JPH07108050A - 医療用針の処理装置 - Google Patents

医療用針の処理装置

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JPH07108050A
JPH07108050A JP5255521A JP25552193A JPH07108050A JP H07108050 A JPH07108050 A JP H07108050A JP 5255521 A JP5255521 A JP 5255521A JP 25552193 A JP25552193 A JP 25552193A JP H07108050 A JPH07108050 A JP H07108050A
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JP
Japan
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needle
electrode
electrodes
tip
movable electrode
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Application number
JP5255521A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Iwasa
陽一郎 岩佐
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 針の溶解による熱で細菌、ビールスなどが確
実に死滅できる。 【構成】 一対の電極16,17間に針31を架橋して溶解す
る医療用針の処理装置である。一方の電極16の針挿通部
11側の面の先端部を内方に向って他方の電極17側に傾斜
した案内面18に形成した固定電極とする。他方の電極17
は針挿通部11側の面の先端部を固定電極16の案内面18よ
り針挿通部11側に離間して配設する。他方の電極17は内
方に向って一方の電極16側に傾斜した案内面19に形成す
る。他方の電極17は先端側が一方の電極16の案内面18の
先端部近傍に僅かの間隔をおいた位置まで接近可能に回
動自在に軸支した可動電極とする。可動電極17を固定電
極16から離反する方向にばね24にて付勢する。 【効果】 針はヘッドとの取付け基部まで確実に溶解す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用針の処理装置に係
り、使用済の注射器の針を衛生的に安全に廃棄処理する
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の注射器の針処理装置とし
ては、例えば、特開昭60−5155号公報に記載され
ているように、器体に形成した針挿通部から挿通した注
射針を器体内に互いに離間して配設した一対の電極間に
架橋し、この電極間に通電して焼損溶解させる針処理装
置が提案されている。
【0003】この従来の針処理装置では、図5に示すよ
うに、一対の電極1,2は、先端側が互いに器体の針挿
通部側と反対側に向って傾斜された固定電極にて構成さ
れ、器体の針挿通部から針を挿通すると、挿通された針
の先端が奥側に位置する一方の電極1の先端傾斜面に突
き当たり、この状態で針が振れて他方の電極2に接触
し、電極1,2間を架橋すると、針に短絡電流が流れ、
針は通常ステンレスにて形成され電極1,2に比して極
端に断面積が小さいため、針の電気抵抗が大きくジュー
ル熱が発生し、針は焼損溶融されるようになっている。
【0004】しかしながら、上記注射器の針処理装置で
は、一対の互いに傾斜された案内面を有する電極1,2
は互いに固定されているため、電極1,2の先端間の距
離Lは一定Lであり、電極1,2間に針を架橋して通電
することにより、針の先端側から順次溶解しても、針の
基部からの寸法が電極1,2間の距離Lよりも短くなる
と、針は電極1,2間を短絡できなくなり、図5に示す
ように、針3の基部が溶解されず、針3はその基端5か
ら突出した状態で残存することになる。このため、注射
器に逆流して針ヘッド内に残留している血液への針の熱
溶解による熱伝導が少なく、細菌、ビールスなどが熱に
よって死滅されないことがあるおそれがあり、防疫上の
安全が確実といえない問題がある。
【0005】さらに、この針処理装置では、一対の電極
1,2が相対して固定されているため、針を両電極1,
2に架橋されるように、注射器を左右に振りながら針先
を振りながら針を両電極1,2に架橋させなくてはなら
ず、操作性が悪い問題を有している。
【0006】また、国際公開(WO)第92−1929
1号公報に記載されているように、一対の電極のうち一
方の可動電極とし、この可動電極を他方の固定電極に向
けて進退自在に設け、この一方の可動電極を他方の固定
電極に向けて付勢した構造の針処理装置が提案されてい
る。
【0007】そして、この構造の針処理装置では、図6
に示すように、可動電極が固定電極に向けてばね4にて
付勢されているため、針を可動電極に押し付けるのみ
で、針は両電極を架橋するため操作性は向上されるが、
両電極の先端間の最低距離Lは一定であり、針の先端側
から順次溶解しても、針の基部からの寸法が電極1,2
間の距離Lよりも短くなると、針は電極1,2間を短絡
できなくなり、図8に示すように、針3の基部が溶解さ
れずに残存する問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の針処理装置
では、針の基部が溶解されずに残留し、また、細菌、ビ
ールスなどが熱によって死滅されないことがあるおそれ
があるなどの問題を有している。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、一対の電極間に針を架橋させることにより、針の基
部まで確実に発熱溶解でき、針の溶解による熱が針ヘッ
ド内にまで伝導され、細菌、ビールスなどが確実に死滅
され、防疫上の安全性が確実に確保される注射器などの
医療用針の処理装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用針の処理
装置は、器体内に互いに離間して配設した一対の電極間
に針を架橋し、この電極間に電流を流して針を焼損する
医療用針の処理装置であって、前記器体には内部に配設
した一対の電極に対向して針挿通部を形成し、前記一対
の電極のうち一方の電極は針挿通部側の面の先端部を内
方に向って他方の電極側に傾斜した案内面に形成した固
定電極とし、前記他方の電極は針挿通部側の面の先端部
を前記固定電極の案内面より挿通部側に離間され内方に
向って一方の電極側に傾斜した案内面に形成しかつ先端
側が一方の電極の案内面の先端部近傍に僅かの間隔をお
いた位置まで接近可能に回動自在に軸支した可動電極と
し、この可動電極を前記固定電極から離反する方向にば
ねにて付勢したものである。
【0011】
【作用】本発明の医療用針の処理装置は、器体の針挿通
部から挿入された針は先端側が奥側の固定電極の案内面
に当たり、この案内面が可動電極に向って傾斜されるた
め、針がずれて可動電極に接触し、針は固定電極と可動
電極とを短絡し、針に短絡電流が流れる。そして、針は
断面積が極めて小さく電気抵抗が大きいため、この針自
体の電気抵抗および両電極と針との接触電気抵抗により
高温のジュール熱が発生し、針を固定電極に押し付けて
いると針は順次溶融される。
【0012】このとき、可動電極は先端側が可動電極の
案内面の先端部近傍に僅かの間隔をおいて接近可能に回
動自在に軸支されているため、針が先端側から順次溶解
されて短くなると、針のヘッドが可動電極をばね力に抗
して押圧し、可動電極は回動され、この可動電極と固定
電極との先端間の間隔寸法が順次短くなり、針はヘッド
との取付け基部まで溶解される。針はヘッドとの取付け
基部まで溶融されるため、ヘッド内への熱伝導も高く、
ヘッド内に滞留している血液などが加熱され、細菌、ビ
ールスが確実に死滅される。そして、器体の挿通部から
ヘッドを注射器とともに引き抜くと、可動電極はばね力
により復帰回動される。
【0013】
【実施例】本発明の医療用針の処理装置の一実施例の構
成を図1ないし図3について説明する。
【0014】図1において、10は針処理器体で、この器
体10には上面に針挿通部11が開口されている。この器体
10内には針処理室12が形成され、この針処理室12の下部
はこの器体10に挿脱自在に取付けた溶融針回収箱13が配
設されている。
【0015】この針処理器体10内の針処理室12の上部に
は前記溶融針回収箱13の上方に位置して絶縁基板14が固
着され、この絶縁基板14には前記溶融針回収箱13の上面
開口部の上方で前記針挿通部11に対向して溶融針落下孔
15が開口されている。
【0016】前記絶縁基板14の上面には一対の電極16,
17が設けられている。この一対の電極16,17のうち一方
の電極16は銅材にて形成され針挿通部11側の上面の先端
部は内方に向って他方の電極17側に略45°傾斜した案内
面18に形成した固定電極となっている。
【0017】また、前記他方の電極17は銅材にて形成さ
れ針挿通部11側の上面の先端部は前記固定電極16の案内
面18より前記針挿通部11側の上方に離間しかつこの案内
面18と反対方向となるように内方に向って一方の電極側
に略45°傾斜した案内面19に形成されている。そして、
この他方の電極17は略コ字状の銅材などの導電性端子台
20の両側突縁21に軸支した支軸22にて回動自在に支持さ
れて可動電極となっている。
【0018】この他方の電極17は先端側が一方の電極16
の案内面18の先端部近傍に僅かの間隔をおいた位置まで
接近可能となるように下向き方向の回動範囲を規制する
規制部23が前記端子台20に形成されている。
【0019】さらに、この可動電極17には前記支軸22に
巻装した巻きばね24の一端部を係止するとともに他端部
を前記端子台20に係止し、このばね24により可動電極17
は固定電極16から離反する方向に付勢され、この可動電
極17は下面後端部が前記端子台20の上面に係止されて回
動が規制され、この状態で可動電極17の案内面19が略水
平状態に保持されている。
【0020】また、前記器体10の一側には前記電極16,
17間に電力を供給するトランス25が収納され、このトラ
ンス25によって商用交流電源の一次側電圧を二次側電圧
において略6V〜10V程度に降圧して前記電極16,17程
度に供給するようになっている。また、このトランス25
に接続したコード26は前記器体10の外方に導出され、こ
のコード26の先端にはプラグ27が接続されている。
【0021】また、前記器体10の外面には前記トランス
25の二次側と電極16,17に接続されたスイッチ28などが
設けられている。
【0022】次に、この実施例の作用を説明する。
【0023】スイッチ28を閉成してから注射器30の先端
に針31のヘッド32を装着した状態で針31を針挿通部11か
ら挿通し、針31の先端が固定電極16の案内面18に突き当
たると、この一方の電極16の案内面18が他方の電極17側
に傾斜しているため、針31が摺動してその先端付近が他
方の電極17の先端側に接触し、針31は先端近傍の二箇所
が両電極16,17に同時に接触した状態で両電極16,17が
短絡され、ジュール熱で針31に短絡電流が流れる。
【0024】この針31は通常ステンレスで形成され、か
つその断面積は電極16,17に応じてきわめて微小であ
り、この針31の電気抵抗と、針31と電極16,17との接触
電気抵抗によりジュール熱が発生し、針31は溶融され、
針31は先端側から順次内方に移動し、針31の溶融物は電
極16,17の案内面18,19の傾斜により絶縁基板14の溶融
針落下孔15から落下して溶融針回収箱13に収納される。
【0025】そして、針31の先端側からの溶融が進行
し、針31のヘッド32が可動電極17に接触すると、可動電
極17はばね24のばね力に抗して押圧されて支軸22を中心
として回動され、この可動電極17と固定電極16との先端
間の間隔寸法が順次短くなり、針31はヘッド32との取付
け基部まで溶解される。すなわち、図4に示すように、
可動電極17の下面後端部が端子台20の上面に係止されて
ばね24の付勢力による回動が規制された状態では、固定
電極16と可動電極17との案内面18,19の先端間の距離L
1 で、可動電極17が回動した状態での固定電極16と可動
電極17との案内面18,19の先端間の距離L2 (L1 >L
2 )は短くなり、図7に示すように針31はヘッド32との
取付け基部まで溶融される。このように、ヘッド32内へ
の熱伝導も高く、ヘッド32内に滞留している血液などが
加熱され、細菌、ビールスなどが確実に死滅される。
【0026】なお、可動電極17は固定電極16に接近する
位置近くまでに近づくと、規制部23によって回動を阻止
され、可動電極17は固定電極16に接触することがない。
【0027】そして、器体10の針挿通部11からヘッド32
を注射器30とともに引き抜くと、可動電極17はばね24の
付勢力により復帰回動される。
【0028】なお、電極16,17間に印加させる電流を10
V程度することにより針径が1.2 mm以上の針でも確実に
溶融できる。
【0029】前記実施例では、可動電極17を支軸22に巻
装した巻きばね24により可動電極17は固定電極16から離
反する方向に付勢した構造について説明したが、ばね24
はコイル状のばねを用いて可動電極17を固定電極16から
離反する方向に付勢した構造とすることもできる。
【0030】前記実施例では、器体10の上面に形成した
針挿通部11から針31を下方に向けて挿通する構造につい
て説明したが、この構造に限定されるものではなく、針
挿通部11を器体10の側面に形成し、この針挿通部11の内
方に対向して電極16,17を設けることにより針31を水平
方向に挿通する構造とすることもできる。
【0031】また、電源は交流電源に限らず、電池の直
流電源とすることもできる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、針はヘッドとの取付け
基部まで確実に溶解され、この針はヘッドとの取付け基
部まで溶融されるため、ヘッド内への熱伝導も高く、ヘ
ッド内に滞留している血液などが加熱され、細菌、ビー
ルスが確実に死滅され、防疫上安全性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す医療用針の処理装置の
縦断面図である。
【図2】同上電極部の正面図である。
【図3】同上電極部の平面図である。
【図4】同上電極部の説明図である。
【図5】従来の医療用針の処理装置の電極部の正面図で
ある。
【図6】従来の他の医療用針の処理装置の電極部の正面
図である。
【図7】本発明の医療用針の処理装置により処理した針
の正面図である。
【図8】従来の医療用針の処理装置により処理した針の
正面図である。
【符号の説明】
10 器体 11 針挿通部 16 固定電極 17 可動電極 18,19 案内面 24 ばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体内に互いに離間して配設した一対の
    電極間に針を架橋し、この電極間に電流を流して針を焼
    損する医療用針の処理装置であって、 前記器体には内部に配設した一対の電極に対向して針挿
    通部を形成し、 前記一対の電極のうち一方の電極は針挿通部側の面の先
    端部を内方に向って他方の電極側に傾斜した案内面に形
    成した固定電極とし、 前記他方の電極は針挿通部側の面の先端部を前記固定電
    極の案内面より挿通部側に離間され内方に向って一方の
    電極側に傾斜した案内面に形成しかつ先端側が一方の電
    極の案内面の先端部近傍に僅かの間隔をおいた位置まで
    接近可能に回動自在に軸支した可動電極とし、 この可動電極を前記固定電極から離反する方向にばねに
    て付勢したことを特徴とする医療用針の処理装置。
JP5255521A 1993-10-13 1993-10-13 医療用針の処理装置 Pending JPH07108050A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100369586B1 (ko) * 2000-08-11 2003-01-29 주식회사 인터매직 주사기 바늘의 전기적 소거 장치 및 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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