JPH07112197B2 - カスケード通信方法 - Google Patents

カスケード通信方法

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JPH07112197B2
JPH07112197B2 JP3182495A JP18249591A JPH07112197B2 JP H07112197 B2 JPH07112197 B2 JP H07112197B2 JP 3182495 A JP3182495 A JP 3182495A JP 18249591 A JP18249591 A JP 18249591A JP H07112197 B2 JPH07112197 B2 JP H07112197B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信機能を有するパー
ソナルコンピュータ等で構成される主局と、同じく通信
機能を有するパーソナルコンピュータ等で構成される複
数のユーザ側等の従局とを通信回線でネットワークし、
ユーザ・プログラムの変更データや案内文書等の送信デ
ータを主局から複数の従局へカスケード方法(いわゆる
ねずみ算方法)によって自動的に送信するカスケード通
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば全国にまたがる医科、歯
科、調剤薬局等の多数の医療機関に設置されたレセプト
作成用パーソナルコンピュータ(以下、パソコンとい
う)では、健康保険法の改正等により、概ね毎年1度の
割合で、点数算定方式の変更(プログラムの変更)や、
点数・薬価の改訂のためのデータの変更を行う必要があ
る。この種の改訂は、点数・薬価の改訂だけでも、数万
もの項目を変更しなければならない上に、短期間の間に
それらのプログラムやデータの変更を行わなければなら
ない。
【0003】これに対処するため、現在では、変更ある
いは改訂したプログラムや点数・薬価マスタをそれぞれ
フロッピーディスク(以下、FDという)にコピーし、
手順書・説明文等と共に包装して航空便や自動車便等の
輸送手段を利用してユーザ側の医療機関へ届ける。医療
機関では、届けられたFDをパソコンにセットし、プロ
グラムやデータ等の変更を行っている。
【0004】ところが、この種のデータの送信方法で
は、記録媒体としてFDを用いているため、短時間に多
量のデータを多数のユーザへ確実に送信することが困難
になりつつある。
【0005】そこで、主局側のパソコンと多数のユーザ
側(従局側)のパソコンとを通信回線を介して接続し、
変更されたプログラムや、点数・薬価の改訂データ等の
送信データを、主局側から多数の従局に対して同報通信
することが考えられる。このような同報通信を行えば、
短時間で大量のデータを多数のユーザへ送信することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信回
線を利用した従来の送信データの通信方法では、ディジ
タル統合ネットワーク(ISDN)や電話回線網等を用
いて、1台の主局から多数の従局へ同一のデータを送信
する場合、該主局から順次、各従局へデータを送る。そ
のため、従局の数に比例して通信時間が長くなり、多数
の従局に対して短時間で効率のよい通信を行うことが不
可能である。従って、未だ技術的に充分満足のゆく同報
通信が行える通信方法を実現することが困難であった。
【0007】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、短時間で効率のよい同報通信を行うことが困難
な点について解決したカスケード通信方法を提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、第1のコンピュータ及び第1のモデムを
有する主局から、第2のコンピュータ及び第2のモデム
を有する複数の従局へ、同報通信する通信方法におい
て、前記主局と複数の従局とを通信回線網に接続して通
信システムを構築する。ここで、主局は、送信先の番
号、所在地データ、及びエラー管理フィールドを有する
通信管理ファイルから、第1のコンピュータを用いて伝
送距離が最小となるよう未処理局中の(N+1)/2局
(但し、Nは未処理局数)を選択し、さらにその中から
送信先として最適な子局を1局選択し、該自局の通信管
理ファイル中からその子局を除く被選択局のレコードを
抽出して新たな通信管理ファイルを作成し、その新たな
通信管理ファイルと必要に応じて処理プログラム及び通
信データとを第1のモデムを介して該送信先の子局へ送
信する機能を有している。各従局は、第2のモデムを介
して前記新たな通信管理ファイルを受信すると共に必要
に応じて前記処理プログラム及び前記送信データを受信
し、第2のコンピュータを用い、前記主局と同様に送信
先の子局の選択及び新たな通信管理ファイルの作成を行
い、該新たな通信管理ファイルと必要に応じて該処理プ
ログラム及び該送信データとを該第2のモデムを介して
該送信先の子局へ転送する機能を有している。
【0009】前記主局及び前記複数の従局では、次の第
1から第7の処理を行う。まず、第1の処理では、前記
自局の通信管理ファイルがないか、その中に未処理のフ
ラグが立っているレコードがなければ処理を終了する。
第2の処理では、前記自局の通信管理ファイル中の未処
理のフラグが立っている局の中から、該通信管理ファイ
ル中の所在地データに基づいてその地理的分布を計算
し、その地理的分布の長軸の端から前記(N+1)/2
局を選択する。第3の処理では、前記通信回線を接続す
る送信先の子局として、前記被選択局の地理的分布の中
心に近く、かつ前記通信管理ファイル中のエラー管理フ
ィールドの内容を参照して最も確実に通信処理を完了で
きると予想される子局を1局選択する。さらに、第4の
処理では、前記選択された1つの子局に対して前記通信
回線を接続し、その接続に失敗した場合には前記通信管
理ファイル中のエラー管理フィールドの内容を更新して
前記第3の処理に戻る。第5の処理では、前記自局の通
信管理ファイルの中から、前記選択された1つの子局を
除く被選択局のレコードを抽出し、そのレコードからな
る前記新たな通信管理ファイルを作成し、その新たな通
信管理ファイルと必要に応じて前記処理プログラム及び
前記送信データとを前記選択された1つの子局へ送信す
る。第6の処理では、前記選択された1つの子局への送
信終了後に前記通信回線を切断すると、何らかの方法
(例えば、自局からの指示、あるいは子局で予めそのた
めのプログラムが動作)により、その子局において自局
で行われていたのとまったく同一の処理が開始される。
第7の処理では、前記自局の通信管理ファイル中の、子
局を含む被選択局の未処理のフラグを倒し(例えば、子
局は送信済み、その他の局は不明に設定される)、前記
第1の処理に戻る。そして、前記第1から第7の処理に
より、前記主局及び前記複数の従局により形成される木
構造の送信経路に従った前記主局から前記複数の従局へ
の送信が終了した後、前記送信経路と逆の経路で、前記
新たな通信管理ファイルを作成しつつ前記複数の従局か
ら前記主局へ通信結果を返送する。
【0010】
【作用】本発明によれば、以上のようにカスケード通信
方法を構成したので、コンピュータ及びモデムを有する
主局及び複数の従局は、通信回線網で接続され、その主
局が通信管理ファイルと必要に応じて処理プログラム及
び通信データとを従局へ送信し、次にその従局が発信局
(ステーション)となって別の従局へ通信管理ファイル
と必要に応じて処理プログラム及び送信データとを送信
する。同時に、主局は別の従局を選定して通信管理ファ
イルと必要に応じて処理プログラム及び送信データとを
送信する。この際、主局及び複数の従局は、伝送距離が
最小となる送信先の最適経路を求め、送信先の従局を選
定して通信管理ファイル等を送信する。そのため、主局
から複数の従局へ、次から次へとカスケード式に通信管
理ファイル等が伝送され、最小の通信料金で短時間に、
多量のデータが複数の従局へ送れる。さらに、送信終了
後、送信経路と逆の経路で、複数の従局から主局へ通信
結果が返送されるので、確実に返送処理が行え、通信の
信頼性が向上する。従って、前記課題を解決できるので
ある。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の実施例におけるカスケード
通信方法の通信システム全体を示す構成図である。
【0012】この通信システムでは、通信回線の一例と
して電話回線100を用い、一つの主局0と、複数のユ
ーザ側の従局1〜61とが、該電話回線100で相互に
接続されている。S1〜S6は送信順である。主局0
は、通信木(tree)の根(root)である最上位
局であり、通信処理開始のための特別な処理機能を有し
ている。ユーザ側の従局1〜61は、中継局1,2,
3,…と末端局6,7,9,…とで構成される。
【0013】中継局1,2,3,…は、通信木のノード
(node)であり、ユーザリスト等が記載された通信
指示書に相当する通信管理ファイル及び処理プログラム
と、点数・薬価改訂に必要な複数のファイル等の送信デ
ータとを親局からもらい、該処理プログラム及び通信管
理ファイルに基づき子局への送信処理を行うと共に、該
子局への送信結果を親局に報告する機能を有している。
クレジットコールにより、特定の局(例えば、子局の場
合は親局)に回線使用料を賦課させる場合、中継局はク
レジットコールによる発信を行う必要があるので、プッ
シュホン回線でなければならない。
【0014】末端局は、通信木の葉(leef)であ
り、親局から自局で必要な処理プログラム及び送信デー
タをもらうだけで、子局を持たないため、親局へ該子局
への通信結果を返す必要もない。つまり、末端局は、発
信を行わないので、プッシュホン回線である必要はな
い。
【0015】ここで、親局とは、通信木の1段上位の局
であり、自局を起動し、データ等を送信してきた局であ
る。自局とは、原点局のことである。子局は、通信木の
1段下位の局であり、自局より発信してデータ等を与え
る相手であり、中継局と末端局の場合がある。孫局は、
通信木の2段下位の局であり、中継局の子局である。こ
の孫局は、孫以外の下位局を指して言う場合もある。上
位局は、自局より上位の局であり、親局、親の親局等が
ある。下位局は、自局より下位の局であり、子局、子の
子局等がある。
【0016】図1では、一定の処理時間内に送信できる
件数を7段とした場合のS1〜S6の順に送信されて行
く正常ケースの場合が例として示されている。この図1
中の主局0及び従局1〜61の回路構成例を図2に示
す。
【0017】図2は、図1の主局0及び従局1〜61の
概略の構成ブロック図である。
【0018】主局及び従局は、パソコン及びモデムで構
成されている。パソコンは、パソコン本体200を有
し、それには電源E、入力装置であるキーボード21
0、データ表示用のCRT等のディスプレイ220、及
びモデム230が接続されている。
【0019】パソコン本体200は、パソコン全体を制
御する中央処理装置(CPU)201を有し、それには
内部バス202を介して、プログラムの優先順位制御を
行う割込み制御回路203、時刻計数用のタイマ20
4、プログラム格納用の読出し専用メモリ(ROM)、
ワーキングデータ格納用の随時読書き可能なメモリ(R
AM)206、該CPU201を介さずに直接メモリ間
のデータ転送を行うDMA(Direct Memory Access)コ
ントローラ207、及び電源を自動的にオン/オフ制御
する電源オン/オフ制御回路208等が接続されてい
る。なお、電源オン/オフ制御回路208等は、外付け
にしてもよい。
【0020】パソコン本体200には、電源コード22
1、RS232Cケーブル222、及びモジュラコード
223を介してモデム230が接続されている。モデム
230は、電話回線100を通してパソコンと接続して
データ通信を行うもので、電話回線100に直接接続す
るための網制御回路(NCU回路)、データのエラー訂
正機能や圧縮機能あるいは無通信監視による自動回線切
断機能等の通信プロトコル機能、及びパソコン等との会
話機能等を有している。
【0021】図1に示すように、本実施例の特徴は、点
数・薬価改訂に必要な処理プログラムや、点数・薬価マ
スタ等の送信データを、通信管理ファイルと共に、主局
0から各従局1〜61へカスケード式(ねずみ算式)に
送信することである。
【0022】通信管理ファイルは、子局への送信処理を
行うために必要なもので、自局が受け持つ転送局のリス
トである自局用顧客管理ファイル、該自局用顧客管理フ
ァイルから作られた子局へ任せる転送局のリストである
子局用顧客管理ファイル、自局を含む上位局のリストで
ある自局用親局ファイル、及び子局に任せる子局自信を
含む上位局のリストである子局用親局ファイルといった
種々のファイルがある。
【0023】顧客管理ファイル及び親局ファイルには、
局識別コード(ID)、送信先番号である電話番号、最
小通信料金経路の探索に用いられる所在地データである
地域コード(方形番号)、プッシュホン/ダイヤルホン
種別、未通信・送信成功・送信失敗・不明を表すフラ
グ、送信終了コード(エラー管理フィールドのエラーコ
ード)、処理開始時刻、処理終了時刻等の項目を有して
いる。次に、図3〜図12を参照しつつ、図1及び図2
の送信方法(I)と、通信結果報告方法(II)を説明す
る。
【0024】(I) 送信方法 (I)(A)処理概要 図1において、主局0及び従局1〜61では、処理プロ
グラムと共に、手元にある通信管理ファイルにおける顧
客管理ファイル中の未処理局の半分を子局に渡して、自
局と同一のファイル転送処理を行わせる。このファイル
転送処理は、ファイル関係のエラーが発生したり、デー
タ数が多すぎて図2のRAM206の容量が不足しない
限り、未処理局が無くなるか、タイムアウトになるまで
終了しない。このファイル転送処理の概要のフローチャ
ートを図3に示す。
【0025】図3において、ファイル転送処理は、次の
ようにして実行される。
【0026】(1) 主局0及び従局1〜61側のパソ
コン本体200では、ステップ300で装置を初期化
し、パラメータをチェックした後、通信管理ファイルで
ある顧客管理ファイルを読込む。
【0027】(2)ステップ310において、未処理局
が無ければ後述の(8)へ進む。未処理局があれば、ス
テップ320において、該未処理局の地理的分布から最
適経路を求める。この最適経路を求める場合、例えば未
処理局の地理的分布の慣性モーメントを調べ、その長軸
の端からの長径方向距離を算出し、距離の短いものから
順に取出せるようにソートする。
【0028】(3)ステップ320において、未処理局
の地理的分布の長軸の端からプッシュホン/ダイヤルホ
ンを意識しながら全未処理局の半分を取出す。正確に
は、(N+1)/2局(但し、Nは未処理局数)を取出
す。但し、クレジットコールを使用しなければ、両者の
意識はしない。
【0029】(4)ステップ320において、前記
(3)で取出した中から、中継局になることができる局
があれば、それらの地理的分布の中心に最も近い局を被
送信局(子局)として選択し、その子局へ渡す子局用顧
客管理ファイル及び子局用親局ファイルを作成する。こ
こで、中継局になれる局が無い場合には、前記(3)で
取出された未処理局全体の最も中心に近い局を子局とし
て選択するが、中継局にはなれないので、孫局に渡す顧
客管理ファイルは作成しない。
【0030】(5)ステップ320において、パソコン
本体200は送信処理を行う。この送信処理は、通信管
理ファイル中のステータスファイルにその終了コードを
書込んで終了する。ステップ330で送信に失敗し、主
局0側のパソコン本体200中のタイマ204で設定さ
れたカスケード通信方法全体の送信終了時間に達してい
れば(ステップ340)、タイムアウトエラーが書込ま
れる。その場合は、ステップ350,360で、通信管
理ファイル中の全ての未処理局にタイムアウトエラーを
書込み、後述の(8)へ進み、処理を終了する。
【0031】(6)ステップ330で、送信に成功した
場合、ステップ331において、通信管理ファイル内の
内部管理配列及び顧客管理ファイルに処理結果を書込
む。中継局への送信の場合、渡した通信管理ファイルに
含まれている局も処理済みとする(但し、この処理結果
は不明のままである)。中継局でない子局への送信の場
合、その局のみを処理済みとする。そして、前記(2)
へ戻る。
【0032】(7)ステップ330及び340におい
て、送信に失敗したが、それがタイムアウトでない状態
でエラー終了した場合、ステップ341において、中継
局への送信か否かとは無関係に、失敗処理及びファイル
更新処理として、フラグをリセットし、エラーをセット
し、さらに顧客管理ファイルの選択した子局のレコード
にエラー等を書込んで、前記(2)へ戻る。
【0033】(8)ステップ310において未処理局が
なく、あるいはステップ350のタイムアウト処理が行
われると、ステップ360でエラーに対する事後処理を
行った後、ステップ370でファイル転送処理を終了す
る。
【0034】(I)(B)処理具体例 (I)(B)(i) 点数・薬価改訂に必要な送信デー
タの通信処理を、図1及び図4を参照しつつ、説明す
る。図1は、主局0側のパソコン本体200内のタイマ
204で設定された処理時間内に送信できる件数を7段
とした場合の、S1〜S6の順に送信されていく正常ケ
ースを例にした図である。なお、この図で送信結果を逆
ルートで送信を開始するのは、中継局5,8,14,1
9,22,26,29,35,38,44,49,5
2,56,59である。図4は、図1において、例えば
最も影響の大きな従局1で通信障害が発生した場合の通
信ルートの組み変えを行った後の送信ルートを示した図
である。後述するように、同地点(31)で通信障害が
発生しても、同じように影響を最小限とするルートの組
み変えが行われる。
【0035】(1)図1の主局0側において、ユーザの
送信先リストを含む通信管理ファイルから、通信料金が
最小になる送信先の最適経路を求めるとき、パソコン本
体200内のタイマ204によって総送信時間及び結果
報告時間を設定し、モデム230を介して通信を開始す
る。
【0036】(2)図1の主局0では、中継局1に対
し、その中継局1に発信局となって貰うための後に続く
局の処理プログラム及び通信管理ファイルと一緒に送信
データを送り(S1)、続いてその中継局1に対して送
信開始指示を与える。
【0037】(3)1件目の中継局1に処理プログラ
ム、通信管理ファイル及び送信データを送った後、その
中継局1と主局0の2箇所から、前記(2)の送信処理
をほぼ同時に開始する。即ち、送信順S2に従い、主局
0では中継局32へ、中継局1では中継局2へそれぞれ
送信処理を行う。
【0038】(4)こうして1局が2局に、2局が4局
に、4局が8局にといったように、送信データと共に送
られる通信管理ファイルに基づき、最後のユーザの末端
局6,7,9,…まで通信が行われていく。
【0039】運用時間が長くなればなるほど、膨大な数
にのぼるユーザへの送信が可能となる。例えば、夜間無
人化による運用を行う場合、通信可能時間を夜間の10
時間以内とし、主局0がサポートする台数を1000台
とした場合の総転送時間を計算(1台当りの転送時間は
40分/FD1枚当り)する。
【0040】
【数1】
【0041】従って、総転送時間は400分となる。 (5)全てのユーザへの送信データの送信が終了し、例
えば主局0側のパソコン本体200内のタイマ204で
設定した総転送時間が経過すると、最後の発信局、つま
り中継局5,8,14,19,…となったところから、
各親局に対して通信処理完了の通信結果報告を逆ルート
で主局0まで送信する。
【0042】(I)(B)(ii) 最適経路の求め方 通信料金には、電話の種類等で定まる基本料、及び通話
毎に定まる通話料等がある。通話料は、一般に距離が遠
い程多くの通信設備を使う関係から、距離によって料率
を変え、時間に比例した料金が課せられる。従って、通
話料の制度は、距離と時間の算定法と、これらと料金と
の関係づけが重要となる。
【0043】通話距離の算定において、発着両局間の距
離をいちいち算定するのは繁雑であるため、ある地域を
その中心となる局で代表させて距離を算定する帯域法が
一般にとられる。また、その代表の局の間の距離測定に
は、郵便線路距離による方法、直線距離による方法、あ
るいは全国を適当な距離で方形区画に分け、代表となる
局に属する区画の座標からピタゴラスの定理で求める方
形区画法等がある。通話時間と料金において、通話時間
を料金に関係づける方法には、単位時間を例えば3分に
固定してその料金を距離別に定める単位時間法、あるい
は単位時間を例えば10円に固定してそれで通話できる
時間を距離別に変える距離別時間差法(カールソン法)
がある。
【0044】我が国の料金制度は、通話料金算定の基本
となる単位料金区域(MA:message are
a)を定め、該MA内及び隣接MA間は距離に関わらず
それぞれ一定の料金とし、離れたMA間は2kmの方形区
画法で通話料金を求める帯域制を採用している。このM
Aはほとんどの場合、集中局区域と一致する。このよう
な通信料金制を考慮し、本実施例では通信料金を最小に
する最適経路を求め、その最適経路に従って次のような
カスケード通信を行うようにしている。
【0045】(1)ファイル転送方法では、主局0及び
従局1〜61で次の処理〜が実行される。 主局0及び中継局1,2,3,…は、送信データの
転送先である送信先リストを含む通信管理ファイルを持
つ。末端局6,7,9,…は、親局から自局で必要な送
信データを貰うだけで、子局を持たないため、転送処理
を行わない。 主局0及び中継局1,2,3,…は、通信管理ファ
イルの送信先リストの中から、その全体の1/2の子局
を選択し、その地理的分布の中心にある子局に該選択さ
れた送信先リストを含む通信管理ファイルを渡し、送信
を依頼する。 中継局1,2,3,…は、子局のリストがなくなる
まで、前記の処理を繰り返す。 (2)前記(1)において、1/2の選択を通信料金が
最小になるように行う方法が、最適経路の求め方であ
る。この1/2の子局の選択は、次の〜のようにし
て実行される。 所在地データである方形番号により、送信先リスト
中の全子局の地理的分布を求める。 前記の地理的分布は、様々な形になることが予想
されるが、その形状の判別を、例えば画像処理方法(慣
性モーメントによる分布の傾斜角算出、及び重心位置の
計算等)で行い、該分布の長軸の片側から順にその配列
添字を取出す。即ち、地理的分布の右あるいは上(分布
状態によっては左あるいは下でもよい)の端から子局を
順番に一つずつ、送信先リスト中の子局の1/2個分と
なるまで取出す。 送信先リストが空になるまで前記,を繰り返
す。
【0046】(I)(B)(iii) 本実施例のカスケー
ド通信方法では、エラーによって起こる未送信局を最小
に抑えるため、次の方法(1)〜(3)をとる。 (1)図1に示すように、主局0及び従局1〜61とそ
の送信経路は、一種の木構造を成しているといえる。従
って、個々の局は全て同一の理論により、手元にある送
信先リストを含む通信管理ファイルに従って送信処理を
遂行するだけで、全体の目的が達せられる。木構造の根
(root)と葉(leef)もそれぞれが、親局にな
ったり子局になったりする訳で、送信処理の方法は同一
である。 (2)各主局0及び中継局1,2,3,…は、現在手元
に存在する送信先リストを含む通信管理ファイルに基づ
き、子局への送信データの送信処理を行う。送信先リス
トを含む通信管理ファイルが揃っていない場合、つまり
末端局6,7,9,…では、送信処理を行わない。
【0047】(3)通信管理ファイルが揃っていれば、
送信データの送信処理を行う。
【0048】図1に示すように、送信処理の基本は、送
信に成功した子局に手持ちの送信局数の半分を渡してそ
の送信処理を依頼することにある。送信に要する時間が
同一であるとして、総子局数が2n −1であれば、送信
は同時に終了するが、それ以外では、最後の段階で送信
している局と何もしていない局が存在する。
【0049】図1は通信障害が発生しない正常ケースの
場合の通信状態を示す図であるが、例えば中継局1にお
いて通信障害が発生した場合、主局0では、図4に示す
ように、最適経路を考慮して送信経路の組替えを行い、
中継局31に対して送信を行い、その送信が成功すれ
ば、手持ちの送信局数の半分を該中継局31に渡して、
以後の通信処理を依頼する。このように、通信障害がど
の地点で発生しても、同じように影響を最小限とする通
信経路の組替えが行われる。このような通信状態の経時
的変化及びその最終段階が、図5〜図7と、図8及び図
9に示されている。
【0050】図5〜図7は、子局数が24個の場合の図
1及び図4における通信状態の経時的変化を示す図であ
る。
【0051】図5(1)に示すように、例えば主局0は
24個の従局を持つ。図5(2)において、主局0は、
最初に中継局10を選択するが、通信に失敗したので、
図5(3)に示すように、次に中継局16を選択する。
図5(4)において、中継局16に対する通信に成功し
たので、主局0は中継局16の周辺にある局から(24
−1)/2=11箇所の局を選択し、該中継局16に送
信処理を依頼する。中継局16では、その中から中継局
8を選び、送信を開始する。同時に、主局0では、残っ
た半分の中継局中から中継局20を選び、送信を行う。
【0052】以後同様に、図6(5)において、中継局
8→5、16→12、20→15、0→9へ同時に送信
を行い、図6(6)では、中継局12→23、16→1
9、9→18、0→7への通信を同時に行う。さらに、
図7(7)において、局5→13、8→21、12→
4、16→2、15→11、20→6、9→14、7→
3、0→10への通信を同時に行う。ここで、送信すべ
き相手を持たない末端局24,1,23,19,22,
17,18は、結果報告不要なので処理を終了する。そ
の他の局は子局へ送信中である。
【0053】図8及び図9は、子局数15〜8局までの
場合の図1及び図4における送信時の最終段階の一例を
示す図である。
【0054】図8(a)は15局、同図(b)は14
局、同図(c)は13局、同図(d)は12局、及び図
9(e)は11局、同図(f)は10局、同図(g)は
9局、及び同図(h)は8局の場合の最終段階を示す。
なお、図中の局番号を表す○印の右上の数は、子局の数
を示す。
【0055】(4) 前記(3)の送信処理の具体的な
手順(a)〜(i)を説明する。 (a) 主局0または中継局1,2,3,…は、該主局
0側のパソコン本体200内のタイマ204で設定した
処理終了時間に達した場合、手元の通信管理ファイル内
の全ての未送信の局のフラグを「送信失敗」にする。 (b) 送信先リストに未送信であるとのフラグを持つ
送信先がない場合は、後の(h)の処理へ移り、送信失
敗のフラグが立っている局に対して再送信(リトライ)
を繰り返す。 (c) 送信先リストから送信先の子局を一つ選択す
る。親局は、全体の通信料金が最小になるように子局を
一つ選択する。このとき、親局はパソコン本体200に
おけるCPU201によって選択した子局に送信する
「送信先リスト」を自動的に作成する。この送信先リス
トには、手元にある送信先リスト中の「未送信」のフラ
グを持つ局の半分(切捨て)が含まれる。送信失敗のフ
ラグが立っている局は、未送信のフラグを持っている局
がある限り選択しない。 (d) 親局は選択した送信先の子局に対し、自己の通
信管理ファイルから作成した子局用顧客管理ファイル、
及び子局用親局ファイル等を含む通信管理ファイルと共
に、送信データをモデム230を介して送信する。 (e) 送信に成功すれば、親局は手元にある通信管理
ファイルにおける送信先リスト中に存在する子局のフラ
グを「成功」に、そこに送信した「送信先リスト」に含
まれる局のフラグを「不明」にし、さらにその通信依頼
局IDに子局のIDを書込む。 (f) 一定回数のリトライの後でも失敗であれば、
「送信先リスト」のその局に対し、失敗した旨のフラグ
を立てる。 (g) 前記(f)のフラグを立てた後、前記(a)に
戻る。 (h) 主局0におけるパソコン本体200内のタイマ
204で設定した通信終了時間に達していない場合は、
通信失敗のフラグが立っている局に対してリトライを繰
り返す。 (i) 図1における最終段の中継局5,8,11,…
の場合、末端局6,7,9,…に対して通信処理を完了
し、例えば主局0のパソコン本体200内のタイマ20
4で設定された結果報告開始時間になると、後述する通
信結果報告処理へ移る。図1の末端局6,7,9,…で
は、子局を持たないので発信を行う必要はなく、さらに
親局へ子局への送信結果を返す必要もないので、「送信
先リスト」が空であり、処理完了であるので、送信処理
を終了する。
【0056】(II) 通信結果報告方法 (II)(A)処理概要 本実施例のカスケード通信方法では、子局からの通信結
果の受取処理を、上記の送信経路と逆の経路で行う。図
1の中継局1,2,3,…で行われる処理であり、末端
局6,7,9,…では送信結果を返す必要がないので該
通信結果報告が行われない。この通信結果報告では、フ
ァイル関係のエラーが発生したり、データ数が多すぎて
パソコン本体200内のRAM206の容量が不足しな
い限り、送信結果不明局が無くなるか、あるいはタイム
アウトになるまで終了しない。この通信結果報告は、親
局に対する報告であり、既に一度通信の行われた経路で
あるので、通信システムのトラブルに基づくエラーが生
ずる可能性が極めて低い。図10は、図1の通信システ
ムにおける通信結果報告処理の概要を示すフローチャー
トであり、次のような処理手順(1)〜(5)で実行さ
れる。
【0057】(1)図1の最終段の中継局5,8,1
4,…では、ステップ400の初期化処理において、通
信結果報告プログラムのパラメータをチェックした後、
通信管理ファイル内の顧客管理ファイルを読込む。
【0058】(2)ステップ410において処理結果不
明局があるか否かの判定を行い、送信結果不明局が無け
れば、後の(5)へ進み、ステップ440で事後処理し
た後、ステップ450で終了する。送信結果不明局があ
れば、ステップ420の受信処理へ進み、着信待ちに入
る。
【0059】(3)ステップ420では、子局からの受
信処理を行う。この受信処理は、主局0側のパソコン本
体200内のタイマ204で設定された処理結果送信終
了時間に達しない限り、つまりタイムアウトにならない
限り終了しない(ステップ430)。タイムアウトによ
る終了の場合、タイムアウトエラーが書込まれ、後の
(5)へ移って終了する(ステップ450)。
【0060】(4)受信処理が正常終了した場合、ステ
ップ431,432において、子局から送信されたファ
イルを元に、通信管理ファイルを更新し、前記(2)の
ステップ410へ戻る。
【0061】(5)親局への報告処理440では、設定
された時刻になると、自局の通信管理ファイルを結果報
告書として親局へ返信した後、ステップ450で終了す
る。 (II)(B)処理具体例 通信結果報告において、子局の数が、2n −1であれ
ば、送信終了後、直ちに送信結果報告を行っても、理論
的にはビジー(話中)は起こらない。しかし、2のn乗
以外では、送信終了後、直ちに結果報告を行うと、一つ
の親局に二つの子局から結果が返されることがある。こ
れを回避するため、主局0側のパソコン本体200内の
タイマ204によって各中継局1,2,3,…における
結果報告開始時間を設けている。
【0062】結果報告は、先に送信に使用した通信管理
ファイルを書換えて、子局に送り返すことにより行われ
る。子局の数が例えば24局の場合の通信結果報告時の
経時的変化を、図11及び図12に示す。
【0063】図11及び図12の(1)〜(4)におい
て、○印の中の番号が局番号、その右上の数が子局の数
を示す。
【0064】図11(1)において、第4位の子局を持
った中継局7のみが主局0に対して結果報告をする。第
5位の局13,21,4,…は全て末端局であるので、
報告は不要である。また、子局を持たない第4位の局2
4,1,23,19,22,17,18は、処理を終了
している。図11(2)では、第3位の中継局5,1
2,15,9が親局に対して結果を行う。次に、図12
(3)において、第2位の中継局8,20が親局に対し
て結果報告を行う。その後、図12(4)において、第
1位の中継局16のみが、親局0に対して結果報告を行
うことにより、通信結果報告の処理が終了する。
【0065】この通信結果報告処理の具体的な処理手順
を、次の(a)〜(i)に示す。
【0066】(a) 送信結果は、各中継局における送
信結果報告開始時間に達するまで行わない。これは、フ
ァイル送信終了時間のばらつきから生じるビジーを回避
するためである。 (b) 主局0側のパソコン本体200内におけるタイ
マ204で設定された結果報告回収終了時間に達してい
れば、通信管理ファイル内の送信先リストの結果欄のフ
ラグが「不明」であるものを全て「送信失敗」に変更す
る。 (c) 通信管理ファイルのフラグが「不明」となって
いる局がなければ、後の(f)へ移る。 (d) 各局では、モデム230を自動受信に切換え、
子局からの送信を待つ。受信がなければ前記(b)へ移
る。 (e) 中継局1,2,3,…では、子局から送られて
きた通信管理ファイル内の結果報告ファイル中の返送さ
れてきた送信先リストを参照し、パソコン本体200内
におけるCPU201によって自局の通信管理ファイル
中の送信先リストを更新する。更新する対象は、自局リ
ストのフラグが「不明」あるいは「失敗」になっている
ものだけで、また更新する内容はフラグ、返信依頼局I
D(送られてきたファイルの送信依頼局IDが「なし」
の場合は更新しない)、それにエラーコードである。自
局の管理ファイルを更新すると、前記(b)へ移る。 (f) 主局0の場合、親が存在しないので、通信管理
ファイルを持ったまま終了する。 (g) 通信管理ファイル中の送信先リストを自局ID
と共に親局へ送信(返信)する。 (h) 親局への返信が失敗した場合、自局における送
信結果報告終了時間に達するまで、リトライをする。そ
れでも成功しなかった場合、自局用親局ファイル中の親
局リストを参照して「親局」=「親の親」として、さら
に自局における送信結果報告終了時間を親局のそれとし
て、前記(f)へ移る。なお、親局の親局に発信する
と、ビジーが発生するが、結果報告に必要な時間に多少
の余裕を持たせれば、問題は無い。
【0067】(i) 返信が成功した場合、各局のパソ
コン本体200内の電源オン/オフ制御回路208によ
って電源をオフ状態にする。 (III) 主局0におけるエラー処理 基本的には、前記(I)(B)(iii)の処理を繰り返せ
ばよい。しかし、その前に、パソコン本体200におい
てエラーコードをチェックし、有り得べからざるエラー
であれば、従局1〜61に対して警告を発する。この場
合、必要に応じ、電話をかけて状態を問い合わせる等の
人的処理を行う。警告処理としては、警告ファイルをパ
ソコン本体200内のRAM206に書込み、次の電源
投入時にそのメッセージを従局1〜61のディスプレイ
220に表示させる等の処置を行う。
【0068】以上のように、本実施例のカスケード通信
方法では、次のような特徴(A)、及びネットワーク化
による効果(B)を有している。
【0069】(A) 特徴 主局0と複数の子局1〜61を電話回線100で結
び、例えば夜間の限られた時間帯に主局0から子局1〜
61へ通信管理ファイルと共に送信データを送信し、そ
れが終了すると、次に、その子局が発信局になって、別
の子局へ通信管理ファイルと共に送信データを送信す
る。同時に、主局0は、別の子局を選定して通信管理フ
ァイルと共に送信データの送信を行う。このようにし
て、送信データを次から次へカスケード式に送信するこ
とにより、1回線の利用で短時間に多数の子局に対する
通信が可能となる。 各局におけるパソコン本体200に接続されるモデ
ム230は、NCU回路を内蔵すると共に、データのエ
ラー訂正機能や圧縮機能等を有しているため、高速通信
が可能となる。 各局のパソコン本体200では、通信管理ファイル
に基づきCPU201によって経済的送信ルートの自動
生成を行う。そのため、最小の通信料金で、送信データ
の送信が行える。 各局のパソコン本体200では、通信管理ファイル
に基づき最適経路を求め、送信データを送信するように
しているので、きめ細かい通信障害に対応できる。 各局のパソコン本体200では、電源オン/オフ制
御回路208を内蔵または外付けしているので、主局0
から子局1〜61に対してリモート電源コントロールが
可能となる。
【0070】(B) ネットワーク化による効果 従来のような人手によるFD及び文書の発送処理等
を省略化できる。 ユーザへの通知、案内、紹介文書類のメール一斉投
函、あるいは特定ユーザへのメール投函が可能となる。 前記(A),のため、万一のプログラム障害や
データ障害に対し、迅速な対応が行える。 本実施例のカスケード通信方法によって生じる回線
使用料は、例えばクレジットコールにより、特定の局
(例えば、主局0)に賦課させることもできる。なお、
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形が可能
である。その変形例としては、例えば次のようなものが
ある。
【0071】(i) 上記実施例では、通信回線として
電話回線100を例にとり説明したが、ISDN等の他
の通信回線を用いてもよい。また、図1において、主局
0を主要都市に複数設け、その複数の主局0と本局とを
ISDN等の高速通信を使ってデータの通信を行う通信
システムを構築することも可能である。さらに、図1等
における子局の数は、ユーザ等の数に応じて任意の数に
設定できる。
【0072】(ii) 図3のファイル転送処理、及び図
10の通信結果報告処理において、通信管理ファイルの
内容を任意に変更することにより、それに応じた処理ス
テップに代えることも可能である。
【0073】(iii) 上記実施例では、点数・薬価改訂
に必要な送信データを主局0から子局1〜61へ転送す
る方法について説明したが、その送信データを他の内容
に代えることにより、各子局に対して種々の処理を行わ
せることも可能である。例えば、送信データ中に子局に
対する実行命令を含ませることにより、各子局のパソコ
ンに対して情報伝達だけでなく、その伝達された情報に
基づく処理を行わせることも可能である。
【0074】(iv) 各局に設けられるパソコン本体2
00及びモデム230は、図2以外の回路構成に変更し
たり、あるいはパソコン以外のコンピュータを用いるこ
とも可能である。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、主局と複数の従局とを通信回線で結び、限られた
時間帯に該主局から従局へ通信管理ファイル等を送信
し、それが終了すると、次に、その従局が発信局になっ
て別の従局へ通信管理ファイル等を転送する。同時に、
主局は別の従局を選定して通信管理ファイル等を送る。
このように、次から次へ、通信管理ファイル等をカスケ
ード式に送信するので、エラー発生に伴う被害を最小化
して多量のデータを短時間に多数の従局へ送信すること
ができる。
【0076】しかも、送信後、送信経路と逆の経路で、
従局から主局へ通信結果報告を返送するので、エラー発
生に伴う被害をより少なくできる。従って、信頼性の高
いデータの伝送が行える。さらに、各局では、伝送距離
及び伝送時間が最小となる送信先の最適経路を求めて通
信管理ファイル等を送るので、きめ細かな通信障害の対
応が可能になると共に、通信料金を最小に抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すカスケード通信方法の通
信システム全体の構成図である。
【図2】図1における主局及び従局の構成ブロック図で
ある。
【図3】図1におけるファイル転送処理を示すフローチ
ャートである。
【図4】図1における通信障害による通信経路の組替え
ケースを示す図である。
【図5】図1及び図4において子局数24の場合の送信
時の経時的変化を示す図である。
【図6】図1及び図4において子局数24の場合の送信
時の経時的変化を示す図である。
【図7】図1及び図4において子局数24の場合の送信
時の経時的変化を示す図である。
【図8】図1及び図4における送信時の最終段階を示す
図である。
【図9】図1及び図4における送信時の最終段階を示す
図である。
【図10】図1における通信結果報告処理を示すフロー
チャートである。
【図11】図1における子局数24の場合の通信結果報
告時の経時的変化を示す図である。
【図12】図1における子局数24の場合の通信結果報
告時の経時的変化を示す図である。
【符号の説明】
0 主局 1〜61 従局(子局) 100 電話回線 200 パソコン本体 201 CPU 204 タイマ 205 ROM 206 RAM 208 電源オン/オフ制御回路 210 キーボード 220 ディスプレイ 230 モデム
フロントページの続き (72)発明者 永井 正武 東京都渋谷区恵比寿4丁目12番12号 株式 会社 ダイナックス内 (72)発明者 山田 鉄雄 東京都品川区西五反田1丁目31番1号 株 式会社 沖メディカル・システムズ内 (72)発明者 乾 直樹 東京都品川区西五反田1丁目31番1号 株 式会社 沖メディカル・システムズ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信先の番号、所在地データ、及びエラ
    ー管理フィールドを有する通信管理ファイルから、第1
    のコンピュータを用いて伝送距離が最小となるよう未処
    理局中の(N+1)/2局(但し、Nは未処理局数)を
    選択し、さらにその中から送信先として最適な子局を1
    局選択し、該自局の通信管理ファイル中からその子局を
    除く被選択局のレコードを抽出して新たな通信管理ファ
    イルを作成し、その新たな通信管理ファイルと必要に応
    じて処理プログラム及び通信データとを第1のモデムを
    介して該送信先の子局へ送信する主局と、 第2のモデムを介して前記新たな通信管理ファイルを受
    信すると共に必要に応じて前記処理プログラム及び前記
    送信データを受信し、第2のコンピュータを用い、前記
    主局と同様に送信先の子局の選択及び新たな通信管理フ
    ァイルの作成を行い、該新たな通信管理ファイルと必要
    に応じて該処理プログラム及び該送信データとを該第2
    のモデムを介して該送信先の子局へ転送する複数の従局
    とが、 通信回線網で接続された通信システムを用い、 前記主局及び前記複数の従局では、 第1の処理として、前記自局の通信管理ファイルがない
    か、その中に未処理のフラグが立っているレコードがな
    ければ処理を終了し、 第2の処理として、前記自局の通信管理ファイル中の未
    処理のフラグが立っている局の中から、該通信管理ファ
    イル中の所在地データに基づいてその地理的分布を計算
    し、その地理的分布の長軸の端から前記(N+1)/2
    局を選択し、 第3の処理として、前記通信回線を接続する送信先の子
    局として、前記被選択局の地理的分布の中心に近く、か
    つ前記通信管理ファイル中のエラー管理フィールドの内
    容を参照して最も確実に通信処理を完了できると予想さ
    れる子局を1局選択し、 第4の処理として、前記選択された1つの子局に対して
    前記通信回線を接続し、その接続に失敗した場合には前
    記通信管理ファイル中のエラー管理フィールドの内容を
    更新して前記第3の処理に戻り、 第5の処理として、前記自局の通信管理ファイルの中か
    ら、前記選択された1つの子局を除く被選択局のレコー
    ドを抽出し、そのレコードからなる前記新たな通信管理
    ファイルを作成し、その新たな通信管理ファイルと必要
    に応じて前記処理プログラム及び前記送信データとを前
    記選択された1つの子局へ送信し、 第6の処理として、前記選択された1つの子局への送信
    終了後に前記通信回線を切断すると、その子局において
    自局で行われていたのとまったく同一の処理が開始さ
    れ、 第7の処理として、前記自局の通信管理ファイル中の、
    子局を含む被選択局の未処理のフラグを倒して前記第1
    の処理に戻り、 前記第1から第7の処理により、前記主局及び前記複数
    の従局により形成される木構造の送信経路に従った前記
    主局から前記複数の従局への送信が終了した後、 前記送信経路と逆の経路で、前記新たな通信管理ファイ
    ルを作成しつつ前記複数の従局から前記主局へ通信結果
    を返送することを特徴とするカスケード通信方法
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