真空槽を垂直、もし
くは斜めに傾け、真空ポンプによって減圧しながらロー
ター(8)を低速回転させる。資料は、真空槽の傾き具
合によって様子を異にするが、例えば垂直に近い状態に
傾けた場合は、資料が容器の内壁に添ってもち上げら
れ、次に落下する。このため、資料の表面は常に変化
し、乾燥は均一化される。乾燥が終わったならば、真空
槽を水平にもどし、資料を取り出す。場合により、容器
内の底に残った資料は、真空槽を再び垂直に傾けること
にって取出しやすくなる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (イ)真空槽(1)、または真空槽を支えるフランジ、
或いは上面板(2)に、回転可能な支え軸(3)をもう
け、真空槽を水平から垂直にまで90°以内の自由な位
置に傾けることができるようにし、Oリング(4)を装
着した蓋(5)をし、バンドヒーター(6)を内蔵し、
円筒状、或いは広口瓶状の容器(7)を装着したロータ
ー(8)を、ブラシホルダー(9)からブラシ(1
0),スリップリング(11)を通してヒーターに通電
しながら、モーター(12)によって低速回転をさせ
る。 (ロ)本発明は以上のような構造よりなりこれを使用す
るときは、最初、真空槽(1)を水平にしたまま容器
(7)に資料を入れ、蓋をしたのち真空槽を水平のま
ま、あるいは垂直、もしくは斜めに傾けて、真空ポンプ
によって減圧しながらローター(8)を12〜40rp
m程度に低速回転させる。 (ハ)資料が顆粒状や粉体の場合には、資料は容器の内
壁に添って持ち上げられ、次に落下する。このため、資
料の表面は常に変化し、乾燥は均一化される。乾燥が終
わったならば、真空槽を水平にもどし、蓋をあけて資料
を取り出す。場合により、容器内の底に残った資料は、
真空槽を再び垂直に傾けることにって取出しやすくな
る。 (ニ)比重の重い砂などは、容器に邪魔板を付けること
により容易に上方に持ち上げられる。 (ホ)固まりやすいおからなどは、容器前部より、高速
回転する羽根状のカッターを挿入して、ボール状に固ま
る資料を粉砕することにより、乾燥は均一化させる。 (ヘ)真空槽を水平にし、資料を入れてそのまま、毎分
5回転程度の緩やかな回転を与えながら減圧すれば、資
料には大きな力は加わらず、ほとんど静置に近い状態で
乾燥する。これは資料をこわさず、原形をとどめたまま
の乾燥が必要な場合に有効である。動植物の標本作製、
歴史学や考古学上の湿った古文書や出土品の管理、犯罪
捜査に必要な濡れた衣服や手帳等の遺留品の速やかな乾
燥に利用できる。なお、この場合の緩やかな回転はヒー
ターの効果を均等にするためである。また、この場合は
ローターを円盤状にして、ヒーターをローターに内蔵さ
せず、別個に真空槽内に設置してもよい。 (ヘ)資料によって、ローターか、または容器のどちら
かに蓋が必要な場合もあり、全く必要としない場合もあ
る。図2ではこの蓋は省略してある。
或いは上面板(2)に、回転可能な支え軸(3)をもう
け、真空槽を水平から垂直にまで90°以内の自由な位
置に傾けることができるようにし、Oリング(4)を装
着した蓋(5)をし、バンドヒーター(6)を内蔵し、
円筒状、或いは広口瓶状の容器(7)を装着したロータ
ー(8)を、ブラシホルダー(9)からブラシ(1
0),スリップリング(11)を通してヒーターに通電
しながら、モーター(12)によって低速回転をさせ
る。 (ロ)本発明は以上のような構造よりなりこれを使用す
るときは、最初、真空槽(1)を水平にしたまま容器
(7)に資料を入れ、蓋をしたのち真空槽を水平のま
ま、あるいは垂直、もしくは斜めに傾けて、真空ポンプ
によって減圧しながらローター(8)を12〜40rp
m程度に低速回転させる。 (ハ)資料が顆粒状や粉体の場合には、資料は容器の内
壁に添って持ち上げられ、次に落下する。このため、資
料の表面は常に変化し、乾燥は均一化される。乾燥が終
わったならば、真空槽を水平にもどし、蓋をあけて資料
を取り出す。場合により、容器内の底に残った資料は、
真空槽を再び垂直に傾けることにって取出しやすくな
る。 (ニ)比重の重い砂などは、容器に邪魔板を付けること
により容易に上方に持ち上げられる。 (ホ)固まりやすいおからなどは、容器前部より、高速
回転する羽根状のカッターを挿入して、ボール状に固ま
る資料を粉砕することにより、乾燥は均一化させる。 (ヘ)真空槽を水平にし、資料を入れてそのまま、毎分
5回転程度の緩やかな回転を与えながら減圧すれば、資
料には大きな力は加わらず、ほとんど静置に近い状態で
乾燥する。これは資料をこわさず、原形をとどめたまま
の乾燥が必要な場合に有効である。動植物の標本作製、
歴史学や考古学上の湿った古文書や出土品の管理、犯罪
捜査に必要な濡れた衣服や手帳等の遺留品の速やかな乾
燥に利用できる。なお、この場合の緩やかな回転はヒー
ターの効果を均等にするためである。また、この場合は
ローターを円盤状にして、ヒーターをローターに内蔵さ
せず、別個に真空槽内に設置してもよい。 (ヘ)資料によって、ローターか、または容器のどちら
かに蓋が必要な場合もあり、全く必要としない場合もあ
る。図2ではこの蓋は省略してある。
【0007】
【発明の効果】資料が水で軟らかくした粘土のような半
流動体や、粉体であったり、顆粒状のものであったり、
或いは動植物体を細かく破砕したものなどであっても、
均一、かつ、速やかに乾燥することができる。また動植
物の標本作製等、資料の原形を止めたままの乾燥にも利
用できる。
流動体や、粉体であったり、顆粒状のものであったり、
或いは動植物体を細かく破砕したものなどであっても、
均一、かつ、速やかに乾燥することができる。また動植
物の標本作製等、資料の原形を止めたままの乾燥にも利
用できる。
【図1】本発明によるエバポレーターの斜視図である。
【図2】本発明によるエバポレーターの側面からの一部
断面図である。
断面図である。
1、 眞空槽 2. 上面板 3. 支え軸 4. Oリング 5. 蓋 6. ヒーター 7. 容器 8. ローター 9. ブラシホルダー 10. ブラシ 11. スリップリング 12. モーター 13. ゴムリング 14. 排気孔
Claims (1)
- 【請求項1】真空槽(1)、または真空槽を支えるフラ
ンジ、或いは上面板等(2)に、回転可能な支え軸
(3)をもうけ、真空槽を水平から垂直にまで90°以
内の自由な位置に傾けることができるようにし、円筒
状、或いは広口瓶状の容器(7)を装着したローター
(8)を、モーター(12)によって低速回転をするよ
うにした遠心エバポレーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29111493A JPH07113574A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 水で軟らかくした粘土のような半流動体から固体までの濃縮乾燥が可能な遠心エバポレーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29111493A JPH07113574A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 水で軟らかくした粘土のような半流動体から固体までの濃縮乾燥が可能な遠心エバポレーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07113574A true JPH07113574A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17764643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29111493A Pending JPH07113574A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 水で軟らかくした粘土のような半流動体から固体までの濃縮乾燥が可能な遠心エバポレーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07113574A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107796180A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-03-13 | 蚌埠市朗辰化工设备有限公司 | 一种稳定性好的大型离心设备 |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP29111493A patent/JPH07113574A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107796180A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-03-13 | 蚌埠市朗辰化工设备有限公司 | 一种稳定性好的大型离心设备 |
CN107796180B (zh) * | 2017-11-29 | 2023-08-18 | 蚌埠市朗辰化工设备有限公司 | 一种稳定性好的大型离心设备 |
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