JPH07111788A - 超音波振動子の駆動装置 - Google Patents

超音波振動子の駆動装置

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JPH07111788A
JPH07111788A JP5254527A JP25452793A JPH07111788A JP H07111788 A JPH07111788 A JP H07111788A JP 5254527 A JP5254527 A JP 5254527A JP 25452793 A JP25452793 A JP 25452793A JP H07111788 A JPH07111788 A JP H07111788A
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JP
Japan
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terminal
piezoelectric element
elastic body
voltage
laminated piezoelectric
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Pending
Application number
JP5254527A
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English (en)
Inventor
Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
Takenao Fujimura
毅直 藤村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層型圧電素子が脱分極した場合もすぐに分
極できるような超音波振動子の駆動装置を提供する。 【構成】 弾性体と、該弾性体に設けられた圧電素子と
からなり、該圧電素子に駆動電圧を印加することにより
超音波振動を発生させる超音波振動子の、駆動装置にお
いて、上記圧電素子に駆動電圧を印加する電圧印加手段
(1,2,3,4,5,6)と、上記圧電素子の分極を
行う直流電源手段(9)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波振動子の駆動
装置、詳しくはリニア型の超音波モータに好適な超音波
振動子の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波モータが注目されている。
この超音波モータは従来の電磁型モータに比較して次の
利点を有している。
【0003】(1)ギヤーなしで低速、高推力が得られ
る。 (2)保持力が大きい。 (3)ストロークが長く、高分解能である。 (4)静粛性に富んでいる。 (5)磁気的ノイズを発生せず、また、ノイズの影響も
受けない。 そして、リニア型の超音波モータに関しては本出願人に
よっても提案されている(例えば、特願平4-321096号参
照)。ここで、この特願平4-321096号によって提案され
リニア型の超音波モータに使用されている超音波振動子
の構成および作用を図7によって説明する。
【0004】超音波振動子110は全体的に直方体形状
を呈している基本弾性体111と、該基本弾性体111
の上側面の中央部と両端部とにそれぞれ配設され、基本
弾性体111にビスで固定されている3つの保持用弾性
体112と、この保持用弾性体112間に挟持されて基
本弾性体111の上面にそれぞれ固定されている積層型
圧電素子113a,113bと、基本弾性体111の下
側面の両端部に接着固定されている摺動部材115とで
主に構成されている。
【0005】上記基本弾性体111には図示しないビス
孔が上側面の両端部と中央部に形成されていて、上記保
持用弾性体112には図示しないビス挿通孔が形成され
ている。基本弾性体111のビス孔と保持用弾性体11
2のビス挿通孔を位置合わせした後に、ビス114によ
って保持用弾性体112を基本弾性体111に固定す
る。
【0006】この保持用弾性体112を固定する際に、
保持用弾性体112の間に積層型圧電素子113a,1
13bを、保持用弾性体112につき当てて、基本弾性
体111上に配置する。すると、この積層型圧電素子1
13a,113bは、2次の共振屈曲運動のほぼ腹に対
応する位置に配置されることになる。
【0007】積層型圧電素子113a,113bの上記
保持用弾性体112と接触する部分はエポキシ系の接着
剤で固定され、積層型圧電素子113a,113bのそ
の他の部分は樹脂により被覆されている。更に、保持用
弾性体112と基本弾性体111の接触する部分もエポ
キシ系の接着剤で固定される。
【0008】そして、基本弾性体111の積層型圧電素
子113a,113bが配置されている面の反対側の面
(被駆動体と接触する側の面)の両端部には、摺動部材
115がエポキシ系の接着剤を用いて接着されている。
摺動部材115はポリイミドに充填剤として、カーボン
ファイバとマイカを混入したものである(カーボンファ
イバ:20重量%,マイカ:30重量%)。
【0009】このように構成された超音波振動子110
は、その寸法を適当に取ることで、一次の共振縦振動、
および二次の共振屈曲運動がほぼ同一周波数で励起でき
る。図7において、一方の積層型圧電素子113aから
引き出されている電圧印加端子端子をA,G(以下、A
相印加端子と称する)とし、他方の積層型圧電素子11
3bから引き出されている電圧印加端子をB,G(以
下、B相印加端子と称する)とする。このA相およびB
相印加端子に、例えば30Vの直流電圧を印加すると、
積層型圧電素子113a,113bにほぼ70Nの圧縮
力(与圧)をかけることができる。
【0010】そこで、A相印加端子に周波数fr、振幅
10Vp-p の交番電圧を印加し、B相印加端子に同一周
波数、同振幅で同位相の交番電圧を印加すると、一次の
共振縦振動が励起できる。次に、A相印加端子に周波数
fr、振幅10Vp-p の交番電圧を印加し、B相印加端
子に同一周波数、同振幅で逆位相の交番電圧を印加する
と、二次の共振屈曲振動が励起できる。
【0011】従って、A相およびB相印加端子に周波数
fr、振幅10Vp-p の交番電圧を印加し、その位相差
を90度または−90度にすると、一次の縦振動と二次
の屈曲振動を同時に励起でき、この結果、摺動部材11
5の位置において時計回りまたは反時計回りの超音波楕
円振動が励起できる。
【0012】この時、この摺動部材115に対してステ
ンレス材からなる被駆動体を圧接すると被駆動体は右方
向または左方向に移動され、リニア型のモータとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した超
音波振動子を用いてリニア型の超音波モータを構成し、
このモータを長時間駆動しているとモータの駆動力の低
下とスピードの低下という現象がみられる。この原因に
ついて調べた結果、つぎの事が判明した。即ち、長時間
の使用により積層型圧電素子113a,113bの温度
が上昇していき、70℃から80℃を越えると、積層型
圧電素子113a,113bが脱分極(圧電素子の有す
るマクロな残留分極がほぼ零になること)してしまい、
そのため本来の積層圧型電素子の有する振動の発生力が
失われてしまうことが判った。
【0014】本発明の第1の目的は、このような超音波
モータの欠点を除去するために、積層型圧電素子が脱分
極した場合にも、すぐに分極できるような超音波振動子
の駆動装置を提供することである。
【0015】また、本発明の第2の目的は、積層型圧電
素子が脱分極しないような超音波振動子の駆動装置を提
供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による超音波振動
子の駆動装置は、弾性体と、該弾性体に設けられた圧電
素子とからなり、該圧電素子に駆動電圧を印加すること
により超音波振動を発生させる超音波振動子の、駆動装
置において、上記圧電素子に駆動電圧を印加する電圧印
加手段と、上記圧電素子の分極を行う直流電源手段とを
具備することを特徴とし、また、本発明は、弾性体と、
該弾性体に設けられた圧電素子とからなり、該圧電素子
に駆動電圧を印加することにより超音波振動を発生させ
る超音波振動子の、駆動装置において、圧電素子に駆動
電圧を印加する電圧印加手段と、上記超音波振動子もし
くは圧電素子の温度を検出する温度検出手段と、この温
度検出手段の出力に基づいて上記電圧印加手段を制御す
る制御手段とを具備することを特徴としている。
【0017】
【作用】圧電素子に脱分極が発生し超音波モータの特性
が劣化した場合、圧電素子の分極を行う直流電源手段に
より分極処理が施され、即座に超音波モータの特性を回
復させる。
【0018】また、超音波モータの駆動時、超音波振動
子もしくは圧電素子の温度を常時、温度検出手段により
検出し、この検出した温度情報を制御回路にフィードバ
ックし、脱分極しない温度範囲の所定の温度に達するよ
うに制御回路により、圧電素子に投入する電気エネルギ
を制御する。したがって、脱分極の発生が抑止され、超
音波モータの特性の劣化を防止できる。
【0019】
【実施例】以下、図1乃至図4を参照して本発明の第1
実施例を説明する。図1に示すように、超音波振動子1
0は、上面中央部に一体に形成された凸部11aを含み
全体的にほぼ直方体形状を呈している基本弾性体11
と、該基本弾性体11の上側面の両端にビス14で固定
されている保持用弾性体12aと凸部11aの間、およ
び保持用弾性体12bと凸部11a間の基本弾性体11
上にそれぞれ配置され、固定されている積層型圧電素子
13a,13bと、基本弾性体11の下側面の、上記積
層型圧電素子13a,13bの各中央部に対向する位置
にそれぞれ接着された摺動部材17,17とで主に構成
されている。
【0020】基本弾性体11は、黄銅材で形成されてそ
の上面の両端部には、ビス14によって保持用弾性体1
2a,12bが基本弾性体11に固定されている。この
基本弾性体11の寸法は、凸部11aを除き、例えば、
幅30mm,奥行き4mm,高さ7.5mmで、凸部1
1aの寸法は、幅4mm,奥行き4mm,高さ2.5m
mに形成されている。基本弾性体11の幅方向の中心部
で、且つ底面から6mmの位置にはφ2mmのステンレ
ス材からなるピン16が圧入・固定されている。
【0021】また、上記積層型圧電素子13a,13b
は電極処理された圧電素子を数10枚から数100枚積
層したものであって、本実施例においてはトーキン
(株)製の積層型圧電素子NLA−2×3×9が用いら
れており、その寸法は2mm×3.1mm×9mmであ
る。積層型圧電素子13a,13bはその両端部以外の
部分がエポキシ系樹脂によって被覆されている(被覆
厚、約0.5mm)。積層型圧電素子13aからは電気
端子A,G(以下、A相印加端子と称する。)が引き出
されており、また、積層型圧電素子13bからは電気端
子B,G(以下、B相印加端子と称する。)が引き出さ
れている。
【0022】そして、基本弾性体11の、積層型圧電素
子13a,13bが固定されている面の反対側の面(非
駆動体と接触する側の面)の両端部から9mmの内方位
置(共振屈曲振動の振動振幅が極大値を示す位置)には
矩形状(寸法:幅 3mm、奥行 4mm、厚み 1m
m)の摺動部材17(砥石材料:樹脂にアルミナの砥粒
を分散させたもの)がエポキシ系の接着剤により接合さ
れている。
【0023】このような構成部材からなる超音波振動子
の組み立ては、以下のようにして行われる。基本弾性体
11の凸部11aの両側に積層型圧電素子13a,13
bを配置する。そして、保持用弾性体(幅4mm,奥行
き4mm,高さ2.5mm)12a,12bを基本弾性
体11上に固定する。
【0024】これは基本弾性体11の上面の両端には図
示しないがそれぞれビス孔が形成されていて、このビス
孔に保持用弾性体12a,12bをそれぞれビス14に
よって基本弾性体11に固定する。このとき、積層型圧
電素子13a,13bは、保持用弾性体12a,12b
と基本弾性体11の凸部11a間で圧縮力をかけた状態
で保持されて固定されている。そして、積層型圧電素子
13a,13bは、基本弾性体11の凸部11aおよび
保持用弾性体12a,12bに対してエポキシ系の接着
剤で固定され、また、基本弾性体11と接する下側面部
分もエポキシ系の接着剤で基本弾性体11に接着・固定
される。また、保持用弾性体12a,12bと基本弾性
体11の接触する部分もエポキシ系の接着剤で接着・固
定されている。
【0025】このようにして組立てられた超音波振動子
は、次のように動作する。上述した寸法形状に形成され
た超音波振動子は一次の共振縦振動および二次の共振屈
曲振動が、ほぼ同一周波数fr(53KHz〜56KH
z)で励起できる。これらの振動を有限要素法を用いて
コンピュータ解析した結果、図2(a)に示すような共
振縦振動姿態、および図2(b)に示すような共振屈曲
振動姿態がそれぞれ確認され、また、振動測定の結果、
それが実証された。
【0026】まず、A相印加端子に周波数fr、振幅1
0Vp-p の交番電圧を印加し、B相印加端子に同一周波
数、同振幅で同位相の交番電圧を印加すると図2(a)
に示すような一次の共振縦振動が励起した。
【0027】次に、A相印加端子に周波数fr、振幅1
0Vp-p の交番電圧を印加し、B相印加端子に同一周波
数、同振幅で逆位相の交番電圧を印加すると図2(b)
に示すような二次の共振屈曲振動が励起した。
【0028】そして、A相およびB相印加端子に周波数
fr、振幅10Vp-p 、位相差を90度または−90度
の交番電圧を印加すると、一次の縦振動と二次の屈曲振
動を同時に励起し、この結果、摺動部材17,17の位
置で時計回りまたは反時計回りの超音波楕円振動が励起
した。
【0029】次に、このように動作する上記超音波振動
子を用いた超音波モータの構成について、図3を参照し
て説明する。
【0030】図3に示すように超音波振動子10は、そ
の両面を2枚の保持板21で挟まれ、各保持板21の貫
通保持孔に上記ピン16を挿通させることによって2枚
の保持板21間に保持されている。即ち、保持板21
は、その下部にそれぞれピン16とほぼ同径の孔が対向
して形成されており、該孔にピン16を挿通するように
なっていて、このように保持することにより超音波振動
子10はピン16回りの回転に対してのみ自由度を持
つ。
【0031】保持板21は、その上部をビス23により
保持板固定部材22に固定される。該保持板固定部材2
2は、その両端部寄りをそれぞれリニアブッシュ24に
より保持されている。このリニアブッシュ24は、その
中心軸孔を挿通する軸25にそって上下方向に直線的に
移動する。軸25は上部を軸固定部材26に固定され、
軸固定部材26はベース27に対してビスで固定されて
いる。
【0032】軸固定部材26のほぼ中央部にはねじ孔が
形成されており、同ねじ孔には押圧押圧用ビス28が捩
じ込まれる。押圧用ビス28と保持板固定部材22の間
には伸張状のバネ29が挿入されている。一方、ベース
27には、その下部にクロスローラーガイドの固定部3
0が基台にビス31により固定されている。クロスロー
ラーガイドの移動部32には摺動部材保持部33が図示
しないビスにより固定されている。摺動部材保持部33
には摺動板34としてHIP処理されたジルコニアセラ
ミックスが接着されている。
【0033】このように構成されたリニア型の超音波モ
ータ40においては、押圧用ビス28を調整することで
超音波振動子10の摺動板34への押圧力を調整するこ
とができる。
【0034】次に、この超音波モータの駆動回路を、図
4を参照して説明する。発振器1では所定周波数(53
KHz〜56KHz)の駆動信号が形成されて増幅器
2,移相器3にそれぞれ供給される。増幅器2では上記
駆動信号を10Vp−pにまで増幅してリレースイッチ
5の一方の端子5aを通じてA相印加端子に印加され
る。
【0035】また、上記移相器3では位相が+90度あ
るいは−90度に変化され、増幅器4で上記駆動信号を
10Vp−pにまで増幅してリレースイッチ6の一方の
端子6aを通じてB相印加端子に印加される。
【0036】上記リレースイッチ5,6は、その他方の
端子5b,6bが直流電圧源9の陽極側に接続されてお
り、直流電圧源9の陰極側は接地されている。上記リレ
ースイッチ5,6の接続状態が、他方の端子5b、6b
に切り替わることによりA相、B相印加端子には直流電
圧が印加される。
【0037】このように構成された駆動回路を有する上
記超音波モータにおいて、同モータが長時間駆動され、
積層型圧電素子13a,13bが温度上昇により脱分極
した場合(本実施例では積層型圧電素子13a,13b
の温度が70〜80℃以上で脱分極してしまうことが明
らかになっている)には、リレースイッチ5の接続状態
が一方の端子5a側から他方の端子5b側に、また、リ
レースイッチ6の接続状態が一方の端子6a側から他方
の端子6b側に切り換えられる。すると、直流電圧源9
から直流電圧が徐々に印加される。この直流電圧の大き
さは最大100Vであり、電圧を立ち上げあるいは電圧
を立ち下げる時間は、例えば、0.1秒から10秒程度
となっている。また、100Vで保持する時間は1秒か
ら100秒程度とする。
【0038】この電圧の印加によって積層型圧電素子1
3a,13bの分極が終了したら、スイッチ5,6の接
続状態が、他方の端子5bから一方の端子5c、他方の
端子6bから一方の端子と6cに切り換えられる。
【0039】このように積層型圧電素子13a,13b
に直流電圧が印加されると積層型圧電素子13a,13
bは再分極されるので、モータ特性も初期状態に戻る。
【0040】この第1実施例によれば、超音波振動子1
0の積層型圧電素子13a,13bが脱分極した場合も
簡単な回路構成で積層型圧電素子13a,13bの再分
極が行える。また、直流電源として電圧可変型のものを
用いたが、0〜100VのON−OFF電源と直列に接
続された抵抗を用いても良い。
【0041】次に、図5および図6を参照して本発明の
第2実施例を説明する。この第2実施例における図6に
示す超音波モータ40Aの構成は上記第一実施例とほぼ
同様であるので同一の構成部材には同一符号を付し、相
違する点のみ説明する。
【0042】この第2実施例が第1実施例と異なる点は
積層圧電素子13aの側面に温度検出素子であるサーミ
スタ35が接続され、同様に積層圧電素子13bの側面
に温度検出素子であるサーミスタ36が接続されている
ことである。
【0043】一方、超音波モータの駆動回路は図5に示
されるように、発振器41では所定周波数(53KHz
〜56KHz)の駆動信号が形成されて出力される。こ
の駆動信号は増幅器45と移相器43とに供給され、増
幅器45によって10Vp−pに増幅され超音波振動子
10のA相印加端子に印加される。また、駆動信号の一
部が移相器43で+90度或いは−90度に位相の変え
られた信号は、増幅器46によって10Vp−pに増幅
され超音波振動子10のB相印加端子に印加される。こ
れによって、移動部32は右方向または左方向に駆動さ
れる。
【0044】一方、積層圧電素子13a,13bの側面
に取り付けられている温度検出センサとしてのサーミス
タ35,36によって、積層圧電素子13a,13bの
温度が温度検出され、その温度情報が常にモニタされて
いる。即ち、その温度情報モニタ信号は、制御回路42
に入力され同回路に予め設定されている、例えば70℃
に対応する比較信号と比較される。
【0045】制御回路42には増幅器45,46に、そ
の増幅率を制御する信号線が接続されている。
【0046】若し、温度検出情報が上記比較信号より大
きければ増幅器45,46の増幅率を低下させる制御信
号が増幅器45,46に供給される。また、若し、温度
検出情報が上記比較信号より小さければ増幅器45,4
6の増幅率を上昇させ、あるいはその状態を保持するよ
うな制御信号が増幅器45,46に供給される。
【0047】このように制御する上記第2実施例によれ
ば、積層型圧電素子13a,13bが或る一定温度(積
層型圧電素子13a,13bが脱分極する温度)以上の
温度になることを防止でき脱分極することがなくなる。
【0048】この第2実施例において、温度センサーと
してサーミスタを用いているが、これに限定されないこ
とは勿論である。例えば、熱電対、白金抵抗体、他の温
度を検出する手段であれば何でもよい。また、配設する
位置についても積層型圧電素子13a,13bの内部、
あるいは弾性体の表面または内部でも良い。
【0049】前述の第1実施例、第2実施例では、超音
波振動子の圧電素子として積層型のものを用いている
が、これは両面に電極を有する平板状の圧電素子を用い
ても良い。また、超音波振動子を、いわゆる超音波モー
タの駆動源として用いた例を示したが、この超音波振動
子を、例えば、超音波顕微鏡のトランスデューサ或いは
超音波洗浄器の駆動源として用いてもよいことは勿論で
ある。
【0050】この発明の実施例によれば、リニア型の超
音波モータについての応用をのべたが、これに限定され
るものではなく、例えば、本発明の超音波振動子を用い
移動体を回転体とすれば回転型の超音波モータにも応用
が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、超音
波モータを連続運転させた場合に超音波振動子の温度が
上がっても或る一定の温度以上には上がらないので積層
型圧電素子が脱分極してしまうことを防止できモータ性
能を長期にわたって維持できる。また、若し超音波振動
子の温度が上がって積層型圧電素子が脱分極してしまっ
たような場合でも即座に分極が可能であり、モータ性能
を長期にわたって維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す超音波振動子の駆動
装置における超音波振動子の斜視説明図
【図2】積層型圧電素子の共振縦振動姿態と共振屈曲振
動姿態を示す説明図
【図3】リニア型の超音波モータの構成を示す正面図
【図4】図3の超音波モータの駆動回路を示す電気回路
【図5】本発明の第2実施例の駆動回路を示す電気回路
【図6】本発明の第2実施例の超音波モータの構成を示
す正面図
【図7】従来の超音波振動子の構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1 発振器 2,4 増幅器 3 移相器 9 直流電圧源 10 超音波振動子 11 基本弾性体 12a,12b 保持用弾性体 13a,13b 圧電素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体と、該弾性体に設けられた圧電素
    子とからなり、該圧電素子に駆動電圧を印加することに
    より超音波振動を発生させる超音波振動子の、駆動装置
    において、 上記圧電素子に駆動電圧を印加する電圧印加手段と、 上記圧電素子の分極を行う直流電源手段とを具備するこ
    とを特徴とする超音波振動子の駆動装置。
  2. 【請求項2】 弾性体と、該弾性体に設けられた圧電素
    子とからなり、該圧電素子に駆動電圧を印加することに
    より超音波振動を発生させる超音波振動子の、駆動装置
    において、 上記圧電素子に駆動電圧を印加する電圧印加手段と、 上記超音波振動子もしくは圧電素子の温度を検出する温
    度検出手段と、 この温度検出手段の出力に基づいて上記電圧印加手段を
    制御する制御手段と、 を具備することを特徴とする超音波振動子の駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2011244598A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Olympus Corp 超音波モータ及び超音波モータを備えた駆動装置

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