JPH07110179A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH07110179A
JPH07110179A JP25848693A JP25848693A JPH07110179A JP H07110179 A JPH07110179 A JP H07110179A JP 25848693 A JP25848693 A JP 25848693A JP 25848693 A JP25848693 A JP 25848693A JP H07110179 A JPH07110179 A JP H07110179A
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覚 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレスオイルの析出によるパイプ詰まり等を
防止する。 【構成】 配管26やキャピラリチューブ23等のパイ
プ類の作成時に使用しパイプ類の内壁に付着したプレス
オイルがHFC134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み冷
凍サイクルを循環する。オイル溜め器27内に導かれる
と、断面積の急拡大で流速が急激に低下し、密度の大き
い液状のプレスオイルおよびHFC134a用圧縮機油
が分離されて落下する。密度の小さい冷媒はそのままキ
ャピラリチューブ23内に流入して冷凍サイクルを循環
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒としてハイドロフ
ルオロカーボン134aが用いられたオイルの析出を防
止する冷蔵庫等の冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷蔵庫等の冷凍装置における冷
媒としては、クロロフルオロカーボン(以下、CFCと
称す)12が用いられていた。このCFC12を冷媒と
する従来の冷蔵庫の冷凍サイクルを図14に示す。図1
4において、1は圧縮機、2は凝縮器、3はドライヤ、
4は絞り弁装置であるキャピラリチューブ、5は蒸発
器、6は吸入管である。そして、圧縮機1により圧縮さ
れた高温・高圧のガス冷媒は、凝縮器2により冷却され
て中温・高圧の液冷媒となる。液冷媒はドライヤ3によ
り水分等の不純物が取り除かれ、キャピラリチューブ4
を通過することにより減圧され、蒸発器5の入口での急
激な圧力低下により蒸発して低温・低圧のガス冷媒とな
る。このガス冷媒は吸入管6を通過することにより加熱
されて中温・低圧のガス冷媒となり、圧縮機1に吸収さ
れて再び高温・高圧のガス冷媒となって吐出する。
【0003】このような冷凍サイクルを構成する各部材
のパイプおよび各部材を接続する配管パイプ7として
は、銅製、鉄製またはアルミニウム製のパイプ類が使用
されており、これらのパイプ類の製造にはパラフィン系
のプレスオイルが使用されていため、これらパイプ類の
内壁にプレスオイルが付着していることがよくある。こ
のため、付着したプレスオイルが冷媒や圧縮機油に溶け
て冷凍サイクル内を循環し、キャピラリチューブ4の出
口側のような低温かつパイプ内径の小さな箇所で二層分
離して固化(ワックス化)し、パイプ詰まりを引き起こ
して冷媒の循環を妨げる可能性があると考えられる。し
かしながら、プレスオイルは従来の冷媒であるCFC1
2およびCFC12用圧縮機油との低温時での相溶性が
良く、通常の冷蔵庫における蒸発器5の温度程度ではC
FC12やCFC12用圧縮機油から二層分離して固化
することがない。したがって、従来においては、パイプ
類に付着したプレスオイルについてそれほど問題視され
ていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
冷蔵庫に使用されているCFC12は塩素を含むため、
大気中に放出されるとオゾン層を破壊する可能性があ
り、地球温暖化の原因になると指摘されている。このた
め、地球環境の保護の風潮に反するCFC12の使用が
規制されるようになってきた。このようなCFC12に
代わる冷蔵庫の冷媒として、塩素を含まないハイドロフ
ルオロカーボン(以下、HFCと称す)134aが取り
上げられている。
【0005】しかし、このHFC134aおよびHFC
134a用圧縮機油は、上述のパイプ類に付着したプレ
スオイルとの低温時での相溶性が著しく悪いため、キャ
ピラリチューブ4の出口側で二層分離して固化(ワック
ス化)し、パイプ詰まりを引き起して冷却不良を起こす
ことが問題視されている。
【0006】そこで、予めパイプ類に付着しているプレ
スオイルを洗浄して除去することが考えられるが、洗浄
剤そのものが規制されているCFC113等であるため
使用できないといった問題がある。また、洗浄剤には通
常塩素が含有されており、この塩素がHFC134a用
圧縮機油と反応して塩素含有化合物が析出して、パイプ
詰まりを起こしてしまう。したがって、現状ではパイプ
類作成時のプレスオイル量の削減、プレスオイルとなる
材料の選定によってのみ対応しているが、冷凍サイクル
内に混在してもパイプ詰まり等の問題のないレベルまで
プレスオイルの残渣を減ずることは非常に困難である。
【0007】本発明は、上記に鑑み、プレスオイルの析
出によるパイプ詰まり等を防止できるHFC134aを
使用した冷凍装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、図1,2の如く、冷媒としてハイドロフ
ルオロカーボン134aが用いられた冷凍装置におい
て、キャピラリチューブ23の入口側に、配管26内に
存在するオイルを冷媒から分離して溜めるオイル溜め器
27が設けられたものである。
【0009】請求項2,3による課題解決手段は、図3
の如く、蒸発器24の一部に、オイル溜め器30が設け
られ、該オイル溜め器30を冷却する電子冷凍素子が用
いられた冷却装置31が設けられたものである。
【0010】請求項4による課題解決手段は、図4の如
く、オイル溜め器30を断熱する断熱体35が設けられ
たものである。
【0011】請求項5による課題解決手段は、図5の如
く、キャピラリチューブ23の冷媒入口側あるいは出口
側を加熱する加熱ヒータ40と、圧縮機20の駆動時間
に応じて加熱ヒータ40を作動する制御手段41とが設
けられたものである。
【0012】請求項6,7による課題解決手段は、図6
の如く、キャピラリチューブ23の長さを可変する長さ
可変手段43と、圧縮機20の駆動時間に応じてキャピ
ラリチューブ23の長さを小とする制御手段44とが設
けられ、長さ可変手段43は、キャピラリチューブ23
に直列に接続された補助キャピラリチューブ45と、該
補助キャピラリチューブ45に対して並列に形成された
パイパス流路46と、冷媒を補助キャピラリチューブ4
5あるいはパイパス流路46に導く切換弁47とを備え
たものである。
【0013】請求項8,9による課題解決手段は、図7
の如く、キャピラリチューブ23の内径を可変する内径
可変手段50と、圧縮機20の駆動時間に応じてキャピ
ラリチューブ23の内径を大とする制御手段51とが設
けられ、内径可変手段50は、キャピラリチューブ23
に並列に接続されキャピラリチューブ23よりも内径が
大である副キャピラリチューブ52と、冷媒をキャピラ
リチューブ23あるいは副キャピラリチューブ52に導
く切換弁53とを備えたものである。
【0014】請求項10,11による課題解決手段は、
図8の如く、圧縮機20で圧縮されたガス冷媒を蒸発器
24からキャピラリチューブ23を経て凝縮器21に逆
循環させる冷媒逆循環手段60と、圧縮機20の駆動時
間に応じて冷媒逆循環手段60を作動させる制御手段6
1とが設けられ、冷媒逆循環手段60は、圧縮機20の
出口側から蒸発器24の出口側に接続された第一バイパ
ス62と、凝縮器21の入口側から圧縮機20の入口側
に接続された第二バイパス63と、前記第一バおよび第
二バイパス62,63の接続部分に設けられた複数の切
換弁64a,64b,64c,64dとを備えたもので
ある。
【0015】請求項12による課題解決手段は、図9の
如く、キャピラリチューブ23の入口側あるいは出口側
の温度を検知する温度センサ71と、キャピラリチュー
ブ23の入口側あるいは出口側の温度が所定の温度以下
になると冷却ファン70の風量を上げる制御手段72と
が設けられたものである。
【0016】請求項13,14による課題解決手段は、
図10の如く、温度センサ71と、凝縮器21の容量を
可変する容量可変手段80と、キャピラリチューブ23
の入口側あるいは出口側の温度が所定の温度以下になる
と凝縮器21の容量を小とする制御手段81とが設けら
れ、容量可変手段80は、凝縮器21に直列に接続され
た補助凝縮器82と、該補助凝縮器82に対して並列に
形成されたパイパス流路83と、補助凝縮器82とパイ
パス流路83との接続部分に設けられた切換弁84a,
84bとを備えたものである。
【0017】請求項15,16による課題解決手段は、
図11の如く、温度センサ71と、凝縮器21を冷却す
るための冷却用ファン88と、キャピラリチューブ23
の入口側あるいは出口側の温度が所定の温度以下になる
と冷却用ファン88の回転数を下げるあるいは冷却用フ
ァン88の駆動を停止する制御手段89とが設けられた
ものである。
【0018】請求項17,18による課題解決手段は、
図12の如く、温度センサ71と、冷却用ファン88
と、冷却用ファン88から凝縮器21への通風量を調節
する通風量調節手段90と、キャピラリチューブ23の
入口側あるいは出口側の温度が所定の温度以下になると
冷却用ファン88から凝縮器21への通風量を小とする
制御手段91とが設けられ、通風量調節手段90は、冷
却用ファン88と凝縮器21との間に配された通風ダク
ト92を開閉する通風調節ダンパ93からなるものであ
る。
【0019】請求項19による課題解決手段は、図13
の如く、温度センサ71と、凝縮器21を加熱する加熱
ヒータ95と、キャピラリチューブ23の入口側あるい
は出口側の温度が所定の温度以下になると加熱ヒータ9
5を作動する制御手段96とが設けられたものである。
【0020】
【作用】上記課題解決手段において、配管26やキャピ
ラリチューブ23等のパイプ類の作成時に使用してパイ
プ類の内壁に付着したオイルがHFC134a用圧縮機
油や冷媒に溶け込み冷凍サイクルを循環するとき、請求
項1では、オイル溜め器27内に導かれると、断面積の
急拡大で流速が急激に低下し、密度の大きい液状のオイ
ルが分離されてオイル溜め器27内に溜まり、密度の小
さい冷媒はそのままキャピラリチューブ23内に流入し
て冷凍サイクルを循環する。また、請求項2,3,4で
は、オイル溜め器30を冷却あるいは断熱することによ
り、オイルが圧縮機油や冷媒に溶け込めなくなり、オイ
ル溜め器30に溜まる。
【0021】請求項5ないし11では、圧縮機20の駆
動時間に応じて加熱ヒータ40を作動、または冷媒をパ
イパス流路46や副キャピラリチューブ52に導いてキ
ャピラリチューブ23の絞り度を減少させる、または冷
媒を逆循環させて圧縮機20からの高温の冷媒をキャピ
ラリチューブ23に流入することにより、キャピラリチ
ューブ23の温度を上昇させる。すると、一時的に析出
したオイルが圧縮機油や冷媒に溶け込み、パイプ詰まり
等を防止できる。
【0022】請求項12では、温度センサ71により検
知された温度が所定の温度以下になると冷却ファン70
の風量を上げて蒸発器24の熱交換を活発にすることに
より、キャピラリチューブ23の温度を上昇させる。請
求項13ないし19では、温度センサ71により検知さ
れた温度が所定の温度以下になると冷媒をパイパス流路
83に導いて凝縮器全体の容量を小とする、または冷却
用ファン88の回転数を下げるあるいは冷却用ファン8
8の駆動を停止する、または通風調節ダンパ93を閉状
態とする、または加熱ヒータ95を作動することによ
り、凝縮器21の放熱量を減少させて、キャピラリチュ
ーブ23の温度を上昇させる。すると、一時的に析出し
たオイルが圧縮機油や冷媒に溶け込み、パイプ詰まり等
を防止できる。
【0023】
【実施例】
(第一実施例)本発明の第一実施例の家庭用あるいは業
務用の冷凍装置は、図1の如く、ガス冷媒を圧縮する圧
縮機20と、圧縮されたガス冷媒を液化させる凝縮器2
1と、液冷媒に含まれる水分等の不純物を除去するドラ
イヤ22と、液冷媒を減圧するキャピラリチューブ23
と、液冷媒を蒸発させる蒸発器24と、吸入管25とが
配管26により接続されて冷凍サイクルが形成され、冷
媒としてHFC134aが用いられている。そして、前
記キャピラリチューブ23の入口側に、配管26内に存
在するプレスオイルを冷媒から密度差を利用することに
より分離して溜めるオイル溜め器27が設けられてい
る。
【0024】このオイル溜め器27は、図2の如く、ド
ライヤ22とキャピラリチューブ23との間に介在され
た中空でマフラー状の拡管部とされている。そして、ド
ライヤ22の出口側からの配管26がオイル溜め器27
の底面を貫通して内部に突出し、キャピラリチューブ2
3の入口側端部23aがオイル溜め器27の上面を貫通
している。また、オイル溜め器27の底面には、オイル
溜め器27内に溜まったプレスオイルを蒸発器24の入
口側に導く油戻り管28が接続されている。なお、油戻
り管28には、開閉弁29が配されている。
【0025】上記構成において、配管26やキャピラリ
チューブ23等のパイプ類の作成時に使用してパイプ類
の内壁に付着したプレスオイルがHFC134a用圧縮
機油や冷媒に溶け込み冷凍サイクルを循環するとき、ド
ライヤ23の出口側から配管26によりオイル溜め器2
7内に導かれると、断面積の急拡大で流速が急激に低下
し、密度の大きい液状のプレスオイルおよびHFC13
4a用圧縮機油が分離されて落下する。落下したプレス
オイルおよび圧縮機油はオイル溜め器27内に溜まり、
密度の小さい冷媒はそのままキャピラリチューブ23の
入口側端部23aからキャピラリチューブ23内に流入
して冷凍サイクルを循環する。オイル溜め器27内に溜
ったプレスオイルおよび圧縮機油は、開閉弁29の開放
により油戻り管28から再び冷媒サイクル内に戻され循
環する。これは、圧縮機油を圧縮機20に戻して、圧縮
機20の油不足を解消するためである。なお、冷凍サイ
クルにおける冷媒の循環は、従来と同様であるため省略
する。
【0026】このように、プレスオイルが冷媒やHFC
134a用圧縮機油に溶け込み冷凍サイクルを循環する
とき、キャピラリチューブ23の入口側に設けられたオ
イル溜め器27により除去されるため、低温かつパイプ
内径の小さなキャピラリチューブ23を通らない。した
がって、冷媒としてHFC134aを使用してもオイル
の溜まりやすいキャピラリチューブ23の出口側にプレ
スオイルが析出して固化することを防止できる。
【0027】(第二実施例)第二実施例の冷凍装置は、
第一実施例のオイル溜め器27の代わりに、図3の如
く、蒸発器24の一部にオイル溜め器30が設けられ、
該オイル溜め器30を冷却する冷却装置31が設けられ
ている。
【0028】前記オイル溜め器30は、蒸発器24を構
成するパイプ中に介在された中空でマフラー状の拡管部
とされている。そして、上流側のパイプ端部24aがオ
イル溜め器30の底面を貫通して内部に突出し、下流側
のパイプ端部24bがオイル溜め器30の上面を貫通し
ている。なお、オイル溜め器30の容量は、冷凍サイク
ル内に混在するプレスオイルの容量よりも大とされてい
る。前記冷却装置31としては、ビスマス(Bi)ある
いはテルル(Te)からなる電子冷凍素子(ペルチェ素
子)が用いられ、オイル溜め器30の壁面に装着されて
いる。なお、その他の構成は、第一実施例と同様であ
る。
【0029】上記構成において、プレスオイルがHFC
134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み冷凍サイクルを循
環するとき、キャピラリチューブ23を通って蒸発器2
4内のオイル溜め器30に導かれると、オイル溜め器3
0が冷却装置31により極低温に電子冷却されているの
で、プレスオイルが圧縮機油や冷媒に溶け込めなくなり
オイル溜め器30に溜まる。これは、プレスオイルと冷
媒(HFC134a)およびHFC134a用圧縮機油
との低温時での相溶性が著しく悪いためである。そし
て、この作用を繰り返すことにより、冷凍サイクル内を
循環するプレスオイルが次々にオイル溜め器30に蓄積
され、ひいては冷凍サイクル内を循環するプレスオイル
がなくなる。
【0030】(第三実施例)第三実施例の冷凍装置は、
図4の如く、オイル溜め器30の外周にオイル溜め器3
0を断熱する発泡スチロール等からなる断熱体35が配
されている。このため、オイル溜め器30においては、
外部との熱交換が減少して極低温となり、プレスオイル
がHFC134a用圧縮機油や冷媒に溶け込めなくなっ
てオイル溜め器30に溜まる。なお、その他の構成およ
び動作は第二実施例と同様である。
【0031】(第四実施例)第四実施例の冷凍装置は、
図5の如く、キャピラリチューブ23の出口側を加熱す
る電気式の加熱ヒータ40と、圧縮機20の積算通電時
間に応じて加熱ヒータ40の作動を制御するマイクロコ
ンピュータからなる制御手段41とが設けられている。
この制御手段41には、冷凍サイクル内を循環するプレ
スオイルの析出量が正常な冷媒循環を妨げる量となる時
間よりも短い基準となる時間Tが予め記憶されており、
冷却温度を一定とするために圧縮機20の通電を制御す
る機能と、圧縮機20の積算通電時間を計測するタイマ
ー機能と、計測された積算通電時間に基づいて基準とな
る時間Tが経過すると加熱ヒータ40に所定時間通電す
る機能とを有している。なお、その他の構成は、オイル
溜め器27の構造を除いた第一実施例と同様である。
【0032】上記構成において、プレスオイルがHFC
134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み冷凍サイクルを循
環するとき、時間がたつにつれて低温かつパイプ内径の
小さなキャピラリチューブ23の出口側でプレスオイル
が溶け込めなくなり析出して固化し始める。ここで、圧
縮機20の積算通電時間に基づいて基準となる時間Tが
経過する度に加熱ヒータ40に所定時間通電される。す
ると、キャピラリチューブ23の出口側の温度が上昇
し、一時的に析出したプレスオイルが溶融して、HFC
134a用圧縮機油や冷媒に再び溶け込んで冷凍サイク
ルを循環する。
【0033】このように、一時的にプレスオイルがキャ
ピラリチューブ23の出口側に析出しても、加熱ヒータ
40に通電してキャピラリチューブ23の出口側の温度
を上昇させることにより、プレスオイルをクリーニング
することができる。
【0034】(第五実施例)第五実施例の冷凍装置は、
図6の如く、キャピラリチューブ23の長さを可変する
長さ可変手段43と、圧縮機20の駆動時間に応じてキ
ャピラリチューブ23の長さを制御する制御手段44と
が設けられている。前記長さ可変手段43は、キャピラ
リチューブ23の上流側に直列に接続された補助キャピ
ラリチューブ45と、該補助キャピラリチューブ45に
並列に接続されたパイパス流路46と、冷媒を補助キャ
ピラリチューブ45あるいはパイパス流路46に導く電
磁弁からなる切換弁47とを備えている。なお、切換弁
47に通電されていないときには、冷媒は補助キャピラ
リチューブ45に導かれる。
【0035】前記制御手段44は、第四実施例の加熱ヒ
ータ40に所定時間通電する機能の代わりに、計測され
た積算通電時間に基づいて基準となる時間Tが経過する
と切換弁47に所定時間通電して冷媒をバイパス流路4
6に導く機能を有している。なお、その他の構成は、加
熱ヒータ40の構造を除いた第四実施例と同様である。
【0036】上記構成において、プレスオイルがHFC
134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み直列に接続された
補助キャピラリチューブ45およびキャピラリチューブ
23を通過して蒸発器24に導かれる冷凍サイクルを循
環する。しばらくすると、キャピラリチューブ23の出
口側でプレスオイルが溶け込めなくなり固化して析出し
始める。ここで、圧縮機20の積算通電時間に基づいて
基準Tが経過する度に切換弁47に所定時間通電され
る。すると、HFC134a用圧縮機油や冷媒に溶け込
んだプレスオイルは、補助キャピラリチューブ45を回
避してパイパス流路46およびキャピラリチューブ23
を通過して蒸発器24に導かれる冷凍サイクルを循環す
る。これにより、キャピラリチューブ全体の長さが小と
なって絞り度が減少し、キャピラリチューブ23の出口
側および蒸発器24の温度が上昇し、一時的に析出した
プレスオイルが溶融して、HFC134a用圧縮機油や
冷媒に再び溶け込んで冷凍サイクルを循環する。
【0037】このように、キャピラリチューブ全体の長
さを小として絞り度を減少させて、キャピラリチューブ
23の出口側の温度を上昇させることにより、一時的に
析出したプレスオイルをクリーニングすることができ
る。
【0038】(第六実施例)第六実施例の冷凍装置は、
図7の如く、キャピラリチューブ23の内径を可変する
内径可変手段50と、圧縮機20の駆動時間に応じてキ
ャピラリチューブ23の内径を制御する制御手段51と
が設けられている。前記内径可変手段50は、キャピラ
リチューブ23に並列に接続されキャピラリチューブ2
3よりも内径が大である副キャピラリチューブ52と、
冷媒をキャピラリチューブ23あるいは副キャピラリチ
ューブ52に導く切換弁53とを備えている。なお、切
換弁53に通電されていないときには、冷媒はキャピラ
リチューブ23のみに導かれる。
【0039】前記制御手段51は、第四実施例の加熱ヒ
ータ40に所定時間通電する機能の代わりに、計測され
た積算通電時間に基づいて基準となる時間Tが経過する
と切換弁53に所定時間通電して冷媒を副キャピラリチ
ューブ52に導く機能を有している。なお、その他の構
成は、加熱ヒータ40の構造を除いた第四実施例と同様
である。
【0040】上記構成において、プレスオイルがHFC
134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み通常の冷凍サイク
ルを循環する。圧縮機20の積算通電時間に基づいて基
準となる時間Tが経過する度に切換弁53に所定時間通
電される。すると、HFC134a用圧縮機油や冷媒に
溶け込んだプレスオイルは、キャピラリチューブ23を
回避して内径が大である副キャピラリチューブ52のみ
を通過して蒸発器24に導かれる冷凍サイクルを循環す
る。これにより、キャピラリチューブの内径が大となっ
て絞り度が減少し、キャピラリチューブ23の出口側お
よび蒸発器24の温度が上昇し、一時的に析出したプレ
スオイルが溶融して、HFC134a用圧縮機油や冷媒
に再び溶け込んで冷凍サイクルを循環する。
【0041】このように、キャピラリチューブの内径を
大として絞り度を減少させて、キャピラリチューブ23
の出口側の温度を上昇させることにより、一時的に析出
したプレスオイルをクリーニングすることができる。
【0042】(第七実施例)第七実施例の冷凍装置は、
図8の如く、圧縮機20で圧縮されたガス冷媒を蒸発器
24からキャピラリチューブ23を経てドライヤ22か
ら凝縮器21に逆循環させる冷媒逆循環手段60と、圧
縮機20の駆動時間に応じて冷媒の循環方向を制御する
制御手段61とが設けられている。前記冷媒逆循環手段
60は、圧縮機20の出口側から蒸発器24の出口側に
接続された第一バイパス62と、凝縮器21の入口側か
ら圧縮機20の入口側に接続された第二バイパス63
と、前記第一および第二バイパス62,63の接続部分
に設けられた4個の切換弁64a,64b,64c,6
4dとを備えている。なお、切換弁64a,64b,6
4c,64dに通電されていないときには、冷媒は通常
の冷凍サイクルAを循環する。
【0043】前記制御手段61は、第四実施例の加熱ヒ
ータ40に所定時間通電する機能の代わりに、計測され
た積算通電時間に基づいて基準となる時間Tが経過する
と切換弁64a,64b,64c,64dに所定時間通
電して冷媒を第一バイパス62から逆循環して第二バイ
パス63に導く機能を有している。なお、その他の構成
は、加熱ヒータ40の構造を除いた第四実施例と同様で
ある。
【0044】上記構成において、プレスオイルがHFC
134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み通常の冷凍サイク
ルAを循環する。圧縮機20の積算通電時間に基づいて
基準となる時間Tが経過する度に各切換弁64a,64
b,64c,64dに所定時間通電される。すると、H
FC134a用圧縮機油や冷媒に溶け込んだプレスオイ
ルは、圧縮機20から蒸発器24、キャピラリチューブ
23、ドライヤ22、凝縮器21の順に逆循環サイクル
Bを循環する。これにより、圧縮機20で圧縮された高
温のガス冷媒がキャピラリチューブ23の出口側に導か
れてこの出口側の温度が上昇し、一時的に析出したプレ
スオイルが溶融して、HFC134a用圧縮機油や冷媒
に再び溶け込んで冷凍サイクルを循環する。
【0045】このように、冷媒を逆循環させてキャピラ
リチューブ23の出口側の温度を上昇させることによ
り、一時的に析出したプレスオイルをクリーニングする
ことができる。
【0046】(第八実施例)第八実施例の冷凍装置は、
図9の如く、蒸発器24で熱交換された冷気を冷凍室等
に送り出す冷却ファン70が設けられ、キャピラリチュ
ーブ23の出口側の温度を検知する温度センサ71と、
該温度センサ71からの出力信号により冷却ファン70
の回転数を制御する制御手段72とが設けられている。
前記温度センサ71はサーミスタからなり、キャピラリ
チューブ23の出口側外面に装着されている。
【0047】前記制御手段72は、温度センサ71の検
知温度が設定温度以上のとき冷却ファン70を間引き運
転させる機能と、温度センサ71の検知温度が設定温度
以下のとき冷却ファン70を連続運転して風量を上げる
機能とを有している。このときの設定温度は、プレスオ
イルがHFC134a用圧縮機油や冷媒に溶け込むこと
が困難となる温度に対応した温度である。なお、その他
の構成は、オイル溜め器27の構造を除いた第一実施例
と同様である。
【0048】上記構成において、プレスオイルがHFC
134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み冷凍サイクルを循
環するとき、温度センサ71により検知された温度が設
定温度以上であれば冷却ファン70を間引き運転させて
蒸発器24からの冷気を冷凍室等に送り出す。一方、温
度センサ71により検知された温度が設定温度以下とな
ると、冷却ファン70を連続運転させて風量を上げる。
すると、蒸発器24において熱交換が活発に行われてキ
ャピラリチューブ23の出口側の温度が上昇する。これ
により、キャピラリチューブ23の出口側で一時的に析
出したプレスオイルが溶融して、HFC134a用圧縮
機油や冷媒に再び溶け込んで冷凍サイクルを循環する。
そして、キャピラリチューブ23の出口側の温度が設定
温度以上になると、再び冷却ファン70を間引き運転さ
せる。
【0049】このように、冷却ファン70の風量を上げ
て蒸発器24における熱交換を活発に行わせて、キャピ
ラリチューブ23の出口側の温度を上昇させることによ
り、一時的に析出したプレスオイルをクリーニングする
ことができる。
【0050】(第九実施例)第九実施例の冷凍装置は、
図10の如く、第八実施例と同様の温度センサ71と、
凝縮器21の容量を可変する容量可変手段80と、温度
センサ71からの出力信号により凝縮器21の容量を制
御する制御手段81とが設けられている。前記容量可変
手段80は、凝縮器21の上流側に直列に接続された補
助凝縮器82と、該補助凝縮器82に並列に形成された
パイパス流路83と、冷媒を補助凝縮器82とパイパス
流路83との接続部分に設けられた2個の切換弁84
a,84bとを備えている。なお、切換弁84a,84
bに通電されていないときには、冷媒は補助凝縮器82
に導かれる。
【0051】前記制御手段81は、温度センサ71の検
知温度が設定温度以上になると切換弁84に通電せずに
冷媒を補助凝縮器82に導く機能と、温度センサ71の
検知温度が設定温度以下になってから一定時間経過する
と切換弁84a,84bに通電して冷媒をパイパス流路
83に導く機能を有している。その他の構成は、オイル
溜め器27の構造を除いた第一実施例と同様である。
【0052】上記構成において、プレスオイルがHFC
134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み冷凍サイクルを循
環するとき、温度センサ71により検知された温度が設
定温度以上であれば切換弁84a,84bに通電せずに
補助凝縮器82に導く。一方、温度センサ71により検
知された温度が設定温度以下となって一定時間経過する
と、切換弁84a,84bに通電してHFC134a用
圧縮機油や冷媒に溶け込んだプレスオイルをパイパス流
路83から凝縮器21に導く。すると、凝縮器全体の容
量が小となって放熱量が減少するため、蒸発器24およ
びキャピラリチューブ23の出口側の温度が上昇する。
これにより、キャピラリチューブ23の出口側で一時的
に析出したプレスオイルが溶融して、HFC134a用
圧縮機油や冷媒に再び溶け込んで冷凍サイクルを循環す
る。そして、キャピラリチューブ23の出口側の温度が
設定温度以上になると、切換弁84a,84bへの通電
を停止してHFC134a用圧縮機油や冷媒に溶け込ん
だプレスオイルを補助凝縮器82に導く。
【0053】このように、凝縮器全体の容量を小として
放熱量を減少させて、キャピラリチューブ23の出口側
の温度を上昇させることにより、一時的に析出したプレ
スオイルをクリーニングすることができる。
【0054】(第十実施例)第十実施例の冷凍装置は、
図11の如く、第八実施例と同様の温度センサ71と、
凝縮器21の放熱を促進して冷却するための冷却用ファ
ン88と、温度センサ71からの出力信号により冷却フ
ァン88の回転数を制御する制御手段89とが設けられ
ている。
【0055】前記制御手段89は、温度センサ71の検
知温度が設定温度以上のとき冷却用ファン88を通常運
転させる機能と、温度センサ71の検知温度が設定温度
以下になってから一定時間経過すると冷却用ファン88
の回転数を下げる機能とを有している。また、制御手段
89においては、冷却用ファン88の回転数を下げる機
能の代わりに、冷却用ファン88への通電を停止する機
能を有してもよい。なお、その他の構成は、オイル溜め
器27の構造を除いた第一実施例と同様である。
【0056】上記構成において、プレスオイルがHFC
134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み冷凍サイクルを循
環するとき、温度センサ71により検知された温度が設
定温度以上であれば、冷却用ファン88を通常運転させ
て凝縮器21の放熱を促進させることにより、蒸発器2
4を低温にして冷却効率を上げる。一方、温度センサ7
1により検知された温度が設定温度以下となってから一
定時間経過すると、冷却用ファン88の回転数を下げる
か冷却用ファン88への通電を停止する。すると、凝縮
器21において放熱量が減少し、キャピラリチューブ2
3の出口側の温度が上昇する。これにより、キャピラリ
チューブ23の出口側で一時的に析出したプレスオイル
が溶融して、HFC134a用圧縮機油や冷媒に再び溶
け込んで冷凍サイクルを循環する。そして、キャピラリ
チューブ23の出口側の温度が設定温度以上になると、
再び冷却用ファン88を通常運転させる。
【0057】このように、冷却用ファン88の回転数を
下げるか冷却用ファン88への通電を停止して凝縮器2
1における放熱量を減少させて、キャピラリチューブ2
3の出口側の温度を上昇させることにより、一時的に析
出したプレスオイルをクリーニングすることができる。
【0058】(第十一実施例)第十一実施例の冷凍装置
は、図12の如く、冷却用ファン88から凝縮器21へ
の通風量を調節する通風量調節手段90と、温度センサ
71からの出力信号により通風量を制御する制御手段9
1とが設けられている。前記通風量調節手段90は、冷
却用ファン88と凝縮器21との間に配された通風ダク
ト92を開閉する通風調節ダンパ93からなる。
【0059】前記制御手段91は、温度センサ71の検
知温度が設定温度以上のとき通風調節ダンパ93を開状
態として通風量を大とする機能と、温度センサ71の検
知温度が設定温度以下になってから一定時間経過すると
通風調節ダンパ93を閉状態として通風量を小とする機
能とを有している。なお、その他の構成は、制御手段8
9を除いた第十実施例と同様である。
【0060】上記構成において、プレスオイルがHFC
134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み冷凍サイクルを循
環するとき、温度センサ71により検知された温度が設
定温度以上であれば、通風調節ダンパ93を開状態とし
て冷却用ファン88からの通風量を大とし、凝縮器21
の放熱を促進させることにより、蒸発器24を低温にし
て冷却効率を上げる。一方、温度センサ71により検知
された温度が設定温度以下となってから一定時間経過す
ると、通風調節ダンパ93を閉状態として冷却用ファン
88からの通風量を小とする。すると、凝縮器21にお
いて放熱量が減少し、キャピラリチューブ23の出口側
の温度が上昇する。これにより、キャピラリチューブ2
3の出口側で一時的に析出したプレスオイルが溶融し
て、HFC134a用圧縮機油や冷媒に再び溶け込んで
冷凍サイクルを循環する。そして、キャピラリチューブ
23の出口側の温度が設定温度以上になると、再び通風
調節ダンパ93を開状態とする。
【0061】このように、通風調節ダンパ93を閉状態
として冷却用ファン88からの通風量を小とし、キャピ
ラリチューブ23の出口側の温度を上昇させることによ
り、一時的に析出したプレスオイルをクリーニングする
ことができる。
【0062】(第十二実施例)第十二実施例の冷凍装置
は、図13の如く、第八実施例と同様の温度センサ71
と、凝縮器21を加熱する加熱ヒータ95と、温度セン
サ71からの出力信号により電気式の加熱ヒータ95の
作動を制御する制御手段96とが設けられている。
【0063】この制御手段96は、温度センサ71の検
知温度が設定温度以上のとき加熱ヒータ95への通電を
停止する機能と、温度センサ71の検知温度が設定温度
以下になってから一定時間経過すると加熱ヒータ95に
通電して凝縮器21の周辺を加熱する機能とを有してい
る。なお、その他の構成は、オイル溜め器27の構造を
除いた第一実施例と同様である。
【0064】上記構成において、プレスオイルがHFC
134a用圧縮機油や冷媒に溶け込み冷凍サイクルを循
環するとき、温度センサ71により検知された温度が設
定温度以上であれば、加熱ヒータ95に通電しない。一
方、温度センサ71により検知された温度が設定温度以
下となってから一定時間経過すると、加熱ヒータ95に
通電する。すると、凝縮器21の周辺の温度が上昇して
凝縮器21において放熱量が減少し、キャピラリチュー
ブ23の出口側の温度が上昇する。これにより、キャピ
ラリチューブ23の出口側で一時的に析出したプレスオ
イルが溶融して、HFC134a用圧縮機油や冷媒に再
び溶け込んで冷凍サイクルを循環する。そして、キャピ
ラリチューブ23の出口側の温度が設定温度以上になる
と、加熱ヒータ95への通電を停止する。
【0065】このように、加熱ヒータ95に通電して凝
縮器21の放熱量を減少させ、キャピラリチューブ23
の出口側の温度を上昇させることにより、一時的に析出
したプレスオイルをクリーニングすることができる。
【0066】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、第
一ないし第十二実施例の冷凍装置は、冷蔵庫以外のエア
コン等のものであってもよい。また、第一実施例におけ
るオイル溜め器27に接続された油戻り管28を廃止し
て、HFC134a用圧縮機油を定期的に補給すること
により冷凍サイクル内のプレスオイルをなくすようにし
てもよい。
【0067】第五実施例の長さ可変手段として、長さの
異なる複数のキャピラリチューブを並列に接続して、各
キャピラリチューブへの冷媒の流れを切り換える切換弁
を設けてもよい。第八実施例における冷却ファン70の
風量を上げる手段として、冷却ファン70の回転数を上
げるようにしてもよい。第八ないし第十二実施例におけ
る温度センサ71をキャピラリチューブ23の入口側の
温度を検知するように配してもよい。さらに、第九実施
例の容量可変手段として、容量の異なる凝縮器を並列に
接続して、どちらか一方の凝縮器に冷媒が導かれるよう
に切換弁を設けてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、冷媒サイクル内にオイル溜め器を配したり、キ
ャピラリチューブの出口側の温度を上昇させることによ
り、冷媒としてハイドロフルオロカーボン134aを使
用しても、冷媒等に対して低温で相溶性のよくないオイ
ルがパイプ径の小さなキャピラリチューブの出口側等に
析出することがない。したがって、パイプ類の作成時に
完全な除去が困難な配管内のオイルによる配管詰まりを
防止でき、冷媒循環を長期的に維持でき、冷却不良をな
くして信頼性を高めた冷凍装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の冷凍サイクル図
【図2】同じくオイル溜め器の詳細図
【図3】第二実施例の冷凍サイクルの蒸発器周りの詳細
【図4】第三実施例の冷凍サイクルの要部構成図
【図5】第四実施例の冷凍サイクル図
【図6】第五実施例の冷凍サイクル図
【図7】第六実施例の冷凍サイクル図
【図8】第七実施例の冷凍サイクル図
【図9】第八実施例の冷凍サイクルの蒸発器周りの詳細
【図10】第九実施例の冷凍サイクル図
【図11】第十実施例の冷凍サイクル図
【図12】第十一実施例の冷凍サイクル図
【図13】第十二実施例の冷凍サイクル図
【図14】従来の冷凍サイクル図
【符号の説明】 20 圧縮機 21 凝縮器 23 キャピラリチューブ 24 蒸発器 26 配管 27,30 オイル溜め器 31 冷却装置 35 断熱体 40 加熱ヒータ 45 補助キャピラリチューブ 46 バイパス流路 47 切換弁 52 副キャピラリチューブ 53 切換弁 62 第一バイパス 63 第二バイパス 64a,64b,64c,64d 切換弁 70 冷却ファン 71 温度センサ 82 補助凝縮器 83 バイパス流路 84a,84b 切換弁 88 冷却用ファン 92 通風ダクト 93 通風調節ダクト 95 加熱ヒータ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮され
    たガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧するキ
    ャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが配
    管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷媒
    としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられた
    冷凍装置において、前記キャピラリチューブの入口側
    に、前記配管内に存在するオイルを冷媒から分離して溜
    めるオイル溜め器が設けられたことを特徴とする冷凍装
    置。
  2. 【請求項2】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮され
    たガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧するキ
    ャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが配
    管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷媒
    としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられた
    冷凍装置において、前記蒸発器の一部に、前記配管内に
    存在するオイルを冷媒から分離して溜めるオイル溜め器
    が設けられ、該オイル溜め器を冷却する冷却装置が設け
    られたことを特徴とする冷凍装置。
  3. 【請求項3】 冷凍装置に電子冷凍素子が用いられたこ
    とを特徴とする請求項2記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮され
    たガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧するキ
    ャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが配
    管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷媒
    としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられた
    冷凍装置において、前記蒸発器の一部に、前記配管内に
    存在するオイルを冷媒から分離して溜めるオイル溜め器
    が設けられ、該オイル溜め器を断熱する断熱体が設けら
    れたことを特徴とする冷凍装置。
  5. 【請求項5】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮され
    たガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧するキ
    ャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが配
    管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷媒
    としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられた
    冷凍装置において、前記キャピラリチューブの冷媒入口
    側あるいは出口側を加熱する加熱ヒータと、前記圧縮機
    の駆動時間に応じて前記加熱ヒータを作動する制御手段
    とが設けられたことを特徴とする冷凍装置。
  6. 【請求項6】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮され
    たガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧するキ
    ャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが配
    管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷媒
    としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられた
    冷凍装置において、前記キャピラリチューブの長さを可
    変する長さ可変手段と、前記圧縮機の駆動時間に応じて
    キャピラリチューブの長さを小とする制御手段とが設け
    られたことを特徴とする冷凍装置。
  7. 【請求項7】 長さ可変手段は、キャピラリチューブに
    直列に接続された補助キャピラリチューブと、該補助キ
    ャピラリチューブに対して並列に形成されたパイパス流
    路と、冷媒を前記補助キャピラリチューブあるいは前記
    パイパス流路に導く切換弁とを備え、圧縮機の駆動時間
    に応じて前記冷媒が前記バイパス流路に導かれるように
    前記切換弁を作動させることを特徴とする請求項6記載
    の冷凍装置。
  8. 【請求項8】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮され
    たガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧するキ
    ャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが配
    管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷媒
    としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられた
    冷凍装置において、前記キャピラリチューブの内径を可
    変する内径可変手段と、前記圧縮機の駆動時間に応じて
    前記キャピラリチューブの内径を大とする制御手段とが
    設けられたことを特徴とする冷凍装置。
  9. 【請求項9】 内径可変手段は、キャピラリチューブに
    並列に接続されキャピラリチューブよりも内径が大であ
    る副キャピラリチューブと、前記冷媒を前記キャピラリ
    チューブあるいは前記副キャピラリチューブに導く切換
    弁とを備え、前記圧縮機の駆動時間に応じて前記冷媒が
    前記副キャピラリチューブに導かれるように前記切換弁
    を作動させることを特徴とする請求項8記載の冷凍装
    置。
  10. 【請求項10】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮さ
    れたガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧する
    キャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが
    配管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷
    媒としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられ
    た冷凍装置において、前記圧縮機で圧縮されたガス冷媒
    を前記蒸発器から前記キャピラリチューブを経て前記凝
    縮器に逆循環させる冷媒逆循環手段と、前記圧縮機の駆
    動時間に応じて前記冷媒逆循環手段を作動させる制御手
    段とが設けられたことを特徴とする冷凍装置。
  11. 【請求項11】 冷媒逆循環手段は、圧縮機の出口側か
    ら蒸発器の出口側に接続された第一バイパスと、凝縮器
    の入口側から圧縮機の入口側に接続された第二バイパス
    と、前記第一および第二バイパスの接続部分に設けられ
    た複数の切換弁とを備え、前記圧縮機の駆動時間に応じ
    て冷媒が第一バイパスから逆循環して第二バイパスに導
    かれるように前記切換弁を作動させることを特徴とする
    請求項10記載の冷凍装置。
  12. 【請求項12】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮さ
    れたガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧する
    キャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが
    配管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記蒸
    発器からの冷気を送り出す冷却ファンが設けられ、前記
    冷媒としてハイドロフルオロカーボン134aが用いら
    れた冷凍装置において、前記キャピラリチューブの入口
    側あるいは出口側の温度を検知する温度センサと、前記
    キャピラリチューブの入口側あるいは出口側の温度が所
    定の温度以下になると前記冷却ファンの風量を上げる制
    御手段とが設けられことを特徴とする冷凍装置。
  13. 【請求項13】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮さ
    れたガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧する
    キャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが
    配管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷
    媒としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられ
    た冷凍装置において、前記キャピラリチューブの入口側
    あるいは出口側の温度を検知する温度センサと、前記凝
    縮器の容量を可変する容量可変手段と、前記キャピラリ
    チューブの入口側あるいは出口側の温度が所定の温度以
    下になると前記凝縮器の容量を小とする制御手段とが設
    けられたことを特徴とする冷凍装置。
  14. 【請求項14】 容量可変手段は、凝縮器に直列に接続
    された補助凝縮器と、該補助凝縮器に対して並列に形成
    されたパイパス流路と、前記冷媒を前記補助凝縮器ある
    いは前記パイパス流路に導く切換弁とを備え、温度セン
    サにより検知された温度が所定の温度以下になると前記
    冷媒が前記パイパス流路に導かれるよう前記切換弁を作
    動させることを特徴とする請求項13記載の冷凍装置。
  15. 【請求項15】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮さ
    れたガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧する
    キャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが
    配管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷
    媒としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられ
    た冷凍装置において、前記キャピラリチューブの入口側
    あるいは出口側の温度を検知する温度センサと、前記凝
    縮器を冷却するための冷却用ファンと、前記キャピラリ
    チューブの入口側あるいは出口側の温度が所定の温度以
    下になると前記冷却用ファンの回転数を下げる制御手段
    とが設けられことを特徴とする冷凍装置。
  16. 【請求項16】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮さ
    れたガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧する
    キャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが
    配管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷
    媒としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられ
    た冷凍装置において、前記キャピラリチューブの入口側
    あるいは出口側の温度を検知する温度センサと、前記凝
    縮器を冷却するための冷却用ファンと、前記キャピラリ
    チューブの入口側あるいは出口側の温度が所定の温度以
    下になると前記冷却用ファンの駆動を停止する制御手段
    とが設けられことを特徴とする冷凍装置。
  17. 【請求項17】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮さ
    れたガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧する
    キャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが
    配管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷
    媒としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられ
    た冷凍装置において、前記キャピラリチューブの入口側
    あるいは出口側の温度を検知する温度センサと、前記凝
    縮器を冷却するための冷却用ファンと、該冷却用ファン
    から前記凝縮器への通風量を調節する通風量調節手段
    と、前記キャピラリチューブの入口側あるいは出口側の
    温度が所定の温度以下になると前記冷却用ファンから前
    記凝縮器への通風量を小とする制御手段とが設けられた
    ことを特徴とする冷凍装置。
  18. 【請求項18】 通風量調節手段は、冷却用ファンと凝
    縮器との間に配された通風ダクトを開閉する通風調節ダ
    ンパからなり、キャピラリチューブの入口側あるいは出
    口側の温度が所定の温度以下になると開閉量を小とする
    ように前記通風調節ダンパを作動することを特徴とする
    請求項17記載の冷凍装置。
  19. 【請求項19】 ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮さ
    れたガス冷媒を液化させる凝縮器と、液冷媒を減圧する
    キャピラリチューブと、液冷媒を蒸発させる蒸発器とが
    配管により接続されて冷凍サイクルが形成され、前記冷
    媒としてハイドロフルオロカーボン134aが用いられ
    た冷凍装置において、前記キャピラリチューブの入口側
    あるいは出口側の温度を検知する温度センサと、前記凝
    縮器を加熱する加熱ヒータと、前記キャピラリチューブ
    の入口側あるいは出口側の温度が所定の温度以下になる
    と前記加熱ヒータを作動する制御手段とが設けられこと
    を特徴とする冷凍装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007132647A (ja) * 2005-10-14 2007-05-31 Daikin Ind Ltd 空気調和装置

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