JPH07103408A - 触媒燃焼ボイラ - Google Patents

触媒燃焼ボイラ

Info

Publication number
JPH07103408A
JPH07103408A JP5273211A JP27321193A JPH07103408A JP H07103408 A JPH07103408 A JP H07103408A JP 5273211 A JP5273211 A JP 5273211A JP 27321193 A JP27321193 A JP 27321193A JP H07103408 A JPH07103408 A JP H07103408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion
catalytic combustion
burner
boiler
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5273211A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yamamoto
義志 山本
Kazuhiro Futagami
一浩 二神
Shiyouzou Miyata
賞三 宮田
Natsuhiko Ninomiya
夏彦 二宮
Takashi Nishimura
高志 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIURA KENKYUSHO KK
Original Assignee
MIURA KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIURA KENKYUSHO KK filed Critical MIURA KENKYUSHO KK
Priority to JP5273211A priority Critical patent/JPH07103408A/ja
Publication of JPH07103408A publication Critical patent/JPH07103408A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼によるNOx生成量を大幅に低減するこ
とができる触媒燃焼ボイラを提供することを目的とす
る。 【構成】 多数の水管4で上部管寄せ2と下部管寄せ3
を連結して構成した缶体1と、この缶体1の上部にバー
ナ6を具備してなる構成のボイラにおいて、前記下部管
寄せ3の下部に形成したケーシング9の内部に、加熱装
置10を備えた触媒燃焼部8を設け、この触媒燃焼部8
へ燃焼用空気を送給する送風機11とダクト12を設
け、このダクト12に1次燃料供給路13を接続すると
ともに、前記バーナ6に2次燃料供給路7を接続し、前
記触媒燃焼部8で触媒燃焼した燃焼排ガスをバーナ6に
送給する排ガス送給路15を、前記ケーシング9とバー
ナ6との間に設けた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、触媒燃焼ボイラに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の地球環境問題の高まりと共に、自
動車、産業機器等からの大気汚染物質排出量の削減に対
する社会的要請は一段と強くなってきている。特にNO
xによる大気汚染の現状は、各種の排気ガス規制にも係
わらず、大都市地域を中心に依然として改善されておら
ず、NOxの低減化対策の強化が図られており、ボイ
ラ、燃焼炉等の燃焼機器においても同様にNOx排出量
の低減が求められている。
【0003】例えば、図2に示すような従来のボイラで
は、燃料と燃焼用空気を理論燃焼空気比で燃焼させるの
が最もエネルギー効率のよい燃焼であるが、実際には燃
料と空気の混合不完全域は燃焼遅れなどを解消するため
に理論空気量よりも僅かに空気を多く供給して燃焼させ
るのが一般的である。そのため、このような燃焼機器に
おける理論空気比に近い火炎燃焼では、燃焼反応領域が
高温となり、空気中のN2 が酸化されてNOx(the
rmal NOx)が発生する。特に、燃料中の窒素分
が極めて少ない灯油やガス燃料などの燃焼によって発生
するNOxは、そのほとんどが上記のthermal
NOxであり、燃焼温度を下げることによりNOx生成
を抑制することができる。しかしながら、火炎燃焼では
NOxを低減するために燃焼温度を低下させると、逆に
COの発生が増加するという関係にあり、火炎燃焼の方
式の改善によってもある程度はNOx、COの発生を抑
制できるものの本質的な解決には至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑み、ボイラの燃焼装置の一部に触媒燃焼部を設
け、燃焼によるNOx生成量を大幅に低減することので
きる触媒燃焼ボイラを提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は、上記
課題を解決するためになされたものであって、多数の水
管で上部管寄せと下部管寄せを連結して構成した缶体
と、この缶体の上部にバーナを具備してなる構成のボイ
ラにおいて、前記下部管寄せの下部に形成したケーシン
グの内部に、加熱装置を備えた触媒燃焼部を設け、この
触媒燃焼部へ燃焼用空気を送給する送風機とダクトを設
け、このダクトに1次燃料供給路を接続するとともに、
前記バーナに2次燃料供給路を接続し、前記触媒燃焼部
で触媒燃焼した燃焼排ガスをバーナに送給する排ガス送
給路を、前記ケーシングとバーナとの間に設けたことを
特徴としている。
【0006】
【作用】この発明によれば、触媒燃焼部で触媒燃焼した
触媒燃焼排ガスは、缶体内の水と下部管寄せを介して熱
交換することにより冷却され、排ガス送給路を介して缶
体上部のバーナに送給し、2次燃料と混合させて低温で
再燃焼させるので、thermal NOxの発生量を
低減することができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、この発明を実施した触媒燃焼ボ
イラの各部材の配置を示す説明図である。図中1は缶体
で、環状に形成した上部管寄せ2と円形状に形成した下
部管寄せ3との間を多数の水管4で連結して中央部に燃
焼室5を形成し、この燃焼室5の上部に加熱手段として
のバーナ6を配置し、このバーナ6に2次燃料供給路7
を接続している。
【0008】この発明に係る触媒燃焼部8は、図1に示
すように、前記下部管寄せ3の下面に形成したケーシン
グ9の内部に設けてあって、この触媒燃焼部8は、セラ
ミック製等の担持体に、Ag、Pt、Pd等の貴金属、
Y、La等の希土類元素、或いは両者の混合物を担持し
た触媒、若しくは、複合酸化物触媒を用いている。そし
て、この触媒燃焼部8には、触媒を触媒燃焼が開始する
温度(例えば300〜400℃)にまで昇温させるため
の加熱装置10を取付けてある。
【0009】前記触媒燃焼部8へ燃焼用空気を送給する
送風機11とダクト12を前記ケーシング9下部の所定
位置に配設し、ダクト12の途中に1次燃料供給路13
を接続している。前記下部管寄せ2の下面と前記触媒燃
焼部8との間に空間14を形成し、この空間14に対応
する前記ケーシング9の一端と、前記バーナ6の一端と
の間を排ガス送給路15を介して接続している。図中1
6は、排ガスを系外に排出する排出路、17は、蒸気供
給ライン、18は、給水ラインである。尚、前記下部管
寄せ3の下面に、図示省略の伝熱ヒレ等を所定数取り付
けて、触媒燃焼排ガスの熱交換効率を高めることも実施
に応じて好適である。
【0010】上記構成の触媒燃焼ボイラの作用を説明す
る。まず、缶体1内の所定水位まで缶水を給水し、しか
るのち、触媒燃焼部8を加熱装置10によって、触媒燃
焼が開始する温度300〜400℃程度まであらかじめ
加熱しておく。この状態で送風機11を駆動するととも
に、1次燃料供給路13から1次燃料をダクト12内に
供給し、燃焼用空気と混合して予混合ガスを形成し、こ
の予混合ガスを前記触媒燃焼部8に導入する。このとき
の燃焼用空気と1次燃料との混合割合は、触媒燃焼部8
での燃焼温度が触媒の耐熱温度(約1000℃)以下と
なる割合であり、更に、触媒燃焼部8での触媒燃焼排ガ
スを前記バーナ6に送給し、バーナ6に供給する2次燃
料と混合した状態で、着火可能で、かつ燃焼が維持でき
る割合で、触媒燃焼排ガスの酸素濃度が16%以上ある
ことが望ましい。
【0011】前記触媒燃焼部8は、前述のように、触媒
燃焼の開始温度まで予め昇温されているため、導入され
た予混合ガスは、CO等の未燃分を生じることなく低温
度で燃焼するので、後述するthermal NOxの
発生がほとんどない。そして、この触媒燃焼排ガスは、
空間4を流通する過程において、前記缶体1内の水と下
部管寄せ3の下面を介して熱交換することにより冷却さ
れ、温度低下した状態で排ガス送給路15を介して前記
バーナ6内に供給される。バーナ6内に送給された触媒
燃焼排ガスは、バーナ6に直接供給される2次燃料と混
合され、図示省略の点火トランスにて着火され再燃焼す
る。再燃焼した排ガスは、燃焼室5内で水管4群と熱交
換した後、排出路16を介して系外に排出する。
【0012】前記下部管寄せ3の下部に触媒燃焼部8を
設けたので、触媒燃焼排ガスと缶水は、下部管寄せ3の
下面を介して熱交換(排ガスは冷却される)するから、
従来の火炎燃焼による通常のボイラと同等の熱効率を得
ることができる。そして、触媒燃焼部8ではNOxの発
生はほとんどなく、ボイラより最終的に排出されるNO
xはバーナ6で燃焼する排ガスより発生する。このバー
ナ6での燃焼は、酸素濃度が低く、かつ十分に冷却され
た触媒燃焼排ガスを送給しているので火炎温度は低く、
従来の火炎燃焼のみのボイラに比較してthermal
NOxを発生する高温領域が極めて少ないため、NO
x発生量を低減することができる。
【0013】燃焼ガス温度を下げることによりNOx発
生量を低減できることは良く知られている。上記の触媒
燃焼を利用したボイラにおいては、触媒燃焼排ガスを冷
却することにより、バーナでの再燃焼ガスの温度を低下
させ、NOx発生量を低減できる。触媒燃焼排ガス(5
00℃から700℃)の冷却を行なうためには大きな伝
熱面積が必要となり、その結果として触媒燃焼部は大型
化する。そこで、触媒燃焼部を図1のようにボイラ下部
に配置する事により装置の大型化を最小限に抑えること
ができる。また、予混合ガスの予熱を行わない場合にお
いて、安定した触媒燃焼を維持するためには触媒を通過
する予混合ガスの流速を安定燃焼範囲内に制御すること
が必要となる。このためボイラの蒸発量を大きくするた
めには断面積の大きな触媒を使用する必要があり、触媒
燃焼部の大型化の問題があった。しかしながら、この点
についても触媒燃焼部を図1のようにボイラ下部に配置
する事により、省スペースで容易に触媒面積を増加させ
ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、ボイ
ラの下部管寄せの下部に触媒燃焼部を設け、この触媒燃
焼部で触媒燃焼した触媒燃焼排ガスを、ボイラ上部のバ
ーナで再燃焼させるようにしたので、最終的な燃焼排ガ
ス中のNOx濃度を、従来の火炎燃焼ボイラに比し1/
3以下に大巾に低減することができる。したがって、N
OxやCOなどの大気汚染物質の低減化が図れるため、
大気汚染の防止に貢献できるほか、燃焼排ガスの人体へ
の悪影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した触媒燃焼ボイラの各部材の
配置を示す説明図である。
【図2】従来のボイラの概略説明図である。
【符号の説明】
1 缶体 2 上部管寄せ 3 下部管寄せ 4 水管 6 バーナ 7 2次燃料供給路 8 触媒燃焼部 9 ケーシング 10 加熱装置 11 送風機 12 ダクト 13 1次燃料供給路 15 排ガス送給路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 夏彦 愛媛県松山市堀江町7番地 株式会社三浦 研究所内 (72)発明者 西村 高志 愛媛県松山市堀江町7番地 株式会社三浦 研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の水管4で上部管寄せ2と下部管寄
    せ3を連結して構成した缶体1と、この缶体1の上部に
    バーナ6を具備してなる構成のボイラにおいて、前記下
    部管寄せ3の下部に形成したケーシング9の内部に、加
    熱装置10を備えた触媒燃焼部8を設け、この触媒燃焼
    部8へ燃焼用空気を送給する送風機11とダクト12を
    設け、このダクト12に1次燃料供給路13を接続する
    とともに、前記バーナ6に2次燃料供給路7を接続し、
    前記触媒燃焼部8で触媒燃焼した燃焼排ガスをバーナ6
    に送給する排ガス送給路15を、前記ケーシング9とバ
    ーナ6との間に設けたことを特徴とする触媒燃焼ボイ
    ラ。
JP5273211A 1993-10-04 1993-10-04 触媒燃焼ボイラ Pending JPH07103408A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5273211A JPH07103408A (ja) 1993-10-04 1993-10-04 触媒燃焼ボイラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5273211A JPH07103408A (ja) 1993-10-04 1993-10-04 触媒燃焼ボイラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07103408A true JPH07103408A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17524653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5273211A Pending JPH07103408A (ja) 1993-10-04 1993-10-04 触媒燃焼ボイラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07103408A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04325607A (ja) * 1991-04-26 1992-11-16 Kubota Corp 金属粉末の製造方法およびその装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04325607A (ja) * 1991-04-26 1992-11-16 Kubota Corp 金属粉末の製造方法およびその装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3460441B2 (ja) 燃焼装置および該燃焼装置を具備した熱設備
JPH08178223A (ja) 超低NOxの排出を促進するための多孔性マトリックス表面加熱式多段燃焼装置
US4811555A (en) Low NOX cogeneration process
US4936088A (en) Low NOX cogeneration process
CN211260775U (zh) 一种低氮燃气锅炉
US5248252A (en) Enhanced radiant output burner
RU2143643C1 (ru) Горелка, в частности для газовой турбины
JPH07103408A (ja) 触媒燃焼ボイラ
CN113028389A (zh) 一种低氮燃气锅炉及其低氮燃烧方法
JPH0771714A (ja) 触媒燃焼装置
CN112696676A (zh) 带有换热系统的无焰燃烧器或无焰燃烧器组及应用
RU2137051C1 (ru) Газовый воздухонагреватель
JP3504777B2 (ja) 液体燃料気化装置
JPH0828821A (ja) 窒素酸化物低発生ラジアントチュ−ブバ−ナ装置及びその燃焼方法
JPH08135911A (ja) 触媒燃焼装置
JP3521013B2 (ja) 触媒燃焼ボイラ
CN210532368U (zh) 无焰燃烧机
JPH06288510A (ja) 触媒燃焼式ボイラシステム
JP3212002B2 (ja) 窒素酸化物低発生交番燃焼方法
JPH07110101A (ja) モノチューブボイラ
JPH10185111A (ja) 炉筒煙管ボイラおよびそのボイラにおける低NOx燃焼方法
JP2912975B2 (ja) ボイラ用燃焼装置
SU1688032A1 (ru) Топка котла
CN115930220A (zh) 一种等离子体辅助燃煤锅炉掺氨燃烧及NOx超低排放系统及方法
JPS6042248Y2 (ja) バ−ナ