JPH07101286B2 - 蓄積性蛍光体シートのノイズ消去装置 - Google Patents

蓄積性蛍光体シートのノイズ消去装置

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JPH07101286B2
JPH07101286B2 JP16290188A JP16290188A JPH07101286B2 JP H07101286 B2 JPH07101286 B2 JP H07101286B2 JP 16290188 A JP16290188 A JP 16290188A JP 16290188 A JP16290188 A JP 16290188A JP H07101286 B2 JPH07101286 B2 JP H07101286B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、蓄積性蛍光体シートに放射線を照射して放射
線画像を蓄積記録し、該シートに光を照射して該シート
から発せられた、放射線画像を表わす輝尽発光光を読み
取った後、該シートに残存している放射線エネルギーを
放出させる蓄積性蛍光体シートのノイズ消去装置に関す
るものである。
(従来の技術) ある種の蛍光体に放射線(X線,α線,β線,γ線,電
子線,紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギー
の一部が螢光体中に蓄積され、この蛍光体に可視光等の
励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーに応じて蛍
光体が輝尽発光を示すことが知られており、このような
性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)と呼
ばれる。
この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線
画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体シートに記録
し、この蓄積性蛍光体シートをレーザ光等の励起光で走
査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光を光
電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に基づき
被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料、CRT
等に可視像として出力させる放射線画像情報記録再生シ
ステムが本出願人によりすでに提案されている。(特開
昭55-12429号,同56-11395号,同55-163472号,同56-10
4645号,同55-116340号など。) 上記システムにおける蓄積性蛍光体シートは、放射線画
像情報を蓄積記録すると共にその記録された画像情報を
上記励起光走査によって読み取るまでの間一時的に担持
するものであり、従って画像情報の読み取りが終了した
後は、該シートに残存している画像情報を消去してその
シートを再使用することが望ましい。
このような要請に基づいて、蓄積性蛍光体シートに記録
された画像情報の読取りを行なった後、蓄積性蛍光体シ
ートに残存している画像情報の消去を行なうノイズ消去
装置を内蔵した放射線画像情報読取装置が提案されてい
る。
上記放射線画像情報読取装置においては、外部の撮影装
置において撮影の行なわれた蓄積性蛍光体シートを収容
してなるカセッテがカセッテ保持部に装填され、上記カ
セッテから蓄積性蛍光体シートを取り出して読取部に送
って画像情報の読取りを行ない、読取りの終了した蓄積
性蛍光体シートをさらにノイズ消去装置に送って蓄積性
蛍光体シートに残存している画像情報を消去するように
なっている。消去の終了した蓄積性蛍光体シートはたと
えば一旦読取装置内にある集積トレー内に集積され、シ
ートの集積されたトレー全体が装置外に取り出される。
その後、これらの消去済の蓄積性蛍光体シートは再び画
像情報の撮影記録に使用される。上記ノイズ消去装置に
おいては、蓄積性蛍光体シートにたとえばアパーチャ型
蛍光灯(アパーチャの開いた方向にのみ光が発せられる
ようにアパーチャ以外の部分に反射膜が形成された蛍光
灯)等の光源を用いて該蛍光灯から発せられる光を蓄積
性蛍光体シートに照射することにより行なわれている。
たとえば上記蛍光灯のように、光源から発せられた光に
紫外光成分が含まれると、前述したように蓄積性蛍光体
シートは放射線エネルギーを蓄積する作用があるため紫
外光のエネルギーを蓄積し、可視光等によるエネルギー
の放出と釣り合ったところでそれ以上のノイズを消去で
きず、所定量の放射線エネルギーが蓄積されたまま残存
しているいわゆるカブリが生ずる。このカブリは、シー
ト全面に一様に生ずる限りにおいては、かなり高いレベ
ルまで許容されるため、消去のための光の紫外光の光量
についてはカブリが許容できないほどの高レベルとなら
ない限り許されていた。しかし、シートに放射線画像を
記録するためにはカブリのレベルは低い方が良いため、
蛍光灯とシートとの間に紫外除去フィルタを設け紫外光
を極力カットするように構成したノイズ消去装置も本出
願人は提案している(特開昭63-97939号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) ところが、ノイズ消去後における蓄積性蛍光体シート
は、太陽光や室内の照明光等の外光に晒されることがあ
り、この場合、該シートに残存している放射線エネルギ
ーが該外光によりさらに消去されたり、逆に該外光に含
まれる紫外光によってシートにエネルギーが蓄積される
こともある。これらの場合において、シート全面に一様
に外光が照射された場合は、シート全面のカブリ(残存
エネルギー)が一様に多少変化するだけであって、この
カブリがかなりの高レベルに達する場合を除き問題は少
ないが、シートの一部のみに外光が照射される場合もあ
り、この場合には、単なる一様なカブリと異なり一枚の
シートの各部分毎に蓄積エネルギー量に変化を生じ、こ
のシートを用いて放射線撮影を行なうと、放射線撮影に
よる蓄積画像に上記外光によるノイズが重畳され、この
蓄積画像を読み取って可視像として再生出力した際に外
光によるノイズが重畳した可視像となり、該可視像が非
常に観察しにくくなってしまうという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とし、詳し
くは、蓄積性蛍光体シートが部分的に外光に晒されても
外光による上記ノイズが目立たないようにノイズ消去を
行なうノイズ消去装置を提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明の蓄積性蛍光体シートのノイズ消去装置は、所定
位置に配置された蓄積性蛍光体シートを直接照射しない
方向に光を発するように配置された、たとえばアパーチ
ャ型蛍光灯等の可視光と紫外光とを含む光を発する光源
と、該光源から発せられた光を上記シートに向けて反射
する、可視光域に比べ紫外光域の反射率が低減されたた
とえばアルミ板等の反射板とから構成されていることを
特徴とするものである。
ここで上記光源、反射板は特定のものに限定されるもの
ではないが、光源と反射板との組合せにより、可視光等
に対する適度の割合の紫外線が蓄積性蛍光体シートに照
射されるように選択される。
(作用) 前述したように、蓄積性蛍光体シートの残存エネルギー
を消去した後、該シートを外光下に置くと、残存エネル
ギーがさらに消去される(カブリがより低レベルとな
る)場合もあり、エネルギーが蓄積される(カブリがよ
り高レベルとなる)場合もある。本発明はこの現象に着
目してなされたものである。実験の結果、ノイズ消去装
置で上記シートに生じさせたカブリのレベルによって、
その後外光に照射された後のカブリがより低レベルにな
るかより高レベルになるかがほぼ定まり、ノイズ消去装
置でのカブリのレベルを調整すると、外光に晒してもそ
のカブリのレベルがほとんど変化しない場合もあること
が判明した。
本発明は、上記の点を考慮し、通常備え付けられている
反射板を利用して紫外光成分を減少させたものである。
可視光域と比べ紫外光域の反射率の低い反射板は、たと
えば反射板として通常良く用いられるアルミ板(アルミ
を電界研磨し、白アルマイト処理を行なったもの)等に
より実現される。
本発明のノイズ消去装置は、アパーチャ型蛍光灯等の光
源から発せられた、可視光と紫外光とを含む光を、上記
アルミ板等可視光域に比べ紫外光域の反射率が低減され
た反射板で反射させた後に蓄積性蛍光体シートに照射す
るようにしたため、蓄積性蛍光体シートには紫外光が多
少含まれた光が照射され、シート全面に適度なカブリを
生じさせることができ、シートの一部が外光に照射され
た場合の許容度が高められる。また上記のように通常用
いられるアルミ板等を利用しているため、コストが安く
保守も容易なノイズ消去装置が実現される。
(実施例) 以下図面を参照して本発明の実施例について説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図は本発明のノイズ消去装置の一実施例を内蔵した
放射線画像情報読取装置の概略側面図である。
本装置は蓄積性蛍光体シート1を収納可能なカセッテ2
を着脱自在に保持する、カセッテ保持部10、蓄積性蛍光
体シートに蓄積記録された画像情報を読取る読取部20、
読取部20において読取りが終了した蓄積性蛍光体シート
1に残存する放射線エネルギーを消去するノイズ消去装
置31が備えられた消去部30、上記カセッテ保持部10内に
おいてカセッテ2から取り出された蓄積性蛍光体シート
を上記読取部20に搬送する第1のシート搬送部40、読取
部20において蓄積性蛍光体シートを往復搬送する第2の
シート搬送部50、および読取部20から搬出された蓄積性
蛍光体シートを受けとって上記消去部30に搬送した後、
カセッテ保持部内の空のカセッテ2内に搬入する第3の
シート搬送部60を備えている。また上記カセッテ保持部
10と読取部20は、図示のように第1のシート搬送部40の
上端と下端にそれぞれ接続し、互いに対向して配設され
ている。また第1のシート搬送部40の長さは、蓄積性蛍
光体シート1枚分の長さと略等しくなっており、装置の
縦方向の長さは、カセッテ保持部10と読取部20の高さに
シート1枚分の長さを加えた程度となっている。
図示しない外部の撮影装置において、内部に収納した蓄
積性蛍光体シート1に対して撮影の行なわれたカセッテ
2は、前記カセッテ保持部10に装填される。このカセッ
テ2は蓄積性蛍光体シート1に放射線を照射して画像情
報の記録(撮影)を行なう際に蓄積性蛍光体シートが外
光により感光する(カブリが変化する)のを防ぐために
遮光性を有するものとなっており、蓄積性蛍光体シート
を収納するカセッテ本体2aと開閉可能な蓋部2bからなっ
ている。本装置においてカセッテ2は蓋部2bを閉じた状
態で装置右端のカセッテ挿入口3から、該挿入口のシャ
ッタ4を開いて挿入される。カセッテ2は、斜め上方に
傾いたガイド面13に沿ってカセッテ保持部10の奥まで押
し込まれると、その先端が、バネにより突出方向に付勢
されたロック解除ピン14と係合して図示しない蓋部のロ
ック機構が外される。蓋部のロックが解除された後、カ
セッテを離せば、カセッテは自重およびロック解除ピン
14の付勢力により挿入口3方向に落下し、ガイド面13の
後方に設けられたストッパ15により所定の位置に停止せ
しめられる。続いてカセッテ保持部10内において吸着盤
等の開蓋手段11が図示のように蓋部2bを開き、蓋部2bが
開かれると、吸盤等のシート取出し手段12がカセッテ2
内に進入して蓄積性蛍光体シート1を吸着し、近傍の第
1のシート搬送部40に渡す。なお、蓄積性蛍光体シート
1はカセッテ2内において蓄積性蛍光体層の形成された
表側の面が下になるように保持されている。
上記第1〜3のシート搬送部40、50、60は、それぞれエ
ンドレスベルト、ガイド板、およびローラからなり、カ
セッテ2から取り出されて第1のシート搬送部40に先端
を把持された蓄積性蛍光体シート1は、該第1のシート
搬送部40により矢印A1方向に搬送され、図中I1で示す位
置において一旦停止して幅寄せ等をなされた後、さらに
矢印A2方向に搬送されて読取部20に送られる。
読取部20は、画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シ
ート1をレーザビーム等の励起光21Aで走査し、その走
査によって励起されてシート1から発せられる輝尽発光
光を光電読取手段22で光電的に読み取って可視像出力用
の電気的な画像信号を生ぜしめるものである。図中21は
一例としてHe-Neレーザ等の励起光源、23はガルバノメ
ータミラー等の光偏向器である。また本装置において
は、上記光電読取手段として、特開昭62-16666号等に開
示されている、主走査線に沿って配される長尺のフォト
マルチプライヤー22Aと、このフォトマルチプライヤー2
2Aの受光面上に設けられた小型の光ガイド22Bを組み合
わせてなるものが用いられている。また、図中24は、蓄
積性蛍光体シートから発せられた輝尽発光光を上記光ガ
イド22Bに向けて反射させる反射ミラーである。このよ
うに長尺のフォトマルチプライヤーを用いれば、光電読
取手段が小型化されるので、装置全体を小型化する上で
好ましいが、光電読取手段としては、従来より公知の、
比較的小型のフォトマルチプライヤーと、一端が主走査
線に沿って配され他端が該フォトマルチプライヤーに沿
って円筒状に曲げられたシート状の光ガイドを組み合わ
せてなるものが用いられてもよい。
読取部20に矢印A2方向に搬入された蓄積性蛍光体シート
1は、その先端が励起光走査位置にさしかかっても、そ
の後端が第1の搬送部40のニップローラ41A、41Bに把持
されているので、この状態で読取りを行なうのは送りム
ラ等が発生するため好ましくなく、蓄積性蛍光体シート
は読取部20内の第2のシート搬送部50によって一旦矢印
A3方向(往方向)に搬送されて、図中I2で示す位置に配
された後、スイッチバックされて矢印A4方向(復方向)
に搬送されつつ読取りが行なわれる。蓄積性蛍光体シー
ト1にはこの搬送方向と略垂直に励起光21Aが走査さ
れ、該励起光21Aによって蓄積性蛍光体シート全面が2
次元的に走査されて輝尽発光光が生ぜしめられ、この輝
尽発光光が前記光ガイド22Bを介してフォトマルチプラ
イヤー22Aにより検出される。フォトマルチプライヤー2
2Aにおいて、輝尽発光光は電気信号に変換され、得られ
た電気信号は画像情報処理回路に送られて画像処理が行
なわれる。
なお、放射線画像情報の読み取りにおいては、上記説明
した可視像出力用の画像信号を得る読み取り(本読み)
に先立って、予め上記蓄積性蛍光体シートに蓄積記録さ
れている放射線画像情報の概略を読み取る先読みを行な
い、この先読みによって得られた画像情報に基づいて上
記本読みを行なう際の読取条件等を決定し、この読取条
件に従って前記本読みを行なう方法が知られている。こ
の様な先読みを行なう方法としては、例えば上記本読み
に用いられる励起光のエネルギーよりも低いエネルギー
の励起光を用いて蓄積性蛍光体シート1を走査し、この
走査によって発せられる輝尽発光光を同じく光電読取手
段によって読み取る方法(例えば特開昭58-67240号公報
参照)等が存在する。
本発明における読取部20は、上記本読みのみの他、先読
みも行なうものであっても良い。例えば、先読み時には
本読み時程、シート搬送の精度は要求されないので、蓄
積性蛍光体シート1が矢印A3方向に搬送されて図中I2
示す位置に配されるまでの間に先読みを行ない、該シー
トを矢印A4方向にスイッチバックしつつ本読みを行なっ
てもよい。また本読みと先読みとで蓄積性蛍光体シート
の読取り開始位置を一致させたい場合には、先読み終了
後、蓄積性蛍光体シートを矢印A4方向に空送りして図中
I3で示す位置に配し、再度矢印A3方向に送りつつ本読み
を行ない、本読み終了後矢印A4方向に空送りして蓄積性
蛍光体シートをI3の位置に搬送してもよい。
なお、本装置は、図示のように読取部20の幅により、装
置の横方向の幅が規定されており、読取部内の第2のシ
ート搬送部50は、蓄積性蛍光体シートを曲面に沿って搬
送するようになっているので、読取部20の横方向の長さ
は極めて小さく、蓄積性蛍光体シート1枚分程度となっ
ている。従って装置全体の幅も極めて小さく縮少された
ものとなっている。
上記のように読取部20において読取りの終了した蓄積性
蛍光体シート1は、第3のシート搬送部60に渡され、矢
印A5方向に搬送されて、消去部30に搬入される。なお、
第1のシート搬送部40と第3のシート搬送部60は略平行
になっており、消去部30も第1のシート搬送部40と略平
行に配されている。
消去部30に備えられたノイズ消去装置31は、上記読取終
了後の蓄積性蛍光体シート1に残存している放射線画像
情報を消去する(蓄積性蛍光体に残存している放射線エ
ネルギーを放出させる)ためのものである。即ち、蓄積
性蛍光体シート1に蓄積記録された放射線画像情報は、
読取後その一部が未だ蓄積性蛍光体シートに残存してお
り、この蓄積性蛍光体シート1を再使用するためにこの
残存画像情報の消去がノイズ消去装置31により行なわれ
る。ノイズ消去装置31には消去用光源32が設けられ、蓄
積性蛍光体シート1はこれらの消去用光源32による光照
射を受けて蓄積性蛍光体シート上の残存放射線エネルギ
ーの放出が行なわれる。
上記ノイズ消去装置31はその長さが蓄積性蛍光体シート
1枚分の長さより短く、また蓄積性蛍光体シートは消去
部30内に停止して消去を受けるようになっている。すな
わち、本装置は装置を小型化するために、読取部20と消
去部30が比較的近接して配されているので、蓄積性蛍光
体シートを搬送しつつ消去部30内を通過させて消去を行
なうと、消去が開始された際に蓄積性蛍光体シートの後
端が読取部20内に残ってしまい、次の蓄積性蛍光体シー
トを読取部内に搬入することができなくなる。これに対
して蓄積性蛍光体シートを消去部内に停止させて消去を
行なうようにすれば、読取が終了した後、最初の消去位
置(図中I4で示す位置)までは蓄積性蛍光体シートを迅
速に送ることができるので、次の蓄積性蛍光体シートを
続けて読取部20内に搬入することができる。これととも
に、消去部30は、サイズを小型化するために上記のよう
に蓄積性蛍光体シートの長さよりその長さが短くなって
おり、蓄積性蛍光体シート1は、第3のシート搬送部に
よりまず図中I4で示す位置に停止せしめられて搬送方向
前半部分の消去を行なわれた後、図中I5で示す位置に移
動せしめられてその搬送方向後半部分の消去が行なわれ
る。消去の終了した蓄積性蛍光体シート1は、カセッテ
保持部10内に空のカセッテ2が配されている際には続い
て矢印A6,A7方向に搬送されてカセッテ2内に搬入され
る。カセッテ保持部10内のカセッテは、斜めに傾いて保
持されているので、蓄積性蛍光体シートは第3のシート
搬送部60を離れた後、自重落下によりカセッテ本体2a内
に確実に収納される。また、装置が作動を中断された場
合等カセッテ保持部10内にカセッテが無い場合、あるい
は読取部20が使用中であってカセッテから蓄積性蛍光体
シートが取り出されていない場合には、消去済の蓄積性
蛍光体シートは図中I5の位置で待機せしめられる。な
お、蓄積性蛍光体シートは、一旦消去が行なわれても一
定時間以上経過すると、蓄積性蛍光体中に微量混入して
いる226Raや40K等の放射線同位元素から放射される放射
線や、宇宙線や他のX線源からのX線等の環境放射線に
よって放射線エネルギーを蓄積し、この放射線エネルギ
ーが次回の撮影像に対してノイズとなることがあるた
め、上記待機時間が長い場合には、かかるノイズ成分を
除去するために、再度消去(いわゆる2次消去)を行な
うことが望ましい。その場合におは蓄積性蛍光体シート
を一旦I4の位置まで戻してシートの前半部分に2次消去
を行なった後、再びI5の位置に搬送して後半部分に2次
消去を行なえばよい。
次に本装置に対するカセッテの出し入れ、およびカセッ
テに対する蓄積性蛍光体シートの出し入れのタイミング
について説明する。カセッテ保持部10が空いている場合
には撮影済の蓄積性蛍光体シート1を収納したカセッテ
2をカセッテ保持部10に装填することができ、さらに読
取部20が空いている場合には、蓄積性蛍光体シートは直
ちにカセッテ2から取り出されて読取部20に搬送され
る。また、読取部20において先行する蓄積性蛍光体シー
ト1の処理が行なわれている場合には、蓋部2bのロック
解除のみが行なわれたままの状態で蓄積性蛍光体シート
はカセッテ内で待機せしめられ、その間はカセッテ保持
部内のカセッテの交換や蓄積性蛍光体シートに対する読
取条件の変更が可能となる。一方、蓄積性蛍光体シート
が取り出されたカセッテ内には、I5で示す位置に消去済
の蓄積性蛍光体シートがある場合には、前述した2次消
去を行なって(該シートが1次消去後間もないものであ
る場合にはそのまま)、直ちにカセッテ内に消去済の蓄
積性蛍光体シートが搬入される。従ってかかるカセッテ
は直ちに装置から取り出して新たな撮影に供することが
できる。また、I5で示す位置に蓄積性蛍光体シートがな
い場合には、空のカセッテは読取、消去の終了した蓄積
性蛍光体シートが搬入されるまで待機するが、その場合
には搬入される蓄積性蛍光体シートに待機時間は生じな
いので2次消去を行なう必要はない。
ここで、本実施例におけるノイズ消去装置31についてさ
らに詳細に説明する。
ノイズ消去装置31ではノイズ消去用光源として緑色の光
を発するアパーチャ型蛍光灯が用いられている。
第5A図はアパーチャ型蛍光灯の一例を示した側面図、第
5B図は第5A図のX−X′に沿う拡大断面図である。
第5A図に示すように外形形状は通常の蛍光灯の形状をし
ているが、第5B図に示すようにガラスバルブ32aの内面
にスリット状の開口部32b以外の部分に反射膜32cが形成
されており、さらに該反射膜32cの内側には蛍光膜32dが
形成されている。このため、このアパーチャ型蛍光灯32
を点灯させると、アパーチャ32bの部分から可視光と紫
外光とが混合された光が発せられる。
第1図に示すように、蛍光灯32はその開口部32bを反射
板33に向けて配置される。したがって消去部30に送られ
てきた蓄積性蛍光体シート1には蛍光灯32から発せられ
た光は直接には照射せず、反射板33で反射された光が照
射される。ここで本実施例における反射板33は、アルミ
製であって電界研磨および白アルマイト処理の施された
ものが使用される。
蓄積性蛍光体シート1を照射する位置における、照度に
対する紫外線の比率は、約3.1×10-6mW/cm2/lxであっ
た。ここで蛍光灯32のアパーチャ32bを蓄積性蛍光体シ
ート1側に向けて、該蛍光灯32から発せられた光がシー
ト1に直接照射されるようにした場合における、照度に
対する紫外線の比率は約6.4×10-6W/cm2/lxを示した。
すなわち反射板33による反射により紫外光成分が半分弱
に減少されている。
第2図は、反射板33の分光反射率を測定したグラフであ
る。
可視光域B1に比べ紫外光域B2の反射率が低下している。
この反射率の差により、反射板から反射した光は、可視
光成分に対する紫外光成分の比率が減少している。
第3図は、蓄積性蛍光体シート1に200mRのX線を照射
した後、上記蛍光灯32を用いて該シート1に光を照射し
たときの、照射開始後の経過時間(秒)とシート1に残
存している放射線エネルギー量(初期値を1としたとき
の相対量)の関係を示したグラフである。
グラフC1,C2は、蛍光灯32のアパーチャ32bをシート1
側に向けて光を直接シート1に照射したときの実験結果
のグラフである。後述するグラフD1,D2と比べ、かなり
高い水準で可視光による残存エネルギー消去と紫外光に
よるエネルギー蓄積とがバランスしている。
グラフD1,D2は、蛍光灯32のアパーチャを反射板33側に
向け、アパーチャから反射された光でシート1を照射し
たときの実験結果のグラフである。可視光等による残存
エネルギー消去と紫外光によるエネルギー蓄積とが上記
グラフC1,C2と比べかなり低い水準でバランスしてい
る。
このようにノイズ消去用の光に含まれる紫外光の割合に
より、ノイズ消去後にシート1にさらに残存するエネル
ギー(カブリ)のレベルが定まる。
第4図は、ノイズ消去装置で消去した後のシート1の種
々のカブリのレベルについて、その後所定の外光を照射
したときの、カブリのレベルの変化を表わした図であ
る。横軸は可視光(照度lx)に対する紫外光(mW/cm2
の割合を表わしており、横軸は第3図と同様に残存する
エネルギー量(相対量)を示している。
ノイズ消去装置の紫外光量を調整してシート1に各●印
に相当する残存エネルギー(カブリ)を生じさせ、その
後この実験においてはすべて一定光量の外光下に一定時
間置いたとき、各対応する○印に相当する残存エネルギ
ー量に変化した。すなわち、ノイズ消去装置での残存エ
ネルギーが小さいときは外光を照射することにより残存
エネルギー量が増加し、ノイズ消去装置での残存エネル
ギー量が大きいときには、外光を照射することにより残
存エネルギー量が減少している。この●印を結んだ破線
と○印を結んだ実線との交叉する点は、横軸で約3×10
-6mW/cm2/lxの点であり、このときの残存エネルギー量
は、第3図に示すグラフD1,D2のバランス点と略一致し
ている。すなわち、本実施例におけるアパーチャ型蛍光
灯32とアルミ反射板33の組合せにより適量の紫外光がシ
ート1に照射される。
このように、本実施例におけるノイズ消去装置31は、蛍
光灯32のアパーチャ32bをアルミ反射板33に向けて該反
射板33に光を照射し、該反射板33から反射された光で蓄
積性蛍光体シート1に残存しているエネルギーを消去す
るように構成したため、シート1に適切なカブリを生じ
させるようにノイズ消去を行なうことができる。
このようにシート1に適切なレベルのカブリを生じさせ
ておくことにより、該シート1を再使用する前に、カセ
ッテ2の光洩れやカセッテ2の蓋を開けたこと等により
カセッテ2内のシート1に外光が照射されてもそのまま
再使用しても問題が生ずることはない。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明の蓄積性蛍光体シー
トのノイズ消去装置によれば、可視光の反射率よりも紫
外光の反射率の低い反射板から反射された反射光で蓄積
性蛍光体シートに残存している放射線エネルギーを放出
させるようにしたため、特殊な光学フィルタ等を使用せ
ず、単純な構成で蓄積性蛍光体シートの残存エネルギー
を消去させるとともに該シートに適度なカブリを生じさ
せることができ、シートの一部が外光に晒された場合で
もシートをそのまま再使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明のノイズ消去装置の一実施例を内蔵した
放射線画像情報読取装置の概略側面図、 第2図は反射板の分光反射率のグラフ、 第3図は蓄積性蛍光体シートに放射線エネルギーを蓄積
した後、該シートに光を照射して該エネルギーを放出さ
せたときの、照射開始後の経過時間とシートに残存して
いるエネルギー量との関係を示したグラフ、 第4図はノイズ消去装置で消去した後のシートの種々の
カブリのレベルについて、その後、該シートに一定の外
光を照射したときのカブリのレベルの変化を表わした
図、 第5A図はアパーチャ型蛍光灯の一例の側面図、 第5B図は第5A図のX−X′に沿う拡大断面図である。 1……蓄積性蛍光体シート、2……カセッテ 10……カセッテ保持部 12……シート取出し手段、20……読取部 21A……励起光、22……光電読取手段 30……消去部、31……ノイズ消去装置 32……アパーチャ型蛍光灯、33……反射板 40……第1のシート搬送部 50……第2のシート搬送部 60……第3のシート搬送部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線画像の記録読取りが繰返し可能な蓄
    積性蛍光体シートに光を照射して、読取終了後に残存し
    ている放射線エネルギーを放出させる蓄積性蛍光体シー
    トのノイズ消去装置において、 所定位置に配置された前記シートを直接照射しない方向
    に光を発するように配置された、可視光と紫外光とを含
    む光を発する光源と、該光源から発せられた光を前記シ
    ートに向けて反射する、可視光域に比べ紫外光域の反射
    率が低減された反射板とから構成されていることを特徴
    とする蓄積性蛍光体シートのノイズ消去装置。
JP16290188A 1988-06-30 1988-06-30 蓄積性蛍光体シートのノイズ消去装置 Expired - Lifetime JPH07101286B2 (ja)

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