JPH07105009B2 - 薄膜ヘッドの非線形性を測定するための方法及び装置 - Google Patents

薄膜ヘッドの非線形性を測定するための方法及び装置

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JPH07105009B2
JPH07105009B2 JP4088790A JP8879092A JPH07105009B2 JP H07105009 B2 JPH07105009 B2 JP H07105009B2 JP 4088790 A JP4088790 A JP 4088790A JP 8879092 A JP8879092 A JP 8879092A JP H07105009 B2 JPH07105009 B2 JP H07105009B2
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head
coil
thin film
wafer
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3163Fabrication methods or processes specially adapted for a particular head structure, e.g. using base layers for electroplating, using functional layers for masking, using energy or particle beams for shaping the structure or modifying the properties of the basic layers
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
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  • Magnetic Heads (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録ヘッドに関し、さら
に具体的には、ウィンチェスタ・ディスク駆動装置で使
用される薄膜ヘッドの製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜ヘッドは、特に回転する固定ディス
ク媒体と関連して、高精度の多重トラック・デジタル記
録用に開発された。薄膜ヘッドは誘導型または磁気抵抗
型のいずれでもよい。薄膜ヘッドの製造にはバッチ式製
造技法を用いることができる。バッチ式製造技法では、
半導体と同様の処理技術を利用し、コア、周辺コイル及
びコイル・コネクタを蒸着、スパッタリングまたはめっ
きにより付着させる。
【0003】トラック幅を縮小し続けることにより、固
定ディスクの記録密度の向上が行われている。それに応
じて誘導薄膜ヘッドの幅を小さくすることが必要になる
が、そのために薄膜ヘッドは、読取り信号の振幅ならび
にタイミング・ウィンドーが薄膜ヘッドによる書込み後
に変化するというノイズ現象を示すようになった。これ
らの歪み及び変動は、磁壁切換えから生じる磁束伝導に
より引き起こされる。この非線形性は、記録性能の劣
化、すなわち読取りエラーをもたらす。
【0004】従来は、誘導薄膜ヘッドの読取りノイズを
検出する唯一の確実な方法は、記憶ディスク上にヘッド
を浮上させ、実際の記録性能の測定を行うことであっ
た。この種のテストはMAGテストと呼ばれるが、薄膜
ヘッドの組立てが完了したときに行わなければならな
い。薄膜ヘッドの読取りノイズを、ヘッドを浮上させず
に検出しようとするこれまでの試みは、ノイズ検出感度
の不足のため、余り成功しなかった。ある試みでは、完
成した誘導薄膜ヘッドに書込み電流を流した後のインダ
クタンスの変動を、磁壁切換えから生じるノイズの尺度
として使用していた。しかし、この方法は、ヘッド・ノ
イズに関する通常の磁気記録に取って代わり、あるいは
それを補完するのに十分な感度を欠いている。
【0005】薄膜ヘッドは1枚のウェハ基板上にバッチ
式に同時に大量に製造することができる。例えば、1枚
のウェハ上に1000個の薄膜ヘッドを製造することが
できる。製造中の薄膜ヘッドの歪みを早く検出すること
により、製造費用を低減し、製造工程の改善に有用な情
報を提供することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
主な目的は、製造中の薄膜ヘッドの性能の非線形性を測
定するための方法及び装置を提供することである。
【0007】本発明のもう1つの目的は、誘導薄膜記録
ヘッドの磁壁切換えの検出においてより大きな感度をも
たらす方法及び装置を提供することである。
【0008】本発明のもう1つの目的は、ウェハ・レベ
ルで誘導薄膜の読取り信号のノイズの予測値の検出を可
能にする方法及び装置を提供することである。
【0009】本発明の別の目的は、大量生産環境下で薄
膜ヘッドの安価なテストを可能にする方法及び装置を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、緩やかに変化
する磁界で磁化させたときの薄膜ヘッドの非線形性の変
化を測定する。これらの変化は、周波数歪み、高調波歪
みまたは位相歪みで示すことができる。本発明の装置の
好ましい一実施例は、複数の誘導薄膜ヘッドが形成され
たウェハを支持するためのウェハ・プローバを含む。本
装置はさらに、ウェハ・プローバに接続された一対の正
弦波信号発生器及び直流掃引回路を含む。接触したヘッ
ドのコイルからの出力信号が、フィルタ/受信回路に供
給され、次に統計分析のために制御装置に送られる。本
装置の好ましい実施例はさらに、直流信号及び振動信号
でコイルを励磁する前に、磁壁をバイアスするため、通
常の書込み信号を誘導薄膜ヘッドに予め印加することが
できる、書込み信号発生器を備えることができる。
【0011】本発明の方法の好ましい実施例によれば、
第1の時間間隔中に、ウェハ上の選択された誘導薄膜ヘ
ッドのコイルに通常の書込み信号を印加する。第2の時
間間隔中に、周波数の異なる第1及び第2の定振幅正弦
波信号をコイルに印加すると同時に、直流バイアス信号
の大きさを段階的に増大させる。それぞれの大きさの直
流バイアス信号で、コイル中での周波数混合のレベルを
検出する。検出された周波数混合の最小レベルと最大レ
ベルの差を所定のしきい値と比較し、そのヘッドの合否
を判定する。検出された周波数混合量の変動から、回転
する記憶ディスクに関連する通常の読み書き動作中の誘
導薄膜ヘッドの読取り信号中で予想されるノイズの量が
確実に予測できる。
【0012】
【実施例】本発明の好ましい実施例は、誘導薄膜ヘッド
における磁壁切換えが、ゼロ磁界状態から磁化させる際
のヘッドの非線形挙動によって検出できるという認識に
基づく。緩やかに変化する磁界によって磁化させたとき
の誘導薄膜ヘッドの非線形性の変化は、ヘッドの磁壁切
換えの鋭敏かつ定量的な電気特性をもたらす。
【0013】図1は、誘導薄膜ヘッドにおける磁壁切換
えを検出する装置のブロック・ダイヤグラムを示す。薄
膜ヘッド10は、Ni−Feコア12、スパイラル・コ
ア14、及びコイル・コネクタ16、18を備える。本
発明の実施に当たって、薄膜ヘッド10は、周知の製造
法に従って同一ウェハ(図示せず)上で同時に製造され
る複数の、例えば1000個のヘッドの1つである。
【0014】ウェハ・プローバ・マシン20を介して、
薄膜ヘッド10のコネクタ16(図1)に信号を印加す
る。ヘッドのコネクタ18上の出力信号をウェハ・プロ
ーバ・マシン20が受け取る。このマシンは、半導体の
製造で広く使用されている。このマシンはウェハを支持
し、ウェハ上に作成された個々のデバイスとコネクタ及
びパッドとの電気的接触を選択的に確立させる。物理的
にウェハに非常に接近して配置されている平衡前置増幅
回路21を介して、信号がこれらのコネクタ及びパッド
に印加され、かつこれらから受け取られる。ウェハとの
実際の電気的接続は、指令に応じて異なるコネクタ及び
パッドに機械的に移動させることができる微小プローブ
の使用によって確立される。1つの好適なウェハ・プロ
ーバ・マシンは、米国、カリフォルニア州サンタ・クラ
ラのエレクトログラス(Electroglass)社から市販され
ているモデル2001Xである。
【0015】さらに図1を参照すると、本装置の好まし
い実施例はさらに、第1の信号発生器22及び第2の信
号発生器24を備える。第1の信号発生器22は、第1
の振動信号w0をコイル14のコネクタ16に印加する
ために使用される。第2の信号発生器24は、第2の振
動信号w1をコネクタ16に印加するために使用され
る。第1の振動信号w0及び第2の振動信号w1は、一定
の振幅を有するが、周波数は異なる。本装置の好ましい
実施例では、w0は周波数10.45MHz、w1は周波
数0.25MHzである。さらに、本装置の好ましい実
施例では、w0及びw1は共に正弦波である。信号発生器
22及び24は、これらの周波数で定振幅正弦波信号を
発生することができる通常のどんな信号発生器でもよ
い。
【0016】薄膜ヘッドのコイル14に2進信号を印加
するための書込み信号発生器26(図1)が設けられ
る。これらの書込み信号は、ヘッド10をウィンチェス
タ・ディスク駆動装置に組み込んだ後に通常の読み書き
動作中にヘッドに印加される書込み信号と、レベル及び
タイミングが一致している。そのような書込み信号を発
生することができる回路は、ウィンチェスタ・ディスク
駆動装置の設計の当業者には周知であるので、それ以上
説明する必要はない。
【0017】本測定装置の好ましい実施例はさらに、直
流掃引回路28(図1)を含む。直流掃引回路28は、
大きさが変化する直流信号を指令に応じて薄膜ヘッドの
コイル14に印加する。平衡前置増幅回路21は、直流
信号と振動信号の合成インピーダンスをコイル14のイ
ンピーダンスに整合させる。緩やかに変化する磁界によ
って磁化させたときのヘッド10の非線形性は、ヘッド
における磁壁切換えの非常に鋭敏かつ定量的な電気特性
をもたらす。直流掃引回路28(図1)は最初−1mA
のバイアス電流を供給する。制御装置30の指令に応じ
て、直流掃引回路は、+1mAのバイアス電流になるま
で、一度に1/10mAずつ直流信号を増大させる。こ
の間に、制御装置30は信号発生器22及び24に振動
信号w0及びw1を発生させ、印加させる。
【0018】直流掃引回路28及び信号発生器22及び
24にそれぞれの信号をヘッドに印加させる前に、制御
装置30は書込み信号発生器26に所定の書込み信号を
ヘッドに印加させる。その後、制御装置30は直流掃引
回路28及び信号発生器22及び24にそれぞれの信号
を印加させる。その後周期的に、制御装置30は直流バ
イアス信号及び正弦波信号w0及びw1の印加を禁止し
て、書込み信号が再印加できるようにする。
【0019】コイル14の出力信号、すなわちw0+w1
は平衡前置増幅回路21によって増幅され、ウェハ・プ
ローバ20を介してフィルタ/受信回路32に供給され
る。この回路は、異なる直流バイアスに関するヘッドで
の振動信号w0及びw1の混合のレベルを検出する。これ
らのレベルは統計分析のため制御装置30に送られる。
周波数混合のレベルはヘッドの歪みまたは非線形性を表
し、この歪みまたは非線形性は、回転する記憶ディスク
に関連する通常の読み書き動作中のヘッドの読取り信号
における予想ノイズのレベルを表す。
【0020】本測定装置の好ましい実施例では、フィル
タ/受信回路32は非常に選択性の高い結晶格子フィル
タを含む。フィルタ/受信回路32はw0及びw1の周波
数の和または差のいずれかを検出することができる。こ
れらの周波数の和、すなわち、10.7MHzを検出す
るための1つの好適な水晶格子フィルタは、米国、フロ
リダ州オルランドのピエゾ・テクノロジー(Piezo Tech
nology)社から市販されているモデル・コムライン(co
mline)1469である。
【0021】さらに図1を参照すると、制御装置30は
適当なインターフェース回路と共にパーソナル・コンピ
ュータを含んでいる。インターフェース回路は、パーソ
ナル・コンピュータが直流掃引回路28及び正弦波発生
器22及び24を制御できるようにするためのデジタル
・アナログ変換回路を含む。インターフェース回路はさ
らに、フィルタ/受信回路32が検出した10.7MH
zのレベルを表すデジタル・データを、パーソナル・コ
ンピュータが受け取って処理できるようにするためのア
ナログ・デジタル変換回路を含む。インターフェース回
路はまた、パーソナル・コンピュータが書込み信号発生
器26を制御できるようにするためのデジタル・アナロ
グ変換回路を含む。インターフェース回路はさらに、パ
ーソナル・コンピュータがウェハ・プローバ・マシン2
0を制御できるようにするためのバスを含む。好適なパ
ーソナル・コンピュータの一例として、米国、ニューヨ
ーク州アーモンクのIBM社から市販されているPS/
2(商標)モデル30がある。本発明の実際の実施で
は、もっと以前のIBM AT(商標)パーソナル・コ
ンピュータを使用した。好適なインターフェース回路の
一例としては、米国、マサチュセッツ州マールボロのデ
ータ・トランスレーション(Data Translation)社から
市販されているモデル2821インターフェース・カー
ドがある。
【0022】次に本発明の方法の好ましい実施例につい
て詳細に説明する。製造済みの複数の誘導薄膜ヘッドが
載ったウェハ(図示せず)をウェハ・プローブ20にロ
ードする。これは、コア12及びコイル14が形成され
るのに十分なほど製造工程が先に進み、かつ後続の製造
ステップの前に、直ちに行うことができる。
【0023】図2は、図1に示す装置を使って本方法の
好ましい実施例を実施する際に、制御装置30のパーソ
ナル・コンピュータによって実行されるコンピュータ・
プログラムの流れ図である。図2に示すステップは、同
一ウェハ上に製造された各誘導薄膜ヘッドごとに実行す
ることが好ましい。パーソナル・コンピュータはまず、
テストのため選択されたヘッドのコネクタ16及び18
にプローブを接触させるようウェハ・プローバ20に指
令する。その後、パーソナル・コンピュータは2つの変
数、すなわちMINVAL及びMAXVALを初期設定
する(ステップ40)。MINVALは、2000μV
等、テスト中に予想される最大の整数値に設定すること
ができる。同様に、MAXVALは、テスト中に予想さ
れる最小の整数値、すなわち、0に設定することができ
る。もう1つの変数Nは"1"に設定され、プログラムの
主要部分を通るループの数をカウントするために使用さ
れる(ステップ41)。
【0024】パーソナル・コンピュータは次に、所定の
書込み信号をヘッドに印加するよう書込み信号発生器2
6に指令する(ステップ42)。好ましい実施例では、
この信号は8MHz、30mAで2マイクロ秒間送られ
る。書込み信号の印加により、ヘッドのNi−Feコア
12の磁区が1つの方向に整列する。
【0025】書込み信号が終了すると、パーソナル・コ
ンピュータは、直流バイアス電流(Iで表示)を−10
00μAに設定するよう直流掃引回路28に指令する
(ステップ43)。パーソナル・コンピュータは次に直
流掃引回路に直流バイアス電流Iを印加させる(ステッ
プ44)。直流バイアス電流が印加されている同じ期間
に、パーソナル・コンピュータは、振動信号w0及びw1
を印加するよう信号発生器22及び24に指令する(ス
テップ45)。振動信号w0及びw1は前述のように、そ
れぞれ10.45MHzと0.25MHzの正弦波信号
である。
【0026】直流バイアス電流及び振動信号が印加され
ている間は、振動信号の振幅は一定に保たれる。直流バ
イアス電流によって発生される、緩やかに変化する磁界
によってヘッドを磁化させたときのヘッドの非線形性の
変動は、ヘッドにおける磁壁切換えの非常に鋭敏かつ定
量的な電気特性をもたらす。
【0027】直流バイアス電流及び振動信号の同時印加
の間に、フィルタ/受信回路32を介して、振動信号w
0及びw1の混合のレベルXがパーソナル・コンピュータ
によって読み取られる(ステップ46)。次にMINV
ALがXの最小値及びMINVALの前の設定値として
リセットされる(ステップ47)。次にMAXVALが
Xの最大値及びMAXVALの前の設定値としてリセッ
トされる。
【0028】パーソナル・コンピュータは次に、バイア
ス電流Iを100μAだけ増加させるよう直流掃引回路
28に指令する(ステップ48)。バイアス電流がまだ
1000μAを超えていない場合(ステップ49)、パ
ーソナル・コンピュータは新たなバイアス電流Iをヘッ
ドに印加させる(ステップ44)。振動信号w0及びw1
が再印加され、MINVAL及びMAXVALが、既に
説明した手順に従ってリセットされる。
【0029】バイアス電流Iが1000μAを超える
と、パーソナル・コンピュータは変数Nを1だけ増分す
る(ステップ50)。Nの値が50を超えない場合(ス
テップ51)、パーソナル・コンピュータはループバッ
クし、書込み信号の印加、直流バイアス電流の−100
0μAへの設定等を行わせる。
【0030】MINVAL及びMAXVALは、直流バ
イアス電流を−1000μAから+1000μAまで段
階的に変えながら、50回のループを繰り返して決定す
ることができる。50回のループが終了すると、パーソ
ナル・コンピュータは、変数RESULTをMAXVA
LとMINVALの差に等しく設定する(ステップ5
2)。RESULTが所定のしきい値よりも大きい場合
は(ステップ53)、ヘッドは不合格とされ、このこと
がパーソナル・コンピュータによって記録される(ステ
ップ54)。RESULTが所定のしきい値よりも大き
くない場合は、ヘッドは合格とされ、このことがパーソ
ナル・コンピュータによって記録される(ステップ5
5)。プログラムの終わりで、パーソナル・コンピュー
タはウェハ・プローバ20にそのプローブをウェハ上の
次の誘導薄膜フィルムに適用させる。図2の方法を使っ
てテストする。その後、ウェハ上の各ヘッドを順次テス
トする。
【0031】上述した本発明の好ましい実施例では、各
ループ中でバイアス電流が段階的に21回変化し、50
回ループを繰り返す。ヘッドの非線形性は、連続したル
ープに渡って、所与の直流バイアス信号に対して異なる
周波数混合レベルをもたらすので、このループ動作によ
って本発明の信頼性が増大する。すなわち、図2の流れ
図に示された方法によれば、1050回周波数混合レベ
ルが検出される。ヘッドを合格とするかそれとも不合格
とするかの判定で、種々の統計的テストをこのデータに
適用することができる。本発明の好ましい実施例では、
MINVALとMAXVALによって表されるこのデー
タの範囲を使用する。別法として、これらの数の平均偏
差または標準偏差を使用することもできる。標準偏差は
状況によってはヘッド・ノイズを予測するためのすぐれ
た手段となり得る。
【0032】ウェハ上の全てのヘッドをテストする必要
はない。組立ラインで生産中の全てのウェハをテストす
る必要もない。その代わりに、品質管理の分野で周知の
統計サンプリング法を使用することができる。
【0033】図3は、広範囲の直流バイアス信号に渡る
混合または周波数歪みのレベルを示すグラフである。曲
線の20mAと25mAの間の部分は最小歪みを示す。
曲線のこの形は、この直流バイアス・レベルにおける誘
導薄膜ヘッドの最小レベルの予想ノイズを示す。本発明
の好ましい実施例では、直流バイアス信号は−1000
μAから+1000μAまで掃引される。本発明者等
は、この特定の範囲が、回転する記憶ディスクに関連す
る通常の読み書き動作中の誘導薄膜ヘッドの予想ノイズ
をよく示すことを発見した。
【0034】図4は、本方法の結果がMAGテストの結
果と比較していかに優れているかを示すグラフである。
同一ウェハ上の多数のヘッドに関するテストの結果が図
4のグラフに示されている。グラフの縦軸は、MAGテ
ストによる読取り信号の振幅変動を%単位で示す。グラ
フの横軸は、所与のヘッドに対する混合信号データの標
準偏差を示す。したがって、図4のグラフにプロットし
た各十字は、特定のヘッドとこのヘッドに関する周波数
混合データの標準偏差のMAGテストのパーセント値を
示す。線34は、十字で表されるデータ点の相関関係を
表す。図4の十字の密集または集中は、本方法が誘導薄
膜ヘッドの読取りヘッドの予想ノイズを正確に予測する
ことを示している。
【0035】したがって、ウェハ製造段階で、ほぼ一定
振幅の振動信号を印加しながら誘導薄膜ヘッドの磁界を
緩やかに変えることにより、コイルからの出力信号の歪
みが、回転する記憶ディスクに関連する通常の読み書き
動作で使用する際のヘッドの読取り信号の歪み量を正確
に予測することができることが発見された。誘導薄膜ヘ
ッドの読取りノイズを測定するための本方法及び装置の
好ましい実施例について説明したが、当業者ならその変
更及び応用を思いつくであろうことを理解されたい。例
えば、書込み信号を取り除いても、依然としてヘッド性
能の確実な予測を得ることが可能である。さらに、たっ
た1つの振動信号を使用することもでき、その場合はヘ
ッドの出力信号の高調波歪みまたは位相歪みを検出する
ことが可能である。周波数歪みの代わりに高調波歪みま
たは位相歪みを検出する場合は、本方法及び装置のフィ
ルタ/受信回路32の代わりに他の検出方式を使用しな
ければならない。さらに、ウェハ・レベルでの薄膜ヘッ
ドに関連して行った測定について広範囲の統計分析を行
うことができる。本発明はウェハ・レベルのヘッドの他
に完成済みのヘッドに対しても使用することができる。
さらに、ディスク駆動装置及びテープ駆動装置でも使用
される磁気抵抗ヘッド、フェライト・ヘッド及びMIG
ヘッドでも使用することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、薄膜ヘッドの性能の非
線形性、ひいては予想される読取りノイズを迅速かつ正
確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】誘導薄膜ヘッドの性能の非線形性を検出するた
めの装置の好ましい実施例のブロック・ダイヤグラムで
ある。
【図2】本発明の方法の好ましい実施例を実施する際
に、図1の装置によって実行することが可能なプログラ
ムを示す流れ図である。
【図3】本発明による広範囲の直流バイアス電流に対す
る誘導薄膜ヘッドの周波数混合レベルを示すグラフであ
る。
【図4】本発明に従って測定された周波数混合レベルを
表す一組のデータの標準偏差と比較した、従来のMAG
テストによる歪みレベルを示すグラフである。
【符号の説明】
10 薄膜ヘッド 20 ウェハ・プローバ・マシン 21 平衡前置増幅回路 22 信号発生器 24 信号発生器 26 書込み信号発生器 28 直流掃引回路 30 制御装置 32 フィルタ/受信回路
フロントページの続き (72)発明者 プラカシ・カスィラージ アメリカ合衆国95120、カリフォルニア州 サンノゼ、ヴィア・デ・ロス・レイエス 1343番地 (72)発明者 フィオア・ディー・サージェント アメリカ合衆国95120、カリフォルニア州 サンノゼ、オーク・フォレスト・ウェイ 6143番地 (56)参考文献 特開 平3−91111(JP,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常の読み書き動作中の記録ヘッドの読取
    り信号の予想ノイズを表す、ヘッドの非線形性の変化を
    測定する方法において、 記録ヘッドのコイルに振動信号を印加するステップと、 振動信号と共に直流信号をコイルに印加するステップ
    と、 振動信号の振幅をほぼ一定に維持しながら、直流信号の
    大きさを変えるステップと、 通常の読み書き動作中のヘッドの読取り信号の予想ノイ
    ズ・レベルを表す、コイルの出力信号の歪みレベルを検
    出するステップとを含む方法。
  2. 【請求項2】回転する記憶ディスクに関連する通常の読
    み書き動作中の誘導薄膜ヘッドの読取り信号の予想ノイ
    ズを表す、ヘッドの非線形性の変化を測定する方法にお
    いて、 異なる周波数を有する、振幅がほぼ一定の第1及び第2
    の振動信号を誘導薄膜ヘッドのコイルに印加するステッ
    プと、 直流バイアス信号の大きさを変えるステップと、 回転する記憶ディスクに関連する通常の読み書き動作中
    のヘッドの読取り信号の予想ノイズ・レベルを表す、コ
    イルの出力信号の周波数混合のレベルを検出するステッ
    プとを含む方法。
  3. 【請求項3】周波数混合レベルが、第1及び第2の振動
    信号の周波数の和に等しい周波数を有する成分以外の全
    てを除去するよう出力信号を瀘波することによって決定
    される、請求項2による方法。
  4. 【請求項4】周波数混合レベルが、第1及び第2の振動
    信号の周波数の差に等しい周波数を有する成分以外の全
    てを除去するよう出力信号を瀘波することによって決定
    される、請求項2による方法。
  5. 【請求項5】回転する記憶ディスクに関連する通常の読
    み書き動作中の誘導薄膜ヘッドの読取り信号の予想ノイ
    ズ・レベルを表す、ヘッドの非線形性の変化を測定する
    方法において、 複数の誘導薄膜ヘッドが形成されたウェハを、ウェハ・
    プローバ・マシン内で位置決めするステップと、 ウェハ・プローバ・マシンの1組のプローブを、ウェハ
    上の選択されたヘッドの1対のコイル・コネクタに接触
    させるステップと、 第1の所定時間の間、書込み信号をコイル・コネクタに
    印加するステップと、 第2の所定時間の間、それぞれ10.45MHz及び
    0.25MHzの第1及び第2の定振幅正弦波信号を、
    直流バイアス信号と共に第1のコイル・コネクタに同時
    に印加するステップと、 第2の所定時間の間、−1000マイクロアンペアから
    +1000マイクロアンペアまで100マイクロアンペ
    ア刻みで直流バイアス信号を増加させるステップと、 直流バイアス信号の各段階で、10.7MHz成分以外
    の全てを除去するよう、第2のコイル・コネクタで出力
    信号を瀘波するステップと、 10.7MHz成分の最小値と10.7MHz成分の最
    大値を決定するステップと、 10.7MHz成分の最大値と最小値の差を所定のしき
    い値と比較して、差がしきい値を超える場合はヘッドを
    不合格にするステップとを含む方法。
  6. 【請求項6】回転する記憶ディスクに関連する通常の読
    み書き動作中の薄膜ヘッドの読取り信号の予想ノイズを
    表す、ヘッドの非線形性の変化を測定するための装置に
    おいて、 複数の薄膜ヘッドが形成されたウェハを支持し、ウェハ
    上の選択されたヘッドのコイル・コネクタを選択的に接
    触させる手段と、 ウェハ支持兼接触手段に接続された、選択されたヘッド
    のコイルに振動信号を印加するための信号発生手段と、 ウェハ支持兼接触手段に接続されていて、選択されたヘ
    ッドのコイルに、振動信号と共に大きさが可変の直流信
    号を印加するための掃引回路と、 ウェハ支持兼接触手段に接続されていて、回転記憶ディ
    スクに関連する通常の読み書き動作中のヘッドの読取り
    信号の予想ノイズ・レベルを表す、コイルの出力信号の
    歪みレベルを検出するための手段とを含む装置。
  7. 【請求項7】さらに、ウェハ支持兼接触手段に接続され
    ていて、選択されたヘッドのコイルに第2の振動信号を
    印加するための第2の信号発生手段を備えた、請求項6
    による装置。
  8. 【請求項8】さらに、ウェハ支持兼接触手段に接続され
    ていて、選択されたヘッドのコイルに書込み信号を印加
    するための書込み信号発生手段を備えた、請求項6によ
    る装置。
  9. 【請求項9】さらに、検出手段に接続されていて、検出
    手段の出力信号を分析し、選択されたヘッドが、所定の
    しきい値を超える歪みレベルを示すか否かを判断するた
    めの制御手段を備えた、請求項6による装置。
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