JPH0710372U - 木質系防火戸 - Google Patents

木質系防火戸

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JPH0710372U
JPH0710372U JP4322793U JP4322793U JPH0710372U JP H0710372 U JPH0710372 U JP H0710372U JP 4322793 U JP4322793 U JP 4322793U JP 4322793 U JP4322793 U JP 4322793U JP H0710372 U JPH0710372 U JP H0710372U
Authority
JP
Japan
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wood
flame
fire door
veneer
retardant
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Pending
Application number
JP4322793U
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English (en)
Inventor
厚弘 住田
秀夫 月東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木質系防火戸を得る。 【構成】 木質系防火戸において、本体が、芯材1の側
面にエッジ材2が接合されるとともに、この表裏に、木
質単板を難燃剤で処理した難燃処理木質単板3が接着加
工されたものである木質系防火戸。芯材1としては、木
質系基材、フェノ−ル樹脂発泡体、ロックウ−ルボ−
ド、あるいはロックウ−ルボ−ドとフェノ−ル樹脂発泡
体との複合体等を用いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は木質系防火戸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
平成2年の建設省告示第1125号の公布以来、木製防火戸の開発、認可が進 んでいる。中でも、乙種木質系防火戸は、石膏系やケイ酸カルシウム系の不燃板 と木材を複合化したもの、厚みが30〜40mmのパ−ティクルボ−ドを芯材と したもの、及び難燃処理を施した難燃処理木材を用いたものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、無機不燃板を木材と複合化したものは、無機不燃板は水分を吸 湿しやすく、接着層での剥離、木材の反り、割れが生じやすく、加工する場合に おいても、不燃板の粉末の集塵が困難で飛散し易く作業環境が劣悪となり、刃物 の耐久性が劣る等の問題があった。また、パ−ティクルボ−ド厚物を芯材として 用いたものは、重量が重く取扱いにくかった。また、難燃処理木材を用いたもの は、処理工程を必要とするため、加工に時間を要していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、かかる状況に鑑み検討されたもので、木質系防火戸(10)におい て、本体が、芯材(1)の側面にエッジ材(2)が接合されるとともに、この表 裏に、木質単板を難燃剤で処理した難燃処理木質単板(3)が接着加工されたも のであることを特徴とするものである。以下本考案について図面に基づき詳細に 説明する。
【0005】 図2は本考案の木質系防火戸(10)の拡大部分断面図であって、芯材(1) の側面にエッジ材(2)が接合されている。芯材(1)としては、中密度繊維板 、パ−ティクルボ−ド、合板、集成材等の木質系基材が適用できる。また、木質 系基材の代わりに難燃性のフェノ−ル樹脂発泡体(4)や耐火性のロックウ−ル ボ−ドや、あるいは耐火性のロックウ−ルボ−ドと難燃性のフェノ−ル樹脂発泡 体との複合体を芯材(1)として用いてもよい。
【0006】 エッジ材(2)は、ネジ保持力を有する材、例えば、LVL、合板、無垢材、 集成材、中密度繊維板や、これらの材に木質単板を接着加工したものが挙げられ る。
【0007】 本考案に用いる木質単板は、厚さ1〜5mm程度の薄単板で、ロ−タリ−、あ るいはスライス法によって得られ、かような木質単板は塗布や浸漬、あるいは拡 散法といった容易な手段で難燃処理が可能であり、しかも木質単板製造の際に生 じる裏割れが難燃処理に有効に働く。
【0008】 本考案に用いる難燃剤は、尿素、ジシアンジアミド、メラミン、グアニジン、 モノエタノ−ルアミン、ジエチレントリアミン、アニリン、N,N−ジメチルホ ルムアミド、アセトアミドなどの塩基性窒素化合物あるいはこれらのホルムアル デヒドとの反応物とリン酸との塩、リン酸アンモニウム類、リン酸アミド類など の塩基性窒素化合物のリン酸塩などの窒素とリンとを含有するもので、さらに、 難燃性を向上させるためにハロゲンやホウ素、アンチモン等の元素を含む難燃性 付与化合物が含有されていてもさしつかえない。
【0009】 木質単板に難燃剤を付着させる手段としては、塗布法、減圧加圧法、拡散法な どが挙げられるが、特に限定されるものではなく、木質単板に難燃性を付与させ るのに必要な付着量は木質単板の100に対して10〜100であればよく、1 0未満では、難燃効果が少なく、100を超えると難燃性能の向上が少ない。
【0010】 芯材(1)の側面にエッジ材(2)が接合されたものの表裏には、ロ−タリ− 単板、スライス単板等の木質単板を前述の難燃剤にて難燃処理した難燃処理木質 単板(3)が接着加工されている。接着加工する条件は、難燃処理木質単板(3 )の積層接着と、難燃剤の硬化とを同時に起こさせるものであれば十分であるが 、高温、高圧、長時間での処理は、木質単板に変色、変形、劣化等を招き、好ま しくない。好ましい接着加工条件は、材種、形状、サイズ、含水率等、処理され る木質単板の状態によって異なるが、概ね、温度60〜180℃、圧力8〜40 kg/cm2、時間5〜30分とするのが望ましい。特に、圧力を10〜20kg /cm2とし、圧縮率が5〜15%となるように接着加工することにより、遮炎性 を著しく向上させることができるが、上限を超えると、ふくれを生じやすい。ま た、加熱処理温度は100〜180℃が適する。80℃未満では接着剤を硬化さ せるために長時間が必要で、180℃を超えると木材の劣化が進む。
【0011】 また、接着加工する際、難燃処理木質単板(3)を積層することにより、火災 の際、その各層において、炭化亀裂が一時的に抑えられ、遮炎性能を向上させる ことができる。積層化については、難燃剤を木質単板に添加したあと、十分な風 乾、又は低温(20℃〜60℃)にて乾燥した後、フェノ−ル系又はレゾルシノ −ル系樹脂接着剤を用いて熱圧成形することにより、遮炎性能、並びに耐水性に 優れたものとなり、木質系防火戸の性能を向上させることができる。また、難燃 剤の高濃度のもの(固形分として50%以上)を各層に塗布してもさしつかえな い。
【0012】 図3は芯材のフェノ−ル樹脂発泡体(4)の側面にエッジ材(2)が接合され 、加熱発泡材(5)が装着されたものの表裏に難燃処理木質単板(3)を接着し た木質系防火戸の拡大部分断面図であって、加熱発泡材(5)としては、水ガラ ス、グラファイト系等の無機質系が適用できる。加熱発泡材(5)は、火災時の 加熱により発泡して木製防火戸と開口部を封止することにより、内部又は外部の 炎を遮断する作用を発揮する。
【0013】
【作用】
木材や綿布などのセルロ−スを主体とする材料に窒素とリンを主成分とする難 燃剤あるいは樹脂を導入することにより、上記化合物によって該セルロ−ス系材 料に炭化層の形成が促進されて熱や酸素の供給が阻止され、遮炎性が向上する。
【0014】 本考案に用いられる単板は、ロ−タリ−あるいはスライス法によって得られる ものでかような単板は製造中に一般的に細かい裏割れを伴うものであるため、こ れらの裏割れが毛細管となり、難燃剤を単板内部まで一層浸透させる。
【0015】 更に、難燃剤を付着処理した難燃処理木質単板は接着加工する際、熱と圧力を 加えることによって、エネルギ−が木質単板に効率的にしかも均一に与えられ、 木材中の水分を過熱蒸気化し該単板の膨張媒体として働かせるとともに、細胞内 への上記化合物の移送媒体として働かせ、木材の内部まで転移し固定化させる。
【0016】 熱圧成形は、一般に蒸気等で加熱された熱板間に難燃処理単板を挿入し、熱板 と密着した状態で処理するものであり、その反応系は水分等が逃げにくいクロ− ズド系となるために上記のような作用が促進されるものである。
【0017】 また、木質単板を熱圧成形すると、木質単板中のヘミセルロ−ス等の加熱によ り分解しやすい成分が分解すると共に、セルロ−スの結晶化が促進され、上記の 固定化との相乗効果により、寸法安定性を向上させることができる。
【0018】 以下、実施例を示す。
【実施例】
実施例1 メラミン1モル、ジシアンジアミド3モルに対して、pHを7.2に調整し、 60℃以上に加熱したホルムアルデヒド37%溶液を還流中で反応させ、次いで 50〜60℃に冷却した後、0.5モルの85%リン酸を添加して撹拌し、ジシ アンジアミド−ホルムアルデヒド−リン酸からなる難燃剤を得た。次いで、厚さ 2.7mmのバ−スウッドロ−タリ−単板に難燃剤を付着量が20%となるよう に浸漬し、乾燥して難燃処理木質単板を得た。しかる後、厚さ20mmの中密度 繊維板からなる芯材の側面に堅木からなるエッジ材を接合し、この表裏に難燃処 理木質単板3枚をフェノ−ル樹脂接着剤を用いて、温度160℃、圧力15Kg /cm2、時間20分の条件で熱圧成型した後、横手単板を接合し、厚さ35mm の木質系防火戸を得た。実施例1の木質系防火戸は48分の遮炎性能を示した。
【0019】 実施例2 芯材として、パ−ティクルボ−ドを用い、実施例1と同様に加工し、厚さ35 mmの木質系防火戸を得た。実施例2の木質系防火戸は58分の遮炎性能を示し た。
【0020】 実施例3 芯材として、厚さ20mmのフェノ−ル樹脂発泡体を用い、堅木からなるエッ ジ材を接合し、実施例1と同様に加工し、側面に加熱発泡材を装着した後、側面 単板を接合し、厚さ35mmの木質系防火戸を得た。実施例3の木質系防火戸は 65分の遮炎性能を示した。
【0021】
【考案の効果】
該木質系防火戸(10)はJISA1304(建築構造部分の耐火試験方法) に準ずる平成2年建設省告示1125号の試験法による乙種防火ドアに合格する 性能を有し、内部、もしくは外部の炎を遮断して、延焼を防止できる効果を持つ 。さらに、従来の石膏系等の不燃板を内部に介在させた防火ドアにおける重量が 重い、断熱性が劣る、加工環境が劣悪になる等の問題を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の木質系防火戸(10)の正面図
を示す。
【図2】図2は線A−Aに沿う拡大部分断面図を示す。
【図3】図3は芯材としてフェノ−ル樹脂発泡体(4)
を用い、加熱発泡材(5)が装着されている場合の拡大
部分断面図を示す。
【符号の説明】
1 芯材 2 エッジ材 3 難燃処理木質単板 4 フェノ−ル樹脂発泡体 5 加熱発泡材 10 木質系防火戸 20 側面単板

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質系防火戸において、本体が、芯材の
    側面にエッジ材が接合されるとともに、この表裏に、木
    質単板を難燃剤で処理した難燃処理木質単板が接着加工
    されたものであることを特徴とする木質系防火戸。
  2. 【請求項2】 芯材が、フェノ−ル樹脂発泡体、ロック
    ウ−ルボ−ド、あるいはロックウ−ルボ−ドとフェノ−
    ル樹脂発泡体との複合体であることを特徴とする請求項
    1記載の木質系防火戸。
JP4322793U 1993-07-12 1993-07-12 木質系防火戸 Pending JPH0710372U (ja)

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JP4322793U JPH0710372U (ja) 1993-07-12 1993-07-12 木質系防火戸

Applications Claiming Priority (1)

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JP4322793U JPH0710372U (ja) 1993-07-12 1993-07-12 木質系防火戸

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Publication Number Publication Date
JPH0710372U true JPH0710372U (ja) 1995-02-14

Family

ID=12658037

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JP4322793U Pending JPH0710372U (ja) 1993-07-12 1993-07-12 木質系防火戸

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JP (1) JPH0710372U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223135A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd 化粧板とその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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