JPH07108181B2 - 中国茶の低温乾燥機 - Google Patents
中国茶の低温乾燥機Info
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- JPH07108181B2 JPH07108181B2 JP3274924A JP27492491A JPH07108181B2 JP H07108181 B2 JPH07108181 B2 JP H07108181B2 JP 3274924 A JP3274924 A JP 3274924A JP 27492491 A JP27492491 A JP 27492491A JP H07108181 B2 JPH07108181 B2 JP H07108181B2
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- tea
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、中国茶用の低温乾燥
機に関し、特に、ウーロン茶（烏籠茶）やパオチョン茶
（包種茶）などの半発酵茶用に好適な低温乾燥機に関す
る。
機に関し、特に、ウーロン茶（烏籠茶）やパオチョン茶
（包種茶）などの半発酵茶用に好適な低温乾燥機に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図４において、従来技術による中国茶の
製造方法を簡単に説明すると、茶摘みをして得た生葉ａ
を酸化酵素により発酵させる萎凋（いちょう）ｂを行う
が、中国茶の場合、日光に当てる日干萎凋ｂ１を先に行
って、香気の変化および葉色の緑から褐色への変化を経
験的に見定めてから室内に入れ、室内萎凋ｂ２を行って
いた。この室内萎凋ｂ２により芳香を発するようになる
ので、定期的にかきなぜて茶葉周辺を発酵させ葉軸周辺
の発酵を抑える半発酵処理を行う。そして、釜炒りｃを
行って酸化酵素の活性を止め、揉捻ｄにより茶葉をよっ
て表面にねばり気を与え、玉解き（解茶）ｅで茶葉のか
たまりを解きほぐすと、未乾燥の揉捻済み茶葉ｆが得ら
れる。
製造方法を簡単に説明すると、茶摘みをして得た生葉ａ
を酸化酵素により発酵させる萎凋（いちょう）ｂを行う
が、中国茶の場合、日光に当てる日干萎凋ｂ１を先に行
って、香気の変化および葉色の緑から褐色への変化を経
験的に見定めてから室内に入れ、室内萎凋ｂ２を行って
いた。この室内萎凋ｂ２により芳香を発するようになる
ので、定期的にかきなぜて茶葉周辺を発酵させ葉軸周辺
の発酵を抑える半発酵処理を行う。そして、釜炒りｃを
行って酸化酵素の活性を止め、揉捻ｄにより茶葉をよっ
て表面にねばり気を与え、玉解き（解茶）ｅで茶葉のか
たまりを解きほぐすと、未乾燥の揉捻済み茶葉ｆが得ら
れる。
【０００３】それから、最も伝統的な中国茶の製造方法
としては、この未乾燥の揉捻済み茶葉ｆを９０℃〜１５
０℃の高温で高温熱風乾燥ｇを行い、水分４〜５％の従
来の中国茶ｈを製造していた。
としては、この未乾燥の揉捻済み茶葉ｆを９０℃〜１５
０℃の高温で高温熱風乾燥ｇを行い、水分４〜５％の従
来の中国茶ｈを製造していた。
【０００４】なお、発酵度が７０％のウーロン茶に対し
て、発酵度が３０％と低いパオチョン茶（包種茶）は、
生葉ａを曇りの日を選ぶか、短時間だけ日光に当てた後
は日陰で日干萎凋ｂ１を行い発酵程度を半分以下に抑え
てから、室内萎凋ｂ２を行っていた。
て、発酵度が３０％と低いパオチョン茶（包種茶）は、
生葉ａを曇りの日を選ぶか、短時間だけ日光に当てた後
は日陰で日干萎凋ｂ１を行い発酵程度を半分以下に抑え
てから、室内萎凋ｂ２を行っていた。
【０００５】しかしながら、従来の中国茶の製造方法に
おいては、重油、ガスまたは電気を使用した９０℃〜１
５０℃という高温熱風乾燥ｇにより仕上げ乾燥を行うた
め、例えばポリフェノール、アルデヒド類、エーテル
類、ピラジンといった芳香成分が蒸発していた。つま
り、製茶工程ではお茶の香りにあふれていたものが、製
品において一般に香気が乏しいものになってしまってい
た。また、製茶工程で少しでも乾燥過剰になると焦げ臭
いにおいが付いて品質を著しく低下させていた。
おいては、重油、ガスまたは電気を使用した９０℃〜１
５０℃という高温熱風乾燥ｇにより仕上げ乾燥を行うた
め、例えばポリフェノール、アルデヒド類、エーテル
類、ピラジンといった芳香成分が蒸発していた。つま
り、製茶工程ではお茶の香りにあふれていたものが、製
品において一般に香気が乏しいものになってしまってい
た。また、製茶工程で少しでも乾燥過剰になると焦げ臭
いにおいが付いて品質を著しく低下させていた。
【０００６】そこで、中華民国（台湾）の中南部で流行
したことがあるように、未乾燥の揉捻済み茶葉ｆを６０
〜１３０％ｄＢ（ｄＢはドライベース）の水分含有量の
まま１５℃以下の冷蔵ｉをすることで酸化酵素の活性を
抑制して、中国茶の品質と香気を維持した冷蔵中国茶ｊ
が考案された。
したことがあるように、未乾燥の揉捻済み茶葉ｆを６０
〜１３０％ｄＢ（ｄＢはドライベース）の水分含有量の
まま１５℃以下の冷蔵ｉをすることで酸化酵素の活性を
抑制して、中国茶の品質と香気を維持した冷蔵中国茶ｊ
が考案された。
【０００７】この冷蔵中国茶ｊは、中国茶の品質および
香気を維持する点では優れた効果があったが、酸化酵素
の活性を抑制を抑制するために、１５℃以下の冷蔵ｉを
する必要があるため、貯蔵および運送において不便であ
って、当然のことながら製品価格をつり上げるものとな
っていた。
香気を維持する点では優れた効果があったが、酸化酵素
の活性を抑制を抑制するために、１５℃以下の冷蔵ｉを
する必要があるため、貯蔵および運送において不便であ
って、当然のことながら製品価格をつり上げるものとな
っていた。
【０００８】そこで、９０℃〜１５０℃という高温熱風
乾燥ｇを止めて９０℃以下の低温乾燥を行えばよいとい
う試みもなされたが、相対湿度の高い中国南部の福建省
から台湾にかけては、水分含有量が４％以下であって、
十分に乾燥して貯蔵や運送に適した従来の中国茶ｈを製
造するためには、乾燥時間が長くなりすぎて採算がとれ
なくなるとともに、長い乾燥時間による香気の消失とい
う問題も発生していた。また、従来の中国茶の製造は天
気や気温や湿度などの環境条件に大きく左右されていた
ので、天気を見て萎凋ｂや釜炒りｃや乾燥ｇの時間や手
順を変更するなど、経験や勘にたよる部分がおおくなっ
ていた。
乾燥ｇを止めて９０℃以下の低温乾燥を行えばよいとい
う試みもなされたが、相対湿度の高い中国南部の福建省
から台湾にかけては、水分含有量が４％以下であって、
十分に乾燥して貯蔵や運送に適した従来の中国茶ｈを製
造するためには、乾燥時間が長くなりすぎて採算がとれ
なくなるとともに、長い乾燥時間による香気の消失とい
う問題も発生していた。また、従来の中国茶の製造は天
気や気温や湿度などの環境条件に大きく左右されていた
ので、天気を見て萎凋ｂや釜炒りｃや乾燥ｇの時間や手
順を変更するなど、経験や勘にたよる部分がおおくなっ
ていた。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】従って、この発明が解
決しようとする課題は、従来の中国茶の製造方法が高温
乾燥を採用しているために香気や品質が損なわれるとと
もに、乾燥工程においても自然環境の影響を強く受けて
経験や勘にたよるほかはなかったと等の不具合を解消す
ることであり、そのために好適な低温乾燥機を提供す
る。
決しようとする課題は、従来の中国茶の製造方法が高温
乾燥を採用しているために香気や品質が損なわれるとと
もに、乾燥工程においても自然環境の影響を強く受けて
経験や勘にたよるほかはなかったと等の不具合を解消す
ることであり、そのために好適な低温乾燥機を提供す
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題の
解決のために、除湿手段と、温度湿度調節手段と、低温
乾燥を実施する茶葉収納手段とを備える低温乾燥機であ
って、少なくとも４個の外部に通じる通気路を設けると
ともに、その内部を仕切り板により除湿補助区および除
湿実行区に２分した除湿ハウジングと、除湿ハウジング
の除湿補助区および除湿実行区にまたがって設けた固体
除湿ホイールおよびモータと、除湿補助区に設けたヒー
タおよびファンと、除湿実行区に設けたファンとを有し
て、除湿実行区のファンにより除湿手段、温度湿度調節
手段および茶葉収納手段を強制循環される空気を除湿し
て温度湿度調節手段に提供する除湿手段、および、除湿
手段および茶葉収納手段間に設けられて、内部に設けた
ヒータと、茶葉収納手段に配置した少なくとも１個の温
湿度センサと、茶葉収納手段に連絡する通気路または茶
葉収納手段から除湿手段に連絡する通気路に少なくとも
１個設けた外気調節バルブとにより、茶葉収納手段に提
供される空気を温度８０℃以下かつ相対湿度３０％以下
となるように調節する温度湿度調節手段、ならびに、未
乾燥の揉稔済み茶葉を一時的に貯蔵して温度湿度調節手
段から提供される所定の温度および湿度範囲の空気に接
触させる茶葉収納手段から構成される中国茶の低温乾燥
機を提供する。
解決のために、除湿手段と、温度湿度調節手段と、低温
乾燥を実施する茶葉収納手段とを備える低温乾燥機であ
って、少なくとも４個の外部に通じる通気路を設けると
ともに、その内部を仕切り板により除湿補助区および除
湿実行区に２分した除湿ハウジングと、除湿ハウジング
の除湿補助区および除湿実行区にまたがって設けた固体
除湿ホイールおよびモータと、除湿補助区に設けたヒー
タおよびファンと、除湿実行区に設けたファンとを有し
て、除湿実行区のファンにより除湿手段、温度湿度調節
手段および茶葉収納手段を強制循環される空気を除湿し
て温度湿度調節手段に提供する除湿手段、および、除湿
手段および茶葉収納手段間に設けられて、内部に設けた
ヒータと、茶葉収納手段に配置した少なくとも１個の温
湿度センサと、茶葉収納手段に連絡する通気路または茶
葉収納手段から除湿手段に連絡する通気路に少なくとも
１個設けた外気調節バルブとにより、茶葉収納手段に提
供される空気を温度８０℃以下かつ相対湿度３０％以下
となるように調節する温度湿度調節手段、ならびに、未
乾燥の揉稔済み茶葉を一時的に貯蔵して温度湿度調節手
段から提供される所定の温度および湿度範囲の空気に接
触させる茶葉収納手段から構成される中国茶の低温乾燥
機を提供する。
【００１１】従って、このような乾燥機を用いると、過
剰な高温をかけずに済み、しかも乾燥速度も速いので、
香気の消失や乾燥過剰による焦臭の発生あるいは茶葉の
形状の不良化等を有効に防止でき、高品質の中国茶を製
造できる。
剰な高温をかけずに済み、しかも乾燥速度も速いので、
香気の消失や乾燥過剰による焦臭の発生あるいは茶葉の
形状の不良化等を有効に防止でき、高品質の中国茶を製
造できる。
【００１２】さらに、除湿手段と、温度湿度調節手段
と、低温乾燥を実施する茶葉収納手段とを備えており、
除湿手段で内部を循環する空気および外部から流入する
空気を除湿するとともに、除湿した空気を温度湿度調節
手段により８０℃以下の温度範囲および３０％以下の相
対湿度範囲に維持しながら茶葉収納手段に提供すること
で未乾燥の揉捻済み茶葉を乾燥するので、低温乾燥をよ
り簡単な構造で行なうことができるものである。
と、低温乾燥を実施する茶葉収納手段とを備えており、
除湿手段で内部を循環する空気および外部から流入する
空気を除湿するとともに、除湿した空気を温度湿度調節
手段により８０℃以下の温度範囲および３０％以下の相
対湿度範囲に維持しながら茶葉収納手段に提供すること
で未乾燥の揉捻済み茶葉を乾燥するので、低温乾燥をよ
り簡単な構造で行なうことができるものである。
【００１３】
【実施例】先ず、図１において、この発明にかかわる低
温乾燥機が用いられる中国茶の低温乾燥方法の例を説明
する。生葉Ａ、萎凋Ｂ、釜炒りＣ、揉捻Ｄ、玉解きＥお
よび未乾燥の揉捻済み茶葉Ｆまでの工程は従来技術と同
じなので説明を省略し、低温熱風乾燥Ｇについて説明す
ると、自然環境から影響を受けないようにするために、
除湿手段Ｇ１と温度湿度調節手段Ｇ２と茶葉収納手段Ｇ
３とにより未乾燥の揉捻済み茶葉Ｆに接触する空気ｇ４
を温度３０℃〜８０℃、かつ相対湿度０％〜３０％の範
囲内に維持することで、茶葉の形状を良好なものとする
とともに、香気の発散を有効に防止して高品質の中国茶
Ｈを得る。つまり、温度３０℃〜８０℃、かつ相対湿度
０％〜３０％の範囲外では、乾燥が早すぎたり温度が高
すぎることにより葉切れが発生して形状が劣化とすると
ともに、乾燥が不適切な場合は、未乾燥の揉捻済み茶葉
Ｆに上乾きが発生して内部水分が順調に発散されないム
レ現象を起こすので、発酵が進んで青臭くなったり、香
気が失われたりする。
温乾燥機が用いられる中国茶の低温乾燥方法の例を説明
する。生葉Ａ、萎凋Ｂ、釜炒りＣ、揉捻Ｄ、玉解きＥお
よび未乾燥の揉捻済み茶葉Ｆまでの工程は従来技術と同
じなので説明を省略し、低温熱風乾燥Ｇについて説明す
ると、自然環境から影響を受けないようにするために、
除湿手段Ｇ１と温度湿度調節手段Ｇ２と茶葉収納手段Ｇ
３とにより未乾燥の揉捻済み茶葉Ｆに接触する空気ｇ４
を温度３０℃〜８０℃、かつ相対湿度０％〜３０％の範
囲内に維持することで、茶葉の形状を良好なものとする
とともに、香気の発散を有効に防止して高品質の中国茶
Ｈを得る。つまり、温度３０℃〜８０℃、かつ相対湿度
０％〜３０％の範囲外では、乾燥が早すぎたり温度が高
すぎることにより葉切れが発生して形状が劣化とすると
ともに、乾燥が不適切な場合は、未乾燥の揉捻済み茶葉
Ｆに上乾きが発生して内部水分が順調に発散されないム
レ現象を起こすので、発酵が進んで青臭くなったり、香
気が失われたりする。
【００１４】そこで、発酵度３０％のパオチョン茶（包
種茶）について、乾燥温度の差を比較してみると、乾燥
温度が約８０℃、約９０℃および１２０℃以上で、かつ
相対湿度が低い時の茶葉の品質を比較してみると、表１
のようになり、相対湿度が理想的な範囲にある場合は、
約８０℃での品質が最もよく、約９０℃では品質が少し
低下し、１２０℃以上では茶葉は光沢を失い、焦げ臭い
においがして品質が合格ラインに達しなかった。
種茶）について、乾燥温度の差を比較してみると、乾燥
温度が約８０℃、約９０℃および１２０℃以上で、かつ
相対湿度が低い時の茶葉の品質を比較してみると、表１
のようになり、相対湿度が理想的な範囲にある場合は、
約８０℃での品質が最もよく、約９０℃では品質が少し
低下し、１２０℃以上では茶葉は光沢を失い、焦げ臭い
においがして品質が合格ラインに達しなかった。
【００１５】
【表１】
【００１６】次に、図２において、乾燥温度が約８０℃
で相対湿度が異なる場合について乾燥時間を検討する
と、例えば小麦について、絶対湿度がＫ１＝０．０６ｋ
ｇ／ｋｇまたはＫ２＝０．０８ｋｇ／ｋｇの時は４０分
以上の乾燥時間を必要とするが、絶対湿度がＫ３＝０．
０２ｋｇ／ｋｇの時は３０分間だけでよいことが分かっ
ているので、一般的にいって、空気の絶対湿度が低けれ
ば低いほど乾燥時間が短くなる。
で相対湿度が異なる場合について乾燥時間を検討する
と、例えば小麦について、絶対湿度がＫ１＝０．０６ｋ
ｇ／ｋｇまたはＫ２＝０．０８ｋｇ／ｋｇの時は４０分
以上の乾燥時間を必要とするが、絶対湿度がＫ３＝０．
０２ｋｇ／ｋｇの時は３０分間だけでよいことが分かっ
ているので、一般的にいって、空気の絶対湿度が低けれ
ば低いほど乾燥時間が短くなる。
【００１７】このことを従来の甲型乾燥機に当てはめて
みると、外気温度３０℃、相対湿度８０％で、８０℃の
熱風乾燥を行った場合、乾燥に１５０分以上かかった
が、この発明の相対湿度を３０％以下に抑える乾燥方法
だと６０分以内に乾燥が完了した。つまり、従来の甲型
乾燥機で８０℃の熱風乾燥を行うと時間がかかりすぎて
採算がとれず、しかも長時間にわたる乾燥で香気が失わ
れる結果となった。
みると、外気温度３０℃、相対湿度８０％で、８０℃の
熱風乾燥を行った場合、乾燥に１５０分以上かかった
が、この発明の相対湿度を３０％以下に抑える乾燥方法
だと６０分以内に乾燥が完了した。つまり、従来の甲型
乾燥機で８０℃の熱風乾燥を行うと時間がかかりすぎて
採算がとれず、しかも長時間にわたる乾燥で香気が失わ
れる結果となった。
【００１８】次いで、図１において、この発明にかかわ
る低温乾燥機の好適な実施例の基本構成を説明すると、
未乾燥の揉捻済み茶葉Ｆを低温乾燥させるために、内部
を循環する空気ｇ１および外部から流入する空気ｇ２を
除湿する除湿手段Ｇ１と、除湿した空気ｇ３を８０℃以
下の温度範囲および３０％以下の相対湿度範囲を維持し
た空気ｇ４とする温度湿度調節手段Ｇ２と、未乾燥の揉
捻済み茶葉Ｆを一時的に貯蔵または緩やかに通過させて
低温乾燥を実施する茶葉収納手段Ｇ３とを備えている。
る低温乾燥機の好適な実施例の基本構成を説明すると、
未乾燥の揉捻済み茶葉Ｆを低温乾燥させるために、内部
を循環する空気ｇ１および外部から流入する空気ｇ２を
除湿する除湿手段Ｇ１と、除湿した空気ｇ３を８０℃以
下の温度範囲および３０％以下の相対湿度範囲を維持し
た空気ｇ４とする温度湿度調節手段Ｇ２と、未乾燥の揉
捻済み茶葉Ｆを一時的に貯蔵または緩やかに通過させて
低温乾燥を実施する茶葉収納手段Ｇ３とを備えている。
【００１９】次に、図３において、この発明にかかわる
低温乾燥機の具体的な実施例を説明すると、低温乾燥機
１は、除湿手段Ｇ１と、温度湿度調節手段Ｇ２と、茶葉
収納手段Ｇ３とを備えている。そして、除湿手段Ｇ１の
構成例として、除湿ハウジングＧ１０と、この除湿ハウ
ジングＧ１０の上下面及び側面に開設した少くとも４個
の外部に通じる通気路Ｇ１１、Ｇ１２、Ｇ１３、Ｇ１４
と、除湿ハウジングＧ１０の内部を左右に区分けする仕
切り板Ｇ１５と、この仕切り板Ｇ１５により区分される
除湿補助区Ｇ１６および除湿実行区Ｇ１７と、除湿補助
区Ｇ１６および除湿実行区Ｇ１７にまたがって設けた固
体除湿ホイールＧ１８およびモータＧ１９と、除湿補助
区Ｇ１６に設けたヒータＧ１６０およびファンＧ１６１
と、除湿実行区Ｇ１７に設けたファンＧ１７０とを有す
るものを挙げることができる。除湿実行区Ｇ１７のファ
ンＧ１７０により除湿手段Ｇ１、温度湿度調節手段Ｇ２
および茶葉収納手段Ｇ３の内部を強制循環される空気ｇ
１を除湿実行区Ｇ１７において固体除湿ホイールＧ１８
およびモータＧ１９で除湿するとともに、除湿補助区Ｇ
１６に設けたヒータＧ１６０およびファンＧ１６１によ
り外部から流入する空気ｇ２を利用して、固体除湿ホイ
ールＧ１８に付着した水滴（図示せず）を除去して、継
続的な除湿を可能とする。
低温乾燥機の具体的な実施例を説明すると、低温乾燥機
１は、除湿手段Ｇ１と、温度湿度調節手段Ｇ２と、茶葉
収納手段Ｇ３とを備えている。そして、除湿手段Ｇ１の
構成例として、除湿ハウジングＧ１０と、この除湿ハウ
ジングＧ１０の上下面及び側面に開設した少くとも４個
の外部に通じる通気路Ｇ１１、Ｇ１２、Ｇ１３、Ｇ１４
と、除湿ハウジングＧ１０の内部を左右に区分けする仕
切り板Ｇ１５と、この仕切り板Ｇ１５により区分される
除湿補助区Ｇ１６および除湿実行区Ｇ１７と、除湿補助
区Ｇ１６および除湿実行区Ｇ１７にまたがって設けた固
体除湿ホイールＧ１８およびモータＧ１９と、除湿補助
区Ｇ１６に設けたヒータＧ１６０およびファンＧ１６１
と、除湿実行区Ｇ１７に設けたファンＧ１７０とを有す
るものを挙げることができる。除湿実行区Ｇ１７のファ
ンＧ１７０により除湿手段Ｇ１、温度湿度調節手段Ｇ２
および茶葉収納手段Ｇ３の内部を強制循環される空気ｇ
１を除湿実行区Ｇ１７において固体除湿ホイールＧ１８
およびモータＧ１９で除湿するとともに、除湿補助区Ｇ
１６に設けたヒータＧ１６０およびファンＧ１６１によ
り外部から流入する空気ｇ２を利用して、固体除湿ホイ
ールＧ１８に付着した水滴（図示せず）を除去して、継
続的な除湿を可能とする。
【００２０】温度湿度調節手段Ｇ２は、除湿手段Ｇ１お
よび茶葉収納手段Ｇ３の間に設けられて、内部に設けた
ヒータＧ２０と、茶葉収納手段Ｇ３に配置した少くとも
１個の温湿度センサＧ２１（図示は２個）と、除湿手段
Ｇ１との間を連絡する送気パイプＧ４または茶葉収納手
段Ｇ３から除湿手段Ｇ１に連絡する返気パイプＧ５に少
くとも１個設けられ必要に応じて高湿度の外気を取り入
れ自在とされた外気調節バルブＧ４０、Ｇ５０（図示は
２個）とにより、茶葉収納手段Ｇ３に提供される空気ｇ
４が温度８０℃以下、望ましくは温度３０℃〜８０℃の
範囲、かつ相対湿度３０％以下、望ましくは相対湿度０
％〜３０％となるように調節する。
よび茶葉収納手段Ｇ３の間に設けられて、内部に設けた
ヒータＧ２０と、茶葉収納手段Ｇ３に配置した少くとも
１個の温湿度センサＧ２１（図示は２個）と、除湿手段
Ｇ１との間を連絡する送気パイプＧ４または茶葉収納手
段Ｇ３から除湿手段Ｇ１に連絡する返気パイプＧ５に少
くとも１個設けられ必要に応じて高湿度の外気を取り入
れ自在とされた外気調節バルブＧ４０、Ｇ５０（図示は
２個）とにより、茶葉収納手段Ｇ３に提供される空気ｇ
４が温度８０℃以下、望ましくは温度３０℃〜８０℃の
範囲、かつ相対湿度３０％以下、望ましくは相対湿度０
％〜３０％となるように調節する。
【００２１】茶葉収納手段Ｇ３は、高級品を少量生産す
る時に使用される棚式の乾燥室構造を有するもので、未
乾燥の揉捻済み茶葉Ｆを棚Ｇ３０にのせておいて、温度
８０℃以下かつ相対湿３０％以下となるように調節され
た空気ｇ４を通気孔Ｇ３１を通り抜けさせることで低温
熱風乾燥を行う。もちろん、この茶葉収納手段Ｇ３とし
て、その内部を未乾燥の揉捻済み茶葉Ｆをのせたベルト
コンベア（図示せず）が緩やかに通過する送帯式のもの
を採用しても良く、透気乾燥能力が向上するという点で
は好都合である。
る時に使用される棚式の乾燥室構造を有するもので、未
乾燥の揉捻済み茶葉Ｆを棚Ｇ３０にのせておいて、温度
８０℃以下かつ相対湿３０％以下となるように調節され
た空気ｇ４を通気孔Ｇ３１を通り抜けさせることで低温
熱風乾燥を行う。もちろん、この茶葉収納手段Ｇ３とし
て、その内部を未乾燥の揉捻済み茶葉Ｆをのせたベルト
コンベア（図示せず）が緩やかに通過する送帯式のもの
を採用しても良く、透気乾燥能力が向上するという点で
は好都合である。
【００２２】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明による
中国茶の低温乾燥機は、温度８０℃以下かつ相対湿３０
％以下となるように調節された空気で未乾燥の揉捻済み
茶葉を乾燥するので、葉割れ等の形状不良が発生するこ
とを有効に防止するとともに、香気を良好な状態に保持
した状態で十分な乾燥が行える。また、この発明による
中国茶の低温乾燥機は、簡単な構造により空気を温度８
０℃以下かつ相対湿３０％以下となるように維持するの
で、製造コストを引き下げることができると同時に、天
候などの自然条件に左右されず、従って勘や経験に頼る
必要のない乾燥機を提供できるので、産業上の利用価値
が高い。
中国茶の低温乾燥機は、温度８０℃以下かつ相対湿３０
％以下となるように調節された空気で未乾燥の揉捻済み
茶葉を乾燥するので、葉割れ等の形状不良が発生するこ
とを有効に防止するとともに、香気を良好な状態に保持
した状態で十分な乾燥が行える。また、この発明による
中国茶の低温乾燥機は、簡単な構造により空気を温度８
０℃以下かつ相対湿３０％以下となるように維持するの
で、製造コストを引き下げることができると同時に、天
候などの自然条件に左右されず、従って勘や経験に頼る
必要のない乾燥機を提供できるので、産業上の利用価値
が高い。
【図１】この発明による低温乾燥機を用いた中国茶の製
造方法を示すフローチャート図である。
造方法を示すフローチャート図である。
【図２】小麦乾燥を例とした空気の乾燥度と乾燥時間と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図３】この発明による中国茶の低温乾燥機を示す要部
断面表示の正面図である。
断面表示の正面図である。
【図４】従来の中国茶の乾燥方法および冷蔵中国茶の製
造方法を示すフローチャート図である。
造方法を示すフローチャート図である。
Ｇ 低温熱風乾燥 Ｇ１ 除湿手段 Ｇ２ 温度湿度調節手段 Ｇ３ 茶葉収納手段 Ｇ４ 送気パイプ Ｇ５ 返気パイプ Ｈ 高品質の中国茶 Ｉ 低温乾燥機 Ｇ１０ 除湿ハウジング Ｇ１５ 仕切り板 Ｇ１６ 除湿補助区 Ｇ１７ 除湿実行区 Ｇ１８ 固体除湿ホイール Ｇ１９ モータ Ｇ２１ 温湿度センサ Ｇ３０ 棚 Ｇ１６０ ヒータ Ｇ１６１ ファン Ｇ１７０ ファン ｇ１ 強制順関される空気 ｇ２ 外部から流入する空気 ｇ３ 除湿された空気 ｇ４ 所定温度および湿度に調整された空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黄 ▲ちぇん▼芸 台湾 新竹県 竹東鎮 中興路四段 195 号（番地なし） 財団法人工業技術研究院 内 (72)発明者 方 良吉 台湾 新竹県 竹東鎮 中興路四段 195 号（番地なし） 財団法人工業技術研究院 内 (56)参考文献 特開 昭61−234737（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−195455（ＪＰ，Ａ) 実公 昭46−7440（ＪＰ，Ｙ１)
Claims (2)
- 【請求項１】 除湿手段と、温度湿度調節手段と、低温
乾燥を実施する茶葉収納手段とを備える低温乾燥機であ
って、 少なくとも４個の外部に通じる通気路を設けるととも
に、その内部を仕切り板により除湿補助区および除湿実
行区に２分した除湿ハウジングと、除湿ハウジングの除
湿補助区および除湿実行区にまたがって設けた固体除湿
ホイールおよびモータと、除湿補助区に設けたヒータお
よびファンと、除湿実行区に設けたファンとを有して、
除湿実行区のファンにより除湿手段、温度湿度調節手段
および茶葉収納手段を強制循環される空気を除湿して温
度湿度調節手段に提供する除湿手段、および、 除湿手段および茶葉収納手段間に設けられて、内部に設
けたヒータと、茶葉収納手段に配置した少なくとも１個
の温湿度センサと、茶葉収納手段に連絡する通気路また
は茶葉収納手段から除湿手段に連絡する通気路に少なく
とも１個設けた外気調節バルブとにより、茶葉収納手段
に提供される空気を温度８０℃以下かつ相対湿度３０％
以下となるように調節する温度湿度調節手段、ならび
に、 未乾燥の揉稔済み茶葉を一時的に貯蔵して温度湿度調節
手段から提供される所定の温度および湿度範囲の空気に
接触させる茶葉収納手段から構成されることを特徴とす
る中国茶の低温乾燥機。 - 【請求項２】 上記乾燥用の空気が、温度３０℃〜８０
℃の範囲で、相対湿度１％〜３０％の範囲である請求項
１に記載の中国茶の低温乾燥機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3274924A JPH07108181B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 中国茶の低温乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3274924A JPH07108181B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 中国茶の低温乾燥機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05103590A JPH05103590A (ja) | 1993-04-27 |
| JPH07108181B2 true JPH07108181B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=17548444
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3274924A Expired - Lifetime JPH07108181B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 中国茶の低温乾燥機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07108181B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| KR100916196B1 (ko) * | 2007-10-29 | 2009-09-08 | 박동춘 | 발효녹차의 제조방법 |
| CN105979787B (zh) * | 2014-02-10 | 2021-08-10 | 科学与工业研究委员会 | 用于制作具有增强的风味的绿茶的方法 |
| CN109090269A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-12-28 | 华南农业大学 | 单丛茶智能晒青室 |
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Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61234737A (ja) * | 1985-04-12 | 1986-10-20 | House Food Ind Co Ltd | ウ−ロン茶の品質改良法 |
| JPH03195455A (ja) * | 1989-12-26 | 1991-08-27 | Kenji Ota | 茶葉の水分を除去する露切り装置 |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP3274924A patent/JPH07108181B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05103590A (ja) | 1993-04-27 |
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