JPH07105256B2 - Ft型コネクタ - Google Patents

Ft型コネクタ

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JPH07105256B2
JPH07105256B2 JP4127988A JP12798892A JPH07105256B2 JP H07105256 B2 JPH07105256 B2 JP H07105256B2 JP 4127988 A JP4127988 A JP 4127988A JP 12798892 A JP12798892 A JP 12798892A JP H07105256 B2 JPH07105256 B2 JP H07105256B2
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taper
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connector
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城 吉 男 大
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二幸電気工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はJIS−C−5410(高周
波同軸コネクタ通則)に基づきテレビジョン共同受信の
屋外施設に使用する公称インピ−ダンス75Ω、電圧1000
V(実効値)、周波数1000MHz時、電圧定在波比(V
SWR)1.2 以下の定格に設計されたFT型コネクタに
関し、特に同軸ケ−ブルの外部導体がアルミパイプのよ
うな硬い場合に適用できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は先に、コネクタ本体内の先端
部に嵌着した第1絶縁体と該第1絶縁体に当接する第2
絶縁体とで一部外部に突出したピン部を保持した中心コ
ンタクトの導体受入部の外側に、一端部を第2絶縁体に
当接し他端部外周面にテ−パ面を有する割入り鍔付き筒
状絶縁体を設け、前記第2絶縁体の前端中心部に中心コ
ンタクトのピン部を弾圧する環状弾性体を装着するとと
もに第2絶縁体の後部に形成した鍔部外周面にコネクタ
本体内周面を弾圧する環状弾性体を装着し、前記割入り
鍔付き筒状絶縁体のテ−パ面に摺接するテ−パ面を内周
面に有する第3絶縁体をコネクタ本体内に嵌着し、かつ
筒部とフランジとよりなる補強スリ−ブの該フランジを
前記第3絶縁体に当接させ、該補強スリ−ブの筒部外周
面基部寄りに所定間隔をおいて軸方向に沿って屈曲バネ
体を配設した。
【0003】また、補強スリ−ブの筒部の外側に位置す
る内側クランプを中心部に狭窄する如く割り入り形成
し、内側クランプ内周面に凹凸部を形成し、内側クラン
プの外周面とテ−パ面を介して摺接する外側クランプを
コネクタ本体の後部側に装填し、外側クランプの一部は
コネクタ本体から突出し、コネクタ本体と接続する締付
金具内に位置し、外側クランプの後部に同軸ケ−ブルの
外部導体を弾圧するガスケットを装着し、さらに締付金
具の後部に接続する補助金具内に同軸ケ−ブルの外被を
弾圧するガスケットを設けたFT型コネクタを開発した
(特願平3−124617号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このものは同軸ケ−ブ
ルの端末処理時に作業者が外被を長めに切ってしまった
場合や、締付金具内のガスケットが締付け時に外被を弾
圧しなかったりした場合、あるいは何等かの理由で外被
が傷つけられた場合等においても水や湿気等の水分の侵
入を中心コンタクト側および同軸ケ−ブル側の何れから
も完封でき、しかも、コネクタ本体内における同軸ケ−
ブルの外部導体と補強スリ−ブとは屈曲バネ体を介して
確実に接触することとなるから電波の漏洩がなく信頼性
の高いFT型コネクタが得られるという利点を有する
も、コネクタ内に組み込む部品点数が多くなり、全体と
してコスト高となる上に、このため同軸ケ−ブルの外部
導体と補強スリ−ブの筒部との電気的接続を確実にする
ための構造も複雑な構造とせざるを得なかった。
【0005】また、外側クランプをコネクタ本体の後部
側に装填するに際しては、コネクタ本体の後部をカシメ
て外側クランプの抜けを防止していたために、一度、同
軸ケ−ブルをコネクタに装着した後は、該同軸ケ−ブル
の外部導体が内側クランプに食込み状態となっているた
めに該ケ−ブルをコネクタから引き抜くことができず、
コネクタの再使用ができないという難点があった。さら
に、同軸ケ−ブルをコネクタに装着する際に、コネクタ
を回転させながら押し込むときに、外側クランプに装着
したガスケットが潰され、締付金具の縦方向内壁と外側
クランプの後端面とが当接状態となって一緒に回転する
こととなり、同軸ケ−ブルが捩れる等の難点があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところはコネクタ内に組み込む部品
点数を少なくしながらも同軸ケ−ブルのコネクタ内での
電気的接続を確実なものとし、同軸ケ−ブルの外部導体
をテ−パクランプにより均一に狭窄、保持することがで
きるようにするとともに、同軸ケ−ブルをコネクタに装
着する際に、同軸ケ−ブルが捩れる等のトラブルがな
く、安全確実に装着でき、かつ同軸ケ−ブルをコネクタ
に装着した後においても、同軸ケ−ブルをコネクタから
容易に引き抜くことができ、コネクタの再使用を可能に
したFT型コネクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るFT型コネ
クタは、中心コンタクトのピン部の一部がコネクタ本体
から外部に突出するように、該ピン部の基部側をコネク
タ本体内に装着した一つの絶縁体で保持し、中心コンタ
クトの導体受入部を狭窄する摺動絶縁体をコネクタ本体
内に摺動自在に装填し、一部がコネクタ本体から外部に
突出する筒部と該筒部の基部側に形成したフランジとよ
りなる補強スリ−ブを、該フランジがコネクタ本体内の
段部に当接する如くしてコネクタ本体内に装填するると
ともに、前記摺動絶縁体にフランジを嵌着し、一端部が
該フランジに当接し、他端部がコネクタ本体の端部でカ
シメ止めされたクランプをコネクタ本体内に設け、該ク
ランプに相互のテ−パ部を介して摺接し該クランプに係
合するとともに一部がコネクタ本体から外部に突出して
コネクタ本体と接続する締付金具内に位置するテ−パク
ランプを設け、該テ−パクランプは一箇所を軸方向に沿
って全体に割り入り形成するとともに前記筒部と対向す
る箇所を軸方向に沿って部分的な割り入りを形成し、前
記補強スリ−ブの筒部とテ−パクランプの内周面に形成
した凹凸部とで同軸ケ−ブルの外部導体を圧着し、コネ
クタ本体から外部に突出して締付金具内に位置するテ−
パクランプの端部に同軸ケ−ブルの外部導体を弾圧する
外部導体用ガスケットを装着し、さらに締付金具内に装
填された第2クランプの一端部にテ−パクランプ端面と
当接する潤滑用兼保持リングを装着し、かつ第2クラン
プの一端部を前記外部導体用ガスケットに当接させ、第
2クランプの他端部に潤滑用ワッシャを装着し、該潤滑
用ワッシャに当接して同軸ケ−ブルの外被を弾圧する外
被用ガスケットを締付金具内に装着したものである。
【0008】
【作用】同軸ケ−ブルをコネクタに接続する前に、該ケ
−ブルの端末処理の前後いずれかでケ−ブルに締付金具
を挿入する。端末処理した同軸ケ−ブル先端の内部導体
をコネクタ本体に装着した中心コンタクトの導体受入部
に挿し込む。同軸ケ−ブルの内部導体を中心コンタクト
の導体受入部に挿し込んだ時に、同軸ケ−ブルの外部導
体の先端部は補強スリ−ブの筒部外周面に嵌合する。そ
して、締付金具を移動してコネクタ本体の外周面に螺合
させて接続すると、コネクタ本体の後部でカシメ止めさ
れたクランプに対し、テ−パ部を介して摺接し、かつ係
合しているテ−パクランプが右側に移動し、該テ−パク
ランプと当接した摺動絶縁体も右側に移動し、該摺動絶
縁体の内側に形成したテ−パ部により中心コンタクトの
導体受入部を狭窄し、該導体受入部の内周面に形成した
凹凸部により同軸ケ−ブルの内部導体を圧着する。
【0009】一方、摺動絶縁体と当接状態にあるテ−パ
クランプの内周面に形成した凹凸部と補強スリ−ブの筒
部との間で同軸ケ−ブルの外部導体が圧着される。この
圧着は補強スリ−ブの筒部に向かってテ−パクランプが
均一に狭窄されることにより均一な圧着がなされる。ま
た、テ−パクランプの後部に装着した外部導体用ガスケ
ットが第2クランプの一端部で圧接されて同軸ケ−ブル
の外部導体を弾圧しシ−ルする。このとき、第2クラン
プの一端部に装着した潤滑用兼保持リングはテ−パクラ
ンプ端面と当接している。さらに、第2クランプの他端
部で圧接された外被用ガスケットは同軸ケ−ブルの外被
を弾圧しシ−ルする。
【0010】締付金具の螺合を進めると、締付金具内の
段差状壁面および外被用ガスケットと第2クランプの後
端面とは潤滑用ワッシャが介在しているために、たとえ
締付金具を回転螺合させようとも介在する潤滑用ワッシ
ャに阻止されて、この回転力が第2クランプには伝わら
ず第2クランプは回転することなくそのまま前進するだ
けである。あるいはまた、外被用ガスケットが潤滑用ワ
ッシャを介してもなおかつ第2クランプに多少のトルク
を与えるようなことがあろうとも、第2クランプとテ−
パクランプ端面とは潤滑用兼保持リングを介して当接し
ているために第2クランプに伝えられた回転力がテ−パ
クランプには伝わることがない。このように二重の潤滑
部材すなわち、潤滑用ワッシャおよび潤滑用兼保持リン
グの介在によって、同軸ケ−ブルをコネクタに接続する
際、同軸ケ−ブルは捻れることがなくなる。
【0011】同軸ケ−ブルをコネクタに装着後、同軸ケ
−ブルを外してコネクタを再使用するには、締付金具を
コネクタ本体からの螺合を解き、締付金具をコネクタ本
体から取り外すと、テ−パクランプの一部がコネクタ本
体から完全に顕出することとなり、該テ−パクランプを
テ−パ部を介して左側に移動させると、割り入り形成し
たテ−パクランプの復元力により、テ−パクランプの内
周面に形成した凹凸部が外部導体から離反することとな
り、同軸ケ−ブルをコネクタ本体から容易に抜き取るこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明
する。図1は本発明の一実施例を示す断面図で、図2は
その側面図である。1はコネクタ本体で、機器の接続具
(図示せず)と螺合する側の螺子部1bの基部にシ−ル
を行うためのOリング2を、後記する締付金具3と螺合
する螺子部1aの基部に該金具3と本体1をシ−ルする
ためのOリング4をそれぞれ備えている。コネクタ本体
1内の先端側には、中心コンタクト5の挿通孔6cを有
する柱状の絶縁体6が装填されている。絶縁体6は先端
部側だけをコネクタ本体1の内壁に当接する環状鍔体6
aと、両側を切り欠いた胴部6b(胴部6bの形状は他
の各種形状であってもよい)で形成し、簡易な構造で水
密構造とし、かつ材料およびコストの軽減を図ってい
る。中心コンタクト5のピン部5aの一部はコネクタ本
体1から機器(図示せず)接続側の外部に突出してお
り、導体受入部5bは狭窄可能に割入りとなっており、
さらに導体受入部5bの端部外周面にテ−パ部5cを形
成し、また導体受入部5bの内周面にはネジ等の凹凸部
5dが形成されている。
【0013】7はコネクタ本体1内に摺動自在に装填し
た摺動絶縁体で、該摺動絶縁体7の軸心に同軸ケ−ブル
Aの内部導体Bを貫通させる導体貫通孔7aを有し、該
導体貫通孔7aの一端部内周面には前記導体受入部5b
の端部外周面のテ−パ部5cと当接するテ−パ部7bを
有し、摺動絶縁体7の外周面はコネクタ本体1の内周壁
に摺接する大きさの外径に仕上げ、摺動絶縁体7の外周
面の一部(本例では上下2箇所)は軸方向に沿って突出
片7cを形成し、該突出片7cと軸部の間の円形溝7d
に、後記する補強スリ−ブ8の基部および該補強スリ−
ブ8を構成するフランジ8bを嵌着する。
【0014】補強スリ−ブ8は一部がコネクタ本体1か
ら外部に突出する筒部8aと該筒部8aの基部側に形成
したフランジ8bとよりなる。補強スリ−ブ8はそのフ
ランジ8bがコネクタ本体1内の段部1c(摺動絶縁体
7を装填した内周面1dと、該内周面1dより大径の内
周壁面1eとの境界の垂直壁面)に当接し、かつ前記円
形溝7dに嵌着し、フランジ8bの外周面が大径の内周
壁面1eに当接する如くしてコネクタ本体1内に装填す
る。9は一端部が該フランジ8bに当接し、他端部がコ
ネクタ本体1の端部でカシメ止めされたクランプで、該
クランプ9はコネクタ本体1の大径の内周壁面1e内で
固定されている。また、クランプ9はその片側内周面に
後述するテ−パクランプ10のテ−パ部10aと摺接す
るテ−パ部9aが形成されており、さらにクランプ9の
テ−パ部9a終端側にテ−パクランプ10の係合突起1
0bを係合させる係合段部9bを形成する。
【0015】テ−パクランプ10は一部がコネクタ本体
1から外部に突出してコネクタ本体1と接続する締付金
具3内に位置している。テ−パクランプ10はコネクタ
本体1内に位置する外周部先端に、クランプ9の係合段
部9bと係合する係合突起10bを形成し、かつコネク
タ本体1内に位置する外周部に、クランプ9のテ−パ部
9aと摺接するテ−パ部10aが形成されている。ま
た、テ−パクランプ10の内周面のうち前記補強スリ−
ブ8の筒部8aと対応する位置に、ケ−ブルAの外部導
体Dを圧着する凹凸部10cを形成する。さらに、テ−
パクランプ10はコネクタ本体1から外部に突出して締
付金具3内に位置するテ−パクランプ10の端部に、同
軸ケ−ブルAの外部導体Dを弾圧する外部導体用ガスケ
ット11を装着する。外部導体用ガスケット11はテ−
パクランプ10の端部から突出するように形成してお
く。また、テ−パクランプ10は一箇所を軸方向に沿っ
て全体に割り入り形成するとともに補強スリ−ブ8の筒
部8aと対応する位置の複数箇所(本例では5箇所)を
所定間隔をおいて軸方向に沿って部分的な割り入りを形
成し、全体が軸心に向けて均一に狭窄し得るようにして
いる。
【0016】12は締付金具3内に装填された第2クラ
ンプで、該第2クランプ12の一端部の外周面に形成し
た環状切欠部12aと、該環状切欠部12aに対応する
締付金具3内の凹部3aとに潤滑用兼保持リング13が
装填されている。潤滑用兼保持リング13はポリアセタ
−ル等の樹脂等の潤滑性の材料で形成されており、変形
可能で復元力のある鍔13aあるいは突起片を備えてい
る。従って、第2クランプ12を締付金具3内に装填す
るときには、潤滑用兼保持リング13の鍔13aは締付
金具3の内周壁に押し曲げられて入れられ、締付金具3
内の凹部3aで元の形状に復帰し、以後、第2クランプ
12を締付金具3内に保持することとなる。また、第2
クランプ12の一端は前記外部導体用ガスケット11に
当接しており、第2クランプ12の他端部の切欠き部1
2bには潤滑性を有する材料で作られた潤滑用ワッシャ
14を装着している。15は一端が潤滑用ワッシャ14
に当接するようにして締付金具3内に装着した外被用ガ
スケットで、該外被用ガスケット15により同軸ケ−ブ
ルAの外被Eを弾圧する。
【0017】次に本発明の一実施例を示すFT型コネク
タの使用法について述べる。同軸ケ−ブルAをコネクタ
に接続する前に、該同軸ケ−ブルAの端末処理の前後い
ずれかでケ−ブルに締付金具3を挿入する。端末処理し
た同軸ケ−ブルAの先端の内部導体Bをコネクタ本体1
に装着した中心コンタクト5の導体受入部5bに挿し込
む。同軸ケ−ブルAの内部導体Bを中心コンタクト5の
導体受入部5bに挿し込んだ時に、同軸ケ−ブルAの外
部導体Dの先端部は補強スリ−ブ8の筒部8aの外周面
に嵌合する。そして、締付金具3を移動してコネクタ本
体1の外周面の螺子部1aに螺合させて接続すると、テ
−パクランプ10はコネクタ本体1の後部でカシメ止め
されたクランプ9のテ−パ部9aに対し、テ−パ部10
aを介して摺接し、さらにクランプ9の係合段部9bに
係合しているテ−パクランプ10が右側に移動する。テ
−パクランプ10と当接した摺動絶縁体7も右側に移動
し、該摺動絶縁体7の内側に形成したテ−パ部7bと、
該テ−パ部7bに摺接するテ−パ部5cとにより中心コ
ンタクト5の導体受入部5bを狭窄し、該導体受入部5
bの内周面に形成した凹凸部5dにより同軸ケ−ブルA
の内部導体Bを圧着する。
【0018】一方、摺動絶縁体7と当接状態にあるテ−
パクランプ10の内周面に形成した凹凸部10cと補強
スリ−ブ8の筒部8aとの間にある同軸ケ−ブルAの外
部導体Dは、テ−パ部9a、10aのスライドによりテ
−パクランプ10自体が1箇所の全体的な割り入りと複
数箇所の部分的な割り入りとにより均一に軸方向に狭窄
するため、同軸ケ−ブルAの外部導体Dが前記筒部8a
と凹凸部10cとで圧着される。また、テ−パクランプ
10の後部に装着した外部導体用ガスケット11が第2
クランプ12の一端部で圧接されて同軸ケ−ブルAの外
部導体Dを弾圧しシ−ルする。さらに、第2クランプ1
2の他端部で圧接された外被用ガスケット15は同軸ケ
−ブルAの外被Eを弾圧しシ−ルする。
【0019】締付金具3はコネクタ本体1に対し螺合を
一層進めると、締付金具3内の段差状壁面3bおよび外
被用ガスケット15と第2クランプ12の端面とは潤滑
用ワッシャ14が介在しているために、たとえ締付金具
3を回転螺合させようとも介在する潤滑用ワッシャ14
に阻止されて、この回転力が第2クランプ12には伝わ
らず第2クランプ12は回転することなくそのまま前進
するだけである。あるいはまた、外被用ガスケット15
が潤滑用ワッシャ14を介してもなおかつ第2クランプ
12に多少のトルクを与えるようなことがあろうとも、
第2クランプ12とテ−パクランプ10端面とは潤滑用
兼保持リング13を介して当接しているために第2クラ
ンプ12に伝えられた回転力がテ−パクランプ10には
伝わることがない。このように二重の潤滑部材すなわ
ち、潤滑用ワッシャ14および潤滑用兼保持リング13
の介在によって、同軸ケ−ブルAをコネクタ3に接続す
る際、同軸ケ−ブルAは捻れることがなくなる。
【0020】同軸ケ−ブルAをコネクタに装着後、同軸
ケ−ブルAを外してコネクタを再使用するには、締付金
具3をコネクタ本体1からの螺合を解き、締付金具3を
コネクタ本体1から取り外すと、テ−パクランプ10の
一部がコネクタ本体1から完全に顕出することとなり、
該テ−パクランプ10をテ−パ部10aを介して左側に
移動させると、割り入り形成したテ−パクランプ10の
復元力により、テ−パクランプ10の内周面に形成した
凹凸部10cが外部導体Dから離反することとなり、同
軸ケ−ブルAをコネクタ本体1から容易に抜き取ること
ができる。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るFT型コネクタは上記構成
としたので、コネクタ内に組み込む部品点数が少なくな
り、それだけ組み立て工数が減少することとなり、コス
ト面からの軽減化が図れる。また、コネクタ本体内にカ
シメ止めされたクランプと補強スリ−ブのフランジとは
隙間なく密着状態となっており、確実にア−スされ、同
軸ケ−ブルのコネクタ内での電気的接続が確実となる。
さらに、同軸ケ−ブルの外部導体は補強スリ−ブの筒部
とテ−パクランプ内の凹凸部との間に挟まれ、テ−パク
ランプの割り入りによって軸心に向かって均一に狭窄
し、強固に外部導体を保持することができる。また、同
軸ケ−ブルをコネクタに装着する際に、締付金具内に装
填した第2クランプと外被用ガスケットとは潤滑用ワッ
シャを介して接していることと、第2クランプとテ−パ
クランプ端面とは潤滑用兼保持リングを介して当接して
いることとが相まって二重の潤滑用部材により締付金具
の回転時にコネクタ内の装填部材にはトルクが阻止され
ることとなり、同軸ケ−ブルが捩れる等のトラブルが解
消され、安全確実に装着できる。
【0022】さらにまた、同軸ケ−ブルをコネクタに装
着した後においても、締付金具をコネクタ本体から外す
と、コネクタ本体から外部に突出したテ−パクランプを
引き抜きさえすれば、同軸ケ−ブルをコネクタ本体から
容易に引き抜くことができ、コネクタの再使用が可能に
なるなど利点を有するFT型コネクタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すFT型コネクタの断面
図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図3(a)は同軸ケ−ブルの端末処理断面図、
図3(b)及び(c)はFT型コネクタの取付け法を説
明する断面図である。
【図4】図4は絶縁体の斜視図である。
【図5】図5(a)は摺動絶縁体の断面図、図5(b)
はその左側面図である。
【図6】図6(a)はテ−パクランプの断面図、図6
(b)はその右側面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ本体 1c 段部 3 締付金具 3a 凹部 5 中心コンタクト 5a ピン部 5b 導体受入部 6 絶縁体 7 摺動絶縁体 7b テ−パ部 8 補強スリ−ブ 8a 筒部 8b フランジ 9 クランプ 9a テ−パ部 9b 係合段部 10 テ−パクランプ 10a テ−パ部 10c 凹凸部 11 外部導体用ガス
ケット 12 第2クランプ 13 潤滑用兼保持リ
ング 14 潤滑用ワッシャ 15 外被用ガスケッ
ト A 同軸ケ−ブル B 内部導体 D 外部導体 E 外被

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心コンタクトのピン部の一部がコネク
    タ本体から外部に突出するように、該ピン部の基部側を
    コネクタ本体内に装着した一つの絶縁体で保持し、中心
    コンタクトの導体受入部を狭窄する摺動絶縁体をコネク
    タ本体内に摺動自在に装填し、一部がコネクタ本体から
    外部に突出する筒部と該筒部の基部側に形成したフラン
    ジとよりなる補強スリ−ブを、該フランジがコネクタ本
    体内の段部に当接する如くしてコネクタ本体内に装填す
    るるとともに、前記摺動絶縁体にフランジを嵌着し、一
    端部が該フランジに当接し、他端部がコネクタ本体の端
    部でカシメ止めされたクランプをコネクタ本体内に設
    け、該クランプに相互のテ−パ部を介して摺接し該クラ
    ンプに係合するとともに一部がコネクタ本体から外部に
    突出してコネクタ本体と接続する締付金具内に位置する
    テ−パクランプを設け、該テ−パクランプは一箇所を軸
    方向に沿って全体に割り入り形成するとともに前記筒部
    と対向する箇所を軸方向に沿って部分的な割り入りを形
    成し、前記補強スリ−ブの筒部とテ−パクランプの内周
    面に形成した凹凸部とで同軸ケ−ブルの外部導体を圧着
    し、コネクタ本体から外部に突出して締付金具内に位置
    するテ−パクランプの端部に同軸ケ−ブルの外部導体を
    弾圧する外部導体用ガスケットを装着し、さらに締付金
    具内に装填された第2クランプの一端部にテ−パクラン
    プ端面と当接する潤滑用兼保持リングを装着し、かつ第
    2クランプの一端部を前記外部導体用ガスケットに当接
    させ、第2クランプの他端部に潤滑用ワッシャを装着
    し、該潤滑用ワッシャに当接して同軸ケ−ブルの外被を
    弾圧する外被用ガスケットを締付金具内に装着したこと
    を特徴とするFT型コネクタ。
JP4127988A 1992-04-22 1992-04-22 Ft型コネクタ Expired - Lifetime JPH07105256B2 (ja)

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