JPH07103504B2 - 不織布 - Google Patents

不織布

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JPH07103504B2
JPH07103504B2 JP61274811A JP27481186A JPH07103504B2 JP H07103504 B2 JPH07103504 B2 JP H07103504B2 JP 61274811 A JP61274811 A JP 61274811A JP 27481186 A JP27481186 A JP 27481186A JP H07103504 B2 JPH07103504 B2 JP H07103504B2
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正樹 岡崎
光郎 馬屋原
健次 松本
忠志 小野
幸松 釈永
英明 小山
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は土木建築用部材の成型用又は補強用に用いる嵩
比重の極めて小さな不織布に関する。
〔従来技術と問題点〕
ポルトランドセメントで代表される水硬性硬化体は引張
や曲げ応力に対して著しく弱い欠点があり、また樹脂成
形品でも曲げ、衝撃強度が十分でないため、近年人造繊
維による補強の検討が行なわれているが、種々の問題点
を有している。例えばシヨートカツト繊維による水硬性
物質あるいは樹脂補強がある。この場合、繊維素材の差
による補強効果の大小はあるものの基本的にはマトリツ
クスへの分散がむずかしく混練スラリーの流動性の低下
による成型性の著しい低下に加えて繊維の分散不良によ
る繊維本来の強度が利用出来ずに補強効果が得られない
と言う問題点を有している。この繊維の分散性、混練ス
ラリーの流動性の低下の問題を解決するために不織布を
使用する方法が考えられるが、従来の不織布は水硬性硬
化体や樹脂などの硬化体の補強用には不向きである。な
ぜならば不織布を構成する繊維が1〜100drの細繊度で
あり、加えて比較的多量の接着剤が付着している。さら
にその嵩比重が0.1g/cm3よりもはるかに大きい領域であ
る事から不織布に水硬性物質や樹脂等を均一に含浸させ
ることが極めて難しく成型が困難である。かりに成型が
出来たとしても曲げ、引張り荷重が加わつた時層間剥離
等を生じ補強効果が得られない。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
補強用として用いる不織布は、樹脂、モルタル、石こう
等を吹付けたり、樹脂やモルタル等を流し込み成型する
時粒子混合マトリツクスを不織布内に早く均一に含浸す
ることが出来る施工性を有し、曲げ、引張り荷重時層間
剥離が起らずかつ補強性を有する必要がある。そのため
には、不織布を目の粗いものにする必要がある。この様
な不織布は従来の細繊度の繊維では作ることが出来なか
つた。
本発明者等は、かかる問題点を解消するために即ち含浸
性にすぐれた成型性がよく補強効果の優れた安価な不織
布について鋭意研究の結果本発明に到達したものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、繊度が100〜5000drのモノフイラメントでア
スペクト比(繊維長さを繊維横断面の面積に相当する円
の直径で除した比)が40〜2000の繊維長を有する有機合
成繊維からなり嵩比重が0.1g/cm3以下の不織布である。
本発明の不織布の第1の要件は、構成する繊維が太繊度
のモノフイラメントカツト繊維でなければならないこと
である。なぜならば太繊度の連続繊維は不織布作製繊維
が硬いため曲りにくく立体性が得にくいこと、更に太繊
度のため繊維同志の交点が少ないため交点での接着、固
定が困難であり不織布の均一性が悪くなる。特に不織布
の両端部の均一が悪く端部のロス等があり不経済とな
る。カツト繊維を使用すれば繊維が太く硬い繊維でも不
織布の厚さの固定、繊維と繊維との交点での接着固定も
非常に容易である。
第2の要件は、モノフイラメント不織布の目の粗さにあ
る。目の粗さは、モノフイラメント繊維の太さおよび繊
維長によるため、繊維の太さを100〜5000dr、繊維長を
アスペクト比40〜2000にしなければならない。繊度が10
0dr以下では目の粗さが密なものになり、5000dr以上で
は不織布としての絡合性が得られない。アスペクト比40
以下では繊維の絡合性がなく密な状態の不織布となる。
2000以上では不均一な不織布となる。つまり目の粗さの
調整は使用用途厚さに応じてモノフイラメント繊維の太
さ、長さを調整する。好ましくは繊度350〜3000dr、長
さ(アスペクト比)50〜1000である。第3の要件は、モ
ノフイラメント不織布の嵩比重にある。すなわち0.1g/c
m3を越えるとセメント液、樹脂等の含浸性が劣り、嵩比
重が低いし、0.005g/cm3以下ではあまりにも粗になりす
ぎて不織布成型が出来ない。したがつて好ましい嵩比重
は0.1〜0.005g/cm3である。本発明に用いる補強繊維
は、本発明の要件を満たし、かつ有機合成繊維はポリビ
ニルアルコール(PVA)系合成繊維、ポリオレフイン系
合成繊維、ポリアミド系合成繊維、ポリエステル系合成
繊維がよい。
次に本発明の不織布の製造方法例について述べる。100
〜5000drのモノフイラメントは特に加工することなしに
不織布製造に供し得るが、樹脂やセメント等との接着性
をよくするために表面処理等を施してもよい。また繊維
は異形断面であつてもよく、さらに長さ方向に太細の斑
のあるものでもよい。不織布成型時の繊維同志を固定す
る接着剤は、繊維の種類や単繊維の繊度によつて接着性
が異なるので、接着剤は市販の接着剤の中から適宜選ぶ
必要がある。ポリ酢酸ビニール系、メラミン系エチレン
−酢酸ビニール共重合体、アクリル系、エポキシ系等の
水系エマルジヨンが接着性や作業性の面で好ましく用い
られる。またポリビニルアルコールやその変性物等の水
溶性高分子接着剤も使用出来る。100〜5000drのモノフ
イラメントのカツトを行うと同時にエアブロワーにより
移動する金網ネツト上に供給し不織布を形成し同時に接
着剤処理して乾燥すればよい。接着剤はスプレーで吹き
つけてもまた接着剤浴中に浸漬してもよい。不織布の目
の粗さ、嵩比重及び厚みの調整は、フイラメントの繊
度、繊維長、給糸速度、ネツト速度及び接着剤処理后の
成型によつて調整することが出来る。また特に嵩比重を
低目にする時にはフイラメント太繊度のものを使用しカ
ツト長の出来だけ長い物を使用するのがよい。不織布の
製造はフイラメント製造設備と直結ででも出来るし、い
つたん巻き取つたフイラメントを給糸しながら生産する
こともできる。
〔発明の効果及び用途〕
以上述べてきた如く本発明の不織布は、繊維配向が3次
元方向にランダムであり、特に厚さ方向にも多く存在し
かつ適度の嵩比重を有し網目が大きいため、セメント、
樹脂等の含浸性に優れている。該不織布を成型枠中に敷
設した上からセメントモルタルや、樹脂等を流涎するこ
とにより水硬性硬化体、樹脂硬化体の成型が容易とな
り、特殊な混合機や混合方法を用いることなく従来方法
のまゝで生産性を向上することができる。また高強力繊
維を使用すれば補強効果がきわめて高いものが得られ
る。従つて本発明の不織布は従来の水硬性硬化体、樹脂
硬化体のコストをあまり損うことなく、曲げ引張、衝撃
強度を改善することが出来る画期的な発明である。以上
の応用として土木用の客土や盛土等の土砂の補強や現場
施工用セメントモルタル等の成型部材、トンネルや法面
などのセメント吹付工法へのセメント等のマトリツクス
の保持及び、ひび割防止材、補強材として用いることが
できる。その他使い方によつては、暗梁排水のドレン
材、断熱材、スペース保持材として利用することが可能
である。以下実施例について説明する。
実施例1〜3 PVAモノフイラメントをカツトしながらエアブロワーに
て上方より巾50cmの移動する金網上に層状に給糸しなが
ら接着剤としてメラミン樹脂(ペツカミンAPM、大日本
インキ化学工業社製濃度45%)をスプレーし、積層厚さ
5cmになるように調整し150℃10分間熱風炉中にて乾燥熱
処理し、不織布を作製した。
実施例1は350デニール繊維長50mm(アスペクト比253)
とした時、 実施例2は1000デニール繊維長50mm(アスペクト比14
9)とした時、 実施例3は3000デニール繊維長30mm(アスペクト比60)
とした時、 の各々不織布の嵩比重、不織布の目の粗さ度合及び不織
布の均一性を目視判定したものである。セメントスラリ
ーの含浸性は本発明の不織布を型枠巾50cm、長さ5cm、
厚さ5cmに入れ、普通ポルトランドセメント(小野田セ
メント社製)に気泡含有モルタル(起泡剤はハマノ工業
社製フオーミツクスCIIを用い硬化後の気乾後の嵩比重
が約1.0g/cm3となる)とし、水/セメント比が0.3、モ
ルタルフロー値(JIS R5201)が18cmのものを流し込ん
だ時の施工時及び硬化後の内部の状態を観察した。その
結果を表−1に示した。
比較例1〜3 繊度及びアスペクト比(繊維長)を変更することだけ異
なり、他は実施例1〜3とまつたく同一の方法で不織布
の作製およびセメントスラリーの含浸を行なつた。その
際の嵩比重、目の粗さ、均一性及び気泡モルタルの含浸
性を観察し、その結果を表−1に示した。
比較例1は50デニール繊維長50mm(アスペクト比667)
を用いた場合、 比較例2は350デニール繊維長7mm(アスペクト比35)を
用いた場合、 比較例3は1000デニール繊維長700mm(アスペクト比209
0)を用いた場合である。
実施例1,2,3の不織布は粗さ、均一性についても良好で
あり、また気泡含有モルタルの含浸も良好である。しか
し比較例1,2の様に繊度が100dr以下の物や350drでもア
スペクト比が40以下のものは、高比重になつたり、目の
粗さが密になり気泡モルタルの不織布内部への含浸が悪
くなる。また比較例3の様に太繊度でもアスペクト比が
2000を越えると不織布の目の粗さは大きいものの均一性
が悪いものであつた。また破断時は繊維の平面配向分が
多く、繊維層でセメント層と剥離が起つた。
実施例4〜5 実施例1及び2の不織布を傾斜80゜のコンパネの上にラ
スをはりつけ、その上に取付けた。モルタル(川砂/セ
メント=1/1、w/c=0.37フロー値20cm)を明治スプレー
ガンAGAを使用し、スプレー圧4kg/cm2の圧で吹付けを
し、モルタルの含浸の状態の観察した。その結果を表−
2に示した。
上記の結果より、実施例4,5共にモルタルの含浸性も良
好であり、吹付用不織布として使用が可能である。
実施例6,7、比較例4 実施例1,2の不織布と同様な方法にて厚さ5cmの不織布を
作成し、普通ポルトランドセメントモルタルに気泡を入
れ、硬化后のモルタルの比重1.0の25cm×25cm×厚さ5cm
の成型体を作製した。その成型体を気乾養生28日后5cm
×5cm×20cmに切り出し、インストロンTT−CMを用いて
曲げ強度を測定した〔実施例6,7〕。比較のために比較
例4として、不織布を入れないことのみ実施例5,6と異
なり他については同様の方法にて成型体を作製した。そ
の結果を表−3に示した。
実施例6,7の物は比較例4の不織布を入れない物に比べ
強度が高く、不織布の補強効果が非常に大きいことを示
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 忠志 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式 会社クラレ内 (72)発明者 釈永 幸松 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式 会社クラレ内 (72)発明者 小山 英明 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式 会社クラレ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊度が100〜5000drのモノフイラメントで
    アスペクト比(繊維長さを繊維横断面の面積に相当する
    円の直径で除した比を言う)が40〜2000である有機合成
    繊維からなる嵩比重0.005〜0.1g/cm3の不織布。
  2. 【請求項2】有機合成繊維がポリビニルアルコール系合
    成繊維、ポリオレフイン系合成繊維、ポリアミド系合成
    繊維、ポリエステル系合成繊維である特許請求の範囲第
    1項記載の不織布。
JP61274811A 1986-11-17 1986-11-17 不織布 Expired - Fee Related JPH07103504B2 (ja)

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JPS6244057A (ja) * 1985-08-21 1987-02-26 Toyota Motor Corp ブラシレスモ−タ

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