JPH07109642A - 多軸織機における経糸案内装置 - Google Patents

多軸織機における経糸案内装置

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JPH07109642A
JPH07109642A JP27900393A JP27900393A JPH07109642A JP H07109642 A JPH07109642 A JP H07109642A JP 27900393 A JP27900393 A JP 27900393A JP 27900393 A JP27900393 A JP 27900393A JP H07109642 A JPH07109642 A JP H07109642A
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JP
Japan
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warp
weaving
guide
radius
cam
Prior art date
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Pending
Application number
JP27900393A
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English (en)
Inventor
Shigenobu Iida
重信 飯田
Kyuji Omori
及二 大森
Takao Ito
隆夫 伊東
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンペンセータカムの長径点、短径点での経
糸の接触角を同一にする、多軸織機の経糸案内装置を得
る。 【構成】 コンペンセータカム32は、環状ガイド23
の高さ位置と糸ガイド31aの水平移動軌跡の高さ位置
CL1の差Hの丁度1/2の高さ位置に配置してある。
コンペンセータカム32は、各ビーム21から引き出さ
れて三軸製織機構25に導かれる各経糸aを、その長さ
が殆ど変化しないように案内する。前記環状ガイド23
は、その半径Rを前記糸ガイド31aが循環移送チェン
により描く経糸移送軌跡の長軸半径(織幅方向長さの1
/2)と、短軸半径(織幅と直交する方向の長さの1/
2)の和の半分に設定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、三軸あるいは四軸織
物などの多軸織物を製織する多軸織機の、経糸案内装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の織機の従来例として、例えば特
開平1−201550号に開示のものがある。これによ
れば、対向する経糸群を互いに逆方向に移動させつつ緯
糸を交織して三軸織物などの多軸織物を製織する製織部
における経糸群の移動につれて、製織部上方で経糸クリ
ールが回転し、この経糸クリールに設けた複数の経糸ビ
ームから引き出された多数の経糸を、経糸クリールに設
けた環状ガイドから、経糸長さ合わせのためのコンペン
セータカムを経た後、経糸循環移送チェンの糸ガイドを
介して製織部へ供給するようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の多軸織機で
は、経糸クリールから送りだされる経糸は、コンペンセ
ータカムのカム面を摺接して製織部へ向けて移動してい
くが、従来のカム面では、カム面に対する経糸の巻き付
き角度については、なんら考慮されておらず、環状ガイ
ドとの位置関係において、もっとも異なる場合、即ち、
コンペンセータカムの長径点を通過する経糸と、コンペ
ンセータカムの短径点を通過する経糸の、コンペンセー
タカムのカム面に対する巻き付き角度(接触角度)に差
があり、この巻き付き角度の差により、経糸に与える摩
擦抵抗に差が生じ、この摩擦抵抗の差が経糸の張力に影
響し、経糸張力にバラツキを生じて織むらの原因の一つ
となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願は、コンペンセータ
カムに対する経糸の巻き付き角度の差による摩擦抵抗の
差を少なくして、経糸の張力差を少なくすることを目的
とし、交差する経糸に緯糸を交織して三軸織物などの多
軸織物を製織する製織部の製織に伴って経糸クリールが
回転し、この経糸クリールの経糸ビーム、または、経糸
ボビンから引き出された多数の経糸を、環状ガイドか
ら、経糸長さ合わせのためのコンペンセータカムを経た
後、経糸循環移送チェンの糸ガイドを介して製織部へ供
給するようにした多軸織機における経糸案内装置におい
て、経糸循環移送チェンの糸ガイドと環状ガイドとの中
央位置にコンペンセータカムを配置し、環状ガイドの半
径を経糸循環移送チェンの糸ガイドによる経糸移送軌跡
の長軸半径と短軸半径の和の半分に設定したことを特徴
とする。
【0005】
【作用】上記構成の経糸案内装置によれば、経糸クリー
ルの経糸ビーム、または、経糸ボビンから引き出された
多数の経糸は、環状ガイドを経て、コンペンセータカム
のカム面に摺接し、経糸循環移送チェンを介して、製織
部へ導かれる。経糸循環移送チェンの糸ガイドと環状ガ
イドとの中央位置にコンペンセータカムを配置し、環状
ガイドの半径を経糸循環移送チェンの糸ガイドによる経
糸移送軌跡の長軸半径と短軸半径の和の半分に設定した
ことにより、コンペンセータカムの長径点を通る経糸
と、短径点を通る経糸の、コンペンセータカムのカム面
との巻き付き角度(接触角)を同じにでき、これらの部
分での摩擦抵抗を同じにでき、従来より、経糸張力に与
える巻き付き角度による摩擦抵抗の差の影響を小さくで
きる。
【0006】
【実施例】図1は三軸織物織機1を一部を省略して示し
ている。この三軸織物織機1において、3は固定的に設
置してある機枠で、支柱4、上枠5、下枠6を枠組して
構成してある。各支柱4には高さの中間部に中間枠7の
端部を固着し、その中間枠7に複数の支持腕8を固着し
てある。各支持腕8上には夫々軸受ブラケット10が固
着され、各軸受ブラケット10に設けられ、水平軸線回
りに回動自在とした水平支持ローラ9と、垂直軸線回り
に回転し、環状支持体16の半径方向の移動を規制する
ローラ(図示せず)とによって環状支持体16が後述の
吊枠28aを中心に水平回転自在になっている。環状支
持体16は図示を省略した公知の回転駆動機構によって
一方向へ所定速度で回転されるようにしてある。環状支
持体16上には円周を複数(本実施例では図示しないが
8)に等分割する位置に夫々支持台17を止着してあ
る。支持台17は環状支持体16上に樹立した一対の対
向する支持板18とその上端部に止着した支持枠19と
で構成し、その支持板18に経糸ビーム支持用の軸受2
0を夫々止着してある。対応する一対の軸受20には経
糸ビーム21のビーム軸21aを回転自在に支持させて
隣り合う支持板18間に経糸ビーム21を配設してあ
る。ビーム軸21aには鎖車22を固着してある。
【0007】35は各支持板18に取り付けた軸受(図
示省略)によって支承されている回転軸で、各回転軸3
5の端部は隣り合う支持台17の回転軸35の端部に自
在継手を介して連結され、各回転軸35には経糸ビーム
21の鎖車22と対応する位置に鎖車38が固着され、
この鎖車38と鎖車22及び図示しないブラケットに取
付けられたテンション用の鎖車38aにチェーン38b
が巻回されている。各支持台17の回転軸35には、図
示しないブレーキ装置が取付けてあり、経糸aが製織に
より引っ張られて、イージングローラ39が揺動する
と、ブレーキ装置が解除されて経糸ビーム21が経糸送
り出し方向へ回転して、経糸aを消極送り出しするよう
になっている。90は周知のドロッパー装置を示し、こ
れらの環状支持体16、その上に設けられたビーム2
1、ドロッパー装置90等により後述の製織部へ経糸を
供給する経糸クリール2が構成されている。
【0008】次に、23は支持枠19にブラケット(図
示省略)を介して止着してある環状ガイドで、環状支持
体16の回転軸線と同心に配置してある。この環状ガイ
ド23にはブラケット(図示省略)を介してガイド筬
(図示省略)が止着してあり、各ビーム21から繰出さ
れた各経糸aを案内するようになっている。25は公知
の三軸製織機構(製織部)で、織前FLを挾んで、緯糸
挿入方向の列として配置された2列の多数のヘドル25
aを備え、2列の各ヘドル25aが経糸aを案内してひ
口を形成し、その状態で緯糸を入れ、また緯入れする毎
に列単位で交互に各ヘドル25aが経糸クリール2の回
転方向と同方向へ順次移動すると共に端部のヘドル25
aが他方の列へ移動されるようにしてある。26は三軸
製織機構25のフレーム(図示省略)によって回動自在
に支持されている公知の巻取ローラで、図示しない駆動
機構によって矢印方向へ回転され、製織された織布bを
巻取るようにしてある。
【0009】次に、環状ガイド23と三軸製織機構25
の間に配置される、経糸循環移送チェン36とコンペン
セータカム32について説明する。上枠5と一体の横枠
27から吊下した吊枠28aの下端部には、図3に示す
ように、台形状の支持ブラケット28bが止着してあ
る。支持ブラケット28bの下面には支持板28dが固
着され、その左右端部上面には、夫々スプロケット34
が回転自在に支持され、これらのスプロケット34に巻
回した経糸循環移送チェン36に糸ガイド31aが多数
連結され、コンペンセータカム32を経た経糸aはその
ガイド孔31b(図2)を通って三軸製織機構25へ導
かれている。スプロケット34の一方は図示しない駆動
モータで回転され、三軸製織機構25のヘドル25aの
移動と同期して経糸aを織巾方向(図2の矢印方向)へ
回動する様になっている。コンペンセータカム32は、
支持ブラケット28bの上面28cに止着したブラケッ
ト29,29の上端に止着され、前記環状ガイド23の
高さ位置と前記糸ガイド31aの水平移動軌跡の高さ位
置CL1の差Hの丁度1/2の高さ位置に配置してあ
る。コンペンセータカム32は、各ビーム21から引き
出されて三軸製織機構25に導かれる各経糸aを、その
長さが殆ど変化しないように案内するようにした楕円の
案内面32aが外周に形成してある。
【0010】前記環状ガイド23は、その半径Rを前記
糸ガイド31aが循環移送チェン36により描く経糸移
送軌跡Sの長軸半径(織幅方向長さの1/2)L1と、
短軸半径(織幅と直交する方向の長さの1/2)L2の
和の半分、即ち、R=(L1+L2)/2に設定してあ
る。このように環状ガイド23の半径Rを設定し、か
つ、コンペンセータカム32を環状ガイド23の高さ位
置と糸ガイド31aの高さ位置CL1の上下方向中央位
置にすると、コンペンセータカム32の長径点C1と短
径点C2を通る経糸aの、コンペンセータカム32のカ
ム面32aに対する巻き付き角度θ1、θ2は全く同じ
になる。即ち、図4において、区分線CLの左側には、
コンペンセータカム32の長径点C1での断面を、右側
には短径点C2での断面を示し、これらの寸法関係よ
り、角度α1と角度α2とが等しくなるので、直線R1
−T1と直線R2−T2は平行となる。次に三角形R1
a1C1と三角形T2a2C2において、角β1=β
2,線分R1−a1=T2−a2、及び経糸経路長さを
同一にするようにコンペンセータカム32が形成してあ
るので、線分a1−C1=a2−C2となり、これらよ
り、三角形R1a1C1と三角形T2a2C2は合同と
なり、角γ1=γ2となる。同様に角δ1=δ2とな
る。これらより、コンペンセータカム32の長径点C1
と短径点C2における経糸aの巻き付き角度(接触角)
は、θ1=γ1+δ1=γ2+δ2=θ2 となる。
【0011】次に、上記の状態で三軸織物織機1の運転
を開始すると、三軸製織機構25のヘドル25aが経糸
aを案内してひ口を開口すると共に緯入れを行なって織
布bを製織し、緯入れのたびに両側のヘドル25aが交
互に図2の矢印方向へ横移動して経糸aを一方向へ回動
させる。また糸ガイド31aと環状支持体16が上記ヘ
ドル25aの回動方向へ同期回動し、各経糸ビーム21
から引き出されている経糸aを夫々同方向へ回動させ
る。また巻取ローラ26が織布bを巻取ると共に、各経
糸ビーム21から引き出されている経糸aを引っ張ると
経糸aは経糸張力によってコンペンセータカム32の案
内面32aに圧接しながら織布方向へ移動する。経糸a
はコンペンセータカム32の長径点C1と短径点C2で
は、その巻き付き角度θ1、θ2が全く同じであるか
ら、これらの点での摩擦抵抗に差はなく、接触抵抗を考
慮してなかった従来のものに比べ、経糸張力に与える巻
き付き角度による摩擦抵抗の差の影響を小さくでき、織
むらを少なくできる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、多軸
織機における経糸案内装置において、経糸循環移送チェ
ンの糸ガイドと環状ガイドとの中央位置に配置したコン
ペンセータカムの長径点を通る経糸と、短径点を通る経
糸の、コンペンセータカムのカム面との巻き付き角度
(接触角)を同じにでき、これらの部分での摩擦抵抗を
同じにでき、従来より、経糸張力に与える巻き付き角度
による摩擦抵抗の差の影響を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の織機の経糸案内装置を三軸織物織機に
装着した説明図である。
【図2】図1のII視図である。
【図3】経糸循環移送チェン、コンペンセータカムの取
付け状態を示す部分拡大図である。
【図4】経糸の巻き付き角度説明図である。
【符号の説明】
1 三軸織物織機、 2 経糸クリール、 3 機枠、
21 経糸ビーム、23 環状ガイド、 25 三軸
製織機構(製織部)、 27 横枠、28a 吊枠、
28b 支持ブラケット、 31a 糸ガイド、32
コンペンセータカム、 36 経糸循環移送チェン、
a 経糸 L1 長軸半径、 L2 端軸半径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差する経糸に緯糸を交織して三軸織物
    などの多軸織物を製織する製織部の製織に伴って経糸ク
    リールが回転し、この経糸クリールの経糸ビーム、また
    は、経糸ボビンから引き出された多数の経糸を、環状ガ
    イドから、経糸長さ合わせのためのコンペンセータカム
    を経た後、経糸循環移送チェンの糸ガイドを介して製織
    部へ供給するようにした多軸織機における経糸案内装置
    において、経糸循環移送チェンの糸ガイドと環状ガイド
    との中央位置にコンペンセータカムを配置し、環状ガイ
    ドの半径を経糸循環移送チェンの糸ガイドによる経糸移
    送軌跡の長軸半径と短軸半径の和の半分に設定したこと
    を特徴とする多軸織機における経糸案内装置。
JP27900393A 1993-10-11 1993-10-11 多軸織機における経糸案内装置 Pending JPH07109642A (ja)

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