JPH0710264B2 - トラカ−ル内針 - Google Patents
トラカ−ル内針Info
- Publication number
- JPH0710264B2 JPH0710264B2 JP3271287A JP3271287A JPH0710264B2 JP H0710264 B2 JPH0710264 B2 JP H0710264B2 JP 3271287 A JP3271287 A JP 3271287A JP 3271287 A JP3271287 A JP 3271287A JP H0710264 B2 JPH0710264 B2 JP H0710264B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trocar
- inner needle
- main body
- outer tube
- packing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Surgical Instruments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、トラカール外套管に挿入して使用されるトラ
カール内針に関する。
カール内針に関する。
従来のトラカール内針は、例えば実開昭59−26601号公
報に示されているように、柱状の本体部の先端側に刃先
部を有している。この刃先部は略三角錐形状をなしてお
り、従って刃先部には軸線方向に沿う３条の稜線エッジ
が存在する。この稜線エッジは、トラカール内針を体壁
に穿刺する際に体壁の一部を切るのに使われるため刃の
ように尖っている。
報に示されているように、柱状の本体部の先端側に刃先
部を有している。この刃先部は略三角錐形状をなしてお
り、従って刃先部には軸線方向に沿う３条の稜線エッジ
が存在する。この稜線エッジは、トラカール内針を体壁
に穿刺する際に体壁の一部を切るのに使われるため刃の
ように尖っている。
硬性鏡を用いて体腔内、例えば腹腔内の観察を行なう際
には、上記トラカール内針を使って外套管を腹壁に挿通
させたのちに、トラカール内針を外套管から引抜いて硬
性鏡を外套管内に挿入する。また、腹腔内にはガスが充
満させられ、腹壁と臓器との間に空間がつくられた状態
で観察を行なう。このため外套管と硬性鏡との間の気密
を保つ必要があるから、外套管の内面側にパッキンが設
けられていた。
には、上記トラカール内針を使って外套管を腹壁に挿通
させたのちに、トラカール内針を外套管から引抜いて硬
性鏡を外套管内に挿入する。また、腹腔内にはガスが充
満させられ、腹壁と臓器との間に空間がつくられた状態
で観察を行なう。このため外套管と硬性鏡との間の気密
を保つ必要があるから、外套管の内面側にパッキンが設
けられていた。
しかしながら、前述したようにトラカール内針の刃先部
の稜線エッジは鋭く尖っており、しかもこの稜線エッジ
は本体部にまで連なっているため、トラカール内針を外
套管に挿入する際に上記エッジによってパッキンが傷付
けられ、気密性が低下することがあった。また、パッキ
ンが破損するとそこから腹腔内のガスが漏れてしまい、
空間が確保できなくなるため観察が不可能になることが
ある。
の稜線エッジは鋭く尖っており、しかもこの稜線エッジ
は本体部にまで連なっているため、トラカール内針を外
套管に挿入する際に上記エッジによってパッキンが傷付
けられ、気密性が低下することがあった。また、パッキ
ンが破損するとそこから腹腔内のガスが漏れてしまい、
空間が確保できなくなるため観察が不可能になることが
ある。
従って本発明の目的とするところは、トラカール内針を
外套管に挿入する際に稜線エッジによって外套管のパッ
キンが傷付かないようにすることにある。
外套管に挿入する際に稜線エッジによって外套管のパッ
キンが傷付かないようにすることにある。
本発明のトラカール内針は、握り部を有した柱状の本体
部と、この本体部の先端側に設けられかつ先端が鋭く尖
るとともに軸線方向に沿う稜線エッジをもつ多角錐形状
の刃先部とを具備し、更に上記本体部と刃先部との間に
は、刃先部側の外径が本体部よりも小さくなるようなテ
ーパ状をなしかつ稜線エッジをなくしたテーパ部を設け
たことを特徴とする。
部と、この本体部の先端側に設けられかつ先端が鋭く尖
るとともに軸線方向に沿う稜線エッジをもつ多角錐形状
の刃先部とを具備し、更に上記本体部と刃先部との間に
は、刃先部側の外径が本体部よりも小さくなるようなテ
ーパ状をなしかつ稜線エッジをなくしたテーパ部を設け
たことを特徴とする。
上記構成のトラカール内針は、従来のものと同様にトラ
カール外套管に挿入されるが、挿入の際には上記テーパ
部をトラカール外套管のパッキンに当てるようにして挿
入することができるため、稜線エッジがパッキンを傷付
けてしまうことを防止できる。
カール外套管に挿入されるが、挿入の際には上記テーパ
部をトラカール外套管のパッキンに当てるようにして挿
入することができるため、稜線エッジがパッキンを傷付
けてしまうことを防止できる。
本発明の第１実施例を第１図ないし第３図にもとづき説
明する。トラカール内針１の本体部２は円筒状をなし、
その基端側に適宜形状の握り部３を有している。本体部
２の先端側には刃先部４が設けられている。この刃先部
４は正三角錐状をなしており、先端が鋭く尖っていると
ともに、軸線方向に沿う３条の稜線エッジ５を有してい
る。
明する。トラカール内針１の本体部２は円筒状をなし、
その基端側に適宜形状の握り部３を有している。本体部
２の先端側には刃先部４が設けられている。この刃先部
４は正三角錐状をなしており、先端が鋭く尖っていると
ともに、軸線方向に沿う３条の稜線エッジ５を有してい
る。
また、本体部２と刃先部４との間にテーパ部６が設けら
れている。このテーパ部６は、刃先部４側に向って外径
が漸減するような円錐台状をなしている。従って上記稜
線エッジ５はこのテーパ部６にまでは及んでいない。テ
ーパ部６の小径側の外径Ｄは、第３図に示されるトラカ
ール外套管７のパッキン８の内径ｄと同等か、内径ｄよ
りも小さい寸法としてある。上記パッキン８はリング状
であり、トラカール外套管７の挿入口近傍の内面側に設
けられている。パッキン８は例えばシリコン樹脂等のエ
ラストマからなり、その内径ｄは本体部２の外径よりは
小さい。トラカール外套管７は従来のものと同様であ
る。すなわちこの外套管７は、トラカール内針１を挿通
可能な内径の円筒状をなしていて、両端が開口してい
る。
れている。このテーパ部６は、刃先部４側に向って外径
が漸減するような円錐台状をなしている。従って上記稜
線エッジ５はこのテーパ部６にまでは及んでいない。テ
ーパ部６の小径側の外径Ｄは、第３図に示されるトラカ
ール外套管７のパッキン８の内径ｄと同等か、内径ｄよ
りも小さい寸法としてある。上記パッキン８はリング状
であり、トラカール外套管７の挿入口近傍の内面側に設
けられている。パッキン８は例えばシリコン樹脂等のエ
ラストマからなり、その内径ｄは本体部２の外径よりは
小さい。トラカール外套管７は従来のものと同様であ
る。すなわちこの外套管７は、トラカール内針１を挿通
可能な内径の円筒状をなしていて、両端が開口してい
る。
上記トラカール内針１は、刃先部４側から外套管７内に
挿入される。その際にトラカール内針１はパッキン８に
接触するが、テーパ部６の先端側の外径Ｄがパッキン８
の内径ｄと同等または内径ｄ以下としてあるから、パッ
キン８は主にテーパ部６に当たる。このため稜線エッジ
５はほとんどパッキン８に当たらずにすむようになり、
パッキン８の損傷を防止できる。こうしてトラカール内
針１は外套管７に所定位置まで挿入される。腹壁に穿刺
したのちはトラカール内針１を外套管７から引抜き、代
りに硬性鏡（図示せず）を外套管７に挿入する。硬性鏡
と外套管７との間はパッキン８によってシールされる。
挿入される。その際にトラカール内針１はパッキン８に
接触するが、テーパ部６の先端側の外径Ｄがパッキン８
の内径ｄと同等または内径ｄ以下としてあるから、パッ
キン８は主にテーパ部６に当たる。このため稜線エッジ
５はほとんどパッキン８に当たらずにすむようになり、
パッキン８の損傷を防止できる。こうしてトラカール内
針１は外套管７に所定位置まで挿入される。腹壁に穿刺
したのちはトラカール内針１を外套管７から引抜き、代
りに硬性鏡（図示せず）を外套管７に挿入する。硬性鏡
と外套管７との間はパッキン８によってシールされる。
第４図および第５図は本発明の第２実施例を示してい
る。この実施例のテーパ部６は、第５図に示されるよう
に外側に凸の湾曲面状に形成されている。従って本体部
２とテーパ部６とは互いに滑らかに連続する。それ以外
の構成と作用・効果は第１実施例と同様である。
る。この実施例のテーパ部６は、第５図に示されるよう
に外側に凸の湾曲面状に形成されている。従って本体部
２とテーパ部６とは互いに滑らかに連続する。それ以外
の構成と作用・効果は第１実施例と同様である。
また第６図ないし第８図に示された第３実施例において
は、稜線エッジ５を本体部２側の部分において半径ｒの
滑らかな曲面状の面取りを行なうことにより、稜線エッ
ジ５をなくしてテーパ部６としたものである。なお曲面
状に面取りする代りに、第８図に想像線ｐで例示される
ように平面状にカットされた面取りでもよい。
は、稜線エッジ５を本体部２側の部分において半径ｒの
滑らかな曲面状の面取りを行なうことにより、稜線エッ
ジ５をなくしてテーパ部６としたものである。なお曲面
状に面取りする代りに、第８図に想像線ｐで例示される
ように平面状にカットされた面取りでもよい。
あるいは第９図に示される第４実施例のように、刃先部
４における本体部２側の部分に熱収縮性のチューブ10を
被せ、稜線エッジ５を隠すことによってテーパ部６を設
けるようにしても本発明の所期の目的は達成できる。上
記熱収縮性チューブ10は、その加熱前の内径が本体部２
の外径よりもやや大きく、加熱後に刃先部４の本体部２
側の部位に充分密着できるような熱収縮率のものが使用
される。
４における本体部２側の部分に熱収縮性のチューブ10を
被せ、稜線エッジ５を隠すことによってテーパ部６を設
けるようにしても本発明の所期の目的は達成できる。上
記熱収縮性チューブ10は、その加熱前の内径が本体部２
の外径よりもやや大きく、加熱後に刃先部４の本体部２
側の部位に充分密着できるような熱収縮率のものが使用
される。
また上記いずれの実施例においても、刃先部４の形状は
三角錐の代りに例えば四角錐等にあってもよく、要する
に稜線エッジ５をもつ多角錐形状であればよい。また本
体部２は円筒状に限ることはなく、例えば断面が楕円形
等の異形断面の柱状であってもよい。
三角錐の代りに例えば四角錐等にあってもよく、要する
に稜線エッジ５をもつ多角錐形状であればよい。また本
体部２は円筒状に限ることはなく、例えば断面が楕円形
等の異形断面の柱状であってもよい。
本発明によれば、トラカール内針を外套管に挿入する際
に、外套管内部に設けられているパッキンがトラカール
内針のエッジによって損傷することが防止されるので、
気密性が損われない。また、刃先部と本体部との間にテ
ーパ部を設けたことによりエッジの長さが短くなるため
トラカール抜去後の患者の切り傷が小さくてすむ。
に、外套管内部に設けられているパッキンがトラカール
内針のエッジによって損傷することが防止されるので、
気密性が損われない。また、刃先部と本体部との間にテ
ーパ部を設けたことによりエッジの長さが短くなるため
トラカール抜去後の患者の切り傷が小さくてすむ。
第１図は本発明の第１実施例を示すトラカール内針の斜
視図、第２図は第１図に示されたトラカール内針の先端
部分の拡大図、第３図は第２図に示されたトラカール内
針をトラカール外套管に挿入する際の状態を示す一部の
断面図、第４図は本発明の第２実施例を示すトラカール
内針の先端部分の斜視図、第５図は第４図に示された先
端部分の断面図、第６図は本発明の第３実施例を示すト
ラカール内針の先端部分の斜視図、第７図は第６図中の
Ａ−Ａ線に沿う断面図、第８図は第６図中のＢ−Ｂ線に
沿う断面図、第９図は本発明の第４実施例を示すトラカ
ール内針の先端部分の斜視図である。 １……トラカール内針、２……本体部、３……握り部、
４……刃先部、５……稜線エッジ、６……テーパ部。
視図、第２図は第１図に示されたトラカール内針の先端
部分の拡大図、第３図は第２図に示されたトラカール内
針をトラカール外套管に挿入する際の状態を示す一部の
断面図、第４図は本発明の第２実施例を示すトラカール
内針の先端部分の斜視図、第５図は第４図に示された先
端部分の断面図、第６図は本発明の第３実施例を示すト
ラカール内針の先端部分の斜視図、第７図は第６図中の
Ａ−Ａ線に沿う断面図、第８図は第６図中のＢ−Ｂ線に
沿う断面図、第９図は本発明の第４実施例を示すトラカ
ール内針の先端部分の斜視図である。 １……トラカール内針、２……本体部、３……握り部、
４……刃先部、５……稜線エッジ、６……テーパ部。
Claims (1)
- 【請求項１】握り部を有した柱状の本体部と、この本体
部の先端側に設けられかつ先端が鋭く尖るとともに軸線
方向に沿う稜線エッジをもつ多角錐形状の刃先部とを具
備したトラカール内針において、上記本体部と刃先部と
の間に、刃先部側の外径が本体部よりも小さくなるよう
なテーパ状をなしかつ稜線エッジをなくしたテーパ部を
設けたことを特徴とするトラカール内針。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3271287A JPH0710264B2 (ja) | 1987-02-16 | 1987-02-16 | トラカ−ル内針 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3271287A JPH0710264B2 (ja) | 1987-02-16 | 1987-02-16 | トラカ−ル内針 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63200749A JPS63200749A (ja) | 1988-08-19 |
| JPH0710264B2 true JPH0710264B2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=12366448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3271287A Expired - Fee Related JPH0710264B2 (ja) | 1987-02-16 | 1987-02-16 | トラカ−ル内針 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0710264B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8398666B2 (en) | 2000-05-16 | 2013-03-19 | Teleflex Medical Incorporated | Penetrating tip for trocar assembly |
| AU2008202266B2 (en) * | 2007-06-01 | 2013-09-12 | Covidien Lp | Obturator tips |
-
1987
- 1987-02-16 JP JP3271287A patent/JPH0710264B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63200749A (ja) | 1988-08-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |