JPH0711317A - 溶融還元装置 - Google Patents

溶融還元装置

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JPH0711317A
JPH0711317A JP33244191A JP33244191A JPH0711317A JP H0711317 A JPH0711317 A JP H0711317A JP 33244191 A JP33244191 A JP 33244191A JP 33244191 A JP33244191 A JP 33244191A JP H0711317 A JPH0711317 A JP H0711317A
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健一 矢島
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慶吉 村上
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充晴 岸本
Satoshi Tatsuta
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体的な運転を継続しながら予備還元炉の必
要な整備を行え、広範囲にわたる生産調整が可能で、し
かも還元効率のすぐれた溶融還元装置。 【構成】 鉄鉱石の流動層式予備還元炉20と、それへ
の供給ガスの発生手段であり鉄鉱石の最終還元手段であ
る溶融還元炉10とを接続してなる。ただし、時間あた
りの常用発生ガス量がQの溶融還元炉10の1基に対
し、入口定格圧力下の時間あたり適正導入最大ガス量が
qのほぼ同一型・同一容量の予備還元炉20を、 n≧
2 かつ q×(n−1)<Q≦q×n となるn基
(3基)だけ、それぞれダンパ32を介して並列に接続
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融還元炉と流動層式
の予備還元炉とによって鉄鉱石を還元する溶融還元装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融還元製鉄法は、溶融還元炉を用い、
鉄鉱石を溶融状態で還元して銑鉄を得る方法である。溶
融還元炉は、反応が速やかで生産量を弾力的に調整でき
るなどの利点を有する反面、エネルギー利用率が低いの
で、これに予備還元炉が併用されて溶融還元装置が構成
されることが多い。予備還元炉には、溶融還元炉で発生
するガス(COを含み還元性のある高温ガス)が還元ガ
スとして導入され、ここで鉄鉱石が固体状態で予備的に
(予備還元鉄にまで)還元されたうえ、溶融還元炉に装
入される。
【0003】予備還元炉としては、上記の還元ガスによ
り鉄鉱石が流動化しながら還元させられる流動層式の還
元炉が多く採用される。流動層式であれば、粉粒状の鉄
鉱石をそのまま原料として使用できるうえ、それを連続
的かつ均一に処理できるからである。
【0004】上記のような予備還元炉は、従来、1基の
溶融還元炉に対し1基だけ接続されるものであった。特
開昭57−185910号や特開平1−129916号
の公報等にも、その例外は記載されていない。また、溶
融還元炉に対して基数のうえで一対一の関係にあること
から、予備還元炉の容量(大きさ)は、溶融還元炉の発
生ガス量に合わせて定められていた。同ガスが流動化ガ
スとして予備還元炉に導入されるので、もしその容量の
設定が不適当だと、予備還元炉において鉄鉱石を適正に
流動させ還元することができないからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】溶融還元炉1基に対し
て、流動層式の予備還元炉を従来のように1基のみ接続
すると、つぎの不都合がある。
【0006】イ) 流動層式予備還元炉は、鉄鉱石による
内部の摩耗が激しく、分散板(整流板)がダストによっ
て目詰まりすることも多いので、比較的頻繁に整備を必
要とするが、そうした整備の際に、溶融還元炉を含むシ
ステム全体の運転が停止されねばならない。しかも予備
還元炉は、耐圧殻のほかに耐火材などをも含む構造であ
り熱容量が大きくて冷めにくいことから、その整備には
かなりの時間がとられる。運転中の温度が1000℃に
近いため、整備作業に先だって長い放熱時間が必要であ
るうえ、整備後にも加熱・昇温に時間を要するからであ
る。
【0007】ロ) 溶融還元炉が広範囲にわたって生産量
を調整できるにも拘わらず、予備還元炉の方は、それに
対応する弾力的な運転ができないので、システムとして
実質的には生産調整できる範囲がせまい。予備還元炉1
基において鉄鉱石を適正な状態に流動させ得るガス量の
範囲はあまり広くないため、これが制約となって、溶融
還元炉の本来の生産調整能力が生かされないのである。
【0008】ハ) 溶融還元炉が大型でその発生ガス量が
多い場合には予備還元炉も必然的に大型化するが、それ
にともなって予備還元炉の還元効率が低下することがあ
る。予備還元炉の高さ(塔高)は、粉粒体の種類ごとに
決まる流動層の適正高さからほぼ一律に決まるので、予
備還元炉の大型化は炉の径(塔径)を増すことになる
が、流動にともなう粉粒体の混合形態は、小径の場合に
比べて異なる領域に移行し、良好な反応が行われるとは
推定し難いからである。
【0009】本発明は、溶融還元装置の全体的な運転を
継続しながら予備還元炉の必要な整備を行え、広範囲に
わたる生産調整が可能で、しかも予備還元炉における還
元効率のすぐれた溶融還元装置を提供するものであり、
上記の課題を解決することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の溶融還元装置
は、鉄鉱石の流動層式予備還元炉と、それへの供給ガス
の発生手段であり鉄鉱石の最終還元手段である溶融還元
炉とを接続した溶融還元装置であって、時間あたりの常
用発生ガス量がQの溶融還元炉1基に対し、ガス導入口
での定格圧力(予備還元炉入口定格圧力)下の時間あた
り適正導入最大ガス量がqのほぼ同一型・同一容量の予
備還元炉を、 n ≧ 2 ‥‥(a) かつ q×(n−1) < Q ≦ q×n ‥‥(b) となるn基だけ、それぞれダンパ(全開・全閉の機能が
あればよい)を介して並列に接続したものである。
【0011】請求項2に記載した溶融還元装置は、さら
に、予備還元炉のガス管(排ガス管またはガス導入管)
に、運転中の予備還元炉内のガス圧力またはガス流量を
調整するための開度調整可能なダンパを設けたものであ
る。
【0012】また請求項3の溶融還元装置は、請求項1
または2に記載の上記装置についてさらに、各予備還元
炉の排ガス管に開度調整可能なダンパを設けるととも
に、各予備還元炉と溶融還元炉とを、前者を上方にして
配置したうえ、前者から後者への鉄鉱石の通路と後者か
ら前者へのガスの通路とを兼ねる鉛直に近い管路によっ
てそれぞれ接続したものである。
【0013】
【作用】本発明の溶融還元装置では、1基の溶融還元炉
に対してn基(式(a)のように複数)の流動層式予備還
元炉が接続されている。各予備還元炉が、溶融還元炉の
発生ガスを還元ガス兼流動化ガスとして供給されること
により鉄鉱石を予備還元鉄にまで還元し、その予備還元
鉄が、各予備還元炉から溶融還元炉へ送られたうえ、銑
鉄にされる。作用上の特徴はつぎの点にある。
【0014】1) 複数(n基)の予備還元炉が接続され
ているので、整備(トラブル発生時を含む)等のために
1基の予備還元炉の運転を停止しても、残りの(n−
1)基の予備還元炉を使用して、システムとしての本装
置の運転を継続することができる。これは、生産能率や
エネルギー効率の点で本装置がすぐれていることにほか
ならない。
【0015】2) 溶融還元炉において生産調整(ターン
ダウン)を行う場合、そのときの発生ガス量Q’(<
Q)に合わせて、必要なら、予備還元炉の運転基数を
n’(<n)に減らすことができる。具体的には、溶融
還元炉・予備還元炉間に設けた前記それぞれのダンパを
適当数だけ閉鎖(全閉に)すればよいが、こうして予備
還元炉の運転基数を減らすと、運転される予備還元炉に
対しては流動化に必要なガス量がそれぞれ供給される。
つまり、予備還元炉の側でも生産調整能力が高くなるの
で、装置全体で広範囲の生産調整ができる。
【0016】3) 溶融還元炉が大型で発生ガス量が多い
場合でも、予備還元炉は、設置の基数nを増やすことに
よって対応できるため、1基あたり必ずしも溶融還元炉
に匹敵する大容量とするに及ばない。nを増やせば、式
(b)に基づいてqを小さくすることができるからであ
る。qは、各予備還元炉の容量に対応するので、qが小
さくなると、予備還元炉が塔高に比して小径になり、鉄
鉱石(粉粒体)の既知の混合特性による好ましい予備還
元が行われる。
【0017】4) 同一容量(同一q)・同一型の予備還
元炉について基数nを増やす場合には、多数生産による
コストダウンの効果がもたらされる。また、ある一組の
溶融還元装置だけに限らず他の組の装置においても、各
組ごとに適当な基数nを選んで同様の予備還元炉(いわ
ば標準炉)を配備するようにすれば、予備還元炉の標準
化および量産化の効果によって、一層、低コストで溶融
還元装置を構成することができる。
【0018】5) 式(b)に従って定まる予備還元炉の基
数nは、溶融還元炉の発生ガス量とそのガスの予備還元
炉における受け入れ能力とを勘案した合理的な数であ
る。つまり、定格運転(フル稼動)状態の溶融還元炉に
対して、Q≦q×nであるため発生ガスの全量をムダな
く予備還元炉へ受け入れることができる一方、q(n−
1)<Qであるため、アイドル状態となるムダな予備還
元炉が存在しない。
【0019】なお、本発明の溶融還元装置について、と
くにn≧3であるnにより式(a)・(b)を満たすよう構
成すれば、n基の予備還元炉のうち1基について定期整
備等を行っている間に他の1基においてトラブルが発生
したような場合にも、上記1)に準じて運転を継続するこ
とができる。
【0020】請求項2に記載した溶融還元装置では、予
備還元炉のガス管に設けたダンパを開度調整することに
より、請求項1の装置による上記2)の生産調整に加え
て、さらに何割か範囲を広げて生産調整を行うことがで
きる。上記ダンパの開度調整によって、運転中の予備還
元炉内のガスの圧力または流量を制御することが可能だ
からである。一例を示せば、予備還元炉にとってガス量
が多すぎる(したがって炉外への鉄鉱石の飛び出しが多
い)場合、排ガス管に設けたダンパをいくぶん閉じぎみ
にすれば、予備還元炉内の実流量が減り、適正な流動状
態になる。
【0021】また、請求項3の装置にはつぎの作用があ
る。すなわち、各予備還元炉の排ガス管に設けたダンパ
の開度を下げると、流動状態が不活発になるとともに、
その予備還元炉内の鉄鉱石(予備還元鉄)が、分散板の
通孔および上記管路(予備還元炉・溶融還元炉間の管
路)を経由して溶融還元炉へ落下・投入される。したが
ってn基の予備還元炉について順にダンパを操作すれ
ば、予備還元炉から溶融還元炉への鉄鉱石の供給を、特
別な切出し機器等を用いずに一定のサイクルで行うこと
ができる。しかもこうして落下していく鉄鉱石は、落下
していく間に分散板の通孔や管路内の付着物(鉄粉など
のダスト)を取り除くので、たとえば溶融還元炉・予備
還元炉間のガス管路に除塵機器を設ける必要がない。
【0022】
【実施例】図1および図2に本発明の第一実施例を示
す。図1は、排ガス処理装置2を含む溶融還元装置1に
ついて概要を示す系統図、図2は、その溶融還元装置1
における生産調整範囲を表わす線図である。なおこの例
は、請求項1および2に対応する例である。
【0023】溶融還元装置1では図1のとおり、1基の
溶融還元炉10に対し3基の流動層式予備還元炉20A
・20B・20C(以下の説明において3基を区別する
必要のないときはともに20と総称する)を並列に接続
している。各予備還元炉20には、鉄鉱石やダスト等に
ついての投入・切出し・回収用機器なども付設している
が、それらを含めて、予備還元炉20のそれぞれにはほ
ぼ同一の形式と容量を与えている。そして、これら3基
の予備還元炉20からの排ガス管35の先に、排ガス処
理装置2を設けている。以下、まずは各部の構成から説
明する。
【0024】溶融還元炉10は、内部の鉄浴(溶鉄)1
0a中に、予備還元鉄(3基の予備還元炉20で予備還
元された鉄鉱石)のほか還元剤である石炭やその燃焼剤
である酸素を装入することにより、溶融銑鉄を得るもの
である。図中、符号44が、各予備還元炉20からくる
予備還元鉄の貯留タンク、45が石炭や他の副原料のタ
ンク、そして46が両タンクから溶融還元炉10への原
料投入管である。これらも、予備還元炉20と同じくそ
れぞれ3基ずつ設けている。また、鉄浴10a内への酸
素の吹き込みは、ランス11によって上方から行う。
【0025】運転中、溶融還元炉10の鉄浴10aから
はCO(一酸化炭素)やH2(水素)を多量に含有して還
元性のある高温のガス(還元ガス)が発生するので、こ
のガスを各予備還元炉20に送るべく3本の管路31を
設けている。各管路31には予備還元炉20A・20B
・20Cに至る前に、ガス中のダストを除去するための
サイクロンセパレータ33のほか、全開・全閉式(2ポ
ジションのみのもの)のダンパ32A・32B・32C
(32と総称)をそれぞれ介装した。
【0026】各予備還元炉20については、下部の風箱
21に上記の管路31をそれぞれ接続するとともに、そ
の風箱21の上に分散板22を取り付け、上部を流動層
室23としている。風箱21より導入される上記の還元
ガスは、分散板22に設けられた多数の通孔(ノズル)
を経て流動層室23に流入し、そこで鉄鉱石を流動させ
て流動層20aを形成せしめる。鉄鉱石は、貯留タンク
41から投入管42を介して流動層室23に投入するも
のとし、予備還元の進んだ鉄鉱石(予備還元鉄)は、流
動層20aからの溢流管43を通して前述の貯留タンク
44へ送る。各予備還元炉20の排ガス管25にはサイ
クロンセパレータ24を介装し、排ガス中の微粉鉄鉱石
を捕集して炉内へ戻すようにしている。
【0027】3本の排ガス管25は1本の排ガス管35
に合流させ、それをさらに排ガス処理装置2に接続して
いるが、各排ガス管25には、予備還元炉20A・20
B・20Cのそれぞれにつき1台のダンパ34A・34
B・34C(34と総称)を介装し、さらに合流部以降
の排ガス管35にもダンパ36を設けた。3台のダンパ
34は全開・全閉の2ポジションのみを有するものだ
が、ダンパ36は、開度の調整が可能な遠隔調整式のも
ので、これによって溶融還元炉の運転圧力(予備還元炉
の入口圧力とほぼ等しい)を設定することができる。
【0028】排ガス管35の先の排ガス処理装置2とし
ては、熱交換式の冷却機37や、ベンチュリスクラバー
を有する湿式集塵機38を配備し、その下流に発電用の
膨張タービン39、およびガスホルダー40を接続して
いる。溶融還元炉10の発生ガスが有するエネルギー
は、多くが予備還元炉20において鉄鉱石の予備還元に
利用されるが、その間にも消費されなかったエネルギー
が、この排ガス処理装置2の各機器によって回収され
る。すなわち、排ガスの有する熱が冷却機37でボイラ
等の加熱源となり、集塵機38による除塵後の排ガスの
圧力的エネルギーがタービン39にて回収される。また
ガスホルダー40では、排ガスの化学的エネルギーが貯
留され、のちに再使用される。
【0029】ところで、溶融還元炉10の発生ガスが上
記のように3基の予備還元炉20に導入されることか
ら、両者の容量などはガス量に関するバランスを考慮し
て定めるのが合理的である。この溶融還元装置1では、
溶融還元炉10において時間あたりの常用発生ガス量Q
が250000Nm3/hである(このとき溶銑の生産量
も定格になる)のに対し、各予備還元炉20の容量はつ
ぎのとおり定めた。すなわち、その入口定格のガス圧力
(この例では1.4kg/cm2G)において、鉄鉱石を
炉外へ過度に飛散しない正常な状態に流動させて予備還
元できる適正範囲の導入ガス量を、最大値q=8500
0Nm3/h、最小値f=55300Nm3/hとなるよう
にしている。この適正導入最大ガス量qと、予備還元炉
20の基数n(=3)とは、 q×(n−1) < Q ≦ q×n という合理的な関係を満たすものである。つまり、常用
(定格)状態の溶融還元炉10による発生ガスの全量
が、3基の予備還元炉20をすべて稼動することにより
はじめて受け入れ可能である点で、バランスがとれてい
るといえる。
【0030】また、予備還元炉20を3基そなえること
から、この溶融還元装置1にはつぎのような特長があ
る。
【0031】第一に、3基のうちたとえば予備還元炉2
0Aにおいて分散板22のメンテナンスをする場合など
には、その炉20Aの前後のダンパを閉じれば、装置1
の運転中にもそのメンテナンスができる。すなわち図1
のように、炉20Aへの導入ガス用の管路31に設けた
ダンパ32Aと、排ガス管25に介装したダンパ34A
とを閉じればよい(黒く塗って示したダンパは閉鎖状態
のものをさす)。それにより、炉20Aをメンテナンス
する間に、残りの2基の予備還元炉20B・20Cや溶
融還元炉10によって銑鉄の生産を継続することができ
る。これは、いずれかの予備還元炉20において運転不
能なトラブルが発生した場合も同様である。(ただし、
1基または2基の予備還元炉20の運転をこうして止め
る場合、溶融還元炉10の調整をして発生ガス量を減ら
すか、ダンパ36を調整して溶融還元炉10の運転圧力
を上げるか、さらにはそのガス量の一部を排ガス管35
などへ直に送るかする。この三つ目のやり方のために
は、溶融還元炉10から排ガス管35等への短絡管(開
閉弁つき)を配備しておく必要がある。)第二に、溶融
還元炉10の稼動状態が制限されて発生ガスの量が低下
した場合には、そのガス量Q’に応じ、任意のダンパ3
2を閉鎖して予備還元炉20の運転基数を上記同様に減
らすことにより、運転中の予備還元炉20(図1の状態
では炉20Bおよび20C)へのガス量を、流動に適正
な範囲内にすることができる。つまり、溶融還元炉10
とともに予備還元炉20をも正常に運転しながら装置1
のターンダウン(生産調整)ができる。
【0032】第三に、予備還元炉20は3基にて1基の
溶融還元炉10に対応する容量のものであり、それぞれ
が比較的小型(溶融還元炉10の容量に対応する従来の
ものに比べて容量が1/3程度)であるため、装置1に
おける還元効率(エネルギー利用率)が高い。小容量で
あって小径の予備還元炉20は、鉄鉱石の混合特性にす
ぐれ、効率的に予備還元を行えるからである。
【0033】また、この溶融還元装置1では、開度調整
の可能なダンパ36を排ガス管35に設けているが、こ
れを操作することにより、予備還元炉20の運転基数を
変更しないでも装置1の生産調整が行える。なぜなら、
たとえば溶融還元炉10の運転が多少ターンダウンされ
て発生ガスの量がやや減ったとき、ダンパ36の開度を
調整することによって、運転中の(つまりダンパ32・
34の開いた)予備還元炉20内のガスの圧力を制御
し、そのガスの体積流量(つまり、Nm3/hで示される
値でなく実際の流量)を適正範囲内に変更できるからで
ある。
【0034】前述の第二の点を含むこのターンダウンの
特性は、図2の線図によって表わされる。図において、
横軸は、予備還元炉20の入口付近(風箱21内)のガ
ス圧力。縦軸は、運転中の予備還元炉20(1〜3基)
へ導入されるガス量(Nm3/hで示される流量を、溶融
還元炉10の常用発生ガス量Qを100とする%にて表
示したもの)である。また、斜線を施した三つの枠は、
予備還元炉20の運転基数が1・2・3の各ケースにお
いて、運転中の予備還元炉20で鉄鉱石が適正に流動す
る範囲を表わす。つまり、枠内より上へ外れた条件で
は、予備還元炉20への導入ガス量が多すぎて鉄鉱石の
多くが炉外へ飛び出し、逆に枠内より下へ外れた場合に
は、ガス量が不足して鉄鉱石が十分には流動しない。予
備還元炉の入口定格圧力である1.4kg/cm2Gで
は、各枠の上限がそれぞれq、2qおよび3q(qの値
は前述)であり、下限がf、2fおよび3f(fも前
述)である。なお、溶融還元炉10の常用運転圧力範囲
は、図の1.4kg/cm2Gから右(高圧側)、約2k
g/cm2Gまでである。
【0035】予備還元炉20を入口定格圧力にて運転す
る際、溶融還元炉10の発生ガス量がQより大幅に減っ
てQ’になると、前記第二の点にて説明したとおり、予
備還元炉20の運転基数を減らして流動の適正化をはか
る。たとえばQ’が図2に示されるような流量であれ
ば、予備還元炉20を3基運転するには、各炉20に対
してガス量が不足するからである。その運転基数を減ら
すことは、図2においては、Q’に相当する流量の横の
線と、入口定格圧力上の縦の線との交点が属する部分に
よって運転基数(2)を決めることにほかならない。
【0036】そうして決めた基数にて運転中に、ガス量
がたとえばやや増加してQ”になると、予備還元炉20
の運転基数(2基)はそのままで、こんどは上記のよう
にダンパ36を操作する。ガス量が2q〜2fの範囲で
は何ら操作の必要はないが、それがQ”になると、図2
のように入口定格圧力のままでは2基の予備還元炉20
にとって多すぎる流量となるため、ダンパ36の操作に
よりガスの入口圧力を増し、体積流量を減じることによ
って流動の適正化をはかるのである。具体的には、Q”
に相当する横の線と、運転基数が2の場合の適正枠の上
限との交点の圧力1.6kg/cm2G(もしくはそれ以
上の圧力)になるよう、ダンパ36の開度調整をすれば
よい。
【0037】このように本装置1では、溶融還元炉10
の運転状況に合わせて、予備還元炉20の運転基数とそ
の内部のガス圧力とを調整することにより、図2のよう
に、全体として概ね20%〜120%(前記のQを10
0%とする)の範囲で生産調整をすることができる。
【0038】なお、予備還元炉20A・20B・20C
へガスを導入する上流側の管路31にそれぞれ開度調整
可能なダンパを設けることによっても、上記と同様の生
産調整が可能である。
【0039】つづいて図3には、本発明の第二実施例で
ある溶融還元装置3についての概略系統図を示す。本装
置3も鉄鉱石から溶融銑鉄を得るものだが、これは、請
求項1〜3のいずれにも対応する例である。
【0040】図示の溶融還元装置3においても、ほぼ同
一型・同一容量の3基の流動層式予備還元炉60が、1
基の溶融還元炉50に対し並列に接続されている。溶融
還元炉50の常用発生ガス量Q(Nm3/h)と、入口定
格圧力下での予備還元炉60の各適正導入最大ガス量q
(Nm3/h)との間には 2q<Q≦3q の関係があ
る。前記の第一実施例と同様、各予備還元炉60には、
鉄鉱石原料を投入するための貯留タンク81と投入管8
2が付設されているほか、飛び出した微粉状鉄鉱石を捕
集するサイクロンセパレータ64などもある。3基の予
備還元炉60(およびセパレータ64)を出た排ガス
は、排ガス管65および合流した排ガス管75を通って
前記と同様の排ガス処理装置(図示せず)へ送られるよ
うになっている。溶融還元炉50については、石炭・副
原料等のタンク85から原料投入管86が炉体上部に接
続されており、酸素の吹き込み管51が炉体底部に設け
られている。
【0041】以上は、最後の点(吹き込み管51の位
置)を除いて第一実施例の装置1と大きな違いはない
が、この装置3が特徴的であるのは下記の点である。
【0042】a) 溶融還元炉50と各予備還元炉60と
を、それぞれ1本の管路71のみによって接続した。予
備還元炉60と溶融還元炉50との間では、前者から後
者へ鉄鉱石(予備還元鉄)が供給され、後者から前者へ
還元ガスが送られる必要があることから、この1本の管
路71は、そうした逆向きの二種類の物の移送を行うも
のである。その必要条件として、各管路71には、上方
の各予備還元炉60から鉄鉱石がスムーズに溶融還元炉
50に達するよう急な傾斜を与え、最小傾斜部分でも水
平から45°以上の、鉛直に近いものとした。また、予
備還元炉60の風箱61をホッパ状に形成し、管路71
はその真下に接続している。なお、管路71の途中に
は、前記した第一実施例と同じくダンパ(全開・全閉
式)72を設け、任意の予備還元炉60の運転を停止で
きるようにしたが、貯留タンクをはじめとする予備還元
鉄の切出し機器や、サイクロンなどの除塵器は設けてい
ない。
【0043】b) 排ガス管75に合流させる前のそれぞ
れの排ガス管65に、全開・全閉のほか開度調整も可能
な遠隔操作式のダンパ74を介装し、合流した管路75
にも同様のダンパ76を設けた。これらのダンパ74・
76は、前記実施例のダンパ34・36の組と同等の機
能を果たすことができる。
【0044】このように構成した溶融還元装置3におい
ては、イ)装置3を運転中(つまり溶銑の生産中)にも、
任意の予備還元炉60の前後のダンパ72・74を閉じ
てその炉60のメンテナンスを行える、ロ)同様にダンパ
72を閉じて予備還元炉60の運転基数を減らすことに
より、溶融還元炉50と予備還元炉60とを含む全体の
生産調整(ターンダウン)ができる、ハ)ダンパ74や同
76の開度を調整すれば、予備還元炉60の導入ガス圧
力と流量(また必要なら個々の予備還元炉60毎のガス
圧力・流量)を変更してさらに生産調整範囲を広げるこ
とができる、ニ)予備還元炉60が小容量・小径であって
鉄鉱石の混合特性にすぐれるので、装置3の還元効率が
高い−などのほか、前記実施例にはなかったつぎの利
点も備わっている。すなわち、上記a)のとおり装置3が
(とくに鉄鉱石および還元ガスの通路等について)極め
てシンプルな構成であることと、その構成および上記b)
のダンパ74の操作に基づいて装置3が好ましい態様で
運転されることである。
【0045】上記の好ましい運転とは、通常は、管路7
1にて溶融還元炉50から予備還元炉60へ還元ガスを
送るが、時期を選んで、その管路71内に予備還元炉6
0から溶融還元炉50への鉄鉱石をも通過させることで
ある。これは、通常の運転中に、任意の予備還元炉60
についてその下流のダンパ74の開度を適当程度に絞る
(各適正導入ガス量の下限(前記の実施例や図2におけ
るf)程度以下の流量とする)と、ガスの導入流量が減
り、その予備還元炉60内での鉄鉱石の流動があまり活
発でなくなるとともに、分散板62の通孔を経て落下す
る鉄鉱石が多くなることに基づく。3基の予備還元炉6
0について、順に、こうして適当程度にダンパ74を絞
っては再び開くようにするならば、切出し用の機器がな
くとも還元ガスの流れに対向させながら鉄鉱石を溶融還
元炉50へ供給できるのである。この方法では、上記
a)のとおり装置3の構成がシンプルであるほか、通過
する鉄鉱石が、分散板62の通孔内や管路71内の付着
物(ダストなど)を取り除くので、前記のように管路7
1に除塵器が不要になる、高温の還元ガスと接触しな
がら鉄鉱石が溶融還元炉50へ至るので、その還元(予
備還元)がさらに効率的に進行する−といった利点が
ある。
【0046】以上、二つの実施例を紹介したが、そのほ
かにも本発明は下記のように実施することができる。
【0047】1) 請求項2の装置によって予備還元炉内
のガス圧力や流量を調整するには、予備還元炉の上流側
つまり溶融還元炉からのガス導入管に、開度調整のでき
るダンパを設けるのもよい。
【0048】2) 紹介した実施例はいずれも予備還元炉
が3基(n=3)のものだが、本発明の装置は、n≧
2、つまり2基以上の予備還元炉を備える溶融還元装置
として種々に構成できる。
【0049】3) 鉄鉱石を原料として銑鉄を得る場合に
限らず、他の金属酸化物鉱石から合金鉄(フェロアロ
イ)等を得る場合にも、本発明を適用することができ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明の溶融還元装置にはつぎの効果が
ある。すなわち、 a) ある予備還元炉(予備還元炉に頻繁なメンテナンス
が必要なことは前述のとおり)について分散板等を点検
・整備(トラブル発生時の修理のほか、トラブル防止の
ための定期的な手入れを含む)する間にも、残りの予備
還元炉を使用して本装置の運転を継続できるので、生産
性や省エネルギーの面で好ましい。
【0051】b) 溶融還元炉のターンダウンに合わせて
予備還元炉の運転基数を減らすことができるので、装置
全体で広範囲の生産調整ができる。
【0052】c) 各予備還元炉が比較的小容量で小径に
なり、鉄鉱石の混合特性を良好に保てることから、高効
率の還元が行われる。
【0053】d) 予備還元炉について多数生産と標準化
が図られることにより、設備コストの低下および設備供
給の迅速化が可能になる。
【0054】e) 予備還元炉の基数は、溶融還元炉の発
生ガス量とそのガスの予備還元炉における受け入れ能力
とを勘案した合理的な数であって徒に数を増したもので
はないことから、ムダな設備投資を必要としない。
【0055】請求項2に記載した溶融還元装置では、さ
らに、 f) 請求項1の装置による上記の生産調整に加え、予備
還元炉の運転基数を変更しないでの生産調整が可能なた
め、一層広範囲にわたる調整が容易に行える。
【0056】また、請求項3の装置では、 g) 予備還元炉・溶融還元炉間において、鉄鉱石と還元
ガスの各供給系の構成がシンプル(管路が各1本でよい
うえ鉄鉱石の切出し機器や除塵器が不要)であるほか、
還元効率面でも好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に関するもので、排ガス処
理装置2を含む溶融還元装置1の概略系統図である。
【図2】図1の溶融還元装置1における生産調整範囲を
表わす線図である。
【図3】本発明の第二実施例としての溶融還元装置3の
概略系統図である。
【符号の説明】
1・3 溶融還元装置 10・50 溶融還元炉 20(20A・20B・20C)・60 予備還元炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 充晴 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 辰田 聡 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄鉱石の流動層式予備還元炉と、それへ
    の供給ガスの発生手段であり鉄鉱石の最終還元手段であ
    る溶融還元炉とを接続した溶融還元装置であって、 時間あたりの常用発生ガス量がQの溶融還元炉1基に対
    し、ガス導入口での定格圧力下の時間あたり適正導入最
    大ガス量がqのほぼ同一型・同一容量の予備還元炉を、 n ≧ 2 かつ q×(n−1) < Q ≦ q×n となるn基だけ、それぞれダンパを介して並列に接続し
    たことを特徴とする溶融還元装置。
  2. 【請求項2】 予備還元炉のガス管に、運転中の予備還
    元炉内のガス圧力またはガス流量を調整するための開度
    調整可能なダンパを設けた請求項1に記載の溶融還元装
    置。
  3. 【請求項3】 各予備還元炉の排ガス管に開度調整可能
    なダンパを設けるとともに、各予備還元炉と溶融還元炉
    とを、前者を上方に配置したうえ、前者から後者への鉄
    鉱石の通路と後者から前者へのガスの通路とを兼ねる鉛
    直に近い管路によってそれぞれ接続した請求項1または
    2に記載の溶融還元装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114015866A (zh) * 2021-10-08 2022-02-08 上海逢石科技有限公司 基于悬浮焙烧炉与熔融还原炉直连的铁矿冶炼方法和装置

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JPS62280320A (ja) * 1986-05-30 1987-12-05 Nippon Kokan Kk <Nkk> 精錬炉の排ガス圧力制御装置
JPH01184211A (ja) * 1988-01-19 1989-07-21 Nippon Steel Corp 鉱石の流動層還元装置

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