JPH07110036A - 摩擦クラッチ付小型モータ - Google Patents

摩擦クラッチ付小型モータ

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Publication number
JPH07110036A
JPH07110036A JP5257095A JP25709593A JPH07110036A JP H07110036 A JPH07110036 A JP H07110036A JP 5257095 A JP5257095 A JP 5257095A JP 25709593 A JP25709593 A JP 25709593A JP H07110036 A JPH07110036 A JP H07110036A
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JP
Japan
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worm wheel
output shaft
oval
worm
plate
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Application number
JP5257095A
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English (en)
Inventor
Kyoji Kobayashi
林 京 二 小
Naoto Harada
田 直 人 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
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Publication date
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作動不良となることがなく、耐久性や騒音性
に富む摩擦クラッチ付小型モータを提供する。 【構成】 ウオームホイール7の出力軸孔7bの開口7
a側で出力軸9の円柱軸部9aに取付けられたオーリン
グ8と、略環状に形成され、ウオームホイール7上に配
置されて一方がケース4の内面に摺接し、且つ他方が互
いの摩擦力で動力伝達を行う第1のディスクプレート1
1、摩擦プレート12、第2のディスクプレート13の
うちの第2のディスクプレート13に摺接するウオーム
ホイール移動規制部材19をそなえている摩擦クラッチ
付小型モータ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の電動サンル
ーフの駆動源として利用される摩擦クラッチ付小型モー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の電動サンルーフの駆動源
となる摩擦クラッチ付小型モータとしては例えば実開昭
63−80330号公報に記載されたものが知られてい
る。上記公報に記載された摩擦クラッチ付モータは、ケ
ース内に収容されたモータの電機子に結合されたウオー
ムが正回転または逆回転することによってこのウオーム
に噛み合うウオームホイールが回転し、ウオームホイー
ルに収容されていてこのウオームホイールに回転不能に
支持された摩擦プレートを回転させる。摩擦プレートは
2枚のディスクプレートによって所定の摩擦力をともな
う状態で弾性的に挟まれており、2枚のディスクプレー
トはウオームホイールの中央に挿通された出力軸に回転
不能に取り付けられているため、摩擦プレートとディス
クプレートとの摩擦力によってウオームホイールの回転
動力が出力軸に伝達される。出力軸にはサンルーフリッ
ドが連結されるため、ウオームが正回転するとサンルー
フリッドを開ける側に移動させ、ウオームが逆回転する
とサンルーフリッドを閉める側に移動させる。サンルー
フリッドが閉まる側に移動しているときに、サンルーフ
リッドの移動側に挟み込みが発生して移動が拘束される
と、摩擦プレートがディスプレートに対して擦れ合うた
め、出力軸と両ディスクプレートとは拘束によって停止
し、摩擦プレートとウオームホイールとは空転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の摩擦ク
ラッチ付小型モータにおいて、ウオームが正回転から逆
回転にかわる際、または逆回転から正回転にかわる際
に、ウオームとウオームホイールとの噛み合いによって
ウオームホイールが出力軸の軸方向にわずかながら移動
する可能性を有することから、ウオームホイールが出力
軸の軸方向に移動することによってこの出力軸のサンル
ーフリッドへの連結側に塗布されている潤滑用油脂が出
力軸あるいはウオームホイールをつたってディスクプレ
ートや摩擦プレートに付着する懸念があり、ディスクプ
レートや摩擦プレートに潤滑用油脂が付着するとディス
プレートと摩擦プレートとのあいだの摩擦力が所定の値
にならなくなって作動不良の原因になりうるという問題
点があった。また、ウオームホイールが出力軸の軸方向
に移動した場合、ウオームホイールやディスクプレート
がケースに衝突しないとは言い難く、ウオームホイール
やディスクプレートがケースに衝突すると衝突音が発生
する可能性を有するとともにウオームホイール、ディス
クプレートおよびケースに互いの摩耗を生じる可能性も
有することから、耐久性能や騒音性能に劣るものとなり
うるという問題点があり、これらの問題点を解決するこ
とが課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わる摩擦クラッチ付小型モ
ータは、作動不良となることがなく、耐久性や騒音性に
富む摩擦クラッチ付小型モータを提供することを目的と
している。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる摩擦ク
ラッチ付小型モータは、ケースと、ケースに収容され、
モータの電機子に結合されたウオームと、有底円筒形を
なす一方側に非円形に形成された開口を有するとともに
中央部分に出力軸孔を設け、ウオームに駆動されるウオ
ームホイールと、円柱軸部と、円柱軸部の先端側に形成
された小判形状軸部とを有し、円柱軸部が前記ウオーム
ホイールの出力軸孔内に配置された出力軸と、略円板形
状をなし、中央部分に出力軸の小判形状軸部が回転不能
に挿通される小判形状孔が形成されていてウオームホイ
ールの開口内に配置された第1のディスクプレートと、
第1のデイスクプレートと同一形状に形成され、出力軸
の小判形状軸部に回転不能に挿通される小判形状孔を形
成しているとともにウオームホイールの開口内に配置さ
れた第2のディスクプレートと、ウオームホイールに有
する開口と略相似形状に形成され、中央部分に出力軸の
小判形状軸部が回転可能に挿入される円形孔を形成して
いるとともにウオームホイールの開口内で第1のデイス
クプレートと第2のディスクプレートとの間に配置され
た摩擦プレートと、出力軸の小判形状軸部に螺着された
締め付け部材と、中央部分が出力軸の小判形状軸部に回
転不能に挿通されているとともに締め付け部材と第2の
ディスクプレートとの間に配置されて第1、第2のディ
スクプレートおよび摩擦プレートを出力軸の円柱軸部側
に押圧する押圧弾性部材と、ウオームホイールの出力軸
孔の開口側に配置され、出力軸の円柱軸部に取付けられ
たオーリングと、略環状に形成され、ウオームホイール
上に配置されて一方にケースの内面が摺接し、且つ他方
に第2のディスクプレートが摺接するウオームホイール
移動規制部材をそなえている構成としたことを特徴とし
ており、必要に応じて採用される実施態様においてウオ
ームホイールの出力軸孔に、開口に連接されたオーリン
グ収容部が形成され、出力軸の円柱軸部に装着したオー
リングをオーリング収容部に収めていることとしてお
り、必要に応じて採用される他の実施態様においてウオ
ームホイール移動規制部材は、中央に有する円筒部に押
圧弾性部材を収容する弾性部材収容部が設けられ、外側
に薄板状のケース摺接用兼第2のディスクプレート摺接
用部が形成されていることとしている。
【0007】
【発明の作用】この発明に係わる摩擦クラッチ付小型モ
ータにおいて、出力軸の円柱軸部に取付けられたオーリ
ングはウオームホイールの出力軸孔の開口側に配置さ
れ、ウオームホイール上に配置されたウオームホイール
移動規制部材は一方がケースの内面に摺接し、他方が第
2のディスクプレートに摺接しているため、オーリング
は出力軸をつたってウオームホイール内の第1、第2の
ディスクプレートおよび摩擦プレートに対する潤滑用油
脂の流れ込みを阻止し、ウオームホイールが出力軸の軸
方向に移動しようとしてもウオームホイール移動規制部
材は第2のディスプレートのケース側への移動を阻止し
てウオームホイールを移動させないものとなる。
【0008】
【実施例】図1ないし図3には、この発明に係わる摩擦
クラッチ付小型モータの一実施例が示されている。図1
は摩擦クラッチ付小型モータの縦断側面図、図2は図1
の正面図、図3はオーリングおよびウオームホイール移
動規制部材の組み付け関係を示す各部品の外観斜視図で
ある。
【0009】図示する摩擦クラッチ付小型モータ1は、
モータケース(ケース)2に電機子3が収容されてお
り、このモータケース2にギヤケース(ケース)4がね
じ5の締め付けによって取付けられている。電機子3に
有する電機子軸3aはギヤケース4内に突出しており、
電機子軸3aのギヤケース4内にウオーム6が結合され
ている。外部接続用配線30から正方向の電流を供給す
ることによって電機子3が正回転するとウオーム6も正
回転し、外部接続用配線30から逆方向の電流を供給す
ることによって電機子3が逆回転するとウオーム6も逆
回転して回転動力を発生する。
【0010】ウオーム6にはウオームホイール7が噛み
合っている。ウオームホイール7には有底円筒形をなす
一方側に非円形に形成された開口7aが形成されている
とともに中央部分に丸孔形状の出力軸孔7bが設けられ
ており、この出力軸孔7bの開口7a寄りにオーリング
収容部7cが設けられている。オーリング収容部7cは
開口7aに連接されている。このオーリング収容部7c
にはオーリング8(Oリング)が装着されている。ウオ
ームホイール7は歯形成部7dのギヤケース4に近接す
る部分が非歯形成部7eになっているため、この非歯形
成部7eによってウオーム6および歯形成部7dからの
潤滑用油脂の流れ込みを阻止する。
【0011】オーリング8は外径寸法が前記ウオームホ
イール7のオーリング収容部7cの内径寸法よりもわず
かに大きく、且つ内径寸法が後述する出力軸9に有する
円柱軸部9aの外径寸法よりもわずかに小さくなってい
るためオーリング収容部7c内に嵌め入れられ、且つ出
力軸9の円柱軸部9aにも嵌め付けられている。オーリ
ング8がウオームホイール7のオーリング収容部7cお
よび出力軸9の円柱軸部9aに嵌め付けられているた
め、出力軸孔7bを介しウオームホイール7の開口7a
の反対側から開口7aに対する潤滑用油脂の流れ込みは
阻止される。
【0012】前記ウオームホイール7に形成されている
開口7aには、図3により明らかなように、矩形の凸状
をなす突起7a1、7a1、7a1、7a1が十字位置
に設けられており、これら各突起7a1は後述する摩擦
プレート12を回転不能に係止する。
【0013】前記ウオームホイール7の出力軸孔7bに
は前記出力軸9が挿通されている。出力軸9には、図3
により明らかなように、中央部分に円柱軸部9aが設け
られているとともに円柱軸部9aの先端側に一方の小判
形状軸部9bが形成されており、一方の小判形状軸部9
bの外周は雄ねじ9b1になっている。また、円柱軸部
9aの基端側には他方の小判形状軸部9cが形成されて
おり、円柱軸部9aはウオームホイール7の出力軸孔7
bに配置され、一方の小判形状軸部9bはウオームホイ
ール7の開口7a内に配置され、他方の小判形状軸部9
cはウオームホイール7の開口7aとは反対側に突出し
ている。
【0014】出力軸9の一方の小判形状軸部9bには、
開口7a内で第1のディスクプレート11と摩擦プレー
ト12と第2のディスプレート13とが取付けられてい
る。前記第1のディスクプレート11は後述する摩擦プ
レート12の外径寸法よりも小さい外形寸法を有するも
のとして円板状に形成されており、中央部には小判形状
をなす小判形状孔11aが設けられている。第1のディ
スクプレート11は小判形状孔11aが小判形状をなす
ため、ウオームホイール7の開口7a内で小判形状孔1
1aに出力軸9が挿通されることによって出力軸9の一
方の小判形状軸部9bに回転不能に支持されている。第
1のディスクプレート11はウオームホイール7の開口
7aの下方側に配置されている。
【0015】前記第2のディスクプレート13は後述す
る摩擦プレート12の外径寸法よりもわずかに大きい外
形寸法を有するものとして第1のディスクプレート11
と略同一の円板状に形成されており、中央部には小判形
状をなす小判形状孔13aが設けられている。第2のデ
ィスクプレート13も小判形状孔13aが小判形状をな
すため、ウオームホイール7の開口7a内で小判形状孔
13aに出力軸9が挿通されることによって出力軸9の
一方の小判形状軸部9bに回転不能に支持されている。
第2のディスクプレート13はウオームホイール7の開
口7aの上方側に配置されている。
【0016】前記摩擦プレート12は、図3により明ら
かなように、ウオームホイール7に有する開口7aと略
相似の板状に形成されていて外周に矩形の凹状をなす凹
部12a、12a、12a、12aが十字位置に設けら
れており、これら凹部12a、12a、12a、12a
がウオームホイール7の突起7a1、7a1、7a1、
7a1に係止することによって摩擦プレート12はウオ
ームホイール7に回転不能に装着されている。また、摩
擦プレート12には中央部分に円形の円形孔12bが設
けられており、この円形孔12bに出力軸9が挿通され
ることによって出力軸9の一方の小判形状軸部9bに回
転可能に支持されている。摩擦プレート12は、ウオー
ムホイール7の開口7a内で下方側に配置された前記第
1のディスクプレート11とウオームホイール7の開口
7aの上方側に配置された前記第2のディスクプレート
13とのあいだに配置されている。
【0017】第1、第2のディスクプレート11、13
に対しては回転不能に支持し、且つ摩擦プレート12に
対しては回転可能に支持している出力軸9は一方の小判
形状軸部9bがギヤケース4の外側まで突出しており、
この一方の小判形状軸部9bに第2のディスクプレート
13の上側でフェルトワッシャ14、押圧弾性部材1
5、カラー16、ロックワッシャ17が順次挿通され、
ロックワッシャ17の外側にナットである締め付け部材
18が雄ねじ9b1に螺着されている。
【0018】ここで、ウオームホイール7の開口7aに
収容されている第2のディスクプレート13とギヤケー
ス4とのあいだにはウオームホイール移動規制用部材1
9が配置されている。ウオームホイール移動規制用部材
19は図3により明らかなように、自己潤滑性を有する
樹脂によって外観が略環状に形成されていて中央に有す
る円筒部19aと円筒部19aの外側に有するケース摺
接用兼第2のディスクプレート摺接用部19bとからな
る。円筒部19aの内径寸法は押圧弾性部材15の外径
寸法よりも大きく、しかもギヤケース4に出力軸9に対
応して形成されている凹部4aの内径寸法よりもわずか
に小さいため円筒部19aは押圧弾性部材15の外側で
凹部4aに収容されている。円筒部19aの外側に有す
るケース摺接用兼第2のディスクプレート摺接用部19
bは薄板状をなすものとして形成されており、このケー
ス摺接用兼第2のディスクプレート摺接用部19bは一
方の面がギヤケース4の内面に摺接可能に密着し、且つ
他方の面が第2のディスクプレート13に摺接可能に密
着する。ケース摺接用兼第2のディスクプレート摺接用
部19bはギヤケース4の内面と第2のディスクプレー
ト13とのあいだに配置されているため、第2のディス
クプレート13が出力軸9のスラスト荷重を受けて締め
付け部材18側に移動するのを阻止し、第2のディスク
プレート13がギヤケース4に直接衝突することおよび
ウオームホイール7がギヤケース4に直接衝突すること
を阻止する。
【0019】一方、ウオームホイール7の開口7aとは
反対側に突出している出力軸9の他方の小判形状軸部9
cには第1の中間ギヤ20が出力軸9に対して回転不能
に取付けられており、出力軸9は他方の小判形状軸部9
c側がギヤケース4の他方側に設けられている軸受21
によって回転可能に支持され、一方の小判形状軸部9b
がギヤケース4の一方側に設けられていて前記カラー1
6を挿通した軸受22によって回転可能に支持されてい
る。これにより、出力軸9の一方の小判形状軸部9bに
締め付け部材18が螺着されることによって第1のディ
スプレート11、摩擦プレート12、第2のディスクプ
レート13は押圧弾性部材15に有する弾性反発力によ
り互いの摩擦によって連結状態となる摩擦クラッチを構
成している。
【0020】他方、前記第1の中間ギヤ20は第2の中
間ギヤ23に噛み合っており、第2の中間ギヤ23は第
3の中間ギヤ24に噛み合っていて、この第3の中間ギ
ヤ24はギヤケース4の外側で出力ギヤ25に結合され
ているため、第1の中間ギヤ20の回転動力は第2の中
間ギヤ23と第3の中間ギヤ24を介し減速されて出力
ギヤ25の回転動力に変換される。
【0021】そして、前記第1の中間ギヤ20には第4
の中間ギヤ26も噛み合っており、この第4の中間ギヤ
26は位置検出用カム27に噛み合っているため、第1
の中間ギヤ20の回転動力によって位置検出用カム27
が回動することにより出力ギヤ25に連結される図示し
ないサンルーフリッドの現在位置を相対的に検出してこ
の摩擦クラッチ付小型モータ1の駆動を制御する図示し
ないコントローラに位置検出信号を送給するようになっ
ている。
【0022】このような構造を有する摩擦クラッチ付小
型モータ1は、図示しないスイッチが開側にオン切換え
されることにより前記コントローラから外部接続用配線
30に対する正方向の電流の供給があって電機子3とと
もにウオーム6が正回転すると、ウオーム6の回転動力
によってウオームホイール7が回転駆動され、ウオーム
ホイール7が回転駆動されることによって摩擦プレート
12が回転駆動される。摩擦プレート12は両ディスプ
レート11、13に所定の摩擦力によって連結状態とな
っており、第1、第2のディスクプレート11、13側
すなわち出力軸9が連結されるサンルーフリッド側に大
きな負荷がなければ、前記摩擦力によって両ディスクプ
レート11、13に回転動力を伝達するため出力軸9を
回転させて第1の中間ギヤ20、第2の中間ギヤ23、
第3の中間ギヤ24を介して出力ギヤ25を回転駆動さ
せ、全閉位置にあるサンルーフリッドを開ける側に移動
させる。
【0023】サンルーフリッドが全開位置に到達する
と、サンルーフリッドは移動を拘束されるため、サンル
ーフリッドに連結されている出力ギヤ25、第3の中間
ギヤ24、第2の中間ギヤ23、第1の中間ギヤ20、
出力軸9は回転を阻止され、出力軸9が回転を阻止され
ることによって摩擦プレート12は両ディスクプレート
11、13に対して非伝達状態となり、摩擦プレート1
2とウオームホイール7がウオーム6の動力によって空
転する。と同時に、位置検出用カム26によりサンルー
フリッドが全開位置に到達していることの検出がなされ
るためコントローラによって外部接続配線30への電流
供給をカットアウトする。
【0024】また、サンルーフリッドが全開位置にある
状態で、前記スイッチが閉側にオン切換えされることに
より前記コントローラから外部接続用配線30に対する
逆方向の電流の供給があって電機子3とともにウオーム
6が逆回転すると、ウオーム6、ウオームホイール7、
摩擦プレート12が回転駆動され、摩擦プレート12は
両ディスプレート11、13に所定の摩擦力によって連
結状態となっているため第1、第2のディスクプレート
11、13側すなわち出力軸9が連結されるサンルーフ
リッド側に大きな負荷がなければ、前記摩擦力によって
両ディスクプレート11、13に回転動力を伝達するた
め出力軸9を回転させて第1の中間ギヤ20、第2の中
間ギヤ23、第3の中間ギヤ24を介して出力ギヤ25
を回転駆動させ、全開位置にあるサンルーフリッドを閉
める側に移動させる。
【0025】このとき、閉める側に移動しているサンル
ーフリッドに挟み込みが発生してサンルーフリッドが移
動を拘束されると、サンルーフリッドが全開位置に到達
した際と同様にしてサンルーフリッドに連結されている
出力ギヤ25、第3の中間ギヤ24、第2の中間ギヤ2
3、第1の中間ギヤ20、出力軸9は回転を阻止され、
出力軸9が回転を阻止されることによって摩擦プレート
12は両ディスクプレート11、13に対して非伝達状
態となり、摩擦プレート12とウオームホイール7がウ
オーム6の動力によって空転する。と同時に、コントロ
ーラはサンルーフリッドが全閉位置に到達していないの
に出力ギヤ25が回転していないことを検知して挟み込
みの認識をするため外部接続配線30への電流供給を一
旦カットアウトしたうえで逆方向の電流供給を行ってサ
ンルーフリッドによる挟み込みを解消する。
【0026】この際、ウオーム6が正回転から逆回転に
かわったり、または逆回転から正回転にかわったとき
に、ウオーム6とウオームホイール7との噛み合いによ
ってウオームホイール7に出力軸9の軸方向への移動力
が作用したとしても、ウオームホイール移動規制部材1
9がギヤケース4の内面に摺接することによって第2の
ディスプレート13のギヤケース4側への移動を阻止し
てウオームホイール7を移動させないようにするため、
ウオームホイール7も第2のディスクプレート13もギ
ヤケース4に衝突しない状態で回転するものとなり、ウ
オームホイール7の開口7a側に配置されたオーリング
8は出力軸9の円柱軸部9aおよびウオームホイール7
のオーリング収容部7cに嵌め付けられている状態で出
力軸7bを介してウオームホイール7の開口7aの反対
側から開口7aに対する潤滑用油脂の流れ込みの阻止を
行うものとなる。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わる摩擦クラッチ付小型モータは上述した構成したこと
から、オーリングにより出力軸をつたってウオームホイ
ール内の第1、第2のディスクプレートおよび摩擦プレ
ートに対する潤滑用油脂の流れ込みを阻止し、ウオーム
ホイール移動規制部材によりウオームホイールが出力軸
の軸方向に移動しようとしても第2のディスプレートの
ケース側への移動を阻止してウオームホイールを移動さ
せないものとするため、ディスクプレートや摩擦プレー
トに潤滑用油脂を付着させることがないので作動不良の
原因を誘発することがなく、ウオームホイールやディス
クプレートをケースに衝突させることがないので衝突音
もなく、互いの摩耗を生じる可能性もなくなって耐久性
および騒音性に富むという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる摩擦クラッチ付小型モータの
一実施例の縦断側面図である。
【図2】図1に示した摩擦クラッチ付小型モータの正面
図である。
【図3】図1に示した摩擦クラッチ付小型モータにおい
てのオーリングおよびウオームホイール移動規制部材の
組み付け関係を示す各部品の外観斜視図である。
【符号の説明】 1 摩擦クラッチ付小型モータ 2、4 ケース 3 モータの電機子 6 ウオーム 7a 開口 7b 出力軸孔 7 ウオームホイール 8 オーリング 9 出力軸 9a 円柱軸部 9b、9c 小判形状軸部 11 第1のディスクプレート 11a 小判形状孔 12 摩擦プレート 12b 円形孔 13 第2のディスクプレート 13a 小判形状孔 15 押圧弾性部材 18 締め付け部材 19 ウオームホイール移動規制部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、 前記ケースに収容され、モータの電機子に結合されたウ
    オームと、 有底円筒形をなす一方側に非円形に形成された開口を有
    するとともに中央部分に出力軸孔を設け、前記ウオーム
    に駆動されるウオームホイールと、 円柱軸部と、円柱軸部の先端側に形成された小判形状軸
    部とを有し、円柱軸部が前記ウオームホイールの出力軸
    孔内に配置された出力軸と、 略円板形状をなし、中央部分に前記出力軸の小判形状軸
    部が回転不能に挿通される小判形状孔が形成されていて
    前記ウオームホイールの開口内に配置された第1のディ
    スクプレートと、 前記第1のデイスクプレートと同一形状に形成され、出
    力軸の小判形状軸部に回転不能に挿通される小判形状孔
    を形成しているとともにウオームホイールの開口内に配
    置された第2のディスクプレートと、 前記ウオームホイールに有する開口と略相似形状に形成
    され、中央部分に出力軸の小判形状軸部が回転可能に挿
    入される円形孔を形成しているとともにウオームホイー
    ルの開口内で前記第1のデイスクプレートと第2のディ
    スクプレートとの間に配置された摩擦プレートと、 前記出力軸の小判形状軸部に螺着された締め付け部材
    と、 中央部分が出力軸の小判形状軸部に回転不能に挿通され
    ているとともに前記締め付け部材と第2のディスクプレ
    ートとの間に配置されて第1、第2のディスクプレート
    および前記摩擦プレートを出力軸の円柱軸部側に押圧す
    る押圧弾性部材と、 前記ウオームホイールの出力軸孔の開口側に配置され、
    出力軸の円柱軸部に取付けられたオーリングと、 略環状に形成され、ウオームホイール上に配置されて一
    方が前記ケースの内面に摺接し、且つ他方が前記第2の
    ディスクプレートに摺接するウオームホイール移動規制
    部材をそなえていることを特徴とする摩擦クラッチ付小
    型モータ。
  2. 【請求項2】 ウオームホイールの出力軸孔に、開口に
    連接されたオーリング収容部が形成され、出力軸の円柱
    軸部に装着したオーリングをオーリング収容部に収めて
    いる請求項1に記載の摩擦クラッチ付小型モータ。
  3. 【請求項3】 ウオームホイール移動規制部材は、中央
    に有する円筒部に押圧弾性部材を収容する弾性部材収容
    部が設けられ、外側に薄板状のケース摺接用兼第2のデ
    ィスクプレート摺接用部が形成されている請求項1、2
    のいずれかに記載の摩擦クラッチ付小型モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09280267A (ja) * 1996-04-18 1997-10-28 Yukihiro Uchida トルク伝達制御装置およびこの装置を用いた戸のロック制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09280267A (ja) * 1996-04-18 1997-10-28 Yukihiro Uchida トルク伝達制御装置およびこの装置を用いた戸のロック制御装置

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