JPH0711281A - ブレ−キ液組成物 - Google Patents
ブレ−キ液組成物Info
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- JPH0711281A JPH0711281A JP14996493A JP14996493A JPH0711281A JP H0711281 A JPH0711281 A JP H0711281A JP 14996493 A JP14996493 A JP 14996493A JP 14996493 A JP14996493 A JP 14996493A JP H0711281 A JPH0711281 A JP H0711281A
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- JP
- Japan
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- brake fluid
- glycol
- formula
- alkyl group
- polyglycol
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Abstract
(57)【要約】
【目的】グリコ−ルエ−テル、グリコ−ル、ポリグリコ
−ル、ポリグリコ−ルエ−テル類を主成分とする非鉱油
系ブレーキ液の吸湿性及び沸点の改良法。 【構成】ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテ
ルにテトラメトキシシランを反応させ、得られたシリケ
イト化合物を非鉱油系ブレーキ液に添加したブレーキ液
組成物。 【効果】シリケイト化合物を非鉱油系ブレーキ液に添加
することにより、水分の吸収性を低下させると共に、ウ
エット沸点を向上させる。
−ル、ポリグリコ−ルエ−テル類を主成分とする非鉱油
系ブレーキ液の吸湿性及び沸点の改良法。 【構成】ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテ
ルにテトラメトキシシランを反応させ、得られたシリケ
イト化合物を非鉱油系ブレーキ液に添加したブレーキ液
組成物。 【効果】シリケイト化合物を非鉱油系ブレーキ液に添加
することにより、水分の吸収性を低下させると共に、ウ
エット沸点を向上させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グリコ−ルエーテル、
グリコール、ポリグリコール、ポリグリコールエーテル
または、それらのホウ酸エステルを主成分とする自動車
用ブレーキ液(以下、非鉱油系ブレーキ液という)の吸
湿時の沸点及び含有水分量の改良に関するものである。
グリコール、ポリグリコール、ポリグリコールエーテル
または、それらのホウ酸エステルを主成分とする自動車
用ブレーキ液(以下、非鉱油系ブレーキ液という)の吸
湿時の沸点及び含有水分量の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブレーキ液の高沸点化(特に吸湿時の高
沸点化)に対応するため、種々の特許が提案されてい
る。例えば、特公昭54−37257号及び英国特許1
214171号などである。
沸点化)に対応するため、種々の特許が提案されてい
る。例えば、特公昭54−37257号及び英国特許1
214171号などである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】周知の如く、非鉱油系
ブレーキ液は吸湿性があり、使用中にブレーキ液の含有
水分量が増加し、沸点が低下してゆく。このことは、ベ
ーパーロックを起こす可能性を増大するため安全上好ま
しくない。
ブレーキ液は吸湿性があり、使用中にブレーキ液の含有
水分量が増加し、沸点が低下してゆく。このことは、ベ
ーパーロックを起こす可能性を増大するため安全上好ま
しくない。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明らは、非鉱油系ブ
レ−キ液の吸湿時の含有水分量を小さくすべく鋭意研究
した結果、下記、(1)式
レ−キ液の吸湿時の含有水分量を小さくすべく鋭意研究
した結果、下記、(1)式
【0005】
【化3】
【0006】[式中、R1 〜R4 は直鎖状または分岐鎖
状アルキル基、または側鎖としてアルキル基を有する
か、または有しない脂環式炭化水素であって不飽和結合
を有していても良い。Xは−CH2 CH2 O−、Yは−
CH2 CH(CH3 )O−を表し、mおよびnは、0ま
たは整数を表し、且つm+n≧1である。そして重合体
は、ブロック重合でもランダム重合でもその順序の如何
を問わない。] および(2)式
状アルキル基、または側鎖としてアルキル基を有する
か、または有しない脂環式炭化水素であって不飽和結合
を有していても良い。Xは−CH2 CH2 O−、Yは−
CH2 CH(CH3 )O−を表し、mおよびnは、0ま
たは整数を表し、且つm+n≧1である。そして重合体
は、ブロック重合でもランダム重合でもその順序の如何
を問わない。] および(2)式
【0007】
【化4】
【0008】[式中、R5 〜R10は直鎖状または分岐鎖
状アルキル基、または側鎖としてアルキル基を有するか
または有しない脂環式炭化水素であって不飽和結合を有
していても良い。Xは−CH2 CH2 O−、Yは−CH
2 CH(CH3 )O−を表しm及びnは、0または整数
を表し、且つm+n≧1である。そして重合体は、ブロ
ック重合でも、ランダム重合でもその順序の如何を問わ
ない。] 上記化合物の1種、または2種以上を非鉱油系ブレーキ
液中に0.01〜20.0%添加することにより、良好
な結果が得られることを見いだした。添加濃度としてよ
り好ましい濃度は、0.1〜10.0%である。これに
よって、吸湿時の沸点、及び含有水分量の改良に効果が
あることがわかった。
状アルキル基、または側鎖としてアルキル基を有するか
または有しない脂環式炭化水素であって不飽和結合を有
していても良い。Xは−CH2 CH2 O−、Yは−CH
2 CH(CH3 )O−を表しm及びnは、0または整数
を表し、且つm+n≧1である。そして重合体は、ブロ
ック重合でも、ランダム重合でもその順序の如何を問わ
ない。] 上記化合物の1種、または2種以上を非鉱油系ブレーキ
液中に0.01〜20.0%添加することにより、良好
な結果が得られることを見いだした。添加濃度としてよ
り好ましい濃度は、0.1〜10.0%である。これに
よって、吸湿時の沸点、及び含有水分量の改良に効果が
あることがわかった。
【0009】また、(1)、(2)式のR1 〜R10は、
C1 〜C10の炭素数が好ましく、メチル基、エチル基、
ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基などが特
に好適である。
C1 〜C10の炭素数が好ましく、メチル基、エチル基、
ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基などが特
に好適である。
【0010】m+nの範囲は2〜6が好ましい。2以下
の場合、ブレーキ液の還流沸点等が規格外となり、6以
上の場合、ー40℃などの動粘度がJIS規格をこえる
場合がある。
の場合、ブレーキ液の還流沸点等が規格外となり、6以
上の場合、ー40℃などの動粘度がJIS規格をこえる
場合がある。
【0011】本発明の前記(1)式の化合物は、テトラ
アルキルシリケートにポリオキシエチレングリコ−ルま
たはポリオキシプロピレングリコールを作用させ、エス
テル交換を行うことによって下記のように製造される。
アルキルシリケートにポリオキシエチレングリコ−ルま
たはポリオキシプロピレングリコールを作用させ、エス
テル交換を行うことによって下記のように製造される。
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】また、(2)式の化合物はテトラアルキル
シリケ−トを水と反応させ、(3)式の化合物を製造
し、
シリケ−トを水と反応させ、(3)式の化合物を製造
し、
【0015】
【化7】
【0016】次いで(3)式とポリオキシエチレングリ
コ−ルまたはポリオキシプロピレングリコールを反応さ
せて、生成したアルコ−ルを留去させることにより、製
造される。
コ−ルまたはポリオキシプロピレングリコールを反応さ
せて、生成したアルコ−ルを留去させることにより、製
造される。
【0017】(1)式に該当する化合物としては、テト
ラキス[メトキシトリ(オキシエチレン)]−シラン、
テトラキス[メトキシトリ(オキシプロピレン)]−シ
ラン、テトラキス[エトキシトリ(オキシプロピレ
ン)]−シランなどがある。
ラキス[メトキシトリ(オキシエチレン)]−シラン、
テトラキス[メトキシトリ(オキシプロピレン)]−シ
ラン、テトラキス[エトキシトリ(オキシプロピレ
ン)]−シランなどがある。
【0018】(2)式に該当する化合物としては、ヘキ
サ[2−エチルヘキソキシテトラ(オキシエチレン)]
−ジシロキサン、ヘキサ[エチルヘキソキシテトラ(オ
キシプロピレン)]−ジシロキサン、ヘキサ[2−エチ
ルヘキソキシテトラ(オキシプロピレン)]−ジシロキ
サンなどがある。
サ[2−エチルヘキソキシテトラ(オキシエチレン)]
−ジシロキサン、ヘキサ[エチルヘキソキシテトラ(オ
キシプロピレン)]−ジシロキサン、ヘキサ[2−エチ
ルヘキソキシテトラ(オキシプロピレン)]−ジシロキ
サンなどがある。
【0019】これらの化合物の中から、下記の化合物を
合成した。以下に本発明の製造例と実施例をあげて本発
明を詳細に説明するが、本発明はこれによって限定され
るものではない。
合成した。以下に本発明の製造例と実施例をあげて本発
明を詳細に説明するが、本発明はこれによって限定され
るものではない。
【0020】[製造例1] テトラキス[メトキシトリ
(オキシエチレン)]−シランの製造 テトラメトキシシラン46.3g(0.31M) トリエチレン
グリコ−ルモノメチルエ−テル200g(1.22M) とを温
度計、ジムロ−ト冷却器及び攪拌機を装着した300m
lの三ッ口フラスコに仕込み、120〜125℃におい
て2時間反応させた後、留出ラインを装着し先ず常圧に
て生成したメタノ−ルを釜温が〜120℃になる迄留出
させ、次に徐々に減圧にして最終的に50mmHgにて
釜温が〜150℃迄メタノ−ルを留去させる。これによ
り、34.4g(1.08M) のメタノ−ルが回収されフラス
コ内に200.7g(0.30M) のテトラキス[メトキシト
リ(オキシエチレン)]−シランが得られた。
(オキシエチレン)]−シランの製造 テトラメトキシシラン46.3g(0.31M) トリエチレン
グリコ−ルモノメチルエ−テル200g(1.22M) とを温
度計、ジムロ−ト冷却器及び攪拌機を装着した300m
lの三ッ口フラスコに仕込み、120〜125℃におい
て2時間反応させた後、留出ラインを装着し先ず常圧に
て生成したメタノ−ルを釜温が〜120℃になる迄留出
させ、次に徐々に減圧にして最終的に50mmHgにて
釜温が〜150℃迄メタノ−ルを留去させる。これによ
り、34.4g(1.08M) のメタノ−ルが回収されフラス
コ内に200.7g(0.30M) のテトラキス[メトキシト
リ(オキシエチレン)]−シランが得られた。
【0021】
【化8】
【0022】[製造例2] テトラキス[メトキシトリ
(オキシプロピレン)]−シランの製造 テトラメトキシシラン38.1g(0.25M) 、トリプロピ
レングリコ−ルモノメチルエ−テル206.3g(1.0M)
とを温度計、ジムロ−ト冷却器及び攪拌機を装着した3
00mlの三ッ口フラスコに仕込み、120〜125℃
において2時間反応させた後、留出ラインを装着し、先
ず常圧にて生成したメタノ−ルを釜温が〜120℃にな
る迄留出させ、次に徐々に減圧にして最終的に50mm
Hgにて釜温が〜150℃迄メタノ−ルを留去させる。
これにより、32.8g(1.03M)のメタノ−ルが回収さ
れフラスコ内に205.5g(0.24M) のテトラキス[メ
トキシトリ(オキシプロピレン)]−シランが得られ
た。
(オキシプロピレン)]−シランの製造 テトラメトキシシラン38.1g(0.25M) 、トリプロピ
レングリコ−ルモノメチルエ−テル206.3g(1.0M)
とを温度計、ジムロ−ト冷却器及び攪拌機を装着した3
00mlの三ッ口フラスコに仕込み、120〜125℃
において2時間反応させた後、留出ラインを装着し、先
ず常圧にて生成したメタノ−ルを釜温が〜120℃にな
る迄留出させ、次に徐々に減圧にして最終的に50mm
Hgにて釜温が〜150℃迄メタノ−ルを留去させる。
これにより、32.8g(1.03M)のメタノ−ルが回収さ
れフラスコ内に205.5g(0.24M) のテトラキス[メ
トキシトリ(オキシプロピレン)]−シランが得られ
た。
【0023】
【化9】
【0024】[製造例3]ヘキサ[2−エチルヘキソキ
シテトラ(オキシエチレン)]−ジシロキサンの製造 テトラメトキシシラン137.0g(0.9M)と蒸留水1
0.8g(0.6M)とをジムロ−ト冷却器及び攪拌機を装着
した300mlの三ッ口フラスコに仕込み、72〜75
℃において2時間加熱した後、留出ラインを装着し常圧
にて生成したメタノ−ルを釜温〜100℃になる迄、留
去させ40gを回収する。内容物の白濁物を濾過し、ヘ
キサメトキシジシロキサン21.1g(0.08M) とテトラ
エチレングリコ−ルモノ2−エチルヘキシルエ−テル1
50g(0.49M) とを前記と同様の装置を装着した200
ml三ッ口フラスコに仕込み、115〜116℃におい
て2時間反応させた後、留出ラインを装着し先ず常圧に
て生成メタノ−ルを釜温が〜120℃になる迄留出さ
せ、次に徐々に減圧にして最終的に50mmHgにて釜
温〜150℃迄メタノ−ルを留去させる。
シテトラ(オキシエチレン)]−ジシロキサンの製造 テトラメトキシシラン137.0g(0.9M)と蒸留水1
0.8g(0.6M)とをジムロ−ト冷却器及び攪拌機を装着
した300mlの三ッ口フラスコに仕込み、72〜75
℃において2時間加熱した後、留出ラインを装着し常圧
にて生成したメタノ−ルを釜温〜100℃になる迄、留
去させ40gを回収する。内容物の白濁物を濾過し、ヘ
キサメトキシジシロキサン21.1g(0.08M) とテトラ
エチレングリコ−ルモノ2−エチルヘキシルエ−テル1
50g(0.49M) とを前記と同様の装置を装着した200
ml三ッ口フラスコに仕込み、115〜116℃におい
て2時間反応させた後、留出ラインを装着し先ず常圧に
て生成メタノ−ルを釜温が〜120℃になる迄留出さ
せ、次に徐々に減圧にして最終的に50mmHgにて釜
温〜150℃迄メタノ−ルを留去させる。
【0025】これにより、5.0g(0.47M) のメタノ−
ルが回収されフラスコ内に154g(0.08M) のヘキサ
[2−エチルヘキソキシテトラ(オキシエチレン)−ジ
シロキサンが得られた。
ルが回収されフラスコ内に154g(0.08M) のヘキサ
[2−エチルヘキソキシテトラ(オキシエチレン)−ジ
シロキサンが得られた。
【0026】
【化10】
【0027】
[実施例1−5]下記の組成のブレーキ液(A)に製造
例1で得られた化合物テトラキス[メトキシトリ(オキ
シエチレン)]−シランを0.1〜10.0%配合し、
実施例1−5のブレーキ液組成物をえた。
例1で得られた化合物テトラキス[メトキシトリ(オキ
シエチレン)]−シランを0.1〜10.0%配合し、
実施例1−5のブレーキ液組成物をえた。
【0028】 ブレーキ液(A) トリエチレングリコ−ルモノメチルエ−テル 12部 テトラエチレングリコ−ルモノメチルエ−テル 80部 ペンタエチレングリコ−ルモノメチルエ−テル 8部 [実施例6−8]前記の組成のブレーキ液(A)に製造
例2で得られた化合物テトラキス[メトキシトリ(オキ
シプロピレン)]−シランを0.1〜10.0%配合
し、実施例6−8のブレーキ液組成物をえた。
例2で得られた化合物テトラキス[メトキシトリ(オキ
シプロピレン)]−シランを0.1〜10.0%配合
し、実施例6−8のブレーキ液組成物をえた。
【0029】[実施例9−13]前記の組成のブレーキ
液(A)に製造例3で得られた化合物ヘキサ[2−エチ
ルヘキソキシテトラ(オキシエチレン)]−ジシロキサ
ンを0.1〜10.0%配合し、実施例9−13のブレ
ーキ液組成物をえた。
液(A)に製造例3で得られた化合物ヘキサ[2−エチ
ルヘキソキシテトラ(オキシエチレン)]−ジシロキサ
ンを0.1〜10.0%配合し、実施例9−13のブレ
ーキ液組成物をえた。
【0030】[実施例14−18]下記の組成のブレー
キ液(B)に製造例1で得られた化合物テトラキス[メ
トキシトリ(オキシエチレン)]−シランを0.1〜1
0.0%配合し、実施例14−18のブレーキ液組成物
をえた。
キ液(B)に製造例1で得られた化合物テトラキス[メ
トキシトリ(オキシエチレン)]−シランを0.1〜1
0.0%配合し、実施例14−18のブレーキ液組成物
をえた。
【0031】 ブレーキ液(B) トリエチレングリコ−ルモノメチルエ−テル・ボレート 100部 (ホウ素量 1.48%) [実施例19−21]前記の組成のブレーキ液(B)に
製造例2で得られた化合物テトラキス[メトキシトリ
(オキシプロピレン)]−シランを0.1〜5.0%配
合し、実施例19−21のブレーキ液組成物をえた。
製造例2で得られた化合物テトラキス[メトキシトリ
(オキシプロピレン)]−シランを0.1〜5.0%配
合し、実施例19−21のブレーキ液組成物をえた。
【0032】[実施例22−26]前記の組成のブレー
キ液(B)に製造例3で得られた化合物ヘキサ[2−エ
チルヘキソキシテトラ(オキシエチレン)]−ジシロキ
サンを0.1〜10.0%配合し、実施例22−26の
ブレーキ液組成物をえた。
キ液(B)に製造例3で得られた化合物ヘキサ[2−エ
チルヘキソキシテトラ(オキシエチレン)]−ジシロキ
サンを0.1〜10.0%配合し、実施例22−26の
ブレーキ液組成物をえた。
【0033】[試験例] 試験方法 前記の組成のブレーキ液(A)および(B)に製造例
1、2および3でえられた化合物を添加した実施例1−
26のブレーキ液組成物を用い、JIS K 2233
に規定するウエット沸点試験を行い、吸湿終了後、供試
フル−ドのウエット沸点と含有水分量を測定した。その
結果を表1および表2に示す。
1、2および3でえられた化合物を添加した実施例1−
26のブレーキ液組成物を用い、JIS K 2233
に規定するウエット沸点試験を行い、吸湿終了後、供試
フル−ドのウエット沸点と含有水分量を測定した。その
結果を表1および表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】ブレーキ液(A)だけの含有水分量および
ウエット沸点の値に比べて、本発明のシリケイト化合物
を添加すると、ウエット沸点は上昇し、且つ含有水分量
は低下する。
ウエット沸点の値に比べて、本発明のシリケイト化合物
を添加すると、ウエット沸点は上昇し、且つ含有水分量
は低下する。
【0036】
【表2】
【0037】ブレーキ液(B)だけの含有水分量および
ウエット沸点の値に比べて、本発明のシリケイト化合物
を添加することにより、高沸点で低吸湿性のブレーキ液
がえられる。
ウエット沸点の値に比べて、本発明のシリケイト化合物
を添加することにより、高沸点で低吸湿性のブレーキ液
がえられる。
【0038】
【発明の効果】これらの結果から、グリコールエーテ
ル、グリコール、ポリグリコール、ポリグリコールエー
テルまたは、それらのホウ酸エステルを主成分とするブ
レ−キ液中に、本発明の添加剤を加えることによって吸
湿時の沸点降下を小さくし、且つ吸湿後の含有水分量を
少なくすることが、可能になった。
ル、グリコール、ポリグリコール、ポリグリコールエー
テルまたは、それらのホウ酸エステルを主成分とするブ
レ−キ液中に、本発明の添加剤を加えることによって吸
湿時の沸点降下を小さくし、且つ吸湿後の含有水分量を
少なくすることが、可能になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 107:52 139:04) C10N 30:00 C 30:08 40:08 (72)発明者 小林 雅彦 静岡県富士宮市山宮3507番地の18 株式会 社富士化工研究所内 (72)発明者 高中 孝次 神奈川県川崎市川崎区千鳥町1番1号 日 本乳化剤株式会社内 (72)発明者 郷原 平 神奈川県川崎市川崎区千鳥町1番1号 日 本乳化剤株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(1) 【化1】 [式中、R1 〜R4 は直鎖状または分岐鎖状アルキル
基、または側鎖としてアルキル基を有するかまたは有し
ない脂環式炭化水素であって、不飽和結合を有していて
も良い。R1 〜R4 は同じであっても異なっても良い。
Xは−CH2 CH2 O−、Yは−CH2 CH(CH3 )
O−を表し、mおよびnは、0または整数を表し、且つ
m+n≧1である。そして重合体は、ブロック重合でも
ランダム重合でもその順序の如何を問わない。] 一般式(2) 【化2】 [式中、R5 〜R10は直鎖状または分岐鎖状アルキル
基、または側鎖としてアルキル基を有するかまたは有し
ない脂環式炭化水素であって不飽和結合を有していても
良い。R5 〜R10は同じであっても異なっても良い。X
は−CH2 CH2O−を表し、Yは−CH2 CH(CH3
)O−を表し、mおよびnは、0または整数を表し、
且つm+n≧1である。そして重合体は、ブロック重合
でもランダム重合でもその如何を問わない。] (1)、(2)の化合物1種、または2種以上をグリコ
ールエーテル、グリコール、ポリグリコール、ポリグリ
コールエーテルまたはそれらのホウ酸エステルを主成分
とするブレーキ液中に、0.01〜20.0%添加する
ことを特徴とするブレーキ液組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14996493A JPH0711281A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | ブレ−キ液組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14996493A JPH0711281A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | ブレ−キ液組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711281A true JPH0711281A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15486463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14996493A Pending JPH0711281A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | ブレ−キ液組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711281A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100600100B1 (ko) * | 1999-12-31 | 2006-07-13 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 브레이크액 조성물 |
JP2006213296A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Toyota Motor Corp | ブレーキフルードの充填方法およびその充填装置 |
CN106281591A (zh) * | 2015-06-29 | 2017-01-04 | 辽宁汽众润滑油生产有限公司 | 一种新型全天候汽车制动液 |
CN111676082A (zh) * | 2020-05-11 | 2020-09-18 | 江苏龙蟠科技股份有限公司 | 一种用于esp汽车控制系统的制动液及其制备方法 |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP14996493A patent/JPH0711281A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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