JPH07103508B2 - 不織布ウェブの引取り方法とその装置 - Google Patents

不織布ウェブの引取り方法とその装置

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JPH07103508B2
JPH07103508B2 JP2166538A JP16653890A JPH07103508B2 JP H07103508 B2 JPH07103508 B2 JP H07103508B2 JP 2166538 A JP2166538 A JP 2166538A JP 16653890 A JP16653890 A JP 16653890A JP H07103508 B2 JPH07103508 B2 JP H07103508B2
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ピーター・ジー・ブーニング
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アキュレト・プロダクツ・カンパニー
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、不織布ウェブ、より詳しく言えば不織布ウェ
ブをダイから押し出すと同時に引き取る方法とその装置
とに関する。本発明の好ましい実施態様はメルトブロー
不織布ウェブを引き取る回転真空スクリーンに関する。
熱可塑性繊維からメルトブロー不織布ウェブを製造する
方法とその装置に関して、1954年4月15日付米国海軍研
究所の報告書第11437号及び1979年2月11日付同研究所
報告書第5265号、更に多数の米国特許(例えば第3,775,
527号、第3,825,379号、第3,878,014号、第3,849,241
号、第3,978,185号)等の刊行物中に記載されている。
メルトブロー方法では、溶融ポリマーを一列に形成した
ダイオリフィスから押し出して繊維状にすると同時に、
該繊維の両側にコンバージェントな熱風を吹付けて繊長
化するものである。これらの繊維は回転引取りスクリー
ン上に捕集されてウェブ状に形成される。メルトブロー
方法を実施する装置は、押出し機、押出しダイ、空気吹
付け装置。引取りスクリーン、巻取ドラム、及び補助部
品(送風機、エアヒータ、制御装置など)を具備してい
る。米国特許第3,825,379号及び第3,878,014号中に開示
された引取りスクリーンは、通常、その表面上にウェブ
を捕集すると同時に、空気を該スクリーン内部に同させ
る型式の回転スクリーンとして形成されている。
これらの繊維は引取りスクリーン上に均等に付着させ
て、均等かつ高品質な不織布ウェブを形成することが必
要である。不織布ウェブの均等性を向上させる先行技術
は、引取りスクリーンの内部を真空にすることによっ
て、スクリーン内への空気流を増加せしめるものであ
る。これらの真空捕集装置は特定の使用目的に対して十
分であるが、高品質で均一な不織布ウェブ、特にフィル
タ用ウェブの製造改善が絶えず求められている。
本発明の引取りスクリーン装置は大別して次の構成部品
から構成されている。すなわち (a) その外部から内部へ空気を通過させる水平スロ
ットを刻設した内部固定ドラム。
(b) 該固定ドラム上に同心状に装着され、かつ該固
定ドラムの外表面を実質的に被覆するスクリーンを有す
る回転スクリーンドラム。
(c) 該固定ドラムの内部を真空にする装置。
(d) 該固定ドラムの内部に横断方向に配置され、該
空気入口スロットから予めセットした空気流量分布を提
供する出口導管群を具備する仕切り群。
すなわち本発明によれば、メルトブロー繊維と空気とを
メルトブローダイ組立体から分離する装置であって、 (a) その外周に、互いに軸線方向に整合され、かつ
上記メルトブローダイ組立体と整合される複数個の空気
入口を有する固定ドラムと、 (b) 上記固定ドラムの内部から、上記固定ドラムの
軸線方向の外部に配置される管寄せまで延在する複数個
の出口導管と、 (c) 上記各空気入口を出口導管に対して相連結させ
る装置と、 (d) 上記空気入口群を実質的に被覆するスクリーン
外周を有していて、かつそのメッシュサイズが上記空気
を通過させると共に、上記メルトブロー繊維を遮断する
ように設定されている回転スクリーンドラムと、 (e) 上記管寄せ部において、上記出口導管を真空に
することによって、空気流が各空気入口を経て出口導管
を通過するようにする装置とを有する、メルトブロー繊
維と空気をメルトブローダイ組立体から分離する装置が
与えられる。
更に本発明によれば、メルトブロー繊維を空気から分離
する装置であって、 (a) 水平軸線を有していてかつ上記水平軸線に平行
に延在する水平スロットをその外周部に刻設した固定ド
ラムと、 (b) 上記固定ドラム内に装着され、上記固定ドラム
を複数個の並行区分室に分割し、かつ上記水平スロット
を複数個の空気入口に分割して、各区分室に対して空気
入口を1個づつ配分するようにする複数個の仕切りと、 (c) 上記各区分室から上記固定ドラムの外方に配置
される出口管寄せまで軸方向に延在する出口導管であっ
て、上記区分室の空気入口と出口導管のサイズがいずれ
も上記固定ドラム内部において予めセットした空気流分
布が得られるように設定されている出口導管と、 (d) 上記固定ドラムの水平スロットを実質的に被覆
するように上記固定ドラム上に装着され、かつそのメッ
シュサイズがメルトブロー繊維から空気を分離するよう
に設定された回転スクリーンドラムと、 (e) 上記固定ドラム内部の空気流が水平スロットの
全長に亘って予めセットした空気流量分布で行われるよ
うに、上記固定ドラムを真空にする装置とを有する、メ
ルトブロー繊維から空気を分離する装置が与えられる。
更に本発明によれば、メルトブロー繊維と空気とをメル
トブローダイ組立体から分離する装置であって、 (a) メルトブローダイ組立体からの空気を受領する
ために、該メルトブローダイ組立体と整合する水平スロ
ットを形成した固定ドラムと、 (b) 上記固定ドラムの内部を二つの均等なドラム半
分に分割する、軸線方向に対して横断せしめた仕切り
と、 (c) 上記固定ドラム内部に装着され、上記各ドラム
半分を均等な区分室に分割する複数個の仕切りと、 (d) 上記固定ドラム内を軸線方向に貫通する各区分
室の出口導管であって、上記一方のドラム半分の区分室
の出口導管と、他方のドラム半分の区分室の出口導管と
が互いに反対方向に延在してかつ上記固定ドラムの両側
上の管寄せ部で終端するようにした出口導管と、 (e) 上記固定ドラム上に装着される回転スクリーン
ドラムと、 (f) 上記管寄せ部を真空にすることによって、空気
流が空気入口を経て各区分室を通過したのち管寄せ部に
至るようにする装置とを有する、メルトブロー繊維と空
気とをメルトブローダイ組立体から分離する装置が与え
られる。
好ましい実施態様において、該固定ドラムは仕切りによ
って複数個の並行区分室に分割され、該各区分室が空気
スロットの縦部分と連絡する入口と、該固定ドラムの外
側に達する出口とを有するように構成してある。各区分
室の入口と出口とはそれぞれ横断面積がほぼ同一である
ので、各区分室を通過する空気流量が一定の差圧に対し
てほぼ同一であ。
本発明の別の実施態様において、各区分室の入口及び出
口のサイズはそれぞれ空気入口スロットに沿って制御不
均等流れが生じるように設定してある。例えば、所望に
より、ウェブの横中央部を厚肉に、そして端縁部を薄肉
にしようとする場合には、区分室の入口と出口またはい
ずれか一方のサイズを、中央部での制御空気流量が大き
く、端縁部では小さくなるように設定することで、達成
可能となる。仕切りの所要個数とそれに伴う区分室の個
数は、ドラムの長さによって決定される。仕切間隔は、
通常、ドラムの軸線に沿って約101.6乃至304.8mm(4乃
至12″)に設定すべきである。一般にドラムに対して満
足の行く区分室の個数は6乃至12である。
本発明のメルトブロー方法では、溶融状の熱可塑性樹脂
を押出して複数個の並行繊維を形成する工程と、該複数
個の繊維の両側に高速の熱風を吹き付けて、該繊維を繊
長化する工程と、ウェブ状にした繊維を回転スクリーン
上に捕集すると同時に、該空気を該スクリーンを通過せ
しめる工程とを含有する。本発明の特徴は、横断方向に
予めセットしたウェブの厚さを得るために、該スクリー
ンの全長に亙って該スクリーンを通過する空気流を制御
する工程にある。
好ましい実施態様において、均一な厚さのウェブを得る
ために、該スクリーンの全長に亙って概ね均等な制御空
気流が該スクリーンを通過するようにしてある。
第1図に示すように、メルトブロー装置は、溶融樹脂を
メルトブローダイ組立体(11)へ押出す押出し機(10)
と、引取りスクリーン装置(15)とを含有している。メ
ルトブローダイ組立体(11)から複数個の並行繊維(1
2)が押出されると同時に、該繊維に対して空気スロッ
ト(13)からコンバージェントな熱風を吹き付ける。ま
た、メルトブロー装置は熱風をパイプ(14)を経てメル
トブローダイ組立体(11)へ給送する圧縮機とエアファ
ーネス(図示省略)とを具備している。メルトブローダ
イ組立体(11)は樹脂と空気とを加熱する発熱体(16,1
7)を有している。熱風はメルトブローダイ組立体(1
1)内に形成された流路を介して導かれたのち、空気ス
ロット(13)を経てコンバージェントな空気として、該
繊維の両側に吹き付けられる。溶融繊維は延伸して引取
りスクリーン装置(15)上に捕集され、不織布ウェブ
(17)を形成する。該不織布ウェブ(17)は巻取ドラム
(図示省略)によって捕集される。後述するように、回
転スクリーンドラム(15)は外部回転スクリーンを有し
ている。該回転スクリーンは繊維を捕集して不織布ウェ
ブ(17)を形成すると同時に、該空気を回転スクリーン
を通過させたのち、マニホルド(18)を経て排出する役
目をする。送風機(19)は、マニホルド(18)の内部と
引取りスクリーン装置(15)の内部とを真空にするのに
用いられる。
上記の押出し機、メルトブローダイ組立体及び空気装置
は概ね米国特許第3,978,185号に記載のものを使用する
ことができる。メルトブロー装置で使用されるポリマー
は、例えば、ポリプロピレン、低密度及び高密度ポリエ
チレン、エチレン共重合体(エチレン−酢酸ビニル共重
合体など)、ナイロン、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リスチレン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、ポリメ
チルメタクリレート、ポリトリフルオロクロロエチレ
ン、ポリウレタン、ポリカーボネート、シリコーン、ピ
ッチ及び上記樹脂の混合物及びメルトブロー法に使用可
能なその他の樹脂を含有している。
本発明の新規な特徴は、引取りスクリーン装置(15)の
構造と作動方法にある。第2図、第3図および第4図を
参照すると、引取りスクリーン装置(15)は2つの主要
な相対回転部材すなわち内部固定ドラム(21)と外部回
転ドラム(22)とを具備している。
内部固定ドラム(21)は円形エンドパネル(23,24)
と、円筒形金属製シェル(28)とを含有している。金属
製シェル(28)は、エンドパネル(23,24)の外周に固
着され、中空ドラムを形成している。細長の空気入口ス
ロット(27)(第2図に最も良く示されている)が金属
製シェル(28)に形成され、固定ドラム(21)の軸線と
並行に延在している。該空気入口スロット(27)は、実
質的に繊維回収部(後述する)の全幅に亘って延在して
おり、該金属製シェル(28)内部への空気入口を提供す
るものである。該空気入口スロット(27)の幅は、メル
トブローダイ組立体(11)のサイズと、固定ドラム(2
1)の直径とによって、広範囲に変えることができる。
通常、空気入口スロット(27)の幅は約76.2乃至304.8m
m(3乃至12″)、好ましくは約101.6乃至203.2mm(4
乃至8″)である。また、後述するように、好ましい空
気入口スロット(27)の幅は調節可能である。
第2図に示すように、管継手(25,26)がエンドパネル
(23,24)にそれぞれ固着されていて、かつ互いに反対
方向で該エンドパネル(23,24)の外方に延出してお
り、さらにフレーム(29)上に装着してある、管継手
(25,26)は、普通のトラニオン形のものを用いて固定
ドラム(21)の角度調節と空気入口スロット(27)の位
置を調整することができる。
固定ドラム(21)は、軸線方向に隔置された複数個の円
形仕切り(31乃至39)を内蔵しており、該仕切り(31乃
至39)が固定ドラム(21)内部を分割して並行区分室
(41乃至48)を形成している。中央仕切り(35)を除く
各仕切りは空気を導出すべき中央貫通穴を有している。
中央仕切り(35)は、一体構造を有していて、固定ドラ
ム(21)を縦方向に二等分している。第2図に最も良く
示すように、仕切り(31乃至39)によって、空気入口ス
ロット(27)が、各区分室ごとに1個づつ空気入口(41
a乃至48a)として分割されている。空気入口(41a乃至4
8a)は、概ね同一の横断面積を有することが好ましい。
第3図に示すように、各区分室はその外側の仕切りから
固定ドラム(21)の外方の位置まで軸線方向に延在する
管部材を有している。例えば、管継手(25,26)は軸線
方向に沿って互いに反対方向に延在して、それぞれ区分
室(41)および(48)の出口導管を呈している。同様
に、出口導管(51,52,53)が区分室(42,43,44)の出口
を提供しているのに対し、出口導管(54,55,56)が区分
室(45,46,47)の出口を呈している。各出口導管は当該
区分室から固定ドラム(21)の外方に配置された管継手
(25,26)へ空気を導出する役目をする。各仕切りの貫
通穴の大きさは、関連する出口導管に合わせて設定され
ている。
固定ドラム(21)の各半分ごとに設けられた出口導管群
は同心状に配置されて、固定ドラム(21)の内部の外方
で、空気が管寄せ部(65,66)において混合するところ
で終端している。エンドパネル(23,24)、仕切り(31
乃至39)、金属製シェル(28)及び出口導管群はいずれ
も鋼製溶接構造にすることができる。このようにして、
出口導管の同心関係を維持するための剛性が得られる。
固定ドラム(21)の一方の半分において各区分室の出口
導管は次の通りである。すなわち区分室(41)に対する
環状導管(57)、区分室(42)には環状導管(58)、区
分室(43)には環状導管(59)、区分室(44)には環状
導管(60)がそれぞれ配置してある。同様に、固定ドラ
ム(21)の他方の半分では、区分室(48,47,46,45)に
対し出口導管(61,62,63,64)が配置してある。均等な
空気流分布を空気入口スロット(27)を通過させるため
に、空気入口(41a乃至48a)の流動面積は概ね同一に
し、また、出口導管(57乃至64)の流動面積も概ね同一
にする。
空気が固定ドラム(21)の空気入口(例えば、41a)ら
区分室(例えば41)へ導入され、出口導管(例えば57)
を通り、固定ドラム(21)の外方にある管寄せ部(65)
に達した後、そこで区分室(例えば、区分室(41,42,4
3,44)からの空気が混合されマニホールド(18)へ導か
れる。固定ドラム(21)の左右両半分の各区分室の空気
入口と出口は概ね同一寸法(すなわち流動面積)を有す
るので、各空気入口を通過する流量(および平均流速)
は管継手(25,26)に作用する一定の減圧に対し概ね同
一になる。このようにして、空気入口スロット(27)の
全長に亘って概ね均等な流量が得られる。この結果、概
ね均等な厚さを持つウェブが生産されるのである。
第6図に示すように、管継手(25,26)の外端部はマニ
ホールド(18)を介して真空ポンプ(19)に連結されて
いる。マニホールド(18)は、たわみホース(8,69)、
弁(70,71)、管(72,73)、継手(74,75,76)を含有し
ている。マニホールド(18)は対称に構成してあるの
で、固定ドラム(21)の各端部からの均等な空気流が保
証される。継手(74,75)は、固定ドラム(21)を支持
フレーム(29)上で角度調整し得るように、管継手(2
5,26)に取着しなければならない。たわみホース(68,6
9)より上位にある装置は、フレーム(29)と別個の支
持体上に装着してある。
マニホールド(18)と真空ポンプ(19)とを、引取りス
クリーン装置(15)上に配置させることが好ましい。
第3図を再び参照すると、回転スクリーンドラム(22)
は、固定ドラム(21)と同心のスクリーンドラムとして
形成され、かつ取付スリーブ(80,81)を介して管継手
(25,26)に支承されている。スリーブ(80,81)は、回
転スクリーンドラム(22)の側部を画成する円形エンド
パネル(82,83)に固着されている。
リム(84,85)が、エンドパネル(82,83)の外端縁から
それぞれ内方に延在している。強力スクリーン(90)の
端縁が、連結装置(86,87)を介してリム(84,85)に対
して溶接などによって固着してある。該連結装置(86,8
7)は、スクリーン(90)に張力をかけるためのボルト
(88,89)を含有している。空気を繊維から分離する細
目スクリーン(91)が強力スクリーン(90)を被覆して
おり、かつ連結装置(86,87)に対して溶接することが
できる。第5図はスクリーン取付装置の詳細を示してい
る。
第4図に最もよく示すように、回転スクリーンドラム
(22)は、駆動装置(92)によって固定ドラム(21)の
まわりを回転駆動される。駆動装置(92)は、電動機
(99)を具備した通常のベルトまたはチェーン伝導装置
を使用することができる。回転スクリーンドラム(22)
の回転速度は、通常、スクリーン速度が約36.575乃至54
86.4m/s(2乃至300fpm)、好ましくは約182.88乃至365
7.5m/s(10乃至200fpm)、最も好ましくは約914.4乃至2
743.2m/s(50乃至150fpm)になるように設定されてい
る。
ドラム同士の間隔は、自由回転を許容するために、約0.
508乃至2.54mm(0.020乃至0.100″)に設定する。回転
スクリーンドラム(22)の直径は、約254乃至1016mm
(約10乃至40″)に設定すべきである。
細目スクリーン(91)の幅、従って空気流量を調整する
ために、固定ドラム(21)は、第4図に示すように、空
気スロットカバー(93)を具備することができる。該カ
バー(93)は実質的に空気入口スロット(27)の全長に
亘って延在しており、金属製シェル(28)と曲率半径が
同一である。
各仕切りの外端部には、金属製シェル(28)の内面に沿
って空気スロットカバー(93)を移動せしめるための適
当な切欠き開口が設けられている。ストリップギヤ(9
5)(1個のみ図示)が、空気スロットカバー(93)の
内向面上に隔置されている。ロッド(96)が空気スロッ
トカバー(93)と平行に延在しており、かつストリップ
ギヤ(95)と噛合するピニオンギヤ(97)を具備してい
る。ロッド(96)の一端はエンドパネル(24)に支承さ
れるのに対し、その他端部はエンドパネル(23)に挿通
されかつロッド(96)を回転可能にするソケットを有し
ている。
ロッド(96)のソケット側端部と整合する穴が、回転ス
クリーンドラム(22)のエンドパネル(82)に形成して
あるので、該穴にレンチを挿通して空気スロットカバー
(93)を調整することができる。ロッド(96)を第4図
に示すように、右回りに回転させるとストリップギア
(95)とピニオンギヤ(97)の作動によって、空気スロ
ットカバー(93)が上方へ移動し、その結果、空気入口
スロット(27)の幅を縮減あるいは完全に閉じる。ギヤ
及びソケット組立体は、空気スロットカバー(93)を各
調整位置に固定することもできる。
引取りスクリーン装置(15)を水平方向(メルトブロー
ダイ組立体(11)に向けて)及び垂直方向に整合するた
めに、支持フレーム(29)が調整装置上に装着されてい
る。第6図に示される該調整装置は、フレーム(29)を
搭載した交差式エレベータ(101)を具備している。油
圧シリンダ(102)がアーム(103,104)を動かすことに
よって、引取りスクリーン装置(15)を搭載したフレー
ム(29)が昇降するようになる。たわみホース(68,6
9)が昇降運動を許容することを注目すべきである。水
平運動は、エレベータ(101)に車輪(105)を設けるこ
とで達成されるが、回転スクリーンドラム(22)とメル
トブローダイ組立体(11)間の距離を調整するねじ伝導
装置(図示省略)を具備することができる。
該調整装置は、大型引取りスクリーン装置(15)をメル
トブローダイ組立体(11)と整合する際に、極めて重要
である。通常必要な調整作業は次の通りである。すなわ
ち、(1)引取りスクリーン装置(15)を適当な水平位
置に位置決めして、空気入口スロット(27)が一列のダ
イオリフィスと整合するようにする。(2)引取りスク
リーン装置(15)を上昇させ、空気入口スロット(27)
をダイオリフィスと水平方向に整合するようにする。
(3)固定ドラム(21)の角位置を調整して、空気入口
スロット(27)を繊維回収部(繊維と空気との混合物が
細目スクリーンによって捕捉される、スクリーン上の区
域)に配置するようにする。メルトブローダイ組立体
(11)の出口と細目スクリーン(91)の間で、混合物の
流れが垂直方向にほんの僅か拡がる(フレアする)傾向
がある。
空気入口スロット(27)の角位置は、第1図に示すよう
な繊維と空気の混合物の中心線より僅かに前進させるこ
とが好ましい。空気入口スロット(27)の水平中心線
(該スロット幅の中間点)が、細目スクリーン(91)に
おける繊維と空気の混合物流れの水平中心線より0乃至
30゜、好ましくは5乃至15゜、前進せしめることが好ま
しい。
本発明に基づいて、空気入口スロットに均等な空気流を
提供することによって、概ね均等な厚さのウェブを得る
引取り装置について記載した。この実施態様の変更例
は、該空気入口スロットを通過する空気流を調節して、
予めセットした厚さのウェブを得ることにある。この変
更例は、種々なサイズの空気入口を設けて様々な流量を
付与するようにし、もって様々な(しかし予めセットし
た)厚さのウェブが得られるものである。各区分室ごと
に空気スロットカバーを設けることも可能である。本発
明に包含される一般的思想は、空気入口スロットを通過
する空気流を制御することによって、該スロットの全長
に亘って予めセットした厚さのウェブを得ることにあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係わる引取りスクリーン装置を含
む。メルトブロー装置の主要部品を示す簡易透視図、第
2図は、本発明の引取りスクリーン装置を示す部分切欠
側面図、第3図は、第2図に示された引取りスクリーン
装置の縦断面図、第4図は、第3図の線4−4について
の切断面を含む、引取りスクリーン装置の横断面図、第
5図は、第4図の線5−5についての切断面を含む、引
取りスクリーン装置の外周部分を示す断面図、第6図は
引取り装置スクリーン装置を示す側面図である。 10……押出し機 11……ヘルトブローダイ組立体 12……繊維 13……空気スロット 14……パイプ 15……引取りスクリーン装置 17……不織布ウェブ 18……マニホールド 19……送風機 21……固定ドラム

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メルトブロー繊維と空気とをメルトブロー
    ダイ組立体から分離する装置であって、 (a) その外周に、互いに軸線方向に整合され、かつ
    上記メルトブローダイ組立体と整合される複数個の空気
    入口を有する固定ドラムと、 (b) 上記固定ドラムの内部から、上記固定ドラムの
    軸線方向の外部に配置される管寄せまで延在する複数個
    の出口導管と、 (c) 上記各空気入口を出口導管に対して相連結させ
    る装置と、 (d) 上記空気入口群を実質的に被覆するスクリーン
    外周を有していて、かつそのメッシュサイズが上記空気
    を通過させると共に、上記メルトブロー繊維を遮断する
    ように設定されている回転スクリーンドラムと、 (e) 上記管寄せ部において、上記出口導管を真空に
    することによって、空気流が各空気入口を経て出口導管
    を通過するようにする装置とを有する、メルトブロー繊
    維と空気をメルトブローダイ組立体から分離する装置。
  2. 【請求項2】メルトブロー繊維を空気から分離する装置
    であって、 (a) 水平軸線を有していてかつ上記水平軸線に平行
    に延在する水平スロットをその外周部に刻設した固定ド
    ラムと、 (b) 上記固定ドラム内に装着され、上記固定ドラム
    を複数個の並行区分室に分割し、かつ上記水平スロット
    を複数個の空気入口に分割して、各区分室に対して空気
    入口を1個づつ配分するようにする複数個の仕切りと、 (c) 上記各区分室から上記固定ドラムの外方に配置
    される出口管寄せまで軸方向に延在する出口導管であっ
    て、上記区分室の空気入口と出口導管のサイズがいずれ
    も上記固定ドラム内部において予めセットした空気流分
    布が得られるように設定されている出口導管と、 (d) 上記固定ドラムの水平スロットを実質的に被覆
    するように上記固定ドラム上に装着され、かつそのメッ
    シュサイズがメルトブロー繊維から空気を分離するよう
    に設定された回転スクリーンドラムと、 (e) 上記固定ドラム内部の空気流が水平スロットの
    全長に亘って予めセットした空気流量分布で行われるよ
    うに、上記固定ドラムを真空にする装置とを有する、メ
    ルトブロー繊維から空気を分離する装置。
  3. 【請求項3】上記区分室の空気入口と出口導管の配置と
    サイズとが、各区分室の空気入口を通過する空気流量が
    それぞれ同一になるように設定してあることを特徴とす
    る、請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】上記固定ドラムが、互いに軸線方向に整合
    する並行区分室を4個乃至12個含有することを特徴とす
    る、請求項2記載の装置。
  5. 【請求項5】上記固定ドラムが、互いに軸線方向に整合
    する並行区分室を6個乃至10個含有することを特徴とす
    る、請求項2記載の装置。
  6. 【請求項6】上記固定ドラムが、上記水平スロットの幅
    を0乃至100%開放の間で調節する装置を有している、
    請求項2記載の装置。
  7. 【請求項7】上記固定ドラムと回転スクリーンドラムと
    の組立体を昇降させる装置を含有する、請求項2記載の
    装置。
  8. 【請求項8】上記複数個の仕切りが上記水平スロット
    を、各々がほぼ同一の流動面積を有する複数個の空気入
    口になるように分割する、請求項2記載の装置。
  9. 【請求項9】上記最も奥の区分室の出口が、固定ドラム
    の外方に向かって軸線方向にかつ互いに反対方向に延在
    するパイプを含有しており、またその他の区分室が互い
    に同心の管部材によって画成される環状出口を有してお
    り、該各出口がほぼ同一の流動面積を有している、請求
    項8記載の装置。
  10. 【請求項10】メルトブロー繊維と空気とをメルトブロ
    ーダイ組立体から分離する装置であって、 (a) メルトブローダイ組立体からの空気を受領する
    ために、該メルトブローダイ組立体と整合する水平スロ
    ットを形成した固定ドラムと、 (b) 上記固定ドラムの内部を二つの均等なドラム半
    分に分割する、軸線方向に対して横断せしめた仕切り
    と、 (c) 上記固定ドラム内部に装着され、上記各ドラム
    半分を均等な区分室に分割する複数個の仕切りと、 (d) 上記固定ドラム内を軸線方向に貫通する各区分
    室の出口導管であって、上記一方のドラム半分の区分室
    の出口導管と、他方のドラム半分の区分室の出口導管と
    が互いに反対方向に延在してかつ上記固定ドラムの両側
    上の管寄せ部で終端するようにした出口導管と、 (e) 上記固定ドラム上に装着される回転スクリーン
    ドラムと、 (f) 上記管寄せ部を真空にすることによって、空気
    流が空気入口を経て各区分室を通過したのち管寄せ部に
    至るようにする装置とを有する、メルトブロー繊維と空
    気とをメルトブローダイ組立体から分離する装置。
  11. 【請求項11】上記真空装置が、上記固定ドラムの中央
    部と整合する送風機と、送風機の吸引を各管寄せ部に相
    連結することによって、各管寄せ部から送風機に至る空
    気流路が実質的に同一になるようにするマニホルドとを
    含有する、請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】溶融繊維を一列に押し出す工程と、上記
    繊維の両側に熱風を吹き付ける工程と、上記繊維を回転
    スクリーンドラム上に引き取ると同時に、空気流を上記
    スクリーンを経てスクリーンドラムの内部に導入したの
    ち、軸線方向に沿ってドラムから導出させる工程とを含
    有するメルトブロー方法であって、空気流が上記回転ス
    クリーンドラムを経て固定ドラムに導入される際に、上
    記スクリーンによって包囲され、かつ上記固定ドラム上
    に一列に形成された並行空気入口を利用して行われ、ま
    た各空気入口ごとに1本の導管を配置して軸線方向に沿
    って上記回転スクリーンドラムの外方の位置へ空気流が
    導出される工程を含有するメルトブロー方法。
  13. 【請求項13】上記空気入口と出口導管とのサイズが、
    各空気入口に対して予めセットした空気流を与えるよう
    に設定されている、請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】各空気入口を通過する流量がほぼ同一で
    ある、請求項12記載の装置。
  15. 【請求項15】上記固定ドラムが4乃至12個の空気入口
    を含有する、請求項12記載の装置。
  16. 【請求項16】上記固定ドラムが6乃至10個の空気入口
    と6乃至10個の個別の導管とを含有する、請求項12記載
    の装置。
  17. 【請求項17】上記一列に形成された固定ドラムの空気
    入口が、互いに水平方向に整合され、かつドラムの軸線
    に平行に延在しており、さらにメルトブロー繊維と空気
    流の中心線より前進した角位置に配置してある、請求項
    12記載の装置。
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