JPH07110591A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JPH07110591A
JPH07110591A JP5278934A JP27893493A JPH07110591A JP H07110591 A JPH07110591 A JP H07110591A JP 5278934 A JP5278934 A JP 5278934A JP 27893493 A JP27893493 A JP 27893493A JP H07110591 A JPH07110591 A JP H07110591A
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JP
Japan
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toner
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electrophotographic toner
hydroxystearate
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JP5278934A
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Koji Nakayama
幸治 中山
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Tomoegawa Co Ltd
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Tomoegawa Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、低定着温度で定着すること
ができ、両面コピー、自動原稿送り装置で給紙されても
実用上なんら問題を発生せず、転写紙への定着強度の優
れた電子写真トナーを提供すること。 【構成】 グリセリン=トリ12−ヒドロキシステアラ
ートとポリイソシアネートと水酸基を含有する結着樹脂
を含有することを特徴とする電子写真トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用トナーに関
し、特に熱ロール定着を採用している複写機又はプリン
ター用の電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いた複写機及び
プリンターはその普及が広まるにつれて、家庭への普及
及び複写機又はプリンターの多機能化を主な目的とした
低エネルギー化(消費電力の削減)、印刷機と複写機と
の境に位置するいわゆるグレイエリアへの普及を目的と
した高速化、あるいは機械コストを下げるための定着ロ
ールの簡素化のための低ロール圧力化が望まれており、
また、複写機の高級化にともない両面コピー機能や原稿
自動送り装置の搭載された複写機が広く普及されてきた
ため、複写機及びプリンターに使用される電子写真用ト
ナーには定着温度が低く、耐オフセット性が優れて、且
つ両面コピー時の汚れや、原稿自動送り装置における汚
れの発生を防止するため転写紙への定着強度の優れた電
子写真用トナーが要求されている。
【0003】上記の要求に対して従来技術では、下記の
ように結着樹脂の分子量や分子量分布を改良したもの等
の提案がなされている。
【0004】具体的には、結着樹脂を低分子量化し、定
着温度を低くしようとする試みがなされていた。しかし
ながら、低分子量化することにより融点は低下したが同
時に粘度も低下したため定着ロールへのオフセット現象
が発生する問題が生じていた。このオフセット現象を防
ぐため、該結着樹脂の分子量分布の低分子量領域と高分
子量領域を広くする方法や、あるいは高分子部分を架橋
させたりすることが行なわれていた。しかしながら、こ
の方法に於いては定着性を充分にもたせるために、樹脂
のガラス転移温度を下げざるを得ずトナーとしたときの
保存性を損なうことが避けられなかった。また、結着樹
脂の低分子部分を多くするとトナー自体が脆くなり両面
コピー時の汚れや、原稿自動送り装置における汚れが発
生していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は低い定着温度で定着することができ、オフセット
性においても実用上なんら問題を発生せず、転写紙への
定着温度の優れた電子写真用トナーを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はグリセリン=ト
リ12−ヒドロキシステアラートとポリイソシアネート
と水酸基を含有する結着樹脂を含有することを特徴とす
る電子写真用トナーである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おけるグリセリン=トリ12−ヒドロキシステアラート
は、精製ひまし油に還元ニッケル触媒を0.2%添加
し、反応温度150〜160℃、反応圧力15Kg/c
2 で水素添加することにより得られ、下記式で表され
る。
【化1】 グリセリン=トリ12−ヒドロキシステアラートの電子
写真用トナー中の含有量は0.5〜80重量%、特に4
〜40重量%が好ましい。含有量が0.5重量%未満で
あると電子写真用トナーの融点を下げる効果が少ないの
で低い定着温度で定着した場合、転写紙への十分な定着
強度を得にくく、80重量%より多いと結着樹脂との相
溶性が悪いためグリセリン=トリ12−ヒドロキシステ
アラート中への結着樹脂の分散が悪くなりトナーのブロ
ッキング性、帯電の安定性が悪くなり好ましくない。グ
リセリン=トリ12−ヒドロキシステアラートは、従来
から使用されているポリオレフィン系ワックスに比べて
融点が低く、定着ローラーに対する離型性もあるため、
電子写真用トナーに含有させた場合、該トナーの軟化点
を低下せしめ低温度の熱定着ロールでも十分に融解し、
非オフセット性と定着強度に対して優れた作用効果を有
する。
【0008】本発明に用いるポリイソシアネートの例と
しては2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−ト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′
−ジイソシアネートが挙げられる。またこれらのイソシ
アネートをブロック剤例えばフェノールやアルコール、
活性メチレン、メルカプタン、酸アミド、イミド、アミ
ン、イミダゾール、尿素、カルバミン酸塩、イミン、オ
キシム、亜硫酸塩などでブロックしたものを用いてもよ
い。イソシアネートは、トナーの製造の際、原材料の混
合時に添加し溶融混練で製造するため、材料の保存安定
性が重要である。したがって夏期などの高温高湿下や長
期間保存されても問題の無いように、本発明で使用する
イソシアネートはブロック剤でブロックしたものあるい
は内部ブロッキングされたものが好ましい。これらのブ
ロックされたポリイソシアネートの中でも好ましい例と
しては、ブロック剤としてε−カプロラクタムを用いた
イソホロンジイソシアネートである商品名:IPDI−
B1065、IPDI−B1530、あるいは内部ブロ
ッキングされたウレトジオン結合型のブロックされたイ
ソホロンジイソシアネートである商品名:IPDI−B
F1540(何れもHULS(ヒルス)社製)があげら
れる。
【0009】水酸基を含有する結着樹脂とブロックされ
たイソホロンジイソシアネートを溶融混練時に架橋させ
るとトナーの溶融粘度が上昇し、定着ローラーへのオフ
セットが防止できる。従ってグリセリン=トリ12−ヒ
ドロキシステアラートを添加する事によるトナーの粘度
低下を防止できる。また結着樹脂とグリセリン=トリ1
2−ヒドロキシステアラートが反応することにより相溶
性が良好となることで、トナーの過粉砕が防止でき、帯
電特性が良好となる。ポリイソシアネートの電子写真用
トナー中の含有量は、電子写真用トナーを構成する結着
樹脂の水酸基の含有量とグリセリン=トリ12−ヒドロ
キシステアラートの含有量にもよるが、おおよそトナー
中に0.5〜20重量%含有させることが好ましい。
0.5重量%未満であると架橋剤としての効果が少ない
ので定着オフセット幅や定着強度が得にくく、20重量
%より多いと結着樹脂との架橋密度が高すぎて溶融粘度
が上昇し定着性が悪くなるので好ましくない。
【0010】次に本発明の電子写真用トナーを構成する
水酸基を含有する結着樹脂について説明する。本発明に
使用される水酸基を含有する結着樹脂としては、ポリエ
ステル系樹脂を用いることができる。ポリエステル樹脂
のジオール成分の例としては、ポリオキシプロピレン
2,2−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチ
レン(2,0)2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,0)−ポリ
オキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、あるいは3価以上の多価アルコールの例として
は、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロー
ル、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,
2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリ
オール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプ
ロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタント
リオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン等が挙げら
れる。また酸成分としてはフマール酸、マレイン酸、フ
タル酸、イソフタル酸、イタコン酸、グルタコン酸、テ
レフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、
アジピン酸、セバシン酸、マロン酸、アルケニルコハク
酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7
−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレン
トリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、
1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカル
ボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパ
ン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,
7,8−オクタンテトラカルボン酸等が挙げられる。ま
たスチレン−アクリル系共重合体などのビニル系の結着
樹脂を用いる場合のポリマー中に水酸基を導入する手法
としては水酸基含有モノマーとしてパラヒドロキシスチ
レン、ヒドロキシエチルヘキシルアクリレート、ヒドロ
キシエチルメタクリレートなどを他のスチレン、アクリ
ルなどのモノマーと共重合する方法がある。
【0011】本発明ではポリイソシアネートとグリセリ
ン=トリロ−ヒドロキシステアテートおよび結着樹脂に
存在する水酸基の反応触媒として以下の触媒をトナー中
に使用し適宜反応速度をコントロールすることが出来
る。トリエチルアミン、トリエチルジアミン、オクトエ
酸スズ、ジブチルスズジ(2−エチルヘキソエート)、
2−エチルヘキソエート鉛、o−フェニルソーダ、オレ
イン酸カリ、硝酸ビスマス、チタン酸2−エチルヘキシ
ル、塩化スズ、塩化鉄、2−エチルヘキソエート鉄、2
−エチルヘキソエートコバルト、ナフテン酸亜鉛、アン
チモントリクロリド等が使用可能である。
【0012】本発明のトナーは前記成分の他に水酸基を
含有する結着樹脂以外の結着樹脂、着色剤、磁性体、ま
た帯電制御剤、流動化剤などの特性改良剤が使用可能で
ある。本発明の電子写真用トナーの結着樹脂としては前
記の樹脂の他にポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、シリ
コーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の樹
脂を配合してもよい。
【0013】前記着色剤としては、カーボンブラック、
ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブル
ー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポン
オイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロ
ライド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオ
クサレート、ランプブラック、ローズベンガル、これら
の混合物、その他を挙げることができる。これらの着色
剤は、十分な濃度の可視像が形成されるに十分な割合で
含有されることが必要であり、通常結着樹脂100重量
部に対して1〜20重量部程度の割合とされる。またト
ナーの溶融特性としてはより低温での定着性を向上させ
るためにトナーの溶融開始温度は60〜100℃が好ま
しい。トナーの溶融開始温度が100℃より高いと定着
性が十分でなく、60℃より低いとブロッキング性が悪
化し保存性に問題を生じる場合がある。なお溶融開始温
度とは島津製作所社製の高化式フローテスターによるプ
ランジャーの降下開始温度を意味する。
【0014】前記磁性体としては、フェライト、マグネ
タイトを始めとする鉄、コバマト、ニッケルなどの強磁
性を示す金属若しくは合金又はこれらの元素を含む化合
物、或いは強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施す
ことによって強磁性を示すようになる合金、例えばマン
ガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫などのマン
ガンと銅とを含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合
金、又は二酸化クロム、その他を挙げることができる。
これらの磁性体は平均粒径0.1〜1ミクロンの微粉末
の形で結着樹脂中に均一に分散される。そしてその含有
量は、トナー100重量部当り20〜70重量部、好ま
しくは40〜70重量部である。前記特性改良剤として
は、荷電制御剤、オフセット防止剤、流動性改善用滑剤
その他がある。
【0015】本発明の電子写真用トナーは、フェライト
粉や鉄粉等より成るキャリアと混合されて二成分系現像
剤とされる。また磁性体が含有されるときはキャリアと
混合しないでそのまま一成分系現像剤として静電荷像の
現像に使用されるか、あるいはキャリアと混合されて二
成分系現像剤として使用してもよい。さらには非磁性1
成分の現像方法にも適用可能である。
【0016】
【作用】以上のようなグリセリン=トリ12−ヒドロキ
システアラートとポリイソシアネートと水酸基を含有す
る結着樹脂とを電子写真用トナーに含有させる理由は次
のとおりである。すなわち、従来定着性を向上させる手
段としてはスチレン系あるいはポリエステル系樹脂の低
分子量化によって溶融開始温度あるいは溶融粘度を下げ
る、あるいはTgを下げることにより紙へのアンカー効
果をもたせることが行なわれていた。しかしこの手法で
は樹脂の低分子量化によって樹脂強度が低下し、定着後
の画像のトナー層が機械的摩擦によって破壊されること
による擦り強度の低下を招いたり、Tgの低下によりブ
ロッキング性が悪化したりしていた。
【0017】しかしトナー中にグリセリン=トリ12−
ヒドロキシステアラートを含有させることによりこのト
ナーの溶融開始温度が低下し低温定着性を向上させるこ
とができる。しかしながらグリセリン=トリ12−ヒド
ロキシステアラートは溶融混練時に結着樹脂中に混合す
ると本来結着樹脂との相溶性が悪いために、分散不良と
なりトナーの粉砕分級時にグリセリン=トリ12−ヒド
ロキシステアラートが脱離し、トナー流動性の悪化や複
写機中で現像とクリーニングを繰り返すと感光体への融
着などが発生し画像品質が悪化するという問題点があっ
た。したがって結着樹脂中に水酸基を導入し、架橋剤で
あるポリイソシアネートを用いて架橋反応を促進させる
ことにより結着樹脂中への相溶性の改善と粉砕分級時の
脱離を防止することができる。また架橋構造とすること
により定着後のトナー層の強度が向上するため、定着強
度が向上し、両面コピー時の汚れや、原稿自動送り装置
における汚れの発生を防止することができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。な
お、実施例において部とは重量部を示す。 実施例1 スチレン58部、ブチルアクリレート22部、ヒドロキ
シエチルメタクリレート20部を共重合し、重量平均分
子量14×104 、数平均分子量0.4×104 のスチ
レン−アクリル系共重合体樹脂を得た。次に上記スチレ
ン−アクリル系共重合体と他の原料とを下記のような配
合比にてスーパーミキサーで混合し、溶融混練後、粉砕
分級して平均粒子径が11μmの粒子を得た後、疎水性
シリカ(日本アエロジル社製 商品名;R−972)
0.3部をヘンシェルミキサーによって該粒子の表面に
付着させ負帯電性の本発明の電子写真用トナーを得た。 上記スチレン−アクリル系共重合体 90部 ブロックされたイソホロンジイソシアネート 5部 (HULS社製 商品名;IPDI−BF 1540) グリセリン=トリ12−ヒドロキシステアラート 10部 (川研ファインケミカル 商品名;K−3ワックス−200) カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製 商品名;MA−100) クロム含金属染料 2部 (オリエント化学工業社製 商品名;S−34) ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製 商品名;ビスコール330P)
【0019】実施例2 実施例1のスチレン系共重合体 80部 ブロックドイソホロンジイソシアネート 10部 (HULS社製 商品名;IPDI−BF1540) グリセリン=トリ12−ヒドロキシステアラート 20部 (川研ファインケミカル 商品名;K−3ワックス−200) カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製 商品名;MA−100) クロム含金属染料 2部 (オリエント科学工業社製 商品名;S−34) ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製 商品名;ビスコール330P) 上記のような配合比にてスーパーミキサーで混合し、溶
融混練後、粉砕分級して平均粒子径が11μmの粒子を
得た後、疎水性シリカ(日本アエロジル社製商品名;R
−972)0.3部をシンシェルミキサーによって該粒
子の表面に付着させ負帯電性の本発明の電子写真用トナ
ーを得た。
【0020】実施例3 実施例1のスチレン系共重合体 70部 ブロックされたイソホロンジイソシアネート 15部 (HULS社製 商品名;IPDI−BF 1540) グリセリン=トリ12−ヒドロキシステアラート 30部 (川研ファインケミカル 商品名;K−3ワックス−200) カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製 商品名;MA−100) クロム含金属染料 2部 (オリエント化学工業社製 商品名;S−34) ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製 商品名;ビスコール330P) 上記のような配合比にてスーパーミキサーで混合し、溶
融混練後、粉砕分級して平均粒子径が11μmの粒子を
得た後、疎水性シリカ(日本アエロジル社製商品名;R
−972)0.3部をヘンシェルミキサーによって該粒
子の表面に付着させ負帯電性の本発明の電子写真用トナ
ーを得た。
【0021】実施例4 ポリエステル樹脂 80部 (日本カーバイド社製 商品名;ニカライト NCP−11 水酸基価=55KOHmg/g) ブロックされたイソホロンジイソアネート 10部 (HULS社製 商品名;IPDI−BF 1540) グリセリン=トリ12−ヒドロキシステアラート 20部 (川研ファインケミカル 商品名;K−3ワックス−200) カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製 商品名;MA−100) クロム含金属染料 2部 (オリエント化学工業社製 商品名;S−34) ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製 商品名;ビスコール330P) 上記のような配合比にてスーパーミキサーで混合し、溶
融混練後、粉砕分級して平均粒子径が11μmの粒子を
得た後、疎水性シリカ(日本アエロジル社製商品名;R
−972)0.3部をヘンシェルミキサーによって該粒
子の表面に付着させ負帯電性の本発明の電子写真用トナ
ーを得た。
【0022】実施例5 ポリエステル樹脂 60部 (日本カーバイド社製 商品名;ニカライト NCP−11 水酸基価=55KOHmg/g) ブロックされたイソホロンジイソアネート 20部 (HULS社製 商品名;IPDI−BF 1540) グリセリン=トリ12−ヒドロキシステアラート 40部 (川研ファインケミカル 商品名;K−3ワックス−200) カーボンブラック 6.5部 (三菱化成工業社製 商品名;MA−100) クロム含金属染料 2部 (オリエント化学工業社製 商品名;S−34) ポリプロピレン 3部 (三洋化成工業社製 商品名;ビスコール330P) 上記のような配合比にてスーパーミキサーで混合し、溶
融混練後、粉砕分級して平均粒子径が11μmの粒子を
得た後、疎水性シリカ(日本アエロジル社製商品名;R
−972)0.3部をヘンシェルミキサーによって該粒
子の表面に付着させ負帯電性の本発明の電子写真用トナ
ーを得た。
【0023】比較例1 実施例1においてスチレン−アクリル系共重合体樹脂を
100部とし、グリセリン=トリ12−ヒドロキシステ
アラートを使用しない以外は同様にして比較用の電子写
真用トナーを得た。
【0024】比較例2 実施例1においてスチレン−アクリル系共重合体を10
0部とし、ブロックされたイソホロンジイソシアネート
をを使用しない以外は同様にして比較用の電子写真用ト
ナーを得た。
【0025】比較例3 実施例4においてポリエステル樹脂を100部とし、グ
リセリン=トリ12−ヒドロキシステアラートを使用し
ない以外は同様にして比較用の電子写真用トナーを得
た。
【0026】比較例4 実施例4においてポリエステル樹脂を100部とし、ブ
ロックされたイソホロンジイソシアネートを使用しない
以外は同様にして比較用の電子写真用トナーを得た。
【0027】次に前記実施例及び比較例にて得られた電
子写真用トナーついて下記の特性の試験を行った。 (1)非オフセット温度領域 まず、前記実施例及び比較例な得た各電子写真用トナー
4部と樹脂被覆を施してないフェライトキャリア(パウ
ダーテック社製 商品名;FL−1020)96部とを
混合して二成分系現像剤を作製した。次に該現像剤を使
用して市販の複写機(シャープ社製 商品名;SF−9
800)にてA4の転写紙に縦2cm、横5cmの帯状
の未定着画像を複数作製した。次に、表層がテフロンで
形勢された熱定着ロールと、表層がシリコーンゴムで形
勢された圧力定着ロールが対になって回転する定着機を
ロール圧力が1Kg/cm2 及びロールスピードが50
mm/secになるように調整し、該熱定着ロールの表
面温度を段階的に変化させて、各表面温度において上記
未定着画像を有した転写紙のトナー像の定着をおこなっ
た。この時余白部分にトナー汚れが生じるか否かの観察
をおこない、汚れが生じない温度領域を非オフセット温
度領域とした。また、非オフセット温度領域の最大値と
最小値の差を非オフセット温度幅とした。
【0028】(2)定着強度 前記熱定着ロールの設定温度を130°Cに設定し、前
記未定着画像を有した転写紙のトナー像の定着をおこな
った。そして、形成された定着画像に対して綿パットに
よる摺擦を施し、下記式によって定着強度を算出し低エ
ネルギー定着性の指標とした。尚、画像濃度はマクベス
反射濃度計RD−914により測定した。 摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦前の定着画像の画像
濃度×100(%) また、上記の各現像剤を使用して市販の複写機(東芝社
製 商品名:BD−3801)で10000枚までの連
続コピー試験を行った。 (3)画像濃度および地かぶり 画像濃度:マクベス反射濃度計RD−914 地かぶり:日本電色社製色差計MODEL Z−100
1DP 数値はコピー前の転写紙とコピー後の非画像部の白色度
の差を示す (4)溶融開始温度:下記の方法で測定し、プランジャ
ーの降下開始温度を溶融開始温度とした。 測定機;島津製作所製:高化式フローテスターCF−5
00 測定条件; プランジャー:1cm2 ダイの直径 :1mm ダイの長さ :1mm 荷重 :20KgF 予熱温度 :50〜80℃ 予熱時間 :300sec 昇温速度 :6℃/min
【0029】上記の試験によって得られた各実施例及び
比較例の結果は、表1及び2に示す通りであった。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】表1及び2の結果より明らかなとおり、本
発明の電子写真用トナーは熱定着ロールの温度が130
°Cという低温度でも定着強度が90%以上有し、良好
なものであった。これに対して比較例1、3の電子写真
用トナーは定着強度を良好に保つことができなく実用上
問題があることが確認された。また比較例2、4のトナ
ーは定着非オフセット幅が狭く、1万枚のコピーテスト
で画像濃度が低下し、かぶりも増加し実用上問題のある
ことが確認された。
【0033】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、熱定着ロ
ールの温度が低くても十分な定着温度を有し、複写機な
るいはプリンター等に適用した場合、消費電力が削減す
ることができ、低ロール圧力化による機械コストの提
言、複写速度の高速化等の効果を奏する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともグリセリン=トリ12−ヒド
    ロキシステアラートとポリイソシアネートと水酸基を含
    有する結着樹脂を含有することを特徴とする電子写真用
    トナー。
  2. 【請求項2】 トナー中におけるグリセリン=トリ12
    −ヒドロキシステアラートの含有量が0.5〜80重量
    %であることを特徴とする請求項1記載の電子写真用ト
    ナー。
  3. 【請求項3】 トナーの溶融開始温度が60〜100℃
    であることを特徴とする請求項1記載の電子写真用トナ
    ー。
JP5278934A 1993-10-13 1993-10-13 電子写真用トナー Withdrawn JPH07110591A (ja)

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JP5278934A JPH07110591A (ja) 1993-10-13 1993-10-13 電子写真用トナー

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006268056A (ja) * 1997-08-29 2006-10-05 Canon Inc 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
JP2019113775A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 コニカミノルタ株式会社 静電荷像現像用トナー及び静電荷像現像用トナーの製造方法

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