JPH0711308A - 粉粒体製造装置及び粉粒体製造方法 - Google Patents
粉粒体製造装置及び粉粒体製造方法Info
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- JPH0711308A JPH0711308A JP31082192A JP31082192A JPH0711308A JP H0711308 A JPH0711308 A JP H0711308A JP 31082192 A JP31082192 A JP 31082192A JP 31082192 A JP31082192 A JP 31082192A JP H0711308 A JPH0711308 A JP H0711308A
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- Japan
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- oil tank
- oil
- heating
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- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】単純な工程で半田等の粉粒体を高精度で製造す
る装置及び方法を提供する。 【構成】油槽(12)、該油槽中の油を加熱する油加熱
ヒーター(10)、噴射室(6)、該噴射室に設けられ
た噴射ノズル(8)及びガスノズル(4)とからなる粉
粒体製造装置により、溶融した材料を加熱した油中に噴
射して当該材料の球体を製造するようにする。
る装置及び方法を提供する。 【構成】油槽(12)、該油槽中の油を加熱する油加熱
ヒーター(10)、噴射室(6)、該噴射室に設けられ
た噴射ノズル(8)及びガスノズル(4)とからなる粉
粒体製造装置により、溶融した材料を加熱した油中に噴
射して当該材料の球体を製造するようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半田等の粉粒体の製造
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属微粉、超微粉を作る方法は、アトマ
イズ法、レップ法、アーク法、蒸発、ケミカル法等各種
あるが、比較的大きな金属ボール(直径0.1〜0.9
mm)を容易に作る方法については、用途の問題もある
が余り検討されていない。特に近年電子産業でのロボッ
ト採用による自動化が進み半田ロウの自動供給化のため
の真球形半田が必要となった。従来、このような粉粒体
製造は、次のようにして行われていた。 従来法では、
まず、半田を大きな炉で溶融し、これを圧延して板状に
した後、パンチ機で打ち抜いて円板状にする。この円板
状にした半田をまとめて融解点以上の温度の油の中に入
れて融解させ、表面張力により球形にする。
イズ法、レップ法、アーク法、蒸発、ケミカル法等各種
あるが、比較的大きな金属ボール(直径0.1〜0.9
mm)を容易に作る方法については、用途の問題もある
が余り検討されていない。特に近年電子産業でのロボッ
ト採用による自動化が進み半田ロウの自動供給化のため
の真球形半田が必要となった。従来、このような粉粒体
製造は、次のようにして行われていた。 従来法では、
まず、半田を大きな炉で溶融し、これを圧延して板状に
した後、パンチ機で打ち抜いて円板状にする。この円板
状にした半田をまとめて融解点以上の温度の油の中に入
れて融解させ、表面張力により球形にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、圧
延、打ち抜き等の工程を必要とするが、量産、経済性等
の点で問題があり、より単純な工程で粉粒体を製造でき
れば望ましい。
延、打ち抜き等の工程を必要とするが、量産、経済性等
の点で問題があり、より単純な工程で粉粒体を製造でき
れば望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するため、油槽12、該油槽中の油を加熱する油加
熱ヒーター10、噴射室6、該噴射室に設けられた噴射
ノズル8及びガスノズル4とからなる粉粒体製造装置と
し、または溶融した材料を加熱した油中に噴射して当該
材料の球体を製造する粉粒体製造方法としたものであ
る。
解決するため、油槽12、該油槽中の油を加熱する油加
熱ヒーター10、噴射室6、該噴射室に設けられた噴射
ノズル8及びガスノズル4とからなる粉粒体製造装置と
し、または溶融した材料を加熱した油中に噴射して当該
材料の球体を製造する粉粒体製造方法としたものであ
る。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は、本発明にかかる粉粒体製造装置の断面を示
す。まず、本実施例の構成を説明する。加熱室2は、材
料投入口7から半田等の材料5を入れて加熱炉9により
溶融させるための室である。加熱室2には、さらにガス
を導入するためのガス入口弁3及び導入されたガスを噴
射室6に導くガスノズル4が設けられている。また、加
熱室2を必要に応じ冷却するための水冷機構13が設け
られている。加熱室2の中央には自動栓開閉機構1(本
例では上下動可能な棒)が設けられ、この上部が加熱室
を貫く部分はシールされており、また加熱室下面では噴
射室との隔壁の穴を開閉する(図では閉鎖された状態が
示されている)栓となっている。加熱室2の下部には中
央に穴を有する隔壁を介して噴射室6が接続されてい
る。前記ガスノズル4は隔壁を貫通して噴射室6内に達
している。噴射室6には、噴射ノズル8が設けられてい
る。噴射室6下部には油槽12が設けられており、該油
槽12は、油加熱ヒーター10で加熱可能となってお
り、また攪拌ファン11で油が攪拌されるようになって
いる。油槽12は、ジャッキ14によって上下動可能に
なっている。
る。図1は、本発明にかかる粉粒体製造装置の断面を示
す。まず、本実施例の構成を説明する。加熱室2は、材
料投入口7から半田等の材料5を入れて加熱炉9により
溶融させるための室である。加熱室2には、さらにガス
を導入するためのガス入口弁3及び導入されたガスを噴
射室6に導くガスノズル4が設けられている。また、加
熱室2を必要に応じ冷却するための水冷機構13が設け
られている。加熱室2の中央には自動栓開閉機構1(本
例では上下動可能な棒)が設けられ、この上部が加熱室
を貫く部分はシールされており、また加熱室下面では噴
射室との隔壁の穴を開閉する(図では閉鎖された状態が
示されている)栓となっている。加熱室2の下部には中
央に穴を有する隔壁を介して噴射室6が接続されてい
る。前記ガスノズル4は隔壁を貫通して噴射室6内に達
している。噴射室6には、噴射ノズル8が設けられてい
る。噴射室6下部には油槽12が設けられており、該油
槽12は、油加熱ヒーター10で加熱可能となってお
り、また攪拌ファン11で油が攪拌されるようになって
いる。油槽12は、ジャッキ14によって上下動可能に
なっている。
【0006】次に、本実施例の装置を用いて粉粒体を製
造する方法を説明する。 (1)材料投入口7より、加熱室2内に半田(鉛と錫の
合金)を入れる。 (2)窒素、アルゴン等の不活性ガスをガス入口弁3よ
り流す。ガスノズル4より噴射ノズル8を通して材料が
酸化しないようにガスブローを行う。 (3)加熱炉9により半田の溶融温度(今回実験では3
00度C)まで昇温する。同時に油槽内の油加熱ヒータ
ーをオンし、油槽を加熱室2の加熱温度より低い温度に
加熱する。この時、油槽12は、ジャッキにて下げてお
く。 (4)所定の温度になったら、ジャッキアップし噴射室
6を油槽に浸す。この状態で、ガスノズル4を通じて導
入されるガスが噴射ノズルから油槽内に出て行くため、
油槽内には油は侵入しない。 (5)自動栓開閉機構1を上に移動して加熱室下部の隔
壁の穴の栓を抜く。これにより溶融した半田は、噴射室
6内に落下する。 (6)ガス圧をアップし一気に噴射ノズル8の穴より噴
射室内の溶融半田を油槽内に噴出させる。溶融半田は、
表面張力により油中で球状になり、油槽底部に球状半田
が堆積する。半田は軟らかいので、油槽内に噴出した半
田が油槽の壁面にぶつかると扁平になってしまうので、
これを防止するため図2に示すように油槽の周壁と噴射
ノズルとの間には距離を設けてある。 (7)油槽から球状の半田を取り出す。 以上により、直径0.1〜1.0mmくらいまでの低融
点金属(たとえば半田)粒子を製造できる。一例では、
噴射ノズルの直径を0.5mmとした場合、約0.5m
mの直径の球状半田が製造できた。なお、以上の製造装
置において、噴射ノズルは脱着可能としてあり、径の異
なるものを用意しておけばこれを交換するだけで粒子の
径を変えることができる。以上は、本発明にかかる1実
施例を説明したものであり、各部分は上述のものに限定
されることなく、任意のものと置き換えることが可能で
ある。例えば材料も半田に限定されず他の金属等でも良
い。また、大量に半田等を溶融する場合は、別の非酸化
性雰囲気の炉内で溶かし、一定量を加熱室内にチャージ
して半連続的に作業するようにすることもできる。ま
た、上記実施例では、噴射ノズルを複数設けてあるが、
他の噴射ノズルの影響による真球度の問題がある場合
は、単一の噴射ノズルとしてもよい。
造する方法を説明する。 (1)材料投入口7より、加熱室2内に半田(鉛と錫の
合金)を入れる。 (2)窒素、アルゴン等の不活性ガスをガス入口弁3よ
り流す。ガスノズル4より噴射ノズル8を通して材料が
酸化しないようにガスブローを行う。 (3)加熱炉9により半田の溶融温度(今回実験では3
00度C)まで昇温する。同時に油槽内の油加熱ヒータ
ーをオンし、油槽を加熱室2の加熱温度より低い温度に
加熱する。この時、油槽12は、ジャッキにて下げてお
く。 (4)所定の温度になったら、ジャッキアップし噴射室
6を油槽に浸す。この状態で、ガスノズル4を通じて導
入されるガスが噴射ノズルから油槽内に出て行くため、
油槽内には油は侵入しない。 (5)自動栓開閉機構1を上に移動して加熱室下部の隔
壁の穴の栓を抜く。これにより溶融した半田は、噴射室
6内に落下する。 (6)ガス圧をアップし一気に噴射ノズル8の穴より噴
射室内の溶融半田を油槽内に噴出させる。溶融半田は、
表面張力により油中で球状になり、油槽底部に球状半田
が堆積する。半田は軟らかいので、油槽内に噴出した半
田が油槽の壁面にぶつかると扁平になってしまうので、
これを防止するため図2に示すように油槽の周壁と噴射
ノズルとの間には距離を設けてある。 (7)油槽から球状の半田を取り出す。 以上により、直径0.1〜1.0mmくらいまでの低融
点金属(たとえば半田)粒子を製造できる。一例では、
噴射ノズルの直径を0.5mmとした場合、約0.5m
mの直径の球状半田が製造できた。なお、以上の製造装
置において、噴射ノズルは脱着可能としてあり、径の異
なるものを用意しておけばこれを交換するだけで粒子の
径を変えることができる。以上は、本発明にかかる1実
施例を説明したものであり、各部分は上述のものに限定
されることなく、任意のものと置き換えることが可能で
ある。例えば材料も半田に限定されず他の金属等でも良
い。また、大量に半田等を溶融する場合は、別の非酸化
性雰囲気の炉内で溶かし、一定量を加熱室内にチャージ
して半連続的に作業するようにすることもできる。ま
た、上記実施例では、噴射ノズルを複数設けてあるが、
他の噴射ノズルの影響による真球度の問題がある場合
は、単一の噴射ノズルとしてもよい。
【0007】
【発明の効果】以上説明したように本発明の粉粒体製造
装置によれば、単純な工程で粉粒体を高精度で製造する
ことができ、従来法に比べ経済性及び量産性で極めて優
れている。
装置によれば、単純な工程で粉粒体を高精度で製造する
ことができ、従来法に比べ経済性及び量産性で極めて優
れている。
【図1】 本発明の1実施例の断面図
【図2】 同、平面図
1 自動栓開閉機構 2 加熱室 3 ガス入口弁 4 ガスノズル 5 金属材料(半田塊、棒等) 6 噴射室 7 材料投入口 8 噴射ノズル 9 加熱炉 10 油加熱ヒーター 11 攪拌ファン 12 油槽 13 水冷 14 ジャッキ
Claims (2)
- 【請求項1】 油槽(12)、該油槽中の油を加熱する
油加熱ヒーター(10)、噴射室(6)、該噴射室に設
けられた噴射ノズル(8)及びガスノズル(4)とから
なる粉粒体製造装置 - 【請求項2】 溶融した材料を加熱した油中に噴射して
当該材料の球体を製造する粉粒体製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31082192A JPH0711308A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 粉粒体製造装置及び粉粒体製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31082192A JPH0711308A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 粉粒体製造装置及び粉粒体製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711308A true JPH0711308A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=18009823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31082192A Pending JPH0711308A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 粉粒体製造装置及び粉粒体製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711308A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003035308A1 (fr) * | 2001-10-26 | 2003-05-01 | Miyazaki Prefecture | Particule metallique spherique pour monodispersion et procede permettant de produire celles-ci |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5485171A (en) * | 1977-12-20 | 1979-07-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Method and apparatus for manufacture of metallic ball |
JPS61279603A (ja) * | 1985-06-04 | 1986-12-10 | Uchihashi Kinzoku Kogyo Kk | 低融点合金粒体の製造方法 |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP31082192A patent/JPH0711308A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5485171A (en) * | 1977-12-20 | 1979-07-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Method and apparatus for manufacture of metallic ball |
JPS61279603A (ja) * | 1985-06-04 | 1986-12-10 | Uchihashi Kinzoku Kogyo Kk | 低融点合金粒体の製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003035308A1 (fr) * | 2001-10-26 | 2003-05-01 | Miyazaki Prefecture | Particule metallique spherique pour monodispersion et procede permettant de produire celles-ci |
US6884278B2 (en) | 2001-10-26 | 2005-04-26 | Miyazaka Prefecture | Monodisperse spherical metal particles and manufacturing method therefor |
US7291200B2 (en) | 2001-10-26 | 2007-11-06 | Miyazaki Prefecture | Monodisperse spherical metal particles and manufacturing method therefor |
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