JPH07109826A - 自走式塗装装置 - Google Patents

自走式塗装装置

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JPH07109826A
JPH07109826A JP28180393A JP28180393A JPH07109826A JP H07109826 A JPH07109826 A JP H07109826A JP 28180393 A JP28180393 A JP 28180393A JP 28180393 A JP28180393 A JP 28180393A JP H07109826 A JPH07109826 A JP H07109826A
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JP
Japan
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coating
arm
main body
primer
handrail wall
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Application number
JP28180393A
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English (en)
Inventor
Hideaki Watanabe
秀明 渡辺
Yoshio Sugimoto
贊夫 杉本
Takeshi Hiramatsu
健 平松
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集合住宅の共用通路やバルコニーの手摺壁等
の塗装作業を自動化できる自走式塗装装置を提供する。 【構成】 共用通路の手摺壁に沿って前後方向に走行可
能な本体11と、本体11の上部に設けられ、上下に昇
降可能で且つ前記前後方向と直交する横方向にスライド
可能なスライドテーブル1503と、該スライドテーブ
ル1503から垂下され前記前後方向と平行する垂直面
内で揺動可能なアーム1507と、アーム1507に上
下動可能に設けられプライマを噴出するプライマノズル
1509と、プライマノズル1509と一体で上下動可
能にアーム1507に設けられ、塗料が滲み出される塗
装用ローラ1511とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば集合住宅の共用
通路やバルコニー等の塗装に用いる装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばマンション等の集合住
宅の外装工事において、共用通路やバルコニーの手摺壁
の塗装を行う場合には、それら共用通路やバルコニーの
外側に足場を組み、その足場上で塗装工が手作業によ
り、プライマ等の下地材を塗布した後に仕上げ用の塗料
をローラーで塗布し、その後足場を解体している。ま
た、前記共用通路やバルコニーの天井部分の塗装を行う
場合にも、それら共用通路やバルコニー上に足場を仮設
し、その足場上で塗装工が手作業により、プライマ等の
下地材を塗布した後に粗面仕上げ用のリシン吹付の吹き
付けを行い、その後足場を解体している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の足場上での塗装作業は、塗装工が不安定
な態勢で作業を行わなければならない不具合があるた
め、作業環境の改善が求められており、また、近年で
は、人手不足により塗装工を確保することが困難である
ため、省力化を図る上でも上述した塗装作業の自動化が
望まれていた。本発明は、前記事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、集合住宅の共用通路や
バルコニーの手摺壁等の塗装作業を自動化できる自走式
塗装装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、走行可能な本体と、前記本体の上部に設け
られた支持部と、前記支持部を前記本体の前後方向と直
交する横方向及び上下方向に移動させる移動手段と、前
記支持部から垂下され、前記前後方向と平行する垂直面
内で揺動可能に配設されたアームと、前記アームを揺動
させるアーム用駆動手段と、前記アームに、該アームの
長手方向に移動可能に支持された塗布手段と、前記塗布
手段を前記アームの長手方向に沿って移動させる塗布用
駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0005】また、本発明は、前記自走式塗装装置によ
り手摺壁が塗装され、前記本体の上部には、前記手摺壁
の上端に摺動可能に係合し前記本体を前記手摺壁に沿っ
て移動させる走行用ガイドをさらに備えているものとし
た。さらに、本発明は、前記塗布手段により塗布される
被塗装面に当接し前記塗布手段と前記被塗装面との間隔
を一定に保持するガイドローラが前記塗布手段に近接し
て配設されているものとした。また、本発明は、前記本
体の上部に前記横方向にスライド可能に設けられ、上方
の被塗装物を塗布する上方物用塗布手段をさらに備える
ものとした。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る自走式塗装装
置の全体斜視図であり、図中1で示す本実施例の自走式
塗装装置は、本体11と、本体11に連結されたタンク
部13と、本体11に支持された手摺壁塗装ユニット1
5、天井塗装ユニット17、及び走行用ガイド19とを
備える。
【0007】前記本体11は前後に長い直方体に形成さ
れ、図2及び図3に正面図及び側面図で示すように、1
つのフリーキャスタ1101と、2つの駆動輪1103
とにより走行可能に支持されている。図2及び図3に示
すように、本体11内には発電機1105、モータ11
07、エアタンク1109、エアポンプ1111、シー
ケンサ1113等が収容されており、前記発電機110
5から供給される電力で前記シーケンサ1113の制御
により前記モータ1107が駆動され、該モータ110
7の動力はベルト1115を介して前記駆動輪1103
に伝達され、前記本体11が走行される。
【0008】尚、前記シーケンサ1113の制御に必要
な事項の入力操作や本体11の電源のオンオフ等は、図
3に示すように本体11の側部に設けられた操作盤11
17上のスイッチ類の操作により行われる。また、前記
本体11の走行距離は前記モータ1107の出力軸に連
結されたロータリーエンコーダ1119(図2)により
検出される。さらに、図1中矢印Aは本体1111の前
方を示し、図2及び図3中3は集合住宅の共用通路、3
1は床、33は手摺壁、3301は手摺壁33の内面、
3303は手摺壁33の外面、3305は手摺壁33の
上端面、35は天井をそれぞれ示し、本実施例では、内
面3301及び外面3303が被塗装面に相当し、天井
35が上方の被塗装物に相当している。
【0009】前記タンク部13は、図1及び図2に示す
ように、前記本体11の後部に連結されている。このタ
ンク部13は4つのキャスタ1301により走行可能に
支持され、タンク部13の内部には、プライマが充填さ
れたプライマタンク1303と、仕上げ用の塗料が充填
された塗料タンク1305と、前記プライマをプライマ
タンク1303から前記手摺壁塗装ユニット15に圧送
するプライマ用圧送機1307と、前記塗料を塗料タン
ク1305から手摺壁塗装ユニット15に圧送する塗料
用圧送機1309とが収容されている。
【0010】前記手摺壁塗装ユニット15は、昇降テー
ブル1501、スライドテーブル1503、旋回用モー
タ1505、アーム1507、プライマノズル150
9、塗装用ローラ1511、ガイドローラ1513等を
備える。
【0011】前記昇降テーブル1501は前記本体11
の上部にスタンドジャッキ1515により昇降可能に支
持され、前記スライドテーブル1503は前記昇降テー
ブル1501上にエアシリンダ1517により左右方向
にスライド可能に支持されている。前記旋回用モータ1
505は、前記スライドテーブル1503の側部に配置
され、この旋回用モータ1505の出力軸には前記アー
ム1507の上端が連結され、該旋回用モータ1505
の駆動により前記アーム1507が、自走式塗装装置1
の前後方向と平行する垂直面内で揺動される。
【0012】前記アーム1507は中空状を呈し、図4
にアーム1507の内部構成図で示すように、アーム1
507の内部の上下にはそれぞれプーリ1519が配設
され、これら2つのプーリ1519間にはベルト152
1が掛け渡され、上端側のプーリ1519は、前記スラ
イドテーブル1503上のベルト回動用モータ1523
により駆動され、前記ベルト1521が2つのプーリ1
519間で回動される。また、前記アーム1507の後
面には、図5に拡大斜視図で示すように、該アーム15
07の長手方向に沿ってスリット1525が形成され、
該スリット1525に近いアーム1507の内部箇所に
は、前記スリット1525に沿ってガイドレール152
7が延設されている。さらに、前記ベルト1521には
移動部材1529が固着され、この移動部材1529の
前記ガイドレール1527に臨む部分1531は該ガイ
ドレール1527に係合し、前記ベルト1521の回動
によりガイドレール1527に沿って前記移動部材15
29が上下動する。
【0013】前記移動部材1529の先端は前記スリッ
ト1525を通って前記アーム1507の外部後方に突
出し、この先端には上下に縦長の支持板1533が取着
されている。前記支持板1533の上端には、前記塗料
タンク1305から前記塗装用ローラ1511への塗料
の圧送路を開閉する電磁弁1535(図4)を収容した
弁ボックス1537が取着され、該弁ボックス1537
の先端にはノズルボックス1539が係脱部1541を
介して着脱可能に支持され、該ノズルボックス1539
の側部には前記プライマノズル1509が取着されてい
る。このプライマノズル1509は、不図示のチューブ
及び前記プライマ用圧送機1307を介して前記プライ
マタンク1303に接続され、プライマタンク1303
からのプライマは、プライマノズル1509から前記塗
装用ローラ1511の上部周面に向けて噴出される。
【0014】一方、支持板1533の下端にはボックス
1543が係脱部1545を介して着脱可能に支持さ
れ、図6にアーム1507の平面断面図で示すように、
前記ボックス1543には、前記塗料の圧送路と前記塗
装用ローラ1511の支軸とを兼ねた管体1547の基
端がスライド可能に挿通され、この管体1547の先端
に前記塗装用ローラ1511が回転可能に支持され、該
管体1547はねじ1549の調節により、前記ボック
ス1543からの突出長さが揺動調節可能である。この
管体1547は、前記電磁弁1535、不図示のチュー
ブ、及び前記塗料用圧送機1309を介して前記塗料タ
ンク1305に接続されており、また、前記塗装用ロー
ラ1511は例えば硬めのスポンジ等の多孔質で弾性を
有する材料で形成され、前記塗料タンク1305からの
塗料は、塗装用ローラ1511の内部を通って該塗装用
ローラ1511の周面に滲み出る。
【0015】さらに、前記支持板1533の上下方向中
間箇所には、図5に示すようにロッド材1551がねじ
1553により取着され、このロッド材1551の先端
に前記ガイドローラ1513が回転可能に支持され、こ
のガイドローラ1513は前記塗装用ローラ1511の
側方に配置されている。尚、本実施例では、前記スライ
ドテーブル1503が支持部に相当し、前記昇降テーブ
ル1501、スタンドジャッキ1515、及びエアシリ
ンダ1517により移動手段が構成され、前記プライマ
ノズル1509及び塗装用ローラ1511により塗布手
段が構成され、前記旋回用モータ1505がアーム用駆
動手段に相当していると共に、前記プーリ1519、ベ
ルト1521、ベルト回動用モータ1523、ガイドレ
ール1527、移動部材1529、及び支持板1533
により塗装用駆動手段が構成されている。
【0016】前記天井塗装ユニット17は、2本の脚体
1701と、この脚体1701で支持された左右に横長
で中空のフレーム1703と、このフレーム1703内
に配設されたガイド部材1705と、ガイド部材170
5に沿って移動するノズル1707(上方物用塗布手段
に相当)と、ノズル1707を移動させる移動手段17
09と、タンク1711等を備える。
【0017】前記各脚体1701は前記フレーム170
3の下面から垂設され、本体11の上部に立設された一
対の支片1121の間を通って本体11内に挿入され、
脚体1701には上下に間隔を置いて位置決め用の孔1
713が複数形成されている。脚体1701の本体11
上での上下長さ、即ち前記フレーム1703の高さは、
脚体1701の孔1713を適宜選択し、この孔171
3と支片1121とに亘ってピン(図示せず)を挿通す
ることにより決定される。
【0018】前記フレーム1703の前面にはその長手
方向に沿ってスリット1715が形成されており、この
スリットに沿って前記ガイド部材1705が延設されて
いる。また、図7にフレーム1703の内部構成図で示
すように、前記フレーム1703の内部で長手方向の両
端にはプーリ1717が配設され、長手方向の中央部に
は複数のアイドラー1719と駆動プーリ1721とが
配設され、これらプーリ1717、アイドラー171
9、及び駆動プーリ1721にベルト1723が掛け渡
され、ベルト1723の部分が前記ガイド部材1705
に沿って延出するように配設され、前記駆動プーリ17
21には、図1に示すようにフレーム1703の後面に
支持されたモータ1725の出力軸が結合されている。
【0019】前記ベルト1723の部分には2つの移動
部材1727が間隔を置いて固着され、図8にフレーム
1703の要部断面図で示すように、各移動部材172
7の前記ガイド部材1705に臨む部分1729は該ガ
イド部材1705に係合している。前記ノズル1707
は、前記スリット1715を挿通し中間部にヒンジ17
31を有する連結部材1733により、天井35に向け
た状態で支持され、この連結部材1733は蝶ねじ17
35により前記移動部材1727に着脱可能に結合され
ている。従って、駆動プーリ1721による前記ベルト
1723の回動によりガイド部材1705に沿って前記
各移動部材1729が左右に移動し、これにより前記ノ
ズル1707が左右に移動し、前記プーリ1717、ア
イドラー1719、駆動プーリ1721、ベルト172
3、及びモータ1725がノズル1707の移動手段1
709に相当している。
【0020】尚、前記ノズル1707は前記蝶ねじ17
35の調節により、ガイド部材1705の長手方向と平
行する垂直面内で揺動調節可能であり、また、前記ヒン
ジ1731により、ガイド部材1705の長手方向と直
交する垂直面内で揺動調節可能であり、前記ノズル17
07が前記移動部材1727を介して前記ベルト172
3に支持された状態を図9に示す。
【0021】前記タンク1711は、前記脚体1701
と前記手摺壁塗装ユニット15との間の前記本体11上
に着脱可能に配設され、該タンク1711内にはプライ
マやリシン吹付が適宜充填され、該タンク1711と前
記ノズル1707とはチューブ1737により連結さ
れ、タンク1711内のプライマやリシン吹付は、前記
エアポンプ1111により前記チューブ1737内を圧
送されて前記ノズル1707に供給される。
【0022】前記走行用ガイド19は、昇降テーブル1
901、スライドテーブル1903、手摺壁ガイド19
05等を備える。
【0023】前記昇降テーブル1901は前記本体11
の上部にスタンドジャッキ1907により昇降可能に支
持され、前記スライドテーブル1903は前記昇降テー
ブル1901上にエアシリンダ(図示せず)により左右
方向にスライド可能に支持されている。前記手摺壁ガイ
ド1905は前記スライドテーブル1903に支持さ
れ、該手摺壁ガイド1905には凹部1909が前後に
開放状に形成され、この凹部1909の3つの内面に
は、図3に示すように、手摺壁33の上部の内面330
1及び外面3303並びに上端面3305を転動するよ
うにガイドローラ1911がそれぞれ配設されている。
【0024】次に、上述した構成による本実施例の自走
式塗装装置1を用いて、集合住宅の共用通路3の手摺壁
33の塗装を行う場合について説明する。まず、手摺壁
33の内面3301を塗装する場合には、前記プライマ
ノズル1509や塗装用ローラ1511、並びにガイド
ローラ1513が前記本体11とは反対側に向くよう
に、前記ノズルボックス1539やボックス1543、
並びにロッド材1551を弁ボックス1537や支持板
1533に装着し、手摺壁33に沿って共用通路3の床
31上に自走式塗装装置1を配置する。
【0025】ここで、走行用ガイド19の手摺壁ガイド
1905をスタンドジャッキ1907により一番高い位
置に上昇させ、エアシリンダにより手摺壁ガイド190
5の手摺壁33側への突出長さを適宜調節して、手摺壁
ガイド1905の凹部1909を手摺壁33の上端面3
305上に臨ませ、スタンドジャッキ1907により手
摺壁ガイド1905を降下させて、前記凹部1909を
手摺壁33の上部に嵌合する。続いて、エアシリンダ1
517によりアーム1507を手摺壁33側にスライド
させて、ガイドローラ1513を前記内面3301に当
接させる。これにより、プライマノズル1509と前記
内面3301との間隔が一定に保持され、且つ、塗装用
ローラ1511が前記内面3301に圧接される。
【0026】そして、シーケンサ1113の制御により
プライマ用圧送機1307を作動させて、プライマタン
ク1303内のプライマをプライマノズル1509から
塗装用ローラ1511の上部周面に向けて噴出させる。
これと同時に、シーケンサ1113の制御でベルト回動
用モータ1523を作動させ、ベルト1521を回動さ
せて、ガイドレール1527に沿って塗装用ローラ15
11をプライマノズル1509と共に上下動させ、塗装
用ローラ1511を前記内面3301に圧接させたまま
上下に転動させ、該塗装用ローラ1511に吹き付けら
れたプライマを内面3301に均一に塗布させる。
【0027】プライマを塗布し終えたならば、シーケン
サ1113によりベルト回動用モータ1523及びプラ
イマ用圧送機1307を停止させると共に、電磁弁15
35を開弁させて塗料用圧送機1309を作動させ、塗
料タンク1305内の塗料を管体1547から塗装用ロ
ーラ1511に圧送させ、該塗装用ローラ1511の周
面に滲み出させる。そして、ベルト回動用モータ152
3を再度作動させて塗装用ローラ1511を上下動さ
せ、その周面に滲み出た塗料を内面3301に均一に塗
布させる。塗装用ローラ1511の幅に応じた内面33
01領域へのプライマや塗料の塗布が済んだならば、ロ
ータリーエンコーダ1119で走行距離を確認しなが
ら、シーケンサ1113により本体11を塗装用ローラ
1511の幅の分前方に走行移動させ、移動後の位置
で、同様の動作によりプライマや塗料を内面3301に
塗布する。
【0028】次に、手摺壁33の外面3303を塗装す
る場合には、前記プライマノズル1509や塗装用ロー
ラ1511、並びにガイドローラ1513が前記本体1
1側に向くように、前記ノズルボックス1539やボッ
クス1543、並びにロッド材1551を付け替える。
そして、シーケンサ1113により旋回用モータ150
5を作動させて、アーム1507を本体1の後方に90
°旋回させ、エアシリンダ1517によりアーム150
7を手摺壁33側にスライドさせ、アーム1507が手
摺壁33を跨いだならば、旋回用モータ1505により
アーム1507を90°旋回させて元のようにアーム1
507を鉛直方向に延在させる。さらに、エアシリンダ
1517によりアーム1507を再び手摺壁33側にス
ライドさせて、図10に模式図で示すように、ガイドロ
ーラ1513を前記外面3303に当接させ、塗装用ロ
ーラ1511を外面3303に圧接させる。以後は、上
述した内面3301への塗布動作と同様の動作により、
プライマや塗料を外面3303に塗布する。
【0029】一方、共用通路3の天井35を塗装する場
合には、まず、プライマを充填したタンク1711を天
井塗装ユニット17にセットし、シーケンサ1113に
よりエアポンプ1111を作動させて、タンク1711
内のプライマをノズル1707から天井35に向けて噴
出させる。これと同時に、シーケンサ1113によりモ
ータ1725を作動させ、ベルト1723を回動させ
て、ガイド部材1705に沿ってノズル1707を左右
に移動させ、プライマを天井35に均一に塗布させる。
プライマを塗布し終えたならば、シーケンサ1113に
よりエアポンプ1111及びモータ1725を停止させ
ると共に、タンク1711を塗料が充填されたものに取
り替え、エアポンプ1111及びモータ1725を再び
作動させて、塗料を天井35に均一に塗布させる。
【0030】そして、プライマと塗料の塗布が済んだな
らば、ロータリーエンコーダ1119で走行距離を確認
しながら、シーケンサ1113により本体11を所定距
離前方に走行移動させ、移動後の位置で、同様の動作に
よりプライマや塗料を天井35に塗布する。
【0031】以上説明したように、本実施例によれば、
共用通路3の手摺壁33に沿って前後方向に走行可能な
本体11と、本体11の上部に設けられ、上下に昇降可
能で且つ前記前後方向と直交する横方向にスライド可能
なスライドテーブル1503と、該スライドテーブル1
503から垂下され前記前後方向と平行する垂直面内で
揺動可能なアーム1507と、アーム1507に上下動
可能に設けられプライマを噴出するプライマノズル15
09と、プライマノズル1509と一体で上下動可能に
アーム1507に設けられ、塗料が滲み出される塗装用
ローラ1511とを備える構成とした。
【0032】このため、スライドテーブル1503の昇
降及び横方向へのスライドと、アーム1507の揺動と
により、プライマノズル1509及び塗装用ローラ15
11を手摺壁33の内面3301や外面3303に臨ま
せ、その状態でプライマノズル1509及び塗装用ロー
ラ1511をアーム1507に沿って上下動させること
で、手摺壁33の塗装作業を自動で行い塗装作業の省力
化を図ることができる。
【0033】また、本実施例によれば、前記横方向にス
ライド可能なノズル1707を本体11の上部に設け、
このノズル1707から上方にプライマや塗料を噴出さ
せる構成としたので、共用通路3の天井35の塗装作業
も自動化でき、塗装作業のより一層の省力化を図ること
ができる。
【0034】尚、本実施例では天井35の塗装を自動化
するため本体11の上部に天井塗装ユニット17を設け
る構成としたが、これは省略してもよく、また、本実施
例では、プライマノズル1509や塗装用ローラ151
1にプライマや塗料を供給するタンク類を備えたタンク
部13を本体11の後部に連結する構成について説明し
たが、タンク部13を省略し外部から別途プライマや塗
料を供給する構成としてもよい。
【0035】さらに、本実施例では、本体11を手摺壁
33に沿って走行させるための走行用ガイド19を本体
11の上部に設けると共に、アーム1507にガイドロ
ーラ1513を支持させてプライマノズル1509や塗
装用ローラ1511と手摺壁33の内面3301や外面
3303との間隔を一定に保持させる構成としたが、走
行用ガイド19やガイドローラ1513の一方或は両方
を省略してもよい。また、本実施例では、プライマノズ
ル1509と塗装用ローラ1511とで塗布手段を構成
したが、プライマ及び塗料を共にノズルから噴出させる
構成とする等、塗布手段の構成は本実施例で示したもの
に限定されない。同様に、本実施例では、支持部に相当
するスライドテーブル1503を移動させる手段を、昇
降テーブル1501、スタンドジャッキ1515、及び
エアシリンダ1517により構成したが、支持部及びそ
の移動手段の構成は本実施例にしめしたものに限定され
ない。そして、本実施例では、共用通路3の手摺壁33
や天井35の塗装を行う場合について説明したが、本発
明の自走式塗装装置は、バルコニーの手摺壁や天井の塗
装にも適用可能であることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、走
行可能な本体と、前記本体の上部に設けられた支持部
と、前記支持部を前記本体の前後方向と直交する横方向
及び上下方向に移動させる移動手段と、前記支持部から
垂下され、前記前後方向と平行する垂直面内で揺動可能
に配設されたアームと、前記アームを揺動させるアーム
用駆動手段と、前記アームに、該アームの長手方向に移
動可能に支持された塗布手段と、前記塗布手段を前記ア
ームの長手方向に沿って移動させる塗布用駆動手段とを
備える構成としたので、集合住宅の共用通路やバルコニ
ーの手摺壁等の塗装作業を自動化し、塗装作業の省力化
と作業環境の向上とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自走式塗装装置の全体
斜視図である。
【図2】図1に示す自走式塗装装置の正面図である。
【図3】図1に示す自走式塗装装置の側面図である。
【図4】図1に示すアームの内部構成図である。
【図5】図1に示すアームを後方から見た拡大斜視図で
ある。
【図6】図1に示すアームの平面断面図である。
【図7】図1に示すフレームの内部構成図である。
【図8】図1に示すフレームの要部断面図である。
【図9】図1に示す天井塗装ユニットのノズルの支持状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自走式塗装装置 1501 昇降テーブル(移動手段) 1503 スライドテーブル(支持部) 1505 旋回用モータ(アーム用駆動手段) 1509 プライマノズル(塗布手段) 1511 塗装用ローラ(塗布手段) 1515 スタンドジャッキ(移動手段) 1517 エアシリンダ(移動手段) 1519 プーリ(塗装用駆動手段) 1521 ベルト(塗装用駆動手段) 1523 ベルト回動用モータ(塗装用駆動手段) 1527 ガイドレール(塗装用駆動手段) 1529 移動部材(塗装用駆動手段) 1533 支持板(塗装用駆動手段) 1707 ノズル(上方物用塗布手段) 33 手摺壁 3301 手摺壁内面(壁面) 3303 手摺壁外面(壁面) 3305 手摺壁上端面 35 天井(上方の被塗装物)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能な本体と、 前記本体の上部に設けられた支持部と、 前記支持部を前記本体の前後方向と直交する横方向及び
    上下方向に移動させる移動手段と、 前記支持部から垂下され、前記前後方向と平行する垂直
    面内で揺動可能に配設されたアームと、 前記アームを揺動させるアーム用駆動手段と、 前記アームに、該アームの長手方向に移動可能に支持さ
    れた塗布手段と、 前記塗布手段を前記アームの長手方向に沿って移動させ
    る塗布用駆動手段と、 を備えることを特徴とする自走式塗装装置。
  2. 【請求項2】 前記自走式塗装装置により手摺壁が塗装
    され、前記本体の上部には、前記手摺壁の上端に摺動可
    能に係合し前記本体を前記手摺壁に沿って移動させる走
    行用ガイドをさらに備えている請求項1記載の自走式塗
    装装置。
  3. 【請求項3】 前記塗布手段により塗布される被塗装面
    に当接し前記塗布手段と前記被塗装面との間隔を一定に
    保持するガイドローラが前記塗布手段に近接して配設さ
    れている請求項1又は2記載の自走式塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記本体の上部に前記横方向にスライド
    可能に設けられ、上方の被塗装物を塗布する上方物用塗
    布手段をさらに備える請求項1、2又は3記載の自走式
    塗装装置。
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