JPH07111097A - 半導体記憶装置及びその読み出し方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその読み出し方法

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JPH07111097A
JPH07111097A JP28061693A JP28061693A JPH07111097A JP H07111097 A JPH07111097 A JP H07111097A JP 28061693 A JP28061693 A JP 28061693A JP 28061693 A JP28061693 A JP 28061693A JP H07111097 A JPH07111097 A JP H07111097A
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JP
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cell
memory cell
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JP28061693A
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Yoshio Mochizuki
義夫 望月
Hideo Kato
秀雄 加藤
Nobutake Sugiura
伸竹 杉浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 消費電力が少なく、ビット線の放電マージン
が大きい、大幅に消費電力の少ないセンスアンプを備え
た半導体記憶装置を提供する。 【構成】 センス時に選択されるメモリセル8のドレイ
ンにつながるビット線をフローティングにし、ソースは
グランドに落としてから、ワード線WL1を上げること
によりビット線が放電するか否かをセンスし、リファレ
ンスセルは、本体アレイ中に作り、同時に放電すること
を特徴としている。また、リファレンスセルの構造は、
セルトランジスタが複数個直列につながった形にとなっ
ており、その周辺に設けたビット線をもセルによって放
電させるようにして本体側と同程度の容量にし、放電速
度を遅らせ、センス時のマージンを広げるようにしてい
る。従来方式に比べてセンス時にDC電流を消費しない
ので、ページリード方式におけるセンスアンプ数の増加
が可能となり、構成素子数及びディメンジョンが小さく
てすむ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置に係
り、特に、ページリード方式のROM(ReadOnly Memor
y) のバーチャルグランド方式のセルアレイ構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、読出し専用の半導体記憶装置であ
るROMのメモリセルアレイは、通常MOSFETから
なるメモリセルをマットリックス状に配置し、各メモリ
セルのゲートを行方向に延びる複数のビット線に接続し
て構成されている。この構造では、その大容量化が進ん
でビット線に接続されるメモリセル数が増加するにした
がってビット線の寄生容量が増して読出し速度が遅くな
ってくる。このビット線の寄生容量を減少させて読出し
速度を改善させたバンク方式のROMが提案されてい
る。これは、ビット線が配線長の長いビット線と配線長
の短い副ビット線を有し、メモリセルを複数のバンクに
収納してこの副ビット線にバンクのメモリセルを接続し
ている。なお、主ビット線は、選択トランジスタを介し
て、副ビット線に接続されている。この様な構造を有す
るROMのメモリセルアレイ中の所定のメモリセルアレ
イを呼び出すにはこのメモリセルアレイがバンクを選択
することを表すバンク選択信号に基づいて前記選択トラ
ンジスタを動作させて、副ビット線を主ビット線に導通
させる。そしてメモリセルのゲートに接続されたワード
線を高レベルにして前記所定のメモリセルのデータを読
出す。
【0003】バンクの副ビット線を主ビット線に各列の
メモリセルの接合容量を区別した状態で動作させるの
で、動作遅延を有効に防止することができる。これをバ
ンク方式のROMという。ROMでは、通常1ビットの
メモリセルは、一つのトランジスタによって構成してい
る。各メモリセルのデータを設定するには、そのトラン
ジスタのしきい値電圧を高レベルまたは低レベルの高低
2つに設定して行っている。通常半導体メモリの読み出
し方法は、選択するビット線選択手段によって、動作時
に複数のメモリセルの中から読み出される所定のメモリ
セルを選択し、動作時にチャージされた前記選択された
メモリセルのドレイン側につながるビット線をフローテ
ィングにし、前記選択されたメモリセルとにつながるソ
ース側ビット線を接地レベルにした状態で、前記ワード
線をハイレベルにする。前記ワード線がハイレベルの状
態で、センスアンプを用いて前記選択されたメモリセル
のドレイン側につながるビット線の電位をリファレンス
セルとの比較でセンスすることが行われている。センス
アンプについては、従来からカレントミラー型センスア
ンプやフィードバック型センスアンプが広く使われてき
た。
【0004】リファレンスセルを用いない方式としては
フィードバック型のセンスアンプが用いられることが多
い。また、カレントミラー型センスアンプについては、
中央に差動型の増幅器(カレントミラー)に配し、その
一方の入力を本体セル側に、他方の入力を本体セルと同
一形状のセル(ダミーセル)に接続してある。1例とし
て、図13を参照してフィードバック、カレントミラー
複合タイプのセンスアンプを説明する。図は、フィード
バック/差動複合型センスアンプの回路図である。動作
速度を高速化するために比較的容量の大きなビット線の
振幅はフィードバック部で小さく抑え、中央の差動型増
幅器(カレントミラー)に入力される。他方の入力を本
体セル(メモリセル)と同一形状のセル(ダミーセル)
からの出力に接続している。ダミーセルのゲートは常に
Vccにバイアスされているが、本体セルのゲートがVcc
にバイアスされコンダクタンスが等しい状態において
は、本体メモリからの信号電位よりもダミーセルからの
信号電位が高くなるようにPMOSで構成されるダーミ
ーセル側の負荷サイズを本体セルの負荷サイズより大き
く設定している。本体セルがONの場合、フィードバッ
ク部、図のカレントミラーの出力電圧は、高レベル(O
UT=High)となる。一方、セルがOFFであれ
ば、本体側の電位が高くなるのでカレントミラーの出力
は、低レベル(OUT=Low)となる。
【0005】次に、ダイナミック型センスアンプについ
て説明する。マスクROM(MROM)は、市場の要求
によって大容量化と低コストを目指し、その結果、他の
メモリが得ている高速化を犠牲にせざるを得なかった。
しかし、昨今の電子応用機器の高速化にともなって、マ
スクROMの動作速度の高速化が求められている。その
高速化への1つのアプローチとしてページモード機能が
考えられる。しかし、ページモードを実現するには、低
消費電力型センスアンプの開発が不可欠でである。なぜ
なら、最初のアクセスで16バイト分のデータを一度に
読むため必然的にセンスアンプの数が増え、消費電流の
増加や、センス時の電流によって内部ノイズ、デバイス
信頼性等への悪影響が予想されるからである。従来一般
的に使われているセンスアンプ方式であるとカレントミ
ラー又はフィードバック部において、センス時にDC電
流が流れるため、特にページリードを行おうとするとセ
ンス時に大量の電流が必要となる。したがって電流値が
チップの許容限度値を越えてしまうこともあった。そこ
で、センス時におけるDC電流を原理的に無くすことに
より、将来のMROMの多ビット化によるセンスアンプ
の増加、それによるセンス時におけるDC電流の増加に
対応することができるダイナミック型のセンスアンプが
提案されてきた。
【0006】次に、図2及び図14乃至図17を参照し
てダイナミック型センスアンプの動作原理及びこのセン
スアンプを用いた半導体記憶装置の読み出しを説明す
る。この説明では、メモリセルの内セル8を読み出すも
のとする。図14は、従来の半導体記憶装置のメモリセ
ルアレイの回路図、図2は、本発明及び従来の半導体記
憶装置に用いるダイナミックセンスアンプの回路図であ
る。図15は、従来のダイナミックセンスアンプの動作
波形図であり、ADD(アドレス信号)、ATD(アド
レス遷移検出信号;Address Transition Detector)、P
RE(ビット線プリチャージ信号)、WL1(ワード線
昇圧電圧)、TG(トランスファゲート制御信号)、セ
ンスアンプ活性化信号(SAP/SAN)、ビット線対
(VREF/VDAT)、センス接点対(REF/DA
T)の動作波形の時間的変化を示している。図16及び
図17は、従来のリーク電流経路によるマージンを説明
する波形図である。ワード線がローレベルの状態でバイ
アス回路をアクティブにし、ビット線をプリチャージす
る。この時“0”セル時の放電スピードを上げるため
に、本体メモリセル及びリファレンスセルのソース側の
ビット線(GL3、RGL1)はグランド(VSS)に
落としておく。また、センスアンプにつながるカラムゲ
ートは開けておき、さらに、TGも開けた状態にしてお
く。
【0007】これによりセンスアンプ内もビット線と同
時にプリチャージされる。プリチャージが完了すると、
メモリセルアレイの本体セルのドレインにつながるビッ
ト線(BL2)とVREF側セルのドレインにつながる
ビット線(RBL1)を閉じる。これによりセルのドレ
イン側のビット線はそれぞれフローティング状態にな
る。それ以外のビット線は、バイアスを掛けたままであ
る。この状態で、セル8を読み出すために選択されたワ
ード線(WL1)及びセレクト線(SL2)をハイレベ
ルにする。センス方式は、フローティングで充電された
ビット線がセル電流により放電するか、しないかにより
決定される。選択されたメモリセル(この場合セル8)
が“0”ならビット線は接地電位への電流パスができる
ためにビット線は放電し、レベルは下がる。逆に選択さ
れたメモリセルが“1”セルならビット線は、接地電位
への電流パスがないためにビット線のレベルはそのまま
である。同時に、VREFのレベルも下がる。本体側セ
ルのビット線のレベルとVREFのビット線のレベルが
ある程度開くところで、TGを閉じて、センスアンプと
ビット線を切り離す。その後、SAPをハイレベルにし
てSANをローレベルにし、センスアンプをアクティブ
にしてビット線のレベルとVREFのレベルを差動増幅
する。
【0008】このような従来のセルアレイに対するバイ
アス条件であると、図14に示すようにセル7が“0”
セルの場合ビット線(GL2)からのバイアス電流がセ
ル7を介してセル8に流れてしまい、図16に示すよう
にセンス時のマージンが小さくなってしまう。このよう
にビット線(GL2)からのバイアス電流がセル7を介
してセル8に流れるのを少なくするために前記ビット線
(GL2)だけをフロートの状態にすることも知られて
いる。また、リファレンスセルアレイについては、セル
を直列にしてセル電流を絞り込むだけでは、リファレン
ス側のビット線(VREF)は速く放電してしまい、図
15及び図17の様に本体側のセルのビット線(VDA
T)と比べて十分なマージンが取れなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これまで、マスクRO
Mは市場の要求によって大容量化と低コストを目指し、
他のメモリのような高速化を犠牲にせざるを得なかった
が、昨今の電子応用機器の高速化に伴い、動作速度の高
速化が求められている。その高速化への1つのアプロー
チとしてページモード機能が考えられる。しかしながら
ページモードを実現するには、前述の様に低消費電力型
センスアンプの開発が不可欠である。この種低消費電力
型センスアンプとしてフリップフロップ型差動増幅器を
用いた場合において、センス方式は、フローティングで
充電されたビット線がセル電流により放電するか、しな
いかにより決定されるが、従来のセルアレイに対するバ
イアス条件であると、図14に示すようにビット線(G
L2)からのバイアス電流がセル7を介してセル8に流
れてしまい、図16に示すようにセンス時のマージンが
小さくなってしまう。そして、リファレンスセルアレイ
については、複数のセルを直列にしてセル電流を絞り込
むだけではリファレンス側のビット線(VREF)は速
く放電してしまい、本体側のセルのビット線(VDA
T)と比べて十分なマージンが取れなかった(図15及
び図17参照)。本発明は、この様な事情によって成さ
れたものであり、消費電力が少なく、センス時のビット
線の放電マージンが大きいフィリップフロップ型差動増
幅器を用い、従来のセンス方式に比べて大幅に消費電力
の少ないセンスアンプを備えた半導体記憶装置を実現す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、センス時に選
択されるメモリセルのドレインにつながるビット線をフ
ローティングにし、ソースはグランドに落としてから、
ワード線を上げることによりビット線が放電するか否か
をセンスし、リファレンスセルは、本体セルのメモリセ
ルアレイ中に作り、本体セルと同時に放電することを特
徴とし、この放電するリファレンスセルのドレイン側に
つながるビット線をバイアスするか、このリファレンス
セルのゲート電圧の昇圧時期を選択されるメモリセルの
ゲート電圧の昇圧時期より遅くすることを特徴としてい
る。即ち、本発明の半導体記憶装置は、マトリックス状
に配置された複数のメモリセルと、マトリックス状に配
置された複数のリファレンスセルと、前記メモリセル及
び前記リファレンスセルのゲートが接続されている複数
のワード線と、前記メモリセルのドレイン又は前記リフ
ァレンスセルのドレインが接続されている複数のビット
線と、読み出し動作時において前記複数のメモリセルの
中から読み出される所定のメモリセルを選択するビット
線選択手段と、読み出し動作時にチャージされた前記選
択されたメモリセルのドレイン側につながるビット線を
フローティングにし、前記選択されたメモリセルとにつ
ながるソース側ビット線を接地レベルにした状態で、ワ
ード線をハイレベルにしたとき前記選択されたメモリセ
ルのドレイン側につながるビット線が前記選択されたメ
モリセルを介して放電するか、ハイレベルのままかをリ
ファレンスセルとの比較でセンスするセンスアンプと、
前記選択されたリファレンスセルのドレインに強制的に
電流を流し込む回路とを備えていることを第1の特徴と
している。
【0011】また、マトリックス状に配置された複数の
メモリセルと、マトリックス状に配置された複数のリフ
ァレンスセルと、前記メモリセル及び前記リファレンス
セルのゲートが接続されている複数のワード線と、前記
メモリセルのドレイン又は前記リファレンスセルのドレ
インが接続されている複数のビット線と、読み出し動作
時において前記複数のメモリセルの中から読み出される
所定のメモリセルを選択するビット線選択手段と、読み
出し動作時にチャージされた前記選択されたメモリセル
のドレイン側につながるビット線をフローティングに
し、前記選択されたメモリセルとにつながるソース側ビ
ット線を接地レベルにした状態で、前記ワード線をハイ
レベルにしたとき前記選択されたメモリセルのドレイン
側につながるビット線が前記選択されたメモリセルを介
して放電するか、ハイレベルのままかをリファレンスセ
ルとの比較でセンスするセンスアンプと、前記ワード線
をハイレベルにしたときに前記リファレンスセルのゲー
ト電圧の昇圧時期を前記メモリセルのゲート電圧の昇圧
時期より遅らせる手段とを備えていることを第2の特徴
としている。前記リファレンスセルは、メモリセルが複
数個直列につながっている構造を有している。読み出し
動作時において、前記選択されたメモリセルのドレイン
側に隣接するメモリセルのドレイン側ビット線は、フロ
ーティング状態になっていることを特徴としている。
【0012】また、本発明の半導体記憶装置の読み出し
方法は、読み出し動作時にプリチャージされた前記選択
されたメモリセルのドレイン側につながるビット線をフ
ローティングにし、前記選択されたメモリセルとにつな
がるソース側ビット線を接地レベルにした状態で前記ワ
ード線をハイレベルにしたとき前記選択されたメモリセ
ルのドレイン側につながるビット線が前記選択されたメ
モリセルを介して放電するか、ハイレベルのままかをリ
ファレンスセルとの比較でセンスする手段と、読み出し
動作時に前記選択されたリファレンスセルのドレインに
強制的に電流を流し込む手段とを備えていることを第1
の特徴とする。また、読み出し動作時にプリチャージさ
れた前記選択されたメモリセルのドレイン側につながる
ビット線をフローティングにし、前記選択されたメモリ
セルとにつながるソース側ビット線を接地レベルにした
状態で、前記ワード線をハイレベルにしたとき前記選択
されたメモリセルのドレイン側につながるビット線が前
記選択されたメモリセルを介して放電するか、ハイレベ
ルのままかをリファレンスセルとの比較でセンスする手
段と、前記ワード線をハイレベルにしたときに前記リフ
ァレンスセルのゲート電圧の昇圧時期を前記メモリセル
のゲート電圧の昇圧時期より遅らせる手段とを備えてい
ることを第2の特徴としている。
【0013】
【作用】リファレンスセルは、本体セルのメモリセルア
レイ中に作るので本体メモリセルと同時に放電すること
ができる。この放電するリファレンスセルのドレイン側
につながるビット線をバイアスするか、このリファレン
スセルのゲート電圧の昇圧時期を選択されるメモリセル
のゲート電圧の昇圧時期より遅らすことによってセンス
時のビット線の放電マージンがおおきくなる。また、リ
ファレンスセルは複数のセルが直列に接続されて用いら
れるので、本体側に比べて放電速度を遅くすることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。まず、図1乃至図6及び図12を参照して第1の実
施例を説明する。図1は、本発明の半導体記憶装置のペ
ージリード方式のROMのバーチャルグランド方式のメ
モリセルアレイ回路図、図3は、前記ROMを動作させ
た時の放電波形図、図12は、従来のROMのリファレ
ンスセル部のパターン図、図4は、この実施例のリファ
レンスセル部のパターン図、図5は、この実施例のRO
Mを動作させたときの放電波形図、図6は、この実施例
のROMを動作させたときの動作波形図であり、図1及
び図2と同じ信号を示している。メモリセルアレイその
ものは従来のものと同じであるが、カラムゲート部の駆
動パターンが従来のものとは異なっている。リファレン
スセルは、本体側と共通のワード線を用いている。セル
が3個直列になっており、セル電流(Icell)が本体側
に比べて約半分に設定してある。従って、放電速度が本
体側と比べて遅くなっている(ちょうど本体側の“0”
セルと“1”セルの中間)。また、本体側と同じような
放電が行われるように、回り込み電流を強制的に流して
いる。
【0015】いまセル8を読出すとする(図1)。ワー
ド線がローレベルの状態でバイアス回路をアクティブに
し、ビット線をプリチャージする。この時“0”セル時
の放電スピードを稼ぐために、セルのソース側のビット
線はVSSに落としておく。またセンスアンプにつなが
るカラムゲートは開けておき、さらにTGも開けた状態
にしておく。これによりセンスアンプ内もビット線と同
時にプリチャージされる。プリチャージが完了すると本
体セルのドレインにつながるビット線GL2及びBL2
を閉じる。これによりドレイン側のビット線はフローテ
ィング状態になる。これによりビット線GL2からのバ
イアス電流がメモリセル7を介してメモリセル8に流れ
込むことがなくなり、放電速度の高速化ができ、センス
時のマージンを広くとることができる(図3)。もし、
ビット線(GL2)にバイアスを加えておくと、ビット
線(GL2)からのバイアス電流がセル7を介してセル
8に流れてしまい、センス時のマージンが小さくなる
(図16参照)。また、リファレンスアレイについて
は、従来のようにセル電流を絞り込むだけでなく、セル
に強制的に回り込み電流を流すか、隣のビット線を充電
しておくことによって、リファレンスセル側の容量を増
やし、放電速度を遅らせてセンス時のマージンを広げて
いる。
【0016】リファレンスセルのドレインにつながるビ
ット線(RGL2)にバイアスを加える(図1及び図
4)。これによって、隣のビット線から隣接のメモリセ
ルを介してリファレンスセルに電流が流れ込んで放電速
度が遅くなり、センス時のマージンを広くすることがで
きる(図5及び図6)。これに対して、従来のようにリ
ファレンスセル部のVREF側セルのドレインにつなが
るビット線(RGL2)にバイアスを加えないと(図1
2)、放電速度が速くなってセンス時のマージンが小さ
くなる(図17参照)。この状態で選択ワード線(WL
1)及びセレクト線(SL2)をハイレベル(H)にす
る。センス方式はフローティングで充電されたビット線
がセル電流により放電するか、しないかにより決定す
る。ここでもし、選択メモリセルが“0”セルならばビ
ット線は接地電位への電流パスができるため、ビット線
は放電し、レベルは下がる。逆にメモリセルが“1”セ
ルならばビット線は接地電位への電流パスが無いため、
ビット線のレベルはそのままである。同時にVREFの
レベルも下がるが、その放電波形は“0”セルの放電波
形と“1”セルの放電波形のちょうど中間になるように
設定しておく。本体ビット線のレベルとVREFのビッ
ト線のレベルが0.2V程度開くところで、TGを閉じ
て、センスアンプとビット線を切り離す。その後SAP
をハイレベル、SANをローレベルにし、センスアンプ
をアクティブにし、ビット線のレベルとVREFのレベ
ルを差動増幅する。
【0017】以上の構成によりフィードバック/カレン
トミラー式のセンスアンプに比べてセンス時にDC電流
を消費しないので、消費電流が少ないセンスアンプを構
成することが可能となり、ページモード方式におけるセ
ンスアンプの数の増加が可能となる。またセンスアンプ
を構成する素子数およびディメンジョンが小さくてすむ
のでセンスアンプのレイアウト面積の減少が可能とな
る。またセンスアンプにラッチ機能もあるのでページリ
ード時に必要なラッチ回路の数を減らすことができる。
【0018】次に、図7を参照して第2の実施例を説明
する。この半導体記憶装置の構造は、第1の実施例と同
じである。リファレンスセルは、本体側と共通のワード
線を用いている。セルが3個直列になっており、セル電
流(Icell)が本体側に比べて約半分に設定してある。
また、本体側と同じような放電が行われるように、回り
込み電流を強制的に流している。いま、セル8を読出す
とする。ワード線がローレベルの状態でバイアス回路を
アクティブにしてビット線をプリチャージする。この時
セルのソース側のビット線はVSSに落としておくまた
センスアンプにつながるカラムゲートは開けておき、さ
らにTGも開けた状態にしておく。これによりセンスア
ンプ内もビット線と同時にプリチャージされる。プリチ
ャージが完了すると、メモリセルアレイの本体セルのド
レインにつながるビット線(BL2)とVREF側セル
のドレインにつながるビット線(RBL1)を閉じる。
これによりドレイン側のビット線はフローティング状態
になる。それ以外のビット線は、ビット線(GL2)を
含めてバイアスを掛けたままにする。リファレンスアレ
イについては、セルに強制的に回り込み電流を流すこと
によって、リファレンスセル側の容量を増やし、放電速
度を遅らせてセンス時のマージンを広げている。
【0019】そして、リファレンスセルのドレインにつ
ながるビット線(RGL2)にバイアスを加える。これ
によって、隣のビット線から隣接のメモリセルを介して
リファレンスセルに電流が流れ込んで放電速度が遅くな
りセンス時のマージンを広くすることができる(図6参
照)。この状態で選択ワード線(WL1)及びセレクト
線(SL2)をハイレベル(H)にする。センス方式は
フローティングで充電されたビット線がセル電流により
放電するか、しないかにより決定する。本体メモリセル
のビット線のレベルとVREFのビット線のレベルが
0.2V程度開くところで、TGを閉じて、センスアン
プとビット線を切り離す。その後SAPをハイレベル、
SANをローレベルにし、センスアンプをアクティブに
し、ビット線のレベルとVREFのレベルを差動増幅す
る。センス時の放電マージンは、第1の実施例ほどでは
なくても十分大きくすることができた。
【0020】次に、図5及び図8乃至図11を参照して
第3の実施例を説明する。図8は、第1の実施例のブロ
ック図、図9は、この実施例のブロック図、図10は、
放電波形と放電マージンを説明する波形図、図11は、
半導体記憶装置の動作波形図である。図8に示すよう
に、第1及び第2の実施例においては、リファレンスセ
ル3は、ワード線4がメモリセル本体11のメモリセル
2と共通になっている。すなわち、メモリセルアレイ1
は、メモリセル本体11とリファレンスセル部12から
なっている。メモリセル2及びリファレンスセル3のソ
ース/ドレインはビット線5に接続され、ゲート電極は
ワード線4に接続している。ワード線4はローデコーダ
6に接続され、ローデコーダの制御信号φ1 によって制
御されている。そして、選択されたメモリセルにつなが
るビット線5(VDAT)及びリファレンスセルにつな
がるビット線5(VREF)は、センスアンプ7につな
がっている。一方、この実施例では、読み出し動作時に
おいて、VREF側(VREFD)のワード線4(WL
1E)を本体側のワード線4(WL1)に対して遅らせ
ることに特徴がある。VREF側の動作を遅らせること
によって放電開始が本体側より遅くなるので、それだけ
放電マージンが図5に示す第1の実施例より大きくなる
(図10)。
【0021】この様な動作は、例えば、ワード線4の本
体側(WL1)とVREFD側(WL1E)の間にトラ
ンジスタT1 を入れ、これに制御信号φ1 より遅れる遅
延制御信号φ2 を与えることによって行う。図11に示
す制御信号φ2 の遅延(DELAY)は、例えば、約3
0nsである。以上の様に、フィードバック/カレント
ミラー式のセンスアンプに比べてセンス時にDC電流を
消費しないので、消費電流が少なく、ページリード方式
におけるセンスアンプの数の増加が可能となり、センス
アンプを構成する素子数及びディメンジョンが小さくて
すむのでセンスアンプのレイアウト面積の減少が可能と
なる。また、センスアンプにラッチ機能もあるのでペー
ジリード時に必要なラッチ回路の数をへらすことができ
る。さらに、センス時にビット線がセル電流により放電
する場合において、放電マージンを十分大きく取ること
ができる。本発明ではリファレンスセルが複数のメモリ
セルから構成されているので、セルアレイの構造の変更
を少なくすることができるし、各セルの特性のばらつき
が平均化されるので、リファレンスセル全体のばらつき
が小さくなる。また、本体のメモリセルのばらつきを反
映して特性がばらつくので、放電マージンを大きくする
ことができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、ダイナミック型センスア
ンプを用いた本発明の半導体記憶装置は、従来のダイナ
ミック型のセンス方式に比較してセンス時に大きな放電
マージンを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体記憶装置のメモ
リセルアレイの回路図。
【図2】本発明及び従来の半導体記憶装置用ダイナミッ
クセンスアンプの回路図。
【図3】第1の実施例のリーク電流経路による放電マー
ジンを説明する動作波形図。
【図4】第1の実施例の電流経路を示すリファレンスセ
ルのパターン図。
【図5】第1の実施例のリーク電流経路による放電マー
ジンを説明する動作波形図。
【図6】第1の実施例に用いるダイナミックセンスアン
プの動作波形図。
【図7】第2の実施例のメモリセルアレイの回路図。
【図8】第1の実施例の半導体記憶装置のブロック図。
【図9】第3の実施例の半導体記憶装置のブロック図。
【図10】第3の実施例のリーク電流経路による放電マ
ージンを説明する動作波形図。
【図11】第3の実施例に用いるダイナミックセンスア
ンプの動作波形図。
【図12】従来の電流経路を示すリファレンスセルのパ
ターン図。
【図13】従来のセンスアンプの回路図。
【図14】従来のメモリセルアレイの回路図。
【図15】従来のダイナミックセンスアンプの動作波形
図。
【図16】従来のリーク電流経路による放電マージンを
説明する動作波形図。
【図17】従来のリーク電流経路による放電マージンを
説明する動作波形図。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ 2 メモリセル 3 リファレンスセル 4 ワード線 5 ビット線 6 ローデコーダ 7 センスアンプ 11 メモリセル本体 12 リファレンスセル部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配置された複数のメモ
    リセルと、 マトリックス状に配置された複数のリファレンスセル
    と、 前記メモリセル及び前記リファレンスセルのゲートが接
    続されている複数のワード線と、 前記メモリセルのドレイン又は前記リファレンスセルの
    ドレインが接続されている複数のビット線と、 読み出し動作時において前記複数のメモリセルの中から
    読み出される所定のメモリセルを選択するビット線選択
    手段と、 読み出し動作時にチャージされた前記選択されたメモリ
    セルのドレイン側につながるビット線をフローティング
    にし、前記選択されたメモリセルとにつながるソース側
    ビット線を接地レベルにした状態で、ワード線をハイレ
    ベルにしたとき前記選択されたメモリセルのドレイン側
    につながるビット線が前記選択されたメモリセルを介し
    て放電するか、ハイレベルのままかをリファレンスセル
    との比較でセンスするセンスアンプと、 前記選択されたリファレンスセルのドレインに強制的に
    電流を流し込む回路とを備えていることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 マトリックス状に配置された複数のメモ
    リセルと、 マトリックス状に配置された複数のリファレンスセル
    と、 前記メモリセル及び前記リファレンスセルのゲートが接
    続されている複数のワード線と、 前記メモリセルのドレイン又は前記リファレンスセルの
    ドレインが接続されている複数のビット線と、 読み出し動作時において前記複数のメモリセルの中から
    読み出される所定のメモリセルを選択するビット線選択
    手段と、 読み出し動作時にチャージされた前記選択されたメモリ
    セルのドレイン側につながるビット線をフローティング
    にし、前記選択されたメモリセルとにつながるソース側
    ビット線を接地レベルにした状態で、前記ワード線をハ
    イレベルにしたとき前記選択されたメモリセルのドレイ
    ン側につながるビット線が前記選択されたメモリセルを
    介して放電するか、ハイレベルのままかをリファレンス
    セルとの比較でセンスするセンスアンプと、 前記ワード線をハイレベルにしたときに前記リファレン
    スセルのゲート電圧の昇圧時期を前記メモリセルのゲー
    ト電圧の昇圧時期より遅らせる手段とを備えていること
    を特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記リファレンスセルは、メモリセルが
    複数個直列につながっている構造を有していることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 読み出し動作時において、前記選択され
    たメモリセルのドレイン側に隣接するメモリセルのドレ
    イン側ビット線は、フローティング状態になっているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 読み出し動作時にプリチャージされた前
    記選択されたメモリセルのドレイン側につながるビット
    線をフローティングにし、前記選択されたメモリセルと
    につながるソース側ビット線を接地レベルにした状態
    で、前記ワード線をハイレベルにしたとき前記選択され
    たメモリセルのドレイン側につながるビット線が前記選
    択されたメモリセルを介して放電するか、ハイレベルの
    ままかをリファレンスセルとの比較でセンスする手段
    と、 読み出し動作時に前記選択されたリファレンスセルのド
    レインに強制的に電流を流し込む手段とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項4のいず
    れかに記載の半導体記憶装置の読み出し方法。
  6. 【請求項6】 読み出し動作時にプリチャージされた前
    記選択されたメモリセルのドレイン側につながるビット
    線をフローティングにし、前記選択されたメモリセルと
    につながるソース側ビット線を接地レベルにした状態
    で、前記ワード線をハイレベルにしたとき前記選択され
    たメモリセルのドレイン側につながるビット線が前記選
    択されたメモリセルを介して放電するか、ハイレベルの
    ままかをリファレンスセルとの比較でセンスする手段
    と、 前記ワード線をハイレベルにしたときに前記リファレン
    スセルのゲート電圧の昇圧時期を前記メモリセルのゲー
    ト電圧の昇圧時期より遅らせる手段とを備えていること
    を特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の
    半導体記憶装置の読み出し方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04350258A (ja) * 1991-05-28 1992-12-04 Matsushita Electric Works Ltd コンクリート打設装置
JPH05156811A (ja) * 1991-12-09 1993-06-22 Fujita Corp コンクリート自動締め固めシステム

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JPH05156811A (ja) * 1991-12-09 1993-06-22 Fujita Corp コンクリート自動締め固めシステム

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