JPH0711163Y2 - 懸架装置のトルクロツド - Google Patents

懸架装置のトルクロツド

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JPH0711163Y2
JPH0711163Y2 JP4427184U JP4427184U JPH0711163Y2 JP H0711163 Y2 JPH0711163 Y2 JP H0711163Y2 JP 4427184 U JP4427184 U JP 4427184U JP 4427184 U JP4427184 U JP 4427184U JP H0711163 Y2 JPH0711163 Y2 JP H0711163Y2
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JP
Japan
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torque rod
eyeball
beam portion
casting
mainly composed
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JP4427184U
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English (en)
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JPS60156006U (ja
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徹 桑原
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両のタンデムアクスル懸架装置などに使用さ
れるトロクロツド関するものである。
[従来の技術] 第1図に示すように、タンデムアクスル懸架装置は、車
枠3に固定支持したトラニオン軸10に、シートブラケツ
ト9が回動可能に支持され、シートブラケツト9の上
に、互いに重ね合された複数の板ばね8の中央部が、前
後1対のUボルト12により支持される。板ばね8の両端
部に車輪2を支持するアクスル7がパツドを介して摺動
可能にそれぞれ支持される。各アクスル7に固定したブ
ラケツト6に係合するレバー5と、車枠3に固定したブ
ラケツト4との間に、トルクロツド30の目玉部32が公知
の弾性ブツシユを介して連結される。シートブラケツト
9の下端部と前後のアクスル7の下方突部7aとの間に、
それぞれ第2のトルクロツド30の目玉部32が弾性ブツシ
ユを介して連結される。上述したタンデムアクスル懸架
装置は例えば実開昭56-33706号公報により公知である。
トルクロツド30は駆動車輪2の回転に対するトルク反力
を支持する役目を果すとともに、加減速時のアクスル間
の荷重移動を抑えるものであるから、車輪2の過大な上
下運動に伴つて目玉部32がトルクを受け、同時にビーム
部31(第3図参照)が路面から跳ね上げられた石や路面
の突部に当るなど、大きな衝撃を受ける。したがつて、
目玉部32はトルク荷重に耐える強度が必要とされ、ビー
ム部は衝撃荷重に耐える強度が必要とされる。
第2図に示すように、従来のタンデムアクスル懸架装置
のトルクロツド30は、曲げ応力を受けるビーム部31に鋼
管を使用する一方、目玉部32を鋳造により製作し、ビー
ム部31の両端部に目玉部32を溶接により結合してなる。
上述のトルクロツド30は比較的軽量である反面、目玉部
32の製作とビーム部31との溶接に手数が掛り、コスト削
減が困難とされていた。
[考案が解決しようとする問題点] 近年、自動車用鋳造品に、鋳造性と機械加工性に優れた
高強度のダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)が広く使用さ
れるようになつた。ダクタイル鋳鉄は高強度と高硬度を
有するが、伸びが少ないので、耐衝撃性に劣り、割れや
すい。ダクタイル鋳鉄の内でも高強度のものほど、固く
て伸びが少なく脆い性質を有する。一方、ダクタイル鋳
鉄の内で伸びのあるものは、硬度が低く強度も低いの
で、トルクロツドには適さない。
本考案の目的はダクタイル鋳鉄を素材とし、各部位にそ
れぞれ必要とされる強度を備えた、製造が簡単で経済的
な懸架装置のトルクロツドを提供することにある。
[問題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成は所定形状の
断面を有するビーム部とビーム部の両端の目玉部とが、
ダクタイル鋳鉄から鋳造により一体に成形され、熱処理
によりビーム部が除冷フエライトを主とする組織に形成
され、目玉部がパーライトを主とする組織に形成されて
いるものである。
[作用] ダクタイル鋳鉄からトルクロツドを鋳造した後、ビーム
部だけを徐冷して徐冷フエライトを主とする組織にす
る。目玉部は普通に冷却してダクタイル鋳鉄本来のパー
ライトを主とする組織にする。
本考案の説明において、徐冷するとは、例えばトルクロ
ツドを鋳造した後に、鋳物が固つてもすぐには砂型を壊
さないで、必要により冷却効果を抑えるために砂で覆う
などして放置し、空気冷却により全体が常温になつてか
ら砂型を壊すことである。また、普通に冷却するとは、
トルクロツドを鋳造した後に、鋳物が固つたらすぐに砂
型を壊して放置し、自然に空気冷却することである。
これにより、トルクロツドとして、ビーム部が比較的軟
質で耐衝撃性に優れ、目玉部が高硬度で機械的強度に優
れたものになる。
[考案の実施例] 本考案はダクタイル鋳鉄(XFCD50相当)を用いてトルク
ロツドを鋳造するものである。第3,4図に示すように、
ビーム部31は断面I形またはT形とし、両端部に穴33を
有する目玉部32を一体に成形される。ビーム部31は肉厚
が比較的厚く、目玉部32はビーム部31よりも穴33の中心
軸線方向に厚みを出して円筒形に成形する。
トルクロツド30は鋳造後に、ビーム部31を比較的軟質で
耐衝撃性を有する徐冷フエライトを主とする組織にし、
目玉部32を高硬度と機械的強度を有するパーライトを主
とする組織にする。トルクロツド30の鋳造後に、ビーム
部31だけをゆつくりと冷却すれば、徐冷フエライトを主
とする組織が得られ、両端側の目玉部32を普通に冷却す
れば、ダクタイル鋳鉄本来のパーライトを主とする組織
が得られる。
ビーム部31と目玉部32との組織を変える具体的方法は、
トルクロツド30を鋳造後普通に冷却し、全体が固い性質
をもつパーライトを主とする組織にする。次いで、ビー
ム部31だけを高周波加熱するかガスバーナなどにより加
熱しかつ焼鈍し、比較的軟かい性質をもつ徐冷フエライ
トを主とする組織にする。
ビーム部31と目玉部32との組織を変える別の方法は、ト
ルクロツド30を鋳造後ゆつくりと冷却し、全体が軟質の
徐冷フエライトを主とする組織にする。次いで、目玉部
32だけを高周波加熱した後、普通に冷却して硬質のパー
ライトを主とする組織にする。
また、鋳造の際に、ビーム部31には普通のダクタイル鋳
鉄を鋳込んで徐冷フエライトを主とする組織にし、一
方、目玉部32だけに銅を含むダクタイル鋳鉄を鋳込め
ば、目玉部32の機械的強度が向上される。
[考案の効果] 本考案は上述のように、所定形状の断面を有するビーム
部とビーム部の両端の目玉部とが、ダクタイル鋳鉄から
鋳造により一体に成形され、熱処理によりビーム部が徐
冷フエライトを主とする組織に形成され、目玉部がパー
ライトを主とする組織に形成されているものであり、鋳
造後のビーム部と目玉部との冷却時間を加減するだけ
で、ビーム部が比較的軟質で耐衝撃性に優れ、目間が高
硬度で機械的強度に優れたトルクロツドが提供される。
本考案によるトルクロツドは単一の素材から作られるか
ら、従来品に比べて溶接加工などを必要とせず、製造が
容易であり、工程が簡略化され、コストが節減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るトルクロツドが使用される懸架装
置の概要を示す側面図、第2図は従来のトルクロツドの
側面図、第3図は本考案に係るトルクロツドの側面図、
第4図は同トルクロツドのビーム部の正面断面図であ
る。 30:トルクロツド、31:ビーム部、32:目玉部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状の断面を有するビーム部とビーム
    部の両端の目玉部とが、ダクタイル鋳鉄から鋳造により
    一体に成形され、熱処理によりビーム部が徐冷フエライ
    トを主とする組織に形成され、目玉部がパーライトを主
    とする組織に形成されていることを特徴とする、懸架装
    置のトルクロツド。
JP4427184U 1984-03-29 1984-03-29 懸架装置のトルクロツド Expired - Lifetime JPH0711163Y2 (ja)

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JP4427184U JPH0711163Y2 (ja) 1984-03-29 1984-03-29 懸架装置のトルクロツド

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JPS60156006U JPS60156006U (ja) 1985-10-17
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KR20060108179A (ko) * 2005-04-12 2006-10-17 현대자동차주식회사 레이디어스 로드 구조

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JPS60156006U (ja) 1985-10-17

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