JPH0710159A - 流体用密封袋とその製造方法 - Google Patents

流体用密封袋とその製造方法

Info

Publication number
JPH0710159A
JPH0710159A JP5180654A JP18065493A JPH0710159A JP H0710159 A JPH0710159 A JP H0710159A JP 5180654 A JP5180654 A JP 5180654A JP 18065493 A JP18065493 A JP 18065493A JP H0710159 A JPH0710159 A JP H0710159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
bag
film
check valve
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5180654A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08587B2 (ja
Inventor
Yoshitomo Koyanagi
美奉 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KASHIWABARA SEITAI KK
Original Assignee
KASHIWABARA SEITAI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KASHIWABARA SEITAI KK filed Critical KASHIWABARA SEITAI KK
Priority to JP5180654A priority Critical patent/JPH08587B2/ja
Publication of JPH0710159A publication Critical patent/JPH0710159A/ja
Publication of JPH08587B2 publication Critical patent/JPH08587B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 各密封袋内に充填封入された流体の流出防止
効果が著しく良好な、多数の流体密封袋を備えた流体用
密封袋とその能率的な製造方法を提供する。 【構成】 一端に流体の導入口5を備えたプラスチック
フィルム製の扁平な流体の導入管6と、一側縁に並列状
に一体に連設した多数の扁平な密封袋7と、各密封袋7
内に装設したプラスチックフィルム製の逆止弁4とから
成る流体用密封袋であって、該各逆止弁4は、扁平に形
成した流体の流通管8と、該流通管8内に装設した少な
くとも1つの弁本体3とから構成されており、該部に閉
塞部9と開放部10が形成され、且つ弁本体3の内端側
の辺縁は接着されることなく、流通管8の両扁平面との
間は共に開放されており、その内端側の一方の開放部と
上記外端側の開放部との間に形成された間隙流路11に
より流体が流通可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体、その他の流体
を、複数の袋体を一体に備えた袋群の各袋内に一度に充
填封入でき、且つ流体を封入した各袋は独立して密封状
態を保持できるように構成された流体用密封袋とその製
造方法の改良に関し、主に緩衝材及びエアーマット、エ
アーボート、浮袋等を製造、販売する産業分野で利用さ
れるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の流体用密封袋及びその製
造方法としては、例えば、特公平5−2588号公報に
開示されている「空気室が独立する空気袋とその製造
法」が知られている。
【0003】而して、その空気室が独立する空気袋は、
積層した2枚のプラスチックフィルムの間にこれより細
幅の積層した2枚の内側プラスチックフィルムを挾設
し、前記プラスチックフィルムを周縁および中間部にお
いて予め定めた未シール部を残して線シールすることに
より独立した複数の空気室を有する袋体を形成するとと
もに、前記プラスチックフィルムの前記未シール部によ
って袋体への空気流入口と、前記各空気室への空気流入
口と、前記袋体への空気流入口と前記各空気室への空気
流入口とを連通する共通の空気流入路を形成し、かつ、
前記各空気室への空気流入口を形成する前記内側プラス
チックフィルムの未シール部によって、前記各空気室へ
の空気流入口に空気流入・逆止弁を形成して構成されて
いる。
【0004】また、その製造法は、袋体となる2枚のフ
ィルムをロールとして上下に設置し、その間に空気流入
・逆止弁となる2枚の上下フィルムの各ロールを左右位
置合わせして設置して、計4枚を同時に引き出し重ね合
わせた状態で所望形状のシール型をセットしたシール機
に導き4枚重ねで加圧シールして1袋毎に切断し加工す
ることにより複数個の独立した空気室を有する空気袋を
連続的に製造するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記従来技術
の場合は、袋体となる2枚のフィルムの間に、空気流入
・逆止弁となる2枚のフィルムを挿入した状態で、その
重ね合わせた4枚のフィルムに所望のシール加工を同時
に施すものであるから、一見する限りでは、確かに高能
率的に製造できるのであるが、そのシール加工により形
成される逆止弁における空気の流通路は、同公報の添付
図面中の第1図に示されるように線状を呈するので著し
く逆止効果が乏しく、また、第5図に示すように該部の
シール加工をL字状に施して管状の流路を形成すると、
空気室に空気を充填封入した際に、該空気室は上記管状
部において扁平状態を呈する不都合を生じる問題がある
と共に、この場合においても逆止効果に乏しいといった
問題がある。
【0006】本発明は、上記の問題を解決することを課
題として研究開発されたもので、各密封袋内に充填封入
された流体の流出防止効果(逆止効果)が著しく良好
な、多数の流体密封袋を備えた流体用密封袋とその能率
的な製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本発明では、一端に流体
の導入口を備えたプラスチックフィルム製の扁平な流体
の導入管と、該導入管の流体の導入方向(長手方向)に
沿った少なくとも一側縁に並列状に一体に連設した多数
の扁平な密封袋と、該各密封袋の上記連設辺側において
各密封袋内に装設したプラスチックフィルム製の逆止弁
とから成り、該導入管と各密封袋を、各逆止弁の流路の
みを介して各別に連通させて成る流体用密封袋であっ
て、該各逆止弁は、扁平に形成した流体の流通管と、該
流通管内に装設した少なくとも1つの弁本体とから構成
されており、この弁本体はその両側辺が流通管の両側辺
に接着されると共に、流体の流通方向において、弁本体
の外端側の辺縁が流通管の両扁平面のいづれか一方の内
面に接着されて該部に閉塞部と開放部が形成され、且つ
弁本体の内端側の辺縁は接着されることなく、流通管の
両扁平面との間は共に開放されており、その内端側の一
方の開放部と上記外端側の開放部との間に形成された間
隙流路により流体が流通可能に構成されていることを特
徴とする流体用密封袋を開発し、採用した。
【0008】また、上記の流体用密封袋を製造する手段
として、本発明では、3枚の細巾の長方形状のプラスチ
ックフィルムを積層し、該積層フィルムの長手方向に所
要巾の流体の導入管形成用の帯状スペースを残存させ
て、該帯状スペースの少なくとも1側に、上記積層フィ
ルムの短巾方向に沿う2条1組の線状のシールを複数個
所に施して各2条1組のシール部により内部にプラスチ
ックフィルム片から成る弁本体を夫々有する複数の逆止
弁を並列状に備えた逆止弁群フィルムを形成する工程
と、該逆止弁群フィルムよりも広巾の2枚の長方形状の
プラスチックフィルムの間に該逆止弁群フィルムを挾設
し、該広巾の2枚のプラスチックフィルムを、周縁部及
び各逆止弁間を含む中間部において、予め定められた未
シール部を残して線状にシールする工程とから成り、こ
れらの工程を経ることにより、一端に流体の導入口を備
えた扁平な流体の導入管と、該導入管の流体の導入方向
(長手方向)に沿った少なくとも一側縁に並列状に一体
に連設した多数の扁平な密封袋と、該各密封袋の上記連
設辺側において各密封袋内に装設したプラスチックフィ
ルム製の逆止弁とから成り、該導入管と各密封袋を、各
逆止弁の流路のみを介して各別に連通させて成る流体用
密封袋であって、該各逆止弁は、扁平に形成した流体の
流通管と、該流通管内に装設した少なくとも1つの弁本
体とから構成されており、この弁本体は、プラスチック
フィルム片から成り、且つその両側辺が流通管の両側辺
に接着されると共に、流体の流通方向において、弁本体
の外端側の辺縁が流通管の両扁平面のいづれか一方の内
面に接着されて該部に閉塞部と開放部が形成され、且つ
弁本体の内端側の辺縁は接着されることなく、流通管の
両扁平面との間は共に開放されており、その内端側の一
方の開放部と上記外端側の開放部との間に形成された間
隙流路により流体が流通可能に構成されている流体用密
封袋を得ることを特徴とする流体用密封袋の製造方法を
開発し、採用した。
【0009】さらに、本発明では、上記の製造方法にお
いて、3枚の細巾の長方形状のプラスチックフィルムを
積層し、該積層フィルムの長手方向に所要巾の流体の導
入管形成用の帯状スペースを残存させて、該帯状スペー
スの少なくとも1側に、上記積層フィルムの短巾方向に
沿う2条1組の線状のシールを複数個所に施して各2条
1組のシール部により内部にプラスチックフィルム片か
ら成る弁本体を夫々有する複数の逆止弁を並列状に備え
た逆止弁群フィルムを形成する際に、上記3枚の積層フ
ィルムのうちの上層のフィルムと中層のフィルムを上記
帯状スペースの部分から切除することを特徴とする流体
用密封袋の製造方法を開発し、採用した。
【0010】
【作用】本発明に係る流体用密封袋は、上記のように構
成されているので、その導入管の適所を閉塞した状態に
して該導入管の導入管の導入口から流体、例えば空気を
供給圧入すると、空気は導入管を経てその閉塞部の一番
奥に連設した密封袋から順次に各逆止弁に設けた流路を
介して各密封袋内に充填され、各密封袋を膨満する。
【0011】上記のようにして各密封袋に充填された空
気は逆止弁の逆止作用により導入管側に逆流することが
ない。即ち、各密封袋に充填された空気は、その圧力に
より外部に流出しようとしても、膨拡した密封袋の復元
圧力或は充填された流体の圧力で流通管の外周面を加圧
すると共に、弁本体の外端側が閉塞されて行止まりにな
っている関係から、弁本体の開放部から弁本体内に入っ
た流体の圧力は著しく増大され、その強い内圧力により
弁本体を圧迫して上記の間隙流路を密閉し、流体の流出
を阻止する。
【0012】また、各密封袋には各別に空気が充填密封
されているので、一つの密封袋が破損して空気を放出し
ても他の密封袋の空気が放出されることはなく、したが
って全体的には密封袋としての機能を保持することにな
る。
【0013】
【実施例】以下に、本発明に係る流体用密封袋の実施例
をその製造方法と共に説明する。まづ、ロール状に捲装
した2枚の細巾の長方形状のプラスチックフィルム
1、F2を引出しつゝ該両フィルムF1、F2の間に、同
様にロール状に捲装した上記両フィルムF1、F2よりも
若干細巾の長方形状のプラスチックフィルムF3を引き
出しつゝ介在させると共に、各フィルムF1、F2、F3
の上辺を一致させた状態で積層して積層フィルム1を形
設する。
【0014】次に、この積層フィルム1の長手方向の上
辺側に小巾の、流体の導入管形成用の帯状スペース2を
残存させて、この実施例では、該帯状スペース2の下辺
側の積層フィルム1に、該積層フィルム1の短巾方向に
沿う先細り状の細巾間隔の2条の線状のシールS1、S1
を積層フィルム1の中層のフィルムF3の下辺から若干
突出する位置まで施し、この2条1組の線状のシール部
により、中間にフィルムF3から成る弁本体3を備えた
逆止弁4を形設し、この逆止弁4を積層フィルム1の下
辺側に所要の間隔を保って多数並列状に形設して逆止弁
群フィルムVFを形設する。(図5参照)なお、上記の
シールを施して逆止弁群フィルムVFを形設する際に、
後述する理由により、図2及び図6に示すように積層フ
ィルム1のうちの上層のフィルムF1と中層のフィルム
3を上記帯状スペース2の部分から切除してあるが、
これは本発明において必須不可欠の要件ではない。
【0015】然る後、ロール状に捲装した、上記逆止弁
群フィルムVFよりも広巾の2枚の長方形状のプラスチ
ックフィルムF4、F5を引出しつゝ、該両フィルム
4、F5の間に、図7に略示すように上記逆止弁群フィ
ルムVFを介在挾設させて各フィルムの上辺を合致させ
た状態で積層し、図1または図2に示すように適宜の長
さの該積層物の所要個所を次の手順にしたがって線状に
シールする。
【0016】即ち、該積層物における上記帯状スペース
2の一端辺を除いて、該積層物の4周辺に線状のシール
2を施すと共に、上記帯状スペース2の下側辺縁に、
上記逆止弁群フィルムVFにおける上層フィルムF1
中層のフィルムF3は未シール状態としてその他の個所
に線状のシールS3を施し、さらに、該シールS3の部分
とその対向側のシールS2の部分に亘って各逆止弁4の
間に線状のシールS4…S4を夫々施す。
【0017】その結果、一端に流体の導入口5を備えた
プラスチックフィルム製の扁平な流体の導入管6と、該
導入管6の流体の導入方向(長手方向)に沿った一側縁
に並列状に一体に連設した多数の扁平なプラスチックフ
ィルム製の密封袋7と、該密封袋7の上記連設辺側にお
いて各密封袋7内に装設されたプラスチックフィルム製
の逆止弁4とから構成され、該導入管6と各密封袋7を
各逆止弁4の開放流路8aのみを介して各別に連通させ
て成る流体用密封袋が得られる。
【0018】また、上記の各シール手段によって上記の
各逆止弁4は、扁平に形成された上、下層のフィルムF
1、F2を基材とする流体の流通管8と、該流通管8内に
装設された、中層のフィルムF3を基材とする1つの弁
本体3とから構成され、この弁本体3は略方形のプラス
チックフィルム片から成り、且つその両側辺が流通管8
の両側辺に接着されると共に、流体の流通方向におい
て、弁本体3の外端側の辺縁が流通管8の下側の扁平面
の内面(下層のフィルムF2の内面)に接着されて、該
部に閉塞部9と開放部10が形成され、且つ弁本体3の
内端側の辺縁は接着されることなく、該内端側の辺縁と
流通管8の両扁平面(上、下層のフィルム)との間は共
に開放されており、該流通管8の内端側の一方の開放部
と上記外端側の開放部との間に形成された間隙流路11
により流体が流通可能に構成されているのである。
【0019】なお、この実施例では、図2及び図6に明
示するように、前記積層フィルム1の帯状スペース2の
部分において上層のフィルムF1と中層のフィルムF3
切除した事例を示したが、これは導入管6の導入口5の
部分が多層フィルムで構成されていると、流体供給ノズ
ルの挿通を円滑に行ない難いという理由に基づくもので
あるが、これに加えて、図2に示すように導入口5の口
縁の二層部分にシールS5を施しておけば、流体供給ノ
ズルの挿通を一層円滑に行ない得るものである。
【0020】次に、上記のようにして製造された構造の
流体用密封袋の各密封袋7内に、例えば気体を吹込む際
は、導入管6の導入口5に給気具の給気口を挿入して給
気すればよく、給気された気体は、先づ導入管6を経て
一番奥部に位置する密封袋7の逆止弁4の上述した流路
8aを経て密封袋7内に充填され、順次に奥の方から各
密封袋7内に円滑に充填されて各密封袋を膨満する。
【0021】給気完了後に給気具を抜脱すると、各密封
袋7内に充填された気体は、その圧力により外部に流出
されようとしても、弁本体3の先端側に閉塞部9が設け
られて行止まりになっているため、気体の圧力により弁
本体3を流通管8の開放側の内面に圧接して流通用の間
隙流路11を密閉し、気体の流出は阻止される(図4参
照)。
【0022】次に、上記実施例にしたがって主要な作
用、効果を説明する。先づ、導入管6の一側に連設した
各密封袋7は、夫々各別の逆止弁4を備えているので、
密封袋7の一つが破損して気体を放出することがあって
も、他の密封袋7には影響を及ぼすことがない。したが
って、流体用密封袋全体としての機能を失わないので、
弁本体3の存在による優れた逆止効果と相俟って、これ
を緩衝材、救命浮具或はボート等に適用した場合に、そ
の緩衝効果と安全性を確実に保持できる。
【0023】さらに、上記実施例で述べた製造方法にし
たがえば、積層フィルムの所要個所を特定の条件下でシ
ールする手段によって、優れた逆止効果を発揮する弁本
体3を夫々内装した多数の逆止弁4を有する多数の密封
袋7を備えた流体用密封袋を能率的に量産できる。
【0024】図8〜図10は本発明の他の実施例を示す
もので、導入管2の両側に多数の密封袋3を夫々連設し
た点において前記実施例と相違しており、この実施例に
示す流体用密封袋は、その用途に応じて大形の密封袋が
必要な場合に適しているが、その導入管6から切断し、
複数品として使用することができるので、量産が要求さ
れる場合に適している。
【0025】以上、本発明の主要な実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
なく、例えば導入管6の側縁に連設される各密封袋7の
形状等は、使用目的に応じて種々設計変更できるもので
あり、また、逆止弁4の流通管8内に装備される弁本体
3の数も二枚若しくはそれ以上の枚数を用いて直列状に
配設してもよいものである。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る流体用密封袋は、前記のよ
うに構成され、前記のようにして製造されるものである
から、次の優れた特長を有する。
【0027】(1) 導入管の導入口から流体を供給す
ることにより、多数の各密封袋に一度に能率的に流体を
充填し得ると共に、一度充填された流体は逆止弁の逆止
作用により不測に流出することがない。
【0028】(2) 前記のように構成した特定構造の
弁本体を内装した逆止弁を使用しているので、各密封袋
に充填された流体は、膨らんだ袋体等の復元圧力或は流
体の圧力により、外部に流出しようとしても、その圧力
で流通管の外周面を加圧すると共に、弁本体の先端側が
閉塞されて行止まりになっている関係から、弁本体の開
放部から弁本体内に入った流体の圧力は著しく増大さ
れ、その強い圧力により弁本体の内側面を強く加圧し、
弁本体を膨拡してその外側面を流通管の内面に圧接し、
間隙流路を強く密閉するので、封入した流体の流出を確
実に阻止し得て、上記(1)の効果を一層向上できる。
【0029】(3) 多数の密封袋のうちの或る一部の
密封袋が破損しても、流体の放出はその特定した密封袋
のみに限られて、密封袋全体としては流体の密封袋状態
を保つことが可能であるから、この密封袋を救命浮具、
ボート、気球等に適用した場合に、その安全性、浮揚性
を保持でき、また、緩衝材として使用した場合も緩衝効
果を良好に保持できる。
【0030】(4) また、相隣りする密封袋を所要巾
の融着部を介して連設しておけば、該融着部から密封流
体を全く放出させることなく各密封袋を切断分離できる
ので、密封袋全体が大きい場合でも、これを適当な大き
さに切断縮小でき、したがってこの密封袋を物品梱包時
の緩衝材(詰め物)としての使用する際に非常に便利で
あって緩衝効果を向上できる。
【0031】(5) 多数の密封袋を並列状態で連設し
たので、要緩衝物に対する捲回包装を円滑容易に行ない
得る。
【0032】(6) 複数枚のプラスチックフィルムを
積層し、その積層フィルムの所要個所を特定の条件下で
シールする手段によって、優れた逆止効果を発揮できる
特定構造の弁本体を夫々内装した多数の逆止弁を有する
多数の密封袋を備えた流体用密封袋を能率的に且つ安価
に量産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造した流体用密封袋の一例を示
す正面図である。
【図2】一部を切欠した要部の拡大斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う一部を省略した概略拡大
断面図である。
【図4】密封袋内に空気を封入した状態における縦断説
明図である。
【図5】逆止弁群フィルムの一例を示す一部切欠正面図
である。
【図6】逆止弁群フィルムの他の例を示す一部切欠正面
図である。
【図7】各フィルムの積層状態の説明図である。
【図8】本発明により製造した流体用密封袋の第2実施
例を示す正面図である。
【図9】図8に示す他の実施例における逆止弁群フィル
ムの一部切欠正面図である。
【図10】第2実施例における各フィルムの積層状態の
説明図である。
【符号の説明】
1 積層フィルム 2 帯状スペース 3 弁本体 4 逆止弁 5 導入口 6 導入管 7 密封袋 8 流通管 8a 開放流路 9 閉塞部 10 開放部 11 間隙流路 F1 プラスチックフィルム F2 プラスチックフィルム F3 プラスチックフィルム F4 プラスチックフィルム F5 プラスチックフィルム VF 逆止弁群フィルム S1 線状のシール S2 線状のシール S3 線状のシール S4 線状のシール S5 線状のシール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に流体の導入口を備えたプラスチッ
    クフィルム製の扁平な流体の導入管と、該導入管の流体
    の導入方向(長手方向)に沿った少なくとも一側縁に並
    列状に一体に連設した多数の扁平な密封袋と、該各密封
    袋の上記連設辺側において各密封袋内に装設したプラス
    チックフィルム製の逆止弁とから成り、該導入管と各密
    封袋を、各逆止弁の流路のみを介して各別に連通させて
    成る流体用密封袋であって、該各逆止弁は、扁平に形成
    した流体の流通管と、該流通管内に装設した少なくとも
    1つの弁本体とから構成されており、この弁本体はその
    両側辺が流通管の両側辺に接着されると共に、流体の流
    通方向において、弁本体の外端側の辺縁が流通管の両扁
    平面のいづれか一方の内面に接着されて該部に閉塞部と
    開放部が形成され、且つ弁本体の内端側の辺縁は接着さ
    れることなく、流通管の両扁平面との間は共に開放され
    ており、その内端側の一方の開放部と上記外端側の開放
    部との間に形成された間隙流路により流体が流通可能に
    構成されていることを特徴とする流体用密封袋。
  2. 【請求項2】 3枚の細巾の長方形状のプラスチックフ
    ィルムを積層し、該積層フィルムの長手方向に所要巾の
    流体の導入管形成用の帯状スペースを残存させて、該帯
    状スペースの少なくとも1側に、上記積層フィルムの短
    巾方向に沿う2条1組の線状のシールを複数個所に施し
    て各2条1組のシール部により内部にプラスチックフィ
    ルム片から成る弁本体を夫々有する複数の逆止弁を並列
    状に備えた逆止弁群フィルムを形成する工程と、該逆止
    弁群フィルムよりも広巾の2枚の長方形状のプラスチッ
    クフィルムの間に該逆止弁群フィルムを挾設し、該広巾
    の2枚のプラスチックフィルムを、周縁部及び各逆止弁
    間を含む中間部において、予め定められた未シール部を
    残して線状にシールする工程とから成り、これらの工程
    を経ることにより、一端に流体の導入口を備えた扁平な
    流体の導入管と、該導入管の流体の導入方向(長手方
    向)に沿った少なくとも一側縁に並列状に一体に連設し
    た多数の扁平な密封袋と、該各密封袋の上記連設辺側に
    おいて各密封袋内に装設したプラスチックフィルム製の
    逆止弁とから成り、該導入管と各密封袋を、各逆止弁の
    流路のみを介して各別に連通させて成る流体用密封袋で
    あって、該各逆止弁は、扁平に形成した流体の流通管
    と、該流通管内に装設した少なくとも1つの弁本体とか
    ら構成されており、この弁本体は、プラスチックフィル
    ム片から成り、且つその両側辺が流通管の両側辺に接着
    されると共に、流体の流通方向において、弁本体の外端
    側の辺縁が流通管の両扁平面のいづれか一方の内面に接
    着されて該部に閉塞部と開放部が形成され、且つ弁本体
    の内端側の辺縁は接着されることなく、流通管の両扁平
    面との間は共に開放されており、その内端側の一方の開
    放部と上記外端側の開放部との間に形成された間隙流路
    により流体が流通可能に構成されている流体用密封袋を
    得ることを特徴とする流体用密封袋の製造方法。
  3. 【請求項3】 3枚の細巾の長方形状のプラスチックフ
    ィルムを積層し、該積層フィルムの長手方向に所要巾の
    流体の導入管形成用の帯状スペースを残存させて、該帯
    状スペースの少なくとも1側に、上記積層フィルムの短
    巾方向に沿う2条1組の線状のシールを複数個所に施し
    て各2条1組のシール部により内部にプラスチックフィ
    ルム片から成る弁本体を夫々有する複数の逆止弁を並列
    状に備えた逆止弁群フィルムを形成する際に、上記3枚
    の積層フィルムのうちの上層のフィルムと中層のフィル
    ムを上記帯状スペースの部分から切除することを特徴と
    する請求項2に記載の流体用密封袋の製造方法。
JP5180654A 1993-06-25 1993-06-25 流体用密封袋とその製造方法 Expired - Lifetime JPH08587B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5180654A JPH08587B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 流体用密封袋とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5180654A JPH08587B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 流体用密封袋とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0710159A true JPH0710159A (ja) 1995-01-13
JPH08587B2 JPH08587B2 (ja) 1996-01-10

Family

ID=16086987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5180654A Expired - Lifetime JPH08587B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 流体用密封袋とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08587B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100773482B1 (ko) * 2006-10-09 2007-11-05 서동관 주입구가 구비된 포장백의 제조방법
JPWO2006003694A1 (ja) * 2004-06-30 2008-04-17 田中 康純 気体密封袋及び梱包材、広告宣伝媒体
JP2008162266A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Chian Hua Liao 二層密封袋式空気密封体の製造装置及び方法
WO2010077117A3 (ko) * 2009-01-05 2010-10-28 Im Hee Bong 공기충전형 포장재
JP4700861B2 (ja) * 2001-09-05 2011-06-15 株式会社サンエー化研 緩衝包装材の製造方法及び製造装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4700861B2 (ja) * 2001-09-05 2011-06-15 株式会社サンエー化研 緩衝包装材の製造方法及び製造装置
JPWO2006003694A1 (ja) * 2004-06-30 2008-04-17 田中 康純 気体密封袋及び梱包材、広告宣伝媒体
JP4712708B2 (ja) * 2004-06-30 2011-06-29 武中 淑子 気体密閉袋
KR100773482B1 (ko) * 2006-10-09 2007-11-05 서동관 주입구가 구비된 포장백의 제조방법
JP2008162266A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Chian Hua Liao 二層密封袋式空気密封体の製造装置及び方法
JP4668972B2 (ja) * 2006-12-29 2011-04-13 廖建華 二層密封袋式空気密封体の製造装置及び方法
WO2010077117A3 (ko) * 2009-01-05 2010-10-28 Im Hee Bong 공기충전형 포장재

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08587B2 (ja) 1996-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10328892B2 (en) Air bag packaging arrangement and self-adhesive checking valve thereof
US7481252B2 (en) Structure of check valve for air-packing device
US7482051B2 (en) Structure of inflatable air-packing device having check valve and multiple air bubbles
KR100907988B1 (ko) 연속 공기 충진을 위한 다단식 공기밀봉체 및 그의 공기밸브 장치
US5427830A (en) Continuous, inflatable plastic wrapping material
KR100869021B1 (ko) 독립된 복층 공기실을 구비한 공기밀봉체
TWI609824B (zh) 空氣包裝裝置及其充氣閥和製造方法
WO1996040571B1 (en) Self-sealing inflatable bag
KR100831860B1 (ko) 절공식 공기차단밸브를 구비한 공기밀봉체 및 절공식공기차단밸브
JP2001524053A (ja) 自動封止式膨張型バッグ
US5755328A (en) Flutter valve assembly for inflatable packaging and the like
JP3677515B1 (ja) 圧縮袋の製造方法及び圧縮袋及び空気通路の構造
US20100096290A1 (en) Inflatable Structure for Packaging and Associated Apparatus and Method
US6403174B1 (en) Element for the formation of bags for packing food products and not under vacuum
CN103328337A (zh) 具有穿越底部的多个收缩式通道的压缩袋
CN107250002A (zh) 流体容器及其截止阀和制造方法
US20170291750A1 (en) Air Bag Packaging Arrangement and Self-adhesive Checking Valve
CN104859950A (zh) 一种充气包装体及其制造方法
JPH0710159A (ja) 流体用密封袋とその製造方法
KR100731542B1 (ko) 공기주입식 완충포장재 및 그 제조방법
US20100021092A1 (en) Structure of air vent passage for sealed bag, sealed bag and method of manufacturing sealed bag
JPH01153829A (ja) 独立気室連設の気体袋
JPH052588B2 (ja)
KR100547578B1 (ko) 공기주입식 완충포장재 및 그 제조방법
JPH0595851U (ja) 流体用密封袋

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080110

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120110

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130110

Year of fee payment: 17

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130110

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term