JPH07101744B2 - 振動形トランスデュサの製造方法 - Google Patents

振動形トランスデュサの製造方法

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JPH07101744B2
JPH07101744B2 JP18661088A JP18661088A JPH07101744B2 JP H07101744 B2 JPH07101744 B2 JP H07101744B2 JP 18661088 A JP18661088 A JP 18661088A JP 18661088 A JP18661088 A JP 18661088A JP H07101744 B2 JPH07101744 B2 JP H07101744B2
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恭一 池田
秀樹 桑山
小林  隆
哲也 渡辺
直 西川
隆司 吉田
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、シリコン単結晶の基板上に設けられ、シリコ
ン単結晶材よりなる振動梁を有する、振動形トランスデ
ュサの製造方法に関するものである。
更に詳述すれば、本発明は、初期張力が大で動作範囲を
大きくすることができる振動形トランスデュサの製造方
法に関するものである。
〈従来の技術〉 第2図は従来より一般に使用されている従来例の構成説
明図で、圧力センサに使用せる例を示し、第3図は第2
図におけるX−X断面図、第4図は一部を省略した平面
図である。
これらの図において、 1は弾性を有する半導体で構成された基板で、例えば、
シリコン基板が用いられている。
2はこの半導体基板1の一部を利用して構成されている
受圧ダイアフラムで、例えば、半導体基板1をエッチン
グして構成される。
3および4は受圧ダイアフラム2上に形成された両端固
定の微小な振動梁である。
振動梁3は受圧ダイアフラム2のほぼ中央部に、振動梁
4は受圧ダイアフラム2の周縁部にそれぞれ位置してい
る。
この振動梁3,4は、例えば半導体基板1において、第5
図に示すごとく、形成される。
すなわち、 (1) 第5図(A)に示すごとく、シリコン単結晶の
基板1上にシリコン酸化物あるいは窒化物の膜101を形
成し、 膜101の所要箇所102をエッチングにより取去る。
(2) 第5図(B)に示すごとく、基板1に振動梁3,
4が形成される位置の部分に3×1019/cm3程度以上のP
形シリコンからなる第1エピタキシャル層103をボロン
をシリコン中にドーピングすることによりエピタキシャ
ル成長させる。
(3) 第5図(C)に示すごとく、膜101の第1エピ
タキシャル層103の周囲の図の左右方向の部分104を、パ
ターニングにより取去る (4) 第5図(D)に示すごとく、振動梁3,4の周面
に隙間が維持されるように、アルカリエッチングにより
基板1に凹部105を形成する 5はシエルで、受圧ダイアフラム2上に形成された振動
梁3の周囲を覆い、この内部25(振動梁3の周囲)を真
空状態に保持するようにしたものである。
シエル5は、この場合は、シリコンで構成され、受圧ダ
イアフラム2に、例えば陽極接合法によって取付けられ
る。
シエル5は振動梁4にも設けられているが、ここでは省
略する。
なお、シエル5は、第2図においては、分りやすくする
ために省略されている。
このように構成した圧力センサにおいて、受圧ダイアフ
フラム2に、第3図の矢印Pに示すように、内側から圧
力を与えるものとすれば、この圧力を受けて受圧ダイア
フラム2は撓み、中央に形成されている振動梁3には引
張力が、ダイアフラム2の周縁部に形成されている振動
梁4には圧縮力がそれぞれ加わる。これにより各振動梁
3,4の固有振動数f1,f2は、圧力Pに対して差動的に変
化する事となり、例えば、f1−f2の差を演算することに
よって、圧力Pを測定することができる。
しかして、シエル5により振動梁3,4が真空中に置かれ
る為、振動梁3,4のQを高くすることができる。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、この様な装置においては、ボロン高濃度
層を用いて、アルカリ選択エッチングにより形成したシ
リコン振動子3,4にはボロンの原子半径がシリコンより
小さいために、内部応力(張力)が存在する。
振動子3,4には、座屈する為、圧縮側の動作領域が狭い
という問題点が在るので、この内部応力を積極的に利用
している。
動作領域を広くする為には、ボロンの濃度をさらに上げ
て、内部応力を上げれば良いのであるが、エピタキシャ
ル成長によって、このボロン高濃度層を形成する場合
に、ボロン濃度を上げすぎると、ボロンが析出しエピタ
キシャル成長が旨くいかないという問題がある。
この様な理由で、ボロンの濃度には制限があり、振動子
3,4の圧縮側の動作範囲が押えられていた。
本発明は、この問題点を解決するものである。
本発明の目的は、初期張力が大で動作範囲を大きくする
ことができる振動形トランスデュサの製造方法を提供す
るにある。
〈課題を解決するための手段〉 この目的を達成するために、本発明は、シリコン単結晶
の基板上に設けられ、励振手段により励振され励振検出
手段によって振動が検出されシリコン単結晶材よりなる
振動梁を形成し、該振動梁の周面に隙間が維持されるよ
うに前記基板に設けられた凹部を形成する振動形トラン
スデュサの製造方法において、 前記シリコン単結晶の基板上にシリコン酸化物あるいは
窒化物の膜を形成し、 該膜の所要箇所をエッチングにより取去り、 前記基板に前記振動梁が形成される位置の部分に3×10
19/cm3程度以上のP形シリコンからなる第1エピタキ
シャル層をボロンと同時に炭素をシリコン中にドーピン
グすることによりエピタキシャル成長させたことを特徴
とする振動形トランスデュサの製造方法を採用したもの
である。
〈作用〉 以上の方法において、基板に振動梁が形成される位置の
部分に3×1019/cm3程度以上のP形シリコンからなる
第1エピタキシャル層をボロンと同時に炭素をシリコン
中にドーピングすることによりエピタキシャル成長させ
たので、初期張力が大きな振動梁が得られ、圧縮側の動
作範囲を大きくすることが出来る。
以下、実施例に基づき詳細に説明する。
〈実施例〉 第1図は本発明の一実施例の要部製作工程説明図であ
る。
図において、第2図から第5図と同一記号の構成は同一
機能を表わす。
以下、第2図から第5図と相違部分のみ説明する。
(1) 第1図(A)に示すごとく、n型シリコン(10
0)面にカットされた基板1に、シリコン酸化物あるい
はシリコン窒化物の膜201を形成する。膜201の所要の箇
所202をホトリソグラフィにより除去する。
(2) 第1図(B)に示すごとく、基板1に振動梁3,
4が形成される位置の部分に3×1019/cm3程度以上のP
形シリコンからなる第1エピタキシャル層203をボロン
と同時に炭素をシリコン中にドーピングすることにより
エピタキシャル成長させる。
この場合、例えば、メタン(CH3),塩化炭素(CCl4
等が用いられる。
(3) 第1図(C)に示すごとく、膜201の第1エピ
タキシャル層203の周囲の図の左右方向の部分204を、パ
ターニングにより取去る。
(4) 第1図(D)に示すごとく、振動梁3,4の周面
に隙間が維持されるように、アルカリエッチングにより
基板1に凹部205を形成する。
以上の方法において、基板1に、振動梁3,4が形成され
る位置の部分に3×1019/cm3程度以上のP形シリコン
からなる第1エピタキシャル層203を、ボロンと同時に
炭素をシリコン中にドーピングすることによりエピタキ
シャル成長させたので、初期張力が大きな振動梁3,4が
得られ、圧縮側の動作範囲を大きくすることが出来る。
この結果、炭素を高濃度にドーピングすることにより、
ボロンのみでは実現出来なかった高張力の振動梁3,4を
得る事ができる。
従って、初期張力が大で動作範囲を大きくすることがで
きる振動形トランスデュサの製造方法を実現することが
出来る。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明は、シリコン単結晶の基板
上に設けられ、励振手段により励振され励振検出手段に
よって振動が検出されたシリコン単結晶材よりなる振動
梁を形成し、該振動梁の周面に隙間が維持されるように
前記基板に設けられた凹部を形成する振動形トランスデ
ュサの製造方法において、 前記シリコン単結晶の基板上にシリコン酸化物あるいは
窒化物の膜を形成し、 該膜の所要箇所をエッチングにより取去り、 前記基板に前記振動梁が形成される位置の部分に3×10
19/cm3程度以上のP形シリコンからなる第1エピタキ
シャル層をボロンと同時に炭素をシリコン中にドーピン
グすることによりエピタキシャル成長させたことを特徴
とする振動形トランスデュサの製造方法を採用した。
この結果、炭素を高濃度にドーピングすることにより、
ボロンのみでは実現出来なかった高張力の振動梁3,4を
得る事ができる。
従って、本発明によれば、初期張力が大で動作範囲を大
きくすることができる振動形トランスデュサの製造方法
を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の工程説明図、第2図から第
5図は従来より一般に使用されている従来例の構成説明
図である。 1……基板、2……受圧ダイアフラム、3,4……振動
梁、動梁、201……膜、202……箇所、203……第1エピ
タキシャル層、204……部分、205……凹部。
フロントページの続き (72)発明者 小林 隆 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 渡辺 哲也 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 西川 直 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 吉田 隆司 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−186725(JP,A) 特開 昭62−63828(JP,A) 特開 平2−39525(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン単結晶の基板上に設けられ、励振
    手段により励振され励振検出手段によって振動が検出さ
    れシリコン単結晶材よりなる振動梁を形成し、該振動梁
    の周囲に隙間が維持されるように前記基板に設けられた
    凹部を形成する振動形トランスデュサの製造方法におい
    て、 前記シリコン単結晶の基板上にシリコン酸化物あるいは
    窒化物の膜を形成し、 該膜の所要箇所をエッチングにより取去り、 前記基板に前記振動梁が形成される位置の部分にエッチ
    ングされにくい高濃度のP形シリコンからなる第1エピ
    タキシャル層をボロンと同時に炭素をシリコン中にドー
    ピングすることによりエピタキシャル成長させたことを
    特徴とする振動形トランスデュサの製造方法。
JP18661088A 1988-07-26 1988-07-26 振動形トランスデュサの製造方法 Expired - Lifetime JPH07101744B2 (ja)

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