JPH07100654B2 - ジピリダモ−ルの易溶性固形製剤 - Google Patents

ジピリダモ−ルの易溶性固形製剤

Info

Publication number
JPH07100654B2
JPH07100654B2 JP9745186A JP9745186A JPH07100654B2 JP H07100654 B2 JPH07100654 B2 JP H07100654B2 JP 9745186 A JP9745186 A JP 9745186A JP 9745186 A JP9745186 A JP 9745186A JP H07100654 B2 JPH07100654 B2 JP H07100654B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dipyridamole
easy
solid formulation
cyclodextrin
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9745186A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62255425A (ja
Inventor
清昭 山本
真理子 谷本
史世 能登
勇 高倉
章 高道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyama Chemical Co Ltd
Original Assignee
Toyama Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyama Chemical Co Ltd filed Critical Toyama Chemical Co Ltd
Priority to JP9745186A priority Critical patent/JPH07100654B2/ja
Publication of JPS62255425A publication Critical patent/JPS62255425A/ja
Publication of JPH07100654B2 publication Critical patent/JPH07100654B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、冠血管拡張剤として知られているジピリダモ
ール{化学名:2,6−ビス(ジエタノールアミノ)−4,8
−ジピペリジノ−ピリミド[5.4−d]ピリミジン}の
易溶性固形製剤に関する。
[従来の技術] ジピリダモールは、冠血管拡張作用、血小板凝集抑制作
用などを有し、狭心症、冠硬化症、心筋梗塞などの治療
薬として有用な医薬である。
しかしながら、ジピリダモールは、塩基性物質であるた
めpH依存性の溶解性を示し、酸性媒質中でのみ易溶性で
ある。それゆえ、吸収部位である小腸(pH約6.5)では
ほとんど溶解せず吸収されにくい。
そこで、たとえば、特開昭56−103111号、同58−49312
号および同60−34906号などの如く、ジピリダモールに
酸または酸性物質を添加することによって溶解性を高
め、吸収性の向上をはかる試みがなされている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、ジピリダモールは、塩基性物質であるた
め酸または酸性物質を添加した製剤は、必ずしも安定性
が良いとはいえなかった。
本発明の目的は、高い溶解性と優れた安定性を有するジ
ピリダモールの新規な易溶性固形製剤を提供することに
ある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、ジピリダモールの溶解性を高め、かつ、
安定性の良いジピリダモール固形製剤について種々研究
を行った結果、ジピリダモールを固溶体とし、これに、
中性物質であるβ−シクロデキストリンを加えた固形製
剤は、溶解性が著しく高く、かつ、安定性の良いもので
あることを見出し、本発明を完成した。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いるジピリダモール固溶体は、ジピリダモー
ルおよび水溶性高分子を適当な有機溶媒に溶解させた
後、有機溶媒を常法により除去することによって製造す
ることができる。
ここで使用される有機溶媒としては特に限定されない
が、通常ジピリダモールを溶解するもの、たとえば、塩
化メチレン、クロロホルム、メタノール、エタノールな
どが挙げられ、これらの溶媒は、2種類以上混合して使
用してもよい。
また、水溶性高分子としては、たとえば、ポリビニルピ
ロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースなどが挙げられる。これらの水溶
性高分子の使用量は、特に限定されないが、好ましく
は、ジピリダモールに対して1〜7倍量(重量比)であ
る。
さらにジピリダモール固溶体にβ−シクロデキストリン
を添加するが、その方法としては、たとえば、ジピリダ
モールおよび水溶性高分子混合溶液を噴霧乾燥させる際
に、粉末状のβ−シクロデキストリンを付着させること
により行われる。β−シクロデキストリンの使用量は特
に限定されないが、好ましくは、ジピリダモール固溶体
に対して1〜5倍量(重量比)である。
このようにして得られた本発明のジピリダモールの易溶
性製剤は、そのままでも使用することができるが、経口
投与剤として通常知られている細粒剤、顆粒剤、錠剤な
どの種々の剤形に製剤化してもよい。また、必要に応じ
て、着色剤、矯味剤、矯臭剤、賦形剤(たとえば、グラ
ニュー糖、乳糖、デンプン、結晶セルロース、低置換ヒ
ドロキシプロピルセルロースなど)、滑沢剤(たとえ
ば、ステアリン酸マグネシウムなど)などの適当な添加
剤を加えることができる。
本発明のジピリダモールの易溶性固形製剤および前記の
ような種々の剤形に製剤化して得られた各種製剤はいず
れも従来のジピリダモール製剤に比べ、溶解性および安
定性が著しく改善されている。これらはさらに、所望に
応じて、持続性を付与し、美観を高め、さらに、服用性
を向上させるため、たとえば、腸溶性フィルムコーティ
ング剤などのフィルムコーティング剤、あるいはカプセ
ル剤として用いることもできる。
このフィルムコーティング剤またはカプセル剤は、前記
した各種製剤を常法にしたがってコーティングまたはカ
プセル化することにより製造することができる。
[発明の効果] 溶出試験 試験方法 溶出液として粉末(100メッシュ篩過品)についてはマ
ッキルバイン(McIlvaine)緩衝液(pH6.0)を;顆粒に
ついては局方崩壊試験法第2液(pH6.8)をそれぞれ20m
l用い、ジピリダモール20mg相当量の製剤を37℃の恒温
槽で振盪(120回/分)しながら溶出を行い、10、30、6
0、120、180分ごとに液を採取する。濾過および希釈さ
せた後、分光光度法によりジピリダモールの濃度(μg/
ml)を測定した。その結果を図−1および図−2に示
す。
以上の結果から、本発明のジピリダモール固形製剤は、
溶出性が極めて良好であるためジピリダモールとしての
吸収率が高くなり、バイオアベイラビリティが高くなる
ことが明らかである。
[実施例] 次に、本発明を参考例および実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
参考例1 ジピリダモール粉砕末1g、ポリビニルピロリドン2gおよ
びβ−シクロデキストリン6gを乳鉢中で混合し、粉末混
合物を得る。
参考例2 ジピリダモール5gおよびポリビニルピロリドン10gを塩
化メチレン30gおよびエタノール30gの混合溶媒に溶解さ
せ、乳糖30gを加え懸濁させる。ついで真空乾燥させた
後粉砕し、粉末混合物を得る。
参考例3 遠心流動造粒機を用い、ノンパレル101[フロイント産
業(株)製];225gを核とし、10%ポリビニルピロリド
ン水溶液を用いて、ジピリダモール50gおよびコーンス
ターチ300gの混合品を付着させ、顆粒574gを得る。
参考例4 遠心流動造粒機を用い、ノンパレル101[フロイント産
業(株)製];225gを核とし、ジピリダモール50gおよび
ポリビニルピロリドン75gを塩化メチレン700gおよびエ
タノール700gの混合溶媒に溶解させた液を噴霧乾燥させ
ながら乳糖の粉末510gを添加し、顆粒714gを得る。
実施例1 ジピリダモール40gおよびポリビニルピロリドン120gを
塩化メチレン250gおよびエタノール250gの混合溶媒に溶
解させた後、β−シクロデキストリン160gを添加させ懸
濁溶液とする。減圧下に有機溶媒を留去し、ジピリダモ
ール固溶体とβ−シクロデキストリンから成る組成物を
得る。
実施例2 遠心流動造粒機を用い、ノンパレル101[フロイント産
業(株)製];225gを核とし、10%ポリビニルピロリド
ン液[塩化メチレン:エタノール=1:1(重量比)]316
gを噴霧しながら実施例1で得られた組成物粉砕品360g
を付着させ、顆粒605gを得る。
実施例3 遠心流動造粒機を用い、ノンパレル101[フロイント産
業(株)製];225gを核とし、ジピリダモール50gおよび
ポリビニルピロリドン100gを塩化メチレン700gおよびエ
タノール700gの混合溶媒に溶解させた液を噴霧乾燥させ
ながらβ−シクロデキストリンの粉末390gを添加し、顆
粒752gを得る。
【図面の簡単な説明】
図−1はジピリダモール粉末の溶出試験結果を;図−2
はジピリダモール顆粒の溶出試験結果を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジピリダモールおよび水溶性高分子から成
    るジピリダモール固溶体とβ−シクロデキストリンを含
    有するジピリダモールの易溶性固形製剤。
JP9745186A 1986-04-26 1986-04-26 ジピリダモ−ルの易溶性固形製剤 Expired - Lifetime JPH07100654B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9745186A JPH07100654B2 (ja) 1986-04-26 1986-04-26 ジピリダモ−ルの易溶性固形製剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9745186A JPH07100654B2 (ja) 1986-04-26 1986-04-26 ジピリダモ−ルの易溶性固形製剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62255425A JPS62255425A (ja) 1987-11-07
JPH07100654B2 true JPH07100654B2 (ja) 1995-11-01

Family

ID=14192671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9745186A Expired - Lifetime JPH07100654B2 (ja) 1986-04-26 1986-04-26 ジピリダモ−ルの易溶性固形製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07100654B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1204725B (it) * 1987-06-17 1989-03-10 Edmond Pharma Srl Complessi di inclusione del dipiridamolo con ciclodestrine
JP2005298338A (ja) * 2002-02-27 2005-10-27 Eisai Co Ltd 速崩壊性圧縮成形製剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62255425A (ja) 1987-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4981683A (en) Solid, rapidly released medicament preparations containing dihydropyridines, and processes for their preparation
EP0142561B1 (en) Long-acting nifedipine preparation
CA1228815A (en) Fast release solid preparation of dihydropyridine a compound
EP0826376A1 (en) Composition for oral administration
EP2854773B1 (en) Pharmaceutical composition of entecavir and process of manufacturing
US4758437A (en) Composition for long acting nicardipine preparation and process of producing the composition
CZ20798A3 (cs) Způsob přípravy chuťově korigovaných přípravků antibakteriálně účinných derivátů chinolonu
JPS58116414A (ja) ニカルジピン持続性製剤用球形顆粒およびその製造法
JPH04360833A (ja) 1,4−ジヒドロピリジン誘導体を含有する製剤
JPH07100654B2 (ja) ジピリダモ−ルの易溶性固形製剤
JPH0338248B2 (ja)
JPH0328404B2 (ja)
JP3372242B2 (ja) 徐放性微粒子製剤及びその製造方法
CA2118133C (en) Aminoguanidine spray drying process
KR100321617B1 (ko) 항진균제와 유기산류의 공융혼합물 및 이를 함유하는 약학적 제제
JPH11335302A (ja) 安定な医薬組成物
KR101760278B1 (ko) 에페리손을 유효 성분으로 함유하는 서방성 미립구의 제조방법
JP4845087B2 (ja) 経口投与用製剤
KR100981751B1 (ko) 프란루카스트를 함유하는 과립 및 그의 제조방법
JP5164235B2 (ja) 不快味低減化製剤及びその製造方法
JP3505734B2 (ja) エカベトナトリウム含有経口投与用製剤
JP2005060310A (ja) 不快な味をマスキングする経口投与用製剤
CA1200494A (en) Process of producing composition for long acting nicardipine preparation
JPH06298668A (ja) 経口用医薬組成物
KR100759607B1 (ko) 세푸록심 악세틸 과립 및 이의 제조방법