JPH07109711A - コンクリート床版の連続式送り出し方法 - Google Patents

コンクリート床版の連続式送り出し方法

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JPH07109711A
JPH07109711A JP25454893A JP25454893A JPH07109711A JP H07109711 A JPH07109711 A JP H07109711A JP 25454893 A JP25454893 A JP 25454893A JP 25454893 A JP25454893 A JP 25454893A JP H07109711 A JPH07109711 A JP H07109711A
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concrete
slab
floor slab
bridge
formwork
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JP25454893A
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Akihiro Takashima
昭博 高島
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Nippon Kokan Koji KK
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Nippon Kokan Koji KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床版工事用足場や型枠支保工が不要で、床版
の高さ調整や鉄筋工の配列調整が容易で、かつ床版工事
の殆どを屋内で行うことができて気象の影響を受けず、
稼動率を上げながら実質的に継手無しで高品質の床版を
製作することができるコンクリート床版の連続式送り出
し方法を提供すること。 【構成】 橋梁の取付道路上に設けたコンクリート床版
製作ヤード22のコンクリート床版型枠21上に、地
覆、高欄筋も含めて橋梁全長をn分割した内の1パネル
分の鉄筋45と後続のコンクリート床版との連結用鉄筋
44とを据付けて、コンクリートを打設し、養生した
後、養生されて脱型された1パネル分のコンクリート床
版24を、第2の案内装置39Bおよび送り出し装置4
1によって製作ヤード22から直接橋桁1,2上に送り
出すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁等の床版の現地施
工において、取付道路部等でコンクリート床版を一体構
造に形成し、連続的に橋桁上に送り出すことのできるコ
ンクリート床版の連続式送り出し方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図16乃至図21は従来のコンクリート
床版の現地施工方法を示す説明図である。この施工方法
は、まず例えば河川の上に掛け渡した橋桁1,2(図1
6,図17)の下方に吊りチェーン3を介して床版工事
用足場4を設けるとともに(図18)、橋桁1,2の上
面に図示しない通路を設ける。次に、現地に加工場を設
け、材料加工後、足場4や通路を利用して橋桁1,2間
に型枠5および支保工6を組立てる(図19)。この型
枠組立時、橋桁上面通路は順次撤去する。次いで、現地
の加工場にて鉄筋加工完了後、高欄型枠7を含む型枠5
の全面に配筋8し、組立てる(図20)。その後、橋梁
取付部あるいは橋桁1,2下方の河川敷等にコンクリー
トポンプ車を配置し、橋桁1,2上に配管し、所定の順
序に従ってコンクリート9を打設する(図21)。打設
したコンクリート9は、湿潤養生するのが一般的である
が、寒冷期では床版全体を覆っての保温養生となる。そ
して床版コンクリート打設後に高欄10及び地覆コンク
リート11を打設する。コンクリート養生後、脱型すな
わち型枠5及び支保工6を解体し、次いで床版工事用足
場4を解体する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来はコンクリート床
版の現地での施工を前述のような方法により行っている
ため、以下のような問題がある。 イ)橋桁1,2の下方全面に床版工事用足場4が必要と
なる。 ロ)床版全面に型枠5および支保工6が必要となる。 ハ)型枠支保工では床版全面に亘って高さ微調整を必要
とし、また鉄筋工では床版全面に亘って配列調整を必要
とするが、これらの調整は熟練作業を必要とする。 ニ)コンクリート打設時は天候急変による風雨によって
品質の低下を招き易い。 ホ)寒冷期における床版全体を覆っての保温養生は設備
が大掛かりとなるばかりでなく、コンクリートの均一な
品質の確保に難がある。 ヘ)床版工事の殆どが屋外作業であるため、気象の影響
を受け易く、特に梅雨期、寒冷期は稼動率が低下する。 ト)橋桁の変形に伴う床版のひび割れを避けるため、コ
ンクリート1日当り打設量および打設順序が限定され
る。
【0004】そこで、これらの問題を解決すべく、床版
を平面的に多分割して、各セグメントを工場で製作した
プレキャスト床版を現場にて組付けるようにしたプレキ
ャスト床版工法が近年増えつつある。しかしながら、こ
のプレキャスト床版工法では、輸送上の観点からセグメ
ントの形状や重量に制約があるため、セグメント数が多
くなり、これに伴って床版継手数が多くなり、これが強
度的に弱点となり易いという難点がある。
【0005】本発明は叙上の点に鑑み、床版工事用足場
や型枠支保工が不要で、床版の高さ調整や鉄筋工の配列
調整が容易で、かつ床版工事の殆どを屋内で行うことが
できて気象の影響を受けず、稼動率を上げながら実質的
に継手無しで高品質の床版を製作することができるコン
クリート床版の連続式送り出し方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンクリー
ト床版の連続式送り出し方法は、予め橋桁にコンクリー
ト床版の第1の案内装置が取付けられてなる橋梁の取付
道路上に、コンクリート床版の橋桁上への移動時のガイ
ドとなる第2の案内装置を備え、かつ橋梁全長をn分割
した内の1パネル分のコンクリート床版型枠設備を有す
るコンクリート床版製作ヤードを設ける工程と、コンク
リート床版を橋桁上に引き込む、または押出すための送
り出し装置を設置する工程と、コンクリート床版型枠上
に、地覆、高欄筋および後続のコンクリート床版との連
結用鉄筋も含めブロック組立された1パネル分の鉄筋を
据付ける工程と、コンクリート床版型枠内にコンクリー
トを打設して養生する工程と、養生されて脱型されたコ
ンクリート床版を、第2の案内装置および送り出し装置
によって製作ヤードから橋桁上に送り出す工程とを有す
ることを特徴としている。
【0007】また、コンクリート床版型枠上に鉄筋を据
付ける際に、橋桁との摩擦面となる部位に鋼板が配置さ
れ、該鋼板はコンクリート床版型枠内へのコンクリート
の打設により埋め殺しされることを特徴としている。
【0008】また、コンクリート床版型枠内に前の床版
の連結用鉄筋が挿入された状態で次の床版の鉄筋が据付
られた後、コンクリート床版型枠内にコンクリートが打
設されることを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明においては、橋梁の取付道路上に設けた
コンクリート床版製作ヤードのコンクリート床版型枠上
に、地覆、高欄筋も含めて橋梁全長をn分割した内の1
パネル分の鉄筋と後続のコンクリート床版との連結用鉄
筋とを据付けて、コンクリートを打設し、養生した後、
養生されて脱型された1パネル分のコンクリート床版
を、第2の案内装置および送り出し装置によって製作ヤ
ードから直接橋桁上に送り出すので、床版工事用足場や
型枠支保工が不要で、床版の高さ調整や鉄筋工の配列調
整が容易となるとともに、床版工事の殆どを屋内で行う
ことができて気象の影響を受けず、稼動率が上がり、か
つ各パネルの形状や重量の制約が少なく、強度の確保が
容易となる。
【0010】また、コンクリート床版型枠上に鉄筋を据
付る際に、橋桁との摩擦面となる部位に鋼板を配置し、
コンクリートの打設により埋め殺すようにしているの
で、コンクリート床版の製作と同時に橋桁との良好な滑
り面が形成され、製作されたコンクリート床版の橋桁へ
の移動を容易に行うことができる。
【0011】また、コンクリート床版型枠内に前の床版
の連結用鉄筋を挿入した状態で次の床版の鉄筋を据付け
た後、コンクリート床版型枠内にコンクリートを打設す
るようにしているので、実質的に継手無しで高品質の連
続床版を製作することができる。
【0012】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
図1乃至図12は本発明の一実施例に係るコンクリート
床版の連続式送り出し方法の工程の説明図、図13は橋
桁上を移動中のコンクリート床版と橋桁との関係を説明
するための説明図、図14はコンクリート床版の橋桁へ
の固定状態の説明図、図15はコンクリート床版型枠設
備の詳細図であり、各図中、従来と同一部分には同一符
号を付してある。
【0013】本実施例のコンクリート床版の連続式送り
出し方法は、まずコンクリート床版の第1の案内装置3
9Aと床版固定手段であるナット52(図14)が取付
けられて例えば河川の上に掛け渡された橋桁1,2の取
付道路上に、橋梁全長をn分割した内の1パネル分のコ
ンクリート床版型枠設備(以下、床版型枠設備という)
21を有するコンクリート床版製作ヤード22を設ける
(図1,図2)。
【0014】床版型枠設備21は、建屋23内に設けら
れており、図15に詳述するような構成を有している。
即ち、図15において、製作されるコンクリート床版2
4の橋桁1,2との滑り面を成形する部位に、先端が橋
桁1,2近傍まで延びかつ上面が橋桁1,2と面一かそ
れよりも若干高くなるように設定された平行レール2
5,26が固定設置されている。レール25,26の上
面には、床版型枠設備21にて製作されたコンクリート
床版24の橋桁1,2上への移動時のガイドとなる第2
の案内装置39Bが取付けられている。またレール2
5,26間には、製作されるコンクリート床版24の中
央部を成形するための床版中央部成形用型枠27が配置
され、その両側下面に配置されたジャッキ28,29に
よって昇降可能に支持されている。更にレール25,2
6の外側には、製作されるコンクリート床版24の両側
部と高欄外壁部を成形するための床版側部成形用型枠3
1,32がそれぞれ配置され、各床版側部成形用型枠3
1,32は、それぞれの両側下面に配置されたジャッキ
33,34及び35,36によって昇降可能に支持され
ている。
【0015】また、製作されるコンクリート床版の前端
壁を成形するための床版前端壁部成形用型枠37(図
1,図2)が、その両側を図示しない昇降機構に支持さ
れて設けられており、製作されたコンクリート床版の橋
桁1,2への移動時等には上方に退出して、コンクリー
ト床版24の移動の妨げとならないように設定されてい
る。また製作されるコンクリート床版の後端壁を成形す
るための床版後端壁部成形用型枠38が(図1,図2)
が前後方向に進退可能に設けられ、床版後端壁部成形用
型枠38に、後述する連結用鉄筋の挿通孔が多数穿設さ
れている。
【0016】床版前端壁部成形用型枠37と床版後端壁
部成形用型枠38は、いずれも木枠により構成するよう
にしてもよい。その理由は、後で詳述するが、第2のコ
ンクリート床版以降は前に製作されたコンクリート床版
の後端壁が次に連続的に製作されるコンクリート床版の
前端壁部成形用型枠となること、及び前に製作されたコ
ンクリート床版の後端壁の壁面が粗い程、次に連続的に
製作されるコンクリート床版との接着性が良くなること
による。
【0017】案内装置39A,39Bは、橋桁1,2の
上面中央およびレール25,26の上面中央でそれぞれ
の長手方向に延設されて上方へ突出するガイド材42か
らなり、ガイド材42は予め工場にて橋桁1,2および
レール25,26に溶接により接合されている。
【0018】コンクリート床版製作ヤード22内に建屋
23を含む床版型枠設備21が設けられると、コンクリ
ート床版を橋桁1,2上に引き込む、または押出すため
の送り出し装置を設置する。本実施例では送り出し装置
としてウインチ41を用い、ウインチ41を対岸に設置
してコンクリート床版を橋桁1,2上に引き込むことが
できるようにしている(図3,図4)。なお、送り出し
装置としては、ウインチ41に限るものでなく、例えば
シリンダ等をコンクリート床版製作ヤード22内に設け
て、コンクリート床版を橋桁1,2上に押出すことがで
きるようにしてもよい。また、ここでは説明の都合上、
床版型枠設備21が設けられた後、送り出し装置(ウイ
ンチ41)を設置するとしたが、送り出し装置は、床版
型枠設備21よりコンクリート床版を送り出す前であれ
ばどの時点で設置してもよいことは言うまでもない。
【0019】対岸にウインチ41が設置されると、床版
型枠設備21の型枠上に、地覆、高欄筋および後続のコ
ンクリート床版との連結用鉄筋44も含めブロック組立
された1パネル分の鉄筋45を据付ける(図5)。この
時、型枠内のレール25,26の上面、すなわち橋桁
1,2との摩擦面となる部位に、それぞれ摩擦低減用の
鋼板46を配置する(図15,図13参照)。鋼板46
は、その中央部にガイド材42に跨がるコ字状の凹部4
6aを有し、凹部46a両端に、レール25,26や橋
桁1,2の上面に載置されて摺動するフランジ46b,
46cが形成されている。また鋼板46のフランジ46
b,46cの長手方向複数個所には、コンクリート床版
を橋桁1,2に固定する際の固定ボルト47(図14)
挿通用の長穴が予め工場にて穿設され、これら長穴部
に、断面が長穴状に形成されたシース管48がそれぞれ
直立して取付けられている。シース管48の上端には、
箱抜き部49成形用の図示しない箱状型枠を床版型枠設
備21の型枠内で取付ける。更に図示しない高欄型枠お
よび地覆型枠を組立てる(図15)。鋼板46および各
シース管48は、型枠内へのコンクリートの打設により
埋め殺しされるようになっている。鋼板46のフランジ
46b,46cの長穴とシース管48とは、いずれもそ
の長径の方向が鋼板46の長手方向、つまり橋桁長手方
向となるように設定され、これにより橋桁1,2に予め
工場にて取付けた床版固定用のナット52との位置ずれ
を吸収できるようになっている。
【0020】次いで、床版型枠設備21の型枠内の床版
成形部位に早強コンクリートを打設して養生し、ある程
度早強コンクリートが硬化した時点で高欄型枠および地
覆型枠内に早強コンクリートを打設して養生する(図
6,図15)。
【0021】養生によって早強コンクリートが充分に硬
化すると、脱型し、このようにして製作された第1のコ
ンクリート床版24aをワイヤロープ51によってウイ
ンチ41に接続する(図7,図8)。
【0022】次いで、ウインチ41により、第1のコン
クリート床版24aを床版型枠設備21内から橋桁1,
2に向けて1パネル分引込む(図9,図10)。この引
込み時、第1のコンクリート床版24aは、その埋め殺
しされた鋼板46の各フランジ46b,46cの下面
が、図13に示す如く、レール25,26や橋桁1,2
の上面を滑動し、またその鋼板46の凹部46aがレー
ル25,26や橋桁1,2のガイド材42に案内されて
移動する。また、1パネル分引込まれた状態において、
第1のコンクリート床版24aは、その連結用鉄筋44
が床版型枠設備21の型枠内に挿入され、またその後端
壁が、型枠をセッティングした場合における前端壁部成
形用型枠位置にある。
【0023】そして、このように第1のコンクリート床
版24aの連結用鉄筋44が床版型枠設備21の型枠内
に挿入され、かつその後端壁が前端壁部成形用型枠位置
にある状態で、次の床版の鉄筋を図5で説明したと同様
に据付けた後、早強コンクリートを打設して養生し(図
6参照)、脱型して第1のコンクリート床版24aと一
体化された第2のコンクリート床版24bを製作し(図
11,図12参照)、ウインチ41により、更に1パネ
ル分の引込みを行う。以上の工程を繰り返し、後続の第
3のコンクリート床版24c、第4のコンクリート床版
24d…第nのコンクリート床版24nを製作し、最終
的に橋梁全長に亘る連続コンクリート床版24を製作す
る。
【0024】橋梁全長に亘る連続コンクリート床版24
の製作が完了すると、各シース管48に上方より固定ボ
ルト47を挿通して、橋桁1,2の上部フランジ下面に
予め工場にて溶接により取付けたナット52に螺合さ
せ、締付けることにより連続コンクリート床版24を橋
桁1,2に固定し、次いで箱抜き部49、およびシース
管48と固定ボルト47との隙間にコンクリート53を
打設する(図14)。
【0025】その後、橋桁の上部フランジ近傍まで延び
るアームを有し、かつ本体がコンクリート床版24上を
移動する移動足場または簡易足場(図示せず)を用い
て、橋桁の上部フランジとコンクリート床版24の鋼板
46との接合部を全長に亘ってシール材60によりシー
ルする(図14)。
【0026】なお、前述の実施例では鋼板46を含むコ
ンクリート床版24に設けた長穴に固定ボルト47を挿
通して、橋桁1,2の上部フランジ下面に予め工場にて
取付けたナット52に螺合させ、締付けることにより連
続コンクリート床版24を橋桁1,2に固定するように
したものを示したが、これに限るものでなく、それ以外
の固定手法、例えば鋼板46を含むコンクリート床版2
4の長手方向複数個所に、床版型枠設備21にて予めス
タッドホールを形成しておき、コンクリート床版24を
橋桁1,2へ固定する際に、各スタッドホール内の橋桁
1,2上面にそれぞれ複数のスタッドを溶植し、各スタ
ッドホールに無収縮モルタルを打設して各スタッドを埋
め込むことにより、コンクリート床版24を橋桁1,2
へ固定するようにしてもよい。このコンクリート床版2
4の橋桁1,2への固定時、本発明に係るコンクリート
床版24は連続床版(実質的に継手部の無い単一床版)
であるため、従来のプレキャスト床版工法で見られるよ
うなプレストレス、つまりコンクリート床版24に橋軸
方向の圧縮荷重をかける必要がなく、スタッドジベルに
よるコンクリート床版固定作業を容易に行うことができ
る。
【0027】また、前述の実施例では本発明を直線橋に
用いたものを示したが、案内装置や床版型枠設備を曲線
橋に対応したものに変更するだけで、容易に曲線橋に適
用することができる。この場合、曲線橋梁の長手方向複
数個所の横梁部にワイヤロープの牽引方向を変える滑車
を設置することにより、製作されたコンクリート床版の
引込みも容易に行うことができる。
【0028】また、前述の実施例では本発明を単一の径
間の橋梁に用いたものを示したが、多径間の橋梁にも本
発明を適用できることは言うまでもない。この場合、橋
桁1,2およびレール25,26の上面に摩擦を低減さ
せる目的でコロ、滑り板、または潤滑面を形成するよう
な機構を付加することにより、送り出し装置の負担を軽
減することができる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、橋
梁の取付道路上に設けたコンクリート床版製作ヤードの
コンクリート床版型枠上に、地覆、高欄筋も含めて橋梁
全長をn分割した内の1パネル分の鉄筋と後続のコンク
リート床版との連結用鉄筋とを据付けて、コンクリート
を打設し、養生した後、養生されて脱型された1パネル
分のコンクリート床版を、第2の案内装置および送り出
し装置によって製作ヤードから直接橋桁上に送り出すよ
うにしたので、床版工事用足場や型枠支保工が不要とな
って高所での危険作業や熟練作業を必要とせず(または
最小限度に止めることができ)、床版の高さ調整や鉄筋
工の配列調整が容易となるとともに、床版工事の殆どを
屋内で行うことができて気象の影響を受けず、稼動率を
向上させることができる。更に、各パネルの形状や重量
の制約が少なく、強度の確保が容易となる。
【0030】また、コンクリート床版型枠上に鉄筋を据
付る際に、橋桁との摩擦面となる部位に鋼板を配置し、
コンクリートの打設により埋め殺すようにしたので、コ
ンクリート床版の製作と同時に橋桁との良好な滑り面が
形成され、製作されたコンクリート床版の橋桁への移動
を容易に行うことができる。
【0031】また、コンクリート床版型枠内に前の床版
の連結用鉄筋を挿入した状態で次の床版の鉄筋を据付け
た後、コンクリート床版型枠内にコンクリートを打設す
るようにしたので、実質的に継手無しで高品質の連続床
版を製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコンクリート床版の連
続式送り出し方法の第1の工程を説明するための橋梁部
の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明のコンクリート床版の連続式送り出し方
法の第2の工程を説明するための橋梁部の側面図であ
る。
【図4】図3の平面図である。
【図5】本発明のコンクリート床版の連続式送り出し方
法の第3の工程を説明するための橋梁部の平面図であ
る。
【図6】本発明のコンクリート床版の連続式送り出し方
法の第4の工程を説明するための橋梁部の平面図であ
る。
【図7】本発明のコンクリート床版の連続式送り出し方
法の第5の工程を説明するための橋梁部の側面図であ
る。
【図8】図7の平面図である。
【図9】本発明のコンクリート床版の連続式送り出し方
法の第6の工程を説明するための橋梁部の側面図であ
る。
【図10】図9の平面図である。
【図11】本発明のコンクリート床版の連続式送り出し
方法の第7の工程を説明するための橋梁部の側面図であ
る。
【図12】図11の平面図である。
【図13】本発明のコンクリート床版の連続式送り出し
方法により橋桁上に送り出された移動中のコンクリート
床版と橋桁との関係を説明するための説明図である。
【図14】本発明のコンクリート床版の連続式送り出し
方法により橋桁上に送り出されたコンクリート床版の橋
桁への固定状態を説明するための説明図である。
【図15】本発明のコンクリート床版の連続式送り出し
方法に使用されるコンクリート床版型枠設備の詳細図で
ある。
【図16】従来のコンクリート床版の現地施工方法の第
1の工程を説明するための橋梁部の側面図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】従来のコンクリート床版の現地施工方法の第
2の工程を説明するための橋梁部の断面をスケルトンで
示す説明図である。
【図19】従来のコンクリート床版の現地施工方法の第
3の工程を説明するための橋梁部の断面をスケルトンで
示す説明図である。
【図20】従来のコンクリート床版の現地施工方法の第
4の工程を説明するための橋梁部の断面をスケルトンで
示す説明図である。
【図21】従来のコンクリート床版の現地施工方法の第
5の工程を説明するための橋梁部の断面をスケルトンで
示す説明図である。
【符号の説明】
1,2 橋桁 10 高欄 11 地覆コンクリート 21 コンクリート床版型枠設備 22 コンクリート床版製作ヤード 24,24a,24b,24c,24d コンクリート
床版 39A 第1の案内装置 39B 第2の案内装置 41 ウインチ(送り出し装置) 44 連結用鉄筋 45 鉄筋 46 鋼板 51 ワイヤロープ(送り出し装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め橋桁にコンクリート床版の第1の案
    内装置が取付けられてなる橋梁の取付道路上に、コンク
    リート床版の橋桁上への移動時のガイドとなる第2の案
    内装置を備え、かつ橋梁全長をn分割した内の1パネル
    分のコンクリート床版型枠設備を有するコンクリート床
    版製作ヤードを設ける工程と、 コンクリート床版を橋桁上に引き込む、または押出すた
    めの送り出し装置を設置する工程と、 コンクリート床版型枠上に、地覆、高欄筋および後続の
    コンクリート床版との連結用鉄筋も含めブロック組立さ
    れた1パネル分の鉄筋を据付ける工程と、 コンクリート床版型枠内にコンクリートを打設して養生
    する工程と、 養生されて脱型されたコンクリート床版を、第2の案内
    装置および送り出し装置によって製作ヤードから橋桁上
    に送り出す工程とを有するコンクリート床版の連続式送
    り出し方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート床版型枠上に鉄筋を据付け
    る際に、橋桁との摩擦面となる部位に鋼板が配置され、
    該鋼板はコンクリート床版型枠内へのコンクリートの打
    設により埋め殺しされる請求項1記載のコンクリート床
    版の連続式送り出し方法。
  3. 【請求項3】 コンクリート床版型枠内に前の床版の連
    結用鉄筋が挿入された状態で次の床版の鉄筋が据付られ
    た後、コンクリート床版型枠内にコンクリートが打設さ
    れる請求項1または請求項2記載のコンクリート床版の
    連続式送り出し方法。
JP25454893A 1993-10-12 1993-10-12 コンクリート床版の連続式送り出し方法 Pending JPH07109711A (ja)

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