JPH07103329B2 - 塗装用ナイロン樹脂微粉末及びその製法 - Google Patents
塗装用ナイロン樹脂微粉末及びその製法Info
- Publication number
- JPH07103329B2 JPH07103329B2 JP62041996A JP4199687A JPH07103329B2 JP H07103329 B2 JPH07103329 B2 JP H07103329B2 JP 62041996 A JP62041996 A JP 62041996A JP 4199687 A JP4199687 A JP 4199687A JP H07103329 B2 JPH07103329 B2 JP H07103329B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nylon resin
- fine powder
- painting
- nylon
- resin fine
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- Paints Or Removers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 この発明は、流動浸漬或は静電塗装に使用する塗装用ナ
イロン樹脂微粉末に関するものである。
イロン樹脂微粉末に関するものである。
（従来技術） ナイロン樹脂の優れた特性を利用するために金属表面に
ナイロン塗装が施されているが、ナイロン樹脂は金属に
対する接着性がよくないことから塗装面のプライマー処
理が必要である。
ナイロン塗装が施されているが、ナイロン樹脂は金属に
対する接着性がよくないことから塗装面のプライマー処
理が必要である。
ナイロン樹脂の接着性を改善又は補強するために金属に
対して良好な接着性を示すエポキシ樹脂及びエポキシ用
硬化剤を配合した塗装用粉末が提案されている（特開昭
55−65263）がこの粉末は各成分樹脂の乾燥粉末混合物
であって静電装置には適用できないものである。更にこ
れを改善するために溶融ブレンド法によって製造するこ
とも試みられたがエポキシ硬化剤の反応性によって失敗
したことが報告されている。
対して良好な接着性を示すエポキシ樹脂及びエポキシ用
硬化剤を配合した塗装用粉末が提案されている（特開昭
55−65263）がこの粉末は各成分樹脂の乾燥粉末混合物
であって静電装置には適用できないものである。更にこ
れを改善するために溶融ブレンド法によって製造するこ
とも試みられたがエポキシ硬化剤の反応性によって失敗
したことが報告されている。
（発明の目的） 本発明は、金属表面のプライマー処理を不要にすると共
に溶融によって塗装金属面に硬化剤によって硬化したエ
ポキシ樹脂層とナイロン樹脂層の２層を同時に形成でき
る塗装用粉末を提供するものであり、表面層にナイロン
樹脂層を形成してナイロン樹脂の優れた特性を発揮させ
ることができる均質微粉末を提供するものである。
に溶融によって塗装金属面に硬化剤によって硬化したエ
ポキシ樹脂層とナイロン樹脂層の２層を同時に形成でき
る塗装用粉末を提供するものであり、表面層にナイロン
樹脂層を形成してナイロン樹脂の優れた特性を発揮させ
ることができる均質微粉末を提供するものである。
また本発明の目的は、静電塗装にとって好適な球形微粒
子を得ることである。このため粒子の製造は化学溶解法
によるのであって生成粒子の粒度範囲が静電塗装等に好
適な粒度範囲でしかも生成粒子の洗浄を容易且つ安価に
できることが必要である。
子を得ることである。このため粒子の製造は化学溶解法
によるのであって生成粒子の粒度範囲が静電塗装等に好
適な粒度範囲でしかも生成粒子の洗浄を容易且つ安価に
できることが必要である。
本発明者はこの目的を達成するためナイロン樹脂、エポ
キシ樹脂及びその硬化剤の共通溶剤として各種の水溶性
低沸点溶剤について研究した結果、モルホリン（エチル
モルホリン（平均比重0.914）及びメチルモルホリン
（平均比重0.920）を含む。以下同じ）が効果的である
ことを発見した。
キシ樹脂及びその硬化剤の共通溶剤として各種の水溶性
低沸点溶剤について研究した結果、モルホリン（エチル
モルホリン（平均比重0.914）及びメチルモルホリン
（平均比重0.920）を含む。以下同じ）が効果的である
ことを発見した。
この溶剤は、水洗によって容易に除去することができる
上、製品粒子が顔料を混入した着色塗料などの場合は水
洗工程を省略してそのまま乾燥して使用できる。
上、製品粒子が顔料を混入した着色塗料などの場合は水
洗工程を省略してそのまま乾燥して使用できる。
更にこの溶剤は溶剤100に対してナイロン樹脂50kgま
で溶解することが可能であり、溶解量によって粒子径及
び粒度分布を変化させることができる。
で溶解することが可能であり、溶解量によって粒子径及
び粒度分布を変化させることができる。
従って用途に適した粒度に基づいて溶液濃度を調整する
ことによって分級作業が容易になり又は不要にすること
ができるのである。
ことによって分級作業が容易になり又は不要にすること
ができるのである。
本発明に係るナイロン樹脂微粉末の特長は、各粒子内に
所定量のエポキシ樹脂とその硬化剤を未反応のまま均一
に含有しており、塗装時においては両樹脂の溶融温度の
差によって先ずエポキシ樹脂が溶融して接着金属面にエ
ポキシ樹脂膜を形成してプライマーを兼用し、その後の
継続加熱によってエポキシ樹脂の硬化反応が開始され、
この硬化反応と共にナイロン樹脂の外皮が形成され一挙
に二層コートが完成することである。
所定量のエポキシ樹脂とその硬化剤を未反応のまま均一
に含有しており、塗装時においては両樹脂の溶融温度の
差によって先ずエポキシ樹脂が溶融して接着金属面にエ
ポキシ樹脂膜を形成してプライマーを兼用し、その後の
継続加熱によってエポキシ樹脂の硬化反応が開始され、
この硬化反応と共にナイロン樹脂の外皮が形成され一挙
に二層コートが完成することである。
（本発明の構成） 本発明に係る塗装用ナイロン樹脂微粉末は、エポキシ樹
脂との反応温度が150℃以上のエポキシ用硬化剤を0.1〜
５重量％を含むエポキシ樹脂がナイロン樹脂に対して１
〜20重量％混入され、前記各成分がそれらの共通溶剤中
に140℃以下で一旦溶解されて析出されてなるものであ
る。なお硬化剤の量は上記限度より多くしても接着強度
の増大は認められない。
脂との反応温度が150℃以上のエポキシ用硬化剤を0.1〜
５重量％を含むエポキシ樹脂がナイロン樹脂に対して１
〜20重量％混入され、前記各成分がそれらの共通溶剤中
に140℃以下で一旦溶解されて析出されてなるものであ
る。なお硬化剤の量は上記限度より多くしても接着強度
の増大は認められない。
また硬化剤の反応温度は溶剤に対するナイロンの溶解温
度より高いものでなければならない。
度より高いものでなければならない。
ナイロン樹脂のモルホリン溶液中での溶解温度は140℃
以下、好ましくは経済効率の点から130℃位が望まし
い。
以下、好ましくは経済効率の点から130℃位が望まし
い。
また硬化剤はその反応温度が135℃以上、好ましくは150
℃以上のものがよい。
℃以上のものがよい。
ナイロン樹脂溶解量が多いときは液の粘度が高いため濾
別は困難であるからこの場合は槽内において溶剤を減圧
回収する。
別は困難であるからこの場合は槽内において溶剤を減圧
回収する。
（効果） 本発明においては静電塗装にとって好ましい粒度範囲の
粒子が得られる上、化学溶解法であるから当然ではある
が各成分が均質な球形粒子が得られる。また本発明に用
いる溶剤は水洗によって容易に除去できる他、溶解量が
多い場合で溶剤を減圧回収する場合でも低沸点であるか
ら効率よく回収でき、更に水洗によって洗浄できるの
で、経済的であり製造コストを廉価にできる。
粒子が得られる上、化学溶解法であるから当然ではある
が各成分が均質な球形粒子が得られる。また本発明に用
いる溶剤は水洗によって容易に除去できる他、溶解量が
多い場合で溶剤を減圧回収する場合でも低沸点であるか
ら効率よく回収でき、更に水洗によって洗浄できるの
で、経済的であり製造コストを廉価にできる。
また塗装に当たってプライマーが不要になるからナイロ
ン樹脂被膜の塗装コストを著しく低減できるのである。
ン樹脂被膜の塗装コストを著しく低減できるのである。
（実施例） 容積150の溶解槽に、モルホリン100、ナイロン12ペ
レット5kg、エポキシン樹脂500g、硬化剤（反応温度150
℃、６時間）（油化シエルエポキシ製）2.5gを投入し、
槽内の空気を窒素ガスに置替して撹拌翼の回転数100rpm
で130℃〜140℃に加熱し、約１時間後完全溶解させた。
レット5kg、エポキシン樹脂500g、硬化剤（反応温度150
℃、６時間）（油化シエルエポキシ製）2.5gを投入し、
槽内の空気を窒素ガスに置替して撹拌翼の回転数100rpm
で130℃〜140℃に加熱し、約１時間後完全溶解させた。
撹拌を継続しながら100℃まで除冷したところで液が白
濁して微粉末が析出した。
濁して微粉末が析出した。
その後液が70℃になったとき液をフィルタープレスに導
入して溶剤と析出粒子を分離し、濾別された生成粒子を
70℃の温水で水洗いし脱水乾燥した。
入して溶剤と析出粒子を分離し、濾別された生成粒子を
70℃の温水で水洗いし脱水乾燥した。
得られた粒子の粒径は、10〜40μｍのものが80％であっ
てそのまま塗装用に使用できるものであった。
てそのまま塗装用に使用できるものであった。
（接着力試験） 試験片として長さ100mm×15mmの２枚の鋼板の一端部15m
m×15mmを夫々接着面としてAA−80のエメリーパで研磨
し、該部面に前記実施例微粉末を付着させて180〜185℃
で１時間加熱して接着させ、完全冷却後両端に引張力を
加えて剪断引張強度を測定した結果は下記のようであっ
た。
m×15mmを夫々接着面としてAA−80のエメリーパで研磨
し、該部面に前記実施例微粉末を付着させて180〜185℃
で１時間加熱して接着させ、完全冷却後両端に引張力を
加えて剪断引張強度を測定した結果は下記のようであっ
た。
1 282（kg/225mm2） 2 268 3 283 4 274 5 279 平均 277（123kg/cm2）
Claims (1)
- 【請求項１】エポキシ樹脂との反応温度が150℃以上の
エポキシ用硬化剤を0.1〜５重量％を含むエポキシ樹脂
がナイロン樹脂に対して１〜20重量％混入され、前記各
成分がそれらの共通溶剤中に140℃以下で一旦溶解され
て析出されたことを特徴とする塗装用ナイロン樹脂微粉
末。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62041996A JPH07103329B2 (ja) | 1987-02-25 | 1987-02-25 | 塗装用ナイロン樹脂微粉末及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62041996A JPH07103329B2 (ja) | 1987-02-25 | 1987-02-25 | 塗装用ナイロン樹脂微粉末及びその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63207871A JPS63207871A (ja) | 1988-08-29 |
| JPH07103329B2 true JPH07103329B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=12623810
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62041996A Expired - Lifetime JPH07103329B2 (ja) | 1987-02-25 | 1987-02-25 | 塗装用ナイロン樹脂微粉末及びその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07103329B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5211919B2 (ja) * | 2008-07-31 | 2013-06-12 | 東レ株式会社 | 共重合ポリアミド微粒子、および炭素繊維強化複合材料 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4248977A (en) * | 1978-11-07 | 1981-02-03 | The Polymer Corporation | Coating powders with improved adhesion |
| JPS56152832A (en) * | 1980-04-28 | 1981-11-26 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Flexible epoxy resin composition |
-
1987
- 1987-02-25 JP JP62041996A patent/JPH07103329B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63207871A (ja) | 1988-08-29 |
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