JPH07108938A - リニア同期モータ駆動式電気転てつ機 - Google Patents

リニア同期モータ駆動式電気転てつ機

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JPH07108938A
JPH07108938A JP9823193A JP9823193A JPH07108938A JP H07108938 A JPH07108938 A JP H07108938A JP 9823193 A JP9823193 A JP 9823193A JP 9823193 A JP9823193 A JP 9823193A JP H07108938 A JPH07108938 A JP H07108938A
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JP
Japan
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synchronous motor
linear synchronous
yoke
type electric
permanent magnet
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Application number
JP9823193A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kurosu
賞幸 黒須
Tatsumi Takahashi
立身 高橋
Kenji Endo
研二 遠藤
Hidetoshi Iwase
秀敏 岩瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
East Japan Railway Co
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd, East Japan Railway Co filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リニア同期モータの可動部の界磁極として継鉄
の両面に極性を交互に反転して取付けられた永久磁石
の、継鉄への取付けを確実にして信頼性を高める。 【構成】継鉄61の一方の面に並べて取付けられた永久
磁石62を非磁性製の間隔片64を挟んで配置すること
によって、永久磁石62と間隔片64が機械的に一体化
されるので可動部6にかかるトングレールの反力によっ
て永久磁石62が可動部6の移動方向にずれたりして継
鉄61から外れたりするのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般の鉄道の分岐装
置に使用される転てつ機、特に電気的に駆動することに
よって離れた位置にある制御室からその駆動を制御する
ことのできる電気転てつ機、更には、リニア同期モータ
で駆動する方式のリニア同期モータ駆動式電気転てつ機
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のリニア同期モータ駆動式の
電気転てつ機(特願平《FA91−0843》号公報)
を使用した分岐装置の平面図であり、基本レール11,
12からなる基本レール1に対して、可動のトングレー
ル21,22からなるトングレール1が配置されてい
て、このトングレール1はリニア同期モータ30によっ
てシャフト63を介して駆動される連結棒4によって図
の上下方向に移動可能になっている。この図では上のト
ングレール21が基本レール11に接し、下のトングレ
ール22は基本レール12から離れているので、図の左
側から基本レール1の上を進入してきた車両は、図の上
側の車輪が基本レール11からトングレール21に移り
図の下の車輪は基本レール12の上をそのまま通過する
ことになるので、結果的に車両は図の下側に分岐するこ
とになる。一方、電気転てつ機3によってトングレール
2が下方に移動して、トングレール22が基本レール1
2に接触しトングレール21が基本レール11から離れ
た状態になると、図の左側から進入して来た車両は基本
レール11とトングレール21とに乗って図の上に向か
って分岐する。
【0003】図6は図5のA−A断面図、図7は図6の
B−B断面図であり、いずれもリニア同期モータ30の
断面構造を表している。図6はまた図7のC−C断面図
でもある。これらの図において、リニア同期モータ30
は固定部5と可動部6とからなっていて、固定部5は継
鉄を兼ねるケース51、このケース51の上下内壁面に
図の左右方向に並べて取付けられた複数個の突極形の鉄
心52及びこの鉄心52のそれぞれに設けられた巻線5
3とからなっている。可動部6は継鉄61とその両側に
取付けられた複数の永久磁石62及び可動部6の図7の
左右方向の移動を外部に伝達するシャフト63からなっ
ている。
【0004】鉄心52と巻線53とは3個が1組になっ
て1つの極を形成する。可動部6の永久磁石62は界磁
極でもあり、2個が1組になって1つの極を形成して互
いに反対方向の磁束を発生する。したがって、図7の鉄
心52の3つの左右方向の寸法と永久磁石62の2つの
寸法とが一致していて極間距離になっている。周知のよ
うに、リニア同期モータは同期電動機と同じ原理のもの
であるから、巻線53に3相交流電流を流すと図7の左
右の方向に移動する移動磁界が発生し、この磁界と永久
磁石62との間に磁気力が働き、同期すれば可動部6は
移動磁界と同じ速度で移動する。移動磁界の速度を変え
れば可動部6の速度も変わり移動磁界を停止させれば可
動部6も停止する。シャフト63にかかっている力がリ
ニア同期モータ30が耐えることができる値を越えない
限りこのような同期は維持される。
【0005】リニア同期モータ30が耐えることのでき
る力は、励磁電流に比例するとともに、概略永久磁石6
2の鉄心52に対向する面の面積の総和に比例するとし
てよい。したがって、図7の上下8個の永久磁石62の
左右方向の長さの和と図6の永久磁石62の左右方向の
長さとの積として得られる面積を所要の力が発生するだ
けの値に設定すればよい。前述の極間距離は、後述する
ように位置制御する場合に、その値が大きいと制御の精
度が悪くなり、小さいと鉄心52と巻線53や永久磁石
62の数が多くなってコストが高くなるので、適切な値
に設定する必要がある。
【0006】図6の右下に位置検出器7を図示してあ
る。ケース51に取付け台73を介してコの字形の光セ
ンサ71を、紙面に対して垂直方向に移動する可動部6
の継鉄61に取付け具74を介して位置センサ7の光遮
断板72をそれぞれ取付けてある。光センサ71は市販
品であり、コの字状の一方の辺から発光して他方の辺で
受光し光信号の強度に応じた電気信号に変換して出力す
るもので、発光部と受光部との間に光を遮断するものが
あると受光されないのでこれを検出するものであり、光
遮断板72はくしの歯状をしていて光を透過する部分と
遮断する部分とが一定間隔で設けられていて、光遮断板
72が移動することによって光センサ71が断続する光
を受光するのでその出力信号を図示しない制御装置に入
力し光の断続によって生じたパルスの数を数えることに
よって可動部6が移動した距離を求めることができ、そ
の時間変化によって速度が求められる。
【0007】図8は図7の一部を拡大した部分拡大断面
図であり、継鉄61に取付けられた永久磁石62のそれ
ぞれの極性はNとSで示すように、継鉄61の上側又は
下側に左右の方向に並んで配置された永久磁石62は隣
同士の永久磁石62が互いに極性が逆になるように配置
されており、例えば永久磁石621はS極からN極に向
かう極の方向は上向きであるのに対して、隣の永久磁石
622の極の方向は下向きであり、永久磁石621の継
鉄61を介して対向する永久磁石623は永久磁石62
1と同じく上向きの極方向に配置してある。
【0008】このような永久磁石62の配置では、永久
磁石621から生じた磁束はN極から上に向かって鉄心
52に侵入しケース51を通って隣の鉄心52を通って
永久磁石622に入る。永久磁石621から生じた磁束
は図示しない左隣の永久磁石62にも分流する。永久磁
石621のS極から下方向に生じた磁束は継鉄62を図
の上下方向に通って永久磁石623に入る。図から明ら
かなように可動部6や固定部5は継鉄を中心にして上下
対称であるとともに、鉄心52,巻線53は3個ずつ、
永久磁石62は2個ずつが1組になって周期的に配置さ
れている。したがって、前述の磁束の流れは全体の磁束
の流れに共通するものである。
【0009】継鉄61を通る磁束は図の上下方向なので
継鉄62の上下方向の寸法、すなわち厚み寸法は磁束の
流れに殆ど影響を与えないので、この厚み寸法は単に継
鉄61の機械的強度を確保するために決定されることに
なり、磁束が左右方向に流れる場合に比べてはるかに薄
くすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、永久磁
石62は継鉄61の両面に取付けられているが、一般に
永久磁石62の材質は機械加工が困難なのが普通なの
で、継鉄61への取付けは接着剤によるのが普通であ
る。永久磁石621にかかる力は固定部5との間の斥
力、継鉄61との間の斥力及び隣の永久磁石622との
間の斥力などが働く。また、図7のシャフト63を介し
てかかるトングレール2の反力は固定部5と永久磁石6
2との間の力となるので、永久磁石62は図8の水平方
向に大きな力が働くことになる。前述のように、永久磁
石62の継鉄61への取付けは接着剤なので、必ずしも
充分な信頼性があるとは言いがたい面があるという問題
がある。
【0011】この発明はこのような問題を解決し、永久
磁石の継鉄への取付けを確実にして信頼性の高いリニア
同期モータ駆動式電気転てつ機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明によれば、列車軌道の分岐装置の、固定の基
本レールに対して可動のトングレールをリニア同期モー
タで駆動してなるリニア同期モータ駆動式電気転てつ機
において、前記リニア同期モータが、ケース、このケー
スの上下の内面に取付けられた複数の鉄心と、この鉄心
のそれぞれに設けられた巻線とからなる固定部及びこの
固定部に挟まれた継鉄とこの継鉄の両側に前記固定部に
対向して設けられた界磁極としての永久磁石からなる可
動部からなり、前記継鉄の一方の面に設けられ交互に極
性を反転して取付けられた永久磁石が、非磁性体からな
る間隔片を挟んで配置されてなるものとし、また、間隔
片と永久磁石との表面が面一とするか、間隔片が永久磁
石に対して突出してなるものとし、また、列車軌道の分
岐装置の、固定の基本レールに対して可動のトングレー
ルをリニア同期モータで駆動してなるリニア同期モータ
駆動式電気転てつ機において、前記リニア同期モータ
が、ケース、このケースの上下の内面に取付けられた複
数の鉄心と、この鉄心のそれぞれに設けられた巻線とか
らなる固定部及びこの固定部に挟まれた継鉄とこの継鉄
の両側に前記固定部に対向して設けられた界磁極として
の永久磁石からなる可動部からなり、前記継鉄の一方の
面に設けられ交互に極性を反転して取付けられた永久磁
石が、前記継鉄に設けた溝に挿入されてなるものとし、
また、このリニア同期モータ駆動式電気転てつ機に、前
述の間隔片を設けてなるものとし、また、列車軌道の分
岐装置の、固定の基本レールに対して可動のトングレー
ルをリニア同期モータで駆動してなるリニア同期モータ
駆動式電気転てつ機において、前記リニア同期モータ
が、ケース、このケースの上下の内面に取付けられた複
数の鉄心と、この鉄心のそれぞれに設けられた巻線とか
らなる固定部及びこの固定部に挟まれた継鉄とこの継鉄
の両側に前記固定部に対向して設けられた界磁極として
の永久磁石からなる可動部からなり、前記継鉄に取付け
られた永久磁石の間隙部に相当する継鉄の部分に非磁性
体部を設けてなるものとし、このリニア同期モータ駆動
式電気転てつ機に、前述の間隔片を設けてなり、更に、
前述の永久磁石を挿入する溝が設けてなるものとし、ま
た、列車軌道の分岐装置の、固定の基本レールに対して
可動のトングレールをリニア同期モータで駆動してなる
リニア同期モータ駆動式電気転てつ機において、前記リ
ニア同期モータが、ケース、このケースの上下の内面に
取付けられた複数の鉄心と、この鉄心のそれぞれに設け
られた巻線とからなる固定部及びこの固定部に挟まれた
継鉄とこの継鉄の両側に前記固定部に対向して設けられ
た界磁極としての永久磁石からなる可動部からなり、こ
の可動部が保護膜で覆われてなるものとし、また、この
保護膜が、樹脂を塗布して形成したもの、又は、フィル
ムを張付けて形成したものとし、また、このリニア同期
モータ駆動式電気転てつ機において、前述の間隔片を設
けてなるものとし、更に、永久磁石を挿入した溝を設け
てなるものとし、また、磁性体部を設けてなるものとす
る。
【0013】
【作用】この発明の構成において、トングレールを駆動
するための電機転てつ機としてのリニア同期モータの可
動部の継鉄の両面に、一方の面には極性を交互に反転し
て取付けられた永久磁石を、非磁性体からなる間隔片を
挟んで配置することによって永久磁石と間隔片が機械的
に一体化されて、可動部にかかるトングレールの反力に
よって永久磁石が可動部の移動方向にずれて継鉄から外
れたりするのを防止する。この間隔片と永久磁石との表
面を面一又は間隔片を永久磁石に対して突出させること
によって永久磁石の角が欠けるのを防止することができ
る。
【0014】また、前述の継鉄に溝を設け、この溝に永
久磁石を挿入して取付けることによって、前述の力によ
る永久磁石が外れるのを防止する。溝を設けるのと間隔
片を設けるのとを併用することによって永久磁石の外れ
をより確実に防止することができる。また、隣合う永久
磁石の間隙部に相当する継鉄の部分に非磁性体部を設け
て継鉄内の移動方向の磁束の流れを遮断することによっ
て、磁束の偏りによる個々の永久磁石にかかる力の偏よ
りを抑制する。
【0015】また、継鉄、永久磁石からなる可動部を保
護膜で覆うことによって、欠けやすい永久磁石を保護す
る。この保護膜は樹脂を塗布して形成するか、フィルム
を張付けて形成することができる。前述の永久磁石の間
に挿入される間隔片、永久磁石が挿入される溝、継鉄に
設けられる磁性体部及び保護膜は適宜組み合わせること
によって、それぞれの作用を重畳させることができる。
【0016】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1の実施例を示すリニア同期モータ
の部分拡大断面図であり、図8と同じ構成要素に対して
は共通の符号を付けて詳しい説明を省略する。この図に
おいて、隣り合う永久磁石62の間にそれぞれ間隔片6
4を挟み込んである。このような構成によって、継鉄6
1の同じ面に取付けられてある永久磁石62全部が間隔
片64を介して機械的に一体となるので、トングレール
2の反力として永久磁石62に図の左右方向の力がかか
っても、充分に耐えられる構成になる。
【0017】間隔片64は非磁性体でなければならない
が非金属である必要はないので絶縁材は勿論非磁性ステ
ンレス製でもよい。しかし、銅やアルミなどの良電導性
の金属では磁束の局部的な時間的変化による渦電流が流
れ局部加熱が生ずる恐れがあるので好ましくない。図1
では間隔片64の厚みを永久磁石62よりも小さいもの
として図示してあるが、これにこだわるものではない。
むしろ両方の厚みを同じにするか間隔片64の厚みの方
を大きくするかすると、永久磁石62の角が欠けるのを
防止することができる。周知のように永久磁石62とし
て採用される材料の多くは焼結材料で機械的にもろく欠
けやすいという欠点を持っているので、このような間隔
片64によって永久磁石62の角部を保護することがで
きる。
【0018】図2はこの発明の第2の実施例を示すリニ
ア同期モータの部分拡大断面図であり、図1と同様に同
じ構成要素の説明を省略する。この図において、継鉄6
1Bに永久磁石62が挿入できるような溝65を設けた
もので、この溝65に永久磁石62の一部がはまってい
る部分で左右方向の力を受け止めて永久磁石62の左右
方向の移動を制限して外れないようにし信頼性を高めて
いる。もちろん、この構成の場合でも、図1と同様に隣
合う永久磁石62の間の隙間に間隔片を挿入する構成を
併用して更に信頼性を高めることもできる。
【0019】図3はこの発明の第3の実施例を示すリニ
ア同期モータの部分拡大断面図であり、図2と同様に同
じ構成要素の説明を省略する。この図において、継鉄6
1Cは隣合う永久磁石62の隙間に相当する部分の一部
に非磁性体部66を設ける。この非磁性体部66を設け
ることによって継鉄61C内の左右方向の磁束の流れが
遮断されるので、継鉄61C内の磁束の流れがそれぞれ
上下対になる2つの永久磁石62ごとに独立するので、
永久磁石62と鉄心52との間の空隙長が何らかの理由
で偏ったとしても磁束の偏在が生じないのでそれぞれの
永久磁石62にかかる力の偏在を生じにくく平均化され
て最大の力を発生する永久磁石62の力の値が相対的に
小さくなる。
【0020】この実施例の場合も図示のように間隔片6
4を設けてよく、更に間隔片64と非磁性体部66とを
一体に構成することもできる。すなわち、非磁性体部6
6は加工方法や機械的強度の点から非磁性ステンレス製
とするのが妥当であるが、前述のように間隔片64も同
じ材質でよいから、これらを一体に構成することは可能
である。
【0021】図4はこの発明の第4の実施例を示すリニ
ア同期モータの部分拡大断面図であり、前述の図と同じ
構成要素の説明は省略する。この図において、永久磁石
62と表面を面一にした間隔片64とを一緒に保護膜6
7で覆ったもので、前述のように永久磁石62の材料は
欠けやすいので間隔片64で角部を保護するとともに更
に保護膜で覆って保護したものである。このような保護
は運転中ではなくむしリニア同期モータ30の製作過程
での永久磁石62の保護に効果が大きい。また、永久磁
石62表面に付着する鉄粉の排除も容易になるという効
果もある。
【0022】保護膜67としては、樹脂を塗布して形成
するのと、フィルムを張付けて形成するのとがあるが、
フィルムを張付ける場合は図示のように永久磁石62と
間隔片64の表面を滑らかに形成するのが適している。
また、塗布の場合は永久磁石62と間隔片64とは面一
でなくてもよいので、図1や図3のように間隔片64が
永久磁石62から凹んでいたり、図2のように間隔片6
4がない場合にも適用することができる。フィルムを張
付けけ保護膜67を形成する場合でも、フィルムとして
伸縮性に富む材質のものを使用すれば間隔片64が永久
磁石62と面一になっていなくとも、更には、間隔片6
4が設けられない場合でも使用することができる。
【0023】
【発明の効果】この発明は前述のように、リニア同期モ
ータの可動部の継鉄の両面に、一方の面には極性を交互
に反転して取付けられた永久磁石を、非磁性体からなる
間隔片を挟んで配置することによって、永久磁石と間隔
片が機械的に一体化されて可動部にかかるトングレール
の反力によって永久磁石が可動部の移動方向にずれて継
鉄から外れたりするのを防止することができることか
ら、信頼性の高いリニア同期モータ駆動式電気転てつ機
になるという効果が得られる。この間隔片の表面を永久
磁石の表面と面一又は突出させることによって永久磁石
の角が欠けるのを防止することができるという効果も得
られる。
【0024】また、継鉄に溝を設け、この溝に永久磁石
を挿入して取付けることによって、前述の移動方向の力
によって永久磁石が継鉄から外れるのを防止し前述と同
じようにリニア同期モータの信頼性が向上するという効
果が得られる。溝を設けるとともに前述の間隔片も設け
て両方の効果によってより確実に永久磁石の外れを防止
することもできる。
【0025】また、隣合う永久磁石の間隙部に相当する
継鉄の部分に非磁性体部を設けて継鉄内の移動方向の磁
束の流れを遮断することによって、固定部と可動部との
間の空隙の偏りが生じても磁束の偏りが抑制されるの
で、個々の永久磁石にかかる力が平均化されて、相対的
に永久磁石にかかる力の最大値が小さくなって、この点
からも永久磁石が継鉄から外れる可能性を低減すること
ができる。
【0026】また、継鉄、永久磁石からなる可動部を保
護膜で覆うことによって、欠けやすい永久磁石を保護す
ることができるという効果が得られる。この保護膜は樹
脂を塗布して形成するか、フィルムを張付けて形成する
ことができる。前述の永久磁石の間に挿入される間隔
片、永久磁石が挿入される溝、継鉄に設けられる磁性体
部及び保護膜は適宜組み合わせることによって、それぞ
れの作用が相乗的に作用しより大きな効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すリニア同期モー
タの部分拡大断面図
【図2】この発明の第2の実施例を示すリニア同期モー
タの部分拡大断面図
【図3】この発明の第3の実施例を示すリニア同期モー
タの部分拡大断面図
【図4】この発明の第4の実施例を示すリニア同期モー
タの部分拡大断面図
【図5】従来のリニア同期モータ駆動式電気転てつ機を
使用した分岐装置の平面図
【図6】図5のA−A平面図
【図7】図6のB−B平面図
【図8】図7の部分拡大断面図
【符号の説明】
1 基本レール 2 トングレール 30 リニア同期モータ 5 固定部 51 ケース 52 鉄心 53 巻線 6A 可動部 61 継鉄 62 永久磁石 64 間隔片 6B 可動部 61B 継鉄 62 永久磁石 65 溝 6C 可動部 61 継鉄 62 永久磁石 61C 継鉄 66 非磁性部 6D 可動部 61 継鉄 62 永久磁石 64 間隔片 67 保護膜
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 研二 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 岩瀬 秀敏 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】列車軌道の分岐装置の、固定の基本レール
    に対して可動のトングレールをリニア同期モータで駆動
    してなるリニア同期モータ駆動式電気転てつ機におい
    て、前記リニア同期モータが、ケース、このケースの上
    下の内面に取付けられた複数の鉄心と、この鉄心のそれ
    ぞれに設けられた巻線とからなる固定部及びこの固定部
    に挟まれた継鉄とこの継鉄の両側に前記固定部に対向し
    て設けられた界磁極としての永久磁石からなる可動部か
    らなり、前記継鉄の一方の面に設けられ交互に極性を反
    転して取付けられた永久磁石が、非磁性体からなる間隔
    片を挟んで配置されてなることを特徴とするリニア同期
    モータ駆動式電気転てつ機。
  2. 【請求項2】間隔片と永久磁石との表面が面一であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のリニア同期モータ駆動式
    電気転てつ機。
  3. 【請求項3】間隔片が永久磁石に対して突出しているこ
    とを特徴とする請求項1記載のリニア同期モータ駆動式
    電気転てつ機。
  4. 【請求項4】列車軌道の分岐装置の、固定の基本レール
    に対して可動のトングレールをリニア同期モータで駆動
    してなるリニア同期モータ駆動式電気転てつ機におい
    て、前記リニア同期モータが、ケース、このケースの上
    下の内面に取付けられた複数の鉄心と、この鉄心のそれ
    ぞれに設けられた巻線とからなる固定部及びこの固定部
    に挟まれた継鉄とこの継鉄の両側に前記固定部に対向し
    て設けられた界磁極としての永久磁石からなる可動部か
    らなり、前記継鉄の一方の面に設けられ交互に極性を反
    転して取付けられた永久磁石が、前記継鉄に設けた溝に
    挿入されてなることを特徴とするリニア同期モータ駆動
    式電気転てつ機。
  5. 【請求項5】請求項4記載のリニア同期モータ駆動式電
    気転てつ機に、請求項1、2又は3記載の間隔片を設け
    てなることを特徴とするリニア同期モータ駆動式電気転
    てつ機。
  6. 【請求項6】列車軌道の分岐装置の、固定の基本レール
    に対して可動のトングレールをリニア同期モータで駆動
    してなるリニア同期モータ駆動式電気転てつ機におい
    て、前記リニア同期モータが、ケース、このケースの上
    下の内面に取付けられた複数の鉄心と、この鉄心のそれ
    ぞれに設けられた巻線とからなる固定部及びこの固定部
    に挟まれた継鉄とこの継鉄の両側に前記固定部に対向し
    て設けられた界磁極としての永久磁石からなる可動部か
    らなり、前記継鉄に取付けられた永久磁石の間隙部に相
    当する継鉄の部分に非磁性体部を設けてなることを特徴
    とするリニア同期モータ駆動式電気転てつ機。
  7. 【請求項7】請求項6記載のリニア同期モータ駆動式電
    気転てつ機に、請求項1、2又は3記載の間隔片を設け
    てなることを特徴とするリニア同期モータ駆動式電気転
    てつ機。
  8. 【請求項8】請求項6又は7記載のリニア同期モータ駆
    動式電気転てつ機に、請求項4記載の永久磁石を挿入し
    た溝を設けてなることを特徴とするリニア同期モータ駆
    動式電気転てつ機。
  9. 【請求項9】列車軌道の分岐装置の、固定の基本レール
    に対して可動のトングレールをリニア同期モータで駆動
    してなるリニア同期モータ駆動式電気転てつ機におい
    て、前記リニア同期モータが、ケース、このケースの上
    下の内面に取付けられた複数の鉄心と、この鉄心のそれ
    ぞれに設けられた巻線とからなる固定部及びこの固定部
    に挟まれた継鉄とこの継鉄の両側に前記固定部に対向し
    て設けられた界磁極としての永久磁石からなる可動部か
    らなり、この可動部が保護膜で覆われてなることを特徴
    とするリニア同期モータ駆動式電気転てつ機。
  10. 【請求項10】保護膜が、樹脂を塗布して形成したこと
    を特徴とする請求項9記載のリニア同期モータ駆動式電
    気転てつ機。
  11. 【請求項11】保護膜が、フィルムを張付けて形成した
    ことを特徴とする請求項9記載のリニア同期モータ駆動
    式電気転てつ機。
  12. 【請求項12】請求項9、10又は11記載のリニア同
    期モータ駆動式電気転てつ機において、請求項1,2又
    は3記載の間隔片を設けてなることを特徴とするリニア
    同期モータ駆動式電気転てつ機。
  13. 【請求項13】請求項9、10、11又は12記載のリ
    ニア同期モータ駆動式電気転てつ機において、請求項4
    記載の永久磁石を挿入した溝を設けてなることを特徴と
    するリニア同期モータ駆動式電気転てつ機。
  14. 【請求項14】請求項9、10、11、12又は13記
    載のリニア同期モータ駆動式電気転てつ機において、請
    求項6記載の磁性体部を設けてなることを特徴とするリ
    ニア同期モータ駆動式電気転てつ機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2296732A (en) * 1995-01-06 1996-07-10 Union Switch & Signal Inc Railway point drive unit with linear induction motor(s)
CN105591519A (zh) * 2016-02-24 2016-05-18 刘华 快速响应直线电机及控制方法与集成控制芯片
CN107070168A (zh) * 2017-05-09 2017-08-18 高明 连续极双电枢无槽圆筒型永磁同步直线电机
WO2024034272A1 (ja) * 2022-08-09 2024-02-15 株式会社鷺宮製作所 リニアモータアクチュエータ

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