JPH07109676B2 - ディジタル信号の再生装置 - Google Patents

ディジタル信号の再生装置

Info

Publication number
JPH07109676B2
JPH07109676B2 JP59194514A JP19451484A JPH07109676B2 JP H07109676 B2 JPH07109676 B2 JP H07109676B2 JP 59194514 A JP59194514 A JP 59194514A JP 19451484 A JP19451484 A JP 19451484A JP H07109676 B2 JPH07109676 B2 JP H07109676B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
track
circuit
pilot
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP59194514A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6173224A (ja
Inventor
健太郎 小高
友二 佐竹
拓 杉木
誠 山田
慎二 宮森
隆 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP59194514A priority Critical patent/JPH07109676B2/ja
Publication of JPS6173224A publication Critical patent/JPS6173224A/ja
Publication of JPH07109676B2 publication Critical patent/JPH07109676B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は例えば映像信号やオーディオ信号をPCM信号
化し、これを単位時間ずつ回転ヘッドにより記録媒体上
に1本ずつの斜めのトラックとして記録されたものを再
生する場合等に用いて好適なディジタル信号の再生装置
に関する。
〔従来の技術〕
ヘリカルスキャン型の回転ヘッド装置によって、磁気テ
ープ上に映像信号やオーディオ信号を単位時間分毎に1
本ずつの斜めトラックを形成して記録し、これを再生す
る場合に、映像信号やオーディオ信号をPCM化して記録
再生することが考えられている。これはPCM化すれば高
品位の記録再生ができるからである。
この場合において、再生時、記録トラック上を正しく回
転ヘッドが走査するようにするトラッキング制御は、従
来は、固定の磁気ヘッドによってテープの幅方向の一端
側に記録されているコントロール信号を上記固定ヘッド
で再生し、この再生コントロール信号と回転ヘッドの回
転位相とが一定位相関係となるようにすることにより行
っているのが通常である。
しかし、この方法ではトラッキング制御用に特に固定の
磁気ヘッドを設けなければならない。
このような固定の磁気ヘッドを設けることは、記録再生
装置を小型化したい場合に、その取付場所等の関係で不
都合を来たす。
そこで、この固定ヘッドを用いずに再生用回転ヘッドの
再生出力のみを利用してその回転ヘッドのトラッキング
制御を行う方法が、本出願人によって、先に提案され
た。
この方法は、PCM信号は時間軸の圧縮・伸長が容易であ
り、したがって、アナログ信号のように信号を常に時間
的に連続させて記録再生する必要はなく、そこで、1本
のトラックに領域を分けてこのPCM信号と、これとは別
個の信号を記録することが容易にできることに着目して
なされたものである。
すなわち、PCM信号を時間軸圧縮して複数個の回転ヘッ
ドによって斜めにトラックをガードバンドを形成しない
状態で記録媒体上に形成して記録する際に、各トラック
の長手方向にPCM信号とは記録領域として独立にトラッ
キング用パイロット信号を複数個記録し、再生時、走査
幅がトラックの幅より広い回転ヘッドによって記録トラ
ックを走査し、回転ヘッドが走査中のトラックの両隣り
のトラックからのパイロット信号の再生出力によって回
転ヘッドのトラッキングを制御するものである。
ところで、このようなトラッキング制御を行う通常の再
生モードに対して、所定量だけその軌跡をずらし、いわ
ゆるオフセットした状態でトラッキング制御を行う特殊
再生モードが考えられる。例えば、可変速再生時に通常
の再生モードより所定量だけずらして再生する場合や、
或る特定領域だけを書き替えるいわゆるアフタレコーデ
ィング等がこれに相当する。
このような特殊再生モード時に通常の再生モードより所
定量だけオフセットしてトラッキング制御を行う方式と
して、従来はそのオフセット量に対応した一定の電圧を
トラッキング制御信号としてキャプスタンサーボ系に供
給してやる方法がある。
ところが、このような従来法の場合、トラックが曲がっ
ていたり、テープやヘッドの感度等が変化した場合に、
オフセット量がくるってしまい、正確なオフセット量を
与えることができない不都合を生じるおそれがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明は斯る点に鑑みてなされたもので、トラックが
曲がっていても、或いはテープやヘッドの感度等が変化
しても所定量のオフセットを正確に与えて精度の高いト
ラッキング制御が可能なディジタル信号の再生装置を提
供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、複数個の回転ヘッドによってテープ状の記
録媒体上に形成される斜めのトラックに記録されたディ
ジタル信号と、上記各トラックに上記ディジタル信号と
は独立した複数の記録領域に記録されたトラッキング用
パイロット信号と、隣接トラックの上記パイロット信号
と異なる周波数の位置出し信号とを再生するディジタル
信号の再生装置において、上記トラック上の信号を再生
するための走査幅が上記トラックの幅より広い回転ヘッ
ドと、上記回転ヘッドにより再生された信号より上記デ
ィジタル信号を再生するディジタル信号再生手段と、上
記回転ヘッドにより再生された信号より上記位置出し信
号を検出する位置出し信号検出手段と、この位置出し信
号検出手段で位置出し信号が検出されたタイミングを基
準にして一方の隣接トラックに記録されたパイロット信
号を検出する第1のパイロット信号検出手段と、上記位
置出し信号検出手段で位置出し信号が検出されたタイミ
ングを基準にして他方の隣接トラックに記録されたパイ
ロット信号を検出する第2のパイロット信号検出手段
と、上記位置出し信号検出手段で位置出し信号が検出さ
れたタイミングを基準にして現在走査中のトラックに記
録されたパイロット信号を検出する第3のパイロット信
号検出手段とを設け、通常再生モード時には、上記第1
及び第2のパイロット信号検出手段の検出出力に基づい
て比較誤差信号を得、この比較誤差信号により上記回転
ヘッドの走査位置が現在走査中のトラックのほぼ中心を
走査するためのトラッキング制御を行い、アフターレコ
ーディング用再生モード時には、上記第1及び第2のパ
イロット信号検出手段の検出出力に加えて上記第3のパ
イロット信号検出手段の検出出力に基づいて比較誤差信
号を得、この比較誤差信号により上記回転ヘッドの走査
位置を上記通常再生モード時における走査位置に対し所
定量オフセットさせるトラッキング制御を行うように構
成したものである。
〔作用〕
通常再生モード時には第1及び第2のサンプリングパル
スにより一方の記録領域例えば領域AT1の現在走査中の
トラックに隣接する両隣接トラックのパイロット信号の
クロストークを検出し、第1及び第2のサンプリングパ
ルスにより他方の記録領域例えば領域AT2の現在走査中
のトラックに隣接する両隣接トラックのパイロット信号
のクロストークを検出し、両検出出力の合成検出出力に
よりトラッキング制御を行い、アフターレコーディング
のための特殊再生モード時には第1の回転期間では第
1、第2及び第3のサンプリングパルスにより一方の記
録領域の現在走査中のトラックに隣接する両隣接トラッ
ク及び走査中のトラックのパイロット信号のクロストー
クを検出し、第2の回転期間では第1、第2及び第3の
サンプリングパルスにより他方の記録領域の現在走査中
のトラックに対して両隣接トラック及び走査中のトラッ
クのパイロット信号のクロストークを検出し、この検出
出力により、通常の再生モード時より所定量例えば45°
オフセットしてトラッキング制御を行うようにする。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を第1図〜第10図に基づいて
詳しく説明する。
第1図は本実施例の回路構成を示すもので、ここでは、
この発明に直接関係するトラッキング用パイロット信
号、位置出し信号及び消去用信号を記録し、再生する回
路構成のみを示しており、記録情報である例えばPCM信
号の記録、再生の回路構成に付いては省略されている。
同図において、(1A),(1B)は回転ヘッド、(2)は
記録媒体としての磁気テープである。回転ヘッド(1A)
及び(1B)は、第2図に示すように、等角間隔、つまり
180度の各間隔を保ってドラム(3)の周辺部に配置さ
れる。一方、磁気テープ(2)がテープ案内ドラム
(3)の周辺のその180度角範囲よりも狭い例えば90度
角範囲にわたって巻き付けられる。そして、回転ヘッド
(1A)及び(1B)が1秒間に30回転の割合で矢印(4H)
の方向に回転させられるとともにテープ(2)が矢印
(4T)で示す方向に所定の速度で走行されて、回転ヘッ
ド(1A)及び(1B)により磁気テープ(2)上に、第3
図に示すような斜めの1本ずつの磁気トラック(5A)
(5B)が例えばいわゆる重ね書きの状態で形成されるよ
うにされる。すなわち、ヘッドギャップの幅(走査幅)
Wはトラック幅よりも大きくされている。この場合、ヘ
ッド(1A)及び(1B)のギャップの幅方向はその走査方
向に直交する方向に対して互いに異なる方向となるよう
にされる。つまり、いわゆるアジマス角が異なるように
される。
そして、2個の回転ヘッド(1A)(1B)がテープ(2)
に対して共に対接しない期間(これはこの例では90度の
角範囲分の期間である)が生じ、この期間を利用して記
録時は冗長データの付加、再生時は訂正処理等をするよ
うにすれば装置の簡略化が図れる。
(6)はトラッキング用パイロット信号Pを発生する発
振器であって、パイロット信号Pは、例えばその周波数
f0は例えば二百kHz程度とされ、且つ、比較的高レベル
で記録される。なお、このパイロット信号Pの周波数
は、トラッキング位相ずれ対パイロット再生出力の直線
性が保証できれば、むしろアジマスロスの比較的少ない
周波数である方が好ましい。また、(7),(8)はパ
イロット信号の位置を検出するための位置出し信号S及
びTを夫々発生する発振器であって、これ等の位置出し
信号S及びTはパイロット信号の消去用信号を兼用し、
以前に記録されていたテープに、後に、これに重ねて前
の記録情報を消去しつつ新たな記録をなすとき、記録ト
ラックが必ず前の記録トラックと一致するとはかぎらな
いから前に記録されていたパイロット信号を消去する必
要がある場合にも使用されるもので、その周波数f1及び
f2は、パイロット信号の周波数f0とは実用的に離れた例
えば夫々700kHz及び500kHz前後のものとされる。また、
その記録レベルもパイロット信号Pを実用上消去できる
ものとされる。
また、(9)は消去用信号E0を発生する発振器であっ
て、この消去用信号E0は、これによりパイロット信号P
及び位置出し信号S,Tを重ね書きしたとき、これ等信号
P及びS,Tの消去率が高いものが好ましく、その周波数f
3としては例えば2MHz程度のものが使用される。
(10),(11),(12)及び(13)は記録波形発生回路
であって、後述されるパルスPGに関連した遅延信号のエ
ッジ例えば立下りに応答し、発生回路(10)は発振器
(6)からのパイロット信号に基づき、1トラック当り
何個のパイロット信号Pを如何ような配列で挿入するか
に応じて所定時間tp(tpはパイロット信号等の記録時
間)を有するパイロット信号Pを、また発生回路(1
1),(12)及び(13)は夫々発振器(7),(8)及
び(9)からの位置出し信号S,T及び消去用信号E0に基
づき、1トラック当り何個の位置出し信号S,T及び消去
用信号E0を如何ような配列で挿入するかに応じて所定時
間を有する位置出し信号及び消去用信号を、所定間隔で
発生する。(14)は発生回路(10)〜(13)の各出力を
論理的に処理するオア回路である。(15)は回転ヘッド
(1A)及び(1B)を切換えるためのスイッチ回路であっ
て、タイミング信号発生回路(16)からの切換信号S
1(第4図A)によって切換えられる。このタイミング
信号発生回路(16)には、パルス発生器(17)からの回
転ヘッド(1A)(1B)の回転駆動用モータ(18)の回転
に同期して得られる回転ヘッド(1A)(1B)の回転位相
を示す30HzのパルスPGが供給されている。また、パルス
PGにタイミング信号発生回路(16)からの30Hzのパルス
とが位相サーボ回路(19)に供給されて、サーボ出力に
よりモータ(18)の回転位相が制御される。
タイミング信号発生回路(16)からの切換信号S1により
切換えられたスイッチ回路(15)からのパイロット信号
等は、アンプ(19A)又は(19B)で増幅された後夫々ス
イッチ回路(20A)又は(20B)の接点R側を介して回転
ヘッド(1A)又は(1B)に供給され、磁気テープ(2)
上に記録される。スイッチ回路(20A)及び(20B)は記
録時は接点R側に接続され、再生時にはP側に切換えら
れる。
また、タイミング信号発生回路(16)からの切換信号S1
の立ち下りに応答した出力信号S2(第4図D)が遅延回
路(21)に供給され、こゝで回転ヘッド(1A)(1B)と
パルス発生器(17)の取付位置の間隔等に相当した遅延
がなされた後、記録タイミング発生回路(22)〜(25)
に供給される。またタイミング信号発生回路(16)から
の切換信号S1が分周器(21′)で1/2分周されて信号S4
(第4図C)となり、記録タイミング発生回路(23)〜
(25)に供給される。そして記録タイミング発生回路
(22)〜(25)において、パイロット信号等の記録基準
としてのタイミング信号が形成される。なお、遅延回路
(21)で遅延された信号S3(第4図E)の立下りは一回
転期間中の最初のヘッドがテープに当接する時間と略々
一致するようになされている。
記録タイミング発生回路(22)は、ヘッドの一方の半回
転期間例えばヘッド(1B)の半回転期間では信号S3の立
ち下りにより時間 だけ遅延して、所定間隔T1で接続時間がtp、また、ヘッ
ドの他方の半回転期間では信号S3の立ち下りより時間T
(Tはヘッドの半回転期間相当の時間)だけ遅延して、
所定間隔T2で持続時間がtpの信号S5(第4図F)を発生
する。記録タイミング発生回路(23)は、ヘッドの一方
の半回転期間例えばヘッド(1B)の半回転期間のみ、信
号S3の立ち下りに同期して所定間隔T1+3tpで、ただし
例えばヘッドの回転期間の奇数番目では持続時間が目で
は持続時間が ヘッドの回転期時間が偶数番目では持続時間が の夫々信号S6(第4図G)を発生する。記録タイミング
で発生回路(24)は、ヘッドの他方の半回転期間例えば
ヘッド(1A)の半回転期間のみ、信号S3の立ち下りより
時間 だけ遅延して所定間隔T2−3tpで、ただし例えばヘッド
の回転期間の奇数番目では持続時間が ヘッドの回転期間の偶数番目では持続時間が の夫々信号S7(第4図H)を発生する。また記録タイミ
ング発生回路(25)は、ヘッドの回転期間の奇数番目で
は、ヘッドの一方の半回転期間で信号S3の立ち下りより
時間 だけ遅延して、持続時間が の信号と、この信号より時間 だけ遅延して、時間 の間隔をおいて一対のパルスから成る接続時間が の信号を発生し、ヘッドの他方の半回転期間で信号S3
立ち下りより時間T+tpだけ遅延して、時間 の間隔をおいて一対のパルスからなる持続時間が の信号、この信号より時間T2−2tpだけ遅延して、持続
時間tpの信号を発生し、一方ヘッドの回転期間の偶数番
目では、ヘッドの一方の半回転期間で信号S3の立ち下り
より時間 だけ遅延して、持続時間がtpの信号と、この信号より時
間T1+2tp遅延して時間 の間隔をおいて一対のパルスから成る持続時間が の信号を発生し、ヘッドの他方の半回転期間で信号S3
立ち下りより時間T+tpだけ遅延して、時間 の間隔をおいて一対のパルスから成る持続時間が の信号と、この信号より だけ遅延して、持続時間が の信号を発生する(第4図I参照)。
記録タイミング発生回路(22),(23),(24)及び
(25)からの信号S5(第4図F),信号S6(第4図
G),信号S7(第4図H)及び信号S8(第4図I)は夫
々記録波形発生回路(10),(11),(12)及び(13)
に実質的にゲート信号として供給され、発生器(6),
(7),(8)及び(9)からの夫々パイロット信号P,
位置出し信号S,T及び消去信号E0が記録波形発生回路(1
0),(11),(12)及び(13)を介してオア回路(1
4)の出力側に合成信号S9(第4図J)として取り出さ
れる。
(26A)(26B)は再生時、スイッチ回路(20A)(20B)
が接点P側に切り換えられた時対応する回転ヘッド(1
A)(1B)からの再生出力が供給されるアンプであっ
て、これ等のアンプ(26A)(26B)の各出力はスイッチ
回路(27)に供給される。スイッチ回路(27)は、タイ
ミング信号発生回路(16)からの30Hzの切換信号St(第
5図A)により記録時と同様にヘッド(1A)のテープ当
接期間を含む半回転期間と、ヘッド(1B)のテープ当接
期間を含む半回転期間とで交互に切換えられる。
(28)はスイッチ回路(27)からの再生出力よりパイロ
ット信号Pのみを取り出すための通過中心周波数f0の狭
帯域のバンドパスフィルタ、(29)はフィルタ(28)の
出力をエンベロープ検波するためのエンベロープ検波回
路、(30)はエンベロープ検波回路(29)の出力をサン
プリングし、ホールドするためのサンプリングホールド
回路、(31)はエンベロープ検波回路(29)及びサンプ
リングホールド回路(30)の各出力を比較する比較回路
例えば差動アンプ、(32)は差動アンプ(31)からの比
較誤差信号をサンプリングホールドするためのサンプリ
ングホールド回路であって、これ等のサンプリングホー
ルド回路(30)(32)は、後述されるように、通常の再
生モード時には現在走査中のトラックに隣接する両隣り
のトラックの各両端部分に記録されている各パイロット
信号のクロストークをサンプリングし、ホールドするよ
うに働く。そして、サンプリングホールド回路(32)の
出力がトラッキング制御信号として出力端子(33)に取
り出されるようになされている。
また、サンプリングホールド回路(30)(32)用のサン
プリングパルス等を形成するために、スイッチ回路(2
7)の出力側に再生出力より位置出し信号S及びTのみ
を取り出すための通過中心周波数f1,f2の狭帯域のバン
ドパスフィルタ(34)及び(35)が設けられ、それ等の
出力S10(第5図E)、S11(第5図F)がスイッチ回路
(36)を介して波形整形回路としての比較器(37)に供
給される。スイッチ回路(36)はスイッチ回路(27)同
様タイミング信号発生回路(16)からの30Hzの切換信号
1′により切換えられる。
(38),(39)は比較器(37)の出力側に設けられたサ
ンプリングパルス発生回路であって、サンプリングパル
ス発生回路(38)は、比較器(37)の出力の前縁に同期
して第1のサンプリングパルスSP1を発生し、サンプリ
ングパルス発生回路(39)は、第1のサンプリングパル
スSP1が発生されてから所定時間tp後に第2のサンプリ
ングパルスSP2を発生する。これ等のサンプリングパル
スSP1及びSP2は夫々サンプルホールド回路(30)及び
(32)に供給される。(40)は信号S4を時間Tだけ遅延
して信号S20(第5図J)を得る遅延回路であって、こ
の信号S20と切換信号S がサンプリングホールド回路
(39)に供給されると、これによって後述されるよう
に、位置出し信号の内容が判別される。
また、特殊再生モード時のトラッキング制御を行うため
に、遅延回路(41)、オア回路(42)、アンド回路(4
3)、遅延回路(44)、加算器(45)、サンプリングホ
ールド回路(46)及びスイッチ回路(47)が設けられ
る。
遅延回路(41)において切換信号S1′が所定時間T/2
だけ遅延されて信号S21(第5図L)としてオア回路(4
2)の一方の入力端に供給される。また、オア回路(4
2)の他方の入力端には端子(48)より通常の再生モー
ドと特殊再生モードのモード選択信号が供給される。こ
のモード選択信号は、例えば通常の再生モードでは高レ
ベル(H)、特殊再生モードでは低レベル(L)の信号
である。また、スイッチ回路(47)もこのモード選択信
号によって制御される。すなわち、スイッチ回路(47)
は通常の再生モードでは接点a側に接続されてサンプリ
ングホールド回路(32)の出力を出力端子(33)へ通す
も、特殊再生モードでは接点b側に切換わって後述され
るサンプリングホールド回路(46)の出力を出力端子
(33)へ通すように働く。
オア回路(42)の出力はアンド回路(43)の一方の入力
端に供給される。このアンド回路(43)の他方の入力端
にはサンプリングパルス発生回路(39)からの第2のサ
ンプリングパルスSP2が供給される。従って、オア回路
(42)及びアンド回路(43)により、サンプリングパル
スSP2は、通常の再生モードでは何等制限をうけること
なく出力されるも、特殊再生モードでは遅延回路(41)
からの信号S21の制御のもとに出力される。すなわち、
信号S21が高レベルのときは出力され、低レベルのとき
は出力されなくなる。換言すればヘッドの奇数番目の回
転期間の前半と偶数番目の回転期間の後半のみ出力され
る(第5図参照)。
アンド回路(43)を通った第2のサンプリングパルスは
直接サンプリングホールド回路(32)へ供給されると共
に遅延回路(44)で所定時間tpだけ遅延されて第3のサ
ンプリングパルスSP3(第5図J)としてサンプリング
ホールド回路(46)に供給される。このサンプリングホ
ールド回路(46)の入力としては、サンプリングホール
ド回路(32)の出力と差動アンプ(31)の出力を加算器
(45)で加算した出力が使用される。従ってサンプリン
グホールド回路(46)は第2のサンプリングSP2より時
間tpだけ遅延して発生される第3のサンプリングパルス
SP3により、サンプリングホールド回路(32)の出力
と、第3のサンプリングパルスSP3が発生される時点で
差動アンプ(31)より供給される出力との和をサンプリ
ングすることになる。つまり、実質的に第3のサンプリ
ングパルスSP3により、走査中のトラックに記録されて
いるパイロット信号自体をサンプリングすることにな
る。
このようにこの特殊再生モードでは、両隣接トラックの
クロストークを夫々第1及び第2のサンプリングパルス
によりサンプリングするのは通常の再生モードと同様で
あるが、更に第2のサンプリングパルスから時間tp後に
発生される第3のサンプリングパルスにより現在走査中
のトラックに記録されているパイロット信号自体をサン
プリングするようにする。
次に、第1図の回路動作を第4図〜第5図の信号波形を
参照し乍ら説明する。
先ず、記録時には、回転ヘッド(1A)(1B)の回転位相
を示すパルス発生器(17)からのパルスPGに応答して、
タイミング信号発生回路(16)からの第4図Dに示すよ
うな信号S2が発生され、この信号S2は遅延回路(21)で
所定時間だけ遅延され、もってその出力側には第4図E
に示すような信号S3が出力される。この信号S3は上述の
如く記録タイミング発生回路(22)〜(25)に供給さ
れ、記録タイミング発生回路(22)の出力側には第4図
Fに示すような信号S5が発生される。またタイミング信
号発生回路(16)からの切換信号S1が分周器(21′)に
供給されてその出力側に第4図Cに示すような信号S4
得られる。この信号S4は記録タイミング発生回路(23)
〜(25)に供給され、記録タイミング発生回路(23)〜
(25)は信号S3,S4に応答して夫々その出力側に第4図
G〜Iに示すような信号S6〜S8を発生する。
信号S5,S6,S7及びS8は夫々記録波形発生回路(10),
(11),(12)及び(13)に供給され、記録波形発生回
路(10)は、供給された信号S5に同期して発振器(6)
からのパイロット信号Pを第4図Fに示すような所定間
隔をもって所定時間tpだけ通すようになり、また、記録
波形発生回路(11)は、供給された信号S6に同期して発
振器(7)からの位置出し信号Sを第4図Gに示すよう
な所定間隔をもって所定時間だけ通すようになり、記録
波形発生回路(8)は、供給された信号S7に同期して発
振器(8)からの位置出し信号S8を第4図Hに示すよう
な所定間隔をもって所定時間だけ通すようになり、更
に、記録波形発生回路(13)は、供給された信号S8に同
期して発振器(9)からの消去用信号E0を第4図Iに示
すような所定間隔をもって所定時間だけ通すようにな
る。
記録波形発生回路(10)〜(13)からの出力信号はオア
回路(14)で加算され、もってその出力側には第4図J
に示すような信号S9が取り出される。
因みにこのとき、例えばヘッド(1B)が第3図における
トラック(5B1)を記録している場合(第4図の前半のt
B期間)を考えると、第4図Fにおける信号S5の第1及
び第2パルスは夫々パイロット信号PA1及びPA2に対応
し、第4図Gにおける信号S6の第1及び第2パルスは夫
々位置出し信号SA1及びSA2に対応し、第4図Iにおける
信号S8の第1パルス及び一対のパルスから成る第2パル
スは、位置出し信号SA1の一側及びSA2の両側に夫々隣接
する消去用信号E0に対応し、これ等各信号の配列に対応
した信号すなわちSA1,E0,PA1とPA2,E0,SA2,E0の合
成信号が夫々グループ毎にオア回路(14)の出力側に取
り出されることになる。
また、例えばヘッド(1A)が第3図におけるトラック
(5A2)を記録している場合(第4図の前半のtA期間)
を考えると、第4図Fにおける信号S5の第1及び第2パ
ルスは夫々パイロット信号PB3及びPB4に対応し、第4図
Hにおける信号S7の第1及び第2パルスは夫々位置出し
信号TB3及びTB4に対応し、第4図Iにおける信号S8の一
対のパルスから成る第1パルス及び第2パルスは、位置
出し信号TB3の両側及びTB4の一側に夫々隣接する消去用
信号E0に対応し、これ等各信号の配列に対応した信号す
なわちPB3,E0,TB3,E0とTB4,E0,PB4の合成信号が夫
々グループ毎にオア回路(14)の出力側に取り出される
ことになる。
また、例えば(1B)が第3図におけるトラック(5B2
を記録している場合(第4図の後半のtB期間)を考える
と、第4図Fにおける信号S5の第1及び第2パルスは夫
々パイロット信号PA3及びPA4に対応し、第4図Gにおけ
る信号S6の第1及び第2パルスは夫々位置出し信号SA3
及びSA4に対応し、第4図Iにおける信号S8の第1パル
ス及び一対のパルスから成る第2パルスは、位置出し信
号SA3の一側及びSA4の両側に夫々隣接する消去用信号E0
に対応し、これ等各信号の配列に対応した信号すなわち
SA3,E0,PA3とPA4,E0,SA4,E0の合成信号が夫々グル
ープ毎にオア回路(14)の出力側に取り出される。
また、例えばヘッド(1A)が第3図におけるトラック
(5A3)を記録している場合(第4図の後半のtA期間)
を考えると、第4図Fにおける信号S5の第1及び第2パ
ルスは夫々パイロット信号PB5及びPB6に対応し、第4図
Hにおける信号S7の第1及び第2パルスは夫々位置出し
信号TB5及びTB6に対応し、第4図Iにおける信号S8の一
対のパルスから成る第1パルス及び第2パルスは位置出
し信号TB5の両側及びTB6の一側に夫々隣接する消去用信
号E0に対応し、これ等各信号の配列に対応した信号すな
わちPB5,E0,TB5,E0とTB6,E0,PB6の合成信号が夫々
グループ毎にオア回路(14)の出力側に取り出されるこ
とになる。
一方、タイミング信号発生回路(16)からは、パルス発
生器(17)からのパルスPGに応答して第4図Aに示すよ
うな切換信号S1が発生されており、この信号S1は回転ヘ
ッド(1A)(1B)の回転に同期しており、第4図A及び
Bに示すように、信号S1がハイレベルであるヘッドの半
回転期間tA内においてヘッド(1A)がテープ(2)に当
接し、信号S1がローレベルである半回転期間tB内におい
てヘッド(1B)がテープ(2)に当接するような関係と
される。そして、スイッチ回路(15)は切換信号S1によ
り、期間tAでは図の状態に、期間tBでは図の状態とは逆
の状態に、夫々切換えられ、ヘッド切換えがなされる。
従って、オア回路(14)の出力側に得られた信号S9は、
スイッチ回路(15)が図の状態とは逆の状態にあるとき
は、アンプ(19B)及びスイッチ回路(20B)のR側を通
ってヘッド(1B)へ供給され、期間tB内のヘッド(1B)
のテープ(2)への当接期間の始め及び終りで、第3図
に示すように、トラック(5B)の長手方向の中心位置か
ら等距離lだけ離れたトラック(5B)の長手方向の両端
部分に設けられたトラッキング用信号の記録領域AT1
びAT2に夫々ヘッドの回転期間の奇数番目(第4図の前
半のtB期間)では時間 の間記録され、ヘッドの回転期間の偶数番目(第4図の
後半のtB期間)では時間 の間記録される。
一方スイッチ回路(15)が図の状態にあるときは、信号
S9は、アンプ(19A)及びスイッチ回路(20A)のR側を
通ってヘッド(1A)へ供給され、期間tA内のヘッド(1
A)のテープ(2)への当接期間の始め及び終りで、同
図に示すように、トラック(5A)の長手方向の中心位置
から等距離lだけ離れたトラック(5A)の長手方向の両
端部分に設けられた上述同様の記録領域AT1及びAT2に夫
々ヘッドの回転期間の奇数番目(第4図の前半のtA
間)では時間 の間記録され、ヘッドの回転期間の偶数番目(第4図の
後半のtA期間)では時間 の間記録される。
また、これ等のパイロット信号、位置出し信号及び消去
用信号が記録される時間以外では、図示せずも1本のト
ラックとして記録すべき1セグメント部分のオーディオ
PCM信号が、期間tAではアンプ(19A)を通じてヘッド
(1A)に供給され、期間tBではアンプ(19B)を通じて
ヘッド(1B)に供給されて夫々各トラック(5A)(5B)
の上述したパイロット信号の記録領域以外の記録領域A
P1に記録される。
次に以上のように記録された信号の再生について説明す
る。
この再生時においても、モータ(18)には記録時と同様
にして位相サーボ回路(19)によりドラム位相サーボが
かけられている。
回転ヘッド(1A)及び(1B)によりテープ(2)から取
り出された信号は、夫々スイッチ回路(20A)の接点P
側とアンプ(26A)及びスイッチ回路(20B)の接点P側
とアンプ(26B)を介してスイッチ回路(27)に供給さ
れる。このスイッチ回路(27)はタイミング信号発生回
路(16)からの第5図Aに示すような30Hzの切換信号S
1′により記録時と同様にヘッド(1A)のテープ当接期
間を含む半回転期間tAと、ヘッド(1B)のテープ当接期
間を含む半回転期間tBとで交互に切り換えられる。した
がって、このスイッチ回路(27)からは第5図Cのよう
な1セグメントずつの間欠的なPCM信号SRが得られ、こ
れが図示せずも再生プロセッサに供給されてもとのPCM
信号に復調され、更にデコーダに供給されてブロック同
期信号によりブロック毎のデータが検出されるとともに
誤り訂正、デ・インターリーブ等の処理がなされ、D/A
コンバータでアナログオーディオ信号に戻されて出力側
に導出される。
トラッキングコントロールは次のようにしてなされる。
先ず、通常の再生モードでは、今、例えばヘッド(1B)
が第3図において一点鎖線をもって示すようなトラック
(5B1)を含む走査幅Wの範囲を走査するとすると、ヘ
ッド(1B)はこのトラック(5B1)の両隣りのトラック
(5A2)(5A1)にまたがって走査し、第3図に示すよう
に領域AT1においては両隣りのトラック(5A2)のパイロ
ット信号PB3及びトラック(5A1)のパイロット信号PB1
と、トラック(5B1)のパイロット信号PA1とを再生し、
領域AT2においてはトラック(5B1)のパイロット信号P
A2と、両隣りのトラック(5A2)のパイロット信号PB4
びトラック(5A1)のパイロット信号PB2とを再生する。
このときスイッチ回路(27)からのヘッド(1B)の再生
出力は通過中心周波数f0の狭帯域のバンドッパスフィル
タ(28)に供給されて、第5図Dに示すようにその出力
SAとしてはパイロット信号のみが取り出され、これがエ
ンベロープ検波回路(29)に供給される。
また、スイッチ回路(27)の出力SRが夫々通過中心周波
数がf1及びf2の狭帯域のバンドパスフィルタ(34),
(35)に供給され、その出力側には夫々第5図E及びF
に示すような位置出し信号S10及びS11が取り出される。
これ等の信号S10及びS11はスイッチ回路(36)に供給さ
れ、切換信号S1′がローレベルの時は信号S10が取り
出され、ハイレベルの時は信号S11が取り出されて比較
器(37)に供給される。
比較器(37)では供給された信号S10及びS11を基準値と
比較して波形整形し、サンプリングパルス発生回路(3
8),(39)に供給する。サンプリングパルス発生回路
(38)は波形形成された信号S10の立ち上りに一致して
第5図Gに示すような第1のサンプリングパルスSP1
発生し、このサンプリングパルスSP1はサンプリングホ
ールド回路(30)に供給される。このとき、サンプリン
グパルスSP1は第5図からも明らかなように、矢印(4
T)(第3図)で示す移送方向とは逆側の隣接トラック
(5A2)のパイロット信号PB3及びPB4のクロストークを
サンプリングする状態となり、このサンプリングされた
信号が進み位相のトラッキング信号として差動アンプ
(31)の一方の入力端に供給される。
また、サンプリングパルスSP1の発生より時間tP後には
テープ移送方向側の隣接トラック(5A1)のパイロット
信号PB1及びPB2のクロストークがエンベロープ検波回路
(29)より差動アンプ(31)の他方の入力端に遅れ位相
のトラッキング信号として供給される。従って、差動ア
ンプ(31)はパイロット信号PB3とPB1,PB4とPB2のクロ
ストークに夫々対応したトラッキング信号を順次比較す
る。
そして、差動アンプ(31)からの比較誤差信号がサンプ
リングホールド回路(32)に供給され、こゝでサンプリ
ングパルスSP1の発生された時点より時間tP後にサンプ
リングパルス発生回路(39)から通常の再生モードでは
ゲートを開いているアンド回路(43)を介して発生され
る第5図Hに示すようなサンプリングパルスSP2により
サンプリングされる。したがって、このサンプリングホ
ールド回路(32)からは差動アンプ(31)への両入力の
差がトラッキング制御信号として得られ、これが通常の
再生モードでは接点a側に接続されているスイッチ回路
(41)を介して出力端子(33)より図示しないがキャプ
スタンモータに供給されてテープの移送量が制御され
て、差動アンプ(31)への両入力のレベル差が零、つま
り、ヘッド(1B)がトラック(5B1)を走査するとき、
両側の2本のトラック(5A2)及び(5A1)にそれぞれ同
じ量だけまたがるように制御される。すなわち、ヘッド
(1B)のギャップの幅方向の中心位置がトラック(5
B1)の中心位置に一致して走査するように制御される。
また、その他のトラックに付いても同様に行われ、例え
ばトラック(5A2)をヘッド(1A)が走査するときは、
その両隣りのトラック(5B2)及び(5B1)のパイロット
信号PA3,PA4及びPA1,PA2のクロストークが得られるか
らこれ等を上述同様サンプリングパルス発生回路(38)
からサンプリングホールド回路(30)に供給されるサン
プリングパルスSP1によりパイロット信号PA3,PA4のク
ロストークをサンプリングしてトラッキング信号を得、
これを次段の差動アンプ(31)に供給すると共にパイロ
ット信号PA1,PA2のクロストークに対応するエンベロー
プ検波回路(29)よりの出力を供給し、こゝで、パイロ
ット信号PA3とPA1、PA4とPA2のクロストークに夫々対応
したトラッキング信号を比較し、その比較誤差信号をサ
ンプリングホールド回路(32)に供給されるサンプリン
グパルスSP2でサンプリングすることにより、ヘッド(1
A)に対するトラッキング制御信号を得ることができ
る。
また、同様にしてトラック(5B2)をヘッド(1B)が走
査するときには、第3図に示すように、その両隣りのト
ラック(5A3)及び(5A2)のパイロット信号PB5,PB6
びPB3,PB4のクロストークが得られるから、パイロット
信号PB5,PB6のクロストークをサンプリングパルスSP1
でサンプリングし、差動アンプ(31)で、パイロット信
号PB5とPB3、PB6とPB4のクロストークに夫々対応したト
ラッキング信号を比較し、その比較誤差信号を最終的に
サンプリングパルスSP2でサンプリングすることによ
り、ヘッド(1B)に対するトラッキング制御信号を得る
ことができる。
一方、アフタレコーディングの如き特殊再生モード時に
は、端子(48)より低レベルの信号がオア回路(42)の
一方の入力端に印加されるので、このオア回路(42)の
出力が供給されるアンド回路(43)のゲートは、オア回
路(42)の他方の入力端に供給される遅延回路(41)か
らの第5図Lに示すような信号S21により実質的に制御
される。
信号S21が高レベルのときのみアンド回路(43)のゲー
トが開き、サンプリングパルス発生回路(39)より所定
間隔で発生される第2のサンプリングパルスSP2が通さ
れる。この第2のサンプリングパルスSP2がサンプリン
グホールド回路(32)へ供給されて隣接トラックのクロ
ストークがサンプリングされる。
また、第2のサンプリングパルスSP2が遅延回路(44)
で所定時間tPだけ遅延されて第3のサンプリングパルス
SP3が形成され、サンプリングホールド回路(46)に供
給される。サンプリングホールド回路(46)は第3のサ
ンプリングパルスSP3により、加算器(45)の加算出
力、つまり実質的に隣接トラックのパイロット信号より
時間tP相当離隔して現在走査中のトラックに記録されて
いるパイロット信号自体をサンプリングするようにな
る。このサンプリングホールド回路(46)からの出力
が、特殊再生モードでは接点b側に切換わるスイッチ回
路(47)を介して出力端子(33)にトラッキング制御信
号(トラッキングエラー信号)として導出される。
今、例えばヘッド(1B)がトラック(5B1)を走査する
とすると、ヘッド(1B)は第3図に示すように領域AT1
においては両隣りのトラック(5A2)のパイロット信号P
B3及びトラック(5A1)のパイロット信号PB1と、トラッ
ク(5B1)のパイロット信号PA1とを再生する。このとき
スイッチ回路(27)からのヘッド(1B)の再生出力は通
過中心周波数f0の狭帯域のバンドパスフィルタ(28)に
供給されて、第5図Dに示すようにその出力SAとしては
パイロット信号のみが取り出され、これがエンベロープ
検波回路(29)に供給される。
また、スイッチ回路(27)の出力SRが夫々通過中心周波
数がf1及びf2の狭帯域のバンドパスフィルタ(34),
(35)に供給され、その出力側には夫々第5図E及びF
に示すような位置出し信号S10及びS11が取り出される。
これ等の信号S10及びS11はスイッチ回路(36)に供給さ
れ、切換信号S1′がローレベルの時は信号S10が取り
出され、ハイレベルの時は信号S11が取り出されて比較
器(37)に供給される。
比較器(37)では供給された信号S10及びS11を基準値と
比較して波形整形し、サンプリングパルス発生回路(3
8),(39)に供給する。サンプリングパルス発生回路
(38)は波形形成された信号S10の立ち上りに一致して
第5図Gに示すような第1のサンプリングパルスSP1
発生し、このサンプリングパルスSP1はサンプリングホ
ールド回路(30)に供給される。このとき、サンプリン
グパルスSP1は第5図からも明らかなように、矢印(4
T)(第3図)で示す移送方向とは逆側の隣接トラック
(5A2)のパイロット信号PB3のクロストークをサンプリ
ングする状態となり、このサンプリングされた信号が進
み位相のトラッキング信号として差動アンプ(31)の一
方の入力端に供給される。
また、サンプリングパルスSP1の発生より時間tP後には
テープ移送方向側の隣接トラック(5A1)のパイロット
信号PB1のクロストークがエンベロープ検波回路(29)
より差動アンプ(31)の他方の入力端に遅れ位相のトラ
ッキング信号として供給される。従って、差動アンプ
(31)はパイロット信号PB3とPB1のクロストークに夫々
対応したトラッキング信号を比較する。
そして、差動アンプ(31)からの比較誤差信号がサンプ
リングホールド回路(32)に供給され、こゝでサンプリ
ングパルスSP1の発生された時点より時間tP後にサンプ
リングパルス発生回路(39)から発生される第5図Iに
示すようなサンプリングパルスSP2によりサンプリング
される。
こゝまでの動作は通常の再生動作と同様である。
次にサンプリングパルスSP2の発生時点より時間tP後に
第5図Jに示すような第3のサンプリングパルスSP3
遅延回路(44)を介してサンプリングホールド回路(4
6)に供給される。このとき加算器(45)の一方の入力
側にはサンプリングホールド回路(32)の出力、すなわ
ちパイロット信号PB3とPB1のクロストークの差の信号
(PB3‐PB1)が供給されており、第3のサンプリングパ
ルスSP3が発生された時点で差動アンプ(31)側よりの
出力、すなわちパイロット信号PB3のクロストークとパ
イロット信号PA1の差の信号(PB3‐PA1)が加算器(4
5)の他方の入力側に供給された時点で加算器(45)の
加算出力(2PB3−(PB1+PA1))がサンプリングホール
ド回路(46)でサンプリングされる。(なお、加算出力
は利得調整により としてもよい。)つまり、サンプリングホールド回路
(46)は、第5図D及びJからもわかるように、第3の
サンプリングパルスSP3により、実質的に現在走査中の
トラック(5B1)のパイロット信号PA1自体をサンプリン
グすることになる。
このサンプリングホールド回路(46)の出力がスイッチ
回路(47)の接点b側を通って出力端子(33)に導出さ
れ、これが図示せずもキャプスタンモータに供給されて
移送量が制御され、実質的にヘッド(1B)が所定量、所
定方向に、例えば45°だけトラック(5A2)側にオフセ
ットされて制御される。
一方、領域AT2においてはサンプリングパルスSP2,SP3
は発生されないので、上述の如きサンプリング動作は行
われない。この間領域AT1におけるサンプリング動作に
基づくトラッキング制御が保持される。
また、その他のトラックに付いても同様に行われ、例え
ばトラック(5A2)をヘッド(1A)が走査するときは、
その両隣りのトラック(5B2)及び(5B1)のパイロット
信号PA3,PA4及びPA1,PA2のクロストークが得られると
共に走査中のトラックのパイロット信号PB3,PB4も得ら
れるからこれ等のうち、有効なのは領域AT2におけるパ
イロット信号PA4,PA2,PB4であるので、上述同様サン
プリングパルス発生回路(38)からサンプリングホール
ド回路(30)に供給されるサンプリングパルスSP1によ
りパイロット信号PA4のクロストークをサンプリングし
てトラッキング信号を得、これを次段の差動アンプ(3
1)に供給すると共にパイロット信号PA2のクロストーク
に対応するエンベロープ検波回路(24)よりの出力を供
給し、こゝで、パイロット信号PA4とPA2のクロストーク
に夫々対応したトラッキング信号を比較し、その比較誤
差信号をサンプリングホールド回路(32)に供給される
サンプリングパルスSP2でサンプリングする。また、サ
ンプリングホールド回路(32)の出力、すなわちPA4‐P
A2の信号と差動アンプ(31)の出力、すなわちPA4‐PB4
の信号を加算器(45)で加算した加算出力をサンプリン
グホールド回路(46)に供給されるサンプリングパルス
SP3でサンプリングする。これによって、ヘッド(1A)
に対する所定量オフセットしたトラッキング制御信号を
得ることができる。
また、同様にしてトラック(5B2)をヘッド(1B)が走
査するときには、第3図に示すように、その両隣りのト
ラック(5A3)及び(5A2)のパイロット信号PB5,PB6
びPB3,PB4のクロストークが得られると共に走査中のト
ラックのパイロット信号PA3,PA4も得られるから、これ
等のうち、有効なのは領域AT1におけるパイロット信号P
B5,PB3,PA3であるので、パイロット信号PB5のクロス
トークをサンプリングパルスSP1でサンプリングし、差
動アンプ(31)で、パイロット信号PB5とPB3のクスロト
ークに夫々対応したトラッキング信号を比較し、その比
較誤差信号をサンプリングパルスSP2でサンプリング
し、更にPB5‐PB3の信号とPB5‐PA3の加算出力をサンプ
リングパルスSP3でサンプリングすることにより、ヘッ
ド(1B)に対する所定量オフセットしたトラッキング制
御信号を得ることができる。
また、同様にしてトラック(5A3)をヘッド(1A)が走
査するときには、第3図に示すように、その両隣りのト
ラック(5B3)及び(5B2)のパイロット信号PA5,PA6
びPA3,PA4のクロストークが得られると共に走査中のト
ラックのパイロット信号PB5,PB6も得られるから、これ
等のうち、有効なのは領域AT2におけるパイロット信号P
A6,PA4,PB6であるので、パイロット信号PA6のクロス
トークをサンプリングパルスSP1でサンプリングし、差
動アンプ(31)で、パイロット信号PA6とPA4のクロスト
ークに夫々対応したトラッキング信号を制御し、その比
較誤差信号をサンプリングパルスSP2でサンプリング
し、更にPA6‐PA4の信号と、PA6‐PB6の加算出力をサン
プリングパルスSP3でサンプリングすることにより、ヘ
ッド(1A)に対する所定量オフセットしたトラッキング
制御信号を得ることができる。
そして、この特殊再生モード中、例えばアフタレコーデ
ィングの場合、記録したい部分例えばサブコード(図示
せずも領域AT1,AT2の両側部分にあり)の所になると記
録モードとなって記録の書き替えが行われる。
第6図は上述の如く特殊再生モードにおいて、例えば代
表的にヘッド(1B)によりトラック(5B1)を走査した
ときの、Sカーブ特性を示すもので、ヘッド(1B)によ
り領域AT1を走査することによりパイロット信号PB3,P
B1のクロストークとパイロット信号PA1が検出され、PA1
とPB1を加算して1/2することにより が得られ、これをPB3より差し引くことによって第6図
に実線aに示すようなSカーブ特性が得られる。
従ってヘッド(1B)がトラック(5B1)を走査するとき
は、実線aで示すようなSカーブ特性に沿ったトラッキ
ング制御が行われる。つまり、ヘッド(1B)は通常の再
生モードより45°だけオフセット(トラック(5A2)側
に)してトラック(5B1)を走査することになる。
なお、第6図はアジマスロスを考慮しない場合である
が、アジマスロスを考慮した時の出力特性は第7図に示
すように表わすことができ、隣接トラックからのパイロ
ット信号PB3等が走査中のトラックからのパイロット信
号PA1より出力レベルが低下していることがわかる。第
7図において、実線aは実際のSカーブ特性、実線bは
理想的なSカーブ特性を表わしている。実際のSカーブ
特性よりオフセットは45°より若干ずれているが実用的
には問題ない。
第8図はサンプリングパルス発生回路(39)の具体的な
回路構成の一例を示すもので、同図において、(40)は
比較器(37)より供給されてくる位置出し信号の波数
(パルス)をカウントするカウンタ、(41)は信号S4
時間Tだけ遅延した信号S20,S1′に応答して位置出し
信号の内容、つまり本実施例では位置出し信号S,Tの各
周波数及び記録長で類別される4種類のデータ(設定
値)を選択するデータセレクタ、(42)はカウンタ(4
0)のカウント値とデータセレクタ(41)のデータの一
致を検出する一致検出回路であって、この一致検出回路
(42)としては例えばディジタルコンパレータが使用さ
れる。
(43)〜(46)はサンプリングパルスSP1より所定の遅
延信号を発生する遅延回路であって、カウンタ(40)は
遅延回路(44)の出力によりイネーブル(付勢)され、
遅延回路(45)の出力によりクリアされるようになされ
ている。(47)はD型フリップフロップ回路であって、
このフリップフロップ回路(47)の入力端子Dには一致
検出回路(42)の出力が供給され、そのクロック端子CK
には遅延回路(46)を介してサンプリングパルスSP1
実質的に印加され、そのリセット端子Rには遅延回路
(45)の出力が供給される。(48)はゲート回路例えば
アンド回路であって、このアンド回路(48)の一方の入
力端には遅延回路(43)の出力が供給され、その他方の
入力端にはフリップフロップ回路(47)の出力端子Qの
出力が供給され、その出力端よりサンプリングパルスSP
2が出力される。
次にこの第8図の回路動作は第9図の信号波形を参照し
て説明する。なお、第9図は第5図の右側の一回転すな
わち偶数番目の回転期間を示している。
いま、比較器(37)より位置出し信号である第9図Dに
示すような信号S13がサンプリングパルス発生回路(3
8)に供給されると、このサンプリングパルス発生回路
(38)は信号S13の第1パルスの立ち上りに同期して第
9図Hに示すようなサンプリングパルスSP1を発生す
る。このサンプリングパルスSP1は上述のサンプリング
ホールド回路(30)(第1図)に供給されると共に遅延
回路(43)〜(46)にも供給される。
遅延回路(44)はサンプリングパルスSP1に同期してそ
の出力側に略々 相当の持続時間を有する第9図Cに示すような信号S12
を発生し、この信号S12がイネーブル信号としてカウン
タ(40)に供給される。
カウンタ(40)は信号S12のハイレベルの期間比較器(3
7)からの信号S13のパルスをカウントする。一方、デー
タセクレタ(41)は第9図A及びLに示す信号S1′
びS20に応答して位置出し信号に関連したデータを選択
する。そして、この選択されたデータとカウンタ(40)
の内容が一致すると、一致検出回路(42)はその出力側
に信号S13の最終パルスの立ち下りより所定時間持続す
る第9図Eに示すような信号S14を発生し、この信号S14
がデータとしてフリップフロップ回路(47)に供給され
る。
遅延回路(46)は、サンプリングパルスSP1に同期して
これより所定時間Δt1後に第9図Fに示すような信号S
15を発生し、この信号S15がフリップフロップ回路(4
7)のクロック端子CKに供給されて、入力端子Dに供給
された信号S14がラッチされる。なお、遅延時間(46)
における遅延時間Δt1は、 とされる。
また、遅延回路(45)はサンプリングパルスSP1に同期
してこれより所定時間Δt2後に第9図Gに示すような信
号S15を発生し、この信号S15がカウンタ(40)に供給さ
れてその内容をクリアすると共にフリップフロップ回路
(40)に供給されてこれをリセットする。この結果フリ
ップフロップ回路(47)の出力側には第9図Iに示すよ
うな信号S17が発生される。なお、遅延回路(47)にお
ける遅延時間Δt2は、Δt2>tPとされる。
また、遅延回路(43)はサンプリングパルスSP1に同期
してこれより所定時間tP後に第9図Jに示すような信号
S′を発生し、この信号S′Sがアンド回路(48)の一
方の入力端に供給される。
そして、アンド回路(48)の他方の入力端には上述の如
く形成された信号S17が供給されているので、この信号S
17を実質的にゲート信号としてアンド回路(48)がゲー
トを開き、信号S′に対応して第9図Kに示すような
サンプリングパルスSP2が発生される。そして、このサ
ンプリングパルスSP2はサンプリングホールド回路(3
2)に供給される。
このようにして、サンプリングパルスSP2を発生するこ
とができる。
なお、このサンプリングパルスSP2を図示せずもマイク
ロコンピュータの処理によっても発生することができ
る。
これを第10図のフローチャートを参照して説明する。
ステップ(イ)で再生モードになると、ステーップ
(ロ)にすゝみ、こゝで位置出し信号S,Tを検出し、検
出されなければその動作を繰返す。検出されると、ステ
ップ(ハ)で位置出し信号S,Tに基づいて第1のサンプ
リングパルスSP1を発生すると共にステップ(ニ)で位
置出し信号S,T信号の検出区間だけその波数(パルス)N
iを計測する。
ステップ(ホ)にすゝみ、検出された位置出し信号S,T
が再生モードになって最初に発生されたものが否かを判
断し、最初のものであればステップ(ヘ)にすゝみ、 の区間を判断し、いずれかを満足しておればステップ
(ト)において、第2のサンプリングパルスSP2を発生
する。ステップ(ヘ)で の区間又は 区間を満足してなければ、位置出し信号ではないのでス
テップ(ロ)へ戻る。
ステップ(ホ)において、位置出し信号が再生モードに
なってから2回目以降に発生されたものであればステッ
プ(チ)へすゝみ、信号S20の極性が変ったか否かを判
断する。信号S20の極性が変っておればステップ(リ)
で前回の検出区間は のいずれであったかを判断し、 であれば、更にステップ(ヌ)で現在の位置出し信号は であるか否かを判断し、 であれば真の位置出し信号であるので、ステップ(ト)
において第2のサンプリングパルスSP2を発生し、 でなければステップ(ロ)へ戻る。
ステップ(リ)で前回の検出区間が であればステップ(ル)にすゝみ、現在の位置出し信号
であるか否かを判断し、 であれば真の位置出し信号であるので、ステップ(ト)
において第2のサンプリングパルスSP2を発生し、 でなければステップ(ロ)へ戻る。
このステップ(チ)〜(ル)の説明を第5図E,F及びL
を参照して詳述する。ステップ(チ)において例えば第
5図Lの右側中央部分で信号S20の極性が変ったことが
判断されると、ステップ(リ)において第5図Eに示す
信号S10のSA4のいずれであるかが判断され、 であるのでステップ(ヌ)にすゝむ。そしてこゝで第5
図Fに示す信号S11のTB5であるか否かを判断し、 であるのでステップ(ト)において第2のサンプリング
パルスSP2を発生する。ステップ(ヌ)で信号TB5でなければステップ(ロ)に戻る。
また、ステップ(リ)において であれば信号S10のSA4でなく、信号SA6(図示せず)で
あることが判断され(従って、信号S20の極性の変った
時点は第5図Lの右側中央部分でなく左側中央部分であ
ったことになる。)、ステップ(ル)で第5図Fに示す
信号S11のTB7(図示せず)が であるか否か判)が断し、 である筈であるのでステップ(ト)において第2のサン
プリングパルスSP2を発生する。ステップ(ル)で信号T
B7でなければステップ(ロ)に戻る。
さて、ステップ(チ)において信号S20の極性が変って
なければステップ(ヲ)にすゝみ、検出区間が前回の位
置出し信号と同じであるか否かを判断し、同じであれば
ステップ(ト)に行って第2のサンプリングパルスSP2
を発生する。第5図Eを参照して云えば、例えば位置出
し信号S10の第1番目のSA1と第2番目のSA2とは同じ であるので、ステップ(ト)において第2のサンプリン
グパルスSP2を発生する。そして、ステップ(ヲ)にお
いて検出区間が同じでなければ誤検出と看做し、最初の
サンプリング状態を保持してステップ(ロ)に戻る。
このようにしてマイクロコンピュータによる処理でも第
2のサンプリングパルスSP2を発生させることができ
る。
なお、上述の実施例は回転ヘッド装置としてヘッド角間
隔よりも狭い角範囲にわたってテープを巻き付けて記録
・再生する特殊のものであるが、通常のようにヘッド角
間隔と同じ角範囲にテープを巻き付けるようにする回転
ヘッド装置を用いる場合にもこの発明が適用できること
は勿論である。
〔発明の効果〕
上述の如くこの発明によれば、通常の再生モード時には
複数の記録領域の両隣接トラックからのパイロット信号
の検出出力によりトラッキング制御を行い、特殊再生モ
ード時には第1の回転期間では一方の記録領域における
両隣接トラック及び走査中のトラックからのパイロット
信号の検出出力、第2の回転期間では他方の記録領域に
おける両隣接トラック及び走査中のトラックからのパイ
ロット信号の検出出力により通常の再生モード時より所
定量オフセットしてトラッキング制御を行うようにした
ので、トラックの曲がりやテープ、ヘッドの感度等のバ
ラツキがあっても安定に所定量のオフセットを与えるこ
とができ、例えばアフタレコーディングの場合等には、
与えるオフセット量を確実に設定することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す回路構成図、第2図
は第1図で使用される回転ヘッド装置の一例を示す図、
第3図はこの発明の記録トラックパターンの概要を示す
図、第4図は第1図における記録動作の説明に供するた
めの信号波形図、第5図は第1図における再生動作の説
明に供するための信号波形図、第6図及び第7図はこの
発明の説明に供するための線図、第8図はこの発明の要
部の一例を示す回路構成図、第9図は第8図における動
作の説明に供するための信号波形図、第10図は第2のサ
ンプリングパルスを発生する動作の説明に供するための
フローチャートである。 (1A)(1B)は回転磁気ヘッド、(2)は磁気テープ、
(6)はパイロット信号の発振器、(7)は位置出し信
号の発振器、(9)は消去用信号の発振器、(10),
(11),(12),(13)は記録波形発生回路、(21),
(40),(41),(44)は遅延回路、(22),(23),
(24),(25)は記録タイミング発生回路、(28),
(34),(35)はバンドパスフィルタ、(29)はエンベ
ロープ検波回路、(30),(32),(46)はサンプリン
グホールド回路、(31)は差動アンプ、(36),(47)
はスイッチ回路、(37)は比較器、(38),(39)はサ
ンプリングパルス発生回路、(42)はオア回路、(43)
はアンド回路、(45)は加算器である。
フロントページの続き (72)発明者 山田 誠 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 宮森 慎二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大森 隆 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の回転ヘッドによってテープ状の記
    録媒体上に形成される斜めのトラックに記録されたディ
    ジタル信号と、上記各トラックに上記ディジタル信号と
    は独立した複数の記録領域に記録されたトラッキング用
    パイロット信号と、隣接トラックの上記パイロット信号
    と異なる周波数の位置出し信号とを再生するディジタル
    信号の再生装置において、 上記トラック上の信号を再生するための走査幅が上記ト
    ラックの幅より広い回転ヘッドと、 上記回転ヘッドにより再生された信号より上記ディジタ
    ル信号を再生するディジタル信号再生手段と、 上記回転ヘッドにより再生された信号より上記位置出し
    信号を検出する位置出し信号検出手段と、 該位置出し信号検出手段で位置出し信号が検出されたタ
    イミングを基準にして、先行する側の隣接トラックであ
    る一方の隣接トラックに記録されたパイロット信号を検
    出する第1のパイロット信号検出手段と、 上記位置出し信号検出手段で位置出し信号が検出された
    タイミングを基準にして、他方の隣接トラックに記録さ
    れたパイロット信号を検出する第2のパイロット信号検
    出手段と、 上記位置出し信号検出手段で位置出し信号が検出された
    タイミングを基準にして、現在走査中のトラックに記録
    されたパイロット信号を検出する第3のパイロット信号
    検出手段とを設け、 通常再生モード時には、上記第1及び第2のパイロット
    信号検出手段の検出出力の差に基づいて第1の比較誤差
    信号を得、この第1の比較誤差信号のレベルが小さくな
    るような上記回転ヘッドの走査位置制御を行って、上記
    回転ヘッドの走査位置が現在走査中のトラックのほぼ中
    心を走査するためのトラッキング制御を行い、 アフターレコーディング用再生モード時には、上記第1
    及び第2のパイロット信号検出手段の検出出力の差であ
    る第1の比較誤差信号に加えて、上記第1及び第3のパ
    イロット信号検出手段の検出出力の差である第2の比較
    誤差信号を得、この第1の比較誤差信号と第2の比較誤
    差信号とを加算した信号のレベルが小さくなるような上
    記回転ヘッドの走査位置制御を行って、上記回転ヘッド
    の走査位置を上記通常再生モード時における走査位置に
    対し上記他方の隣接トラック側に第2の比較誤差信号に
    基づいた量だけオフセットさせるトラッキング制御を行
    うようにしたディジタル信号の再生装置。
JP59194514A 1984-09-17 1984-09-17 ディジタル信号の再生装置 Expired - Fee Related JPH07109676B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59194514A JPH07109676B2 (ja) 1984-09-17 1984-09-17 ディジタル信号の再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59194514A JPH07109676B2 (ja) 1984-09-17 1984-09-17 ディジタル信号の再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6173224A JPS6173224A (ja) 1986-04-15
JPH07109676B2 true JPH07109676B2 (ja) 1995-11-22

Family

ID=16325795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59194514A Expired - Fee Related JPH07109676B2 (ja) 1984-09-17 1984-09-17 ディジタル信号の再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07109676B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6173224A (ja) 1986-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0687330B2 (ja) ディジタル信号の再生装置
US4509083A (en) Head tracking control for video tape recorder
US4899233A (en) Apparatus for reproducing a magnetically recorded digital signal using a rotary head with automatic track finding signal extraction and selection for tracking control
JPH0474790B2 (ja)
US4755893A (en) Tracking control apparatus using pilot signals and position detecting signals of various lengths
JPH02107079A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0426947A (ja) 再生方法
US5081550A (en) Reproducing apparatus employing track-controlled multi-rotary-head device
JPH0795365B2 (ja) 情報信号再生装置
JPH07109676B2 (ja) ディジタル信号の再生装置
JPH07107761B2 (ja) ディジタル信号の再生装置
JP2551271B2 (ja) ディジタル信号の記録媒体
JP2551270B2 (ja) ディジタル信号の記録装置
JPH0756715B2 (ja) トラツキング制御装置
JPH0626047B2 (ja) トラツキング制御装置
JP2593841B2 (ja) 同期信号検出回路
JP2501315B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2674205B2 (ja) 映像信号再生装置
JP2550202B2 (ja) 回転ヘッド型再生装置
JP2871154B2 (ja) トラッキング制御装置
JP2589742B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH0489666A (ja) 記録方法
JP2570773B2 (ja) トラッキング方式
JPH07101492B2 (ja) トラツキング装置
JPS613315A (ja) デイジタル信号の記録再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees