JPH07105406A - 3次元画像表示装置 - Google Patents

3次元画像表示装置

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JPH07105406A
JPH07105406A JP5251328A JP25132893A JPH07105406A JP H07105406 A JPH07105406 A JP H07105406A JP 5251328 A JP5251328 A JP 5251328A JP 25132893 A JP25132893 A JP 25132893A JP H07105406 A JPH07105406 A JP H07105406A
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JP5251328A
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English (en)
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Takushi Totsuka
卓志 戸塚
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 予め、第1シェーディング計算部5では、メ
モリ1内の複数の多角形の各画素の幾何情報及び表示パ
ラメータを用いて明るさの値が計算され、陰面消去部4
では、上記幾何情報を用いて各画素が視点から見ること
ができるか否かが判別されて描画制御部6のスイッチが
切り換えられることにより、上記明るさの値が中間結果
メモリ7に記憶される。次に、メモリ1内の変更された
表示パラメータ(可変表示パラメータ)が第2シェーデ
ィング計算部8に読み出され、中間結果メモリ7に記憶
されている中間結果と共に再計算されて明るさの値が求
められ、表示装置9に再表示される。 【効果】 3次元画像を高速に再表示することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータグラフィ
ックス(CG)、CAD(コンピュータ援用設計)、デ
ザイン、及びビデオゲーム等に利用される3次元画像表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックス(CG)等
においては、3次元物体を多数の細かな多面体に分割
し、それらの多面体の表面を2次元の表示画面上に表示
することにより、3次元物体を3次元画像として表示す
る方法が用いられている。
【0003】この方法においては、少なくとも、多面体
の表面の座標及び面の曲率等の幾何学的情報(以下、幾
何情報という)と、上記多面体の表面に表される物体の
色や光沢等の属性及び光源の位置や色等の情報(以下、
表示パラメータという)とを含む図形データを用いて、
多面体の表面の各画素における明るさを計算するシェー
ディング計算工程と、3次元画像で表示しようとしてい
る物体が他の物体等に遮られて影になっている部分、言
い換えれば、視点から見える物体の部分のみについて、
上述のようにして求めた明るさの値を画像メモリに書き
込み、影になる部分を消去する陰面消去工程とを行うこ
とにより、3次元物体を3次元画像で表すことができ
る。上記2つの工程は公知であり、例えば、コンピュー
タグラフィックスに関する代表的な文献である、Foley,
van Dam 他著"Computer Graphics -principles and pra
ctice" に詳細に記述されている。
【0004】図5には、この3次元画像を表示する3次
元画像表示装置の概略的な構成を示す。図5の入力端子
10からは、3次元画像を表示するための複数の多面体
の表面(例えば三角形)のデータ、即ち図形データが入
力され、メモリ11に格納される。
【0005】先ず、シェーディング計算部12には、メ
モリ11から、現在、処理の対象となっている図形デー
タの幾何情報及び表示パラメータが送られ、各画素の明
るさの値が計算される。
【0006】また、陰面消去部13には上記メモリ11
内の幾何情報が送られており、上記シェーディング計算
部12での計算処理と同時に、処理の対象となっている
多面体の表面の図形(三角形)の各画素が他の図形より
も手前に存在するか否か、即ち図形の各画素を視点から
見ることができるか否かについて判別する。この陰面消
去部13における処理方法としては、例えば上記文献に
も記述されているZバッファ法が用いられる。この判別
により、現在、処理の対象となっている図形の各画素に
ついて、視点から見ることができれば、上記陰面消去部
13からの描画制御信号により描画制御部14のスイッ
チがONになり、上記シェーディング計算部12により
計算された明るさの値が画像メモリ15に送られて記憶
される。しかし、上記図形の各画素について、視点から
見ることができなければ、描画制御部14のスイッチは
OFFとなり、計算された明るさの値は画像メモリ15
に送られることはない。
【0007】画像メモリ15に記憶された画像データは
読み出されて、CRT等の表示装置16に送られる。上
述のような処理が複数の図形データについてそれぞれ行
われることにより、3次元画像が表示される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、計算量に関
する理論では、計算に要する時間及び図形データのため
の記憶容量は画像データの出力の精度にのみ依存するこ
とが理想であるという考え方が広く受け入れられてい
る。この考え方を、output sensitiveと呼ぶ。従来の3
次元画像のための画像データの処理方法はoutput sensi
tiveではなく、どんなに小さなサイズの画像を表示する
場合でも、元の図形データの量に比例した計算処理時間
と記憶メモリとを必要とする。
【0009】具体的には、上述のような3次元画像表示
装置においては、図形の1つ1つに対して、上記メモリ
11内の図形データを用いて処理を行うので、図形デー
タの量に比例して計算処理時間が長くなることになる。
また、物体の色や照明等の表示パラメータが変更されて
3次元画像が再表示される場合にも、図形の1つ1つに
対して、上記変更された表示パラメータと残りの元の図
形データとを用いて再び計算処理を行うので、計算処理
時間がかかる。
【0010】特に、近年では、自動車等の工業デザイン
や都市のシミュレーション等にもCGが用いられてい
る。このような場合において扱われる図形データの量は
膨大であるので、表示パラメータを変更した場合には、
図形データの量に比例して、非常に計算処理時間が長
い。
【0011】さらに、表示パラメータを変更して画像の
再表示を行う場合には、大量の図形データを記憶してお
くための大容量のメモリが必要となる。
【0012】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、表示
パラメータの変更時の処理を簡素化し、3次元画像の再
表示を高速化することができる3次元画像表示装置を提
供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る3次元画像
表示装置は、図形データを記憶する第1の記憶手段と、
上記第1の記憶手段からの幾何情報と表示パラメータの
一部とを用いて演算を行い、この演算結果を中間結果と
して画素毎に出力する第1の演算手段と、上記第1の演
算手段からの画素毎の中間結果を記憶する第2の記憶手
段と、上記第1の演算手段で用いられた表示パラメータ
以外の表示パラメータと上記第2の記憶手段からの中間
結果とを用いて画素毎の画素表示情報を演算する第2の
演算手段とを有して成ることにより上述した課題を解決
する。
【0014】また、上記第1の演算手段で用いられる表
示パラメータは固定、上記第2の演算手段で用いられる
表示パラメータは可変であり、上記第2の演算手段で用
いられる表示パラメータが変更された場合には、上記第
2の演算手段において、上記第1の記憶手段からの新た
な表示パラメータを用いた演算のみを行うことを特徴と
する。
【0015】ここで、上記画素表示情報は画像の明るさ
を表す情報であることを特徴とする。
【0016】さらに、上記第2の演算手段では、上記多
面体の表面から光源への方向ベクトル、上記多面体の表
面の反射率、及び光源の強さ等の表示パラメータの内の
1つ又は複数の表示パラメータを可変な表示パラメータ
として用いることを特徴とする。
【0017】また、色の3原色について、可変な表示パ
ラメータを用いて上記画素表示情報を求めることにより
色を表示することを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明においては、第1の演算手段で幾何情報
と表示パラメータの一部とを用いて演算を行い、この演
算により求められた各画素の中間結果を第2の記憶手段
に格納する。さらに、第2の演算手段において、上記第
2の記憶手段に格納された中間結果と上記第1の演算手
段において用いられた表示パラメータ以外の表示パラメ
ータとを用いて演算を行う。よって、第2の演算手段で
用いられる表示パラメータの変更時には、変更された表
示パラメータと上記第2の記憶手段の格納された中間結
果とを用いて、上記第2の演算手段でのみ演算を行い、
3次元画像を表示する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る3
次元画像表示装置の概略的な構成を示す。
【0020】図1のプロセッサ1からの制御により、入
力端子2を介してメモリ3に物体を構成する複数の多面
体の表面の図形の各画素の幾何情報及び表示パラメータ
が入力され、格納される。この後、所定の図形の幾何情
報と表示パラメータの内の変化されない表示パラメータ
(以下、固定表示パラメータという)とが、第1シェー
ディング計算部5により読み出される。この第1シェー
ディング計算部5では、読み出された幾何情報と固定表
示パラメータとを用いて、上記図形の各画素における明
るさの値が計算される。
【0021】また、陰面消去部4には上記メモリ3内の
上記図形の幾何情報が送られており、上記第1シェーデ
ィング計算部5で行われる計算処理と同時に、処理の対
象となっている図形の各画素毎に、視点から見ることが
できるか否かについて判別する。この判別により、現
在、処理の対象となっている図形の画素について視点か
ら見ることができれば、上記陰面消去部4からの描画制
御信号により描画制御部6のスイッチがONになり、上
記第1シェーディング計算部5より計算された画素の明
るさの値が中間結果として中間結果メモリ7に送られ、
プロセッサ1の制御により記憶される。しかし、現在、
処理の対象となっている図形の画素について視点から見
ることができなければ、描画制御部6のスイッチはOF
Fとなり、画素の明るさの値が中間結果として中間結果
メモリ7に送られることはない。この中間結果メモリ7
に記憶される中間結果のデータ量は最終的に出力される
画像データ量(画素量)と同じである。
【0022】上述の計算処理が終了した後、上記中間結
果メモリ7からは記憶された中間結果が、上記メモリ3
からは表示パラメータの内の変化される表示パラメータ
(以下、可変表示パラメータという)が、第2シェーデ
ィング計算部8により読み出される。
【0023】この第2シェーディング計算部8では、読
み出された中間結果と可変表示パラメータとを用いて上
記図形の各画素における明るさの値の計算を行う。これ
により得られた明るさの値(画像表示情報)を表示装置
9上に表示する。このように、複数の図形の各画素につ
いてそれぞれ明るさの値の計算を行い、表示装置9上に
表示することにより、3次元画像を表示することができ
る。
【0024】明るさの値を計算する計算式としては、多
種のものが考案されており、本発明の3次元画像表示装
置においては、任意の計算式を用いることが可能であ
る。例えば、物体の表面の明るさをIとし、以下の
(1)式を用いて明るさの値を計算する場合を考える。
この(1)式は、対象となる物体の表面における光の拡
散反射をモデル化して表現するものである。
【0025】 I=Or a +Or d ( N・L) ・・・(1) ここで、Or は物体の光の反射率(通常は物体の色とし
て認識する)、La は物体の周囲から一様に物体に到達
する光(背景光)の強さ、Ld は光源の強さ、N=(N
x ,Ny ,Nz )は物体の法線ベクトル、L=(Lx
y ,Lz )は物体からの光源へのベクトルである。
【0026】図2は、上記(1)式によって表される光
の反射について具体的に示したものである。対象となる
物体20の表面は、多数の微細な多面体により近似的に
構成されており、三角形21は、上記多面体の表面を三
角形とした場合の一つの三角形を示す。この三角形21
の図形データは、図1のメモリ3内に格納されているも
のである。上記三角形21の表面上の各画素における明
るさは、その画素に最も近い、例えば点Pにおける法線
ベクトルNと光源22へのベクトルLとを用いた(1)
式より求められる。このとき、法線ベクトルNは、図1
のメモリ3内に格納される幾何情報を用いて算出する値
である。また、物体の反射率Or 、背景光の強さLa
光源の強さLd 、及び光源へのベクトルLとしては、図
1のメモリ3内に格納される表示パラメータが用いられ
る。
【0027】尚、図3に示すように、上記三角形21
は、画像メモリ23と対応するようになっているので、
明るさの値の計算は三角形21の内部の各画素について
行うことになる。
【0028】ここで、光源へのベクトルLのみを可変表
示パラメータとし、残りの物体の反射率Or 、背景光の
強さLa 、光源の強さLd を固定表示パラメータとする
場合を考える。上記第1シェーディング計算部5では、
(1)式に従って得られた上記固定表示パラメータを用
いて、図1のプロセッサ1の制御により更新された以下
の(2)〜(5)式より、4つの中間結果A、B、C、
Dを画素毎に計算する。これら4つの中間結果は、多面
体の表面の方向、背景光または光源の光の強さ、及び物
体の色を掛け合わせたものである。
【0029】A=Or a ・・・・・(2) B=Or d x ・・・(3) C=Or d y ・・・(4) D=Or d z ・・・(5)
【0030】物理的には、上記中間結果Aは背景光の影
響、中間結果B、C、Dは拡散反射の内のx成分、y成
分、z成分の強さを、それぞれ表す。これらの中間結果
A、B、C、Dは、図1の陰面消去部4からの描画制御
信号によって描画制御部6のスイッチがONに切り換え
られることにより、視点から見える画素についてのみ、
中間結果メモリ7に書き込まれる。この陰面消去部13
における処理方法としては、例えば上記Zバッファ法を
そのまま用いることができる。ここで、従来の描画制御
部は、明るさの値を画像メモリに書き込むことを制御し
ていたのに対して、本発明の3次元画像表示装置の描画
制御部6は第1シェーディング計算部5で計算された中
間結果を中間結果メモリ7に書き込むことを制御してい
る点が異なる。
【0031】上述の計算処理は、図1のメモリ3内の全
ての図形データについて行われる。これにより、中間結
果メモリ7には、各図形の各画素において、視点から最
も手前に存在する図形の画素に関する4つの中間結果
A、B、C、Dが格納される。
【0032】図4に、図1の第2シェーディング計算部
8における計算方法を具体的に示す。この具体例では、
上記多面体の表面の図形が三角形であり、2つの三角形
の図形データを用いた場合について説明する。
【0033】領域30、31は、2つの三角形の図形デ
ータを用いてそれぞれ計算された4つの中間結果A、
B、C、Dが、それぞれ中間結果メモリ7内の中間結果
A、B、C、D用のメモリに書き込まれている状態を示
している。上記第2シェーディング計算部8では、中間
結果メモリ7内に記憶された2つの三角形の4つの中間
結果A、B、C、Dを画素毎に読み出し、さらに、図1
のメモリ3から可変表示パラメータである光源へのベク
トルLを読み出して、図1のプロセッサ1の制御により
更新された以下の(6)式より、各画素における物体の
明るさの値を計算する。
【0034】 I=A+BLx +CLy +DLz ・・・(6) 上記(6)式を用いた計算を各画素について1回ずつ行
うことにより、最終的に表示すべき明るさIを求めるこ
とができる。
【0035】具体的には、図5の第2シェーディング計
算部8に示すように、中間結果Bと光源へのベクトルL
のx成分とを乗算器32で、中間結果Cと光源へのベク
トルLのy成分とを乗算器33で、中間結果Dと光源へ
のベクトルLのz成分とを乗算器34でそれぞれ乗算
し、それら3つの乗算結果と中間結果Aとを加算器35
で加算することにより、最終的な明るさIを求めてい
る。
【0036】このように、上記第2シェーディング計算
部8では、各画素について1回だけ処理を行うことによ
り明るさの値を求めており、画像のサイズに比例した量
の処理を行うだけでよい。また、この処理は、図1のメ
モリ3に格納されている図形データの量とは関係無く、
一定の時間で処理を終了させることができる。さらに、
上記中間結果メモリ7に記憶されるデータ量は、画像の
サイズと中間結果の量とによって決定されるので、この
中間結果メモリ7の容量も元の図形データの量に依存し
ない。よって、大量の図形データをもつCG等による画
像を表示する場合にも、上記中間結果メモリ7として大
容量の画像メモリを必要としない。
【0037】次に、第1の実施例として、光源の位置を
変更した後、図1のメモリ3内に格納された図形データ
を3次元画像として表示する場合を説明する。この場合
には、図1のメモリ3に格納された図形データ内の表示
パラメータの内で可変表示パラメータである光源へのベ
クトルLのみを変更すればよい。従って、この場合に
は、図1の第1シェーディング計算部5を動作させる必
要はなく、上記中間結果メモリ7内に記憶された中間結
果をそのまま用いることができる。
【0038】即ち、図1のプロセッサ1からメモリ1へ
の制御により、入力端子2から可変表示パラメータであ
る光源へのベクトルLの新しい値が入力されて格納され
る。上記可変表示パラメータは第2シェーディング計算
部8に読み出され、上記中間結果メモリ7内に記憶され
ている中間結果と、(6)式を用いて再計算されるのみ
で、新しい位置の光源による物体の3次元画像を再表示
することができる。もちろん、この再表示に要する計算
処理は、メモリ1内の図形データ量に依存しない。
【0039】上述した実施例では、光源の位置の変更に
よる3次元画像の再表示の方法について述べたが、他の
表示パラメータを変更することも可能である。この場合
にも、固定表示パラメータと可変表示パラメータとを適
当に選択し、上記第2シェーディング計算部8のみで再
計算を行うことにより、3次元画像の再表示を行うこと
ができる。
【0040】例えば、第2の実施例として、物体の反射
率、即ち物体の色を変更する場合について説明する。上
記物体の反射率は、前述の実施例における物体の反射率
rのみを可変表示パラメータとし、残りの表示パラメ
ータを固定表示パラメータとすればよい。
【0041】先ず、上記プロセッサ1の制御により、入
力端子2から新しい物体の反射率の値が上記メモリ3に
入力されて格納される。さらに、上記第1シェーディン
グ計算部5により新しい物体の反射率が読み出され、上
記プロセッサ1の制御により更新された以下の(7)式
より中間結果Aが求められる。
【0042】A=La +Ld (N・L)・・・(7)
【0043】求められた中間結果Aは、上記中間結果メ
モリ7内に記憶される。この後、上記第2シェーディン
グ計算部8は、上記中間結果メモリ7内の中間結果Aを
読み出し、さらに、上記メモリ3から可変表示パラメー
タである物体の反射率Or を読み出して、図1のプロセ
ッサ1の制御により更新された以下の(8)式より、各
画素における物体の明るさの値を計算する。
【0044】I=Or A・・・(8) この後は、可変表示パラメータである物体の反射率Or
を用いて上記第2シェーディング計算部8で再計算を行
うのみで、物体の色を変更した場合の3次元画像の再表
示を行うことができる。
【0045】さらに、第3の実施例として、光源の強さ
を変更する場合について説明する。この場合には、光源
の強さLd のみを可変表示パラメータとし、残りの表示
パラメータを固定表示パラメータとすればよい。先ず、
上記プロセッサ1の制御により、入力端子2から新しい
光源の強さが上記メモリ3に入力されて格納される。さ
らに、上記第1シェーディング計算部5により新しい光
源の強さが読み出され、上記プロセッサ1の制御により
更新された以下の(9)、(10)式より中間結果A、
Bが求められる。
【0046】A=Or a ・・・・・・(9) B=Or (N・L)・・・(10)
【0047】上記中間結果A、Bは、上記中間結果メモ
リ7に記憶されて、上記第2シェーディング計算部8に
より読み出される。この第2シェーディング計算部8で
は、さらに、上記メモリ3から可変表示パラメータであ
る光源の強さLd を読み出して、上記プロセッサ1の制
御により更新された以下の(11)式より最終的な明る
さの値を求める。
【0048】I=A+Ld B・・・(11)
【0049】上述の3つの実施例においては、可変表示
パラメータを1つのみとし、残りの表示パラメータを固
定表示パラメータとしていたが、本発明の3次元画像表
示装置においては、複数の表示パラメータを可変表示パ
ラメータとする場合にも対応することができる。
【0050】例えば、光源へのベクトルLと光源の強さ
d とを可変表示パラメータとした場合には、上記第1
シェーディング計算部5においては、上記プロセッサ1
の制御により更新された以下の(12)、(13)、
(14)、(15)式を用いて4つの中間結果A、B、
C、Dを求める。
【0051】A=Or a ・・・(12) B=Or x ・・・(13) C=Or y ・・・(14) D=Or z ・・・(15)
【0052】上記求められた4つの中間結果A、B、
C、Dは、上記中間結果メモリ7に記憶される。次に、
上記第2シェーディング計算部8では、上記中間結果メ
モリ7内の4つの中間結果A、B、C、D及び上記メモ
リ3内の可変表示パラメータである光源へのベクトルL
と光源の強さLd とを読み出して、上記プロセッサ1の
制御により更新された以下の(16)式より最終的な明
るさの値を求める。
【0053】 I=A+Ld (BLx +CLy +DLz )・・・(16)
【0054】ここで、光は3原色(R、G、B)から成
っており、2次元の図形上に表される物体の色は物体上
で反射される光(スペクトル)により合成されるもので
ある。例えば、青色の光を吸収する物体であるならば、
この物体に光を照射したときに、この物体が反射する光
は緑色と赤色のみであり、この緑色と赤色とから合成さ
れる色がこの物体の色となる。
【0055】よって、上述の4つの実施例では、各画素
のただ一つの明るさを求める場合、即ち白黒画像を表示
する場合について述べたが、各画素において3原色R、
G、Bの明るさの値の計算を行うことにより、3次元画
像のカラー表示を行うことにも容易に対応することがで
きる。
【0056】さらに、本発明の3次元画像表示装置は、
画像面に画像を貼り付けて3次元画像を表示する技法
(この技法をテクスチャマッピングという)にも適応す
ることができる。
【0057】例えば、このテクスチャマッピングによ
り、四角形の図形に木目の画像を貼り付けて、その四角
形の図形を実物の板として見せる場合を説明する。従来
のテクスチャマッピングにおいては、木目の3原色R、
G、Bの画像を予め記憶し、この記憶された画像を四角
形の図形上に貼り付けている。この場合には、あたかも
予め撮影された写真を平面に貼ったかのような効果とな
り、光が面に対して斜めに入射しても、木目の微妙な凹
凸が浮かび上がる等の本来あるべき効果を得ることがで
きない。
【0058】しかし、本発明の3次元画像表示装置によ
って明るさの値を計算することにより、上述した視覚的
効果を正しく再現することができる。この場合には、光
源へのベクトルLを可変表示パラメータ、残りの表示パ
ラメータを固定表示パラメータとし、上記第1シェーデ
ィング計算部5において、上記(2)、(3)、
(4)、(5)式より各画素の4つの中間結果A、B、
C、Dを計算する。この4つの中間結果A、B、C、D
を、従来の画像の代わりに、四角形の図形上に貼り付け
る。さらに、画像の表示時には、上記第2シェーディン
グ計算部8において、上記(6)式より、明るさ、即ち
光源の位置を考慮した画素をそれぞれ求めて表示すれば
よい。
【0059】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る3次元画像表示装置は図形データを記憶する第
1の記憶手段と、上記第1の記憶手段からの幾何情報と
表示パラメータの一部とを用いて演算を行い、この演算
結果を中間結果として画素毎に出力する第1の演算手段
と、上記第1の演算手段からの画素毎の中間結果を記憶
する第2の記憶手段と、上記第1の演算手段で用いられ
た表示パラメータ以外の表示パラメータと上記第2の記
憶手段からの中間結果とを用いて画素毎の画素表示情報
を演算する第2の演算手段とを有して成り、また、上記
第1の演算手段で用いられる表示パラメータは固定、上
記第2の演算手段で用いられる表示パラメータは可変で
あり、上記第2の演算手段で用いられる表示パラメータ
が変更された場合には、上記第2の演算手段において、
上記第1の記憶手段からの新たな表示パラメータを用い
た演算のみを行うことにより、3次元画像を高速に再表
示することができる。
【0060】また、上記第2の記憶手段においては中間
結果として可視な図形についてのみ画素毎に記憶するの
で、上記第2の演算手段における処理時間は元の図形デ
ータの量に依存せず、表示される3次元画像のサイズに
比例するため、高速に3次元画像の再表示を行うことが
できる。
【0061】さらに、3次元画像の再表示時に必要とな
る中間結果のデータ量も元の図形データの量に依存せ
ず、表示される3次元画像のサイズに比例するので、大
容量のメモリを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3次元画像表示装置の概略的な構
成を示す図である。
【図2】物体を構成する多面体の表面の図形の光の反射
を示す図である。
【図3】図形の各画素を示す図である。
【図4】2つの三角形の中間結果を用いた場合の具体的
な計算方法について示す図である。
【図5】従来の3次元画像表示装置の概略的な構成を示
す図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・プロセッサ 3・・・・・・・・・メモリ 4・・・・・・・・・陰面消去部 5・・・・・・・・・第1シェーディング計算部 6・・・・・・・・・描画制御部 7・・・・・・・・・中間結果メモリ 8・・・・・・・・・第2シェーディング計算部 9・・・・・・・・・表示装置 20・・・・・・・・物体 21・・・・・・・・三角形 23・・・・・・・・画像メモリ 30、31・・・・・領域 32、33、34・・乗算器 35・・・・・・・・加算器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも幾何情報及び表示パラメータ
    を含む図形データを用いて、物体を構成する多面体の表
    面の図形の各画素における画素表示情報を計算し、この
    画素表示情報を表示することにより3次元画像を表示す
    る3次元画像表示装置において、 上記図形データを記憶する第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段からの幾何情報と表示パラメータの
    一部とを用いて演算を行い、この演算結果を中間結果と
    して画素毎に出力する第1の演算手段と、 上記第1の演算手段からの画素毎の中間結果を記憶する
    第2の記憶手段と、 上記第1の演算手段で用いられた表示パラメータ以外の
    表示パラメータと上記第2の記憶手段からの中間結果と
    を用いて画素毎の画素表示情報を演算する第2の演算手
    段とを有して成ることを特徴とする3次元画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 上記第1の演算手段で用いられる表示パ
    ラメータは固定、上記第2の演算手段で用いられる表示
    パラメータは可変であり、上記第2の演算手段で用いら
    れる表示パラメータが変更された場合には、上記第2の
    演算手段において、上記第1の記憶手段からの新たな表
    示パラメータを用いた演算のみを行うことを特徴とする
    請求項1記載の3次元画像表示装置。
  3. 【請求項3】 上記画素表示情報は画像の明るさを表す
    情報であることを特徴とする請求項1記載の3次元画像
    表示装置。
  4. 【請求項4】 上記第2の演算手段では、上記多面体の
    表面から光源への方向ベクトルを可変な表示パラメータ
    として用いることを特徴とする請求項1記載の3次元画
    像表示装置。
  5. 【請求項5】 上記第2の演算手段では、上記多面体の
    表面の反射率を可変な表示パラメータとして用いること
    を特徴とする請求項1記載の3次元画像表示装置。
  6. 【請求項6】 上記第2の演算手段では、色の3原色に
    ついて可変な表示パラメータを用いて上記画素表示情報
    を求めることにより色を表示することを特徴とする請求
    項1記載の3次元画像表示装置。
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