JPH07110925A - クリーニングカード及びその製造方法 - Google Patents

クリーニングカード及びその製造方法

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JPH07110925A
JPH07110925A JP25743593A JP25743593A JPH07110925A JP H07110925 A JPH07110925 A JP H07110925A JP 25743593 A JP25743593 A JP 25743593A JP 25743593 A JP25743593 A JP 25743593A JP H07110925 A JPH07110925 A JP H07110925A
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JP
Japan
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cleaning
card
core material
woven fabric
thin plate
Prior art date
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JP25743593A
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English (en)
Inventor
Koji Nakajima
功次 中島
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数回の曲げ動作においても剥離等の問題を
生じず、適度な腰を有し、毛羽の発生の少ないクリーニ
ングカードを得るとともに、こういったクリーニングカ
ードの製造方法を得る。 【構成】 薄板状芯材2の表裏両面に、クリーニング用
の不織布4を付設してあるクリーニングカードを、紙材
から構成される薄板状芯材2の表裏面に、表面を緻密面
7に裏面を粗面6に形成された不織布4を、裏面を薄膜
状芯材2側として、熱可塑性樹脂フィルム3を介して融
着してクリーニングカードを製造する。製造にあたって
は、押し出しラミネート方式を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、駅等の改札室
に配設される自動改札機、カード式電話機、カード式自
動切符販売機、現金自動払機等のカード読取り部の磁気
ヘッド、光センサー、搬出・搬送部ローラ、又はベルト
等をクリーニングするためのクリーニングカード及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動改札機、カード式電話機、現金自動
払機等のカード利用機器は、カード搬送用ローラ、必要
な情報を読み取るための磁気ヘッド等を備えている。そ
して、これらの機器は、その使用頻度が高いため汚染す
る。搬送ローラや磁気ヘッドが汚染すると、カードを汚
染したり、その感知読み取り機能の低下を招来し、機器
精度の低下や作動不良等の問題を起こす。従って、上述
の機器をなんらかの方法で常時、清浄に保っておく必要
がある。このような目的から、従来、合成樹脂製の芯材
の片面あるいは両面側にクリーニング用の不織布面を備
えたクリーニングカードが提案されている。こういった
クリーニングカードは芯材に、熱硬化性接着剤で不織布
を貼付したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術には、以下に説明するような欠点があった。即ち、
クリーニング対象機器は、機種によってカードの搬送経
路が湾曲路となっている場合もあり、カード自体が多数
回に亘って曲げを受ける。このように曲げを受けると、
上記構成のカードにおいては、材料の組み合わせの点か
ら芯材と不織布とが剥離してしまい多数回の使用に耐え
ない。また、クリーニング対象機器に対して、これに使
用するためには、この機器が対象とするカード(自動改
札機の場合は切符、カード式電話機の場合はテレホンカ
ード)とほぼ同程度の腰(曲げ強さ)を有していること
が、機器動作との関係上好ましい。しかしながら、例え
ばテレホンカードがPETの単一層からできているのに
対して、こういったクリーニングカードが、熱硬化性樹
脂剤により貼付接着される少なくとも二層を有する構造
であるため、脆性が大きく比較的腰が弱くなりがちで、
適切な腰を有するクリーニングカードが得られないとい
う問題がある。さらに、クリーニングの働きをする不織
布表面は、ローラや磁気ヘッドに接触するため磨耗する
が、この場合に発生する毛羽がローラや磁気ヘッドに付
着すると、機器機能の低下、カードへの付着等の問題を
起こすという問題がある。
【0004】従って、本発明の目的は、多数回の曲げ動
作においても剥離等の問題を生じないとともに、適度な
腰を有し、毛羽発生の少ないクリーニングカードを得る
とともに、こういったクリーニングカードの製造方法を
得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の薄板状芯材の少なくとも一方の面にクリーニング用の
不織布を付設してあるクリーニングカードの特徴構成
は、紙材から構成される薄板状芯材の少なくとも一方の
面に、表面を緻密面に裏面を粗面に形成された不織布
を、裏面を薄膜状芯材側として、熱可塑性樹脂フィルム
を介して融着してあることにあり、さらに、上記目的を
達成するための薄板状芯材の少なくとも一方の面に、ク
リーニング用の不織布を付設してクリーニングカードを
製造する方法の特徴手段は、これが、薄板状芯材として
紙材を採用すると共に、不織布の表面を緻密面に裏面を
粗面に予め形成しておいて、不織布の裏面が薄板状芯材
側となる位置関係で、不織布を薄板状芯材の少なくとも
一方の面に熱可塑性樹脂フィルムを介して融着によって
付設させることにある。そして、これらの作用・効果は
以下の通りである。
【0006】
【作用】本願のクリーニングカードの製造にあたって
は、薄膜状芯材として紙材が採用され、この芯材と不織
布が熱可塑性樹脂フィルムによって融着される。即ち、
製造にあたっては、加熱状態で可塑状態にあるフィルム
の表裏両面にそれぞれの部材が供給されて、クリーニン
グカードを構成することとなる。従って、紙材及び不織
布のフィルム側面は、フィルム内に侵入して構成される
とともに、フィルムそれ自体がシート状のポリマー構成
となっている。さらに、このカードにおいては、不織布
の面を異なった性状を有するものとし、融着側となるフ
ィルム側に来る面を粗面に、クリーニング面となる面を
緻密面とする。結果、紙材と不織布との性質が似通って
いるため、これらをフィルムで融着しておくと、各材料
のフィルム側部位がフィルム内に侵入していることとも
相まって、多数回の曲げ操作によっても剥離を起こしに
くい。さらに、フィルムそれ自体がクリーニングカード
全面に亘るポリマー構成を取るため、フィルム面に沿っ
た方向での材料の連結強度が従来よりも向上するととも
にカード全体で機械的物性が一定するため、脆い部位が
形成されず比較的高い腰を有するクリーニングカードを
得ることができる。さらに、クリーニング面となるカー
ド表面には、不織布の緻密面が出ていることとなるた
め、この面からの毛羽の発生を充分に抑えることができ
る。
【0007】
【発明の効果】結果、多数回の曲げ動作においても剥離
等の問題を生じず、適度な腰を有し、毛羽の発生の少な
いクリーニングカードが得られ、こういったクリーニン
グカードの製造方法を得ることができた。
【0008】
【実施例】本願のクリーニングカード1は、自動改札
機、カード式電話機、カード式自動切符販売機、現金自
動払機等に備えられるカード搬送ローラ、読取り部に備
えられる磁気ヘッド(図外)等のクリーニングに使用さ
れるものである。図面に基づいて実施例を説明する。図
1には、クリーニングカード1の斜視図が、図2にはク
リーニングカード1の部分断面図がそれぞれ示されてい
る。クリーニングカード1は、所定のカード形に成型さ
れた薄膜状芯材2である紙材の表裏両面に、熱可塑性樹
脂のフィルム3を介して不織布4を備えて構成されてお
り、所謂、サンドイッチ構造をしている。ここで、薄膜
状芯材2である紙材の密度は140g/m2 程度で、不
織布4の密度は30g/m2 で、フィルム3のそれは2
0g/m2 程度である。一方、夫々の厚みは100〜3
00μ、20〜100μ程度である。従って、クリーニ
ングカード1は全体として厚みが0.32mm程度に収
まっている。この全厚は、キャッシュカード、テレホン
カード等、クリーニングの対象となる機器に使用される
本来のカードと同等であり、対象機器に適切に対応でき
る。上記のように薄膜状芯材2と不織布4とは、これら
の間に位置する、熱可塑性樹脂であるポリエチレンのフ
ィルム3により融着一体化されて構成されている。さら
に、図1に示すように、カードの四辺端部は加圧熱融着
処理により硬質薄辺部5として形成されており、この部
位5を備えることにより端部からの剥離防止が達成で
き、耐溶剤性を向上させることができる。さらに、搬送
ローラ、磁気ヘッド部等への噛み混み性能の向上を図る
ことができる。なお、クリーニングカード1の使用に際
しては、必要に応じて、その表面にクリーニング液をス
プレーすることが行われるが、クリーニングカード1は
材料面からクリーニング液の溶剤に対する耐溶剤性を有
している。
【0009】次に、クリーニング面を構成する不織布4
について説明する。不織布4は、構成繊維40が、繊維
太さ0.2デニール程度の分割型複合繊維又は複合繊維
であり、断面が繊維の径方向に複数箇所に割断されたも
のである。即ち、この繊維40は、図3(イ)に示すよ
うにポリエチレンPEとポリプロピレンPPといった素
材を径方向で交互に配置して複合繊維の状態で紡糸した
後に、この複合繊維を径方向に分割したものであり、図
3(ロ)に示すように各々の繊維40は断面が図示すよ
うなくさび形状となっている。各繊維40は断面が径方
向に割譲されていることにより外周表面40aに尖状部
40bを有しており、この尖状部40bがクリーニング
対象面に付着するダストの除去を効率よくおこなう。こ
こで、複合繊維の素材の組み合わせとしては、上記の他
にポリプロピレンとポリエステルの組み合わせ、ナイロ
ンとポリエステルの組み合わせを採用してもよい。従っ
て、不織布40のバインダーは、ビニロン又はポリプロ
ピレンとポリエステル等の複合繊維が使用されている。
一般に不織布4の製造にあたっては、乾燥用のヒーティ
ングローラが使用され、不織布4は、このローラに接触
される側の面が緻密面に、他方のローラから離間する側
の面が粗面として構成される。そして、本願のクリーニ
ングカード1は、薄膜状芯材2側である紙材側に不織布
4の粗面6を、クリーニング面となる表面側に緻密面7
を位置するように配設して、前述の熱可塑性樹脂フィル
ム3によって融着一体形成される。この結果、動作時の
毛羽立ちが抑えられる。
【0010】以下、図4に基づいて、本願のクリーニン
グカード1の製造方法について説明する。製造にあたっ
ては、所謂、熱可塑性樹脂の押し出しラミネート方式が
採用される。図4に示すように、樹脂チップ8は押し出
し機9中で加熱溶解されてシート状態でカード製造部1
0へ供給される。そして、この熱可塑性樹脂フィルム3
の一方の面3aに薄膜状芯材2となる紙材が、他方の面
3bに不織布4が移送されて、これらが一体化される。
ここで、不織布4においては、粗面6側がフィルム3側
に緻密面7側が表面側(開放面側)に位置される。従っ
て、フィルム3と紙材及び不織布4との接合度は非常に
高く、さらにフィルム全面がポリマーとして形成されて
いるため、材料のせん断、腰の面で良好な特性を有する
クリーニングカード1を得ることが可能である。さて、
図1、図2に示すように、薄膜状芯材2の上下両面に不
織布4を融着構成する場合は、図4に示す装置構成の場
合は、各々の面に関して、この工程をおこなう。
【0011】〔別実施例〕以下、本願の別実施例につい
て説明する。 (イ)上述の実施例においては、クリーニング面を成す
不織布4については、その構成繊維として0.2デニー
ルのものを採用したが、太さが0.2〜3デニールの範
囲にある繊維を用いることが好ましい。 (ロ)さらに、不織布4に導電性材料(繊維等)を混入
しておいてもよい。この場合は、クリーニング時に問題
となる静電気の影響を取り除くことが可能となり、さら
にクリーニング効果を高めることが可能となる。 (ハ)上記の実施例においては、カードの四辺端部全面
に硬質薄辺部を形成する構成を示したが、これは、少な
くともカード挿入、送出方向に於ける一対の両端辺部に
備えられておれば、剥離等に対しては非常に有効に働
く。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願のクリーニングカードの斜視図
【図2】クリーニングカードの断面図
【図3】不織布を構成する繊維の断面図
【図4】押出しラミネート工程を示す図
【符号の説明】
1 クリーニングカード 2 薄膜状芯材 3 熱可塑性樹脂フィルム 4 不織布 5 硬化薄辺部 6 粗面 7 緻密面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状芯材(2)の少なくとも一方の面
    に、クリーニング用の不織布(4)を付設してあるクリ
    ーニングカードであって、 紙材から構成される前記薄板状芯材(2)の少なくとも
    一方の面に、表面を緻密面(7)に裏面を粗面(6)に
    形成された前記不織布(4)を、前記裏面を前記薄膜状
    芯材(2)側として、熱可塑性樹脂フィルム(3)を介
    して融着してあるクリーニングカード。
  2. 【請求項2】 前記不織布(4)を構成する繊維が、断
    面形状がクサビ形で、且つ繊維太さが0.2〜3デニー
    ルの分割型複合繊維もしくは複合繊維である請求項1記
    載のクリーニングカード。
  3. 【請求項3】 前記薄板状芯材(2)の表裏両面に、化
    学繊維から構成される一対の前記不織布(4)が融着さ
    れるとともに、少なくともカード挿入、送出方向に於け
    る一対の両端辺部が加圧熱融着処理により硬質薄辺部
    (5)に形成してある請求項1もしくは2記載のクリー
    ニングカード。
  4. 【請求項4】 薄板状芯材(2)の少なくとも一方の面
    に、クリーニング用の不織布(4)を付設してクリーニ
    ングカードを製造する方法であって、 前記薄板状芯材(2)として紙材を採用すると共に、前
    記不織布(4)の表面を緻密面(7)に裏面を粗面
    (6)に予め形成しておいて、前記不織布(4)の裏面
    が前記薄板状芯材(2)側となる位置関係で、前記不織
    布(4)を前記薄板状芯材(2)の少なくとも一方の面
    に熱可塑性樹脂フィルム(3)を介して融着によって付
    設させるクリーニングカードの製造方法。
  5. 【請求項5】 押し出しラミネート方式で、前記薄膜状
    芯材(2)と前記不織布(4)の裏面と間に前記熱可塑
    性樹脂フィルム(3)を介装して、両者を一体化する請
    求項4記載のクリーニングカードの製造方法。
JP25743593A 1993-10-15 1993-10-15 クリーニングカード及びその製造方法 Pending JPH07110925A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003072274A1 (en) * 2002-02-28 2003-09-04 Giles John Christian Beerbohm Cleaning device for cleaning of metal strings of musical instruments

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