JPH071060B2 - ブツシユ状パツキンの製造方法およびその構造 - Google Patents

ブツシユ状パツキンの製造方法およびその構造

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JPH071060B2
JPH071060B2 JP61253368A JP25336886A JPH071060B2 JP H071060 B2 JPH071060 B2 JP H071060B2 JP 61253368 A JP61253368 A JP 61253368A JP 25336886 A JP25336886 A JP 25336886A JP H071060 B2 JPH071060 B2 JP H071060B2
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JP
Japan
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bush
knitted
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JP61253368A
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隆久 上田
裕章 川上
博行 篠倉
富一 塩見
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日本ピラ−工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はバルブステム等に用いられるブッシュ状パッキ
ンの製造方法およびその構造に関する。
(従来の技術) 一般に、この種のパッキンは、第6図に示すように、例
えば可撓性黒鉛シートよりなるテープ状のパッキン素材
10を、うず巻状に巻回したのち、所定の成形型によっ
て、第7図のように環状に加圧成形してブッシュ状パッ
キン11を得る工程によって製造される。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、前記従来の製造方法によれば、第6図に示すよ
うに、テープ状パッキン素材10の巻回始端部、10aと巻
回終端部10bとに、それぞれ段差があるため、加圧成形
後における径方向の肉厚が一様にならず、肉厚にむらを
生じ製品が不均一になって、シール性が損なわれる問題
点を有する。
また、前述の成形型へのパッキン素材10の挿入は、パッ
キン素材をその都度うず巻状に巻回して行う必要がある
ため、自動化が困難であり作業性に劣る問題点を併有し
ている。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされた
もので、全周に亘って径方向の肉厚が一様で、すぐれた
シール性を確保できる高品質なブッシュ状パッキンを自
動化によって生産性よく製造することができるブッシュ
状パッキンの製造方法およびそれによって製造されたブ
ッシュ状パッキンの構造を提供することを目的としてい
る。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明に係るブッシュ状パ
ッキンの製造方法は、巻芯材の外周にテープ状のパッキ
ン素材をその側縁が重合せず密接する状態で螺旋状に巻
回して全周に亘って径方向の肉厚が一様な管状体を形成
する工程と、この管状体の表面を補強繊維でニット編
み、袋編み又は筒織りされた編組体で被覆したのち目詰
材を含浸させて管状パッキン素材を形成する工程と、前
記巻芯材を引抜いて、この管状パッキン素材を所定の長
さに切断して複数のパッキン素材単体を形成する工程
と、これらパッキン素材単体を成形型により環状に加圧
成形する工程とを具備してなることを特徴とするもので
ある。
また、本発明に係るブッシュ状パッキンの構造は、テー
プ状のパッキン素材を、その側縁が重合せず密接する状
態で螺旋状に巻回して形成された全周に亘って径方向の
肉厚が一様な管状体の表面が、補強繊維でニット編み、
袋編み又は筒織りされた編組体で被覆されているととも
に、目詰材が含浸されて形成された管状パッキン素材を
所定長さに切断して形成されたパッキン素材単体が加圧
成形によって環状に形成されてなるものである。
(作用) 本発明による製造方法によれば、巻芯材の外周にテープ
状のパッキン素材をその側縁が重合せず密接する状態で
螺旋状に巻回することで、全周に亘って径方向の肉厚が
一様な管状体を形成させてブッシュ状パッキンの特に内
外径を正確な曲率に形成することが可能となり、優れた
シール性を確保することができる。また、管状体の表面
を、補強繊維を用いた編組体で被覆するとともに目詰材
を含浸させることで、形くずれのない保形性に優れた管
状パッキン素材を形成することが可能であり、この管状
パッキン素材を所定の長さに切断するときの切断性能が
向上するとともに、その切断によって得られたパッキン
素材単体をパーツフィーダ等の自動供給装置により成形
型に搬入するといったように、製造工程の自動化を採用
しやすくなり、生産性の向上が図れる。
また、本発明によるブッシュ状パッキンの構造によれ
ば、全周に亘って径方向の肉厚が一様で寸法精度が高い
上に、形くずれもなくて保形性に優れているので、使用
態様における所定のシール機能の著しい向上が図れる。
(実施例) 以下、本発明に係るブッシュ状パッキンの製造方法の一
実施例を図面にしたがって説明する。
まず、第1図に示すように、巻芯材1の外周にテープ状
のパッキン素材2を、その側縁が重合せず密接状態で螺
旋状に巻回して管状体3を形成する。
巻芯材1は金属管、合成樹脂管又は硬質厚手の紙管等に
よってなり、テープ状のパッキン素材2は例えば可撓性
黒鉛,バーミキュライト,マイカ,タルク,りん片状黒
鉛等を1もしくは2種以上使用し、これを多段ロール
法,抄造法又は不織布の製法等によってテープ状に形成
したものを用いている。そして、本実施例においては、
テープ状のパッキン素材2をクロス状の2重螺旋巻きに
巻回している(勿論、1重の螺旋巻き又は3重以上の螺
旋巻きでもよい)。
つぎに、第2図に示すようにステンレス鋼線等の補強繊
維4でニット編みした編組体5によって、前記管状体3
を被覆し、その後、例えばシリコン油および黒鉛粉末か
らなる目詰材6を含浸させて管状パッキン素材7を形成
する。
ついで、第3図に示すように、巻芯材1を引き抜いて、
管状パッキン素材7を分離させ、この管状パッキン素材
7を所定の長さに切断して、第4図に示すようにパッキ
ン素材単体8を複数形成する。
さらに、図示しない成形型によって、前記パッキン素材
単体8を加圧成形して、第5図に示すように、所定の内
外径D1,D2および厚さtを有するブッシュ状パッキン
9、即ち、本発明に係る構造を有するブッシュ状パッキ
ン9を得る。
本発明に係る製造方法によれば、巻芯材1にテープ状の
パッキン素材2を、その側縁が重合せず密接する状態で
螺旋状に巻回して管状体3を形成するものであるから、
管状体3の径方向の肉厚にむらが生じない。その結果、
ブッシュ状パッキン9の特に内外径D1,D2を正確な曲率
によって成形することができ、これがすぐれたシール性
の確保につながる。
また、管状体3を補強繊維4のニット編み編組体5(勿
論、袋編又は筒織等の編組体5でもよい)で被覆してい
るから、管状パッキン素材7を所定長さに切断して、パ
ッキン素材単体8を形成しても、これらパッキン素材単
体8に形くずれが生じない。したがって、パーツフィー
ダ等の自動供給装置を用いてパッキン素材単体8を成形
型に搬入して、加圧成形工程を自動化することが可能に
なる。
一方、本発明に係る構造を有するブッシュ状パッキン9
は、径方向の肉厚が一様な管状体3に補強繊維4を編組
した編組体5を被覆して形くずれを防止した管状パッキ
ン素材7を形成し、この管状パッキン素材7を所定長さ
に切断して得たパッキン素材単体8即ち、径方向の肉厚
と高さ方向の肉厚が一様かつ均等であり、しかも形くず
れすることなく適正に原形を保持しているパッキン素材
単体8を加圧成形したものであるから、寸法精度が高く
すぐれたシール性を確保できる。
(発明の効果) 以上のように、本発明の製造方法およびその構造に係る
ブッシュ状パッキンナは、巻芯材の外周にテープ状のパ
ッキン素材をその側縁が重合せず密接する状態で螺旋状
に巻回することで、全周に亘って径方向の肉厚が一様な
管状体を形成させてブッシュ状パッキンの特に内外径を
正確な曲率に形成することができ、しかも、管状体の表
面を補強繊維を用いた編組体で被覆するとともに目詰材
を含浸させることで、形くずれのない保形性に優れた管
状パッキン素材を形成することができる。したがって、
製造段階の半製品はもとより製造後の製品の寸法精度は
非常に高く、製造工程の一つである加圧成形工程にパー
ツフィーダ等の自動供給装置を用いて自動化を採用しや
すくなり、生産性の向上を図ることができるとともに、
製品としての品質も非常に高く保持され、使用態様にお
ける所定のシール機能の著しい向上を図ることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は巻芯材にテープ状パッキン素材を巻回して管状
体を形成した工程を示す一部側面図、第2図は管状パッ
キン素材の形成工程を示す一部側面図、第3図は管状パ
ッキン素材と巻芯材との分離状態を示す側面図、第4図
はパッキン素材単体を示す側面図、第5図は完成品の斜
視図、第6図および第7図は従来の製造工程を示す斜視
図である。 1……巻芯材 2……テープ状パッキン素材 3……管状体 4……補強繊維 5……編組体 6……目詰材 7……管状パッキン素材 8……パッキン素材単体 9……ブッシュ状パッキン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻芯材の外周にテープ状のパッキン素材を
    その側縁が重合せず密接する状態で螺旋状に巻回して全
    周に亘って径方向の肉厚が一様な管状体を形成する工程
    と、この管状体の表面を補強繊維でニット編み、袋編み
    又は筒織りされた編組体で被覆したのち目詰材を含浸さ
    せて管状パッキン素材を形成する工程と、前記巻芯材を
    引抜いて、この管状パッキン素材を所定の長さに切断し
    て複数のパッキン素材単体を形成する工程と、これらパ
    ッキン素材単体を成形型により環状に加圧成形する工程
    とを具備してなることを特徴とするブッシュ状パッキン
    の製造方法。
  2. 【請求項2】テープ状のパッキン素材を、その側縁が重
    合せず密接する状態で螺旋状に巻回して形成された全周
    に亘って径方向の肉厚が一様な管状体の表面が、補強繊
    維でニット編み、袋編み又は筒織りされた編組体で被覆
    されているとともに、目詰材が含浸されて形成された管
    状パッキン素材を所定長さに切断して形成されたパッキ
    ン素材単体が加圧成形によって環状に形成されてなるこ
    とを特徴とするブッシュ状パッキンの構造。
JP61253368A 1986-10-23 1986-10-23 ブツシユ状パツキンの製造方法およびその構造 Expired - Lifetime JPH071060B2 (ja)

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JPS63106464A JPS63106464A (ja) 1988-05-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58109660U (ja) * 1982-01-22 1983-07-26 日本ピラ−工業株式会社 グランドパツキン
JPS5998161U (ja) * 1982-12-22 1984-07-03 ニチアス株式会社 グランドパツキン

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