JPH07113418A - 車両用軸受装置およびその製造方法 - Google Patents

車両用軸受装置およびその製造方法

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JPH07113418A
JPH07113418A JP25997493A JP25997493A JPH07113418A JP H07113418 A JPH07113418 A JP H07113418A JP 25997493 A JP25997493 A JP 25997493A JP 25997493 A JP25997493 A JP 25997493A JP H07113418 A JPH07113418 A JP H07113418A
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JP
Japan
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axle shaft
inner race
bearing device
vehicle
molding material
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JP25997493A
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Masayuki Sumiyoshi
正行 住吉
Keisuke Tamura
啓介 田村
Shin Miyazaki
慎 宮嵜
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常に適正な軸受性能が得られるとともに、組
付けと同時に車速検出用のセンサロータを設けることが
できるようにする。 【構成】 回転トルク測定装置58によりハウジング1
4を回転させてその回転トルクを測定しながら、押付荷
重制御装置60によりインナレース20を所定の押付荷
重で押し付け、アクスルシャフト16の軸部18の外周
面およびインナレース20の内周面に形成された環状溝
36,38内に成形材料を充填するとともに、成形型8
2に形成された車速検出用のセンサロータに対応するロ
ータ空間80内にも成形材料を充填し、その成形材料に
よりアクスルシャフト16とインナレース20とを一体
的に結合すると同時にセンサロータを成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用軸受装置に係り、
特に、常に適正な軸受性能が得られるとともに、組付け
と同時に車速検出用のセンサロータを設けることができ
る車両用軸受装置およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 (a)内周部に一対の外側軌道面が軸方向の外向きに設
けられた円筒形状のハウジングと、(b)車輪が取り付
けられるフランジと、前記ハウジング内に位置させられ
る軸部とを一体に備えているとともに、前記一対の外側
軌道面のうち前記フランジ側に位置する一方の外側軌道
面との間で転動体を保持するアクスルシャフトと、
(c)そのアクスルシャフトの軸部の外側に嵌合される
とともに、前記一対の外側軌道面の他方との間で転動体
を保持するインナレースとを有し、前記ハウジングを介
して車体に一体的に取り付けられる車両用軸受装置が知
られている。このような車両用軸受装置において、上記
インナレースはアクスルシャフトの軸部先端に螺合され
るロックナットにより抜け止めされているが、上記各部
品の寸法誤差などで軸方向にがたつきが存在すると、振
動や軸振れ、異音等が発生するとともに寿命が著しく損
なわれるため、上記ロックナットを所定の締付けトルク
で締め付けることにより、軸方向の隙間や与圧を調整し
ているのが普通である。実開昭62−170363号公
報に記載の車両用軸受装置はその一例である。また、か
かる公報に記載の装置は、車速検出用のセンサロータを
上記ロックナットや座金などの構成部品に一体に加工
し、部品点数の低減を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにロックナットの締付けトルクで軸受装置の与圧を
調整した場合には、ねじの精度やねじ表面の潤滑状態な
どでロックナット締付け時における軸方向の推力、すな
わち軸受装置の与圧が変動し、回転抵抗による起動トル
クや回転トルクなどの軸受性能がばらついて完成品の品
質管理が困難であるとともに、充分な寿命が得られない
ことがある。また、ロックナットの緩み止めのため、ナ
ット締結後にナットの一部をかしめたり、割りピンを打
ち込んだりしなければならず、組付工数や多くてコスト
高となる。更に、車速検出用のセンサロータを上記ロッ
クナット等の部品に一体に設ける場合、予め別工程でセ
ンサロータを加工する必要があるため、この点でも製造
コストが増大するとともに、部品の種類が増加してその
保管や管理が面倒になる。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、常に適正な軸受性能
が得られるとともに、組付けと同時に車速検出用のセン
サロータを設けることができるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するために、第1発明は、前記(a)ハウジングと、
(b)アクスルシャフトと、(c)インナレースとを有
し、前記ハウジングを介して車体に一体的に取り付けら
れる車両用軸受装置であって、前記インナレースは、所
定の押付荷重で前記アクスルシャフトの軸方向へ相対的
に押し付けられた状態でそのインナレースとアクスルシ
ャフトの軸部とに跨がって設けられた成形材料により、
そのアクスルシャフトに相対移動不能に結合されている
ことを特徴とする。
【0006】
【第1発明の作用および効果】このような車両用軸受装
置においては、所定の押付荷重でアクスルシャフトとイ
ンナレースとを軸方向に押し付けた状態で、そのインナ
レースとアクスルシャフトの軸部とに跨がって設けられ
た成形材料により、それ等のインナレースとアクスルシ
ャフトとが相対移動不能に結合されているため、上記押
付荷重に対応する略一定の与圧が付与されることにな
り、常に所望する軸受性能が得られるようになる。ま
た、成形材料によってインナレースとアクスルシャフト
とを一体的に結合しているため、ロックナットを用いて
与圧を付与するとともに、そのロックナットの緩み止め
を行う場合に比較して、部品点数や製造工数が少なくな
り、製造コストを低減できる。ロックナット等を用意す
る必要がないため、その保管や管理なども不要となる。
【0007】
【課題を解決するための第2の手段】第2発明は、上記
第1発明の車両用軸受装置において、前記成形材料が車
速検出用のセンサロータを一体に構成していることを特
徴とする。
【0008】
【第2発明の作用および効果】このような車両用軸受装
置においては、前記インナレースとアクスルシャフトと
を一体的に結合している成形材料が、車速検出用のセン
サロータを一体に構成しているため、前記第1発明の効
果に加えて、センサロータを加工したり組み付けたりす
る工程が不要となり、センサロータを備えた車両用軸受
装置の製造コストを大幅に低減できるとともに、センサ
ロータを別個に用意する必要がないためその保管や管理
などが不要となる。
【0009】
【課題を解決するための第3の手段】第3発明は、前記
第1発明の車両用軸受装置の製造方法であって、(a)
前記一方の外側軌道面との間に転動体を介在させて前記
ハウジングと前記アクスルシャフトとを組み付けるとと
もに、そのハウジングの他方の外側軌道面との間に転動
体を介在させてそのアクスルシャフトの軸部に前記イン
ナレースを嵌合する組付工程と、(b)前記インナレー
スを前記アクスルシャフトの軸方向へ相対的に所定の押
付荷重で押し付ける押付工程と、(c)その押付工程で
前記インナレースと前記アクスルシャフトとを軸方向へ
相対的に押し付けた状態で、そのインナレースとアクス
ルシャフトの軸部とに跨がって形成される結合空間内に
前記成形材料を充填し、それ等を相対移動不能に結合す
る結合工程とを有することを特徴とする。
【0010】
【第3発明の作用および効果】このような車両用軸受装
置の製造方法によれば、所定の押付荷重でアクスルシャ
フトとインナレースとを軸方向に押し付けた状態で、そ
のインナレースとアクスルシャフトの軸部とに跨がって
形成される結合空間内に成形材料を充填し、それ等のイ
ンナレースとアクスルシャフトとを相対移動不能に結合
するため、車両用軸受装置は上記押付荷重に対応する略
一定の与圧が付与された状態で組み付けられることにな
り、第1発明と同様の効果が得られる。
【0011】
【課題を解決するための第4の手段】第4発明は、上記
第3発明の結合工程において、前記結合空間に連通して
所定の成形型に設けられた車速検出用のセンサロータを
成形するためのロータ空間内にも前記成形材料を充填
し、そのセンサロータを同時に成形するものである。
【0012】
【第4発明の作用および効果】すなわち、この第4発明
は前記第2発明の車両用軸受装置を好適に製造できる製
造方法に関するもので、前記第3発明の結合工程におい
て、インナレースとアクスルシャフトの軸部とに跨がっ
て形成される結合空間内に成形材料を充填するととも
に、その結合空間に連通して設けられたロータ空間内に
も成形材料を充填し、インナレースとアクスルシャフト
との結合と同時に車速検出用のセンサロータを成形する
ようにしたのであり、第2発明と同様の効果が得られ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例である遊動輪用
の車両用軸受装置10の断面図である。この車両用軸受
装置10は、フランジ12を介して車体に取り付けられ
る円筒形状のハウジング14と、車輪が取り付けられる
アクスルシャフト16と、そのアクスルシャフト16の
軸部18の外側に圧入されたインナレース20とを備
え、複列アンギュラ玉軸受を構成している。ハウジング
14の内周部には、軸方向の外向きに一対の外側軌道面
22,24が設けられている一方、アクスルシャフト1
6およびインナレース20にはそれぞれ内側軌道面2
6,28が設けられており、それ等の外側軌道面22,
24と内側軌道面26,28との間には、それぞれ図示
しない保持器に組み込まれた転動体としての複数の剛球
30,32が介在させられている。それ等の剛球30,
32の転動部分はグリース等の潤滑油剤で潤滑されると
ともに、アクスルシャフト16とハウジング14との間
にはオイルシール33が設けられている。アクスルシャ
フト16は、上記軸部18と一体にフランジ34を備え
ており、そのフランジ34に車輪が取り付けられるよう
になっている。
【0014】上記アクスルシャフト16の軸部18の外
周面およびインナレース20の内周面には、組付状態に
おいて略一致する位置にそれぞれ環状溝36,38が設
けられている。軸部18には、その先端側から軸心上に
有底穴40が設けられているとともに、その有底穴40
には、図1のII−II断面部分を示す図2から明らかなよ
うに放射状に複数の連通孔42が形成され、上記環状溝
36に開口している。そして、上記インナレース20
は、アクスルシャフト16の軸方向に所定の押付荷重で
押し付けられた状態で、軸部18の有底穴40に供給さ
れた成形材料44が連通孔42を経て環状溝36,38
内に充填されることにより、そのアクスルシャフト16
に相対移動不能に結合されている。本実施例では連通孔
42が4本設けられているが、この数や太さは成形材料
44の粘性や充填速度などを考慮して適宜定められる。
上記環状溝36,38は、アクスルシャフト16とイン
ナレース20とに跨がって結合空間を形成している。ま
た、軸部18の先端部には、外周部にパルス歯列46を
有する車速検出用のセンサロータ48が上記成形材料4
4にて一体に設けられており、ブラケット50を介して
ハウジング14に位置固定に配設される電磁ピック52
により、アクスルシャフト16の回転速度が検出される
ようになっている。上記成形材料44としては、電磁ピ
ック52によってパルス歯列46を検出できるように、
例えば鉄粉などの透磁率の高い磁性材料を混入した合成
樹脂材料が好適に用いられる。
【0015】かかる車両用軸受装置10の製造に際して
は、先ず、一方の外側軌道面22と内側軌道面26との
間に剛球30を介在させてハウジング14とアクスルシ
ャフト16とを組み付けるとともに、他方の外側軌道面
24と内側軌道面28との間に剛球32を介在させてア
クスルシャフト16の軸部18にインナレース20を圧
入する。これが組付工程であり、作業者の手作業或いは
自動組付装置などを用いて行われる。図3は、このよう
に一体的に組み付けられた組付体54を、与圧調整射出
装置55にセットした状態である。なお、この組付工程
でグリース等の潤滑油剤が塗布される。
【0016】上記与圧調整射出装置55は、アクスルシ
ャフト16のフランジ34側を把持して位置決めする位
置決めチャック56と、回転トルク測定装置58と、押
付荷重制御装置60と、押込量検出装置62と、射出成
形装置64と、コントローラ66とを備えている。回転
トルク測定装置58は、前記ハウジング14の外周面に
押圧されてハウジング14と共に回転する回転体68
と、その回転体68を回転駆動するモータ70と、その
モータ70と回転体68との間に配設されたトルクセン
サ72とを備えて構成され、モータ70はコントローラ
66から出力される駆動信号に従って駆動制御されると
ともに、トルクセンサ72によって検出された回転トル
クTを表す信号はコントローラ66に供給される。な
お、図では回転トルク測定装置58がフランジ12と干
渉するが、実際には干渉しないように配設される。押付
荷重制御装置60は、押付治具74を介してインナレー
ス20をアクスルシャフト16の軸方向へ押し付けるエ
アシリンダ76と、その押付荷重Fを測定するロードセ
ル等の荷重検出センサ78とを備えており、エアシリン
ダ76のピストンの突き出し引き込み駆動やエア圧調整
はコントローラ66によって制御されるとともに、荷重
検出センサ78によって検出された押付荷重Fを表す信
号はコントローラ66に供給される。エアシリンダ76
は、インナレース20を周方向において略均等に押し付
けるように必要に応じて複数設けられる。また、上記荷
重検出センサ78を設ける代わりに、エアシリンダ76
のエア圧を検出して押付荷重Fを求めることもできる。
押込量検出装置62は、上記押付治具74またはエアシ
リンダ76のピストンの変位から押込量Lを測定するも
ので、その押込量Lを表す信号をコントローラ66に供
給する。射出成形装置64は、前記センサロータ48に
対応するロータ空間80を前記軸部18の先端面との間
に形成する成形型82と、その成形型82の注入口84
から成形材料44を注入する射出装置86とを備えてお
り、射出装置86はコントローラ66から出力される駆
動信号に従って注入口84に押圧されるとともに成形材
料44を射出する。
【0017】コントローラ66は、CPU,RAM,R
OM,入出力インタフェース回路等を有するマイクロコ
ンピュータを備えて構成されており、RAMの一時記憶
機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに
従って信号処理を行う。図4は、かかるコントローラ6
6によって行われる信号処理の一例を説明するフローチ
ャートで、ステップS1では、押付荷重制御装置60の
エアシリンダ76に圧力エアを供給してインナレース2
0を押圧するとともに、回転トルク測定装置58のモー
タ70を回転駆動する。ステップS2では、エアシリン
ダ76のエア圧上昇に伴って変化する回転トルクTの押
込量Lに対する変化割合ΔT/ΔLを、トルクセンサ7
2および押込量検出装置62の出力信号に基づいて算出
し、ステップS3では、今回の変化割合ΔTn /ΔLn
と前回の変化割合ΔTn-1 /ΔL n-1 とを比較して、今
回の変化割合ΔTn /ΔLn が前回の変化割合ΔTn-1
/ΔLn-1 に一定値αを加えた値より大きいか否かを判
断する。そして、ステップS3の判断がYESとなるま
で所定のサイクルタイムでステップS2およびS3を繰
り返し実行し、ステップS3の判断がYESになると、
ステップS4において、前記モータ70の回転を停止す
るとともに、押込量検出装置62の出力信号に基づいて
その時の押込量Lから更に予め定められた一定の押込量
Lo だけインナレース20を押し込み、その状態でエア
シリンダ76に対する圧力エアの供給を停止、或いはそ
のエア圧を維持するようにエア圧制御を行い、その時の
インナレース20に対する押付荷重Fo を維持する。な
お、ステップS5において射出圧力に異常等がないよう
に圧力値管理を行う場合には、ステップS4でモータ7
0の回転を停止することなく、回転トルクTを測定しな
がらステップS5を実行するようにしても良い。
【0018】ここで、回転トルクTは組付体54の軸方
向の隙間に対して図5に示すように変化し、軸方向の隙
間が正の範囲ではその回転トルクTの変化割合は小さい
が、軸方向の隙間が負になると、言い換えれば剛球3
0,32が外側軌道面22,24と内側軌道面26,2
8との間で挟圧され、各部に弾性変形が生じるようにな
ると、回転抵抗が大きくなって回転トルクTの変化割合
は大きくなる。軸方向の隙間は前記押込量Lに対応する
ため、回転トルクTの押込量Lに対する変化割合ΔT/
ΔLの変化から、軸方向の隙間が0となった位置を判断
できるのであり、前記ステップS3の判断がYESとな
った時が軸方向の隙間が正から負となった状態である。
前記一定値αは、軸方向の隙間が0の状態を境にして変
化する変化割合ΔT/ΔLの変化量や測定誤差などを考
慮して予め定められる。そして、その状態から所定の押
込量Lo だけインナレース20を押し込めば、軸方向の
がたつきによる振動や軸振れ,異音等の発生を防止しつ
つ、回転トルクTや起動トルクを比較的小さくでき、適
正な軸受性能が得られる。押込量Lo は、図5の回転ト
ルクTの変化特性などに基づいて、所望する軸受性能が
得られるように予め実験的に定められる。なお、軸方向
の隙間が負の状態における実際の変化割合ΔT/ΔL、
およびその時の回転トルクTに基づいて、所定の回転ト
ルクとなる押込量Lo を算出するようにしても良い。
【0019】図4に戻って、次のステップS5では、イ
ンナレース20が前記押付荷重Foで押し付けられた状
態で、射出装置86を成形型82に押圧し、その注入口
84から成形型82内に成形材料44を注入する。注入
された成形材料44は、軸部18に形成された有底穴4
0から複数の連通孔42を経て環状溝36,38内に充
填されるとともに、成形型82と軸部18の先端面との
間に形成されたロータ空間80内に充填される。そし
て、この成形材料44が硬化することにより、アクスル
シャフト16とインナレース20とが相対移動不能に結
合されると同時に、アクスルシャフト16の軸部18の
先端にセンサロータ48が一体的に設けられる。成形材
料44が硬化する所定時間が経過したら、射出装置86
を離間させるとともに、エア回路を切り換えてエアシリ
ンダ76のピストンを後退させ、押付治具74をインナ
レース20から離間させる。これにより、一連の処理を
終了しても良いが、本実施例ではステップS6を実行
し、回転トルク測定装置58のモータ70を回転駆動し
て回転トルクTが予め定められた許容範囲内、すなわち
許容最小回転トルクTmin 以上で且つ許容最大回転トル
クTmax 以下の範囲内か否かを判断し、その許容範囲内
でない時にはステップS7において異常ランプの点灯な
どで異常表示を行う。許容最小回転トルクTmin および
許容最大回転トルクTmax は、所望する軸受性能が得ら
れるように予め実験などにより定められる。上記ステッ
プS5は結合工程に相当し、その前の各ステップS1,
S2,S3,およびS4は押付工程に相当する。
【0020】このようにして製造された本実施例の車両
用軸受装置10によれば、所定の押付荷重Fo でインナ
レース20を軸方向に押し付けた状態で、そのインナレ
ース20とアクスルシャフト16の軸部18とに跨がっ
て形成される結合空間内、すなわち環状溝36,38内
に成形材料44を充填し、それ等のインナレース20と
アクスルシャフト16とを相対移動不能に結合するよう
にしているため、この車両用軸受装置10には上記押付
荷重Fo に対応して略一定の与圧が付与されることにな
り、常に所望する軸受性能が得られるようになる。特
に、本実施例では軸方向の隙間が0となる状態を変化割
合ΔT/ΔLの変化から判断し、その位置から押込量L
o だけインナレース20を押し込んだ位置で結合するよ
うにしているため、軸部18に対するインナレース20
の圧入抵抗のばらつきなどに拘らず、所望する軸受性能
が一層安定して得られるようになる。
【0021】また、成形材料44によってインナレース
20とアクスルシャフト16とを一体的に結合している
ため、従来のようにロックナットを用いて与圧を付与す
るとともに、そのロックナットの緩み止めを行う場合に
比較して、部品点数や製造工数が少なくなり、製造コス
トが低減される。ロックナット等を用意する必要がない
ため、その保管や管理なども不要となる。
【0022】また、本実施例では、前記環状溝36,3
8に成形材料44を充填する際に、成形型82と軸部1
8の先端面との間に形成されるロータ空間80にも成形
材料44が充填され、インナレース20とアクスルシャ
フト16との結合と同時に車速検出用のセンサロータ4
8が成形されるようになっているため、センサロータを
別工程で加工したり組み付けたりする場合に比較して製
造コストが大幅に低減されるとともに、センサロータを
別個に用意する必要がないためその保管や管理が不要と
なる。
【0023】なお、上記実施例では回転トルクTの押込
量Lに対する変化割合ΔT/ΔLの変化から軸方向の隙
間が0となった位置を判断しているが、軸方向の隙間変
化に対する押付荷重Fの変化割合も、図6に示すように
軸方向の隙間が負になると増加するため、前記ステップ
S2およびS3では、押付荷重Fの押込量Lに対する変
化割合ΔF/ΔLの変化から軸方向の隙間が0となった
位置を判断することも可能であり、その位置から押込量
Lo だけインナレース20を押し込んで成形材料44を
注入するようにしても良い。その場合には、押込荷重の
調整時にモータ70を回転駆動する必要はなく、ステッ
プS6で異常判定を行う場合だけモータ70を回転駆動
するようにすれば良い。前記実施例のように変化割合Δ
T/ΔLの変化から軸方向の隙間が0となった位置を判
断する場合には、押付荷重Fを検出する荷重検出センサ
78は必ずしも必要でない。
【0024】また、前記実施例ではステップS4に続い
て直ちにステップS5を実行するようになっていたが、
例えば図7に示すように、ステップS3の判断がYES
となった場合には、ステップS4−1においてモータ7
0を回転駆動したまま押込量Lo だけインナレース20
を押し込み、続くステップS4−2で前記ステップS6
と同様に回転トルクTが予め定められた許容範囲内か否
かを判断するようにしても良い。回転トルクTが許容範
囲内でない場合には、ステップS4−3でエアシリンダ
76に対する圧力エアの給排制御を行ってエア圧、すな
わち押付荷重Fを増減させ、回転トルクTが許容範囲内
となったら、ステップS4−4でモータ70の回転を停
止し、ステップS5以下を実行する。このようにすれ
ば、不良品の発生率を低減できる。上記ステップS4−
1,S4−2,およびS4−3は、前記ステップS1,
S2,S3と共に押付工程に相当する。
【0025】また、前記実施例では軸方向の隙間が0と
なる位置を判断して押込量Lo だけ押し込むようにして
いたが、車両用軸受装置10を構成している各部品の寸
法精度が高く、インナレース20の軸部18に対する圧
入抵抗のばらつき等が少ない場合には、例えば図8に示
すフローチャートに従って与圧調整射出制御を行うこと
もできる。図8のステップR1では、前記ステップS1
と同様に押付荷重制御装置60のエアシリンダ76に圧
力エアを供給してインナレース20を押圧するととも
に、回転トルク測定装置58のモータ70を回転駆動
し、ステップR2ではトルクセンサ72の出力信号に基
づいて回転トルクTを読み込む。そして、ステップR3
では読み込んだ回転トルクTが所定の設定範囲内か否か
を判断し、設定範囲内となったらステップR4でエアシ
リンダ76に対する圧力エアの供給を停止、或いはその
エア圧を維持するようにエア圧制御を行い、その時のイ
ンナレース20に対する押付荷重Fo を維持するととも
に、モータ70の回転を停止する。この場合の回転トル
クTの設定範囲、すなわち最小回転トルクTmin および
最大回転トルクTmax は、前記ステップS6における許
容範囲の値と同じであっても良いが、それよりも条件を
厳しくして設定範囲を狭くしても良い。回転トルクTが
設定範囲内となったら直ちにステップR6を実行し、前
記ステップS5と同様にして成形材料44を注入するこ
ともできるが、本実施例ではその前にステップR5を実
行し、上記押付荷重Fo が予め定められた所定の許容範
囲内、すなわち許容最小押付荷重Fmin 以上で且つ許容
最大押付荷重Fmax 以下の範囲内か否かを判断し、その
許容範囲内であればステップR6を実行するが、許容範
囲内でない時には成形材料44を注入することなくステ
ップR7において異常ランプの点灯などで異常表示を行
う。許容最小押付荷重Fmin および許容最大押付荷重F
max は、所望する軸受性能が得られるように予め実験な
どにより定められる。上記ステップR1,R2,R3,
およびR4は押付工程に相当し、ステップR6は結合工
程に相当する。なお、この実施例では押込量Lを検出す
る押込量検出装置62は必ずしも必要でないし、ステッ
プR5,R7を実行しない場合には押付荷重Fを検出す
る荷重検出センサ78も不要である。
【0026】上記図8の実施例では、回転トルクTに基
づいて押込荷重Fを調整し、調整後の押込荷重Fo が所
定の許容範囲内か否かによって異常判定を行うようにな
っていたが、押込荷重Fを所定の設定範囲内となるよう
に調整した後、調整後の回転トルクTo が所定の許容範
囲内か否かによって異常判定を行うようにしても良い。
その場合には、少なくとも異常判定時にモータ70を回
転駆動するようにすれば良く、異常判定を行わない場合
には回転トルク測定装置58は不要である。
【0027】また、前記実施例では電磁ピック52によ
って車速を検出する場合について説明したが、図9に示
すように一対の投光器および受光器を備えた光学式のエ
ンコーダ90を用いて車速を検出することも可能で、そ
の場合には、外周部に多数のスリット92が形成された
センサロータ94を用いるようにすれば良い。このよう
なセンサロータ94についても、前記成形材料44で一
体成形することが可能で、この場合には成形材料44と
して光を通さないアルミ,アルミ合金,スズ,スズ合
金,鉛,鉛合金などの低融点金属、或いは合成樹脂など
が用いられる。低融点の材料を用いるのは、軸受装置の
構成部品が熱で歪んだり金属組織が変化したりすること
を防止するためである。図9の(a)は軸心と平行な断
面図で、(b)はセンサロータ94を軸方向から見た図
である。その他の車速センサを用いる場合でも、その検
出原理に応じて成形材料44の材質やセンサロータの形
状は適宜選定され、例えば外周部にN極とS極とを交互
に配置したセンサロータを用いてホール素子や磁気抵抗
素子を用いて車速を検出する場合には、成形材料44と
して希土類プラスチックマグネット等の磁性材料を含む
合成樹脂を用いるとともに、ステッピングモータのロー
タ製作技術と同様にセンサロータの成形型に多数のコイ
ルから成る着磁機構を設け、磁場をかけながら成形材料
44を成形すれば良い。
【0028】また、前記実施例では遊動輪用の車両用軸
受装置10について説明したが、例えば図10に示すよ
うに、円筒形状の軸部100の内周部にスプライン10
2が設けられたアクスルシャフト104を有する駆動輪
用の車両用軸受装置にも本発明は適用可能である。この
場合には、軸部100の先端面との間にリング状のロー
タ空間108を形成する成形型110を用いるととも
に、軸部100に、そのロータ空間108と前記環状溝
36とを連通する複数の連通孔112を設けておけば良
い。図10は、アクスルシャフト104にインナレース
20を結合する前の状態で、軸部100の先端に成形型
110が配置された状態を示す断面図である。
【0029】また、前記実施例ではアクスルシャフト1
6の軸部18およびインナレース20にそれぞれ環状溝
36,38が設けられ、その内部に成形材料44が充填
されることにより一体的に結合されるようになっていた
が、図11に示すようにインナレース20側には周方向
において分断された複数の凹所120を設け、両者の相
対回転を確実に阻止するようにすることもできる。この
場合は、環状溝36および凹所120によって結合空間
が形成される。インナレース20側の環状溝38はその
ままで、軸部18側に周方向において分断された複数の
凹所を設けたり、環状溝36,38の側壁部や底部に凹
所を設けたりしても良い。
【0030】また、図12に示すように組付状態でイン
ナレース20の後端と略一致する位置において軸部18
のみに環状溝122を形成し、インナレース20の後端
面に押圧されるとともに軸部18との間にセンサロータ
に対応するロータ空間124を形成する成形型126を
用いて、その成形型126を介してインナレース20に
押付荷重を付与しつつ、環状溝122およびロータ空間
124内に成形材料44を充填するようにしても良い。
この場合は、環状溝122およびその近傍の成形型12
6内の空間が結合空間に相当する。
【0031】また、前記実施例のアクスルシャフト16
には内側軌道面26が一体に形成されていたが、図13
に示すようにインナレース20と同様なインナレース1
30を軸部132に配設したアクスルシャフト134を
用いることも可能である。ハウジング14の外側軌道面
22,24についても、それ等の軌道面が形成されたア
ウタレースをハウジングに一体的に設けるようにしても
良い。なお、図13は電磁ピック52が取り付けられた
ブラケット50が省略されている。
【0032】以上、本発明の幾つかの実施例を図面に基
づいて詳細に説明したが、本発明は更に別の態様で実施
することもできる。
【0033】例えば、前記実施例の車両用軸受装置10
は複列アンギュラ玉軸受にて構成されていたが、複列外
向き円すいころ軸受など他の軸受構成とすることも可能
である。
【0034】また、前記実施例の押付荷重制御装置60
はエアシリンダ76によってインナレース20を押圧す
るように構成されていたが、油圧シリンダを用いても良
いことは勿論、モータと送りねじによってピストンを強
制的に移動させるものなど、他の種々の押付手段を採用
できる。モータを用いた場合には、その回転数から前記
押込量Lを検出することも可能である。
【0035】また、前記実施例では成形材料44を射出
成形する際にはモータ70の回転を停止していたが、モ
ータ70を回転駆動して回転トルクTが所定の許容範囲
内か否かを監視しながら成形材料44を射出成形した
り、回転トルクTが所定の範囲内となるように押付荷重
Fを調整しながら成形材料44を射出成形したりするこ
ともできる。
【0036】また、前記実施例は何れも車速検出用のセ
ンサロータを備えていたが、センサロータを備えていな
い車両用軸受装置にも本発明は適用され得る。
【0037】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用軸受装置の断面
図である。
【図2】図1の車両用軸受装置の環状溝を示す図で、図
1のII−II断面部分を示す図である。
【図3】図1の車両用軸受装置のアクスルシャフトとイ
ンナレースとを与圧を調整しつつ一体的に結合する与圧
調整射出装置の構成を説明する図で、両者を結合する前
の軸受装置組付体をセットした状態である。
【図4】図3の与圧調整射出装置の作動を説明するフロ
ーチャートで、本発明の製造方法における押付工程およ
び結合工程の一実施例である。
【図5】図3の軸受装置組付体の軸方向隙間と回転トル
クTとの関係を示すグラフである。
【図6】図3の軸受装置組付体の軸方向隙間と押付荷重
Fとの関係を示すグラフである。
【図7】本発明の製造方法の他の実施例を説明するフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の製造方法の更に別の実施例を説明する
フローチャートである。
【図9】本発明の車両用軸受装置の他の実施例を示す図
である。
【図10】本発明の車両用軸受装置の更に別の実施例を
説明する図で、センサロータを成形する成形型が配置さ
れた状態を示す図である。
【図11】本発明の車両用軸受装置の更に別の実施例を
説明する断面図で、図2に対応する図である。
【図12】本発明の車両用軸受装置の更に別の実施例を
説明する図で、センサロータを成形する成形型が配置さ
れた状態を示す図である。
【図13】本発明の車両用軸受装置の更に別の実施例を
示す断面図である。
【符号の説明】
10:車両用軸受装置 14:ハウジング 16:アクスルシャフト 18:軸部 20:インナレース 30,32:剛球(転動体) 36,38:環状溝(結合空間) 44:成形材料 48:センサロータ 80:ロータ空間 82:成形型 94:センサロータ 104:アクスルシャフト 108:ロータ空間 110:成形型 120:凹所(結合空間) 122:環状溝(結合空間) 124:ロータ空間 126:成形型 132:軸部 134:アクスルシャフト ステップS1〜S4:押付工程 ステップS5:結合工程 ステップS4−1〜S4−3:押付工程 ステップR1〜R4:押付工程 ステップR6:結合工程

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周部に一対の外側軌道面が軸方向の外
    向きに設けられた円筒形状のハウジングと、 車輪が取り付けられるフランジと、前記ハウジング内に
    位置させられる軸部とを一体に備えているとともに、前
    記一対の外側軌道面のうち前記フランジ側に位置する一
    方の外側軌道面との間で転動体を保持するアクスルシャ
    フトと、 該アクスルシャフトの軸部の外側に嵌合されるととも
    に、前記一対の外側軌道面の他方との間で転動体を保持
    するインナレースとを有し、前記ハウジングを介して車
    体に一体的に取り付けられる車両用軸受装置であって、 前記インナレースは、所定の押付荷重で前記アクスルシ
    ャフトの軸方向へ相対的に押し付けられた状態で該イン
    ナレースと該アクスルシャフトの軸部とに跨がって設け
    られた成形材料により、該アクスルシャフトに相対移動
    不能に結合されていることを特徴とする車両用軸受装
    置。
  2. 【請求項2】 前記成形材料は、車速検出用のセンサロ
    ータを一体に構成している請求項1に記載の車両用軸受
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用軸受装置の製造
    方法であって、 前記一方の外側軌道面との間に転動体を介在させて前記
    ハウジングと前記アクスルシャフトとを組み付けるとと
    もに、該ハウジングの他方の外側軌道面との間に転動体
    を介在させて該アクスルシャフトの軸部に前記インナレ
    ースを嵌合する組付工程と、 前記インナレースを前記アクスルシャフトの軸方向へ相
    対的に所定の押付荷重で押し付ける押付工程と、 該押付工程で前記インナレースと前記アクスルシャフト
    とを軸方向へ相対的に押し付けた状態で、該インナレー
    スと該アクスルシャフトの軸部とに跨がって形成される
    結合空間内に前記成形材料を充填し、それ等を相対移動
    不能に結合する結合工程とを有することを特徴とする車
    両用軸受装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記結合工程は、前記結合空間に連通し
    て所定の成形型に設けられた車速検出用のセンサロータ
    を成形するためのロータ空間内にも前記成形材料を充填
    し、該センサロータを同時に成形するものである請求項
    3に記載の車両用軸受装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999031398A1 (en) * 1997-12-17 1999-06-24 Skf Engineering And Research Centre B.V. Angular contact bearing unit with one piece inner bearing element
WO2003071148A1 (fr) * 2002-02-25 2003-08-28 Nsk Ltd. Unité de roulement à billes pour support de roue
WO2003074890A1 (fr) * 2002-03-01 2003-09-12 Nsk Ltd. Unite palier a roulement pour le support d'une roue
EP1548307A1 (en) * 2002-09-06 2005-06-29 Nsk Ltd., Rolling bearing unit for supporting wheel

Cited By (6)

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