JPH07112641A - 車両用昇降ステップ装置 - Google Patents

車両用昇降ステップ装置

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JPH07112641A
JPH07112641A JP26119893A JP26119893A JPH07112641A JP H07112641 A JPH07112641 A JP H07112641A JP 26119893 A JP26119893 A JP 26119893A JP 26119893 A JP26119893 A JP 26119893A JP H07112641 A JPH07112641 A JP H07112641A
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parking
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文雄 広谷
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OI SEISAKUSHO CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両の美観向上、安全性向上、空気抵抗低減等
に貢献すべく、必要時のみ以外は車両の昇降ステップが
張出さないよう容易に格納できるようにする。 【構成】昇降ステップを、没位置において車両外形5の
一部を形成するよう車体に出没自在に設けたステップ部
材10により構成し、このステップ部材10を、前記没
位置と昇降ステップを構成する突出位置とに変位させる
駆動部20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両への人の乗り降り
等に利用される車両用昇降ステップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるワゴン車のバックドア1等の下
方には、図7に示す如く、人の乗り降りを楽にする昇降
ステップ2が通常設けられるが、この昇降ステップ2は
従来車体に固定されたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、昇降ステッ
プ2が常に近傍の車両本体より張り出して、見栄えが悪
い、人等が当り易く邪魔であり危険なこともある、走行
時の空気抵抗が増す等の不具合を呈していた。
【0004】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、車両の見栄え向上、
安全性向上、空気抵抗低減等に貢献すべく、必要時のみ
以外は昇降ステップが張出さないよう容易に格納できる
車両用昇降ステップ装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 車両への乗り降り等に利用される昇降ステップを、
没位置において車両外形(5)の一部を形成するよう車
体に出没自在に設けたステップ部材(10)により構成
し、該ステップ部材(10)を、前記没位置と昇降ステ
ップを構成する突出位置とに変位させる駆動部(20)
を設けてなることを特徴とする車両用昇降ステップ装
置。
【0006】2 項1記載の車両用昇降ステップ装置に
おいて、前記昇降ステップが利用される車両のドア
(1)の開閉状態を検出するドア開閉検出手段(63,
64)を設けるとともに、該ドア開閉検出手段(63,
64)により前記ドア(1)の開動が検知されると、前
記駆動部(20)を制御して前記ステップ部材(10)
を突出位置に変位させ、前記ドア開閉検出手段(63,
64)により前記ドア(1)の閉動が検知されると、前
記駆動部(20)を制御して前記ステップ部材(10)
を没位置に変位させるオート制御機能を有する制御部
(50)を設けたことを特徴とする車両用昇降ステップ
装置。
【0007】3 項1又は2記載の車両用昇降ステップ
装置において、車両がパーキング状態にあるか否かを検
出するパーキング状態検出手段(65)を設けるととも
に、前記駆動部(20)の制御部(50)であって、前
記パーキング状態検出手段(65)により車両がパーキ
ング状態にないことが検知されていると、前記ステップ
部材(10)の突出位置への変位を不能とする非駐車時
ロック機能を有する前記駆動部(20)の制御部(5
0)を設けたことを特徴とする車両用昇降ステップ装
置。
【0008】4 項1,2又は3記載の車両用昇降ステ
ップ装置において、車両がパーキング状態にあるか否か
を検出するパーキング状態検出手段(65)と、前記ス
テップ部材(10)が没位置にあるか否かを検出するス
テップ格納検出手段(66)と、該ステップ格納検出手
段(66)により前記ステップ部材(10)が突出位置
にあることが検知されている状態で、前記パーキング状
態検出手段(65)により車両のパーキング状態が解除
されたことが検知されると、前記駆動部(20)を制御
して前記ステップ部材(10)を没位置へ変位させる自
動格納機能を有する制御部(50)とを設けたことを特
徴とする車両用昇降ステップ装置に存する。
【0009】
【作用】本発明の車両用昇降ステップ装置では、昇降ス
テップが、没位置において車両外形の一部を形成するよ
う車体に出没自在に設けたステップ部材(10)により
構成され、駆動部(20)によりこのステップ部材(1
0)が人力を要せずに動作し、車両の一部を形成する没
位置と昇降ステップを構成する突出位置とに変位する。
このため、必要時以外は昇降ステップを車体から張り出
さないようにすることが容易にできる。
【0010】そして、制御部(50)がオート制御機能
を有する場合には、上記動作は、制御部(50)の制御
によりその必要性に応じて自動的に行なわれる。すなわ
ち、ドア開閉検出手段(63,64)により昇降ステッ
プが利用される車両のドア(1)の開動が検知される
と、駆動部(20)を制御してステップ部材(10)を
突出位置に変位させ、ドア開閉検出手段(63,64)
により前記ドア(1)の閉動が検知されると、駆動部
(20)を制御してステップ部材(10)を没位置に変
位させる。このため、ドア(1)の開閉に伴う昇降ステ
ップの必要性に応じてステップ部材(10)が自動的に
出没する。
【0011】また、制御部(50)が非駐車時ロック機
能を有する場合には、パーキング状態検出手段(65)
により車両がパーキング状態にないことが検知されてい
ると、ステップ部材(10)の突出位置への変位が不能
となり、走行中等に不用意にステップ部材(10)が突
出する等の不安全な動作が回避される。
【0012】また、制御部(50)が自動格納機能を有
する場合には、ステップ格納検出手段(66)によりス
テップ部材(10)が突出位置にあることが検知されて
いる状態で、パーキング状態検出手段(65)により車
両のパーキング状態が解除されたことが検知されると、
ステップ部材(10)が没位置へ変位させられる。この
ため、ステップ部材(10)を突出させたまま不用意に
車両を走らせてしまう等の不安全な動作が回避される。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。
【0014】本実施例の車両用昇降ステップ装置は、図
1,2に示すように、車両のバンパの一部となるように
設けられたステップ部材10と、このステップ部材10
を揺動させる駆動部20と、車両に設けられた各種スイ
ッチの出力信号に応じてこの駆動部20の動作を制御す
る制御部50とを備える。
【0015】ステップ部材10は、車両のバンパの一部
を分割することによりなるもので、図2に示す如く両側
のバンパ本体5,5の両内面にそれぞれ突設された軸1
1により支持され、図1の上段に示す如くバンパ本体
5,5間にはまり込んで一体的になる閉位置(没位置)
と、図1の下段に示す如く先端側が手前に開いて昇降ス
テップを構成する開位置(突出位置)とに揺動可能とな
っている。ここで、軸11は、図2に示すように先端に
止め輪11aが取付けられて抜けが防止されている。
【0016】このステップ部材10の材質は、必ずしも
バンパ本体5,5と同じである必要はなく、強度面から
別材質により形成されていてもよい。また、このステッ
プ部材10の取付け部(バンパ本体5の内側面等)に
は、図3に示すように、ステップ部材10の一部に当接
することによりその揺動を前記閉位置と開位置までに規
制するストッパ12,13が設けられている。さらに、
このステップ部材10の基端側には、開位置に揺動する
際のステップ部材10の重量によるモーメントを打消す
バランスウエイト14が取付けられている。
【0017】駆動部20は、図2,3に示すように、車
体フロア6の下方にブラケット21を介して取付けられ
た減速機付きモータ22と、この減速機付きモータ22
の出力軸22aにネジ23,座金24により基端が固定
された源動リンク25と、この源動リンク25の先端と
ステップ部材10とをヒンジ連結する連結リンク26と
を有する。
【0018】連結リンク26の一端と源動リンク25の
先端は、ピン27により回動自在に連結され、連結リン
ク26の他端とステップ部材10は、ピン28,止め輪
29により回動自在に連結されている。そして、源動リ
ンク25あるいは連結リンク26の長さ、源動リンク2
5の取付け角度、連結リンク26のステップ部材10へ
の取付け位置等は、源動リンク25の揺動によりステッ
プ部材10が前記閉位置と開位置とに揺動するように設
定されている。
【0019】また、源動リンク25と車体フロア6間に
は引張りコイルバネであるバランススプリング30が取
付けられ、前述のバランスウエイト14とともに、各リ
ンク25,26やステップ部材10の重量によりモータ
22の出力軸22aに加わる静的トルクを低減してい
る。さらに、ブラケット21における源動リンク25の
揺動範囲の両側には、ステップ部材10が前記閉位置と
開位置に達する角度よりも若干余裕をもった角度におい
て源動リンク25に当接するストッパ31,32が固定
されている。
【0020】制御部50は、図5及び図1に示すよう
に、操作スイッチ(マニュアルスイッチ61,切替えス
イッチ62)と、ドア開閉検出手段(バックドアフルオ
ープンスイッチ63,ハーフラッチスイッチ64)と、
パーキングスイッチ65(パーキング状態検出手段)
と、ステップ閉信号スイッチ66(ステップ格納検出手
段)からの出力信号を受けて、モータ22を正逆回転さ
せるべくモータ22の電源回路等に設けられたリレー5
1を介して、モータ22の作動,停止及び回転方向を制
御するものである。
【0021】ここで、マニュアルスイッチ61は、例え
ば図1に示すように、車体後部内側面におけるバックド
ア1近傍に配設されたシーソースイッチで、中立位置か
らUPの表示側に押すとステップ部材10を閉位置にす
る指令を出力し、中立位置からDOWNの表示側に押す
とステップ部材10を開位置にする指令を出力する。切
替えスイッチ62も、同様に車体後部内側面におけるバ
ックドア1近傍に配設された2位置切替え型のシーソー
スイッチで、MANUALの表示側に倒すと後述するマ
ニュアル制御の指令を出力し、AUTOの表示側に倒す
と後述するオート制御の指令を制御部50に出力するも
のである。
【0022】バックドアフルオープンスイッチ63は、
バックドア1の全開を検出するいわばセンサであり、バ
ックドア1の揺動支持部等に設けられ、全開したバック
ドア1の基端側の部材等に接触子が押されて作動し、検
出信号を出力する。ハーフラッチスイッチ64は、バッ
クドア1のロック内部に設けられバックドア1がハーフ
ラッチ以上になったことを検出してその信号を出力す
る。パーキングスイッチ65は、パーキングブレーキを
操作するサイドレバーの支持部等に設けられたセンサ、
及びATデバイスに設けられたセンサよりなり、車両が
パーキング状態にあること(パーキングブレーキが作動
していること、あるいはATデバイスのPレンジがオン
になっていること)を検出してその信号を出力する。ま
た、ステップ閉信号スイッチ66は、ステップ部材10
の前記駆動部20等に設けられてステップ部材が閉位置
にあることを検出しその信号を制御部50に出力するも
のである。
【0023】この制御部50は、具体的には例えばマイ
クロコンピュータ等により構成されるもので、後述する
図6に示すフローチャートに従ってモータ22を正逆回
転させることでステップ部材10の動きを制御するもの
であるが、以下のような機能(オート制御機能,マニュ
アルオート切替え機能,非駐車時ロック機能,自動格納
機能)を有する。
【0024】すなわち、切替えスイッチ62からの指令
に応じてマニュアル制御かオート制御のいずれかを行な
う(マニュアルオート切替え機能)。マニュアル制御に
おいては、マニュアルスイッチ61の操作に応じてモー
タ22を作動させてステップ部材10を揺動させる。
【0025】また、マニュアル制御においてもオート制
御においても、まずパーキングスイッチ65によりパー
キングブレーキが作動していること、あるいはATデバ
イスのPレンジがオンになっていること(すなわちパー
キング状態にあること)が検出されない限り、ステップ
部材10は作動させない(非駐車時ロック機能)。
【0026】そして、オート制御においては、パーキン
グスイッチ65により車両がパーキング状態にあること
が検知されていることを必要条件として、バックドアフ
ルオープンスイッチ63によりドア1の全開を検知する
と、ステップ部材10を開位置(突出位置)に変位さ
せ、その後バックドア1が閉じられてハーフラッチスイ
ッチ64が検出信号を出力すると、ステップ部材10を
閉位置(没位置)に変位させる(オート制御機能)。ま
た、ステップ部材10が開位置にあることがステップ閉
信号スイッチ66により検出されている状態において、
パーキング状態が解除されたことがパーキングスイッチ
65により検知されると、ステップ部材10を閉位置に
戻す制御を行なう(自動格納機能)。
【0027】なお、制御部50によるステップ部材10
の開閉制御は、具体的には、以下のようにして行なわれ
る。すなわち、ステップ部材10を図4に示す開位置に
揺動させるときには、前記リレー51の動作を制御する
ことにより、出力軸22aを図3において反時計回りに
回転させるよう、モータ22に所定時間電流を流す。ま
た、ステップ部材10を図3に示す閉位置に移動させる
ときには、前記リレー51の動作を制御することによ
り、出力軸22aを図3において時計回りに回転させる
よう、例えば前記ステップ閉信号スイッチ66の検出信
号があるまでモータ22に所定の電流を流す。
【0028】次に作用を説明する。
【0029】車両のイグニションスイッチ等に連動して
装置が運転を開始すると、制御部50は、図6に示すス
テップS1〜S11の処理を行なう。すなわち、まずパ
ーキングスイッチ65の信号を読み取り、車両がパーキ
ング状態になっている場合にのみステップS2に進む
(ステップS1)。ステップS2では、切替えスイッチ
62の出力を読み、オート制御の指令になっている場合
はステップS3に進み、マニュアル制御の指令の場合は
ステップS8に進む。
【0030】ステップS3では、バックドアフルオープ
ンスイッチ63の出力を読み、バックドア1の全開が検
出されている場合はステップS4に進みステップ部材1
0を開位置に揺動させる。また、バックドア1の全開が
検出されていない場合は、ステップS2に戻る。ステッ
プS5では、切替えスイッチ62の出力を読み、オート
制御の指令になっている場合はステップS6に進み、マ
ニュアル制御の指令の場合はステップS8に進む。
【0031】ステップS6では、ハーフラッチスイッチ
64の出力を読み、バックドア1がハーフラッチ以上に
閉じられている場合はステップS7に進んでステップ部
材10を閉位置に揺動させる。また、バックドア1の閉
動が検出されていない場合は、ステップS12に進む。
【0032】ステップS8では、マニュアルスイッチ6
1の出力を読み、ステップ部材10の開動が指令されて
いる場合はステップS9に進んでステップ部材10を閉
位置に揺動させ、ステップ部材10の開動が指令されて
いない場合はステップS10に進む。そして、ステップ
S9では、またマニュアルスイッチ61の出力を読み、
ステップ部材10の閉動が指令されている場合はステッ
プS11に進んでステップ部材10を閉位置に揺動さ
せ、ステップ部材10の閉動が指令されていない場合は
ステップS2に戻る。
【0033】ステップS12では、パーキングスイッチ
65の出力を読み、パーキング状態が解除された場合は
ステップS7に進んでステップ部材10を閉位置に揺動
させ、パーキング状態が維持されている場合はステップ
S2に戻る。
【0034】これらステップS1〜12の処理による
と、車両がパーキング状態になっていることを前提とし
て(ステップS1)、切替えスイッチ62の操作により
(ステップS2)、オート制御(ステップS3〜S7)
あるいはマニュアル制御(ステップS8〜11)が行な
われ、マニュアル制御においては、マニュアルスイッチ
61の操作によりステップ部材10が閉位置あるいは開
位置に揺動し、オート制御においては、バックドア1の
開閉に連動してステップ部材10が開閉することにな
る。そして、オート制御中においてパーキング状態が解
除されたときには、バックドア1が閉じてなくてもステ
ップ部材10が閉位置に戻される(ステップS12)。
【0035】このため、通常は切替えスイッチ62をオ
ート側にしておけば、バックドア1を開けたときに自動
的にステップ部材10が倒れるので、バックドア1から
乗降等しようとする者は、なんらの操作をしなくても、
図4のように開位置に倒れたステップ部材10のステッ
プ面10a上に足を載せて容易に乗降等することができ
る。そして、バックドア1が閉められた後には、自動的
にステップ部材10は閉位置に戻り、バンパ本体5と一
体的にバンパを形成した状態になって張出さないので、
外観がすっきりし、走行中の空気抵抗も低減されるとと
もに、邪魔にならず接触事故等に対する安全性が向上す
る。
【0036】また、なんらかの理由でバックドア1の開
閉によらず、ステップ部材10を閉位置又は開位置に揺
動させたいときには、車両の運転者又は乗降者等が切替
えスイッチ62をマニュアル側にしてマニュアルスイッ
チ61を操作することで、容易にステップ部材10を閉
位置又は開位置に揺動させることができるので便利であ
る。
【0037】また、車両がパーキング状態になっていな
ければ、上記オート動作もマニュアル動作も不能となる
とともに、オート動作中にステップ部材10が開位置に
あるままパーキング状態が解除されたときには、自動的
にステップ部材10が閉位置に戻るので、不注意な操作
により走行中にステップ部材10が揺動することや、ス
テップ部材10が倒れているのを放置して走行してしま
うことが防止され、この点においても安全性が高く確保
される。
【0038】また、上記実施例においては、オート制御
においてバックドア1が全開したことをステップ部材1
0を倒す必要条件としている。このため、バックドア1
を開けようと乗降者等がバックドア1の下端に手を掛け
て引いた直後にステップ部材10が倒れてくることがな
く、この点においても安全性が確保されている。
【0039】さらに、上記実施例では、バランスウエイ
ト14やバランススプリング30といった静的トルクを
低減する要素が設けられているため、モータ22の容量
が小さくてすむとともに、ステップ部材10が円滑に作
動するという効果もある。
【0040】なお、本発明は上記実施例に限られず各種
の態様が有り得る。例えば、ステップ部材は、揺動して
出没するものに限らず、直線運動することにより出没す
るものでもよい。また、バンパに限らず、例えば没位置
において車両のボディと一体となるステップ部材でもよ
い。
【0041】さらに、上記実施例においては、ステップ
部材10の閉位置あるいは開位置における静止状態を確
実に維持するためのロック手段については特に説明して
いないが、例えばモータ22の作動が停止したときに出
力軸22aをロックするブレーキ等を設けてもよいこと
はいうまでもない。ただし、モータ22の減速機内の摩
擦トルク等によりステップ部材10の静止状態が十分安
定する場合は、このようなロック手段は不要である。
【0042】
【発明の効果】本発明にかかる車両用昇降ステップ装置
によれば、昇降ステップが、没位置において車両外形の
一部を形成するよう車体に出没自在に設けたステップ部
材により構成され、駆動部によりこのステップ部材が人
力を要せずに動作し、車両の一部を形成する没位置と昇
降ステップを構成する突出位置とに変位する。このた
め、必要時以外は昇降ステップを車体から張り出さない
ようにすることが容易にでき、車両への乗降性の利便
化、車両の美観向上、出っ張り部分の排除による安全性
向上又は空気抵抗低減といった各種の効果がある。
【0043】そして、前記駆動部の制御部がオート制御
機能を有する場合には、上記動作は、昇降ステップが利
用される車両のドアの開閉に伴う昇降ステップの必要性
に応じて自動的に行なわれるため、さらに便利となる。
【0044】また、前記駆動部の制御部が非駐車時ロッ
ク機能を有する場合には、パーキング状態にないとステ
ップ部材の突出位置への変位が不能となり、走行中等に
不用意にステップ部材が突出する等の不安全な動作が回
避され、さらに安全性が高まる。
【0045】また、前記駆動部の制御部が自動格納機能
を有する場合には、ステップ部材が突出位置にあるとき
に車両のパーキング状態が解除されると、ステップ部材
が自動的に没位置へ変位するため、ステップ部材を突出
させたまま不用意に車両を走らせてしまう等の不安全な
動作が回避され、さらに安全性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用昇降ステップ装
置の概略全体構成図である。
【図2】本発明の一実施例である車両用昇降ステップ装
置の駆動部を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例である車両用昇降ステップ装
置の駆動部を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施例である車両用昇降ステップ装
置の駆動部の動作を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施例である車両用昇降ステップ装
置の制御系を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施例である車両用昇降ステップ装
置の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図7】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…ステップ部材 20…駆動部 50…制御部 63,64…ドア開閉検出手段 65…パーキング状態検出手段 66…ステップ格納検出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両への乗り降り等に利用される昇降ステ
    ップを、没位置において車両外形の一部を形成するよう
    車体に出没自在に設けたステップ部材により構成し、 該ステップ部材を、前記没位置と昇降ステップを構成す
    る突出位置とに変位させる駆動部を設けてなることを特
    徴とする車両用昇降ステップ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両用昇降ステップ装置に
    おいて、前記昇降ステップが利用される車両のドアの開
    閉状態を検出するドア開閉検出手段を設けるとともに、 該ドア開閉検出手段により前記ドアの開動が検知される
    と、前記駆動部を制御して前記ステップ部材を突出位置
    に変位させ、前記ドア開閉検出手段により前記ドアの閉
    動が検知されると、前記駆動部を制御して前記ステップ
    部材を没位置に変位させるオート制御機能を有する制御
    部を設けたことを特徴とする車両用昇降ステップ装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の車両用昇降ステップ
    装置において、車両がパーキング状態にあるか否かを検
    出するパーキング状態検出手段を設けるとともに、 前記駆動部の制御部であって、前記パーキング状態検出
    手段により車両がパーキング状態にないことが検知され
    ていると、前記ステップ部材の突出位置への変位を不能
    とする非駐車時ロック機能を有する制御部を設けたこと
    を特徴とする車両用昇降ステップ装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2又は3記載の車両用昇降ステ
    ップ装置において、 車両がパーキング状態にあるか否かを検出するパーキン
    グ状態検出手段と、 前記ステップ部材が没位置にあるか否かを検出するステ
    ップ格納検出手段と、 該ステップ格納検出手段により前記ステップ部材が突出
    位置にあることが検知されている状態で、前記パーキン
    グ状態検出手段により車両のパーキング状態が解除され
    たことが検知されると、前記駆動部を制御して前記ステ
    ップ部材を没位置へ変位させる自動格納機能を有する制
    御部とを設けたことを特徴とする車両用昇降ステップ装
    置。
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