JPH07111760A - 珪化物系セラミックスを用いた整流子 - Google Patents

珪化物系セラミックスを用いた整流子

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JPH07111760A
JPH07111760A JP5252786A JP25278693A JPH07111760A JP H07111760 A JPH07111760 A JP H07111760A JP 5252786 A JP5252786 A JP 5252786A JP 25278693 A JP25278693 A JP 25278693A JP H07111760 A JPH07111760 A JP H07111760A
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commutator
conductive
insulating
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ceramics
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JP5252786A
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Akio Chiba
秋雄 千葉
Yasutaka Suzuki
康隆 鈴木
Yukio Saito
幸雄 斎藤
Shinichi Sakamoto
真一 坂本
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Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】運転時の耐火花性及び耐酸化性を向上させ、整
流子表面の荒損を少なくし、ブラシと整流子の摺動性を
良好にした整流子及びそれを用いることにより、優れた
耐久性をもつ電動機,発電機の提供。 【構成】図1に示す整流子の導電部に珪化物系セラミッ
クス焼結体を用いた。また、整流子絶縁部に絶縁セラミ
ックスを用い、導電部絶縁部一体の焼結体または銀ろう
等による導電部,絶縁部,接合構造をもつ整流子ならび
にそれを用いた電動機,発電機。 【効果】従来の導電材であるCu材に比べ耐酸化性及び
耐火花性に優れた珪化物系セラミックス焼結体を整流子
導電部材とすることにより、電動機,発電機の運転時に
発生する火花が少ないため、整流子表面損傷が少なく耐
久性が向上する。更に火花の発生が少ないため雑音の低
減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転機等の整流子に関
し、特に従来製品に比べ、耐久性に優れた新規な整流子
及び、前記整流子を装備した発電機,電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機,発電機等の整流子は、導
電部材としてCu材料が用いられ、絶縁部材として図2
に示すように空気間隙を用いる、または図1に示すよう
に樹脂を用いて、モールドあるいはカシメ法で作製され
ている。Cu材料は延性があるため成型が容易であり、
製造コストの低減に優れるが、一方、耐熱性,耐摩耗性
に問題があり耐久性は優れない。なぜなら、整流子は運
転時に高速度で回転しながら、高電流で整流作用を行う
ため、ブラシとの接触部が加熱される。その温度は運転
条件にも依るが数百℃以上となる場合があることが知ら
れており、Cu材料は一部軟化,溶解を起こし導電部材
間に凹凸が生じる。その結果、電動機,発電機等の運転
時、図3の7に示すブラシの上下運動が大きくなる。こ
れに伴い火花が発生するが、この火花温度は非常に高
く、前述の導電部材料の軟化,溶解を促進するととも
に、各種電子機器への雑音発生源となる。また、ブラシ
の摩耗も多くなり、装置寿命が短くなる。このような傾
向は回転速度が増大すると顕著になり、機器の寿命を著
しく低下し、時には整流子の破損をもたらしていた。
【0003】しかし、導電部材にCu材料を用いモール
ドあるいはかしめ法で作製する限りでは上記した問題は
避けられない現象である。
【0004】これらの問題を解決する方法として、整流
子に導電性セラミックスを用いることが、特開昭59−21
6446号,特開昭60−63157号,特開昭63−252973 号他に
知られている。その他の出願としては、整流子導電部材
(Cu)の表面に数μmの炭化物,窒化物等をスパッタ
あるいはイオンプレーテイング方法などで皮膜を生成す
る方法(特開昭59−185138号),整流子導電部材(C
u)を絶縁セラミックス材に嵌合固着,嵌合圧接,溶融
金属を鋳込む方法(特開昭59−132751号等)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】整流子に導電性セラミ
ックスを用いる前記特許(特開昭60−63157号,特開昭6
3−252973号)では導電セラミックスと絶縁セラミック
スとを反応焼結法で一体焼結するが、焼結体の密度が低
く電気抵抗が犠牲になる他、多孔質で吸湿性があり長時
間運転停止した場合の絶縁性が問題である。また、導電
材料にZrB2 を用いた場合(特開昭59−216446号)
は、運転時の発熱で導電部表面に酸化硼素(硼化ガラ
ス)が生成され電気抵抗が大きくなり、通電不良を起こ
すなどの問題がある。また、整流子導電部材(Cu)の
表面に数μmの炭化物,窒化物等をスパッタあるいはイ
オンプレーテイング方法などで皮膜を生成する方法は、
皮膜が薄いため耐久性に乏しい。整流子導電部材(C
u)を絶縁セラミックス材に嵌合固着,嵌合圧接,溶融
金属を鋳込む方法は、嵌合,圧接では接合部の密着性が
不十分であり、更に、運転時に加熱された場合、導電セ
ラミックス材と絶縁材との熱膨張差等によるゆるみやク
ラックが発生し問題となる。
【0006】本発明の目的は、運転時に整流子に発生す
る熱,火花に対して整流子の表面が安定した状態を維持
できる、すなわち寿命の長い整流子とそれを用いた、装
置信頼性の高い回転機,発電機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、整流子の導電部材を珪化物系セラミックス焼結体か
ら構成した。また、前記導電部材は組成が、珪化物50
vol% 以上、及び、残部が窒化物,酸化物,炭化物,硼
化物,酸窒化物セラミックスの少なくとも、1種以上か
らなることが望ましい。
【0008】また、前記導電部材は組成が、珪化物50
vol% 以上、及び、残部が窒化物,酸化物,炭化物,硼
化物,酸窒化物セラミックスの少なくとも、1種以上か
らなり、更に、残部の全体に対して5重量部以下の焼結
助剤からなるほうが良い場合もある。
【0009】また、整流子を前記導電部は珪化物セラミ
ックス及び前記絶縁部は絶縁セラミックスからなり、導
電部と絶縁部とは一体の焼結体あるいは絶縁部と導電部
とを接合によって構成しても良い。
【0010】また、整流子を前記導電部は珪化物セラミ
ックス焼結体からなり、その電気抵抗率が10-4Ωm以
下,絶縁部の電気抵抗率が105Ωm 以上であることが
好ましい。
【0011】また、整流子を前記導電部は珪化物50vo
l% 以上、及び、残部が窒化物,酸化物,炭化物,硼化
物,酸窒化物セラミックスの少なくとも、1種以上から
なる導電性セラミックス焼結体からなり、その電気抵抗
率が10-4Ωm以下,絶縁部の電気抵抗率が105Ωm
以上であることが好ましい。
【0012】また、整流子を前記導電部材は組成が、珪
化物50vol% 以上、及び、残部が窒化物,酸化物,炭
化物,硼化物,酸窒化物セラミックスの、少なくとも、
1種以上からなり、更に、残部の全体に対して5重量部
以下の焼結助剤からなり、その電気抵抗率が10-4Ωm
以下,絶縁部の電気抵抗率が105Ωm 以上であること
が好ましい。
【0013】また、整流子を前記導電部は珪化物セラミ
ックスを用い、絶縁部は絶縁セラミックスからなり、導
電部と絶縁部は一体の焼結体あるいは絶縁部と導電部を
接合によって構成した整流子の、導電部の電気抵抗率が
10-4Ωm以下,絶縁部の電気抵抗率が105Ωm 以上
であることが好ましい。
【0014】また、上記整流子を電動機,発電機に用い
ることにより経年変化の少ない製品を提供することがで
きる。
【0015】
【作用】導電性セラミックスとして、窒化物はTiN,
ZrN,NbN,TaN等があり、酸窒化物としてはT
iO(N),NbO(N)等、炭化物としてはTiC,Z
rC,NbC,TaC,MoC,WC等、硼化物として
はTiB2,ZrB2,NbB2,TaB2,MoB等、珪
化物としてはTiSi2,ZrSi2,TaSi2,MoS
2 等がある。この中で硼化物は耐熱試験を行うと焼結
体表面に酸化ホウ素のガラス層が生成し、酸化が内部に
及ぶのを防ぐため、発熱体として用いる場合には好適で
あるが、表面の導電性が問題となる整流子には適してい
ないことが発明者等の実験により明らかとなった。窒化
物も硼化物のように表面に薄い酸化膜を形成し導電性を
失う性質を持つものがある。また、炭化物,酸窒化物は
酸化されやすく整流子として用いた場合、電気抵抗大に
よる通電不良が発生する。酸化しにくく、かつ導電性の
ある材料として、珪化物が知られている。特にMoSi
2 はヒーター等の発熱体材料に適用され好結果を得てい
る材料である。珪化物を整流子の導電部に用いることで
耐久性の向上が期待できる。しかし、珪化物単体では焼
結性に問題があり、整流子として十分な強度が得られな
い材料もある。また、珪化物は一般に熱膨張係数が大き
いため、絶縁性セラミックス、例えばAl23,Si3
4,AlN等と一体の焼結体または接合して用いる場
合、熱膨張係数の違いにより、使用中に割れが生じるも
のもある。そのため珪化物セラミックスを50vol% 以
上、残部が窒化物,酸化物,炭化物,硼化物,酸窒化物
セラミックスの1種類以上からなる複合導電材料とした
方が良い場合がある。但し、珪化物セラミックスの量が
50vol% より少なくなると導電性,耐酸化性が低下
し、整流子の導電部として不適となる。珪化物セラミッ
クスの量は60vol%以上,80vol%以下がより好まし
い。複合導電材料として、珪化物セラミックスと組み合
わせる窒化物,酸化物,炭化物,硼化物,酸窒化物セラ
ミックスでも耐酸化性が悪いものでは整流子に適用する
場合、問題となる。これらの中では、酸化物,窒化物,
硼化物が耐酸化性に優れまた、強度も大きく適してい
る。特に酸化物としてはAl23,TiO2 、窒化物と
してはSi34、硼化物としてはTiB2 を適用した場
合、好結果を得ることができる。Si34の場合、単体
では十分焼結できないため、Si34に対し1〜10重
量%のAl23,MgO,Y23等を添加する必要がある。
また、上記のような珪化物系複合セラミックスを導電部
に用いて整流子を作成し、電動機に搭載して回転試験を
行ったところ、Cu材や珪化物単体を導電部に用いた場
合に比べ、発生する火花の量が少なく、従って導電部の
温度も低いことが推定された。この原因として、以下の
ことが考えられる。Cu材や珪化物単体の場合、ブラシ
と接触した部分のすべてが導電部であるため、導電部の
一部で発生した火花が他の導電部にも広がり、結果とし
て火花の量が多くなる。これに対し、複合セラミックス
の場合は導電性セラミックスと絶縁性セラミックスが2
相となっているため、導電性セラミックスの一部で火花
が発生してもその隣の絶縁性セラミックスの相が火花の
広がりを防ぐため、結果として火花の量が少なくなる。
このことからも、導電部材には、絶縁性セラミックス例
えばAl23,TiO2,Si34 と珪化物セラミック
スを2相とした複合セラミックスが望ましいことがわか
る。
【0016】前記した導電材料を導電部材料に、絶縁部
に絶縁性セラミックスを用いて導電体部絶縁体部一体の
焼結体を作製する、または絶縁部に導電材を銀ろう等で
接合して整流子を構成すれば、製造時の工程を短縮でき
製造コストを下げることができる。
【0017】また、導電部の珪化物系セラミックス焼結
体の電気抵抗率が10-4Ωm以下でなるべく小さい方
が、電圧降下量を少なくすることができるため望まし
い。
【0018】10-4Ωmより電気抵抗率が大きくとも整
流子としての作用はできるが、電気エネルギーの損失が
多くなるため望ましくない。また、絶縁部のセラミック
ス焼結体の電気抵抗率は105Ωm 以上であることが望
ましい。これも整流子としての作用はできるがこれ以下
となれば、導電部間で電流が漏電し、電気エネルギーの
損失及び整流不良になる。導電部の珪化物系セラミック
ス焼結体の組成は電気抵抗率がなるべく大きい範囲で、
熱膨張係数が絶縁体の熱膨張係数と近くなり、しかも焼
結体の密度が十分高くなるように調整することが望まし
い。以上のような組成をもつ整流子を電動機,発電機に
用いることによって、従来製品に比べ格段の耐久性をも
つ製品を市場に提供することができる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)窒化物,炭化物,硼化物,珪化物セラミッ
クスの特性を知るため、材料単体で試料を作製し諸特性
を測定した。作製方法としては、成型性を良くするため
のバインダーと原料粉をらいかい機で1時間混練したの
ち、φ50mm×15mmの金型で成型体を作製した。その
後、真空中あるいは窒素中雰囲気で30MPaの加圧
下、焼結温度1300℃〜1500℃で1時間保持しな
がら焼結体を得た。表1に焼結体の相対密度及び電気抵
抗,酸化増量等を示す。
【0020】
【表1】
【0021】TaCは相対密度80%程度で難焼結材で
あるが、他の材料は90%以上である。各材料の電気抵
抗率は×10-5Ωcmオーダーで、いずれの材料も文献値と
ほぼ同等で、整流子の導電材料としては問題が無い。
【0022】酸化試験は大気中、1100℃で10時間
保持後の重量変化を酸化増量で示した。電動機の火花の
温度はCu材の融点である1083℃以上であることは
わかっているため、試験温度を1100℃とした。Zr
N,ZrC,TaCは酸化が激しく、試験後試料が粉末
状に崩壊した。これら試料の中で酸化増量が少ないのは
珪化物,硼化物である。しかし、酸化試験後の試料表面
の電気抵抗(表中に示す∞は電気抵抗無限大、0は通電
良好を示す)を測定すると硼化物系は無限大になってい
た。これは試料を加熱することで表面に酸化硼素のガラ
ス層が生成したため、酸化はそれ以上内部に進まず酸化
増量としては少ないものの、表面の電気抵抗が大きくな
ったものである。
【0023】次に、セラミックス材料とモーター用カー
ボンブラシを電極として、電流を流し電極を接触及び切
離すことで火花を発生させセラミックス材料の損傷を観
察した。その結果損傷が殆ど見られなかったもの(○)
は珪化物で、他のセラミックスでは損傷(△,×)が見
られた。傾向は、耐酸化性試験結果とほぼ同じであっ
た。
【0024】以上の結果から耐酸化性が良く、高温に加
熱されても試料表面の電気抵抗の増大が無く、火花によ
る損傷もない材料としては、珪化物系が最も良く、その
中でもTiSi2,MoSi2 が良いことがわかる。
【0025】(実施例2)整流子は導電材料でつくられ
る導電部と空気または絶縁材料で作られる絶縁部から構
成されている。これらをすべてセラミックス材料で作製
する場合には、導電材料と絶縁材料の熱膨張係数を一致
させる必要がある。つまり、導電材料と絶縁材料一体で
作製するときには熱膨張差が生じると割れやクラックが
発生し易くなる。また、導電材料と絶縁材料を銀ろう等
の接合剤で接合するときにも同じことが言える。実施例
1で述べた窒化物,炭化物,硼化物,珪化物単体の熱膨
張係数は、一般的な絶縁セラミックス材料であるAl2
3,AlN等の熱膨張係数に比べ大きく、導電材料と
絶縁材料の一体成形が困難であるものもある。そこで、
窒化物,炭化物,硼化物,珪化物に比較的熱膨張係数の
小さい材料を添加し、熱膨張係数を小さくした場合、電
気抵抗,耐酸化性,耐火花性等がどのように変化するか
を調べた。添加した材料はAl23,Si34,TiO
2 で、熱膨張を低くするのに効果のある添加量として4
0vol% 一定とした。焼結体作製方法は実施例1に述べ
たのと同様である。表2にその諸特性を示す。
【0026】
【表2】
【0027】焼結体の密度は、添加元素により異なりA
23を添加した材料が大きく、次にTiO2で、Si3
4を添加した材料の密度は低く焼結助剤が必要であ
る。これら材料の電気抵抗率は一部を除き×10-4Ωcm
以下であり整流子の導電材料としては使用可能である。
耐酸化性は窒化物,炭化物,硼化物,珪化物単体で試験
した結果と殆ど同じであり硼化物,珪化物が優れてい
る。また、実施例1と同じ耐酸化試験後の試料表面の抵
抗及び耐火花試験結果も単体試験結果とほぼ同じである
が、硼化物系セラミックスは火花試験途中で絶縁不良を
起こし通電不可能となってしまった。
【0028】(実施例3)絶縁材料にAl23に30vo
l% Si34を添加したものを用い、導電材料にTiS
2,MoSi2の単体の他、TiSi2−30vol% S
34,MoSi2−30vol% Si34(焼結助剤と
して、Al23,Y23をそれぞれ3vol%添加)をそ
れぞれ用いたものを図1に示すような、整流子の大きさ
φ30×20mmの導電材料と絶縁材料一体の整流子とし
て作製した。作製法は、原料粉に成形バインダーを添加
し、金型を用いテーパーのついた角柱状の導電部並びに
絶縁部更に絶縁リングを成形し、成形した各部品を整流
子形状に組立した後、油圧プレスで成形した。その後、
大気中で200℃,24時間脱脂し、30MPaの加圧
下で1500℃,1時間保持しホットプレス焼結した。
その他の成形方法としては、スリップキャステング,押
出し成形等で一体成形も可能である。また、導電材料間
に設置される絶縁材料が成形しにくい材料は、導電リン
グとそれと相似形で、導電体の内壁にはめこまれるよう
な大きさの絶縁リングを原料粉の圧粉体として作製し、
一体で同時焼結するか、または別々に焼結した後、銀ろ
う等により接合したものを作製し、その後絶縁部を切
削,研削加工して、絶縁部が空気で構成されている図2
に示すような整流子形状に加工しても良い。
【0029】(実施例4)セラミックス整流子は図3に
示すような電動機に組込試験した。まず、セラミックス
の強度を知るため、無負加状態で回転数を50,000rpm で
10分間運転して整流子が破壊するか否か試験したが破
壊は無かった。次に負加試験として電流密度20A/cm
2,回転数28,000rpmの条件で30時間運転した。運転時
の火花は小さく、火花の色彩は赤色に近く従来のCu整
流子を用いた時の白色に比べ火花温度が低い。運転時の
火花発生が小さいため、従来品に比べ雑音が小さい利点
もある。また、セラミックス整流子の導電材料は、従来
のCuを用いた整流子に比べ電気抵抗が大きく、整流子
表面温度は10〜20℃高くなる。しかし、全てセラミ
ックスで整流子が構成されているため、整流子が昇温し
てもセグメント間の凹凸が発生しにくく、図3に示すカ
ーボンブラシの摺動時に上下運動が無く摺動性が良く火
花の発生を少なくすると考えられる。更には、導電セラ
ミックスとブラシ間に発生する火花の小さい理由は、セ
ラミックス粒子から発生し、火花の片寄りが無くブラシ
と導電セグメント間で均一に発生するためと考えられ
る。
【0030】一方、図2に示した整流子形状で導電部を
切断し、空気溝を絶縁部とした場合、導電材の切断部分
が鋭角になり、運転中にカーボンブラシが削り取られや
すくなるが、切断エッジ部分を面取りあるいは曲面にす
ることで防止できる。
【0031】整流子を構成する導電材料は、電動機容量
にもよるが電気抵抗が大きいと導電セグメント部で発熱
し電動機を加熱し故障の原因となるため、導電セラミッ
クスの電気抵抗率は×10-4Ωm以下が望ましい。ま
た、絶縁材料は導電セグメント間の層間絶縁,中心絶縁
リングとの絶縁が必要であり、電気抵抗は×105Ωm
以上の材料が望ましい。
【0032】試験後の整流子表面の粗さを測定した結
果、表面粗さは試験前後で殆ど差が無く、整流子表面の
荒損が無いことが判った。また、ブラシの摩耗量は従来
のCu整流子を用いた時より若干多かった。ブラシの摩
耗量はセラミックス整流子の表面仕上げ状態によるが、
試験の結果、運転初期摩耗量は多く、その後の摩耗量が
少ない。時間とともに摩耗量が少なくなるのは、負荷試
験を行うと導電部にブラシ材が付着し摺動性が改良され
たためと考えられる。
【0033】これらセラミックス材料は、高強度,低比
重,耐摩耗性,高耐食性,高耐熱性等の特徴があり、特
に、耐酸化性,耐火花性に優れた珪化物系セラミックス
を整流子の導電材料に用いることで耐久性のある整流子
が実現できる。また、セラミックスは低比重のため、電
動機は急速運転及び急停止を繰り返すが慣性が少なく回
転子と接合しているCu線の切断,整流子を固定する回
転軸とのずれや移動が無くなる。更にはセラミックスの
熱膨張係数小さく、しかも絶縁部樹脂を用いてないた
め、加熱されても導電セグメント間の凹凸が小さく、ブ
ラシと整流子の摺動性を損なわないため火花発生が小さ
くなり、整流子表面荒損が無く耐久性の優れた整流子が
得られた。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば整流子の導電材料及び絶
縁材料をセラミックスで構成し、導電材料に珪化物系セ
ラミックスを用いることで、耐酸化性及び耐火花性に強
く整流子表面の損傷が無く耐久性に優れた整流子が実現
できる。更に火花発生が少なく従来のCu整流子に比べ
雑音が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】導電材料と絶縁材料を一体化した整流子。
【図2】導電材料と絶縁材料リングの焼結体に絶縁(空
気)溝を設けた整流子。
【図3】電動機要部透視図。
【符号の説明】
1…導電部、2…絶縁部、3…中心絶縁リング、4…整
流子中心穴、5…絶縁空隙部、6…整流子、7…ブラ
シ、8…ブラシホルダ、9…電気子鉄心、10…コイ
ル、11…軸受、12…永久磁石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 幸雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 坂本 真一 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立工機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電部と、空気間隙または絶縁材料から成
    る絶縁部を交互に配し、前記導電部が互いに絶縁されて
    いる整流子において、前記導電部材は珪化物系セラミッ
    クス焼結体からなることを特徴とする整流子。
  2. 【請求項2】導電部と、空気間隙または絶縁材料から成
    る絶縁部を交互に配し、前記導電部が互いに絶縁されて
    いる整流子において、前記導電部は、珪化物50vol%
    以上、及び、残部が窒化物,酸化物,炭化物,硼化物,
    酸窒化物セラミックスの1種以上の焼結体からなること
    を特徴とする整流子。
  3. 【請求項3】導電部と、空気間隙または絶縁材料から成
    る絶縁部を交互に配し、前記導電部が互いに絶縁されて
    いる整流子において、前記導電部は、珪化物50vol%
    以上、及び、残部が窒化物,酸化物,炭化物,硼化物,
    酸窒化物セラミックスの1種の添加剤と、前記珪化物及
    び添加剤の全体に対して5重量部以下で前記添加剤より
    低融点の焼結助剤からなることを特徴とする整流子。
  4. 【請求項4】導電部と絶縁部を交互に配し、前記導電部
    が互いに絶縁されている整流子において、前記導電部は
    珪化物セラミックス、及び前記絶縁部は絶縁セラミック
    スからなり、導電部と絶縁部とは一体の焼結体あるいは
    絶縁部と導電部とを接合によって構成したことを特徴と
    する整流子。
  5. 【請求項5】導電部と絶縁部を交互に配し、前記導電部
    が互いに絶縁されている整流子において、前記導電部は
    珪化物セラミックス焼結体からなり、その電気抵抗率が
    10-4Ωm以下、及び前記絶縁部の電気抵抗率が105Ω
    m 以上であることを特徴とする整流子。
  6. 【請求項6】導電部と絶縁部を交互に配し、前記導電部
    が互いに絶縁されている整流子において、前記導電部は
    珪化物50vol% 以上、及び、残部が窒化物,酸化物,
    炭化物,硼化物,酸窒化物セラミックスの1種以上から
    なる導電性セラミックス焼結体からなり、その電気抵抗
    率が10-4Ωm以下、及び前記絶縁部の電気抵抗率が1
    5Ωm 以上であることを特徴とする整流子。
  7. 【請求項7】導電部と、空気間隙または絶縁材料から成
    る絶縁部を交互に配し、かつ、導電部が互いに絶縁され
    ている整流子において、前記導電部は珪化物50vol%
    以上、及び、残部が窒化物,酸化物,炭化物,硼化物,
    酸窒化物セラミックスの1種の添加剤と、前記珪化物及
    び添加剤の全体に対して5重量部以下で、前記添加剤よ
    り低融点の焼結助剤からなり、その電気抵抗率が10-4
    Ωm以下、及び前記絶縁部の電気抵抗率が105Ωm 以
    上であることを特徴とする整流子。
  8. 【請求項8】導電部と絶縁部を交互に配し、かつ、導電
    部が互いに絶縁されている整流子において、前記導電部
    は珪化物セラミックスを用い、絶縁部は絶縁セラミック
    スからなり、導電部と絶縁部は一体の焼結体あるいは絶
    縁部と導電部を接合によって構成した整流子の、導電部
    の電気抵抗率が10-4Ωm以下、及び前記絶縁部の電気
    抵抗率が105Ωm 以上であることを特徴とするセラミ
    ック整流子。
  9. 【請求項9】コイルと永久磁石を組合せその磁力による
    反発と吸引力を利用して動力伝達軸を回転させる電動機
    または、外部から動力を受けて電気エネルギーを取り出
    す発電機において、前記電動機又は発電機は、請求項1
    項から8項のいずれかに記載の整流子からなることを特
    徴とする回転機。
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