JPH07101296A - 車載機器駆動用電動機の制御回路 - Google Patents

車載機器駆動用電動機の制御回路

Info

Publication number
JPH07101296A
JPH07101296A JP5251945A JP25194593A JPH07101296A JP H07101296 A JPH07101296 A JP H07101296A JP 5251945 A JP5251945 A JP 5251945A JP 25194593 A JP25194593 A JP 25194593A JP H07101296 A JPH07101296 A JP H07101296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
switch
flip
control circuit
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5251945A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Okada
真琴 岡田
Hitoshi Iwata
仁 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP5251945A priority Critical patent/JPH07101296A/ja
Publication of JPH07101296A publication Critical patent/JPH07101296A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】安価で、且つ、キースイッチがオフ時にバッテ
リの容量を低下させない車載機器駆動用電動機の制御回
路を提供する。 【構成】アクセサリスイッチS1をオンし、次に、プッ
シュスイッチをワンプッシュすると、格納制御回路11
により、各電磁リレースイッチ16,17(励磁コイル
16a,17a、スイッチ16b,17b)の相補的な
オンオフが制御され、左右サイドミラーの駆動用の直流
電動機18,19の電機子電流の方向が切り換わる。す
ると、直流電動機18,19の回転方向が切り換わり、
両サイドミラーを格納する動作と開く動作とが切り換わ
る。各DRSフリップフロップ12,13は、前回の操
作でサイドミラーが開かれたのか格納されたのかを記憶
しておく。タイマ回路22は、サイドミラーを格納する
動作または開く動作が完全に行われるのに必要な時間だ
け、直流電動機18,19を動作させるために設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載機器駆動用電動機の
制御回路に係り、詳しくは、電動サイドミラーの格納制
御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駐車時や狭い場所のすり抜け時において
は、サイドミラーが障害物に当たるのを防止するため、
サイドミラーを車両側に倒して格納する必要がある。そ
のため、サイドミラーを電動機にて駆動する電動サイド
ミラーが広く用いられている。
【0003】電動サイドミラーにおいては、格納する動
作と開く動作とをスイッチによって切り換えるようにな
っているが、そのスイッチには一般にプッシュスイッチ
が用いられる。そして、そのプッシュスイッチのワンプ
ッシュにより、格納する動作と開く動作とが切り換えら
れる。
【0004】つまり、電動サイドミラーの格納時には、
プッシュスイッチをワンプッシュするだけで、後は自動
的に、完全に開かれるまで動くようになっている。反対
に、電動サイドミラーが開いている時には、プッシュス
イッチをワンプッシュするだけで、後は自動的に、完全
に格納されるまで動くようになっている。
【0005】このようになっているのは、電動サイドミ
ラーに要求されるのが、完全に格納された状態か完全に
開かれた状態だけであって、パワーウインドウや電動サ
ンルーフのように、所望の位置まで開かれた状態にする
必要がないためである。そのため、操作の簡便性を考慮
して、プッシュスイッチをワンプッシュするだけで、電
動サイドミラーの動作が切り換わるようにしているわけ
でる。
【0006】このように電動サイドミラーの格納を制御
する格納制御回路には、電動サイドミラーが前回の操作
で開かれたのか格納されたのかを記憶しておき、今回の
操作では前回と反対の動作をさせるためのフリップフロ
ップが設けられている。また、格納制御回路には、電動
サイドミラーを格納する動作または開く動作が完全に行
われるように、電動サイドミラーを一定時間だけ動作さ
せるためのタイマ回路が設けられている。そのタイマ回
路は、市販のフリップフロップ(単安定マルチバイブレ
ータ)を用いて構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、高級車だけでな
く大衆車においても電動サイドミラーを備えることが要
求されている。そのため、より安価な格納制御回路を提
供することが求められている。ところが、市販のフリッ
プフロップは比較的高価であるため、フリップフロップ
を用いてタイマ回路を構成した場合、格納制御回路を安
価にできないという問題がある。そこで、フリップフロ
ップを用いない安価なタイマ回路が切望されている。
【0008】また、キースイッチのオフ時に格納制御回
路が電力を消費し、バッテリの容量が低下するのを防止
することも要求されている。本発明は上記要求を満足す
るためになされたものであって、その目的は、安価な車
載機器駆動用電動機の制御回路を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、キースイッチがオフ時にバ
ッテリの容量を低下させない車載機器駆動用電動機の制
御回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車載機器駆動用電動機と、その車載機器駆動用電動
機を操作するためのスイッチと、そのスイッチによる前
回の操作における前記車載機器駆動用電動機の動作内容
を記憶しておき、今回の操作では、前記車載機器駆動用
電動機に対して前回の操作とは反対の動作をさせるため
の出力信号を生成する記憶保持回路と、その記憶保持回
路の出力信号に基づいて前記車載機器駆動用電動機を一
定時間だけ駆動させるための信号を生成し、オペアンプ
によって構成されると共にアクセサリ電源から電源が供
給されるタイマ回路と、そのタイマ回路の信号に基づい
て前記車載機器駆動用電動機を駆動する駆動回路とを備
えたことをその要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、車載機器駆動用
電動機と、その車載機器駆動用電動機を操作するための
スイッチと、そのスイッチによる前回の操作における前
記車載機器駆動用電動機の動作内容を記憶しておき、今
回の操作では、前記車載機器駆動用電動機に対して前回
の操作とは反対の動作をさせるための出力信号を生成す
る記憶保持回路と、その記憶保持回路の出力信号に基づ
いて前記車載機器駆動用電動機を一定時間だけ駆動させ
るための信号を生成し、オペアンプによって構成される
と共に非動作時の電力消費が無いタイマ回路と、そのタ
イマ回路の信号に基づいて前記車載機器駆動用電動機を
駆動する駆動回路とを備えたことをその要旨とする。
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、タイ
マ回路がオペアンプによって構成されているため、例え
ば、フリップフロップによって構成される場合に比べて
安価にできる。また、タイマ回路への電源供給はアクセ
サリ電源からなされるため、キースイッチがオフ時にバ
ッテリの容量が低下することはない。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、タイマ回
路がオペアンプによって構成されているため、請求項1
と同様に、例えば、フリップフロップによって構成され
る場合に比べて安価にできる。また、タイマ回路は非動
作時の消費電力が無いため、キースイッチがオフ時にバ
ッテリの容量が低下することはない。
【0013】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図1に従って説明する。
【0014】タイマ回路を構成するには、フリップフロ
ップ(単安定マルチバイブレータ)を用いる以外に、積
分回路とオペアンプを用いる方法が知られている。そこ
で、本発明者は、フリップフロップを用いず、比較的安
価な市販のオペアンプを用いてタイマ回路を構成するこ
とを考えた。
【0015】しかし、オペアンプを用いてタイマ回路を
構成した場合、電動サイドミラーの非動作時にオペアン
プの出力がLレベルであると、貫通電流が流れて消費電
力が大きくなり、キースイッチのオフ時にバッテリの容
量が低下することがある。そこで、タイマ回路の電源を
アクセサリ電源(ACC)からとることを考えた。
【0016】図1に、本実施例の電動サイドミラーの格
納制御回路を示す。格納制御回路11は、各DRSフリ
ップフロップ12,13と各オペアンプ14,15とを
備えている。そして、格納制御回路11により各電磁リ
レースイッチ16,17(励磁コイル16a,17a、
スイッチ16b,17b)のオンオフが制御されるよう
になっている。各電磁リレースイッチ16,17はバッ
テリ電源+Bに接続され、一方がオンするとき他方がオ
フして、左右サイドミラー(図示略)の駆動用の直流電
動機18,19の電機子電流の方向が切り換わる。これ
により、直流電動機18,19の回転方向が切り換わ
り、両サイドミラーを格納する動作と開く動作とが切り
換わるようになっている。
【0017】各DRSフリップフロップ12,13およ
び各オペアンプ14,15は、それぞれ1パッケージに
なっている市販品である。各DRSフリップフロップ1
2,13には、バッテリ電源+Bから電源回路20を介
して電源供給がなされている(尚、各DRSフリップフ
ロップ12,13は1パッケージであるため、DRSフ
リップフロップ13の電源(VDD,VSS)の接続につい
ては図示していない)。電源回路20は、抵抗と平滑コ
ンデンサとから成る抵抗インプット型の平滑回路と、ツ
ェナーダイオードとを組み合わせて構成されている。こ
こで、電源回路20にツェナーダイオードを設けること
により、各DRSフリップフロップ12,13を安定に
動作させることができる。
【0018】オペアンプ14は比較回路21の一構成部
品であり、オペアンプ15はコンデンサCと共にタイマ
回路22の一構成部品である。その比較回路21および
タイマ回路22には、アクセサリ電源ACCから電源回
路23を介して電源供給がなされている。アクセサリ電
源ACCは、アクセサリスイッチS1を介してバッテリ
電源+Bに接続されている。そのアクセサリスイッチS
1はキースイッチ(図示略)と一体化され、イグニッシ
ョンキーによって操作される。電源回路23は、電源回
路20と同様に、抵抗と平滑コンデンサとから成る抵抗
インプット型の平滑回路と、ツェナーダイオードとを組
み合わせて構成されている。ここで、電源回路23にツ
ェナーダイオードを設けることにより、比較回路21お
よびタイマ回路22を安定に動作させることができる。
【0019】サイドミラーを格納する動作と開く動作と
を切り換え操作するプッシュスイッチ(モーメンタリス
イッチ)24は、アクセサリ電源ACCとCR積分回路
25の入力との間に接続されている。そして、CR積分
回路25の出力は比較回路21を介して、DRSフリッ
プフロップ12のクロック入力端子CKに接続されてい
る。
【0020】DRSフリップフロップ12のデータ入力
端子Dは電源回路20を介してバッテリ電源+Bに接続
され、セット入力端子Sは接地され、リセット入力端子
RはCR積分回路26の出力に接続されている。そし
て、DRSフリップフロップ12の出力端子Qは、DR
Sフリップフロップ13のクロック入力端子CK、CR積
分回路26の入力、タイマ回路22の入力に接続されて
いる。
【0021】タイマ回路22は、オペアンプ15とコン
デンサCによる積分回路とを備えた公知のタイマ回路で
ある。DRSフリップフロップ13のデータ入力端子D
は反転出力端子バーQに接続され、セット入力端子Sお
よびリセット入力端子Rは接地されている。そして、D
RSフリップフロップ13の出力端子Qおよび反転出力
端子バーQはそれぞれ、各ダイオード27,28を介し
て、各電磁リレースイッチスイッチ16,17の駆動回
路29,30に接続されている。
【0022】その各駆動回路29,30は各トランジス
タ31,32によって構成され、タイマ回路22の出力
にも接続されている。そして、タイマ回路22の出力が
Hレベルのとき、DRSフリップフロップ13の出力端
子QがHレベルであれば、トランジスタ31はオンしト
ランジスタ32はオフする。また、タイマ回路22の出
力がHレベルのとき、DRSフリップフロップ13の出
力端子QがLレベルであれば、トランジスタ32はオン
しトランジスタ31はオフする。すると、オンしたトラ
ンジスタ31,32を介して、対応する電磁リレースイ
ッチスイッチ16,17の励磁コイル16a,17aに
電流が流れ、対応するスイッチ16b,17bがオンす
る。
【0023】次に、本実施例の動作について説明する。
本実施例の電動サイドミラーの格納制御回路は、イグニ
ッションキーを操作することによりアクセサリスイッチ
S1をオンしてアクセサリ電源ACCに切り換えると、
動作スタンバイ状態になる。そして、プッシュスイッチ
をワンプッシュすると、サイドミラーを格納する動作ま
たは開く動作が行われる。
【0024】アクセサリスイッチS1のオフ時および前
記動作スタンバイ状態において、各オペアンプ14,1
5の出力はLレベルになっている。そのため、動作スタ
ンバイ状態では、各オペアンプ14,15の出力と接地
間に接続されている抵抗を介して貫通電流が流れる。ま
た、オペアンプ14の非反転入力端子に接続されている
抵抗を介しても貫通電流が流れる。しかし、アクセサリ
スイッチS1のオフ時には、そのような貫通電流は流れ
ない。
【0025】一方、アクセサリスイッチS1のオンオフ
に関係なく、各DRSフリップフロップ12,13には
バッテリ電源+Bから電源供給がなされている。しか
し、各DRSフリップフロップ12,13の消費電力は
極めて小さい。
【0026】従って、アクセサリスイッチS1のオフ時
における消費電力も極めて小さく、アクセサリスイッチ
S1のオフ時(すなわち、キースイッチのオフ時)に、
バッテリの容量が低下することはない。
【0027】各DRSフリップフロップ12,13のセ
ット入力端子Sは接地(Lレベル)されているため、初
期状態(アクセサリスイッチS1のオフ時および前記動
作スタンバイ状態)において、各出力端子QはLレベル
になっている。
【0028】アクセサリスイッチS1がオンされ、次
に、プッシュスイッチ24がワンプッシュされると、C
R積分回路25の出力電圧は徐々に増加し、オペアンプ
14の出力(=DRSフリップフロップ12のクロック
入力端子CK)はHレベルになる。
【0029】クロック入力端子CKがHレベルになると、
DRSフリップフロップ12の出力端子QはHレベルに
なり、CR積分回路26の出力電圧は徐々に増加する。
すると、一定時間後に、DRSフリップフロップ12の
リセット入力端子RはHレベルになり、DRSフリップ
フロップ12の出力端子QはLレベルに戻る。
【0030】DRSフリップフロップ12の出力端子Q
がHレベルになると、タイマ回路22はタイマ動作を開
始し、一定時間だけ、各トランジスタ29,30のベー
スへHレベルの信号を出力する。
【0031】DRSフリップフロップ13は、反転出力
端子バーQがHレベルのときにクロック入力端子CKがH
レベルになると出力が切り換わり、反転出力端子バーQ
がLレベルになる。つまり、DRSフリップフロップ1
3の出力は、プッシュスイッチ24がワンプッシュされ
る度に切り換わる。
【0032】そして、タイマ回路22の出力がHレベル
のとき、DRSフリップフロップ13の出力端子QがH
レベルであれば、トランジスタ31はオンしトランジス
タ32はオフする。また、タイマ回路22の出力がHレ
ベルのとき、DRSフリップフロップ13の出力端子Q
がLレベルであれば、トランジスタ32はオンしトラン
ジスタ31はオフする。すると、オンしたトランジスタ
31,32を介して、対応する電磁リレースイッチスイ
ッチ16,17の励磁コイル16a,17aに電流が流
れ、対応するスイッチ16b,17bがオンする。
【0033】そのスイッチ16b,17bの相補的なオ
ンオフ動作に従って、直流電動機18,19の電機子電
流の方向が切り換わる。すると、直流電動機18,19
の回転方向が切り換わり、左右サイドミラーを格納する
動作と開く動作とが切り換わる。
【0034】タイマ回路22においては、サイドミラー
を格納する動作または開く動作が完全に行われるために
要する時間だけHレベルの信号を出力するように、コン
デンサCの容量(積分回路の時定数)が定められてい
る。
【0035】そのため、左右サイドミラーの格納時に
は、プッシュスイッチ24をワンプッシュすると、直流
電動機18,19が一定時間回転し、左右サイドミラー
が完全に開くまで動かされる。反対に、左右サイドミラ
ーが開いている時には、プッシュスイッチをワンプッシ
ュすると、直流電動機18,19が一定時間回転し、左
右サイドミラーが完全に格納するまで動かされる。
【0036】このように、本実施例においては、タイマ
回路22を安価なオペアンプ15によって構成し、各オ
ペアンプ14,15への電源供給をアクセサリ電源AC
Cから行うようにしている。そのため、タイマ回路を比
較的高価なフリップフロップによって構成する場合に比
べて、本実施例は安価にできる。また、キースイッチが
オフ時にもバッテリの容量が低下することはない。
【0037】(第2実施例)次に、本発明を具体化した
第2実施例を図2に従って説明する。尚、本実施例にお
いて、図1に示す第1実施例と同じ構成部材については
符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0038】図2に、本実施例の電動サイドミラーの格
納制御回路を示す。本実施例の格納制御回路101にお
いて、第1実施例の格納制御回路11と異なるのは、以
下の点だけである。
【0039】格納制御回路11における比較回路21
が、格納制御回路101ではCR積分回路102に置き
代えられている。CR積分回路102は、比較回路21
とほぼ同様な動作を行う。
【0040】格納制御回路11における電源回路20
が、格納制御回路101では電源回路103に置き代え
られている。電源回路103は、トランジスタとツェナ
ーダイオードを備えた定電圧回路である。
【0041】格納制御回路11におけるタイマ回路2
2が、格納制御回路101ではタイマ回路104に置き
代えられている。タイマ回路104はオペアンプ15と
コンデンサCとを備える点においてはタイマ回路22と
同じであるが、回路構成が全く異なっている。そして、
オペアンプ15にはバッテリ電源+Bから電源回路10
3を介して電源供給がなされている。また、オペアンプ
15の反転入力端子および出力端子はそれぞれ、各PN
Pトランジスタ105,106を介して電源回路103
に接続されている。つまり、タイマ回路104にはバッ
テリ電源+Bから電源回路103を介して電源供給がな
されている。
【0042】格納制御回路11における電源回路23
が、格納制御回路101では省かれている。 本実施例では、上記により、アクセサリスイッチS1
のオフ時および前記動作スタンバイ状態において、各P
NPトランジスタ105,106はオフし、タイマ回路
104が電力を消費することはない。また、上記によ
り、比較回路21によるアクセサリスイッチS1のオフ
時および動作スタンバイ状態における前記の貫通電流の
問題は、本実施例では生じない。
【0043】本実施例におけるサイドミラーを格納する
動作または開く動作については、第1実施例と同じであ
るため説明を省略する。このように、本実施例において
は、タイマ回路102を安価なオペアンプ15と各PN
Pトランジスタ105,106とによって構成し、アク
セサリスイッチS1のオフ時(すなわち、キースイッチ
のオフ時)のタイマ回路102の電力消費を無くしてい
る。そのため、本実施例も第1実施例と同様に、タイマ
回路を比較的高価なフリップフロップによって構成する
場合に比べて安価にできる。また、キースイッチがオフ
時にもバッテリの容量が低下することはない。
【0044】(第3実施例)次に、本発明を具体化した
第3実施例を図3に従って説明する。尚、本実施例にお
いて、図2に示す第2実施例と同じ構成部材については
符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0045】図3に、本実施例の電動サイドミラーの格
納制御回路を示す。本実施例の格納制御回路において、
第2実施例の格納制御回路101と大きく異なるのは、
以下の点だけである。
【0046】(1) 格納制御回路101におけるタイマ回
路104が、本実施例ではタイマ回路203に置き代え
られている。タイマ回路204は2つのコンパレータと
3つのトランジスタとを備えている。尚、各コンパレー
タは1パッケージであるため、右側のコンパレータの電
源の接続については図示していない。そして、タイマ回
路203にはバッテリ電源+Bから電源回路103を介
して電源供給がなされている。
【0047】(2) 本実施例では、各電磁リレースイッチ
スイッチ16,17の駆動回路29,30がダーリント
ン接続の各トランジスタによって構成されている。本実
施例におけるサイドミラーを格納する動作または開く動
作については、第2実施例と同じであるため説明を省略
する。
【0048】このように、本実施例においては、タイマ
回路204を安価なコンパレータとトランジスタとによ
って構成し、第2実施例と同様に、キースイッチのオフ
時のタイマ回路204の電力消費を無くしている。その
ため、本実施例も第1実施例と同様に、タイマ回路を比
較的高価なフリップフロップによって構成する場合に比
べて安価にできる。また、キースイッチがオフ時にもバ
ッテリの容量が低下することはない。
【0049】尚、201はトリガ回路、202は極性切
り換え回路、204はスイッチング回路である。ちなみ
に、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、
以下のように実施してもよい。
【0050】1)第2実施例において、CR積分回路1
02を比較回路21に置き代える。但し、比較回路21
の電源は電源回路103から供給する。 2)第1実施例において、比較回路21をCR積分回路
102に置き代える。
【0051】3)電動サイドミラーの格納制御回路では
なく、パワーウインドウや電動サンルーフの駆動制御回
路などの他の車載機器駆動用電動機の制御回路に適用す
る。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、安
価で、且つ、キースイッチがオフ時にバッテリの容量を
低下させない車載機器駆動用電動機の制御回路を提供す
ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の回路図であ
る。
【図2】本発明を具体化した第2実施例の回路図であ
る。
【図3】本発明を具体化した第3実施例の回路図であ
る。
【符号の説明】
12,13…記憶保持回路としてのフリップフロップ、
15…オペアンプ、16,17…駆動回路としての電磁
リレースイッチ、18,19…車載機器駆動用電動機と
しての直流電動機、24…プッシュスイッチ、ACC…
アクセサリ電源、22,104…タイマ回路、29,3
0…駆動回路としての各電磁リレースイッチスイッチ1
6,17の駆動回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 車載機器駆動用電動機の制御回路
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載機器駆動用電動機の
制御回路に係り、詳しくは、電動サイドミラーの格納制
御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駐車時や狭い場所のすり抜け時において
は、サイドミラーが障害物に当たるのを防止するため、
サイドミラーを車両側に倒して格納する必要がある。そ
のため、サイドミラーを電動機にて駆動する電動サイド
ミラーが広く用いられている。
【0003】電動サイドミラーにおいては、格納する動
作と開く動作とをスイッチによって切り換えるようにな
っているが、そのスイッチには一般にプッシュスイッチ
が用いられる。そして、そのプッシュスイッチのワンプ
ッシュにより、格納する動作と開く動作とが切り換えら
れる。
【0004】つまり、電動サイドミラーの格納時には、
プッシュスイッチをワンプッシュするだけで、後は自動
的に、完全に開かれるまで動くようになっている。反対
に、電動サイドミラーが開いている時には、プッシュス
イッチをワンプッシュするだけで、後は自動的に、完全
に格納されるまで動くようになっている。
【0005】このようになっているのは、電動サイドミ
ラーに要求されるのが、完全に格納された状態か完全に
開かれた状態だけであって、パワーウインドウや電動サ
ンルーフのように、所望の位置まで開かれた状態にする
必要がないためである。そのため、操作の簡便性を考慮
して、プッシュスイッチをワンプッシュするだけで、電
動サイドミラーの動作が切り換わるようにしているわけ
でる。
【0006】このように電動サイドミラーの格納を制御
する格納制御回路には、電動サイドミラーが前回の操作
で開かれたのか格納されたのかを記憶しておき、今回の
操作では前回と反対の動作をさせるためのフリップフロ
ップが設けられている。また、格納制御回路には、電動
サイドミラーを格納する動作または開く動作が完全に行
われるように、電動サイドミラーを一定時間だけ動作さ
せるためのタイマ回路が設けられている。そのタイマ回
路は、市販のタイマICを用いて構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、高級車だけでな
く大衆車においても電動サイドミラーを備えることが要
求されている。そのため、より安価な格納制御回路を提
供することが求められている。ところが、市販のタイマ
ICは比較的高価であるため、タイマICを用いてタイ
マ回路を構成した場合、格納制御回路を安価にできない
という問題がある。そこで、タイマICを用いない安価
なタイマ回路が切望されている。
【0008】また、キースイッチのオフ時に格納制御回
路が電力を消費し、バッテリの容量が低下するのを防止
することも要求されている。本発明は上記要求を満足す
るためになされたものであって、その目的は、安価な車
載機器駆動用電動機の制御回路を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、キースイッチがオフ時にバ
ッテリの容量を低下させない車載機器駆動用電動機の制
御回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車載機器駆動用電動機と、その車載機器駆動用電動
機を操作するためのスイッチと、そのスイッチによる前
回の操作における前記車載機器駆動用電動機の動作内容
を記憶しておき、今回の操作では、前記車載機器駆動用
電動機に対して前回の操作とは反対の動作をさせるため
の出力信号を生成する記憶保持回路と、その記憶保持回
路の出力信号に基づいて前記車載機器駆動用電動機を一
定時間だけ駆動させるための信号を生成し、オペアンプ
によって構成されると共にアクセサリ電源から電源が供
給されるタイマ回路と、そのタイマ回路の信号に基づい
て前記車載機器駆動用電動機を駆動する駆動回路とを備
えたことをその要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、車載機器駆動用
電動機と、その車載機器駆動用電動機を操作するための
スイッチと、そのスイッチによる前回の操作における前
記車載機器駆動用電動機の動作内容を記憶しておき、今
回の操作では、前記車載機器駆動用電動機に対して前回
の操作とは反対の動作をさせるための出力信号を生成す
る記憶保持回路と、その記憶保持回路の出力信号に基づ
いて前記車載機器駆動用電動機を一定時間だけ駆動させ
るための信号を生成し、オペアンプによって構成される
と共に非動作時の電力消費が少ないタイマ回路と、その
タイマ回路の信号に基づいて前記車載機器駆動用電動機
を駆動する駆動回路とを備えたことをその要旨とする。
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、タイ
マ回路がオペアンプによって構成されているため、例え
ば、タイマICによって構成される場合に比べて安価に
できる。また、タイマ回路への電源供給はアクセサリ電
源からなされるため、キースイッチがオフ時にバッテリ
の容量が低下することはない。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、タイマ回
路がオペアンプによって構成されているため、請求項1
と同様に、例えば、タイマICによって構成される場合
に比べて安価にできる。また、タイマ回路は非動作時の
消費電力が少ないため、キースイッチがオフ時にバッテ
リの容量が低下することはない。
【0013】
【実施例】 (第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図1に従って説明する。
【0014】タイマ回路を構成するには、タイマICを
用いる以外に、積分回路とオペアンプ(コンパレータ)
を用いる方法が知られている。そこで、本発明者は、フ
リップフロップを用いず、比較的安価な市販のオペアン
プを用いてタイマ回路を構成することを考えた。
【0015】しかし、オペアンプを用いてタイマ回路を
構成した場合、電動サイドミラーの非動作時にオペアン
プの出力がLレベルであると、貫通電流が流れて消費電
力が大きくなり、キースイッチのオフ時にバッテリの容
量が低下することがある。そこで、タイマ回路の電源を
アクセサリ電源(ACC)からとることを考えた。
【0016】図1に、本実施例の電動サイドミラーの格
納制御回路を示す。格納制御回路11は、各DRSフリ
ップフロップ12,13と各オペアンプ14,15とを
備えている。そして、格納制御回路11により各電磁リ
レースイッチ16,17(励磁コイル16a,17a、
スイッチ16b,17b)のオンオフが制御されるよう
になっている。各電磁リレースイッチ16,17はバッ
テリ電源+Bに接続され、一方がオンするとき他方がオ
フして、左右サイドミラー(図示略)の駆動用の直流電
動機18,19の電機子電流の方向が切り換わる。これ
により、直流電動機18,19の回転方向が切り換わ
り、両サイドミラーを格納する動作と開く動作とが切り
換わるようになっている。
【0017】各DRSフリップフロップ12,13およ
び各オペアンプ14,15は、それぞれ1パッケージに
なっている市販品である。各DRSフリップフロップ1
2,13には、バッテリ電源+Bから電源回路20を介
して電源供給がなされている(尚、各DRSフリップフ
ロップ12,13は1パッケージであるため、DRSフ
リップフロップ13の電源(VDD,VSS)の接続につい
ては図示していない)。電源回路20は、抵抗と平滑コ
ンデンサとから成る抵抗インプット型の平滑回路と、ツ
ェナーダイオードとを組み合わせて構成されている。こ
こで、電源回路20にツェナーダイオードを設けること
により、各DRSフリップフロップ12,13を安定に
動作させることができる。
【0018】オペアンプ14は比較回路21の一構成部
品であり、オペアンプ15はコンデンサCと共にタイマ
回路22の一構成部品である。その比較回路21および
タイマ回路22には、アクセサリ電源ACCから電源回
路23を介して電源供給がなされている。アクセサリ電
源ACCは、アクセサリスイッチS1を介してバッテリ
電源+Bに接続されている。そのアクセサリスイッチS
1はキースイッチ(図示略)と一体化され、イグニッシ
ョンキーによって操作される。電源回路23は、電源回
路20と同様に、抵抗と平滑コンデンサとから成る抵抗
インプット型の平滑回路と、ツェナーダイオードとを組
み合わせて構成されている。ここで、電源回路23にツ
ェナーダイオードを設けることにより、比較回路21お
よびタイマ回路22を安定に動作させることができる。
【0019】サイドミラーを格納する動作と開く動作と
を切り換え操作するプッシュスイッチ(モーメンタリス
イッチ)24は、アクセサリ電源ACCとCR積分回路
25の入力との間に接続されている。そして、CR積分
回路25の出力は比較回路21を介して、DRSフリッ
プフロップ12のクロック入力端子CKに接続されてい
る。
【0020】DRSフリップフロップ12のデータ入力
端子Dは電源回路20を介してバッテリ電源+Bに接続
され、セット入力端子Sは接地され、リセット入力端子
RはCR積分回路26の出力に接続されている。そし
て、DRSフリップフロップ12の出力端子Qは、DR
Sフリップフロップ13のクロック入力端子CK、CR積
分回路26の入力、タイマ回路22の入力に接続されて
いる。
【0021】タイマ回路22は、オペアンプ15とコン
デンサCによる積分回路とを備えた公知のタイマ回路で
ある。DRSフリップフロップ13のデータ入力端子D
は反転出力端子バーQに接続され、セット入力端子Sお
よびリセット入力端子Rは接地されている。そして、D
RSフリップフロップ13の出力端子Qおよび反転出力
端子バーQはそれぞれ、各ダイオード27,28を介し
て、各電磁リレースイッチスイッチ16,17の駆動回
路29,30に接続されている。
【0022】その各駆動回路29,30は各トランジス
タ31,32によって構成され、タイマ回路22の出力
にも接続されている。そして、タイマ回路22の出力が
Hレベルのとき、DRSフリップフロップ13の出力端
子QがHレベルであれば、トランジスタ31はオンしト
ランジスタ32はオフする。また、タイマ回路22の出
力がHレベルのとき、DRSフリップフロップ13の出
力端子QがLレベルであれば、トランジスタ32はオン
しトランジスタ31はオフする。すると、オンしたトラ
ンジスタ31,32を介して、対応する電磁リレースイ
ッチスイッチ16,17の励磁コイル16a,17aに
電流が流れ、対応するスイッチ16b,17bがオンす
る。
【0023】次に、本実施例の動作について説明する。
本実施例の電動サイドミラーの格納制御回路は、イグニ
ッションキーを操作することによりアクセサリスイッチ
S1をオンしてアクセサリ電源ACCに切り換えると、
動作スタンバイ状態になる。そして、プッシュスイッチ
をワンプッシュすると、サイドミラーを格納する動作ま
たは開く動作が行われる。
【0024】アクセサリスイッチS1のオン時および前
記動作スタンバイ状態において、各オペアンプ14,1
5の出力はLレベルになっている。そのため、動作スタ
ンバイ状態では、各オペアンプ14,15の出力と接地
間に接続されている抵抗を介して貫通電流が流れる。ま
た、オペアンプ14の非反転入力端子に接続されている
抵抗を介しても貫通電流が流れる。しかし、アクセサリ
スイッチS1のオフ時には、そのような貫通電流は流れ
ない。
【0025】一方、アクセサリスイッチS1のオンオフ
に関係なく、各DRSフリップフロップ12,13には
バッテリ電源+Bから電源供給がなされている。しか
し、各DRSフリップフロップ12,13の消費電力は
極めて小さい。
【0026】従って、アクセサリスイッチS1のオフ時
における消費電力も極めて小さく、アクセサリスイッチ
S1のオフ時(すなわち、キースイッチのオフ時)に、
バッテリの容量が低下することはない。
【0027】各DRSフリップフロップ12,13のセ
ット入力端子Sは接地(Lレベル)されている。そのた
め、初期状態(アクセサリスイッチS1のオフ時および
前記動作スタンバイ状態)において、DRSフリップフ
ロップ12の出力端子QはLレベル、DRSフリップフ
ロップ13の出力端子Qのレベルは不安定になってい
る。
【0028】アクセサリスイッチS1がオンされ、次
に、プッシュスイッチ24がワンプッシュされると、C
R積分回路25の出力電圧は徐々に増加し、オペアンプ
14の出力(=DRSフリップフロップ12のクロック
入力端子CK)はHレベルになる。
【0029】クロック入力端子CKがHレベルになると、
DRSフリップフロップ12の出力端子QはHレベルに
なり、CR積分回路26の出力電圧は徐々に増加する。
すると、一定時間後に、DRSフリップフロップ12の
リセット入力端子RはHレベルになり、DRSフリップ
フロップ12の出力端子QはLレベルに戻る。
【0030】DRSフリップフロップ12の出力端子Q
がHレベルになると、タイマ回路22はタイマ動作を開
始し、一定時間だけ、各トランジスタ29,30のベー
スへHレベルの信号を出力する。
【0031】DRSフリップフロップ13は、反転出力
端子バーQがHレベルのときにクロック入力端子CKがH
レベルになると出力が切り換わり、反転出力端子バーQ
がLレベルになる。つまり、DRSフリップフロップ1
3の出力は、プッシュスイッチ24がワンプッシュされ
る度に切り換わる。
【0032】そして、タイマ回路22の出力がHレベル
のとき、DRSフリップフロップ13の出力端子QがH
レベルであれば、トランジスタ31はオンしトランジス
タ32はオフする。また、タイマ回路22の出力がHレ
ベルのとき、DRSフリップフロップ13の出力端子Q
がLレベルであれば、トランジスタ32はオンしトラン
ジスタ31はオフする。すると、オンしたトランジスタ
31,32を介して、対応する電磁リレースイッチスイ
ッチ16,17の励磁コイル16a,17aに電流が流
れ、対応するスイッチ16b,17bがオンする。
【0033】そのスイッチ16b,17bの相補的なオ
ンオフ動作に従って、直流電動機18,19の電機子電
流の方向が切り換わる。すると、直流電動機18,19
の回転方向が切り換わり、左右サイドミラーを格納する
動作と開く動作とが切り換わる。
【0034】タイマ回路22においては、サイドミラー
を格納する動作または開く動作が完全に行われるために
要する時間だけHレベルの信号を出力するように、コン
デンサCの容量(積分回路の時定数)が定められてい
る。
【0035】そのため、左右サイドミラーを開く時に
は、プッシュスイッチ24をワンプッシュすると、直流
電動機18,19が一定時間回転し、左右サイドミラー
が完全に開くまで動かされる。反対に、左右サイドミラ
ーが開いている時には、プッシュスイッチをワンプッシ
ュすると、直流電動機18,19が一定時間回転し、左
右サイドミラーが完全に格納するまで動かされる。
【0036】このように、本実施例においては、タイマ
回路22を安価なオペアンプ15によって構成し、各オ
ペアンプ14,15への電源供給をアクセサリ電源AC
Cから行うようにしている。そのため、タイマ回路を比
較的高価なタイマICによって構成する場合に比べて、
本実施例は安価にできる。また、キースイッチがオフ時
にもバッテリの容量が低下することはない。
【0037】(第2実施例)次に、本発明を具体化した
第2実施例を図2に従って説明する。尚、本実施例にお
いて、図1に示す第1実施例と同じ構成部材については
符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0038】図2に、本実施例の電動サイドミラーの格
納制御回路を示す。本実施例の格納制御回路101にお
いて、第1実施例の格納制御回路11と異なるのは、以
下の点だけである。
【0039】格納制御回路11における比較回路21
が、格納制御回路101ではCR積分回路102に置き
代えられている。CR積分回路102は、比較回路21
とほぼ同様な動作を行う。
【0040】格納制御回路11における電源回路20
が、格納制御回路101では電源回路103に置き代え
られている。電源回路103は、トランジスタとツェナ
ーダイオードを備えた定電圧回路である。
【0041】格納制御回路11におけるタイマ回路2
2が、格納制御回路101ではタイマ回路104に置き
代えられている。タイマ回路104はオペアンプ15と
コンデンサCとを備える点においてはタイマ回路22と
同じであるが、回路構成が全く異なっている。そして、
オペアンプ15にはバッテリ電源+Bから電源回路10
3を介して電源供給がなされている。また、オペアンプ
15の反転入力端子および出力端子はそれぞれ、各PN
Pトランジスタ105,106を介して電源回路103
に接続されている。つまり、タイマ回路104にはバッ
テリ電源+Bから電源回路103を介して電源供給がな
されている。
【0042】格納制御回路11における電源回路23
が、格納制御回路101では省かれている。 本実施例では、上記により、アクセサリスイッチS1
のオフ時および前記動作スタンバイ状態において、各P
NPトランジスタ105,106はオフし、タイマ回路
104の消費電力は少なくなる。また、上記により、
比較回路21によるアクセサリスイッチS1のオフ時お
よび動作スタンバイ状態における前記の貫通電流の問題
は、本実施例では生じない。
【0043】本実施例におけるサイドミラーを格納する
動作または開く動作については、第1実施例と同じであ
るため説明を省略する。このように、本実施例において
は、タイマ回路102を安価なオペアンプ15と各PN
Pトランジスタ105,106とによって構成し、アク
セサリスイッチS1のオフ時(すなわち、キースイッチ
のオフ時)のタイマ回路102の電力消費を少なくして
いる。そのため、本実施例も第1実施例と同様に、タイ
マ回路を比較的高価なタイマICによって構成する場合
に比べて安価にできる。また、キースイッチがオフ時に
もバッテリの容量が低下することはない。
【0044】(第3実施例)次に、本発明を具体化した
第3実施例を図3に従って説明する。尚、本実施例にお
いて、図2に示す第2実施例と同じ構成部材については
符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0045】図3に、本実施例の電動サイドミラーの格
納制御回路を示す。本実施例の格納制御回路において、
第2実施例の格納制御回路101と大きく異なるのは、
以下の点だけである。
【0046】(1) 格納制御回路101におけるタイマ回
路104が、本実施例ではタイマ回路203に置き代え
られている。タイマ回路204は2つのコンパレータと
3つのトランジスタとを備えている。尚、各コンパレー
タは1パッケージであるため、右側のコンパレータの電
源の接続については図示していない。そして、タイマ回
路203にはバッテリ電源+Bから電源回路103を介
して電源供給がなされている。
【0047】(2) 本実施例では、各電磁リレースイッチ
スイッチ16,17の駆動回路29,30がダーリント
ン接続の各トランジスタによって構成されている。本実
施例におけるサイドミラーを格納する動作または開く動
作については、第2実施例と同じであるため説明を省略
する。
【0048】このように、本実施例においては、タイマ
回路204を安価なコンパレータとトランジスタとによ
って構成し、第2実施例と同様に、キースイッチのオフ
時のタイマ回路204の電力消費を少なくしている。そ
のため、本実施例も第1実施例と同様に、タイマ回路を
比較的高価なタイマICによって構成する場合に比べて
安価にできる。また、キースイッチがオフ時にもバッテ
リの容量が低下することはない。
【0049】尚、201はトリガ回路、202は極性切
り換え回路、204はスイッチング回路である。ちなみ
に、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、
以下のように実施してもよい。
【0050】1)第2実施例において、CR積分回路1
02を比較回路21に置き代える。但し、比較回路21
の電源は電源回路103から供給する。 2)第1実施例において、比較回路21をCR積分回路
102に置き代える。
【0051】3)電動サイドミラーの格納制御回路では
なく、パワーウインドウや電動サンルーフの駆動制御回
路などの他の車載機器駆動用電動機の制御回路に適用す
る。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、安
価で、且つ、キースイッチがオフ時にバッテリの容量を
低下させない車載機器駆動用電動機の制御回路を提供す
ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の回路図であ
る。
【図2】本発明を具体化した第2実施例の回路図であ
る。
【図3】本発明を具体化した第3実施例の回路図であ
る。
【符号の説明】 12,13…記憶保持回路としてのフリップフロップ、
15…オペアンプ、16,17…駆動回路としての電磁
リレースイッチ、18,19…車載機器駆動用電動機と
しての直流電動機、24…プッシュスイッチ、ACC…
アクセサリ電源、22,104…タイマ回路、29,3
0…駆動回路としての各電磁リレースイッチスイッチ1
6,17の駆動回路
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載機器駆動用電動機(18,19)
    と、 その車載機器駆動用電動機(18,19)を操作するた
    めのスイッチ(24)と、 そのスイッチ(24)による前回の操作における前記車
    載機器駆動用電動機(18,19)の動作内容を記憶し
    ておき、今回の操作では、前記車載機器駆動用電動機
    (18,19)に対して前回の操作とは反対の動作をさ
    せるための出力信号を生成する記憶保持回路(12,1
    3)と、 その記憶保持回路(12,13)の出力信号に基づいて
    前記車載機器駆動用電動機(18,19)を一定時間だ
    け駆動させるための信号を生成し、オペアンプ(15)
    によって構成されると共にアクセサリ電源(ACC)か
    ら電源が供給されるタイマ回路(22,104)と、 そのタイマ回路(22,104)の信号に基づいて前記
    車載機器駆動用電動機(18,19)を駆動する駆動回
    路(16,17,29,30)とを備えたことを特徴と
    する車載機器駆動用電動機の制御回路。
  2. 【請求項2】 車載機器駆動用電動機(18,19)
    と、 その車載機器駆動用電動機(18,19)を操作するた
    めのスイッチ(24)と、 そのスイッチ(24)による前回の操作における前記車
    載機器駆動用電動機(18,19)の動作内容を記憶し
    ておき、今回の操作では、前記車載機器駆動用電動機
    (18,19)に対して前回の操作とは反対の動作をさ
    せるための出力信号を生成する記憶保持回路(12,1
    3)と、 その記憶保持回路(12,13)の出力信号に基づいて
    前記車載機器駆動用電動機(18,19)を一定時間だ
    け駆動させるための信号を生成し、オペアンプ(15)
    によって構成されると共に非動作時の電力消費が無いタ
    イマ回路(22,104)と、 そのタイマ回路(22,104)の信号に基づいて前記
    車載機器駆動用電動機(18,19)を駆動する駆動回
    路(16,17,29,30)とを備えたことを特徴と
    する車載機器駆動用電動機の制御回路。
JP5251945A 1993-10-07 1993-10-07 車載機器駆動用電動機の制御回路 Pending JPH07101296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5251945A JPH07101296A (ja) 1993-10-07 1993-10-07 車載機器駆動用電動機の制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5251945A JPH07101296A (ja) 1993-10-07 1993-10-07 車載機器駆動用電動機の制御回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07101296A true JPH07101296A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17230320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5251945A Pending JPH07101296A (ja) 1993-10-07 1993-10-07 車載機器駆動用電動機の制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07101296A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105383420A (zh) * 2014-08-27 2016-03-09 威斯通全球技术公司 利用瞬间操作提供升压电压

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105383420A (zh) * 2014-08-27 2016-03-09 威斯通全球技术公司 利用瞬间操作提供升压电压

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09201065A (ja) 電源回路
US5175487A (en) Output circuit
US4833376A (en) Motor drive circuit
JPH07101296A (ja) 車載機器駆動用電動機の制御回路
JPH1042586A (ja) モータ駆動回路
JP4341156B2 (ja) 車両用電源装置
JPH07255198A (ja) モータコントローラ
JP2548778Y2 (ja) ワイパーの制御回路
JP2019216384A (ja) 車両用制御装置
JP2006199160A (ja) ミラー装置用モータ制御回路
JP3291877B2 (ja) 電源保持回路
JPS61193948A (ja) 自動車用ミラ−の制御装置
KR20080021487A (ko) 차량용 미러 장치
JPH0698574A (ja) モータ駆動回路
JP2516899Y2 (ja) コーナーポールの制御回路
JP2002079884A (ja) 電動格納ミラーの駆動方法および駆動装置
JP2004299482A (ja) ワイパモータ制御回路
JP3174353B2 (ja) マイコンリセット機構
KR910004125Y1 (ko) 버스 에어컨디셔너 제어회로
JPH0119479Y2 (ja)
JPH10146079A (ja) モータ制御回路
JP2000069774A (ja) モータ駆動装置
JPH0746696Y2 (ja) パワーウインドウ制御装置
KR100195987B1 (ko) 제어회로 내장형 직류모터
JPH02164631A (ja) 自動車用ドアミラーの制御装置