JPH07110706A - 数値制御方法および数値制御システム - Google Patents

数値制御方法および数値制御システム

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JPH07110706A
JPH07110706A JP5257170A JP25717093A JPH07110706A JP H07110706 A JPH07110706 A JP H07110706A JP 5257170 A JP5257170 A JP 5257170A JP 25717093 A JP25717093 A JP 25717093A JP H07110706 A JPH07110706 A JP H07110706A
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JP
Japan
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data
tool
program
control
movement command
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Application number
JP5257170A
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English (en)
Inventor
Yasuo Okazawa
泰夫 岡沢
Kenzo Sato
賢蔵 佐藤
Hideki Tanaka
秀規 田中
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】工具の移動曲線上の点において、外部信号の入
力を行なう制御時に、パラメータデータの量が多くなら
ず、また、プログラムを実行するために必要な時間が長
くならない数値制御方法および数値制御システムを提供
する。 【構成】パラメータデータ編集部222で、制御の位置
と外部信号の種類等の指示を含むデータを入力し、パラ
メータ作成部210でパラメータデータが作成されパラ
メータデータ記憶部211に記憶される。このパラメー
タデータに基づき、外部信号の入力の制御を行なうため
の制御コードを含むNCプログラムを、NCプログラム
作成部212で作成する。このNCプログラムから、工
具軌跡作成部214により工具軌跡データが作成され
る。この工具軌跡データから、移動指令作成部216に
より移動指令データを作成する。この移動指令データに
より工具の位置座標を作成し、サーボ制御部219で、
加工機1の工具の移動を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物(特にレン
ズ)を加工する加工機における数値制御方法および数値
制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の数値制御装置の機能を示
す機能ブロック図である。
【0003】図2において、数値制御装置40のパラメ
ータデータ編集部43は、被加工物の加工面の形状と加
工条件(加工に使用する工具の工具径,加工の速度,被
加工物の加工面上の加工する部分等)とからなるパラメ
ータデータを、ホストコンピュータ3,通信部42を介
して操作者により入力される。
【0004】パラメータデータ作成部60は、パラメー
タデータを作成し、パラメータデータ記憶部61は、作
成されたパラメータデータを記憶する。
【0005】NCプログラム作成部62は、パラメータ
データ記憶部61からパラメータデータを読み込み、該
データをもとに図3,図4に示すようなNCプログラム
を作成し、NCプログラム記憶部63に記憶する。該N
Cプログラムは、被加工物を加工する工具の軌跡を指定
するためGコード(JISにより各コードの意味が定め
られている)やASコード(特願平3ー223058号
に記載)と、ASコードで用いるパラメータとから構成
される。Gコードは、たとえば、G01 X1.500
00 Z1.50000は、工具を現在の地点からX軸
方向に1.50000、Z軸方向に1.50000(m
m)の地点へ、直線上を移動させることを示す。円弧上
の移動もGコードで制御される。Gコードで制御するこ
とができない曲線上の移動は、ASコードとパラメータ
により制御する。パラメータは、工具の加工開始位置に
関するデータ(図4のD1,D2)と、工具の速度(図
4のV)と、工具を移動させる曲線を近似する多項式の
定数および係数(図4のR,K,C1,C2,…,C2
0)等を有する。これらのパラメータについては、図1
5に図示する。
【0006】NCプログラム編集部44は、NCプログ
ラム記憶部63に記憶されたNCプログラムを変更する
必要がある場合に、操作者により起動される。
【0007】工具軌跡作成部64は、NCプログラム記
憶部63に記憶されたNCプログラムから工具軌跡デー
タを形成し、工具軌跡データ記憶部65に記憶する。
【0008】図6は、工具軌跡作成部64におけるの工
具軌跡の算出過程の一例を示す。図6において、NCプ
ログラムに含まれているNCプログラム軌跡103は、
ワーク基準の軌跡を示し、始点Aから、B、C、D、
E、F、Aの順に軌跡を描く。ワーク基準については、
図19に示す。図6に戻り、B〜Eの区間が、ワークを
加工している部分の軌跡を示す。該軌跡は、A〜B、E
〜F〜Aは直線移動、B〜C、D〜Eは円弧移動、C〜
Dは直線および円弧以外の曲線移動を示す。
【0009】工具軌跡作成部64は、NCプログラム軌
跡103と前記パラメータデータから、直線移動による
加工部分A〜BおよびE〜Fと、円弧移動による加工部
分、B〜CおよびD〜Eに対しては、工具基準の移動軌
跡(工具半径オフセットを考慮した軌跡)である工具軌
跡104を算出して工具軌跡データを作成する。工具半
径オフセットについては、図19に示す。なお、工具軌
跡104の通過点G〜Jは、NCプログラム軌跡103
のB〜Eにそれぞれ対応している。
【0010】一方、曲線移動による加工部分C〜Dに対
応する工具軌跡104のH〜I区間は、図5に示すよう
な曲線を示す工具軌跡コード105とパラメータ106
によって工具軌跡が表される。
【0011】移動指令作成部66は、工具軌跡データ記
憶部65から工具軌跡データを読み出し、図7に示すよ
うに工具軌跡を微小線分長さ107で分割し、該微小線
分長さ当たりの移動指令データを作成する。
【0012】この時、前記工具軌跡データの曲線部分に
ついては、図5のように曲線コードとパラメータを含ん
だ工具軌跡データから工具半径オフセットを考慮した工
具軌跡を想定し、該工具軌跡を微小線分長さ107で分
割してこの微小線分に対する移動指令データを作成す
る。この場合、移動指令作成部66は、図8に示すよう
にNCプログラム軌跡108から垂線を下ろして工具半
径r分をオフセットした点を求めていく。そして、これ
らの点を結んでいくことで工具軌跡109を作成し、同
時に該工具軌跡を前記微小線分長さで分割した、S1
…、Sn、Sn+1、Sn+2、…に対応する、図9に示すよ
うな移動指令データを作成していく。この移動指令デー
タは、移動の方向、移動量、単位時間あたりの移動量
(移動速度)等の指示を成分として含むものである。
【0013】この移動指令データについて、より詳細に
説明する。線分上の工具の移動位置を(X,Z)で表す
と、
【0014】
【数1】
【0015】となる。Sn、Sn+1、Sn+2では、
【0016】
【数2】
【0017】のようになるので、図9の移動指令データ
をより詳細に示すと図24のようになる。
【0018】移動指令データ記憶部67は、上述のよう
にして作成された移動指令データを記憶しておく。
【0019】加工時には、位置座標作成部68が、移動
指令データ記憶部67から順次移動指令データを読み出
し、微小単位時間ごとの位置座標データを作成し、サー
ボ制御部69へ出力し、加工機1を制御する。
【0020】また、位置座標作成部68は、必要があれ
ばI/O制御部41に対して入出力の指令を行い、加工
機1を制御する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このように、図3およ
び図4のようなNCプログラムにより、加工機において
工具を移動させて被加工物を加工する場合に、図3のプ
ログラムの各行の途中の位置で加速度の測定や、温度の
測定等を行なう制御をする場合、直線的な移動(線分上
を工具が移動する)の場合は、制御を行ないたい位置で
更に線分を分割してNCプログラムを作成し、プログラ
ムを1行ずつ実行する(行のシングルブロック運転を行
う)ことで制御が可能である。
【0022】しかしながら、工具を曲線上で移動させる
場合には、曲線を分割してNCプログラムを作成しプロ
グラムを1行ずつ実行すると、パラメータデータの量が
多くなり、また、プログラムを実行するために必要な時
間が長くなるという欠点があった。
【0023】本発明は、工具を曲線上で移動させ、この
曲線上の任意の位置において加速度の測定や温度の測定
等を行なう制御をする場合に、パラメータデータの量が
多くならず、また、プログラムを実行するために必要な
時間が長くならない数値制御方法および数値制御システ
ムを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、被加工物の加工条件と加工形状と
を含むパラメータデータを受け、該パラメータデータか
ら制御コードを含むNCプログラムを作成し、該NCプ
ログラムおよび前記パラメータデータから前記被加工物
を加工する工具の軌跡のデータ(工具軌跡データ)を作
成し、該工具軌跡データが曲線である場合には、該曲線
を微小な線分で近似して、この線分の長さ毎の前記工具
の移動指令データを作成して記憶し、該移動指令データ
に基づいて微小な単位時間ごとの前記工具の位置座標デ
ータを作成し、該位置座標データにより前記工具を搭載
した加工機を制御して被加工物を加工する数値制御シス
テムにおいて、前記曲線の途中での外部信号の入力の制
御を行なうために、制御の位置と、外部信号の種類とを
含むパラメータデータを入力するパラメータデータ編集
手段と、該パラメータデータに基づいて、外部信号の入
力の制御を行なうための制御コードを含むNCプログラ
ムを作成するNCプログラム作成手段と、該NCプログ
ラムに基づいて前記外部信号の入力の制御を行なうため
の指令を含む移動指令データを作成する移動指令データ
作成手段とを備えることができる。
【0025】
【作用】被加工物の加工条件と加工形状とを含むパラメ
ータデータを受け、該パラメータデータからNCプログ
ラムを作成し、該NCプログラムおよび前記パラメータ
データから前記被加工物を加工する工具の軌跡のデータ
(工具軌跡データ)を作成し、該工具軌跡データが曲線
である場合には、該曲線を微小な線分で近似して、この
線分の長さ当たりの前記工具の移動指令データを作成し
て記憶し、該移動指令データに基づいて微小な単位時間
ごとの前記工具の位置座標データを作成し、該位置座標
データにより前記工具を搭載した加工機を制御して被加
工物を加工する数値制御方法において、前記曲線の途中
での外部信号の入力の制御を行なうために、制御の位置
と、外部信号の種類との指示を含むパラメータデータを
入力して編集し、該パラメータデータに基づいて外部信
号の入力の制御を行なうための制御コードを含むNCプ
ログラムを作成し、前記移動指令データの中から任意の
微小線分を表す移動指令データを選択し、該移動指令デ
ータを編集し、編集された移動指令データの試験を行な
う。
【0026】これにより、工具を移動させる際の任意の
工具の位置において、所望の制御を行なうことができ
る。また、この制御の種類を、追加、削除、変更(編
集)することができる。また、編集した部分に停止フラ
グをたてることにより、実際の運転時あるいはマシンロ
ック運転時に停止させて編集内容の動作確認をすること
ができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0028】図17に、本発明の一実施例を加工機1に
適用した加工制御システムの概要を示す。図18に、本
実施例で用いられる数値制御装置40のハードウエアシ
ステム構成の一例を示す。
【0029】図17において、本実施例は、被加工物5
0に対する加工を行なう加工機1と、これに接続される
NCコントローラ30と、加工機1に設けられて、被加
工物50の形状を測定する形状測定装置100と、形状
測定結果を参照して、NC加工プログラムを作成する数
値制御装置40と、この数値制御装置40に対しての操
作者の指示を受け、また操作者へのメッセージを出力す
るためのホストコンピュータ3を有する。
【0030】形状測定装置100は、被加工物50に対
して相対移動可能に設けられて、被加工物50の相対位
置関係を検出する測定端子70と、予め定めた原点を基
準として、この測定端子70の位置を測定する位置測定
器90と、測定データの処理を行なって形状測定値を求
める情報処理装置10とで構成される。
【0031】測定端子70と位置測定器(測長計91)
90とは、図18に示すように、加工機1に搭載され
る。
【0032】加工機1は、被加工物50およびこれを保
持すると共に回転駆動するワーク駆動機構87と、駆動
機構87を載置するステージ81と、ステージ81を移
動自在に支持するための支持台82と、ステージ81を
必要量移動させるためのステージ駆動装置83と、工具
台51および測定端子70を支持するためのステージ8
4と、ステージ84を移動自在に支持するための支持台
85と、ステージ84を必要量移動させるためのステー
ジ駆動装置86とを有する。
【0033】NCコントローラ30は、加工プログラム
にしたがって、加工機1の、ステージ駆動装置83,8
6およびワーク駆動機構87の動作を制御する。また、
形状測定を行なう際に、数値制御装置40からの指示に
応じて、ステージ駆動装置83,86の動作を制御す
る。
【0034】数値制御装置40は、NCコントローラ3
0の制御プログラム、および、加工、測定等のために必
要な各種パラメータを作成して、これに出力すると共
に、情報処理装置10からの形状測定情報を取り込ん
で、修正プログラム、パラメータ等を作成して、NCコ
ントローラ30に送る。
【0035】数値制御装置40は、図18に示すよう
に、中央処理ユニット(CPU)401と、CPU40
1のプログラムおよび各固定データを記憶する第1のメ
モリ(ROM)402と、外部から読み込んだデータ、
演算結果等を格納する第2のメモリ(RAM)403
と、NCコントローラ30とのデータの授受を行なうイ
ンタフェース404と、情報処理装置10との接続を行
なう数値制御装置インタフェース405と、入力装置4
06と、表示装置407とを有する。
【0036】情報処理装置10は、図示していないが、
数値制御装置40から送られる測定指令を受けて測定端
子70からの出力信号を取り込んで、被加工物の形状を
測定する形状測定手段と、各測定点についての測定値を
記憶する形状測定値記憶手段と、形状測定値を数値制御
装置40に出力する形状測定値出力部とを有する。
【0037】測定端子70は、例えば、差動トランスに
より構成され、予め定めた基準点、例えば、中心位置か
ら±の変位量を示す信号を出力する。測定端子70は、
本実施例では、接触式の例を示すが、非接触式であって
もよい。
【0038】位置測定器90は、本実施例では、光学式
の測長計91が用いられる。すなわち、ステージ81に
ミラー94が、ステージ84にミラー96がそれぞれ取
り付けられ、前者には、ミラー92および93を介し
て、また、後者には、ミラー95を介して、それぞれ光
線が入射される。本実施例の測長計91は、ミラー94
および96の変位を光学的に測定すると共に、予め定め
た原点を基準とする座標データを出力する。本実施例で
は、加工機1に備え付けられているものを共用している
が、独自に設けてもよい。
【0039】図1は、本発明による数値制御装置の実施
例を示す機能ブロック図である。
【0040】本実施例は、数値制御装置40と、加工機
1と、ホストコンピュータ3、とで構成される。
【0041】以下、本実施例における、工具を曲線上を
移動させる際の、制御の過程を説明する。
【0042】パラメータデータ編集部222は、操作者
により、ホストコンピュータ3,通信部221を介して
パラメータ編集の画面の表示を選択されることにより、
起動される。このパラメータ編集画面としては、まず、
被加工物の加工面の形状と加工条件とからなるデータの
入力画面、または、線分の途中の制御の位置と制御の内
容とを指示するデータの入力画面の表示を選択すること
ができる画面が表示される。線分の途中の制御の画面の
表示を選択すると、たとえば図21のような画面が表示
される。図21において、項目(1)〜(3)のうち、
編集を希望する項目を入力すると、この項目番号の変更
内容を問い合わせてくるので、操作者は、変更内容を入
力する。このとき、項目番号の入力ではなく、項目番号
にカーソルを移動するようにして、編集を希望する項目
を入力してもよい。このようにして、パラメータデータ
の内容の新規入力と変更を行なうことができる。
【0043】パラメータデータ作成部210は、被加工
物の加工面の形状と加工条件とからなるデータと、曲線
の途中で制御を行なう場合の制御の位置と制御の内容と
を指示するデータ、とからなるパラメータデータを作成
し、パラメータデータ記憶部211に記憶する。
【0044】NCプログラム作成部212は、パラメー
タデータ記憶部211からパラメータデータを読み込
み、該データをもとに線分の途中の制御を含めて図10
に示すようなNCプログラムを作成し、NCプログラム
記憶部213に記憶する。
【0045】該NCプログラムの作成において、線分の
途中で制御するNCプログラムは、図10に示すような
Gコード,ASコードと、図11に示す加工条件と線分
の途中の制御を含むパラメータ110とから構成され、
NCプログラム記憶部213に記憶される。
【0046】NCプログラム編集部223は、NCプロ
グラム編集の画面の表示を選択することにより起動され
る。この画面が表示されると、操作者は、編集を希望す
るNCプログラム名を入力する。すると、入力されたN
Cプログラムの内容が表示され、同時に、下段に編集コ
マンドが表示される(図20参照)ので、選択デバイス
(マウス等)で指示して編集を行なう。このようにし
て、NCプログラムの内容の新規作成と変更を行なうこ
とができる。しかし、新規作成を行なわず、パラメータ
から自動的に作成されたNCプログラムを変更すること
のみとしてもよい。
【0047】工具軌跡作成部214は、NCプログラム
記憶部213に記憶されたNCプログラムから、図14
に示す工具軌跡データ111,112を生成して、工具
軌跡データ記憶部215に記憶する。
【0048】このとき、図6の曲線H〜Iの途中の制御
では、図14に示すような線分の工具軌跡コード114
と、途中制御コード113と、パラメータ112とによ
って、工具先端軌跡103を表す。
【0049】移動指令作成部216は、工具軌跡データ
記憶部215から工具軌跡データを読み出し、図7に示
すように工具軌跡を微小線分長さ107で分割し、該微
小線分長さ当たりの移動指令データを作成する。
【0050】この時、曲線の途中で制御を行なう場合、
図14のように曲線コード114とパラメータ112と
を含んだ工具軌跡データから、図7の曲線103を生成
することができるが、この曲線103から工具半径オフ
セットを考慮した工具基準軌跡115を想定し、該工具
基準軌跡115を微小線分長さ107で分割して、この
微小線分に対する移動指令データを作成する。
【0051】工具半径オフセットについて、図19を用
いて説明する。ここで、工具は、切削加工の場合のバイ
トであるとして説明する。工具の半球状の切削部の半径
を工具半径オフセットと称し、工具の先端から、この工
具半径オフセット分、ワークと反対側の地点を工具基準
と称する。
【0052】この場合、移動指令作成部216は、図1
2に示すようにNCプログラム軌跡103から垂線を下
ろして工具半径r分をオフセットした点を求めていく。
そして、これらの点を結んでいくことで工具軌跡115
を作成し、同時に該工具軌跡を前記微小線分長さで分割
したSn、Sn+1、Sn+2に対応する、図13に示すよう
な移動指令データ116を作成していく。作成された移
動指令データ116は、位置座標、移動方向、単位時間
当たりの工具速度に関する成分を有している。
【0053】この時、図12に示すように、工具先端軌
跡上の途中の点P1で制御を行なう場合、点P1に対応
する工具基準軌跡上の点P2を含む微小線分Sn+1の制
御を指示する移動指令データに、線分の途中の制御成分
を有するようにする。
【0054】この線分の途中の制御成分について説明す
る。Sn+1内での制御位置を(Xn+1´,Zn+1´)とす
ると、
【0055】
【数3】
【0056】であるから、Wを指定して位置の指定にか
える。Wは、図12のX=0.3に基づいて求める。ま
た、測定回数をQ,測定周期をR,測定対象をOとする
と、図13は、図25のようになる。たとえば、図26
のΔを制御位置とすれば、W=5,R=3,Q=5とな
る。
【0057】移動指令データ記憶部217は、上述のよ
うにして作成された移動指令データを記憶しておく。
【0058】移動指令データ編集部224は、作業者の
指示により、移動座標位置や、NCプログラム内のシー
ケンス番号や、制御コードで指示された移動指令データ
を、前記移動指令データ記憶部217に記憶されている
移動指令データの中から、選択し、選択した移動指令デ
ータと関連するNCプログラムを表示し、選択された移
動指令データについて、内容の変更と削除と追加を行な
う。また、試験開始位置と終了位置を指示して移動指令
データを試験動作させて、実際に機械を制御しないで移
動指令データの内容の試験を行なう。この時、試験途中
の状態の記憶と表示を行なう。さらに、試験の結果に応
じて試験を停止させる。
【0059】移動指令データ編集部224について、よ
り詳細に説明する。操作者により、移動指令データ編集
画面(図示せず)の表示が選択されると、まず、編集対
象のプログラムを選択するための画面(図示せず)が表
示される。この画面において、編集対象とすべきプログ
ラムを選択すると、図22のような編集対象のデータの
検索画面が表示される。この画面において、たとえば、
(3)の制御コードを選択すると(“3”を示すキーを
入力すると)、制御コードの種類を問い合わせるメッセ
ージが画面に表示されるので、たとえば、M200を入
力する。すると、M200を含む指導指令データの内容
を画面に表示して、変更内容を問い合わせるメッセージ
が表示される。そこで、操作者は、変更内容を入力して
変更を行なう。図22において、番号をキー入力せず
に、番号をカーソルで指示して選択するようにしてもよ
い。このようにして、移動指令データの内容の追加、削
除、変更を行なうことができる。
【0060】加工時は位置座標作成部218が、加工時
に移動指令データ記憶部217から順次移動指令データ
を読み出し、微小単位時間ごとの位置座標データを作成
し、サーボ制御部219へ出力する。位置座標データの
作成は、前記工具速度と単位時間との関係を有する成分
を計算することで行われる。
【0061】また、位置座標作成部218は、必要があ
ればI/O制御部220に対して入出力の指令を行い、
加工機1を制御する。
【0062】また、位置座標作成部218は、読みだし
た移動指令データが、線分の途中の制御を含んでいた場
合には、その制御の内容に応じて、サーボ制御部219
へ指示を出力したり、I/O制御部220に対して入出
力の指令を行い、加工機1を制御する。
【0063】前記線分の途中の制御には、本来の制御以
外に、停止の指示を重畳することにより、制御の開始位
置などで停止させることにより、動作確認を行なうこと
もできる。
【0064】前記停止の指示は、前記NCプログラム作
成部212においてでも、前記移動指令データ編集部2
24においてでも、どちらで指示してもよい。
【0065】線分の途中で制御を行なう方法として、前
記パラメータによる指示以外に、図10の117のよう
に特別な機能コードを定義して行なってもよい。たとえ
ば、M200で線分の途中の制御を表し、次のCと数字
で制御の内容を表し、C10は外部信号入力を表し、次
のXと数字で外部信号の入力開始位置を表すようにすれ
ばよい。このとき、工具軌跡作成部214は、NCプロ
グラム記憶部213に記憶されたM200からM200
に対応した工具軌跡コードを作成する。移動指令作成部
216は、工具軌跡データ記憶部215に記憶された工
具軌跡コードから、外部信号の入力開始位置を含む移動
指令データの中に指示された外部信号の入力制御成分を
有するようにする。
【0066】次に、図1の動作の一例について、図16
のフローチャートを用いて説明する。この例は、加速度
計を微小領域の変位の検出に応用した例である。図23
(a)は、図17に示す工具台51を支持するためのス
テージ84をX軸方向に移動させた場合のX座標の位置
と、工具台51の変位との関係を検知するために、工具
台51の近傍に加速度計1,2を取り付けて測定した例
を示す。このときの加速度計1,2による変位の測定結
果の例は、たとえば、図23(b),(c)のようにな
る。
【0067】このような加速度計による変位を、工具の
移動途中の点において検出する場合には、まず、パラメ
ータデータ編集部222により、工具の移動途中のある
点(P1)で加速度計1からの信号を入力するように、
パラメータデータを入力する(ステップ1610)。
【0068】すると、パラメータデータ作成部210に
よりパラメータデータが作成され、パラメータデータ記
憶部211に記憶される。次に、前記パラメータデータ
に基づいてNCプログラムを、NCプログラム作成部2
12により作成する。このとき、NCプログラム編集部
223により編集を行なってもよい。作成されたNCプ
ログラムは、NCプログラム記憶部213により記憶さ
れる。このNCプログラムから、工具軌跡作成部214
により工具軌跡データが作成され、作成された工具軌跡
データは工具軌跡データ記憶部215により記憶され
る。この工具軌跡データから、移動指令データを、移動
指令作成部216により作成される(ステップ162
0)。
【0069】この移動指令データを確認するために、移
動指令データ編集部224を起動させる。たとえば、点
P1の位置を入力して、P1の位置を含む線分のデータ
を表示させる。点P1の位置で加速度計1から信号を入
力するデータになっていることを確認する(ステップ1
630)。
【0070】ここで、この線分のデータを編集する。た
とえば、加速度計1から信号を入力するデータになって
いるところを、加速度計2から信号を入力するように変
更する(ステップ1640)。
【0071】移動指令データ編集部224で、線分のデ
ータの動作試験を行なう機能を実行するか否かを判定す
る。動作試験を行なうと判定された場合には、たとえ
ば、加速度計2から信号を入力した直後に工具の移動を
停止させるという、停止条件を入力する(ステップ16
60)。
【0072】選択した線分のデータの動作試験を実行す
る。停止条件が真になったとき動作が停止したら、デー
タバッファに加速度計2のデータが記憶されているのを
確認して動作を再実行する(ステップ1670)。試験
を終了し(ステップ1680)、NCプログラムの作成
を終了する。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、工具を曲線上で移動さ
せ、この曲線上の任意の位置において加速度の測定や温
度の測定等を行なう制御をする場合に、パラメータデー
タの量が多くならず、また、プログラムを実行するため
に必要な時間が長くならない数値制御方法および数値制
御システムを提供することができる。
【0074】また、制御の指示と、制御内容の確認と、
制御動作の確認とを容易に行うことができ、加工機の運
転作業を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による数値制御装置の実施例を示す機能
ブロック図。
【図2】従来の数値制御装置の機能を示す機能ブロック
図。
【図3】NCプログラムの説明図。
【図4】NCプログラムの説明図。
【図5】工具軌跡データの説明図。
【図6】工具軌跡データの説明図。
【図7】移動指令データの作成の説明図。
【図8】移動指令データの作成の説明図。
【図9】移動指令データの説明図。
【図10】NCプログラムの説明図。
【図11】NCプログラムの説明図。
【図12】移動指令データの作成の説明図。
【図13】移動指令データの説明図。
【図14】工具軌跡データの説明図。
【図15】パラメータの説明図。
【図16】本発明による数値制御装置の動作手順の一例
を示すフローチャート。
【図17】本発明の一実施例を加工機に適用した加工制
御システムの概要を示す構成図。
【図18】本実施例で用いられる数値制御装置のハード
ウエアシステム構成図。
【図19】工具半径オフセットの説明図。
【図20】NCプログラム編集の表示画面の説明図。
【図21】パラメータデータ編集の表示画面の説明図。
【図22】移動指令データ編集の表示画面の説明図。
【図23】加速度計の説明図。
【図24】移動指令データの説明図。
【図25】移動指令データの説明図。
【図26】移動指令データの説明図。
【符号の説明】
1…加工機、3…ホストコンピュータ、40…数値制御
装置、210…パラメータデータ作成部、211…パラ
メータデータ記憶部、212…NCプログラム作成部、
213…NCプログラム記憶部、214…工具軌跡作成
部、215…工具軌跡データ記憶部、216…移動指令
作成部、217…移動指令データ記憶部、218…位置
座標作成部、219…サーボ制御部、220…I/O制
御部、221…通信部、222…パラメータデータ編集
部、223…NCプログラム編集部、224…移動指令
データ編集部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物の加工条件と加工形状とを含むパ
    ラメータデータを受け、該パラメータデータから制御コ
    ードを含むNCプログラムを作成し、該NCプログラム
    および前記パラメータデータから前記被加工物を加工す
    る工具の軌跡のデータ(工具軌跡データ)を作成し、該
    工具軌跡データが曲線である場合には、該曲線を微小な
    線分で近似して、この線分の長さ毎の前記工具の移動指
    令データを作成して記憶し、該移動指令データに基づい
    て微小な単位時間ごとの前記工具の位置座標データを作
    成し、該位置座標データにより前記工具を搭載した加工
    機を制御して被加工物を加工する数値制御方法におい
    て、 前記曲線の途中での外部信号の入力の制御を行なうため
    に、制御の位置と、外部信号の種類とを含むパラメータ
    データを入力し、 該パラメータデータに基づいて、外部信号の入力の制御
    を行なうための制御コードを含むNCプログラムを作成
    し、 該NCプログラムに基づいて前記外部信号の入力の制御
    を行なうための指令を含む移動指令データを作成するこ
    とを特徴とする数値制御方法。
  2. 【請求項2】被加工物の加工条件と加工形状とを含むパ
    ラメータデータを受け、該パラメータデータから制御コ
    ードを含むNCプログラムを作成し、該NCプログラム
    および前記パラメータデータから前記被加工物を加工す
    る工具の軌跡のデータ(工具軌跡データ)を作成し、該
    工具軌跡データが曲線である場合には、該曲線を微小な
    線分で近似して、この線分の長さ毎の前記工具の移動指
    令データを作成して記憶し、該移動指令データに基づい
    て微小な単位時間ごとの前記工具の位置座標データを作
    成し、該位置座標データにより前記工具を搭載した加工
    機を制御して被加工物を加工する数値制御システムにお
    いて、 前記曲線の途中での外部信号の入力の制御を行なうため
    に、制御の位置と、外部信号の種類とを含むパラメータ
    データを入力するパラメータデータ編集手段と、 該パラメータデータに基づいて、外部信号の入力の制御
    を行なうための制御コードを含むNCプログラムを作成
    するNCプログラム作成手段と、 該NCプログラムに基づいて前記外部信号の入力の制御
    を行なうための指令を含む移動指令データを作成する移
    動指令データ作成手段と、 を備えることを特徴とする数値制御システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記移動指令データの中から任意の微小線分を表す移動
    指令データを選択し、該移動指令データを編集し、編集
    された移動指令データの試験を行なう移動指令データ編
    集手段を備えることを特徴とする数値制御システム。
JP5257170A 1993-10-14 1993-10-14 数値制御方法および数値制御システム Withdrawn JPH07110706A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030037632A (ko) * 2001-11-07 2003-05-14 현대자동차주식회사 가공 프로그램의 파라메타 관리방법
CN113885437A (zh) * 2021-10-25 2022-01-04 珠海格力电器股份有限公司 数控系统的自适应编程方法、装置、设备和数控系统

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