JPH0710221Y2 - 密閉函体の冷却装置 - Google Patents
密閉函体の冷却装置Info
- Publication number
- JPH0710221Y2 JPH0710221Y2 JP6907089U JP6907089U JPH0710221Y2 JP H0710221 Y2 JPH0710221 Y2 JP H0710221Y2 JP 6907089 U JP6907089 U JP 6907089U JP 6907089 U JP6907089 U JP 6907089U JP H0710221 Y2 JPH0710221 Y2 JP H0710221Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- cooling device
- box
- closed box
- electronic
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- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、高温あるいは粉塵の多い環境で使用するテレ
ビカメラ、各種検出・計測装置の電子装置を保護・冷却
するための密閉函体の冷却装置に関する。
ビカメラ、各種検出・計測装置の電子装置を保護・冷却
するための密閉函体の冷却装置に関する。
（従来の技術） 高温・高粉塵環境下で使用される工業用テレビカメラま
たは形状・距離・疵等の検出装置にはトランジスター、
IC、抵抗、トランス等の電子部品が使用されているた
め、カメラまたは検出装置を収納する函体内部への粉塵
の侵入と外気の高温伝達を防止し、且つ部品自体の発熱
に対処しなければならない。本考案では工業用テレビカ
メラ、検出装置等のようにその装置を構成する部品に電
子部品を使用した装置を総称して電子装置と言う。
たは形状・距離・疵等の検出装置にはトランジスター、
IC、抵抗、トランス等の電子部品が使用されているた
め、カメラまたは検出装置を収納する函体内部への粉塵
の侵入と外気の高温伝達を防止し、且つ部品自体の発熱
に対処しなければならない。本考案では工業用テレビカ
メラ、検出装置等のようにその装置を構成する部品に電
子部品を使用した装置を総称して電子装置と言う。
一般にはこれらの電子装置を悪環境から保護する手段と
して、テレビカメラ、検出装置等の装置本体を密閉函体
に入れ、この密閉函体を水冷する方式が周知であるが設
備が大掛かりとなり且つ水漏れの懸念がある。そこで最
近では水冷手段に代わってペルチェ効果素子を用いた密
閉函体の電子冷却装置が実用化されるようになった。
して、テレビカメラ、検出装置等の装置本体を密閉函体
に入れ、この密閉函体を水冷する方式が周知であるが設
備が大掛かりとなり且つ水漏れの懸念がある。そこで最
近では水冷手段に代わってペルチェ効果素子を用いた密
閉函体の電子冷却装置が実用化されるようになった。
本願出願人が先に提案した実開昭64-20793号公報のペル
チェ効果素子を用いた電子冷却装置は上記のような悪環
境下にある電子装置を収納する函体の冷却に使用可能で
あり、冷却装置の放熱側の放熱器に取りつけ基盤を介し
て冷却装置の直流電源部と被冷却電子装置の作動用直流
電源部の両方、または何れか一方の直流電源部を装着し
た構造である。ところで、この周知の電子冷却装置を密
閉函体に取付け、前記の使用環境が極めて悪い条件で使
用した場合、直流電源部の粉塵・高温・湿度に対する保
護をさらに強化する必要があることが判った。即ち、冷
却装置の放熱側の放熱器に取りつけられた直流電源部の
外側は保護ケースで覆っているが、函体とケースの隙間
や露出した配線コードの取付け部から粉塵・湿気が侵入
したり、高温に曝される配線コードの劣化が早い等の問
題があった。
チェ効果素子を用いた電子冷却装置は上記のような悪環
境下にある電子装置を収納する函体の冷却に使用可能で
あり、冷却装置の放熱側の放熱器に取りつけ基盤を介し
て冷却装置の直流電源部と被冷却電子装置の作動用直流
電源部の両方、または何れか一方の直流電源部を装着し
た構造である。ところで、この周知の電子冷却装置を密
閉函体に取付け、前記の使用環境が極めて悪い条件で使
用した場合、直流電源部の粉塵・高温・湿度に対する保
護をさらに強化する必要があることが判った。即ち、冷
却装置の放熱側の放熱器に取りつけられた直流電源部の
外側は保護ケースで覆っているが、函体とケースの隙間
や露出した配線コードの取付け部から粉塵・湿気が侵入
したり、高温に曝される配線コードの劣化が早い等の問
題があった。
一方、従来は電子冷却装置を密閉函体に装着する場合、
まず函体の大きさを電子冷却装置の冷却側が函体内部に
余裕をもって収容できる大きさとし、函体の側壁または
天井板に取付孔を開けて単に冷却装置を装着していた。
即ち、従来は冷却装置と被冷却物の取付け構造を最適に
して冷却効率を最大限に生かすこと、または密閉函体全
体をコンパクト化するという提案はなかった。
まず函体の大きさを電子冷却装置の冷却側が函体内部に
余裕をもって収容できる大きさとし、函体の側壁または
天井板に取付孔を開けて単に冷却装置を装着していた。
即ち、従来は冷却装置と被冷却物の取付け構造を最適に
して冷却効率を最大限に生かすこと、または密閉函体全
体をコンパクト化するという提案はなかった。
（考案が解決しようとする課題） 本考案はテレビカメラ、各種検出装置等の電子装置を収
納した密閉函体内部を電子冷却装置によって冷却する密
閉函体の冷却装置において、冷却装置および被冷却電子
装置の直流電源部を函体外部の高温および粉塵から保護
するとともに、被冷却電子装置の取付構造を改良して冷
却効率を向上させ、低出力の冷却装置で冷却目的を達成
し、更に函体の容積を小型化できる密閉函体の冷却装置
を提供するものである。
納した密閉函体内部を電子冷却装置によって冷却する密
閉函体の冷却装置において、冷却装置および被冷却電子
装置の直流電源部を函体外部の高温および粉塵から保護
するとともに、被冷却電子装置の取付構造を改良して冷
却効率を向上させ、低出力の冷却装置で冷却目的を達成
し、更に函体の容積を小型化できる密閉函体の冷却装置
を提供するものである。
（課題を解決するための手段） 本考案は、ペルチェ効果素子を用いた電子冷却装置１の
冷却側を密閉函２の内方に向けるとともに放熱側を前記
密閉函２の外方に向けて装着し、前記冷却装置１の作動
用直流電源部と前記密閉函２の内部に収納される被冷却
電子装置３の作動用直流電源部の両方またはいずれか一
方の直流電源部４を前記放熱側の放熱フィン11bに装着
した密閉函体の冷却装置において、前記冷却装置１の冷
却側に取付具６を介して被冷却電子装置３を一体に装着
するとともに、前記直流電源部４は前記密閉函２内に断
熱材12を介して放熱側の放熱フィン11bに装着されたこ
とを特徴とする密閉函体の冷却装置である。
冷却側を密閉函２の内方に向けるとともに放熱側を前記
密閉函２の外方に向けて装着し、前記冷却装置１の作動
用直流電源部と前記密閉函２の内部に収納される被冷却
電子装置３の作動用直流電源部の両方またはいずれか一
方の直流電源部４を前記放熱側の放熱フィン11bに装着
した密閉函体の冷却装置において、前記冷却装置１の冷
却側に取付具６を介して被冷却電子装置３を一体に装着
するとともに、前記直流電源部４は前記密閉函２内に断
熱材12を介して放熱側の放熱フィン11bに装着されたこ
とを特徴とする密閉函体の冷却装置である。
（実施例） 第１図は本考案装置を示し、複数個のペルチェ効果素子
ｐを配列してなる電子冷却装置１は密閉函２の底板21に
開口する取付孔21aに冷却側を密閉函２の内方に、放熱
側を外方に向けて取付られている。なお、前記取付孔21
aの開口部長さS1および幅寸法S2は前記電子冷却装置１
と後述する直流電源部４が取付孔21aの同一平面内に収
容できる大きさに設定されている。前記電子冷却装置１
の冷却側に固着された冷却フィン11aには金属製の取付
具６を介して被冷却電子装置であるテレビカメラ３が一
体に装着されている。このテレビカメラ３の前面に対向
する密閉函２の壁面には透明な遮蔽板を取付けた覗き窓
10が設けられている。電子冷却装置１の放熱側に固着さ
れた放熱フィン11bは前記取付孔21aを塞ぐようにして取
付けられている。前記電子冷却装置１のペルチェ効果素
子、冷却・放熱フィンを冷却するためのファン7a,7bお
よびテレビカメラ３の作動用電流、即ち整流と電圧調整
機構を備えた直流電源部４は前記放熱側の放熱フィン11
bの密閉函２の内側に面する位置に固着されている。前
記密閉函２の内壁面および直流電源部４表面に張り付け
られた断熱材12は例えばウレタン他任意の断熱材料を用
いることができる。８は密閉函２の後面壁に穿孔された
小孔21bに挿通した電源およびテレビカメラのコード、
９は密閉函２を実際の使用現場に設置する時に固定する
ための固定金具である。
ｐを配列してなる電子冷却装置１は密閉函２の底板21に
開口する取付孔21aに冷却側を密閉函２の内方に、放熱
側を外方に向けて取付られている。なお、前記取付孔21
aの開口部長さS1および幅寸法S2は前記電子冷却装置１
と後述する直流電源部４が取付孔21aの同一平面内に収
容できる大きさに設定されている。前記電子冷却装置１
の冷却側に固着された冷却フィン11aには金属製の取付
具６を介して被冷却電子装置であるテレビカメラ３が一
体に装着されている。このテレビカメラ３の前面に対向
する密閉函２の壁面には透明な遮蔽板を取付けた覗き窓
10が設けられている。電子冷却装置１の放熱側に固着さ
れた放熱フィン11bは前記取付孔21aを塞ぐようにして取
付けられている。前記電子冷却装置１のペルチェ効果素
子、冷却・放熱フィンを冷却するためのファン7a,7bお
よびテレビカメラ３の作動用電流、即ち整流と電圧調整
機構を備えた直流電源部４は前記放熱側の放熱フィン11
bの密閉函２の内側に面する位置に固着されている。前
記密閉函２の内壁面および直流電源部４表面に張り付け
られた断熱材12は例えばウレタン他任意の断熱材料を用
いることができる。８は密閉函２の後面壁に穿孔された
小孔21bに挿通した電源およびテレビカメラのコード、
９は密閉函２を実際の使用現場に設置する時に固定する
ための固定金具である。
（作用） 電子冷却装置１に直流電源部４から直流電源を供給して
冷却を開始すると、密閉函２内部は冷却フィン11aが冷
却され、この冷却フィン11aに吹付られるファン7aの送
風によって冷却され、テレビカメラ３を周囲から熱対流
によって冷却する。同時に冷却フィン11aと取付具６を
介して一体的に取付けられているテレビカメラ３は熱伝
導によって直接に冷却される。従って、テレビカメラ３
に対しては直接および間接冷却の両方で行われることに
なり冷却効率が良い。直流電源部４は放熱フィン11bに
直接に取付けられているため、ファン7bからの送風によ
って冷却される。また、直流電源部４は密閉函２の内部
にあるが、函内の空間とは断熱材12で熱的に遮断されて
いるので函内の冷却効果を妨げることはない。更に、こ
の直流電源部４は密閉函２内にあるので、外部の粉塵・
高熱等の悪影響に曝されることがない。
冷却を開始すると、密閉函２内部は冷却フィン11aが冷
却され、この冷却フィン11aに吹付られるファン7aの送
風によって冷却され、テレビカメラ３を周囲から熱対流
によって冷却する。同時に冷却フィン11aと取付具６を
介して一体的に取付けられているテレビカメラ３は熱伝
導によって直接に冷却される。従って、テレビカメラ３
に対しては直接および間接冷却の両方で行われることに
なり冷却効率が良い。直流電源部４は放熱フィン11bに
直接に取付けられているため、ファン7bからの送風によ
って冷却される。また、直流電源部４は密閉函２の内部
にあるが、函内の空間とは断熱材12で熱的に遮断されて
いるので函内の冷却効果を妨げることはない。更に、こ
の直流電源部４は密閉函２内にあるので、外部の粉塵・
高熱等の悪影響に曝されることがない。
（考案の効果） 本考案の冷却装置は密閉函内の被冷却電子部品に対する
冷却効率が極めて優れているので、冷却装置の能力は必
要最小限の容量とすればよく、冷却装置のコストを下げ
且つ冷却装置と密閉函を小型化できる。また、直流電源
部は密閉函内に設けられているので粉塵・高熱・水蒸気
等の悪環境に曝されず、寿命延長と安全効果も大きい。
冷却効率が極めて優れているので、冷却装置の能力は必
要最小限の容量とすればよく、冷却装置のコストを下げ
且つ冷却装置と密閉函を小型化できる。また、直流電源
部は密閉函内に設けられているので粉塵・高熱・水蒸気
等の悪環境に曝されず、寿命延長と安全効果も大きい。
第１図は本考案装置の説明図であり、（ａ）図は側面断
面図、（ｂ）図は（ａ）図のＡ−Ａ方向断面平面図であ
る。 １……電子冷却装置、２…密閉函 ３…テレビカメラ、４…直流電源部、６…取付具、7a,7
b…ファン ９…固定金具、10…覗き窓 11a…冷却フィン、11b…放熱フィン 12…断熱材、21a…取付孔 ｐ…ペルチェ効果素子
面図、（ｂ）図は（ａ）図のＡ−Ａ方向断面平面図であ
る。 １……電子冷却装置、２…密閉函 ３…テレビカメラ、４…直流電源部、６…取付具、7a,7
b…ファン ９…固定金具、10…覗き窓 11a…冷却フィン、11b…放熱フィン 12…断熱材、21a…取付孔 ｐ…ペルチェ効果素子
フロントページの続き (72)考案者 中島 靖昌 大阪府堺市築港八幡町１番地 新日本製鐵 株式会社堺製鐵所内 (56)参考文献 実開 平１−117597（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−76623（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭64−20793（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】ペルチェ効果素子を用いた電子冷却装置１
の冷却側を密閉函２の内方に向けるとともに放熱側を前
記密閉函２の外方に向けて装着し、前記冷却装置１の作
動用直流電源部と前記密閉函２の内部に収納される被冷
却電子装置３の作動用直流電源部の両方またはいずれか
一方の直流電源部４を前記放熱側の放熱フィン11bに装
着した密閉函体の冷却装置において、前記冷却装置１の
冷却側に取付具６を介して被冷却電子装置３を一体に装
着するとともに、前記直流電源部４は前記密閉函２内に
断熱材12を介して放熱側の放熱フィン11bに装着された
ことを特徴とする密閉函体の冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6907089U JPH0710221Y2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 密閉函体の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6907089U JPH0710221Y2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 密閉函体の冷却装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0310180U JPH0310180U (ja) | 1991-01-30 |
| JPH0710221Y2 true JPH0710221Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=31604056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6907089U Expired - Lifetime JPH0710221Y2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 密閉函体の冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0710221Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101460092B1 (ko) * | 2009-09-30 | 2014-11-10 | 이동학 | 방열장치 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4643618B2 (ja) * | 2007-06-26 | 2011-03-02 | 株式会社東芝 | 光学素子駆動装置 |
-
1989
- 1989-06-15 JP JP6907089U patent/JPH0710221Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101460092B1 (ko) * | 2009-09-30 | 2014-11-10 | 이동학 | 방열장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0310180U (ja) | 1991-01-30 |
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