JPH07112977B2 - 抗腫瘍剤 - Google Patents
抗腫瘍剤Info
- Publication number
- JPH07112977B2 JPH07112977B2 JP23447787A JP23447787A JPH07112977B2 JP H07112977 B2 JPH07112977 B2 JP H07112977B2 JP 23447787 A JP23447787 A JP 23447787A JP 23447787 A JP23447787 A JP 23447787A JP H07112977 B2 JPH07112977 B2 JP H07112977B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ucn
- culture
- antitumor agent
- solution
- methanol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はUCN−01を含有する抗腫瘍剤に関する。
従来の技術 式 で表されるスタウロスポリン〔ジー・シー・エス・ケム
・コム(J.C.S.Chem.Comm.800−801(1978)〕及びそれ
を含有する抗腫瘍剤は知られている(特開昭60−185719
号公報)。
・コム(J.C.S.Chem.Comm.800−801(1978)〕及びそれ
を含有する抗腫瘍剤は知られている(特開昭60−185719
号公報)。
発明が解決しようとする問題点 スタウロスポリンを含有する抗腫瘍剤にはまだ満足すべ
きものはない。常に新たな抗腫瘍剤が求められている。
きものはない。常に新たな抗腫瘍剤が求められている。
問題点を解決するための手段 本発明によると、 式 で表されるUCN−01を含有する抗腫瘍剤が提供される。
本発明に用いるUCN−01の物理化学的性質を以下に示
す。
す。
(イ)分子式:C28H26N4O4 (ロ)融 点:245〜250℃(分解) (ハ)紫外部吸収スペクトル:第1図に示す。(MeOH中
で測定) (ニ)赤外部吸収スペクトル:第2図に示す。KBr法に
より測定。
で測定) (ニ)赤外部吸収スペクトル:第2図に示す。KBr法に
より測定。
(ホ)旋光度:▲〔α〕22 D▼+132.0゜(c=0.3,MeO
H) (ヘ)溶解性:メタノール、クロロホルム、ジメチルス
ルホキシドに溶けるが、水、ヘキサンにはほとど溶けな
い。
H) (ヘ)溶解性:メタノール、クロロホルム、ジメチルス
ルホキシドに溶けるが、水、ヘキサンにはほとど溶けな
い。
(ト)1H−NMRスペクトル(CDCl3中で測定、内部標準
TMS) δ(ppm)9.3(1H,d)、8.5(1H,d)、7.9(1H,d)、7.
5〜7.2(6H,m)、6.6(1H,s)、6.5(2H,d)、3.9(1H,
d)、3.4(3H,s)、3.3(1H,d)、2.7〜2.6(1H,m)、
2.4(1H,m)、2.3(3H,s)、2.0〜1.7(1H,br)、1.6
(3H,s) (チ)13C−NMRスペクトル(CDCl3中で測定、内部標準
TMS) δ(ppm)171.5、140.2、137.2、132.9、131.2、128.
1、126.5、125.5、124.8、123.8、123.2、123.0、120.
2、120.1、117.5、115.2、115.1、115.0、107.1、91.
2、84.1、80.2、79.5、57.4、50.6、33.4、30.2、29.7 次にUCN−01の生物学的性質について説明する。
TMS) δ(ppm)9.3(1H,d)、8.5(1H,d)、7.9(1H,d)、7.
5〜7.2(6H,m)、6.6(1H,s)、6.5(2H,d)、3.9(1H,
d)、3.4(3H,s)、3.3(1H,d)、2.7〜2.6(1H,m)、
2.4(1H,m)、2.3(3H,s)、2.0〜1.7(1H,br)、1.6
(3H,s) (チ)13C−NMRスペクトル(CDCl3中で測定、内部標準
TMS) δ(ppm)171.5、140.2、137.2、132.9、131.2、128.
1、126.5、125.5、124.8、123.8、123.2、123.0、120.
2、120.1、117.5、115.2、115.1、115.0、107.1、91.
2、84.1、80.2、79.5、57.4、50.6、33.4、30.2、29.7 次にUCN−01の生物学的性質について説明する。
(A)抗菌作用 各種細菌に対する最少生育阻止濃度(MIC)を第1表に
示す。
示す。
抗菌作用はバクト・トリプトン(Difco社製)3g、肉エ
キス3g、酵母エキス1g、グルコース1g、寒天16gを1
の水に溶解して作成した培地(pH7)を用いて寒天希釈
法で測定した。
キス3g、酵母エキス1g、グルコース1g、寒天16gを1
の水に溶解して作成した培地(pH7)を用いて寒天希釈
法で測定した。
(B)急性毒性 マウスに対する腹腔投与における急性毒性の値(LD50)
は30mg/kgであった。
は30mg/kgであった。
(C)抗腫瘍作用 リンホサイティック・リュケミアP388腫瘍に対する治療
効果 体重約22gのCDF1雄マウス1群5匹に、リンホサイティ
ック・リュケミア(Lynphocytic leukemia)P388腫瘍細
胞1×106個を腹腔内移植した。移植後24時間目にUCN−
01の燐酸緩衝生理食塩水(以下、PBSという)0.2mlを1
回腹腔内に投与した。
効果 体重約22gのCDF1雄マウス1群5匹に、リンホサイティ
ック・リュケミア(Lynphocytic leukemia)P388腫瘍細
胞1×106個を腹腔内移植した。移植後24時間目にUCN−
01の燐酸緩衝生理食塩水(以下、PBSという)0.2mlを1
回腹腔内に投与した。
PBSの組成はNaCl0.8%、KCl0.02%、Na2HPO41.15%、K2
HPO45%、KH2PO40.02%、pH7.0である。
HPO45%、KH2PO40.02%、pH7.0である。
比較例として、腫瘍細胞移植後、24時間目にスタウロス
ポリンのPBS溶液0.2mlを腹腔内投与した。移植後の延命
効果(T/C)(T:試験例の平均生存日数、C:対照の平均
生存日数)を第2表に示す。
ポリンのPBS溶液0.2mlを腹腔内投与した。移植後の延命
効果(T/C)(T:試験例の平均生存日数、C:対照の平均
生存日数)を第2表に示す。
UCN−01は通常の方法で製造された錠剤、カプセル剤、
粉剤、顆粒剤、坐剤、注射剤等の形態で投与される。例
えば、抗腫瘍剤が錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、坐
剤として用いられる場合には、在中のUCN−01の含量は
0.1−85重量%が適当である。他の成分(担体)として
一般に用いられている賦形剤(グルコース、ラクトー
ス、アビセル等)、崩壊剤(殿粉、カルボキシメチルセ
ルロース等)、骨沢剤(ステアリン酸マグネシウム、タ
ルク等)、結合剤(ポリビニルアルコール、ゼラチン
等)があげられる。
粉剤、顆粒剤、坐剤、注射剤等の形態で投与される。例
えば、抗腫瘍剤が錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、坐
剤として用いられる場合には、在中のUCN−01の含量は
0.1−85重量%が適当である。他の成分(担体)として
一般に用いられている賦形剤(グルコース、ラクトー
ス、アビセル等)、崩壊剤(殿粉、カルボキシメチルセ
ルロース等)、骨沢剤(ステアリン酸マグネシウム、タ
ルク等)、結合剤(ポリビニルアルコール、ゼラチン
等)があげられる。
抗腫瘍剤が注射剤として用いられる場合には、剤中のUC
N−01の含量は剤2−50ml当たり0.05−50mgが適当であ
る。
N−01の含量は剤2−50ml当たり0.05−50mgが適当であ
る。
注射剤は生理食塩水、グルコース液、ラクトース液、マ
ニトール液等の担体を用いて製造される。UCN−01の投
与量は人に対して0.01−20mg/kg/日の範囲である。
ニトール液等の担体を用いて製造される。UCN−01の投
与量は人に対して0.01−20mg/kg/日の範囲である。
次にUCN−01の製造法について説明する。
微生物としてはストレプトマイセス属に属し、UCN−01
を生産する能力を有する微生物であればいずれも用いら
れる。具体的にはストレプトマイセスsp.UCN−01が用ら
れる。該株は山口県都濃郡の土壌から分離された新菌株
である。
を生産する能力を有する微生物であればいずれも用いら
れる。具体的にはストレプトマイセスsp.UCN−01が用ら
れる。該株は山口県都濃郡の土壌から分離された新菌株
である。
その他、実施するのに有用な微生物は代謝生産物の生産
性を増加せしめるために公知の手法において人工的方
法、例えば、紫外線照射、X旋照射、あるいは変異誘起
物質による変異処理法によって変異される。UCN−01の
生産する能力を有する限り該変異株を用いることができ
る。
性を増加せしめるために公知の手法において人工的方
法、例えば、紫外線照射、X旋照射、あるいは変異誘起
物質による変異処理法によって変異される。UCN−01の
生産する能力を有する限り該変異株を用いることができ
る。
UCN−01株の形態的特徴、生理的性質及び各種寒天培地
における生育状態をそれぞれ第3〜5表に示す。
における生育状態をそれぞれ第3〜5表に示す。
第3表 形 態 気 菌 糸:分枝するが、分断はない。
基生菌糸 :分枝するが、分断はない。
胞 子 :気菌糸より単純分枝した先端に20個以上の
連鎖を形成し、ラセン状もしくは屈曲状 胞子の形・大きさ:平滑、卵型〜円筒形、0.5〜0.7×0.
7〜1.0μm 胞子の運動性:なし 色 調 気 菌 糸:極く薄い紫がかった灰色もしくは白 基生菌糸 :無色もしくは、ベージュ、茶、チョコレー
ト色 可溶性色素:黄色から茶褐色 化学組成 細胞壁アミノ酸:LL−ジアミノピメリン酸、グリシン、
アラニン、グルタミン酸 以上、細胞壁アミノ酸として、アラニン、グルタミン酸
のほか、LL−ジアミノピメリン酸およびグリシンが検出
され、放線菌目の化学分類の細胞壁組成、I型となる。
形態学的には、気中菌糸を形成し、単純分枝をなし、そ
の先端に長い胞子鎖を形成する。よって本菌株は放線菌
目の中でストレプトマイセス属に分類される。
連鎖を形成し、ラセン状もしくは屈曲状 胞子の形・大きさ:平滑、卵型〜円筒形、0.5〜0.7×0.
7〜1.0μm 胞子の運動性:なし 色 調 気 菌 糸:極く薄い紫がかった灰色もしくは白 基生菌糸 :無色もしくは、ベージュ、茶、チョコレー
ト色 可溶性色素:黄色から茶褐色 化学組成 細胞壁アミノ酸:LL−ジアミノピメリン酸、グリシン、
アラニン、グルタミン酸 以上、細胞壁アミノ酸として、アラニン、グルタミン酸
のほか、LL−ジアミノピメリン酸およびグリシンが検出
され、放線菌目の化学分類の細胞壁組成、I型となる。
形態学的には、気中菌糸を形成し、単純分枝をなし、そ
の先端に長い胞子鎖を形成する。よって本菌株は放線菌
目の中でストレプトマイセス属に分類される。
承認菌種の中からUCN−01株の菌学的特徴に類似する種
を検索したが、同一種と同定できる承認種は見い出され
なかった。
を検索したが、同一種と同定できる承認種は見い出され
なかった。
本菌はストレプトマイセスsp.(Streptomyces sp.)UCN
−01と命名され、工業技術院微生物工業技術研究所に微
工研条寄第990号として寄託されている。
−01と命名され、工業技術院微生物工業技術研究所に微
工研条寄第990号として寄託されている。
UNC−01株を培養する倍地としては、炭素源、窒素源、
無機物等を程よく含有していれば天然培地又は合成培地
のいずれも用いられる。
無機物等を程よく含有していれば天然培地又は合成培地
のいずれも用いられる。
炭素源としてはブドウ糖、澱粉、グリセロール、マンノ
ース、フラクトース、シュークロース、糖蜜、アルコー
ル類(メタノール、エタノール等)、有機酸(酢酸、ギ
酸、クエン酸、リンゴ酸)等が用いられる。
ース、フラクトース、シュークロース、糖蜜、アルコー
ル類(メタノール、エタノール等)、有機酸(酢酸、ギ
酸、クエン酸、リンゴ酸)等が用いられる。
窒素源としては、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、 尿素、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コ
ーン・スチープ・リカー、大豆粉、カザミノ酸等が用い
られる。
ム、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、 尿素、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コ
ーン・スチープ・リカー、大豆粉、カザミノ酸等が用い
られる。
無機物としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸
第1鉄、硫酸マンガン、硫酸銅、リン酸第1カリウム、
リン酸第2カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネ
シウム、炭酸カルシウム等が用いられる。
第1鉄、硫酸マンガン、硫酸銅、リン酸第1カリウム、
リン酸第2カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネ
シウム、炭酸カルシウム等が用いられる。
さらに、UCN−01の生産を促進する物質例えば、ビオチ
ン、ビタミン等を培地に添加してもよい。
ン、ビタミン等を培地に添加してもよい。
培養法としては、液体培養法、とくに深部撹拌培養法が
もっとも適している。培養温度は25〜32℃とくに28〜30
℃が最適で、培地のpHはアンモニア水や炭酸アンモン溶
液などを添加して、4〜10、好ましくは6〜8で培養を
行うことが望ましい。液体培養で通常1日ないし7日培
養を行うと、目的物質が培養液中に生成蓄積される。培
養液中の生成量が最大に達したときに培養を停止し、菌
体を別して得られる培養液中より目的物を精製単離す
る。
もっとも適している。培養温度は25〜32℃とくに28〜30
℃が最適で、培地のpHはアンモニア水や炭酸アンモン溶
液などを添加して、4〜10、好ましくは6〜8で培養を
行うことが望ましい。液体培養で通常1日ないし7日培
養を行うと、目的物質が培養液中に生成蓄積される。培
養液中の生成量が最大に達したときに培養を停止し、菌
体を別して得られる培養液中より目的物を精製単離す
る。
培養液からのUCN−01の単離精製には、微生物代謝生
産物を、その培養液から単離するためにふつう用いられ
る分離、精製の方法が利用される。例えば培養生産物を
培養液と菌体とに過、遠心分離等によって分離し、菌
体はクロロホルム、アセトンなどで抽出した抽出液とし
さらにこれを減圧下に濃縮して溶媒を除き、水溶液とす
る。前述の菌体を除去した液と菌体を処理して得られた
液を非イオン性多孔性樹脂例えばHP−20(三菱化成製)
等で処理して、活性成分を吸着させた後、メタノール、
アセトンなどを用いて溶出させる。この溶出液を濃縮乾
固し、残渣にpH9〜10の水と酢酸エチルを加えて振りま
ぜ、酢酸エチル層に活性成分を移行させる。この弱塩基
性の水槽を除き、次いでpH2.5の水を加えて振りまぜ、
活性成分を水層に移行させる。このような転溶操作を数
回繰り返し最後に酢酸エチル層に活性成分を移行させ、
これを乾固して粗製品を得る。このようにして得られた
UCN−01の粗粉末は、再結晶、セファデックス、シリカ
ゲルなどを用いる各種クロマトグラフィー等によってさ
らに純度を高めることができる。
産物を、その培養液から単離するためにふつう用いられ
る分離、精製の方法が利用される。例えば培養生産物を
培養液と菌体とに過、遠心分離等によって分離し、菌
体はクロロホルム、アセトンなどで抽出した抽出液とし
さらにこれを減圧下に濃縮して溶媒を除き、水溶液とす
る。前述の菌体を除去した液と菌体を処理して得られた
液を非イオン性多孔性樹脂例えばHP−20(三菱化成製)
等で処理して、活性成分を吸着させた後、メタノール、
アセトンなどを用いて溶出させる。この溶出液を濃縮乾
固し、残渣にpH9〜10の水と酢酸エチルを加えて振りま
ぜ、酢酸エチル層に活性成分を移行させる。この弱塩基
性の水槽を除き、次いでpH2.5の水を加えて振りまぜ、
活性成分を水層に移行させる。このような転溶操作を数
回繰り返し最後に酢酸エチル層に活性成分を移行させ、
これを乾固して粗製品を得る。このようにして得られた
UCN−01の粗粉末は、再結晶、セファデックス、シリカ
ゲルなどを用いる各種クロマトグラフィー等によってさ
らに純度を高めることができる。
以下に実施例及び参考例を示す。
実施例1.注射剤 UCN−01 2.0gをエタノール20に溶解した後、ミリポ
アフィルター(孔径0.22μ)で加圧過して無菌化を行
う。得られる無菌液5.0mlを褐色バイアルに分注し、
常法により凍結乾燥し、0.5mg/バイアルの凍結乾燥剤を
得る。
アフィルター(孔径0.22μ)で加圧過して無菌化を行
う。得られる無菌液5.0mlを褐色バイアルに分注し、
常法により凍結乾燥し、0.5mg/バイアルの凍結乾燥剤を
得る。
実施例2.錠 剤 UCN−01 180mg、ラクトース90mg、コーンスターチ40m
g、ポリビニールアルコール4mg、アビセル28mgおよびス
テアリン酸マグネシウム1mgより常法により錠剤を作成
する。
g、ポリビニールアルコール4mg、アビセル28mgおよびス
テアリン酸マグネシウム1mgより常法により錠剤を作成
する。
参考例 種菌としてストレプトマイセスsp.UCN−01株を用いた。
該菌株を2容量の三角フラスコ中のバクト・トリプト
ン(Difco社製)10g/、酵母エキス5g/、NaCl 5g/
及びグルコース1g/を有する種培地(pH7.2殺菌前)
300mlに植菌し、30℃で48時間振盪(200rpm)培養し
た。得られる種培養液を30容量のジャーファーメンタ
ー中の下記組成の発酵培地15に植菌し、30℃、72時間
通気撹拌方式(回転数250rpm:通気量15/min)により
培養した。
該菌株を2容量の三角フラスコ中のバクト・トリプト
ン(Difco社製)10g/、酵母エキス5g/、NaCl 5g/
及びグルコース1g/を有する種培地(pH7.2殺菌前)
300mlに植菌し、30℃で48時間振盪(200rpm)培養し
た。得られる種培養液を30容量のジャーファーメンタ
ー中の下記組成の発酵培地15に植菌し、30℃、72時間
通気撹拌方式(回転数250rpm:通気量15/min)により
培養した。
発酵培地組成:グルコース20g/、大豆粉15g/、炭酸
カルシウム4g/(pH7.0、殺菌前にNaOHで調製)。
カルシウム4g/(pH7.0、殺菌前にNaOHで調製)。
培養中の培地のpHは、アンモニア水を用いて6.5〜7.5に
調節した。
調節した。
培養液より菌体を別し、液13を得た。液13を
2の非イオン性多孔性樹脂HP−20(商品名、三菱化成
製)に通塔して活性物質を吸着させ水洗後さらに50%メ
タノール溶液で洗い不純物を除去し、次いでメタノール
で溶出した。溶出画分を濃縮後pH10に調節し酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル層を0.1N HClにて転溶液、再
びpH10に調節し酢酸エチルで抽出した。この抽出液を濃
縮後、シリカゲル(Wakogel C−200 和光純薬)を用い
クロロホルム−メタノールで展開し活性画分を得た。こ
れをさらにシリカゲル(Lichroprep si60 Merck)を用
いクロロホルム−メタノールで展開しUCN−01 5mgを得
た。この画分を少量のメタノールに溶かし高速液体クロ
マトグラフィー(Wakogel LC ODS 3OK 和光純薬)を用
い50%メタノールと100%メタノールの濃度勾配法で溶
出し純粋なUCN−01を得た。ここで得たUCN−01は前記し
た物理化学的性質及び生物学的性質を示した。
2の非イオン性多孔性樹脂HP−20(商品名、三菱化成
製)に通塔して活性物質を吸着させ水洗後さらに50%メ
タノール溶液で洗い不純物を除去し、次いでメタノール
で溶出した。溶出画分を濃縮後pH10に調節し酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル層を0.1N HClにて転溶液、再
びpH10に調節し酢酸エチルで抽出した。この抽出液を濃
縮後、シリカゲル(Wakogel C−200 和光純薬)を用い
クロロホルム−メタノールで展開し活性画分を得た。こ
れをさらにシリカゲル(Lichroprep si60 Merck)を用
いクロロホルム−メタノールで展開しUCN−01 5mgを得
た。この画分を少量のメタノールに溶かし高速液体クロ
マトグラフィー(Wakogel LC ODS 3OK 和光純薬)を用
い50%メタノールと100%メタノールの濃度勾配法で溶
出し純粋なUCN−01を得た。ここで得たUCN−01は前記し
た物理化学的性質及び生物学的性質を示した。
発明の効果 本発明の抗腫瘍剤は優れた抗腫瘍作用を有する。
第1図はUCN−01の紫外部吸収スペクトルを示す。 第2図はUCN−01の赤外部吸収スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野本 久代 静岡県駿東郡長泉町下土狩1188 審査官 鶴見 秀紀
Claims (1)
- 【請求項1】式 で表されるUCN−01を含有する抗腫瘍剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23447787A JPH07112977B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | 抗腫瘍剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23447787A JPH07112977B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | 抗腫瘍剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6479118A JPS6479118A (en) | 1989-03-24 |
JPH07112977B2 true JPH07112977B2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=16971630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23447787A Expired - Lifetime JPH07112977B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | 抗腫瘍剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07112977B2 (ja) |
-
1987
- 1987-09-18 JP JP23447787A patent/JPH07112977B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6479118A (en) | 1989-03-24 |
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